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カテゴリー「□Nのために」の10件の記事

2014年12月25日 (木)

Nのために #10 最終回

公式サイト

2004年12月24日事件当日、希美(榮倉奈々)は、野口(徳井義実)に将棋で安藤(賀来賢人)に勝つための対策を教えている一方で、奈央子(小西真奈美)を守るための“N作戦II"の連れ出し役・西崎(小出恵介)の到着を待ちわびていた。だが、この対局に勝ったら、安藤を僻地に赴任させると野口から聞いた希美は、安藤を守るためN作戦IIのことを明かしてしまう。その頃、花屋の変装をした西崎が野口家に到着し、奈央子を連れ出そうとしていたが、そこに野口が現れ…!(公式サイトより)

原作未読です。
セリフは全て概略なのですが、とても長いです(汗)
.

2004年、事件当日。

希美が野口から、安藤の将来を将棋の賭けにしていたこと、自分が安藤の将来に取り返しのできないことをしてしまったことを知って衝撃を受けていたころ。

西崎はマンションのコンシェルジュで安藤に見つかってしまった。
自分の知らないところで、西崎と希美が何かを企んでいることに気がつく安藤。
そしてその企てには希美の幼馴染も加わっている・・・

安藤の気持ちを思いやる余裕のない西崎。いや、邪魔でしかない。

「彼は何しろ、杉下の罪の共有、究極の愛の相手だ。なかなかいい奴だ。」

ああっ時間がないなら、余計なことを言わなきゃいいのに。

安藤、予想はしていたことなのですが、はっきり言われてしまって、ショック・・・

<そんなのは愛じゃない。ただの自己満足だ。>

ラウンジから引き返し、野口の部屋のある階に行きます。

その頃、ようやく野口の部屋に入った西崎。奈央子とハグします。

「たすけて!」

早速奈央子を連れ出そうとする西崎。

「違うの、私じゃないの、希美ちゃんを連れ出して欲しいの!」

はぁぁ~?!

「奥の書斎に二人でいるの。
あの子、いつも私に隠れて夫と連絡を取り合っているの。
今日の食事会もあの子がそそのかしたの。
早く希美ちゃんを連れて帰って。
仲がいいんでしょ、あなたならできるでしょ?」

あっけにとられる西崎。

野口の部屋のチャイムを鳴らそうとした安藤は、鳴らさずにドアチェーンをかけてしまいました。

<杉下。本当に困ったら誰に頼る?誰に助けを求める?俺に電話をかけてこい。>

ラウンジで電話を待つ安藤。

野口の書斎では、切羽詰った希美が、以前西崎が、自分が殴られれば警察を呼べる、と言っていたことを思い出していました。
そうだ、西崎と野口を鉢合わせさせたら・・・

「ついてきてくれって言われたら、私は安藤についていきます。
奈央子さんと一緒でしょ。奈央子さんはこの家を逃げ出すつもりです。」

必死な希美。

<西崎さん、私もこの人を安藤からひき離したい。>

「あなたより奈央子さんを大切に思う人が、今、迎えにきてますよ。」

部屋を飛び出し、奈央子の言葉に呆然としている西崎に襲い掛かります。
逃げ出そうとした西崎。
しかし、ドアチェーンがかかっていた・・・

5:55、慎司がコンシェルジュに到着しました。
しかし、野口の部屋からの応答がない。

部屋では、野口が暴行の果て、西崎の首を絞めています。
暴力の嵐に竦む希美。

野口の手を振り払った西崎は、ナイフを握りますが、野口に奪われ、逆に襲われます。
あわや、という時、奈央子が燭台を手に撮って野口の後頭部を殴りました。

瀕死の野口を抱き起こす希美。

「触らないでよ。この人から離れて。」

野口の持っていたナイフを手にする奈央子。

「この人は私のもの。止められるのは私だけなの。早く出て行って!」

西崎に向かって。

「あなたなら私とこの人を助けてくれると思ったから。
だから優しくしてあげたんじゃない。
その傷も舐めてあげたんじゃない。」

奈央子を見る西崎の眼差しが悲しいです。

息を引き取る野口。
自らを刺す奈央子。

「彼と一緒にここを出ていく・・・ひどいことしてごめん。」

ひどいことしてごめん。西崎が、かつて母親に言われたのと同じ言葉。

「私があんなことを言ったから・・・」自分を責める希美。

「聞いてくれ。野口を殴ったのは俺だ。奈央子を刺した野口を殴った。」

「何を言ってるの?」

「奈央子を人殺しにしたくない。
俺は罪を償いたい。
前にも母親を見殺しにした。
それを償わずに生きてきて、どう現実に向き合うかわからない。
償いが終わったら、今度こそ、お前たちと同じように現実を生きていく。」

「そんな嘘、突き通す自信ない。」

「お前の究極の愛は、罪の共有なんだろう?
愛はないかもしれないが、罪を共有してくれ。」

「そんなの、できない。」

成り続けていたコンシェルジュからの電話を取る希美。

「助けて、助けて、慎司君!」

駆けつける慎司。
ドアチェーンをはずして中に入り、惨劇を目にします。

「作戦は失敗だ。警察に通報してくれ。警察には作戦のことは黙っててくれ。」

<どうして今、自分がここにいるのか、わかった。
4年前、杉下は、何も聞かずに俺をかばった。
今度は俺の番だ。>

「杉下と俺は何も知らんかった。今日、会ったのも偶然、それでいいね?」

「杉下を守ってやってくれ。」

そこへ安藤が希美の制止を振り切って入ってきました。凄惨な現場を見て呆然となる安藤。

「俺のせいだ・・・」

警察が駆けつけ、大騒ぎになっている中、安藤が、並んで立っている希美と慎司を見やりつつ、事情聴取のためでしょう、連れて行かれました。哀しげな眼差し。

「外からドアチェーンがかかとったこと、警察には言わんで。」

そっと希美の横顔を見つめる慎司。
一瞬、希美の手を握ります。
了解の合図。

<あの日伝えられなかった思い。すれ違った願いに答えを出そうとは思わない。
けれども、10年と言う歳月が答えを導きだそうとしていた。
それぞれが心の底に閉じ込めて、誰にも知られぬはずだった、その答えを。>

.

2014年。

「一緒に帰らん?」

慎司が、病気のことを知っていることを気がついた希美。
慎司の申し出には応じそうにもありません。
母と結婚した弟は高松に住んでいるそうです。

「成瀬君の野望、覚えとる?」

話題を変えた希美。

「結婚した相手より後に死ぬ。もし、一緒になっとったら、私が成瀬君の野望、叶えられとったね。」

「わからんよ、そのうち画期的な治療法が発見されて、杉下の方が長生きするかもしれん。

杉下の思う通りにしたらええ。
杉下の人生や。生きたいように生きたらええ。

でも、待っとるよ。」

「甘えられん。」

「待っとる。」
.

東京に戻った高野と夏恵。
放火犯の周平がとおに亡くなっている今。このまま二人で黙っていようか、と高野。
今の高野の願いは、夏恵と仲良く暮らしていきたい、ということだけ。
どう償うかは、まわりが決めてくれる、と。
そしてあやまり続ける夏恵に、長い間、人に言えん秘密を抱えて、心細かったろう、と妻を抱きしめます。

「安心しい、離れんよ。」

声を出して泣く夏恵。声が出るようになるのは、そう遠くないかもしれません。
.

どこのホスピスを選ぶか・・・すなわち死に様を決めかねている希美。

「誰も悲しませず死ぬことはできるんでしょうか。」

尋ねられた担当医は、それは無理、と。

「誰も悲しませず生きるのが難しいのと同じ。」

一人で生きていくことなんてできないのだから。
.

希美に会う高野。

自分たちが春に島に帰ることを告げ、改めて、希美と慎司を疑ったことを謝る高野。
もう、ええんです、と希美。

二人の間には、もう、以前のような緊張感はありません。
生まれたばかりの弟の子供の写真を、嬉しそうに見せる希美。

高野は、希美の母の住所を渡しました。
自分が父親だったら、どうしているか知りたい、と思ったから。

「自分のために生きていいんよ。」
.

高野は安藤にも会いに行き、自分の知りたいことはわかったけれども、安藤の知りたいことことは未だに半端なままだと、頭を下げました。

「みんな、安藤さんには何も話さんのですね。」

自分は、何かを隠すのはやましいところがあるからだと思っていた。独りよがりだとも思えたし。

「誰かを守るために、無心に嘘をつく人間もおるんですね。」

高野から慎司の携帯を教えてもらったのでしょう、慎司と会う安藤。

「一度会っておきたかった。
君から何も聞けなかったら、もう事件のことはふっきろうと思っていた。」

自分は何も知らない、と慎司。立ち去ろうとする安藤。

「あの日、杉下が考えていたのは、安藤さんのことだったと思います。
あなたを守ろうとしていました。」

「杉下はいつも心の中で、誰かをささえにしてたよ。それは君だろう?」

「島を出るのに、お互いのささえが必要だったんです。
あれから10年も経つんですね。あっという間だった。

杉下のそばに、あなたがいてくれて、良かった。」

「会いに来て、良かった。」

.

希美は、高松へ、母、早苗の職場を訪れ、姿を見るだけで帰ろうとしていたところを、早苗の再婚相手に出会ってしまいます。
バスに乗って帰ろうとする希美を追いかける早苗。

「希美ちゃん、待って、いかんでよ!」

何となく悪夢を呼び起こすような呼びかけでした(汗)
自分なら、絶対振り向かないでしょう。
しかし、母が倒れるところを見てしまった希美は、思わず降車し、母を抱き起こします。

早苗はずいぶんと穏やかになっていました。
きっと再婚相手が良い人なのでしょう。良かったです。
父親は相変わらず元気で、来年には人に会社を譲って、夫婦でハワイに移り住むんだそうで。
俺の家系は短命で50で死ぬって言ってたくせに、とほろ苦く笑う早苗。

「ママ、希美ちゃんにひどいことしたね。」

気がついたら、二人ともいなくなってしまった

「あの頃のこと、あんまり思い出せんのよ。
自分のことばっかりで。
ごめんね、ごめんなさいね。」

自分を見失うほどの状況が、確かにあるのだ。
色んなシーンを生き抜き、色んな人と出会ってきた今なら、母の気持ちがわかる。

「お母さん、話したいことがあるんよ。悲しませるかもしれんけど。」

希美の手を握る早苗。

「あたし、病気になった。
こわいんよ、この世からいなくなってしまうんが。
こわいんよ。」

泣きじゃくる希美を抱きしめました。
.

野バラ荘では。
面接に行くという西崎に、窓の修理を頼む大家さん。今の学生さんは直してくれないのだそうで。

「ここを出ないでさ、私がいなくなったあとも、ちゃんと守ってくれよ。」

かつて、西崎、希美、安藤が野バラ荘を守ってくれた記憶を呼び覚ます大家さん。
記憶違いかな?という大家さんに、

「間違いないよ、三人で守ったんだ。」

台風のこと、N作戦のこと・・・空を見上げる西崎。

「二人が友だちで良かったね。
そのうち、きっとまた良いこともあるよ。」

.

安藤と電話する希美。

「やっぱりもらえない。」

指輪のことね。安藤も、今は吹っ切れた様子です。

実家のそばに引越しする。狭いところが嫌で出てきたのにね、と笑う希美。

「安藤は広い世界、見られた?今、思った通りに生きてる?」
「まだまだこれからだよ。」
「こうなりたいって思った通りに生きてる?」

「生きてる。完璧じゃないけど、生きてる。」

「良かった。」
「杉下は?」
「あたしも、これからかな。」
「前を見て生きろよ。そっちの方が杉下らしいから。」
「安藤もね。誰にも邪魔されないで、行きたい場所にいって欲しい。元気でね。」

<私に人生をくれた、大切な人たち、ありがとう>

島に戻る希美。
慎司の勤めているレストランに立ち寄ります。

「来たよ。」

裏面に「3月9日オープンしました N」と書かれたフェリーのチケットをかざす、希美。

「これから仕入れにいくけど、乗る?」

全く変わらない慎司。

「何、食べたい?」
「おいしいもの。」

そっと手を取り合う二人。
.

奈央子の本心が最大のトリックとなっていました。

DV被害者なのに、全く助けてあげたいとは思わせない何かを抱え込んでいる、とは思っていましたが、ここまで歪んでいたとは・・・・まんまとひっかかりました。

映像は、奈央子の心理をちゃんと映していました。
知り合った直後、夫と談笑する奈央子の眼差しが全てだったのです。
一人で生きていく強さを持っている希美に嫉妬していた奈央子。
かつて、希美の父が、自分に頼りきりの妻を捨て、一人で生き抜く力を持った愛人を選んだことと、相似形とも言えます。

早苗は、捨てられるまで気がつかなかった。
しかし、奈央子はずっと恐れていたのです。
いつか、希美のような女性が夫を連れ去ってしまうことを。
夫を手元においておくためには、手段を選ばなかった奈央子。
西崎の下を訪れたのも、西崎に近づいたのも、すべて夫への歪な愛情から。奈央子にとってのNは野口だった。

野口は奈央子を閉じ込めたつもりだったのでしょうが、野口もまた奈央子に閉じ込められていたように思います。

やっぱり、関わらない方が良かったのですよ、西崎・・・

しかし、ああいう風に頼られたら断れないのが、西崎の良さでもあるわけで。
そのことを見抜き、夫と一緒に籠から出て行くために利用した奈央子は、本当に恐ろしい。
常人の領域を超えていました。

野口夫妻の破滅は遠からずおきた気がしますが、イブの夜の事件の発端が西崎の立てた「N作戦」および「N作戦2」にあったことは間違いありません。
だから、西崎は母への贖罪を含めて、全てを背負いました。
西崎にとっては、奈央子(=母)だけではない、希美と安藤も、大事なNでした。

彼の「N作戦2」の幕引きが正しいかどうかはわかりませんが、あの場で言ったとおり、10年後、現実と向き合うことができるようになったのです。

再会した西崎と希美がなごやかだったのは、安藤を守りきった思いがあったから。
しかし守られたことを知らない安藤は、ドアチェーンの負い目から、西崎の裁判費用を肩代わりしたのです。
でもねえ、もし、西崎が、罪の共犯者、というキーワードかつ、慎司の存在を知らさなかったならば、安藤は希美の想い人は他にいるのだ、と思うだけで、ドアチェーンをかけたりはしなかったでしょう。

そしてもし、安藤がドアチェーンをかけなければ。
奈央子の本心を聞いて呆然としたままの西崎は、希美すら置いて、真っ先に逃げてしまったかもしれない。
そしてそののちの人生は、ひたすら現実から逃れ、惨めな思いで生きていくことになったでしょう。

もっと遡ると、三人が出会わなければ西崎は奈央子を知ることはなかったのです。
だけれども。
西崎は二人と出会うことで、痛い経験を経て、現実と向き合うことができるようになった。
大家さんの言う通り、いい友だちだったのです。

三人の青春の詰まったN、野バラ荘。
だから、それぞれがそれぞれを守ることは、野バラ荘を守ることでもある。
.

