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カテゴリー「*DVD・映画・観劇 ら、わ行」の18件の記事

2016年6月26日 (日)

ロイヤル・ナイト 英国王女の秘密の外出:映画 

2015年 英国 97分 原題「A Royal Night Out」

公式サイト

監督:ジュリアン・ジャロルド/脚本:トレバー・デ・シルバ、ケビン・フッド/製作:ロバート・バーンスタイン、ダグラス・レイ/撮影:クリストフ・ボーカルヌ/美術:ローレンス・ドーマン/衣装:クレア・アンダーソン/編集:ルーク・ダンクリー/音楽:ポール・イングリッシュビー/音楽監修:イアン・ニール
出演:サラ・ガドン、ベル・パウリー、エミリー・ワトソン、ルパート・エベレット、ジャック・レイナー、ロジャー・アラム

Photo


エリザベス女王が19歳の王女時代に、非公式に一夜の外出を許された実話を基に、次期女王としての自覚と覚悟の芽生えを描く。1945年5月、6年間続いた戦争が終わるヨーロッパ戦勝記念日。国を挙げてのお祝いの夜に、お忍びでバッキンガム宮殿をあとにするエリザベス王女と妹のマーガレット。付き添いが目を離したすきに、マーガレットはバスに飛び乗り、エリザベスも妹を追って街に飛び出していくが……。
監督は「キンキー・ブーツ」のジュリアン・ジャロルド。エリザベス王女役にサラ・ガドン、マーガレット妃役をベル・パウリーが演じる。(映画.comより)

@京都シネマ

感想メインですが、ネタばれしてます。突っ込みが多いので、この映画が好きな人はご注意ください。
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VE-DAY(ヨーロッパ戦勝記念日)の晩にエリザベス王女がお忍びで宮殿の外へ出かけたのは、実話だそうです。
ただし、場所はリッツホテル。
超高級ホテルのリッツとは言え、次期国王が、長く苦しいヨーロッパ戦線に勝った喜びなどで感情が爆発している街中に出かけるとは、まあ、日本では考えられません。
しかし、ヨーロッパの王族には、特別な1日をお忍びで町に出て一般人と酒を飲み交わす習慣があるんだと、アメリカ人に教えてもらいました。
そういう伝統があるから、父王、ジョージ6世も、わりとあっさり外出を許したのだとか。

サラ・ガドン、若き日のエリザベスに良く似ており、マーガレットは高祖母、ヴィクトリア女王に似て、ちょっとぽっちゃりな女優さんでした。

さて、結論から書くと、ラブコメなのかなんなのか、よくわからない、中途半端な作品でした。

この話を下に作られたらしい「ローマの休日」と比べるのは、話の流れも違うし、酷なのですが、一応ラブの要素はあるわけだけら、もうちょっとロマンチックさと切なさが欲しかったです。

この映画をラブコメとして楽しめなかった一番の原因は、ロマンスの相手の男優さんに魅力を感じなかったことです。
あくまで好みです。ごめんなさい。
出征前は行商人だった、という設定にはぴったりな風貌で、一般人、それも労働者階級の気持ちが知りたい、とういうエリザベスの冒険の相手としては、リアルだったとは思います。

そしてエリザベスが、初対面の彼をやたらに頼る理由がよくわからなかったこと。あの出会いでは、動機としては弱い気がしました。胸キュンポイントが何もない。
これはこの作品全般に言えることですが、シチュエーションが無理矢理だし、同じ監督の「キンキーブーツ」より画が雑。

映画ではフィリップ殿下のことは影すら出てきませんでしたが、史実としては、当時、エリザベスはすでに殿下と出会っていて、しかも王女の一目ぼれだったそうです。
映画では存在感がなくても、この有名なエピソードを知っていると、何やら割り切れない感じがしました。ないがしろ感が半端なくって、殿下がお気の毒で・・・
青年の方も、出会いから別れまでひたすら王女に振り回されっぱなし。そこに切なさを感じ取れれば良かったのですけれども・・・

でもって、ラストショットの笑いはどうなのだろう。
最後の自由であることを強調したかったのはわかるのですが、全く感情移入できませんでした。
もちろん、現実的には女王と感情移入できるわけはないのです。でも、それをイリュージョンとして可能にするのが、映画だと思うのです。

あと、コメディリリーフとしての、皇女たちのSPたちの無軌道っぷりには全然笑えなかったです。
英国風ジョークだと思いつつも、もっとしっかり仕事をしてください!と思わず突っ込んじゃいました。ストーリーとうまくマッチしてなかった気がしました。

この映画製作をOKした英国王室の懐の深さが、一番印象に残りました。

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自分的にツボだったのは「英国王のスピーチ」でコリン・ファースが演じたジョージ6世を、ルパート・エベレットが演じたことです。なんてったって「アナザーカントリー」をはじめとして共演の多い二人ですから。
二人ががっつり共演した「アーネスト式プロポーズ」(2002年)は今は廃盤になっているようです。

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2016年5月12日 (木)

リザとキツネと恋する死者たち :映画

2014年 ハンガリー 98分 原題「Liza, a rokatunder(Liza, The fox Fairy)」

公式サイト

監督:ウッイ・メーサーロシュ・カーロイ/脚本:ウッイ・メーサーロシュ・カーロイ、バーリント・ヘゲドゥーシュ/撮影:ペーテル・サトマーリ/音楽:アンブルシュ・テビシュハージ
出演:モーニカ・バルシャイ、デビッド・サクライ、サボルチ・ベデ・ファゼカシュ、ガーボル・レビツキ、ピロシュカ・モルナール、ゾルターン・シュミエド

