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カテゴリー「*DVD・映画・観劇 総合」の229件の記事

2017年5月23日 (火)

帝一の國:映画

2017年 日本 118分 

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公式サイト

原作:古屋兎丸「帝一の國」(集英社ジャンプコミックス)
監督:永井聡/脚本:いずみ吉紘/製作:小川晋一、木下暢起、市川南/プロデューサー:若松央樹、村瀬健、唯野友歩/ラインプロデューサー:原田耕治/撮影:今村圭佑/照明:織田誠/録音:石貝洋/美術:杉本亮/装飾:安藤千穂/編集:二宮卓/音楽:渡邊崇/主題歌:クリープハイプ/VFXスーパーバイザー:須藤公平
出演:菅田将暉、野村周平、竹内涼真、間宮祥太朗、志尊淳、千葉雄大、永野芽郁、鈴木勝大、萩原利久、岡山天音、井之脇海、木村了、榎木孝明、山路和弘、真飛聖、中村育二、吉田鋼太郎

古屋兎丸の同名コミックを、菅田将暉、野村周平、竹内涼真ら人気若手俳優の共演で実写映画化した学園コメディ。
全国屈指のエリートたちが集まる超名門・海帝高校。政財界に強力なコネを持つこの学校で生徒会長を務めた者には、将来の内閣入りが確約されるという。主席入学を果たした1年生の赤場帝一は、総理大臣になって自分の国をつくるという夢を叶えるための第一歩として、生徒会長の座を狙っていた。2年後の生徒会長選挙で優位に立つべく誰よりも早く行動を開始した帝一は、想像を絶する命がけの権力闘争の中へ身を投じていく。
「ジャッジ!」「世界から猫が消えたなら」の永井聡監督がメガホンをとり、「ROOKIES」のいずみ吉紘が脚本を担当。(映画.comより)

@TOHOシネマズ

原作未読です。舞台化もされていることは観終わってから知りました。堂山会長が木村了さんなのは、舞台へリスペクトも兼ねているのでしょうね。
ネタばれなしの簡単感想です。

ともかく、特撮出身俳優さんたちを確信的にそろえたっぽいこの映画を見逃すわけにはいきませんでした~(^^;;
ライダーからはWとドライブ、戦隊からはゴセイジャー、トッキュウジャー、ゴーバスターズ・・・レッドバスターの鈴木勝大さんだけメイン外になってしまったけれども、ナンセンスなストーリーの中での数少ないシリアスパートをしっかり演じていて、学生役のサブとしては一番いい役だったと思います。←ニンニンブルーさんも出演されていたことは、後でしりました。
一般的には、菅田さんや千葉さんが特撮出身であることを知っている人の方が少ないかもしれません。

菅田さんは貫禄と言うか、すっかり座長の風格。キレッキレのコメディ演技で、悪賢くって計算高いがエキセントリックなまでに純粋な主人公、赤場がはまっていました。落ち込んで素に戻った時の表情もまた自然でした。
場内一番笑いが起こったのは、赤場親子の「架空試験対決」シーン。吉田さんのウケも冴えていました。

特撮枠外の間宮さんと野村さんが敵役を演じたのは、わざとなのかしら?(汗笑
でも、二人とはまってました。
特にローランド。間宮さんだからギャグにならない、あの姿があんなに自然に見える俳優さんはいないでしょう!(笑
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えー、内容についてまだ何も書いていないというか、あんまり書くことがないというか・・・男バカマンガ映画ですから(爆
生徒会選挙と国の政治をダブラせてはいるけれども、帝一がなぜ自分の國を作ろうとしたかのルーツを彼自身の中に設定していているので、批判もパロディも、社会的には広がりようがないですからねえ。
お金はかかっていました。日本のナンセンス・コメディってどこか貧乏臭くてゆとりがないのですけれども、本作はそういう意味では製作費と準備期間がそこそこあったのでしょう、がっかりするシーンはエキストラの質も含めて、ほとんどなかったと思います。
一見モブシーンに見えても、キーになるキャラたちの表情はしっかり抑える丁寧さも好印象でした。
今後もこれくらいコメディに予算と時間をかけてくれますように・・・南無南無。

永井監督の作品は前作「世界から猫が消えたなら」を見ています。
この2作だけで判断するのは早計かと思いますが、ウェットでリリカルなものより、ナンセンス・コメディの方が合っている気がしました。テンポの良いコメディを撮れる監督は少ないので、期待を込めて。
ただ、あと10分は切れた思う。そうすれば日本では珍しいカラっとしたナンセンス・コメディの傑作になったかもしれません。
それにあの予告はクライマックスを見せすぎだとだと思いますよ。この映画で一番笑えるところをほとんど見せてる。でもそれでお客さんが観に行ったのなら、予告編として成功なのかあ・・・お楽しみは隠しておいて欲しかった自分としては、ちょっと複雑です。