もし、を考え出すとキリがないんですね、このドラマ。
なので、感想もまとまらない(大汗)

もし。
もし出会わなければ、ああしなければ、あんなことを言わなければ・・・悪意のない積み重ねの果てに起きるカタストロフィー。
この積み重ねを丁寧に描くことで、ドラマの中だけでなはない、すべての人間が何らかの運命の糸に組み込まれていることを描いていたようにも感じました。

野口夫妻の事件の真相は知らないままの高野。
しかし、放火事件の真相を知るために希美、慎司、西崎、安藤と会っていくうちに、彼らの中の「真実」に気がついていった。
それは、妻、夏恵が真相を隠し続けたのと同じ思いだった。
法とは違う、真実。

作戦の全容、顛末を知っているのは、西崎と希美だけ。
何も聞かずに希美の願いに答えた慎司。
希美の想いが安藤にあることは関係ない、無償の愛。
西崎が、慎司にだけ希美の病のことを伝えたのは、色々な考えがあってのことでしょう。
それをひとひとつ書くときりがないのですが、希美が安藤だけには知られたくないと思っていることを察したのも、理由のひとつだと思います。

安藤は、西崎、希美だけでなく慎司からも守られていました。
そして何も知らぬまま、希美が願っていた通り、広い世界へ旅立っていく。
慎司の、「杉下のそばにあなたがいれくて良かった」にはほろっとしました。
この言葉で、希美に届かぬ思いだけでなく、のけ者感に沈んでいた安藤も、救われた。
そういう素直な人なのです、安藤って(涙)

安藤と希美の電話での会話は、安藤が明るい分、切なかったです。
安藤はそのままでいて欲しい・・・希美を同じ気持ちになって、思わず涙。

母との和解で心の中の凍っていた部分が解けた希美は、慎司の思いを受け入れることができた。
安藤への思いは、自分の夢を託す人、として昇華した。
と同時に、罪の共有、というこだわりも氷解していった。
そして慎司の下へ・・・慎司ならば、最後まで変わらぬ態度で見守ってくれるはず。

10年間、あっと言う間だった、という慎司の思いは、後の三人も同じでしょう。
そして早苗も、高野夫妻も、みんな一生懸命生きていたのです。

早苗について少しだけ書きます。
錯乱した時にはかなり突っ込んでいましたけれども、信用しきっていた夫にいきなり性格、生き方を完全否定されたら。
どんなに強い人間でも相当なダメージを受けたであろうことが、今、ようやく理解することができました。
粗筋の中でも少し書きましたが、再婚相手は、元夫に否定された弱い部分を、女らしいさ、と捉えてくれたのかもしれません。
自分の居場所を見つけることで、過去を振り返り、娘を思いやる気持ちを取り戻してくれたことに、ほっとしました。

・・・お友だちにはなりたくないタイプですが(^^;;

キャスト全員が素晴らしかった本作品。
山本未来さんの早苗も素晴らしかったです。落ち着いてからも口調が変わらないというか、ブレなさが、とてもリアルでした。

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長くなってしまいました。
最後まで読んでくれた方、ありがとうございます。

人間は一人では生きていけないことを、陰陽おりまぜて人間関係、個々のキャラクターを描いていて、見応えがありました。

ラスト、再会した時の二人の表情が、さっと高校生の時に戻った気がしました。
逆光の中、手をそっと握り合う二人の姿。

透明感のある余韻にしばらく浸りました。

スタッフ、キャストの皆さん、ありがとうございました。

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2014年12月18日 (木)

Nのために #09

公式サイト

2014年。希美(榮倉奈々)は、医師の多田(財前直見)から余命1年と宣告されていることを誰にも告げない決意を固めていた。
同じ頃、青景島に帰省していた成瀬(窪田正孝) が東京に戻ろうとしていると、高野(三浦友和)から今すぐ会って話をしたいと電話が入る。夏恵(原日出子)が料亭「さざなみ」放火事件の真相を書いた手紙を残して居なくなってしまったという。高野はそこに書かれていることが真実か確かめて欲しい、と成瀬に手紙を渡す。
一方、希美の病状を知る西崎(小出恵介)は、それを成瀬と安藤(賀来賢人)に伝えるべきか迷っていた。(公式サイトより)

原作未読、セリフは全て概略です。
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2014年。

高野は、東京へ戻る慎司に事件の真相が書かれた夏恵の置手紙を見せました。
あの夜、夏恵が見たのは、自暴自棄になって自らの家に火をつけた慎司の父、周平の姿だったのです。

「さざなみ」を売っても借金は返せない。自分のものでなくなってしまったのなら、自らの手で自分もろとも消滅させる。
これで生命保険が降り、慎司を大学にいかせてやれる。

周平の意を汲んだ夏恵は、思わず放火の痕跡を消してまわります。
でも、そのことがばれたら、犯罪隠蔽、証拠隠滅に問われる。

私の罪で茂さんが警察を辞めることになるのが、たまらなかった。
どうか許してください。

これが、夏恵が今まで黙ってきた理由でした。
高野が定年迎え、事件が時効を迎えようとしている今、ようやく真実を明らかにしたのです。

慎司は、父が放火したことを察していました。
しかし、というか、だから、自分が疑われているままにしておいたのです。

なぜ、あん時、あそこで火事場におったのだ、と高野に尋ねられて、希美が家に放火しようとした時のことを思い出す慎司。
希美の持っていたライターオイル。
いったん持ち帰ったものの、自分の中にある暗い思念を振り払うがごとく、海に捨てたのでした。

「バカ親父が。」

希美は慎司がやったと思って庇ったのだな、と高野。
あの時、慎司がパトカーに乗るときに希美はなんと話しかけたのか。

「成瀬君なら、どんなことだってできるよ。」

俺が暗い方に向かわないように、杉下は俺を守ってくれた。
野口の事件以来、会わなくなって、杉下の気持ちがようやくわかるようになってきた。

慎司はずっと真っ直ぐだった。
大学時代の彼を迷わせたのは、希美との「罪の共有意識」ではなく、父の背負った罪、父の生き様だったのです。
かつ、何も罪を犯していないということは、慎司には共有すべき罪はない。ということ。
だからこそ、希美の励ましの言葉が、後ろめたさを伴わずに、素直に届いたのでしょう。

「お前のNは、希美ちゃんやったんか。」

それぞれに大事なN。そのひとつが明かされました。

その頃希美は、安藤の誘いでバーベキューパーティへ。
楽しそうに友人たちと語らう安藤を見つめる希美。
元気のない希美を心配そうに見る安藤。

高野は、島の駐在所にひとりぽつんと座っている夏恵を見つけます。いや、ここにいることは、わかっていて迎えにいったのね。

西崎は実家に戻って父と会っていました。
旧家ぽい、大きな家。
父は、西崎を責めることはなく、離婚したことに責任を感じており、母親に西崎を渡したことを悔いていました。
そして西崎には、

「事件で世話になった人間には、恩を返すといい。

真人、時々は帰って来い。」

西崎の父は、父であることをやめていませんでした。良かった。

その後、居酒屋に安藤を呼び出した西崎。
希美の病気のことを告げるか告げまいか、迷っていました。
吊橋の問いをかけます。以前、慎司に問うたのと同じ。

「杉下はそんなに簡単に、助けてって言わない。」

希美のことをわかっている安藤。

「言ったとしたら。」
「なんだってする。」

逆に、そんなことを問いかけてきたことを不審に思う安藤。

「あの日がなければ、杉下は幸せになっていたんじゃないかな、と思うと胸が痛む。」
「これからだよ、西崎さんも、杉下も俺も。」

ここで2004年のカット。「成瀬君、助けて!」必死で電話をする希美。
これは西崎が見た光景なのでしょうか。

だからなのか、西崎は慎司に電話をしました。
恐らく、希美の病気のことを伝えたのでしょう。
慎司は希美のアパートに行き、呼び出します。

「10年ぶりやね。」

「さざなみ」の放火の真犯人がわかった、と報告する慎司。
でも、名前は言いませんでした。ただ、もう、この世にはいない人、とだけ。

「成瀬君やない?」
「ないよ。」

慎司の口から、自分が犯人でないことをはっきり告げられたのは、これがはじめて。
希美も心から慎司を放火犯だと決め付けていたわけではなかった。

なのにあの時、とっさにあんな嘘をついたのは。
ギリギリのところにいたあの頃の自分。

「あの火を見てたら、父親も母親もあの女も、みんな消えていった。
自分を縛るものは、誰もおらん、そう思って上向けた。
成瀬君が、火で私を救ってくれた、と思った。」

 

「そんで上に行けた?」

 

「欲しいものはそんなにない。
食べるものがあって、帰るうちがあって、それを誰にも取られなかったら、それでいい。」

かつては、どん底にいる気がして、そこから這い上がる出口がうんと上に見えた、手の届かないくらい上に・・・

事件があった後も、ずっと地道に料理の道を歩んできた慎司。
春に島でOPENする店に誘われたことを話します。

「地に足のついたところで、人の思い出に残る料理をつくれんかな、と思って。」
「ええね、成瀬君らしい。」

「一緒に帰らん?
ただ一緒におらん?」

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2004年

奈央子に暴力を振るったあと、「許してくれ、とめられない、誰かとめてくれよ、助けてくれよ」と泣きすがる野口。
仕事の鬱憤もすべて家族にぶつけてしまう、典型的なDV人間です。

西崎は、奈央子に言われたとおり、慎司のスタッフではなく、花屋として野口家を訪れることに計画を変更しました。
奈央子からSOSの電話があったことを聞いた希美。
「そんなふうに助けを求めてくるって、大丈夫なの?」
自分が思っている以上に事態が緊迫していることに不安をいだきました。
しかし、だからこそ、西崎は譲りません。
「殺されてしまうような気がする。」
警察に行こう、と言う希美にあくまでも、俺が助ける、と言い張る西崎。

確かに、事が起こらないと警察は動きませんからねえ・・・
希美は折れます。

さて、計画は以下の通り。

5:00 希美が野口家を訪れ、将棋の指南を始める。
5:30 花屋のふりをした西崎が野口家を訪れ、奈央子を連れ出し、DVシェルターで保護。
6:00 成瀬到着。

西崎の役割が花屋になり、慎司の役割が小さくなっただけで、至極単純な計画です。
奈央子がいなくなったことで起きる騒ぎは、慎司がフォローしてくれる・・・

希美から計画の変更を伝えられ、打ち合わせにも呼ばれた慎司。
「安藤望」のことが引っ掛かって、断りました。

 
イブ、つまり「N作戦2」の3日前。
安藤に誘われて居酒屋で楽しむ希美。
.

そして当日。

「安藤望」のことが気になって、浮かない顔の慎司。
職場の先輩から、先にいったもん勝ち、とけしかけられます。

安藤に、野口家を訪問する時間は6時だけれども、私は先に、5時に行ってる、と希美。
野口に将棋の指南をするためだろう?と言われてしまいます。
知ってたの?と聞く希美に、野口の手が希美に似てきたから、と安藤。
ちょっと気詰まりな表情をするも、計画通り、野口家へ向かう希美。

5:00。

野口家を訪れた希美は計画通り、2階で将棋の指南を始めます。
その譜は、希美が負け、慎司が解いたのと全く同じでした。

花屋に向かう西崎。
が、花屋はすごく混雑していて、中々買えない・・・

イブじゃん!!
もう・・・

計画の変更ではなく、西崎の手抜かりと言うか、世間知らずなところが支障になったとは。

その頃、希美は。

今日は勝てないかもしれません。この受けで安藤に負けたんですよ。

「安藤、強くなりました。」

うっ、その言葉は禁句かも・・・

「今日はどうしても勝ちたい。」

5:30になりましたが、西崎は到着しません。
時間を稼がねばならない希美。思案するふりをしますが、野口に怪しまれだします。

安藤に初めて負けて悔しかったはずだ、希美ならどうすれば負けなかったか考えたはず、と。

その時、安藤から野口に早めについた、との電話。
ラウンジで待っててもらうことにし、自分は希美が考えている間に1階にコーヒーを飲みに降りるという野口。

今、下に行かせてはいけない。
「こういう手はどうでしょうか」
希美はやむなく盤に向かますが

「もう、だめ、引き伸ばせない。」

5:45、飛車角。ついに受け手を指してしまいました。

自分が賭けに勝ったから、安藤が水道も電気もない国へ赴任することになる、と勝ち誇る野口。
「苦労することになるだろうねぇ。」

唖然とする希美。
こんなことで安藤の将来を決めるんですか、と猛然と抗議します。

西崎がマンションのエントランスに到着。

一方、希美の抗議に聞く耳を持たない野口。

「どうしよう」

自分のしたことで、安藤の将来が決まってしまった!
西崎もこない!

パニクって当たり前の状況ですわ(_ _);;

「安藤に勝ちたいなら、一人で勝ってください。
まっすぐな人の足をすくうようなことはしないでください。」

そんな言葉が通じる相手ではありません。

希美が受けを解いたせいで僻地に赴任することになったとたら、安藤はどう思うだろう、とか、安藤の赴任先について行く?それとも別れて日本に残る?とか、いたぶるだけです。

それでも土下座をして頼み込む希美。

「決めないでください!」

その時、西崎が部屋に入ってきて、奈央子を抱きしめます。

「どうしよう、どうすればいい、どうすればなれる?」

その時、考えていたのは、大切な人のことだけだった。
その人の未来が、明るく幸せであるように。
みんな、一番大切な人のことだけを考えていた。

.