監督が来日時に知ったという栃木県・那須に伝わる「九尾の狐伝説」をモチーフに、主人公の奥手な女性が奇妙な事件に巻き込まれるハンガリー産のファンタジックコメディ。 

1970年代のブダペスト。リザは日本大使未亡人の看護人として住み込みで働いていた。リザを癒してくれるのは、リザにだけ見ることができる幽霊の日本人歌手・トミー谷による軽妙な歌声だけだった。

そんなある日、リザの留守中に未亡人が殺され、さらに周囲で殺人事件が相次ぐ。不審に思った刑事ゾルタンは下宿人を装って屋敷を訪れるが……。 

監督は本作が長編デビューとなるCMディレクターのウッイ・メーサーロシュ・カーロイ。世界3大ファンタスティック映画祭のうちの2つである、第35回ポルト国際映画祭でグランプリ、第33回ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭で審査員&観客賞を受賞。日本では大阪アジアン映画祭などで「牝狐リザ」のタイトルで正式上映された。(映画.comより)

Photo


@京都シネマ

最近は公式サイトが充実しているので、めったにパンフレットを買わなくなってしまったのですが、思わず買っちゃいました。
巻末にトミー谷が歌った曲の歌詞が載っているのだもの(^^

単館上映作品ため、DVDを含め、これから観られる人が多いでしょうから、ネタばれなしで感想と余談のみ書きます。
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CM出身監督作品らしい、ポップでテンポよく、おとぎ話らしい無邪気な残酷さに満ちた映画でした。

基本のストーリーは、王子様に呪いを解いてもらうのを待つお姫様、という昔ながらのおとぎ話。
同じ題材をもしハリウッドで映画化したら、もっと勧善懲悪・・・勝利を勝ち取るみたいな・・・結末になっただろうし、日本だったら、題材への思い込みが強くなりすぎてしまって、もっと湿っぽくなっただろうと思います。

悪霊=悪魔、というキリスト圏の映画にありがちな概念が全くなく、運不運は物の怪の仕業かもしれない、と感じる日本人の精神構造を的確に表現していて、大変興味深かったです。
西洋と東洋の文化が入り混じり、紆余曲折の歴史を持つ国、ハンガリーならではの作品かもしれません。

ヒロイン、リザは実に正統派、可憐で純情なお姫様。浮世離れした中にリアリティを漂したモーニカ・バルシャイが素晴らしかったです。
また、彼女を支えるゾルタンの武士然とした寡黙さが素敵で、だんだんハッピーエンドを願わずにはおれなくなるのです。
ハラハラドキドキします(笑

ちなみに、ゾルダンはカウボーイに憧れていて、何故かアイスランド語のウエスタンソングを愛聴しています。ウエスタンソングというカテゴリーがあるかどうか不明ですが、カントリー&ウエスタンでは絶対にない、不思議な歌なんです(笑

さて、もう一人の主役、トミー谷。
最後の最後まで、まさしく日本の妖怪、悪意のない悪意の持ち主、かつとってもキュートでした。
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実はこの映画が気になったのは、まさしく「トミー谷」というネーミングでした。
どういう意図で?なぜ?・・・と。

ネーミングの元ネタとなったトニー谷さんを知っている人は、もう少ないでしょう。
自分も晩年のTVバラエティーの記録映像しか見ておらず、有名な毒舌芸は知りませんが、体から音楽が溢れててくる人、という印象を受けました。
とにかく他に類をみない「いかがわしさ」を持った芸人さんだったそうです。(小林信彦氏の著書より)
「おそ松くん」のイヤミのモデルになった人だそうで、その波乱に満ちた人生はwikiなどで詳しく書かれています。
亡くなったのは、石原裕次郎さんが死去した前日。本人の遺言による密葬だったこともあり、その死は石原さんのニュース一辺倒だった当時はほとんど省みられなかった、と言われています。

監督がトニー谷さんについてどこまで詳しかったのかはわかりませんが、この複雑な芸人さんの生き様などが「トミー谷」に反映されているように感じました。

パンフなどではトミー谷っが歌う曲に「ヘンテコ昭和歌謡」というコピーをつけていますが、全然ヘンテコじゃないです。
1960年代のグループサウンズのテーストが素敵でした。この時代は日本もまだ洋楽をコピーすることが多かったこともあってでしょう、違和感が全くありませんでした。
本当の昭和にはもっとナンセンスな歌詞の曲が一杯ありましたし。
日本の曲と称して映画に流れた音楽の中で、一番まともな部類に入ると思います。
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素晴らしくスプラスティックでナンセンスな展開と映像。
外国人が描いたジャポニズムとして、最上の部類に入る思いますし、そういう要素を抜きにしても、東欧独特の哀愁がそこはかとなく漂っていて、お馬鹿映画なんだけれどもお馬鹿じゃない佇まいに心惹かれる映画でした。風景も味わい深かったです。

トミーの歌だけではなく、他にも素敵な挿入歌が多かったです。
リザの憧れの場所、メックバーガーで定期的に流れるジングルもとても印象的でした。
全曲入りのサウンドトラック、出ないかなあ。

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2014年9月24日 (水)

るろうに剣心 伝説の最期編:映画

2014年 日本 135分 

Photo

公式サイト

原作:和月伸宏「るろうに剣心」集英社
監督:大友啓史/脚本:藤井清美、大友啓史/製作総指揮:ウィリアム・アイアトン/エグゼクティブプロデューサー:小岩井宏悦/プロデューサー:福島聡司/撮影:石坂拓郎/照明:平野勝利/美術:橋本創/音楽:佐藤直紀/アクション監督:谷垣健治
出演:佐藤健、青木崇高、蒼井優、大八木凱斗、福山雅治、江口洋介、伊勢谷友介、土屋太鳳、田中泯、宮沢和史、小澤征悦、藤原竜也、神木隆之介、滝藤賢一、三浦涼介、丸山智己、渡辺大、高橋メアリージュン、村田充、屋敷紘子、原勇弥、山田崇夫、島津健太郎、山口航太

佐藤健が主演、ドラマ「ハゲタカ」「龍馬伝」の大友啓史監督のメガホンで、和月伸宏の人気コミックを実写映画化した「るろうに剣心」シリーズの完結編。原作でも人気の高いエピソード「京都編」を映画化し、「京都大火編」「伝説の最期編」として連続公開する2部作の後編。日本征服を狙う志々雄真実を止めようと戦う緋村剣心だが、志々雄配下の瀬田宗次郎に逆刃刀を折られてしまう。かつてない窮地に立たされた剣心は、志々雄一派に打ち勝つため、自ら壮絶な道を選ぶ。主演の佐藤を筆頭に、武井咲、青木崇高、蒼井優ら前作で話題となったキャスト陣も再結集。「龍馬伝」で大森監督や佐藤ともタッグを組んだ福山雅治が、剣心の師匠・比古清十郎を演じ、2部作を通じて出演している。(映画.comより)

@TOHOシネマズ

原作未読、ネタばれなしの簡単感想です。
観たのは封切りの週だったのですが、遅れてしまいました。

突っ込んでいますので、ご注意くださいませ。

剣心が極意を掴むまでのゆっくりしたテンポが、ラストのカタストロフィに向かって徐々に上がっていく・・・ということなのでしょうけれども、前作がひたすらアクションシーンで見せてくれたのに比べて、ちょっと緩慢な印象を持ちました。

その理由として。

極意を掴むまで、禅問答っぽい応酬が続くのは武道系ストーリーの王道だとは思うのですが、緩急が少なく、少し退屈な画に感じたこと。比古清十郎と剣心の顔合わせは「龍馬伝」を観ていた者としては嬉しかったのですけれども。

あと、薫が抜け出すのと、翁が抜け出すパターンが同じ、などなど、アクション以外のシーンと話の展開が雑だったので、力のインフレーションで繋げる少年漫画、もしくはゲームのように感じてしまいました。

戦いのための戦い、すなわち力の誇示。
そのことを否定している剣心の、しかし力を振るわなければ守りたい人々を守れない、というジレンマを、前作はひたすらアクションで見せていました。
本作は、前作を映画として成り立たせていた、映像的なバランス感覚が崩れてしまっている気がしたのです。
志々雄の目指すものも、明治初期の武士たちの反乱が背景にあるとはいえ、自分には全く理解できないものだったこともあります。
前回は、そういうことはあまり気にならなかったのですけれども。

あと、キャラの動かし方も。
特に蒼紫。もったないく感じました。
それからあの人も。あのゲンコ一発でおしまいなのね(苦笑)

蒼紫について付け加えると、逆刃刀じゃなかったらズタズタだよね、と密かに突っ込みました(汗笑)
上に書いたことと少しかぶりますが、薫たちが上京するまでの描写、何度も必要だっただろうか、とか・・・

肝心要のアクションシーンも、えーっとネタばれギリギリで書くとですね、剣心と宗次郎の因縁の戦いが何のタメもなく始まっちゃうのには、肩透かしを食らった気がしました。
そしてラストの戦い。

えええー、どんだけ強いんだ・・・

思わず醒めるほど強いやん・・・ってね、これは自分だけでなく、見終わった観客たちも呟いていましたです(大汗)
いや、強いのは強いで、いいんです。
ようは、見せ方というか、緩急のつけ方なんです。
無国籍アクションでも、歌舞伎でいうところの「大見得」は欲しかったかも。
勝敗は予想できてもですね、もっとドキドキワクワクさせて欲しかったです。

アクションシーンそのものはがっつり見れます。
画は素晴らしいのですが・・・ストーリー構成はともかく、編集だけでも何とかならなかったのだろうか、というのが本音です。

色々突っ込みましたが、藤原さんや神木さんたちの存在感はさすがでした。
大ラスには、ほっこり・・・思わず、ほろり。(^^

様々なロケーションでの殺陣は大変だったろうと思います。
スタッフ、キャストの皆さん、お疲れ様でした。

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「るろうに剣心」(2012)の感想
「るろうに剣心 京都大火編」の感想

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2014年9月23日 (火)

Lost Memory Theatre:舞台 メモ感想

014年9月@兵庫県立芸術文化センター

原案・音楽:三宅純/構成・演出:白井晃/テキスト:谷賢一/振付:森山開次
演奏:三宅純、宮本大路、伊丹雅博、今堀恒雄、渡辺等、ヤヒロトモヒロ、赤星友子ストリングス・カルテット 、Lisa Papineau 、勝沼恭子
出演:山本耕史、美波、森山開次、白井晃 、江波杏子 

「そこは記憶の流入する劇場。失われた記憶が流入し、劇場は様々な記憶で満たされ、やがて劇場自体がその記憶を帯電する。」
三宅純の新譜「Lost Memory Theatre」から想起されるイメージの数々
壁に塗り込められた音楽、鏡に透けるバレリーナの残像、記憶をなくした俳優たち・・・
演劇、音楽、ダンスの官能的な交配が始まる。 (兵庫県立芸術文化センター公式より)

9月初旬に観た舞台です。
遅くなってしまったので、簡単に。

白井さんのステージは「ヴォイツェク」に続き、2度目です。
大よその予想通り、ストーリーはあってないような、前衛的なステージでした。
前衛的なものへの理解力がほとんどないので、言葉にするのはとても難しい内容でしたが、ちょっとだけ頑張ってみます。

登場人物たち全ての記憶がシャッフルされていく目まぐるしさと、自分の記憶など当てにならない心細さ・・・を夢見ていた青年。
夢から覚めて新たな夢を見るのか、その夢は果たして青年のものなのか、青年は生きているか?