ラスト、あわてて部屋を飛び出す野口。
希美は野口に何を言ったのでしょうか・・・公式予告に書いてありますが(^^;;

西崎のNは奈央子。
希美のNは、安藤でした。

前回の感想で、野口と安藤の賭けについて、的外れな感想を書いてしまいましたm(_ _)m
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慎司が放火犯でないことが明らかになりました。

もし・・・ですが。
慎司が真実を打ち明けられなかった理由は、よくわかるのですけれども、もっと早くに希美が知っていたら、希美の対人関係は多少は変わったかもしれない。

以前は希美の「罪の共有」意識が慎司を縛っているように思っていたのですが、慎司に罪の意識がない以上、それはない。
逆に、とっさに慎司を庇った言葉、庇った時の心境に、希美自身が囚われてしまったように思えてきました。

「安藤がいつも負けることになる、そんなのは不憫だと思った」
事件直後に供述した希美の言葉の半分は真実でした。その半分の真実に込められた希美の想いは、重い。

放火犯の時効はまだ来ていない。
夏恵の証言で真実を知った高野。どう動くのでしょうか。

大チョンボしてしまった西崎。
この後、誰が、どんなことをしたのかはわかりませんが、西崎さえ間に合っていたら。

でも、何か憎めない。
それは、悲惨なトラウマを抱えてもなお、彼の思考が素直で明るいように感じるからです。お坊ちゃまとも言えます。
奈央子が頼ったのも、彼の人柄に惹かれた、悪く言うと利用したのでしょう。
それゆえでしょう、N作戦、N作戦2、いずれも暗いところがありません。
「N作戦」は少し凝っていましたが、結末はすっきりしたものでしたし、「N作戦2」はしごく単純明快でした。
それがねぇ・・・ここはやっぱり・・・西崎ぃ(汗)

2004年、プロポーズをするつもりでラウンジで待つ安藤。
希美が野口の将棋の指南をしていることに気がついた彼のこと、「N作戦2」のことも少し感ずいているのかもしれません。

西崎は、父の言葉に多少であっても、救われたでしょう。

希美、慎司、安藤。
この三人の心の中にも明るいともし火が灯る、そんな最終回になって欲しいです。

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2014年12月12日 (金)

Nのために #08

公式サイト

2014年。青景島で成瀬(窪田正孝) と再会した高野(三浦友和)は、希美(榮倉奈々)の携帯番号をメモして渡す。
2004年。西崎(小出恵介)から奈央子(小西真奈美)救出作戦“N作戦II”を手伝って欲しいと相談された希美と成瀬は、警察に相談した方がいいと断る。一度は西崎の頼みを断った成瀬だったが、働いているレストランの出張サービスの予約スケジュールを確認すると、クリスマスイブの予約にキャンセルが出たことに気付き、希美に「大事な人を守りたい気持ちは分かるから協力したい」と打ち明ける。
(公式サイトより)

原作未読です。
また、周回遅れギリギリになってしまいました(_ _);;
セリフは全て概略です。
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2004年。自供する西崎。
野口のことを見かけとは違う「糞みたいな野郎」と言い、成瀬君には警察に通報するように頼んだ。杉下は何も知らない。

2014年。
慎司と再会した高野。「さざなみ」の火事のことを今一度尋ねます。

二人が一生懸命やっているのを見ても、疑念が晴れない。このままじゃ、俺は生きていけない、と高野。
杉下は何もしとらん、火をつけたのも俺じゃない、と慎司。

高野は、希美の病気のことは言わずに、携帯の番号を渡します。
父を助けてくれてありがとうございました、と改めて礼を言った慎司は、高野と別れて、思い出の展望台へ行きました。
今はもう、希美はいない展望台。

慎司は野口の事件以来、希美とは会っていないようです。
今も厨房で働いていると知って、ほっとしました。

希美も慎司も、立派にやっている。同じところにいるのは自分だけなのか、と半ば自問自答する夫を複雑な表情で見る夏恵。

その頃、希美は野バラ荘で西崎と会っていました。
お金を返すためです。
西崎は、興信所を使って希美の病気のことを知り、それでお金を送ったのです。

興信所を雇うとか、西崎らしいなあ、と思うと同時に、お金の出所が気になります。
実家・・・父方が金持ちなのでしょうか?
前から気になっていたのですが、野バラ荘も、2004年当時と比べて門とか、きれいになっています。

安藤たちと暮らした野バラ荘での生活を懐かしむ希美。
安藤の次は私だと思っていたのに、西崎が先に出て行って、私一人になって寂しかった。
今でも誰にも頼らない気でいるの、と西崎に聞かれて、社会に出てから、誰かに頼って、頼られて一人前になることを知ったから、今は違う、でも、病気のことはまた違う、と希美。
そして、安藤のプロポーズを断ったことを話します。
弱っていくところを見られたくない、と。

火が大分平気になった、と西崎。
希美も、今は食べたいものだけ食べようとしている、と。あまり食べられないけれども・・・

「10年には意味があった、ありがとう。」西崎
「同じことを言いに来たのに、先、越されちゃった。」希美

凄惨な事件を経てもなお、出会えて良かった、しみじみと微笑みながら語り合うことができる希美と西崎。
事件は・・・やるべきことはやった、という思いなのでしょうか。
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2014年。

鍋を囲む、希美、慎司、西崎。
慎司は「N作戦2」への参加を、料理を楽しむ人のために働いているんで、人を助けることは考えたことがないと、断りました。

でも、あるんだよね、慎司は。

西崎はあっさり諦めます。
が、奈央子のことを、歪んだ場所にいると、歪んでいることに気がつかない、気がつかないことに気がついてほしい、と、熱っぽく語ります。
その言葉はそのまま、虐待を受け入れたいた幼い頃の自分に向けたものなのでしょう。

その頃、安藤は、野口とともに得意先の接待の帰り道でした。
自分より得意先に好かれている安藤を見る、野口の表情・・・

安藤はその足で、得意先からもらったカニを持って希美の部屋を訪れるも、中から聞こえる歓声に一瞬躊躇します。
しかし、部屋にいたのは西崎一人。希美は幼馴染を送っていたとか。歓声はテレビでした。

希美が戻ってきた時には、安藤は帰った後でした。

カニがある、と言われて冷蔵庫を開ける希美が見たのは、奥に慎司の持ってきたケーキの箱、その手前に安藤の持ってきたカニの箱。

暗示的なシチュエーションでした。

慎司と再会して、希美の心は慎司に傾いたのかな、と思っていたのですが。
傾くというのは、希美の中の、存在感ようなものの大きさのことです。
それが恋愛感情なのか、友情なのか、同志愛なのかは、希美自身にも、まだわからないでしょう。
慎司への想いと、安藤への想いは違うものなのかもしれません。

後日、イヴの日に出張サービスのキャンセルが出たことを知った慎司。
計画への協力を申し出ます。
「大切な人がひどい目にあっていて、いてもたってもいられない気持ちはわかる。だから協力する。」
希美へのメール。

西崎から聞いた奈央子の境遇への同情、かつ西崎の思いの真剣さに打たれこともあるでしょうけれども、希美が関わっていることが大きいはずです。

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会社の安藤。
仕事が認められ、「安藤君の時代がくる」と褒められます。
一方、野口は「君の時代は終わった」と貶されます。

目の前で部下が褒められ、自分は貶される。
野口がどういう人間かはさておき、こういうやり方は良くないですな。

野口のマンションを訪れる希美と安藤。
早速将棋を始める野口と安藤でしたが、野口は賭けを申し出ます。
もし、自分が勝てば海外赴任に推薦する。負ければ海外赴任の話があっても取り消す。

赴任先がかなり僻地のようだったので、安藤が勝ったらいいのか負けたらいいのか、一瞬、よくわかりませんでした(汗)
野口が負けず嫌いなこと、10年後、帰国したときに同僚たちから「大抜擢だった」と言われていたのを思い出して、納得。
どちらにしても、野口は安藤に、お前の将来は俺の気分次第である、ということをアピールしたわけです。

階下では、希美が奈央子の様子を聞いていました。
「野口さんは、奈央子さんことを大事にしてくれてますか?」
対して、奈央子。
欲しいものはなんでも与えてくれるし、みんなも羨ましいって言う。

「でも、持っていないものもある。なんだかわかる?」
「奈央子さんは何でも持っているじゃないですか。」
「それは、ひとりで生きていく力。私には、どう頑張ってもつかめない。」
「本当に欲しいと思ったら、手に入るはずです。」

そこに野口が割り込んできました。「何の話?」

ひとりでは生きていけない人。
希美は奈央子に母を重ねたかもしれません。
そして西崎の言う通り、歪んだ世界に住んでいると、自分の住んでいる世界が歪んでいるとは思わないでしょう。
しかし、奈央子は気がついてしまったのです。
自分の世界が歪んでいること、そこから逃げ出したいという自分の気持ち、そして自分の弱さに。

イブの晩のディナーに呼ばれた希美たち。
帰り道、安藤は、将棋の賭けのことを話します。
今日も勝負がつかず、いつものように、持ち越しになったそうで。野口は負けず嫌いだから、と気の毒そうな希美。
いつものように、野口は、また希美に聞いてくるのだろう・・・

野口家の出張ディナーをセッティングするのが、元同級生の働いている店であることを、少し嬉しげに話す希美。
元同級生が電話から聞こえた男性であることを察する安藤。
つきあっているの?と聞きますが、つきあってない、と希美に否定されました。
確かに、つきあっては、いないです。

それ以上は聞かない安藤、明日っから無人島で暮らせって言われたらどうする?と聞きます。

「行ってみてもいいかな、一人でどこまでやれるかみてみたいし。」

しかし、やっぱりな、と言う安藤の表情を見て、「一人じゃ寂しいかな」と付け加えました。
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さて、西崎、希美、慎司は「N作戦2」計画を立て始めます。

安藤には話していないから、と、西崎に安藤を巻き込まないことを念を押す希美。
安藤?と聞く慎司に「安藤望」という就職でこのアパートを出て行った住人だと説明しました。
希美と同じ名前だ、と慎司。

計画は。

西崎は慎司とともにスタッフとして部屋に入る。
希美は野口と将棋をする。
その隙に、西崎が奈央子を連れ出す。
そうなったらディナーは中止になるだろうけれども、それは慎司がお店に何とか言い繕う、ということで。

しごく単純な計画です。
でも単純すぎて面白くないのか、西崎はもうひと捻りした計画を提案。
部屋に西崎が飛び込んでいって、野口に殴られる、そうすれば傷害罪で訴えることができる。

しかし、慎司に、暴力はなし、と即座に却下されました。
計画というものは、単純なほど成功率が上がるものですしね・・・

慎司が、希美が安藤に負けた将譜を解いてくれました。
さすが、と嬉しそうに慎司を見る希美。
将棋は二人にとっては故郷での、数少ない楽しい思い出の象徴。

「今はまだこんな生活だけれども、島にいるより、何倍もまし。
そういうの、わかってくれるのは成瀬君だけ。」

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計画実行を前にして、西崎の心は揺れていました。

西崎の母は離婚した後に、西崎の担任と付き合っていたのね。
担任にふられて、DVがエスカレートした挙句、眠ったまま火の中で死んでしまった。
「ぼくがお母さんを殺してしまった」
西崎に深い罪悪感を残して逝ってしまった母。
しかし、母のような人はあそこで亡くなった方が楽だったのかもしれない・・・

「奈央子は俺に連れ出して欲しいのかな。」

希美にもらしました。

かつて希美が言ったように、夫婦のことは夫婦にしかわからない。
DVを受けていたとしても、傍からはどんなに歪んだ世界であっても、本人がそこに留まるのを望んでいるならば。

「家から出たいと言わないかも知れない。断られたら、しょうがない。」

断られたらしかたがない。でも、と希美。

「後から、何であの時、助けなかったんだろうと思うのは、いやでしょ?」

 

「嫌だ。」と西崎。

奈央子が野口の下から逃げたい、という意思を持っていることを確信している希美は、何かあったら、私と成瀬君でなんとかする、と背中を押しました。
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ずっと部屋の中に閉じ込められている奈央子。
普通の人でもおかしくなる状況です。
久しぶりの外食時、野口の目を盗んで、公衆電話から西崎に救いを求めます。

イブの日、花屋に注文することにするから、花屋のふりをして来て。

そこに、電話ボックスに写る野口の姿・・・怖いです。
電話番号とメアドのメモは、ギリギリ側溝に落として、セーフ。ふぅ~。

奈央子を引きずるようにタクシーに乗せた野口は、行き先を聞き間違えた運転手に毒づきます。
この時、初めて野口の凶暴な面を映しました。なるほど。

奈央子の電話に異変を感じて、マンション入り口に駆けつける西崎。
奈央子の腕を掴んでエントランスに入っていく野口を見ました。
西崎が直接野口を見るのは、初めてです。
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2014年。

大家さんから、戻ってきたのなら、実家に挨拶に行くことを勧められる西崎。
「決心がつかないんだったら、私が一緒に行ってあげるよ。」
「ひとりで行けるよ。」

希美は緩和ケアの説明会に。
慎司は、青景島に帰郷し、島のレストランで働くことに。

高野は・・・夏恵が置手紙を残して姿を消しました。

「15年前の夏。火をすけた人のことです。
その人が誰かを知っていて、今まで隠していました・・・」

ラストカットは、2004年のあの日、.
燭台を持つ奈央子。
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花屋。そして「安藤望」が男だと知ってショックを受ける慎司。のぞみ、と聞いて女子だと思い込んでいたのね。

こうして「N作戦2」に不確定要素が入りました。

奈央子は希美たち三人と出会うことによって、自分の住んでいる世界の歪みに気がついたのでしょう。
特に、希美の、ひとりで生きる姿には。
希美、慎司、西崎、安藤、野口夫妻、このうちの誰か一人でも欠けていれば、事件は起きなかったのでしょう。
そう、出会わなければ良かったのに・・・それではドラマになりませんが(_ _);;