はい、頑張りました(大汗)

咳一つするのにも気を使うような雰囲気なのに、席が良すぎて、ステージに立つホコリが気管支を刺激。幾度も脂汗を流しました。

印象に残ったシーンは、白井さんが拡声器で歌う場面と、江波さんと美波さんの記憶が入れ替わる場面、特に後半。
山本さんのビジュアルはSo good、フランス語の唄もエロチックで、堪能したしました。

2014年8月 8日 (金)

るろうに剣心 京都大火編:映画

2014年 日本 139分

公式サイト

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原作:和月伸宏「るろうに剣心」集英社
監督:大友啓史/脚本:藤井清美、大友啓史/製作総指揮:ウィリアム・アイアトン/エグゼクティブプロデューサー:小岩井宏悦/プロデューサー:福島聡司/撮影:石坂拓郎/照明:平野勝利/美術:橋本創/音楽:佐藤直紀/アクション監督:谷垣健治
出演:佐藤健、青木崇高、蒼井優、大八木凱斗、江口洋介、伊勢谷友介、土屋太鳳、田中泯、宮沢和史、小澤征悦、藤原竜也、神木隆之介、滝藤賢一、三浦涼介、丸山智己、渡辺大、高橋メアリージュン

和月伸宏の人気コミックを佐藤健主演&大友啓史監督で実写映画化した「るろうに剣心」(2012)の続編で、原作のクライマックスにあたり、人気の高いエピソード「京都編」を描いた2部作の前編。かつては「人斬り抜刀斎」と恐れられた緋村剣心は、新時代の訪れとともに穏やかな生活を送っていた。しかし、剣心の後継者として「影の人斬り役」を引き継いだ志々雄真実が、全身に大火傷を負わせた明治政府へ復讐を企てていると知った剣心は、逆羽刀を手にとり、単身で志々雄のいる京都へ向かう。(映画.comより)

@TOHOシネマズ

原作未読、ネタばれなしの簡単感想です。
前作と同じく、映画製作に関わるエピソードをほとんど仕入れずに観に行きました。

3分の2以上(←てきとーです;;)がアクションシーン。
セリフもキャラ説明も最小限。見ればわかるように作ってありました。

前作は、剣心と薫の出会いや香川さんの怪演もあって、甘さやコミカルさが多少はあったのですが、本作は敵がさらに人間離れしているためでしょうか、タイトかつドライで非情な、ちょっと日本離れした、贅沢なアクション映画となっていました。
1コマ1コマの凝り方、拘りが半端じゃありません。

風俗もさらに「外国人が見た日本」というか、パラレルワールド化しており、歴史及び地理もパラレルなのと、ニンジャが加わったこともあって、歴史を知らない人、例えば外国人でも楽しめると思います。

志々雄が皆殺し以外に何がしたいのかがよくわからない、というのは無粋な突っ込みですね(汗)
彼及び一味にはなんら理念はない。サディスティックなサイコパスの集団です。

キャラ説明に大きく時間を割かなかったことで、スピーディな展開になったとも言えます。
スピーディな大作って、日本映画では結構稀有なことだと思います。
剣心に再び人を斬ろうと思わせるほど、志々雄が「この世にいてはいけない人間」であることを描けば、十分に成り立つ話なのだから。志々雄の狂気が伝わればいいのです。

アクションそのもので気持ちを表すのがアクション映画。
キャストの皆さんそれぞれが、肉体とアクションで存在感を示してくれました。

佐藤さんの殺陣は、剣心の気持ちが表現されていたと思います。
アクション以外で剣心の感情が露になるのは村の惨劇、刀鍛冶のエピくらいです。
そしてこの二つのエピが剣心にとってのターニングポイントとなってました。
佐藤さんは、間違いなくこの映画の核となっていたと思います。

剣心が宗次郎、沢下条張と対決するシーンだけでなく、翁と蒼紫の対決も格好良かったです。特に翁の田中さん。凄かったです。
江口さんの斉藤も、前作より見せ場があってキマッていました。
この映画のアクションシーン3つほどで、一本の映画ができそう。

しかし前編ということもあり、前作、剣心と左之助が武田観柳の屋敷に乗り込む時のようなカタルシスを感じたシーンはありませんでした。

後編、剣心との直接対決で、志々雄の狂気が、アクションによってどのように表現されるかが楽しみです。

原作は知らなくても、映画の前作は見ておいた方がいいかもしれません。
剣心と、左之助、薫、弥彦、高荷恵の関係がわかった方が楽しめると思います。
弥彦はキャストチャンジしたのね。

後編は9月13日。
それまでにもう一度観にいくかどうか。うーん、迷いどころです。

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「るろうに剣心」(2012)の感想

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2014年4月 9日 (水)

ワン チャンス:映画

2013年 イギリス 103分 原題「One Chance」

公式サイト

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監督:デビッド・フランケル/脚本:ジャスティン・ザッカム/製作:マイク・メンチェル、サイモン・コーウェル、ブラッド・ウェストン、クリス・サイキエル/撮影:フロリアン・バルハウス/美術:マーティン・チャイルズ/音楽:セオドア・シャピロ/音楽監修:ベッキー・ベンサム/楽曲吹き替え:ポール・ポッツ
出演:ジェームズ・コーデン、アレクサンドラ・ローチ、ジュリー・ウォルターズ、コルム・ミーニー、ジェミマ・ルーパー、マッケンジー・クルック、バレリア・ビレロ

2007年、イギリスの人気オーディション番組「ブリテンズ・ゴット・タレント」で「誰も寝てはならぬ」を歌いあげて優勝し、一躍世界的歌手になったポール・ポッツの実話を、「プラダを着た悪魔」のデビッド・フランケル監督のメガホンで映画化。片田舎の恵まれない家庭に生まれ育ち、容姿も冴えず、内気な性格でいじめらればかりだったポール・ポッツ。携帯電話ショップで働く彼には、オペラ歌手になるという密かな夢があった。挫折を繰り返しながらも夢をあきらめないポールは、勇気を振り絞り、最後の望みをかけて人気オーディション番組「ブリテンズ・ゴット・タレント」に出場する。地味な身なりで容姿もパッとしないポールに、会場の観客や審査員からも失笑がもれるが……。主演は「三銃士 王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」「人生は、時々晴れ」のジェームズ・コーデン。歌唱シーンの吹き替えはポール・ポッツ本人による。(映画.comより)

@TOHOシネマズ

ネタばれなしの簡単感想です・・・と言っても実話ですので、最初からネタばれ状態なのですが。

オペラのことはほとんど知りません。
スーザン・ボイルの男性版、程度の情報しか仕入れずに観に行きました。
それで正解でした。
見終わった後、wikiで読んだポール・ポッツの経歴とは若干違っており、もし多少ともなり知っていたら、そのことが気になって映画に集中できなかったかもしれません。

映画を見てからwikiを読んだことで、うまいこと脚色したなあ、と感心もしました。

まず、大学を優等で卒業、市議員を勤めた、という経歴をカットしたことで、どう見ても劣等生なのに、オペラのことになるとめちゃくちゃ詳しい、というオタクっぷりや、苛められっ子で、人見知りで、あがり症で、運が悪くて・・・という"ポール・ポッツ"のキャラが際立ちました。

また、ずっと携帯ショップでバイトしていた、という設定にすることで、クレイジーだけど良い人な店長と、彼のキュートでエキセントリックなGF、ハイドレインジャというキャラを生み出したのも上手いです。(ハイドレインジャって何?と思って調べてみたら英語で紫陽花のことでした。)
マッケンジー・クルックとジェミマ・ルーパーのキャラが監督の想像力を刺激したのかもしれません。。
クレイジーなテーストが英国風で、格好良かったです、この二人。

英国風といえば、ポールのGF、後の妻、ジュルズも、凄く英国はミドル・ミドル・クラスの雰囲気漂う女性で、こういう人だから、ポールのことが好きになったのだ、という説得力を感じました。

あと、留学費を稼ぐために出演したコンテストを、本当はTV番組なのを場末のクラブに変えることで、ラストのコンテストと差別化していました。

理解されない主人公、煙突立ち並ぶブリストルの風景や主人公の父親のいでたちなどから、「リトルダンサー」がちらっとよぎりましたが、本作はコメディ、しかも結末がわかっているので、気楽に見れました。

ちなみにボッツ夫人を演じたジュリー・ウォルターズが「リトルダンサー」に出演していたことは、後で知りました。「ハリーポッター」シリーズも全部見ていたのに、全く気づかず(汗)。
ついでにですが、ポールを演じたジェームズ・コーデン、誰かに似ている、と思ったらジャック・ブラックでした。ジャックの「ガリバー旅行記」に出ているのね。

ジュルスの励ましで一念発起するポール。
度重なる不運も一生懸命乗り越えますが、頑張りすぎちゃって燃え尽きてします。
不運が重なったとはいえ、4年間、無職で、しかも借金まみれ。
自分ならとっくに見限ってます(汗)
しかしジュルスはそんな彼を、彼の才能を信じてバイトを掛け持ちしながら支えるのです。
よく信じられたなあ・・・(汗)

才能があっても弱い人は潰れていく。
ポールは弱い。純粋ではあっても、パヴァロッティに指摘された通り、他者を食い尽くす芸術家の性というかエゴがありません。
しかし、弱さを支えてくれる家族や友人がいました。最後に男気を見せてくれたパパ、素敵。

そして、妻、ジュルスを伴侶に持ったことは、ポールの人柄が呼び寄せた強運、と言えるでしょう。

TV中継のラストより、最初の一歩である場末のクラブのコンテストの時の方が緊張感があって、カタルシスを感じました。
TVコンテストを勝ち抜くことがわかっていたこともありますが、クラブの方は、ただでさえ柄の悪い客の中に苛めっ子たちが混じっていたためもあります。
手術のあとの不運・・・には、ポールには悪いけれども、大笑い。

実話を元にした映画にありがちな本人美化がなく、湿っぽくもなかったのが好印象。
テンポも良くって、オープニングからラストまで気楽に楽しめました。

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2013年11月28日 (木)

ルームメイト:映画 簡単感想

2013年製作 日本 110分 PG12

2013

公式サイト

原作:宮崎駿
監督・脚本:古澤健/エグゼクティブプロデューサー:白倉伸一郎/企画・プロデュース:神戸明、小川真司/原案:今邑彩/プロデューサー:川田亮/撮影:浜田毅/音楽:安川午朗/撮影:浜田毅
出演:北川景子、深田恭子、高良健吾、尾上寛之、大塚千弘、筒井真理子、螢雪次朗、田口トモロヲ

北川景子と深田恭子が初共演し、「オトシモノ」「Another アナザー」の古澤健監督が手がけたホラー。今邑彩の同名小説を原案に、ルームメイトの奇妙な行動をきっかけに奇怪な事件に巻き込まれていく女性の恐怖を描く。派遣社員として働く23歳の萩尾春海は、交通事故に遭い入院した病院で、看護師の西村麗子と出会う。患者と看護師として知り合った2人だが意気投合し、春海の退院をきっかけに麗子がルームシェアを提案。2人は一緒に暮らしはじめる。順調な共同生活を送っていたある日、春海は麗子の奇妙な言動を目撃し、それ以降、周囲で不可解な事件が続発。ついには殺人事件まで起こってしまう。そして、春海の前に麗子とそっくりなマリという女性が現れ……。(映画.comより)