火事と野口夫妻の事件のおおよそは見えてきました。
あとは、それぞれの「N」が誰なのか・・・
それぞれの「N]への想いが、それぞれの心の安らぎになってくれることを願わずにはおれません。

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2014年12月 4日 (木)

Nのために #07

公式サイト

2004年。希美と安藤は、野口(徳井義実)が奈央子(小西真奈美)を監禁していることを知り驚く。野口によれば奈央子が流産してしまい、精神的に不安定になっているのでやむを得ないのだという。奈央子を心配する希美に、安藤は奈央子に不倫の噂があると告げ、西崎(小出恵介)からは奈央子の不倫相手は自分だと打ち明けられる。野口にDVを受けている奈央子を救い出したい、と西崎から相談された希美は…。 (公式サイトより)

原作未読です。
セリフは全て概略です。

2014年。

高野に本当のことを話す、と希美。

あの日のこと。安藤と一緒に野口のマンションに招かれたが、自分だけ1時間前に行った。
それは、野口の将棋のブレーンを務めるためだった。
野口は、安藤と対局して形勢が不利になると、そこで一旦止めて、安藤には内緒で希美に聞いてくる・・・そうだったのかあ。
でも、それだと安藤がいつも負けることになる、そんなのは不憫だと思った希美。
「今回は勝てないかもしれない。」と、勝てる手を中々教えなかった。

もし、そんなことに時間をとらなければ、と希美。

そのうち、安藤から、今着いたとの電話が入り、野口はラウンジで待っていてもらおうと、部屋を出て行った。
直後、リビングから何かが倒れる音がして、見に行くと、燭台を手にした西崎を見た・・・

西崎が犯行を起こしたことろは「直接見ていないんだね。」と高野。
認める希美。でも、「西崎さんが、自分が殺した」と言ったと。

火を恐れる西崎が燭台を持っていたのを、おかしいとは思わないか、という高野の問いに
「私は自分が見たことを、そのまま警察にお話しました。」
としか答えない希美。

高野が帰ったあと、希美は指輪をみつめ、安藤を再会した夜ことを思い出します。
安藤が10年前に買っていた、10年前のあの日に渡そうと思っていた、指輪。

今、改めてプロポーズされ、一度も付き合っていないのに、と戸惑う希美に、他に結婚したいと思った女性はいない、と安藤。

私もそう。だから「今はダレとも結婚したいと思っていない。」と断れるも、取っといて、と希美に指輪を渡します。
今はそうでなくても、そのうち、3年先か、5年先か。そんな時がくるかもしれない。

希美にはそんな時間はない・・・のか?
一人崩れる、希美。

一方、希美の部屋に薬があることを確認し・・・やはり疑っていたようです・・・帰宅した高野。
「病気のことは誰にも言ってない、誰かがそばにいると、もっと生きたいと思ってしまう」、と語る希美を思い出し、呆然としています。
いつも忙しく動いている夫の、そんな様子に、ゆっくりしたら、と夏恵。
そうだな、旅行でも行くか、と高野。

行き先は・・・青景島なのね。それ、旅行って言えるのかなぁ(_ _);;
結局事件のことが忘れられないわけです。
青景島、と聞いて、夏恵はそっとうつむきました。

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2004年。

希美と安藤が初めて奈央子のお見舞いにいった時、野口はマンションのラウンジにて、奈央子の調子が悪い理由を語りました。
流産して、精神的に不安定なのだと。
二人が来てくれて、奈央子嬉しそうだった。
「来てくれて、気にかけてくれて、ありがとう」、また着て欲しい、と野口。

希美の部屋で、希美と将棋を指しながら、本当に流産したのかな、と奈央子ことを話題にする安藤。
そこで不倫の噂が立っていることを話します。あの、外からのチェーンも、奈央子を男に会わせないため、閉じ込めているんじゃないか?
奈央子は野口に頼りきっている、そんなことない、と否定する希美。

二人の会話を外で立ち聞きした西崎。
DVにあっている奈央子に「逃げよう」と言ったときのことを思い出します。

家を出ることを拒否した奈央子。
「主人は本当の気持ちを私にしか見せない。あの人は私以上に苦しんでいる。」
「そう思い込んでいる、そう思い込まないと自分が哀れに思うだけだ」
という西崎の説得にも耳を貸しませんでした。

西崎は希美の部屋に入ることなく、自室へ戻りました。
隣では、安藤が始めて将棋で希美に勝ったと大騒ぎしています。無邪気な二人。

安藤が帰ったあと、改めて希美の部屋を訪れた西崎。
「奈央子」と呼び捨てにすることに不審を抱いた希美に、奈央子の不倫相手が自分であること、奈央子が夫からDVを受けていることを明かします。殴られる度に電話をかけてくることも。
はじめは信じられなかった希美。
なんで人の奥さんなんか好きになるの、と思わず声を荒げます。
でも聞く耳持たず、助けてやりたい、自分が奈央子を助けることを助けて欲しい、と西崎。

断る希美。

「あの人、見境がなくてなんだか怖い。」

ドレッサーとか・・・

「私は好きじゃない。

面倒なことに関わりたくない、ずっとひとりがいい。」

本当のことは、夫婦のことは、外からわからない。
はたからは仲良さそうに見えても、本当は違うかもしれない。

やっぱり、希美は奈央子のことを気持ち悪く思っていたのね。
母と重なるのでしょう。
彼女がDVを受けてたとしても。両親のあり方そのものがトラウマになっている希美が関わりたくなく思うのも当然です。

またも希美を何とか巻き込もうとする西崎。巻き込まないで欲しいのになあ。(溜息)

ひつこく会社に送りつけられてくる、野口夫妻の中傷メールについて、心配です、と野口に言った・・・言っちゃった安藤。
素直だからなあ、この人。

家に閉じ込められ、携帯も解約させられた奈央子。
何とか連絡をとろうとして、夫のパソコンから西崎へメールを送りました。
履歴が残るよ~、と思いましたが、それどころか送ったところを野口に見つかっちゃいましたよ。

<あなたと話したい。不安でたまらない。>

うーん。ますます早苗と重なります。

奈央子からのメールを受け取って、窓遠くに見える野口家の住むマンションをみつめる西崎。

希美が開発会社に内定が決まりました。
嬉しそうに大家さんに報告します。大家さんも嬉しそう。
就職すれば、野バラ荘を出て、会社の近くに引っ越す、というのは寂しいけれども。希美の頭をポンポンと優しく叩きながら、「よく頑張ったね、いい大人になるんだよ」と、祝福してくれました(涙)

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事件まで79日

島に住む同窓生の結婚式に出席するために、帰郷した希美と慎司が、偶然フェリーで再会しました。

今では希美の頑なな態度も解け、ぎこちないながらも挨拶を交わします。
二人がフェリーから一緒に降りてきたところを見かけた高野は、早速「元気そうやね」と声をかけます。
島についたとたん、二人が方言で話しているのが印象的。
希美は、慎司と高野の間に何か話がありそうだと察して、先に行きました。
高野に、身元引受人になってもらったお礼を述べる慎司。今はしっかりやってると。

結婚式の二次会で、慎司が大学を中退したことを耳にした希美。
慎司が、もったない、と同窓生から突っ込まれそうになった時、働いている店が、知り合いの夫婦、つまり野口夫妻のお気に入りのレストランだと聞いて、予約の取れない超一流店だと、同窓生皆に聞こえるように喋りました。
これで一気に垣根の取れた二人。
そのお店は、奥さんの思い出の場所だ、という希美に、うちの店にはそういうお客さんが多い、と嬉しそうに答える慎司。
まだ料理はさせてもらえず、出張サービスの給仕とかだけれども、と言いつつも誇らしげです。

「うちの店って久しぶりに聞いた」 、と嬉しそうな希美。
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その頃、希美を訪ねに来た安藤。島に帰って留守だと知って、がっかり。

「再会したい相手ものいるんじゃない?」

西崎~。
ほんと、いらんこと言いっていうか、天邪鬼っていうか。

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二次会の後、二人は久しぶりで思い出の展望台に行きます。

大学行ってから、荒れた生活を送ったことを明かす慎司。

「やっぱり俺、料理人になりたくて。」

修行できる店を探した、と充実した表情で語ります。

「本当に感謝しとる。」

希美に頭を下げてから、今までの気持ちを一気に喋ります。

せっかく手に入れた奨学金を譲ってもらったこと。
それなのに、はげましの言葉をかけてこれたこと。
あの言葉を支えに立ち直れたこと。
これからは裏切れない、と思ったこと。

あの一言に救われた・・・慎司がパトカーに乗せられた時に希美がかけたのは、呪いの言葉じゃなかったのですね(^^;;
なんて言ったのだろう。
希美は忘れた、なんて言ったけれども、ほんとかなぁ。

「そんなふうに思っとたん」

慎司が、自分に対してずっと罪の意識を持っていたことを知らなかった希美。
大学に行くお金は父が出してくれることになった、だから奨学金はいらなくなった、と。
それが嘘なことを、慎司は知っている。でも、知らないふりをしました。

だからシャーペンで5回、カチカチって、お祝いした。

<よかったね>

「ばかやろう」、だと思ってた。
やっと誤解が解けて、久々に破顔一笑する慎司。

「お互い島を出れて良かったね。」

野望ノートのこと、将棋も役に立っていることなど、昔のようにすっかり打ち解け、お喋りする二人。
表情もすっかり昔に戻っています。特に慎司・・・

.

帰京した希美は、お土産を持って、まず野口のマンションを訪れますが、コンンシェルジュに阻まれて会えず、その後、居酒屋で西崎と飲みます。
レルトランで働いている慎司のことを嬉しそうに喋る希美に、西崎は、自分の小説が1次予選を通過したことを知らせます。
喜ぶ希美。

「自分のためじゃない、奈央子のために書いたんだ。」

西崎の思いの深さを知った希美は、奈央子のことを好きになれないといったことをあやまります。
希美から、野口の部屋に入れてもらえなかったことを聞いた西崎は、それでも俺は奈央子を助けたい、と。

「俺の母親は火事で死んだ。」

いきなりの告白。

「助けようと思えば、助けられた。俺が殺したようなものだ。
だから、今度は必ず助けたい。」

野バラ荘への帰路、すっかり酔っ払った希美をおんぶして帰る西崎。

「西崎さんは悪くない、西崎さんのせいじゃないよ・・・」と正体をなくしながらも呟く希美。
.

あくる日。

「ところで、昨日言っていたレストランって、頼めばどこの家にも料理、配達してくれるのか。」
あやまりにきた希美に慎司のことを切り出す西崎。
「だったら?変なこと、考えてない?」

ここ、明るいBGMなのが、かえって不安に感じました。

後日、希美の部屋に慎司が遊びに来ました。
嬉しそうに慎司を迎える希美。

丁度、その時、安藤から、近いうちに奈央子さんのお見舞いに行こう、という誘いの電話がかかってきます。
友人が来ているので、またかけ直す、と希美。切り際に男の声を聞いたしまった安藤。

慎司は、希美が安藤に負けた将棋の盤を見て、早速集中。
そんな慎司を、初めて来たとは思えない、馴染んでいる、と微笑む希美。
この前会った時も、初めてって気がしなかった、と言い合う二人、良い感じ、というところへ、西崎が乱入し、安藤相手に吹っかけていた問答を慎司相手に始めます。

「君は誰のために生きている。」
「自分のために生きている。」
「自分のために生きるうちは、所詮自分を超えることはできない。」

 「何の話?」

いきなりで、目を丸くする慎司。
始まっちゃった、と気をもむ希美。

「例えば、今にも崩れ落ちそうな吊り橋の向こうで、杉下がいたとしよう。
君は危険を冒しても、その吊り橋を渡れるかい?」

 「普通はないですよね、そんな状況。」

そうだ、そうだ(笑)

ひつこく杉下に呼ばれたら?

「俺は渡れると思います。」

その答えに満足したか西崎、奈央子のことを語りだします。

「彼女がいれば、今までできなかったことができる。
まさに俺の美の女神、ミューズ!」

 「劇団とかやってる人?」

西崎に何をふっかけられてもペースを乱さない慎司に、西崎の言葉を通訳する希美が可笑しかったです。

でも、楽しいのはここまで。

「そこで、この作戦に、君の協力を仰ごうと思うといううわけだ。

 奈央子救出作戦、N作戦2としよう。」

この日、事件まで27日。

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2014年。

島に戻った高野は、結局、事件のこと、火事のことしか考えていません。
一人、海沿いに佇む夏恵。

墓参りに行った夫妻は、同じく墓参りに来ていた慎司と出会います。

そのころ、希美は西崎を訪ねていました。
微笑みあう二人・・・

ここで2004年の映像。

野口の手にナイフを握らせる、西崎。

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カットの切れ際の、野口の表情が全て意味ありげでした。

ひとつひとつのアイテム、エピソードがすべて裏目に出てしまうのでしょう。
希美と慎司の絆を深めた将棋すら、事件の引き金のひとつになっている。

西崎は、安藤相手に理屈をこねているくらいなら、ちょっとややこしい文学青年ですんだのかもしれない。
最初のN作戦も、野口夫妻と知り合いになる仕掛けこそ大掛かりでしたが、落としどころは素直なものでした。

それが野口夫妻・・・奈央子と関わったことで、大きく変わってしまった。
しかし、皮肉なことに、西崎は「奈央子」という媒体を得ることで、小説が書けるようになったのです。
母親への贖罪を兼ねて、助けたい、という気持ちは真実だろうけれども、助ける自分に酔っているように見えます。
自分でも気がついていないけれども、奈央子という人間より、奈央子がインスピレーションをかきたてる存在であること、それが一番大事なように見えるのです。
そして、奈央子もそのことに気がついていて、利用しているのでは?←勝手な憶測です。また外れるかも;;

西崎は奈央子の本性を見ていない。
見ている方にも、明かされていない。
希美のみが何となく気がついている。

安藤に少し惹かれていた希美の気持ちは、再会した慎司へと一気に振り戻されました。
荒れた大学生活を送ってはいましたが、純朴な根っこは変わらないままの慎司。

展望台での二人の笑顔が切なかったです。

「N作戦2」ねえ・・・

奈央子が本当にDVの被害者ならば、恐らくそうなのだろうけれども、何とかして救うべきでしょう。
しかし、希美や慎司、特に慎司を巻き込むのは止めて欲しかったです。
慎司が絡むことで、安藤にも、嫉妬という毒がまわってしまう気がするから。