@MOVIX

サスペンスがよく出来ているらしい、という評判を耳にして、観に行きました。
ネタばれなし、のつもりですが、多少混じっているかもしれません。ご注意下さい(汗)

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サイコなお話でした。

粗筋を読めばおおよそわかる通り、マリという女性が事件の中核を担います。
どきっとするシーンもありますが、凄くサイコな人物には見えませんでした。

売れっ子の女優さんにはあまり過剰なシーンを演じさせられない、という大人の事情かと思ったりもしましたが(汗)、話の核心が哀しいものだからでしょう。
核心を拾っていくと恐ろしく辛くて残酷な映画になったでしょうが、その方向には行かず、残酷な現実を見たくないがために作り上げた、ヒロインの心象風景をそのままを映像にした作品。

ですので、ところどころ辻褄の合わない部分もあります。
どれだけお金を溜めていたんだ、とか(以下自粛)

一番よくわからなかったのは、あの人・・たちが殺された理由です。
特に、冒頭、死体で発見された人。どうして殺されなければいけなかったのでしょう?

単なるシリアルキラーなら、無差別殺人ということで、理由も何も必要ないのですが、どうもそうでもなさそうに見えるのが、ややこしい(汗)

一方で「あの人」に対する攻撃は簡単でしたし。それは内なる誰かが引きとめたから?
そして犯人にとって、一番消し去らねばならない人物は・・・矛盾を感じました。

などなど、推理物としてキチキチと見ると、突っ込みどころは多々あるのですが、恐ろしい出来事と現実が乖離している・・・悪夢的な世界を浮遊する感じは伝わってきました。

例えば冒頭登場する病室。
今時、あんな構造の病室ってあるだろうか。まるで戦時中の病院みたい、しかも公衆電話・・・と、思いつつも、ストーリーが進むにつれ、違和感は忘れてしまいます。
でも、観終わった後、やっぱり変だよな~?と思わせるのが、ミソでしょう。
どこからがどうだったのだろうって。

ラストも同じです。
もうひとつドンデン返しが欲しかったかな、と思ったのですが、いや、あの病院も変だぞ、と思い出すと、描かれていない様々なストーリーがあるような気がしてくる。
いや、本当は何もおこっていないのかもしれない・・・とも。

ヒロイン二人より印象に残ったのは高良さんでした。
カラクリは明かされる前にわかってしまったのですが、その後も高良さんの存在そのものがサスペンスとなっていたので、スリルを感じ続けることができました。
高良さんのキャリアを生かした作品だと思います。

小説の形式に例えると、変格推理、もしくは幻想小説なテーストの映画でした。

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2013年6月14日 (金)

リアル 完全なる首長竜の日

2013年公開 日本 127分 G 

Photo

公式サイト

原作:乾緑郎「完全なる首長竜の日」(宝島社文庫)
監督:黒沢清/脚本:黒沢清、田中幸子/企画プロデュース:平野隆/エグゼクティブプロデューサー:田代秀樹/プロデューサー:下田淳行/音楽:羽岡佳/撮影:芦澤明子/主題歌:Mr.Children
出演:佐藤健、綾瀬はるか、オダギリジョー、染谷将太、堀部圭亮、松重豊、小泉今日子、中谷美紀

第9回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞した乾緑郎の小説「完全なる首長竜の日」を、佐藤健&綾瀬はるか主演、黒沢清監督で映画化。浩市と淳美は幼なじみで恋人同士だったが、淳美は1年前に自殺未遂で昏睡状態に陥り、いまも眠り続けていた。浩市は淳美を目覚めさせるため、「センシング」という最新医療技術を使って淳美の意識の中へ入り込み、彼女がなぜ自殺を図ったのかを探る。センシング中に出会った淳美は、浩市に「首長竜の絵を探してきてほしい」と頼み、浩市はその絵を探しながら淳美との対話を続ける。しかし、センシングを繰り返すうちに、浩市は見覚えのない少年の幻覚を見るようになり……。(映画.comより)

@TOHOシネマズ

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原作未読、ネタばれなしの感想メインですが、最後に少しだけネタばれ含む感想を書いていますのでご注意下さい。

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他人の夢の話って聞いていて面白くないことが多い。
本人だけが、辻褄が合っていないシーンが自分の過去のどこから来ているのかを知っていて、その繋がりを楽しんでいるから。
話し手の心象風景を自己満足で語られると、ついていけません。

しかし、話し手の腕が良い時は、不条理な世界にぐっと引き込まれる。

この映画はどちらなのだろう、という不安を抱きつつ、映画館へ。
冒頭でぐっとひきつけられなかったので(汗)、不安が中々消えず、作品の世界に浸るまでに時間がかかりました。

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結論から言うと、「センシング」をどう捉えるかという点と、「あれ」がなぜ罪悪感の象徴になったのか、そこに必然性を求めるか否かで、大きく意見が別れると思いました。

自分は、わからなくてもいい、と思ったので、OKです。
「センシング」はねえ、多少都合が良すぎないかな、とは思いましたが。

その他のシーンはキャストの表情、セリフ、そして衣装を含めて、ああ、そういうこと、と納得できるよう描いていました。
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SFのような、ホラーのような、スペクタクルのような、特撮のような、もやっとした不条理な悪夢の世界。

もし、ハリウッドだったら、スペクタクルなシーンをもっと作りこんで前面に出しただろうし、主人公たちの感情の波やサイコ的なトラップも、もっとドラマチックにわかりやすく描いただろうと思います。

でも、圧力を感じない、日本的な"もやっと”感は嫌いじゃないです。
作り手側の意図を押し付けてこないので、暑苦しくない。
もやっとした画面から、じわじわと悲しみが沁み込んできました。

相手の意識の中に入る。
君が、あなたが。ずっと自分の意識の中にいたような気がする、というようなセリフもありました。
だからといって精神的にわかりあえている、ということでないような気がするのです。
肉体だけでなく精神そのものも、どこまでも「個」なのだから。
少なくとも生きている間は。

ここから先の感想はネタばれを含みますので、一番後に書きます。

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ちょっと突っ込みを入れます。

もやっとした部分=中途半端と感じるシーンもありました。
プロットだけでなく、CGの質にも。
CGは予算もあるのでしょうね。
廃墟のシーンが仮面ライダーみたいなのが、ライダーファンとしては楽しみつつも、それでいいのかな、と、複雑な気持ちになりました。

一番気になったのは、シーンの繋ぎ目の粗さです。
わざと粗くしている部分もあるのでしょうが、もう少し作りこんでくれたら、もっと作品の世界に浸ることが出来たと思います。
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主人公二人を描くことに全力を傾けた作品。
すなわち、二人の放つスターのオーラを、真っ当に描いた作品です。

それぞれのファンはそれなりに楽しめたのではないでしょうか。
「仁」「八重の桜」「ブラッディマンデイ」・・・それぞれのドラマのキャスティングと重ね合わせるのも一興でしょう。

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以下、ネタばれを少し含みますので、ご注意下さい。
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前半は浩市の分身だった淳美。
後半、スタンスが逆転した後は、姉のようにも見えました。
どちらの淳美にも生身の女性を感じることはなく、清らかでひたすら美しく、時には残酷でもある、勇敢なミューズのようでした。

でも、それは浩市がそう感じているからなのでしょう。
どの淳美も結局は浩市から見た淳美なのです。

だとしたら、淳美に立体性はなく、この映画で生きている人間として描かれているのは浩市だけ、ということになります。

自らの中に廃墟を持ち、欠落してしまった何かを捜し求めていた浩市。
目覚めた後、彼の心から「あれ」は去っているのでしょうか。廃墟は消えているのでしょうか。
淳美に立体性を感じないので、その後の二人の暮らしが想像できません。
浩市の彷徨はずっと続くような気がするのですが・・・
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映画の世界にどっぷり浸れたのは、帰宅してから後です(^^;;

感想を書くために何度も反芻しているうちに、様々な印象がそぎ落とされていって、最後に残ったのが、ひとりぼっちの浩市の姿でした。

佐藤さんは、浩市の孤独感をよく表していたと思います。

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映像的な物足りなさは感じましたが、じんわりと記憶に残る作品。

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2013年2月26日 (火)

L'OPERA ROCK MOZART:舞台

公式サイト

演出:フィリップ・マッキンリー/上演台本:吉川 徹/音楽監督:前嶋康明/振付&ダンスプレイスメント:TETSUHARU/
脚本 渡辺あや
出演:山本耕史、中川晃教、秋元才加、鶴見辰吾、キムラ緑子、高橋ジョージ、菊地美香、AKANE LIV、酒井敏也、コング桑田、湯澤幸一郎、北村岳子、北原瑠美、上山竜司、栗山絵美、平田小百合、高橋竜太、大野幸人 他

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簡単に感想をメモっておきます。

大阪二日目のマチネとソワレを観に行きました。

Wキャストでして、マチネは山本さんがモーツアルト、中川さんがサリエリ。
ソワレは逆ヴァージョンでした。

マチネとソワレで役が交代するのは初めてなんだそうです。

山本さん、中川さんたちキャストの皆さんが言っておられた通り。
代わると、こんなに変わってしまうんだ、ということがよくわかりました。
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休憩入れて2時間半のステージを昼夜続けて見るのは初めてなので体力、集中力が持つかな、と心配だったのですが、全くの杞憂に終わりました。

秋元さん、AKANE LIVさん、菊地さん、北原さんたち女性陣の歌が素晴らしかったです。
AKANE LIVさんの顔、ちっちゃ!

席はいずれも前の方で、マチネの時は左端だったのが、ソワレの時は、ちょっと緊張するほどど真ん中でした。観劇慣れしていないんです(汗)

左端だったマチネの時は、サリエリがあまりよく見えませんでした。
サリエリは影の主役、あまりセンターに立つ事がなく、上手に立たれるとほとんど見えなくなっちゃうんです。
サリエリを見る前にモーツアルトを見ちゃう、見たいな。

・・・すみません、山本さんウォッチャーだって事も考慮してくださいませ(^^;;

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ど真ん中だったソワレは、後半、サリエリがモーツアルトの曲を聴いて顔色が変わっていくのをじっくり観れた上に、その直後、悪魔に魂を売る時の歌の衝撃波をまともに受けてしまって、思わず息を呑みました。

山本さんのモーツアルトは、やんちゃだけどノーブルというか育ちの良さが漂っていて、繊細。いつもちょっとだけ悲しそうな、透きとおるような天才でした。

中川さんのモーツアルトは天真爛漫。どんな逆境に落ちても前向きで、根っからのヤンチャ坊主。
泥まみれになって遊びながら、すらすらっと曲を書いてしまえるんだろうな、という感じがしました。
サリエリが腹立たしく思うのも、もっともかな、と。

山本モーツアルトが煌々と輝く月ならば、中川モーツアルトは燦燦と輝く太陽。

この二人の個性がそれぞれのステージ、共演者の方々の演技に反映されていて、見応えがありました。

例えば山本モーツアルトのパパ・モーツアルトの厳格さには、同じ音楽家として息子の才能への嫉妬を感じました。
中川モーツアルトのパパは、世間の枠をはめ出ることを心配して厳しくしている、という印象を受けました。