これ以上、何かは起きて欲しくない。
残り話数が全部謎解きに費やされても、かまわないって気持ちになってきました。

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2014年11月27日 (木)

Nのために #06

公式サイト

“水平線を見たい”という野望を持つ希美(榮倉奈々)は、同じ清掃会社でアルバイトをする安藤(賀来賢人)に、ビルの窓清掃用のゴンドラに乗せてもらい感動して価値観を変えていく。 (公式サイトより)

原作未読です。

2004年。

安藤の供述。
自分は野口と会うために、野口のマンションの最上階にあるラウンジにいた。
しかし中々こないので部屋に行ったら、すべては終わった後だった。

2014年。

安藤は高野に、西崎は犯人ではない、と言いました。
なぜなら、火を恐れている西崎が、火のついた燭台をとっさに持つわけがないから。

しかし、事件直後はそのことを言わなかったのです。誰かを守るために?
今、真相を明かしたのはなぜでしょう。それも誰かを守るためなのでしょうか。

高野と会った希美は、あの時、慎司は偶然居合わせた、本当に偶然、と強く言い張ります。
君はいつも成瀬を庇う、と高野。
あの時・・・さざなみが焼けた時と同じ。

「未成年だった君たちを追及することに躊躇があった。
なぜ、躊躇ったのか。
あの後、こんなに後悔するとは思わなかった。このままにはしておけない。」

2003年。

雨の中、希美を待つ奈央子を部屋に入れた西崎。
落選した西崎の原稿を読んで「トリはあなた自身なんでしょ」と、西崎のシャツの腕すそをめくる奈央子。
「籠の中から逃げてきた・・・」

オレオレ詐欺で捕まった慎司は、高野に身元引受人を頼みます。
他に頼る人がいなかった・・・捨てられた野良犬のような慎司。

希美に将棋のブレーンになって欲しい、というのが野口が、都市開発計画を教える条件でした。
そのため、希美、安藤と野口の付き合いは続くこととなります。
希美は、西崎から、野口の奥さんってどんな人、と聞かれて、やさしくて、控えめで、料理上手で、野口のことが好きな人、と答えます。

しかし、誰も知らないところで、奈央子は度々西崎に会いに来ていました。
みんな忙しい。でも。
「暇なの、私だけが。」

前回もちらっと書きましたが、奈央子と希美の母、早苗は同じ匂いがするなあ。
奈央子がワケありなのはわかるけれども。

年が改まって、2004年。

早苗が結婚しました。これで収まってくれるのか・・・?

いつもはお正月でも帰らない西崎が帰省しています。
それでも何やら苦々しげな表情の大家さん。西崎について色々知っているようです。
西崎には帰る家はない。両親は別れた、母は亡くなった。

初詣に出かける希美と安藤は、人混みの中、はぐれまいとして、思わず手を繋ぎます。
そして、その手はしばらく繋がれたままでした。

安藤の希美への想いを応援している西崎。
希美を明るいところへ連れてってやれ、と言います。
罪の共有、なんて思いから解放してやれ。

罪の共有、と聞いて、そんなの自己満足だろう、と憮然とする安藤。
自分なら黙っていないで一緒に警察に行ってやる。
そしてできるだけのことをして、待つ。

「まったく、君の人生は正しくて美しいな。」西崎。

目的もなく通っていた大学を退学した慎司。
「全部、やり直す。」

バイト最後の日に、希美をゴンドラに乗せてあげる安藤。
ダイビングに誘ってくれたし、将棋も教えてくれた、そのお礼だと。

体重制限は、ウェイトをつけることでクリア。なるほど。

夜明け前、高層ビルの窓拭きをする二人。
夜が明けてきました。
かなたに見える、水平線。
夢のひとつが叶った希美。

「ちゃんと私の足元は世界の果てまで繋がっている。
何もない狭い世界で人生を終えなくてすむ。
そう思うのって、生きていくエネルギーだよね。」

 

「今見えているのはさあ、世界のほんの一部なんだよな。
もっと広い世界に出て行くんだもんね、怖くない?」安藤。

 

「全然。どんだけ広いか、楽しみだよ。」

 

その時、一瞬風が吹き、思わず安藤の腕をつかむ希美。
風が去っても、そのままに。

 

「つかまっていい?
こんなとこ、私一人じゃこれなかった。ありがとう。」

吹っ切れた希美。

冷蔵庫がいつも一杯でないと不安でたまらないという、強迫観念から解放されました。
これだけは食べ物を食べたい分だけ、作ることにした、と大家さんに微笑みます。

「世界は広いんだな、と思ったら、冷蔵庫の隙間くらいどうってことない。」
「苦労はね、忘れることが一番。よかった、よかった。」

こうして2004年の春がめぐってきました。

慎司は、立派なレストランの調理場に働くことに。
安藤は、就職のために野バラ荘を去っていきました。
西崎は、文学だけでは食っていけないことを受け入れ、働くことも考え始めました。

明るいほうに向かっていた。
暗いほうには向かわない。
もっと明るいかげりのない場所へと。
歩き出していた。

 

はずだった。

.

安藤は、野口の部下となりました。
変わらず将棋を指す二人。希美も野口のブレーンを続けています。
不利になると一旦中止して手を聞いてくる野口を、勝ちにこだわる、子供っぽい人だと、希美が西崎と話しているところへ、奈央子が訪れ、半ば強引にお茶に誘い出します。

途中、固まる希美。
視線の先には、インテリアショップにディスプレイされている、ゴージャスな三面鏡。

父の愛人、母・・・忘れたい過去の象徴。

固まった希美の様子を見た奈央子。

その晩、希美の部屋で食事をする安藤。そこへ西崎も加わって、以前のようにわいわいしている時、突然、希美宛に家具が送りつけられてきました。

送り主は奈央子から。あの三面鏡です。

そんな高価なものをいきなり送りつけるなんて。
しかも、家具って。
トラウマがなくったって困りますよ。
よほどの世間知らずなのか・・・いやーようわからないですわ、この人。

早速返そうと電話をしますが、押し切られてしまいました。
希美も、安藤の上司の妻、ということもあって強く出れません。

奈央子、押しが強いというより、弱さを武器にするタイプみたい・・・。

安藤が、西崎が部屋に入った時に、さっとレンジの火を消すのが印象に残りました。

希美の過去を知らない男たちは、あきれはするものの、深刻には捉えていません。
しかし、解放されたと思った過去に再びうなされる希美。

「下は見ない、下は見ない・・・」

後日。西崎の下を訪れている奈央子。

「希美ちゃんが欲しいものって何。」

西崎に、贈り物が行き過ぎる、と言われたのかもしれません。
希美ちゃんっていう呼び方に、何やらねっとりとしたものを感じます。

そんなの本人に聞けばいい、と言われて。

「あの子、本当のことは言わないもの。
私の主人も、そう。

 

言葉じゃ言えないような気持ちになったこと、ある?
言葉じゃ言えないような気持ちをぶつけられたことは、ある?」

服を脱ぎだす奈央子。びっくりするというか、怯える西崎。
ですよね、普通、怖いですよ、いきなりそんなことされたら。
服の下に隠されていたのは、火傷のあと、あと、あと。

「私にはある。
これは彼の気持ちを受け止めたしるしなの。」

 

「間違っている。
逃げられないから、いい訳するだけだ。
暴力を愛情という言葉に置き換えて、自分を慰めているだけだ。」

 

「あなたはどうして逃げてきたの?」

母、母からのDVの記憶を蘇らす西崎。

「あなたを愛してくれたのは誰?」

 

「母親。」

奈央子のねっとりとした誘惑にみを委ねてしまう西崎。

<白い体に刻まれた醜い痣の数は 愛の証拠などではない
愛の証拠と言う名の 火あぶり
それとひきかえに女は、トリに餌を与えた
広い部屋の片隅に置かれた籠の中が トリの居場所>

火傷を負わされて寝込んでも、母に尋ねずにはおれない、子供の西崎。

「おかあさん、ぼくのこと、好き?」

 

「愛してる、誰よりも愛してる。」
.

野口がプロジェクトリーダーだった油田開発事業から、撤退することを会社が決定しました。
誰かが飛ばされるだろうけれども、自分はまだペーペーだし、野口は奈央子が専務の娘だから大丈夫だろうと、同僚と話す安藤。
席に着くや否や、匿名のメールが社員たちに一斉送信されていることを知らされます。

それは、野口の妻が昼から堂々と不倫をしているという内容で・・・

心配した安藤は、理由は伏せて、希美に奈央子に電話して欲しいと頼みます。
ところが、久しぶりにかけた奈央子の携帯はすでに使われていませんでした。

野口に、体調を崩している奈央子を見舞って欲しいといわれて、野口宅を訪れた希美と安藤は、ドアを見て、ぎょっとします。

外にドアチェーンがついている。

ああ、そうか~。

2014年。

安藤は高野に、警察には言ってなかったこととして、ドアチェーンのことを話しました。
そして事件の晩は、チェーンがかかっていた、と。
しかし、慎司の供述には、チェーンはかかってなかった、となっている、と高野。
いや、かかっていた、と反論する安藤。

「だから誰も出てこれなかった。それで、あんなことに・・・」
.

希美に会う安藤。
この前再会した時よりは、なごんだ雰囲気です。

「逃げないで、聞いて。
警察には言わなかったことを話すから。
あの日、西崎さんは奈央子さんを部屋から連れ出そうとしてたんじゃないかな。」

そして。

「10年前の杉下にもう一回会って・・・これからは一緒にいたい。」

 

「どういう意味?」

 

「あの日、事件のあった日に渡すつもりだった。
結婚してくれと言うつもりだった。」

指輪を渡しました。
.

高野を自室に呼ぶ希美。

信じてもらえないかもしれないけれど、と、3年前に胃がんの手術を受けたこと、再発したこと。
余命、もって1年と宣告されたことを告げました。
だから、会社を辞めたのは、西崎の出所とは関係ない、と。

「知っていることを全てお話します。」

残された時間を、守るために使いたい。
あなたがこれから幸せになるため。
それが人生最後の、私の願いだった。

ラストカットは、あの晩、チェーンをかける、安藤・・・
.

野口と安藤が始めた将棋の駒を置く音にびくつく奈央子。
野口がDV夫であること、西崎の小説そのままに、奈央子を閉じ込めていることは、明々白々のように思います。
でも、それだけなのでしょうか・・・

西崎と奈央子。
恋愛の形は様々なので、肯定も否定もしませんが、奈央子と早苗が重なって見えてしまうため、好意的に見れません。
それもあって、なにやらもう1枚カードが隠されているような気がするのです。←大ハズレかも(汗)

前回、安藤は何も知らないのかも、と書いたのも、間違っていそうですし(_ _);;

.

徐々に近づいていく希美と安藤。
安藤の真っ直ぐな気持ちが、希美を過去から解放したのです。

でも、これって、慎司の時と同じ気がする。
家を追い出された時の希美を救ったのは、真っ直ぐな慎司だったもの。
もちろん、希美に他意はありません。ただ、一生懸命生きてきただけ。

そして2014年。

「余命1年」。
うーん、そうきたかって感じです。
かといって、先が見えた、というわけではありません。
依然として着地点は、良い意味で、全く見えていません。

犯人はもちろん、チェーンの謎、夏恵が言葉を失った理由、そして希美にとっての「あなた」とは誰なのか、何なのか。

どうなるんだろう。

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2014年11月20日 (木)

Nのために #05

公式サイト

希美(榮倉奈々)は野バラ荘を守るため、安藤(賀来賢人)と西崎(小出恵介)と共に企てたN作戦を遂行しようと、野口(徳井義実)が行っているサンゴを守るボランティアに安藤とエントリーする。(公式サイトより)

原作未読です。

冒頭、繰り返し写される2004年クリスマスの事件。
少しずつ目線が変わってきています。
チェーンのかけられた部屋。その時、西崎は部屋の外にいたのか、中にいたのか?

2003年。

沖縄で、1部屋に泊まることになってしまった希美と安藤。
安藤の気持ちを知る、西崎の画策でした。

西崎って策を練るのが好きですなあ。
でも、人の気持ちは思いも寄らない動きをするのです。

何とか野口夫妻と同じチームに入った二人は早速将棋好きをアピール、首尾よく野口の関心を引くことに成功しました。
夫妻とダイビングを開始する二人。
どころが初心者の野口の妻、奈央子が機材の故障で奈央子パニックに陥ってしまいます。
彼女を助けたのは、安藤。
このことが切っ掛けで、一気に野口夫妻に近づいた二人。
食事のあと、安藤は全くの初心者であることを隠して、野口と将棋をしはじめ、希美と奈央子は海岸を散歩します。
妻に優しい野口と、夫に甘える奈央子をみて、結婚もいいのもかもしれない、と思いました、と語る希美。
女性二人が帰ってくると、安藤が将棋に勝っていました。

「ビギナーズラック」と希美にこっそり微笑む安藤。
しかし、盤を見た希美の目つきが一瞬鋭く光ったような気がします。

野口はわざと負けた?
だとしたら、なぜ?
それとも本当は将棋などしないのでしょうか。

宿に帰る、安藤と希美。
野口夫妻のゴージャスなリゾートホテルと、質素な民宿の落差。

野口に進められるまま、すっかり酔っ払わされた安藤は、酔った勢いで希美にキスをしようとしましたが、激しく拒否され、我に返ります。

この時は、希美が許すわけないやん、と思っていたのですが。
思わず拒んだのは、びっくりしたことの方が大きく、本当は嫌ではなかったのかもしれないこと、そういう気持ちに希美自身が気がついていないことが、徐々に明かされていく運び方が上手いです。

あくる日、ビーチで「昨日はごめん」とシオシオになってあやまる安藤に、全くわだかまりのない希美。
「端から端までの水平線が見てみたい。」と、今まで慎司にしか言わなかった夢を語りました。

東京に帰って、西崎に状況報告する二人。
作戦の上々の滑り出しに喜ぶ西崎。もっと野口夫妻に近づくよう指示をだしましたが、希美は、この作戦から安藤は外れたほうがいいと。
なぜならば、野口と安藤は、入社すれば上司と部下となる。もし、計略を持って近づいたことを知られれば、安藤の立場が不利になるかもしれないから、と。
キスしようとしたことが原因?とショックを受けた安藤でしたが、納得しました。

そうそう、安藤の立場は見ていても気になっていたことなのです。
希美は、ちゃんと考えていたんだ。

その頃、慎司は悪い友人に誘われるまま、振り込め詐欺の深みにはまり込んでしまってました。
友人、山田裕貴さんなのね。ゴーカイジャーの頃くらいウエイトを落としてきたので、先週は気がつきませんでした。

母、早苗からの電話に凍りつく希美。

出ないで!

ふぅ~、留守番電話に切り替えました。
で、ほっとしたのもつかの間、希美の部屋を訪ねてきた!

相談したいことがあるんよ~と、例の調子でドアを開けようとする早苗。

たまたま西崎の部屋にいた希美は、完全にフリーズしてしまいます。
そんな希美を見て、尋常でない母娘関係に気がついたかも、西崎。

なかなか希美が出てこないので、「おなか、痛くなってきた」しゃがみこむ早苗に、ふと反応する希美。
しかし、あの声音は仮病だ、と止める西崎。
西崎は、そういう声音を聞いたことがあるんだ。

と、大家さんがやってきて、早苗を母屋に連れて行ってくれました。
ナイス、大家さん。
その後、希美が本当に留守であることを近況を交えて聞いて、気が落ち着いたのか、何事もなく島に戻ってくれました。

西崎に、母に会いたくないわけではない、でも会ったら島に引き戻されそうで怖い、戻りたくない、と吐露する希美。
誰にも頼らないで一人で生きて生きたい。

誰の助けも借りないつもりか、と西崎。

「助けてって思った人はいる。でも、言えなくて。」
「そいつか、罪の共有。」
「そう、罪の共有。」
「今、どこで何してる?」
「元気で幸せにしてたら、ええな。」

罪の共有者、慎司はその頃・・・暗い表情で・・・
.

野口家。ペントハウスなのでしょうか。
希美からの手紙を、野口に渡す奈央子の顔が怖いです。

手紙には、野バラ荘のこと、だから都市計画の内容が知りたいのだ、という希美の気持ちが真っ直ぐに書かれてあったようです。

これは、意外でした。

希美に会って、計画に含まれている野口一族の物件、ミドリビルは絶対に売らない、と明言する野口。
嬉しそうな希美。

良かった~これで隠し事をしなくても良くなった・・・で、終われば事件は起きなかったはず。

他の都市計画を教える見返りとして、野口は何を希美頼んだのでしょうか。少しにやけ気味の表情も気になります。
そんな二人の様子を遠くから見ている奈央子も、不気味。

ともかく、ミドリビルを売却しない、という情報を得て、西崎はN作戦の終了を宣言し、三人で乾杯。

安藤は就職のために野バラ荘を去っていきました。

安藤の前途を祝しながら、希美は沖縄での真実を西崎に喋ります。

「安藤はずるい手を使わないもん。」

実は、奈央子のパニックは、希美が奈央子のタンクのバルブを少し締めたため、起きた。

「気がついたら、もう、手が動いていた。止められなかった。」

うちの母も父も平気で嘘をつく。平気で人を傷つけたり、嘘をついても何とも思わない。

「私もそういう人間なのかな。」
「親は親、子供は子供さ。」

その後、希美は弟から、母が結婚したがっていることを聞きます。
相手は、あの民生委員。
うまくいけばいいのですが・・・不安です。
度々島に帰っているらしい弟は、慎司の悪い噂も耳にしていました。

その慎司は、詐欺を続けることに嫌気がさし、友人ともみ合います。
そこへ張り込んでいたか、警察が駆けつけ、捕らえられる慎司の、なんとすさんだ顔。

激しく降りしきる雨の中。
希美の部屋の前に佇む奈央子と出会う西崎。
.

2014年。

野バラ荘を訪ねた安藤は、前住んでいたのと全く同じ部屋に住んでいる西崎と再会します。
しかし、弁護に屈力してくれた御礼は言うも、事件のことは忘れろ、誰とも関わる気はない、とすげなく追い返されてしまいました。
その時、安藤は、西崎が希美宛に何かを送ろうとしていることを知ります。

高野は、夏恵の治療のために上京していました。
しかし、一向に良くならない症状。
医師から、治したい、というプレッシャーが逆効果になっているのでは、夏恵の症状と向き合い、受け入れてみては、と言われる高野でしたが。

「年をとるごとに、ひどくなる考えがあります。
ふとすると、その考えで頭の中が一杯になる。
なんで、という考えです。
なんで妻がこんなことになったのか。
なんで自分だけが何も知らないままおるんか。
どんな形であれ、真実を引きずり出して、この考えを終わらせたいのです。

めるわけにはいかんのですよ。」

夏恵のためでなく、自分のために治療を続けさせているのかなあ。
だとしたら、声が出なくなった原因はなんであれ、夏恵は辛いだろうと思います。そして、夏恵はその辛さを甘んじて受け入れているようにも見えました。

西崎から送られてきた大金に驚く希美。
安藤は、自ら高野に接触し、自分も西崎が犯人だとは思わない、と告げました。

そして、希美の元に高野が訪れる・・・

一瞬であの頃のことが蘇る。
波の音、海の匂い、憎しみ、軽蔑、無関心・・・

一度ついた嘘は、つき通す。
それが嘘を真実に変えるたったひとつの方法だった。

2014年の希美。メイクや照明効果もあるでしょうけれども、おみごとに30代の女性でした。
.

西崎は希美になぜ大金を送ったのでしょう。そしてそのお金で作ったのでしょう。
希美の部屋の前に立っている奈央子に、早苗の姿が被ってぞっとしました。
事件の原因は野口のDVか、と思っていましたが、奈央子にも何か事情がありそうです。

安藤を守るために、N作戦からはずした希美。
ごく普通の屈託のない青年。そしてずるいことができないピュアな部分も持っている、自分とは全く違う安藤。
違うからこそ、友人以上に惹かれたはじめてたように見えました。
しかし、そういう自分の気持ちを受け入れるには、慎司の存在が大きすぎる。

希美の中で、安藤を守りたい、という気持ちが大きくなっていたならば。
2004年の事件には、安藤は本当に関わっていなかったのかもしれません。

10年間会わなかったかつての仲間たち。
しかし、西崎と希美は連絡をとりあっていることを知ってしまった安藤。
真実を知らないのは、自分一人だけなのか・・・
その思いが安藤を駆り立てはじめたように見えます。
高野のように。

希美は、かつて慎司を救ったことで、逆に慎司に深い深い傷を負わせてしまった気がする。
「罪の共有」に耐えれる人間は、それほど多くないと思うのです。

誰にも知られないように、「守る」相手にすら知られないように嘘をつき通す・・・
安藤がもし「真実」を知ったなら、どうなるのでしょうか。あくまで、安藤が関与していない場合ですけれども。

2014年、希美の気持ちはどこにあるのでしょう。

事件の真相を明らかになっていくのはもちろん、希美の気持ちの変化そのものがミステリになっていて、見応えがありました。

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2014年11月13日 (木)

Nのために #04

公式サイト

野バラ荘を売って欲しいと言われる要因はある都市計画だった。その計画が中止になれば、野バラ荘も売らずに済むと考えた3人は、都市計画に反対しているみどりビルの持ち主・野口家一族の動向を探るため、長男の野口貴弘(徳井義実)が開催するプロジェクトのパーティーに参加する。(公式サイトより)

原作未読です。

今回は次のステップへの布石が描かれていました。

希美、西崎、安藤、慎司の四人の動きを中心に、まとめておきます。

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野口夫妻の事件を担当していた刑事に取り調べの様子を聞く高野。

殺人そのものを目撃したものはいなかった。
しかし、動機を持っていた西崎本人がやったと言い張ったのだと。
刑事も何か腑に落ちない印象を持っていたような口ぶりでした。

野口夫妻事件の時の供述書を読む高野。

希美。安藤と二人で野口の家に招かれていた。

慎司。野口宅には働いている店のデイナーの出張サービスで行った。野口夫妻とは面識はない。

希美。安藤が来るまで野口と将棋を指していた。・・・ということは、希美と安藤は一緒に訪ねたのではない?
野口がリビングに行ってからも、一人で熟考していた。なので、リビングでおきた出来事には気がつかなかった。
大きな音がしたのでどうして行ってみると、西崎が包丁を持って立っていた。
なぜ、西崎がいたのかはわからない。
後から、西崎が野口の知り合いだと知った、

慎司。チャイムを押しても応答がない。ドアが開かれた後、リビングに二人が倒れていたのを見た。

本当の慎司の記憶。

「成瀬君、助けて、成瀬君!」

インターホンに向かって必死で叫ぶ希美。

希美と慎司が会ったのは、偶然だった・・・

「偶然のはずはない。
二人がそこに居合わせたのは、蓋然、あるいは必然のはずだった。」

高野のモノローグ。

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帰国した安藤と食事をする希美。

あれ以来誰にも会っていない。こうやって久しぶりに昔の友だちと会えるのは嬉しい、と希美。
でも、本当に嬉しがっているようには見えません。
安藤が、俺があの場にいなければ、あんなことにはならなかった、と事件のことを言い出すと、やめてよ、と激昂し、中座してしまいました。

2002年。
夜も昼もバリバリとバイトをする希美。
昼のバイト先、清掃会社で「東京湾クリーンダイビング」なるフライヤーを見かけます。
東京湾を清掃するボランティア活動の呼びかけですが、参加するなら、会社からダイビングの資格を得る講習費が支給されるとのこと。
これは今回のラストに向けての伏線でした。

「冷蔵庫にいっぱい食べ物があると安心する」

高校時代の経験が強迫観念になってしまったのでしょう、ついつい作りすぎてしまうおかずを、大家さんや西崎たちに振舞う希美。
こうして、彼らの絆も深まっていったのね。

「究極の愛」についての難解な小説を書いて賞に落ちた西崎は、希美に「究極の愛とは」と尋ねます。

「罪の共有。共犯ではなくて共有。
誰にも知られずに、相手の罪を半分引き受けること。
誰にもっていうのは、もちろん相手にも。
罪を引き受け、黙って身を引く。」

答える希美。

その後、肉をあぶるためにつけたコンロの火に激しく拒否反応をおこす西崎。
少年時代の西崎に、蝋燭をもって迫る女性の記憶が挿入されました。

真夜中に母からの電話を受ける希美。
眠たいだけでなく、鬱陶しいので邪険にすると、「そばに男の人がいるんやない」と半ば決めつけてきました。
自分がそうだから、他人もそうだ、と思ってしまう人だもんね(溜息)
思わずかっとなった希美。
「どこまでつきあえば満足するん!」と、はっきり拒絶。
握り締める、「ガンバレN」のチケット・・・

同窓会で帰郷した希美は、漁港でテキパキと働く母の姿を見て、微笑を浮かべます。
でも、声はかけないのね。うん、正解。
これで大丈夫・・・とはならんのやろうなぁ。
どうも、親切にしてくれるという民生委員が気になるのですけれども。

そこへ、島で働く同窓生から、同窓会はなくなるかもしれない、との連絡が入りました。
慎司の父、周平が病で突然亡くなったのです。 

後の飲み会の時も感じたのですが、クラスメイトたちと希美の関係は全くしこりがないのね。
学生時代の時も、家を追い出された当座はひそひそと噂はされたけれども、特に苛められていたような描写もなかったですし。
見てみぬことにする、という島の慣習が行き渡っているのかな。
苛め要素を盛り込んでいないのに、ほっとするというか、助かります。

お葬式で再会した希美と慎司は見詰め合うも、言葉は交わしませんでした。
そんな様子をじっと観察する高野。
高野の妻、夏恵は周平の亡骸を見て、手を握り締め、思いつめた表情をしました。
妻の様子に気がついた高野は「何かあったんか、周平さんと。」と尋ねます。
答えは写りませんでした。答えなかったように思うのですが、どうでしょう。

後始末をする周平を訪ねる高野。
周平はやはり仕事が長続きしていなかったようで、後に残ったのは借金ばかり。
生命保険で返済する、と慎司。
「さざなみ」を失った後、ついに再起できなかった父、継ぐつもりだった店を失った息子。

慎司は、島では一番でも、東京ではただの人、と自嘲し、
「もう、島には帰らんと思う。」

2003年春。

就職活動が身を結んで、大手の内定が決まった安藤を祝う会、ではなくて、ますます激しくなる大家さんへの不動産屋の攻勢を何とかしよう、という「N作戦」会議が始まります。
西崎によると、この土地はショッピングモールや病院などを含む、野口一族の会社によるマンション計画のど真ん中に位置していることのこと。
なぜそんなにこの家に入れ込むのか、と面倒くさがる安藤。

希部が中座する間に、西崎が、大家さんと希美の会話を聞いて知った、希美が故郷に帰れないわけを話します。

あれには帰る家がない。
この下宿こそが帰る家なのだ。
それは西崎とて同じ。

「たまには付き合えよ、安藤君。」

希美の過去を知っただけでなく、野口一族の長男が、内定した会社の課長と知って、俄然やる気を出した安藤。

まず、都市計画の詳細を知らなければ、と西崎が立てた計画は。

沖縄のサンゴを守るボランティアに参加する野口夫妻に近づく。
そのためにダイビングライセンスを取る。
これは、例のクリーニング会社に安藤もバイトすることで、講習料はただ。
希美は将棋の勉強をすること。
野口の趣味だから。

かくて、野口が主催するボランティアのパーティにて、三人と夫妻は顔を合わすのです。
野口の妻、奈央子を見て、なぜか堅くなる西崎。
みとれたのでしょうか。それは今後の展開待ち。