そしてサリエリは、上にも書いたように、中川さんのヴァージョンはあまりよく観れなかったのですが(汗)、芸術家の稚気を感じました。

山本さんのサリエリには・・・同時代に規格外の天才を持ってしまった宿命を。

ですので、「運命」も少し違いました。

中川サリエリには、ないものねだりをする子供をからかうように。
山本サリエリには冷然と宿命を突きつける。

どちらのステージのカーテンコールも大盛り上がりで、最後の最後まで楽しかったです。

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以下、山本さんウォッチャーとして印象に残ったシーンをいくつか。

モーツアルトが酒場でくるっと回って歌い出す時のインパクト。
貧しいアパートで命絶えつつあるシーン。まさしく幸薄き佳人でした。
そして天に召されるシーンの美しさ。

サリエリは、上にも書いた歌い出すシーン。
サリエリの歌の時は全て、思わず息を殺して聞き入ってしまいました。

そしてラスト。
モーツアルトに許しを乞いながら、楽譜に手を出さすにはいられない、嫉妬と苦悩の入り混じった表情。
この黒いサリエリがあっての無邪気な天才モーツアルト。
堂々たる敵役でした。

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2012年11月 3日 (土)

機内鑑賞映画 その1: 「わが母の記」、「ホタルのヒカリ」、「リンカーン 秘密の書」

英国往復の機内で見た映画について、忘れないうちにメモっておきます。

画面が小さいし、ほとんどが食事をしながらの鑑賞・・・これではまともに鑑賞したとは言い難いのですが、一応、記録として。ネタばれは書いていません。

以下、観た順番に。
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「わが母の記」

2012年公開 日本 118分

公式サイト

原作:井上靖「わが母の記」(講談社文庫)
監督、脚本:原田眞人/ 
出演:役所広司/樹木希林/宮崎あおい/三國連太郎/南果歩/キムラ緑子/ミムラ/菊池亜希子/三浦貴大/真野恵里菜/赤間麻里子

原作は読んでおり、封切り時に観に行こうかどうしようか迷ったのですが、結局時間がとれずに観れなかったので、まず選択しました。

が、座った席の機材の調子が悪い上に(どう悪かったかはまた別項で書きます)、途中でフリーズしたり、航空会社のCMが割り込んできたりと、集中できずじまい。
ですので、どんな風に原作をアレンジしているかの確認になってしまったかも。

原作から漂う奥床しい昭和の匂い、人々の佇まいを忠実に再現した作品。
映像の美しさは、小さな画面からでも伝わりました。

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「ホタルのヒカリ」


2012年公開 日本 110分

公式サイト

原作:ひうらさとる「ホタルノヒカリ」(講談社)
監督:吉野洋/脚本:水橋文美江/製作総指揮:宮崎洋、桜田和之/エグゼクティブプロデューサー:奥田誠治、今村司/音楽:菅野祐悟
出演:綾瀬はるか、藤木直人、手越祐也、板谷由夏、安田顕、松雪泰子

うーん。(大汗)
映画にする必要があったのか、イタリアロケは必要だったのか・・・。

ゆるい雰囲気が心地良かったドラマ、でも、ゆるい雰囲気を醸しだすには、しっかりした構成が必要、なんて自分ごときが言うまでもなく。
そんなことは百も承知のプロたちが作ったとは思えない作品になってしまっていて、哀しくすらありました。m(_ _)m

時間をかけて育ててきた人気コンテンツの息の根を止めてしまったかも?
・・・ほとぼりが醒めてからなら、テレビドラマで可能かな。

ドラマの続編の映画化が、成功例の方が稀な恐ろしい企画であることを、早くわかって欲しいです。

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「リンカーン 秘密の書」

2012年公開 米 105分 PG12

公式サイト

原作:セス・グラハム=スミス 「ヴァンパイアハンター・リンカーン」(新書館)
監督:ティムール・ベクマンベトフ/製作:ティム・バートン、ティムール・ベクマンベト、フジム・レムリー/製作総指揮:ミシェル・ウォーコフ、ジョン・J・ケリー、サイモン・キンバーグ、セス・グラハム=スミス/脚本:セス・グラハム=スミス、サイモン・キンバーグ/音楽:ヘンリー・ジャックマン
出演:ベンジャミン・ウォーカー、ドミニク・クーパーヘンリー・スタージス、アンソニー・マッキー、メアリー・エリザベス・ウィンステッド、ルーファス・シーウェル、マートン・ソーカスジョシュア、ジミ・シンプソン、ジョゼフ・マウル、ロビン・マクリービー、エリン・ワッツ、アラン・テュディック

原作未読。字幕で見ました。

大分前から映画館で予告を流していたので、もうとっくに公開済みだと思っていました。まだこの時点では未公開だったのね。
内容も全く知らず、リンカーン、というからには政治絡みのアクションなのかな、と勝手に思っていたので、予想外でした。

リンカーンがバインパイア・ハンターって、発想は面白かったですし、テンポよくコンパクトに作ってあって、ハリウッド製のB級映画テイストが楽しめる作品でした。

・・・数年後に内容が思い出せるかどうか。(汗)

スタッフ、キャストの一覧えをコピペしながら、この中で一番名前が知られているのは「製作:ティム・バートン」かもしれない、と思ったり。
そういう意味では地味な映画でした。一番印象に残っているキャラはリンカーンじゃなくって、少し曲者っぽいスピードかな。

映画館だと3Dでも観れるのね。ホラーなので観たくないけど(^^::

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