ダイビングの講習の帰り。
ビル掃除はキツくないか?と聞く安藤。

「あれに乗ってみたかった」

と高層ビルの窓掃除をするゴンドラを見上げます。
でも、女子には無理なんだそうです。

あそこまで行けば、周囲に何もないから、高さを実感できる。

「高いところが好きなんだな」

島を出たら何か変わると思ったけれども、今のままじゃ全然足りない。

「もっと高いところへ行きたい。高いところから遠くを見てみたい。」

と、ふと我に帰って安藤に微笑む希美。

「海の底、どんなかな。見てみたい。」

これは・・・本音隠し。
でも、安藤の気持ちは完全に希美に傾きました。
今や、友人以上。はっきり女性として好きになっている。
思わず飲みに誘うのですけれども、慎司を見かけた希美は断って、後を追いかけます。
その必死な姿を見て、希美に男性の影があることに気がついた安藤。
一方、希美は慎司を見失ってしまいました。
島にいた時とは全く違う、すさんだ表情をした慎司。

「沖縄に行くのは二人。」

肌を晒したくないから、という理由を信じない安藤。
西崎も、その理由については冗談めかしました。
本当の理由は、三人より二人の方が野口に近づきやすいだろうから。
そして、安藤に、希美のことを気に入っているだろう、と。

「君と杉下君はよく似てる。
二人とも現実世界に夢を持って生きている。」

そんな二人を見ているのが好き。現実世界も、そう悪くないと思えるから。

希美は、西崎の、肌を晒したくない、と理由を聞いて、台風の時に腕まくりをした時に見た、火傷の痕を思い出します。

「きっと火傷の痕・・・」

その頃慎司は、大学にも行かず、パチスロに入り浸っていました。
そんな慎司に、あからさまに怪しい友人が親切を装って近づきます。
お金が欲しいんだろ。
連れて行かれたのは「オレオレ詐欺」を仕掛けている事務所でした。

希美のモノローグ。

チャンスがあれば、高いところにいる誰かと知り合いになりたいと思っていた。
自分が今いる場所からもっと遠くへいくために。
全てを手に入れた誰かに近づいて、その肩に手をかけてみたかった。
それをバネに、今よりもっと高いところへ行くために。

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ついに希美たちと野口夫妻が出会ってしまった。

島のエピソードのようにドラマチックではありませんでしたが、どのパーツにも、一見なんでもないように見えるシーンにも、登場人物たちの気持ちが込められていて、見応えがありました。

希美、安藤、西崎、三者三様の性格と生い立ち、生き方の違いが、事件に結びついていく経過に無理がありません。

西崎の存在が大きくなってきました。
小説の取材をするがごとく、ありあまる時間を使って、細かい下調べをする。
観察眼があって、面倒見が良い兄貴分。
しかし、彼もまた闇を抱えている。
彼の闇と、希美、慎司の抱えている闇、そして安藤の希美を想う気持ちが共鳴したら・・・

2014年、再び集まろうとしている彼らに、新たな事件は起きて欲しくないなあ。

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2014年11月 7日 (金)

Nのために #03

公式サイト

2000年香川県青景島。成瀬(窪田正孝)は優遇された奨学金制度に受かり、東京の大学に進学することが決まる。一方、希美(榮倉奈々)は、奨学金制度に1つも受かることが出来なかったため就職するか悩む中、隠していた進学の資料が母・早苗(山本未來)に見つかってしまい「1人にしないで!」と懇願される。(公式サイトより)

原作未読。
今回も周回遅れになってしまいました(_ _);;
ざっくり書きます。

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夏恵が声が出なくなったのは、外傷によるものではなかったんですね。
心因性ショックから。
ひょっとして、あの晩に見てはいけないものを見てしまった?

希美のシャーペンのノック音は「おめでとう」だと思う。
なのに、希美に罪を庇ってもらっただけでなく、進学のチャンスを譲ってもらった後ろめたさから「ばかやろう」とか「ひきょうもの」と、ネガテブに受け取ってしまう慎司。

希美の母、早苗。
やっと働く気になったと思ったら、一人にしないで、ママのそばにいて、と、娘への依存は相変わらずでした。
早苗については、書けば書くほど血圧が上がりそうなので、さらっと流します(汗)
敵役とはわかってはいても、母親として、というより、人として受けうけられませんです。

一方の慎司もまた、アパートで父、周平と二人暮らし。
妻に去られ、料亭が焼けてから、周平は仕事が長続きせず、飲んだくれているようです。
様子を見に来た高野に励まされるも、特に火事の件になると、以前のような親しみは見せず、硬く暗い表情。
慎司が火をつけたことかなにかを知っていて、隠しているかもしれない、と思ってしまいましたが、どうなのでしょうか。

「さざなみをやったんは島のもんやろ。」
慎司に問う、高野。「島のもん」と言葉は濁していますが、慎司のことでしょう。
放火は罪。かならず捕まえる、と迫る高野に、希美の作ってくれたアリバイを押し通す慎司。

島を出るには就職しか道はないのか・・・一人悩む希美。
そんな希美に、約束のために声をかけられない慎司。
高松港へ行き、フェリーのチケットを買いました。
この時は、なんからかの突破口を探しに母のところへ行くのかな、と思っていたのですが。

帰宅した希美が見たものは、希美の部屋で願書を片っ端から破り捨てている母の姿。
たまりかねた希美は本心をぶちまけます。

今まで嘘をついていた。
私はここを出て行きたい。

「お母さんに振り回されるのは、もう、いや!」

そんな言葉を聞く母親ではありません。
希美は一緒に島を出て行こう、と精一杯の譲歩を見せますが、「ここで生まれて育ったんや」と完全拒否。
連れてっちゃたらだめですよー。島から出ないとは思うけども。

誰のおかげで・・・ママは一生懸命・・・

うう、聞きたくない言葉の羅列です。

「ママの気持ち、わかってくれるんは希美ちゃんしかおらんのよ!」

希美の部屋の入り口にタンスのようなものを置いて閉じ込める早苗。

破かれた願書を拾い集める希美。もう、だめだ、心が折れる・・・
その時、ノートに挟まれた高松港行きのフェリーのチケットを見つけました。

かつて、慎司と交わした約束。

杉下が島を出る時は俺がフェリーのチケットを買う。
俺が島を出る時は、杉下が買う。

そして、チケットの裏側に書かれた、「ガンバレN」。

希美は今一度顔をあげます。

「下は見ない、上を見る、上に行く。」

窓から脱走しました。

そうか、慎司は約束のチケットを買ったのね。
で、そっとノートに挟んだんだ。
それが慎司の精一杯の励まし。

竣工式に立ち会う父、晋の元に行った希美は、みんなの前で、大学にいきたいんです、と嘆願、いや、宣言します。

なにごとかと、ざわめく周囲。
慎司も見ています。

「お父さんは大学を出た人間が嫌いなんですよね。」

続けて、以前、大学出のことをバカにした晋の一連の発言をカミングアウト。

「やけど、やっぱり大学に行きたいんです。お金を貸してください。」

働いて返す、と頭を下げる希美。

これには杉下家の一連の事情を見てみぬふりをしていた人々も、さすがに動揺しました。
社長として、その動揺を収めるために、「大学に行きたいならいけば良い、好きにせい!」と言わざる終えないなくなった晋。

一瞬の泣き顔を笑い顔に変え、由妃を一顧だにせず振り払う希美。
野望へ一歩踏み出しました。

自分のチケットが役に立った、あの約束を覚えていてくれた。再び前を向いた希美の姿を嬉しそうに見ている慎司。

卒業式。
大学に受かり、島を出て行くという希美に、上手くいくわけがない、と背を向ける早苗。
この人、これから後も祟りそうな嫌な予感がするのでが、どうなのでしょう。

一方、周平は、就職も決めた もう大丈夫だと旅立つ息子を安心させ、小遣いを渡しました。
ほんとうに大丈夫なのでしょうか。照明が暗いです。

慎司がドアを開けると、ヒラヒラを舞い落ちる紙切れ。
それはフェリーのチケット。
思わず希美に「会えるのは最後と思うけん」、島を出る前に会いたい、とメールを送りました。

港で級友たちに見送られながら、希美の姿を探しますが、現れたのは高野でした。
火事に拘り続ける高野に強張る慎司。
結局希美には会えぬまま乗船、船は出航します。
そこへ、自転車で駆けつける希美。
自転車から降り、港ではなく、突堤の方に走っていきます。
突堤を船が通り過ぎるとき。

「杉下、がんばれ」
「成瀬君、がんばれ」
「がんばれ」
「がんばれ」

・・・・

そんな二人の様子を目撃した高野。

「火事の夜、二人は何かを共有した。
再び何かを引き寄せずにはおれない、密やかで強い何かを。」

2014年現在。

突然理由も告げずに会社を辞めた希美の居所を追って、かつて、希美、西崎、安藤が暮らした下宿「野バラ荘」を訪ね、大家さんから話を聞く高野。
大家さん曰く、あの事件以来、希美からの連絡は途絶えた。
あの頃三人はとても仲が良かった・・・いや記憶違いかな?
慎司もよく遊びにきていた・・・いや違うかな?
本当に忘れているのか、とぼける大家さん。
逆に今更なんで、全てが終わったはずの10年前の事件のことを調べているのか、と高野に尋ねます。

「今更かもしれませんが、目を背けないことにしたんです。」

何が高野を動かしたのでしょうか。

高野が帰った後、奥から現れたのは、西崎でした。

大家さんに、面倒をかけていることをあやまる西崎。
開かれたままの古い雑誌に目を留めます。
それは2004年のあの事件の記事。フラッシュバックする西崎の記憶。

「俺があんなことを計画さえしなければ。」

時は2001年に戻ります。

窓遠くに都心の高層マンションが望める野バラ荘で、新生活を始める希美。
しかし、希美、西崎、安藤の三人が仲良くなるには1年を待たなければなりませんでした。
台風の晩、希美、西崎が住む1階が浸水してきたため、2階の住人、安藤の部屋に避難してから後のことです。

小説家を目指している、理屈っぽい留年生の西崎。
いつかはあの高層マンションに住むのだと公言する、ちょっとヘタレな安藤。
あえて貧乏生活をしている彼らとは違い、本当にお金のない、しかし誰より上を向いている希美。

すっかり仲良くなった三人は、大家さんがこの土地を売りたがらないことを話題にします。
奥さんを看取ったこの地を売りたくないらしい・・・

「じいさんが売りたくない、ということに協力したい。
野バラ荘を守る作戦を立てておこう。

名づけて、N作戦。」

西崎の、学生らしい、ほんのちょっとした思いつきに、楽しそうに乗っかる二人。

時間はまた現在へ戻ります。

希美に会っていきなり抱きつく安藤。

「会いたかった。」

安藤を拒まない希美。
一方、西崎は慎司は・・・

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後半、希美が卒業して島から出たので、これまでよりは、少し楽に見れました。
東京での希美が、トラウマを持ちつつも、楽しそうだったので、ほっとした、というか。

しかし2000年、そして2004年の事件を巡って。
単に高野の追及を逃れようとする彼らを描くだけでなく、新たな事件が起きるような予感がして、どきどきします。

高野に、希美があなたにとってのNではないか、と聞かれた安藤。
確かに結婚したいくらい好きだった、でも、告白しなかった、と言っていましたが、本当なのかどうか。
高野が動き出した理由が気になるし、大家さんが土地に拘る理由にも何か秘密があるのか、ないのか、全部の設定が怪しく見えてしまいます(^^;;

今のところ、謎が良い感じで展開していっていると思います。
これらの謎が、ドンデン返しを含みつつのラストに繋がることを期待しています。

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01 02

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2014年10月29日 (水)

Nのために #02

公式サイト

2000年香川県青景島。東京の大学に進学しようと考える希美(榮倉奈々)は、新聞配達のバイトに励みながら、奨学金制度を受けることが出来ないかと動き始める。一方、成瀬(窪田正孝)は両親が経営する料亭・さざなみが閉店すると聞き、進路変更を余儀なくされてしまう。(公式サイトより)

原作未読です。

感想メインでザックリと書きます。
ザックリ、というわりには長いですけれども(汗)
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資金繰りに、そして頑固な夫との生活に疲れ果てた慎司の母が、家を出てしまいました。
家を継ぎ、父のような料理人になるつもりだった慎司は、覚悟はしていたものの、閉店ということが現実になってしまって、呆然となっています。
一方、希美は母に内緒でアルバイトをはじめ、自分の将来のために一歩一歩進み始めています。
しかし、念願の奨学金制度への道は厳しい。
母が離婚を拒否しているため、希美は書類上は裕福なまま。なので奨学金を受ける対象にならないのです。

もう、早く離婚すればいいのに!(怒)

そんな希美に、何か将来の参考になるものを探しに本土の本屋へ行くけれども、と、誘う慎司。
喜んで誘いに乗った希美は、本屋さんで奨学金に関する本を買い漁ります。
慎司は手ぶらでした。
何も浮かばないから、何を買えばいいのかもわからなかった。
とはいえ、楽しそうに商店街を歩く二人。
しかし、希美は、母に似た人が街角を歩いていく姿を、一瞬見かけます。島にいるはずなのに、まさか?

帰路、陽が傾きかけた海に浮かぶ島影を眺める二人。
やはり、水平線は見えない。
私は水平線が見たい、もっと上に行きたいと、初心を繰り返す希美。
進路を失って立ち止まっている慎司を励まします。

何でもいい、どんなちっちゃい野望でもいいから、今、思っていることを言ってみて。
慎司は、ふと、お祖母ちゃんが言ってたことを思い出します。

結婚した相手より、1年、1日でも多く相手のそばにいて、見守れ。
・・・こんなの野望とは言えないな、と照れる慎司に、

「結婚した人より後に死ぬ。」

微笑みながら復唱する希美。
慎司の思いは、野望リストに入りました。

「大人になったらどうなっとるんやろ。
今より楽しいとええな。
成瀬君も、私も、幸せやったらええな。」

二人の可愛い旅行は終わりました。

水平線の見える所。
気になります。
この時の希美にとってはイコール東京なのですが、東京は湾だから見えないんじゃないのかな?
お台場などの東京のベイエリアに行ったことがないので、わからない(大汗)
横浜だと、両端に半島は見えるだろうけれども、真ん中に水平線が見えるかも、なんて思考が横道に逸れかけたところで、またまた希美の母、早苗が、血圧の上がるようなことをしでかしてくれました。

希美が見かけたのは、やはり早苗だった。
クレジットカードを作って、バッグ、洋服、化粧品・・・買い物していたのです。

事情を知らない本土の人は、早苗の夫の地位だけで判断し、クレジットカードを作ったのでしょう。
早苗本人はまだ金融機関に借金をしていませんですし。

希美の怒りが頂点に達する前に、あやまる早苗。

あの家に戻るためには、必要なもの。
ごめんなさい、戻れないのはわかっている。
でも、どうしてもあの家に戻りたい。

早苗が固執するのは、夫、晋ではなく、あの家なのです。

早苗は家付き娘だから生まれ育った家に戻りたいのかな、と、気を静めて見ようとしたのですが、いやいや、あの豪邸は晋が建てたもの、つまり晋の甲斐性で立てた家であることを思い出して、余計に血圧が上ってしまいました。
晋の行動が許しがたいことにかわりはありませんけれども。

身を飾り立てること、すなわち家に戻る手段である、と言う思考は全く理解不能ですが、こんなことをすれば希美に怒られる、とわかっているあたり、完全にネジが緩んでしまったわけではないのでしょう。

こういうのが一番やっかいなのね。

早速返しに行く希美でしたが、封を開けたものは引き取れないと、返品を拒否されるものあり、困り果てて父に頭を下げにいきます。

しかし、予想通り、全く相手にしない晋。
自分で金を稼いだことがない、早苗のことを、愛人、由妃と比べて蔑みました。
島の人々からどんなに陰口を叩かれても関係ない。
学歴も関係ない。
中卒の由妃は、誰かに頼ることなく、一人で生きていける女なのだ。

由妃は、京阪神にネイルサロンなどを複数経営するやり手だったのね。
晋は由妃を、由妃の生き方をリスペクトしているのです。

人を従属させて喜ぶタイプではなかったのが、意外でした。

晋は、早苗の無関心さ、鈍感さ、自立心のない危うさにうんざりしていたのでしょう。
もし、普通に別れ話を切り出しても、全く聞き入れない、いや、理解できないだろう、それでも強行すれば、今、希美にまとわりついているのと同じように、自分にまとわりついたであろうことを見越していたのでしょう。
なので、非常手段をとった。
由妃は早苗が家に近づかないための防波堤なのかもしれません。
そして由妃もそんな晋の気持ちを知っているだろう、と推測。

希美がふてぶてしくなってくのを、言葉通り喜んでいるのかもしれません。

それにしても。

自分たちの感情の齟齬に、子供たちを巻き込むのは、酷いと思わざるおえません。

ATMで母の借金を払うために貯金を引き出す希美の姿の、なんと絶望的なこと。

単にお金がないだけではない、心も含めて・・・リアルな「貧乏」の形のように思えて、胸がつまりました。

頼れる親類、隣人・・・大人たちがいない、社会から弾かれてしまった子供たち。
金銭的にも、精神的にも、切り捨ててもいいんだよ、と早く誰かが納得させないと、追い詰められるばかりです。(_ _)

<たすけて>

今までにないシャーペンのサインに、戸惑う慎司。
この時、慎司はまだ、希美がここまで追い詰められているとは知りません。

希美の奨学金申請をみつけた早苗は、案の定逆上します。

希美までいなくなったらママはどうしたらいいの。
ママを捨てないで。

「お願いやから、ママから離れんで。
帰りたい、帰りたいー」

・・・溜息。

希美を心配してやってきた慎司はこの修羅場を目撃してしまい、希美のアイコンタクトに応じてその場を離れます。

あの家がなくなったら、母は前向きになってくれるのだろうか。だったら。

「なくなれ、やったらなくなれ、あんな家。」

晩。
ライターオイルを買い、父の住む家に向かう希美。
途中で巡回中の高野に出会うも、何も気づかれないまま。

家に近づく希美。
あわや、というところを慎司が止めました。
希美の気持ちがわかる、と慎司。

「燃やしてしまえば、誰にもとられん。
自分だけのもんにできるもんな。」

だったら燃やさして欲しい、と懇願する希美。

「なら、俺がやる。」

逆に止める希美。
二人は絡まって転びます。

そこで、少し我に返る慎司。

「苦しいなら、助けてやるけん。どうして欲しい?俺になんかできる?」
「なにもいらん、なにもいらん・・・」

 「卒業したら、島を出よう。」

悲劇が起こるとき、必ず二人はそこに居合わせる。前兆はあったのに、誰も先を見抜けなかった。(高野ナレ)

翌日、釣りに出かけようとした晋が、玄関で転び、オイルが撒かれていたことに気がつきます。

そして、希美の元に、高野が民生委員をつれてやってきました。

高野自身が言っていたように、もっと早くにそうしていれば。
希美たちが理不尽な形で追い出された時に。

でも、こういうものなのかもしれない。
ギリギリにならないと、公的組織は動いてくれない。
高野はこの時点でも、早苗の状態を知らないですし。

だけど、誰も見てないんじゃないかな、俺たちのことなんか。
みんな、忙しくって、人のことなんて気にしてないって。

「昨夜のカレー、明日のパン」のセリフが真逆な意味となって思い出されました。
あっちはあんなにほのぼのとしたドラマなのにね(__);;

慎司の両親は離婚しました。
一人で母に会う慎司。
例え大学に入るまでの半年間でもいいから、一緒に暮らしたい、という母の申し出を頑なに拒否する慎司。

慎司にとって料亭、そし料理人の父は誇り。
そして、死が二人を分かつまでともに生き、相手より後に死ぬことを「野望」としている慎司には、母の行動は許しがたいものでした。
母から渡された住所メモは、捨てられたかもしれません。

いよいよ料亭から引っ越す前の晩。
父が、意気消沈したまま買い物に出かけた後、希美から預かったライターオイルが目に入る慎司・・・

いつもの展望台で、やっと条件が合いそうな奨学金制度を見つけ、期待を込めて書類に書き込む希美。
町になにやら異変が起きていることに気がつきます。

火事。
慎司の家が、料亭が燃えている。

別件で不在の夫に代わって、現場に駆けつけた高野の妻、夏恵。
中にまだ人がいると聞いて、燃え盛る屋内に飛び込みます。

「慎司がおらん」

現場に到着した高野が目にしたのは、担架で運ばれる意識不明の妻の姿でした。

一方、希美も駆けつけ、家から少し離れたところで呆然と佇む慎司を見つけます。
全てを察した希美。
手を繋ぐ二人。

そこへ、高野たちがやってきて、事情を聞き始めます。
さっと手を離した希美。
慎司は、買い物に行ったはずの父が屋内にいたことを知らされ、愕然とします。

「さっきまで一緒にいたんです。」

希美がとっさの嘘をつきます。
父から、つくのがうまくなったといわれた、嘘。

展望台で、一緒に奨学金の申請書を書いていた。
証拠として、自分が書いていた申請書を、高野に渡しました。

渡すときに、慎司に何かをささやく希美。

その後も、二人への追求は続きました。
二人の仲が親しいと思われないように、会うのをやめよう、と慎司に釘を刺す希美。

家が燃えてしまった上に、父が入院した慎司は、高野の家に引き取られました。
そこには、入院中の夏恵のはぐくんできた生活が満ちている。
自分のしでかしたことで、夏恵はここにいないのだ・・・たまらなくなった慎司は希美に会いに行きます。

「わたし、もう、成瀬君とは、会わん。
成瀬君、今までありがとう。
いつも一緒にいてくれて、楽しかったけん。」

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2014年、今ひとりの一人のN、安藤が登場しました。
10年間、殺された野口の代わりで海外赴任していた安藤。
高野に、西島の裁判の援助をした理由を聞かれ、野口がいなくなったから出世したため、そう思うとできるだけのことはしようと思ったからだ、と答えました。

バリバリ仕事をしている様子の希美も登場。
しかし、高野が訪れたことを知らせたきた安藤のメールを読んで、退職を願い出ました。

安藤からのメールをいったんは破棄しようとしたのは、事件後、連絡を絶つ約束をしていたからかもしれませんが、なんだか意味深に感じてしまいました。

夏恵は生きていました。
しかし、火事の後遺症で声を失ってしまっていた・・・
高野の執念の源となっているのは、夏恵、と思っていいのでしょうか。

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以上、ところどころで挟まれる2000年以外のシーンは飛ばして、粗筋を書き出してみました。

出かけたはずの父がいたりしたので、料亭の火事に何かトリックがあるのかも、と一瞬思ったのですけれども。
あと、高野の問いに答える安藤の表情も気になります。
すこしふてぶてしいというか・・・10年の歳月がそうさせたのでしょうか。

2話も面白かったです。
希美と慎司の絆に涙しただけでなく、前回では、衝撃的なだけだった晋の行動の裏側が、少し伺えたことが、物語に厚みを感じさせてくれました。
晋の自己本位さと、早苗の醜悪な執着心は表裏一体だな、とも・・・ふうう。

早く島を出て、希美。

その先に、さらなる困難が待ち構えていることはわかっていても、そう願わずにはおれませんでした。

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2014年10月23日 (木)

Nのために #01

公式サイト

原作:湊かなえ「Nのために」(双葉文庫)
脚本:奥寺佐渡子/演出:塚原あゆ子、山本剛義/プロデュース:新井順子/音楽:横山克
出演:榮倉奈々、窪田正孝、賀来賢人、小出恵介、原日出子、柴本幸、モロ師岡、美保純、葉山奨之、光石研、山本未來、織本順吉、徳井義実、小西真奈美、三浦友和

2004年、高層マンション・スカイローズガーデン48階の部屋で、野口貴弘(徳井義実)とその妻・奈央子(小西真奈美)が殺害された。その現場に居合わせたのは“ある計画”を立てた大学生の杉下希美(榮倉奈々)、希美の高校時代の同級生・成瀬慎司(窪田正孝)、希美と同じアパートに住む安藤望(賀来賢人)と西崎真人(小出恵介)。その場で西崎が逮捕され「自分が貴弘を殺した。不倫関係にあった奈央子を貴弘が刺したため、カッとなって殴った」という自供により、殺人罪で懲役10年が言い渡された。 (公式サイトより)

原作未読です。

2014年、現在。
刑期を終えて出所した西崎を待ち構える、元警察官、高野。

野口を殺したのはあなたではない、と切り出した高野を振り切ろうとする西崎。
しかし、高野が語る、17年前の出来事に耳を傾け始める・・・

現在と過去を交錯させながら、事件の真実を明らかにしていく「純愛ミステリー」(公式サイトより)

この枠の、このテイストのドラマはもう見るだけにしよう、と思っていたのですが。
上手い導入部に、ついつい釣られてしまいました。
恐らく記事アップは周回遅れギリギリになると思うので、感想のみメモることにします。

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現在とはかけ離れた、美しい17年前の瀬戸内の風景と、生き生きとした少年少女たちの笑顔・・・
しかし、彼らには、その眩しさとは裏腹の、ドロドロとした現実が押し寄せてきたのです。

祭りの日、のどかに海を眺めていた、希美の父。
その父が、ある日、愛人を連れて島には不釣合いなほどの豪邸に戻ってきて、妻と二人のわが子を追い出してしまう。
一分の逡巡もなく、血も涙もなく、笑いながら。
愛人もまた、その光景を楽しんでいる。

自分の家系の男子は、みな短命で、50才前後で死んでしまう。
ならば、あと数年、生きたいように生きる。

うわ~、悪夢です。
現実、と書きましたが、とても現実とは思えないないほどの急転直下な展開。
こういうことが実際にないとは言えないですが、目の当たりにするとショックです。

父は、別に精神的に掛け違ったわけでもなく。
希美が最初疑ったように、直らぬ病に罹っているわけでもない。

婿養子という立場に鬱憤があったにしろ、妻の手料理が不味かったにしろ・・・妻には一片の愛情も感じていなかったにしても。
別に反抗期でもなく、引きこもりでもなく、すくすくと育った我が子たちに対して、あんなに冷酷な態度が取れるものなのでしょうか。

そう、突っ込んだこの時点で、湊マジックにかかってしまったんですね~(^^;;

追い出された先は、不便な山の中腹にあるボロ屋。
その上、現実を見ようとしない母は、父からのわずかな仕送りを、すべて自分のために使ってしまったため、食べる物もなくなってしまう。
バイトをしようとしても、邪魔に入る母。

困りきった希美は、父の愛人、由妃に土下座をして、食物をわけてもらおうとします。
そんな希美に、かつてドレッサーを壊したことへの詫びを強要する由妃。

昼ドラテイストやなぁ(汗)

食材でなく、料理したものを渡すのは、希美たちの母へのあてつけ。
由妃を憎みきっている弟、洋介が思わずガっつくほど美味しいのね。

色んな意味で救われないのはわかるけれども、お母さん・・・この人、もうダメだわ。
離婚訴訟を起こせば、早苗さんの勝ちなのに、ただ、夫の帰りを待っている。
お嬢様育ちで、現状に何の不満も疑問も持たずに生きてきたのでしょう。
それはそれで、口が達者な女性より可愛いと思うのだけれどもなぁ。

洋介の進学には父の許しがおりましたが、女に学問はいらない、機先を制せられた希美は言い出せませんでした。

そして、母子が不当な扱いを受けているのに、狭い世界で波風を立てたら生きていけない、と見てみぬふりをする島の人たち。

警察・・・駐在さんの高野にも、どうすることもできない。
希美が母の精神状態を内緒にしていることもあるけれども、突き詰めればお金の問題だものねぇ。

そんな希美の唯一の救いが、島一番の料亭の息子、慎司でした。
将棋を通じて心を開いていく希美。

授業中にあんなにあからさまにやりとりしたら、今以上にハブられるんじゃないかと、心配しましたよ。

ところが、恵まれているように見えた慎司の家庭にも暗雲が。
実は店は経営悪化で倒産目前、金繰りに奔走した母は疲れ果てていました。

追い詰められる子供たち。
それでも、いや、だからこそ、欲しいものは全部手に入れる、と宣言する希美、そしてそんな希美を眩しそうに見守る慎司。

「全てはNのために」
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洋介は寄宿舎に入ったのね。
一人でも、この状況から逃れられて良かったです。

と、いうことで、今後の展開がすごく気になる作りになっておりました。

このままテンポを落とさずに突っ切ってくれればいいのですが。
前作のように、感想が突っ込みに変わらないことを願っています(汗)

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