ま、それはともかく。
志尊君は超・可愛かったし、竹内君も超・爽やかだったし。
竹内君、ほんと、少女マンガから抜け出ていたような佇まいは反則だぜ(^^;;

特撮ファンの期待を裏切らない、肩のこらない、楽しめる作品でした。

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2017年5月18日 (木)

カフェ・ソサエティ:映画

2016年 アメリカ 96分 原題「Cafe Society」

公式サイト

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監督・脚本:ウッディ・アレン/製作:レッティ・アロンソン、スティーブン・テネンバウム、エドワード・ワルソン/製作総指揮:アダム・B・スターン、マーク・I・スターン、ロナルド・L・シェ撮影:ビットリオ・ストラーロ/美術:サント・ロカスト/衣装:スージー・ベンジンガー/編集:アリサ・レプセルター
出演:ジェシー・アイゼンバーグ、クリステン・スチュワート、ブレイク・ライブリー、スティーブ・カレル、コリー・ストール、パーカー・ポージー、ケン・ストット、ジーニー・バーリン、サリ・レニック、スティーブン・クンケン、アンナ・キャンプ、キャット・エドモンソン
ナレーション:ウッディ・アレン

ウッディ・アレン監督が1930年代ハリウッド黄金時代を背景に、きらびやかな社交界(カフェ・ソサエティ)に身を置くことになった青年の恋や人生を描いたロマンティックコメディ。

映画業界で働くことを夢見るニューヨーク生まれの青年ボビーは、業界の有力者である叔父フィルを頼ってハリウッドにやってくる。フィルの秘書を務める美女ヴォニーに心を奪われたボビーは、映画スターやセレブリティを相手に、フィルの下で働きながらヴォニーと親密になっていくが、彼女には思いがけない恋人の存在があった。

「ローマでアモーレ」でもアレン監督と組んだジェシー・アイゼンバーグが主演を務め、「トワイライト」シリーズのクリステン・スチュワート、テレビドラマ「ゴシップガール」のブレイク・ライブリー、「マネー・ショート 華麗なる大逆転」のスティーブ・カレルらが共演。アレン監督が自らナレーションを務める。女優陣が着こなすシャネルなどの華やかな衣装にも注目。(映画.comより)
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@TOHOシネマズ

ネタばれあります。ご注意くださいませ。

1920年代を描いた「ミッドナイト・イン・パリ」ほどおしゃれではなく、本映画の主人公と同じく成り上がりのセレブを描いた「ブルージャスミン」のような毒はなく。
時間は元に戻らない、という切なさがひたすらメインの、ラブストーリーでした。
ヴォニーよりボビーの方がはるかに切なそうなのは、いつの時代においても女性の方が現実的、というアレン監督の感慨の反映かも。実際、そうだし(苦笑

ストーリーにはほとんど絡んでこないボビーの兄、ギャングのベンが、キーパーソンだった気がする。
ベンが危なっかしいがために、きらびやで明るい社交界のシーンの底辺に、常にいつか兄の悪行が公になった時、生活も家族も崩壊するんじゃないか、という不穏さが漂うのです。自分には、この不安定感の方がラブストーリーより印象に残りました。

表のテーマであるラブストーリーの方も、不倫、という穏やかならぬ形で再開するのですが・・・時は戻らない、というヴォニーの結論によって大きな破綻なく終わるのです。ベンが家族たちに大きな亀裂を生むことなく、しごくあっさり退場するのと同じく。

故郷NYが大好きなユダヤ人青年、ボビーの青春を淡々とセンチメンタルに描いた、御大の感性の瑞々しさが胸に沁みる映画でした。

決断したあの時はもう、戻ってこない。その「時」の重さは、年を経るごとに深く沈殿していく・・・感傷的はあるけれども湿っぽくはない、沈んでいくけれども重くはない。この塩梅の良さはさずがだな、と思いました。

ほか、印象的な部分をひとつ、ふたつ挙げると・・・まず、とっても監督らしい部分として、ベンの凶悪なギャングっぷりがスプラスティックに描かれていたこと。ベンのキャラをブッラクユーモア的に描いたことで、映画全体が軽やかになったと思います。

それから、ボビーの姉エヴリン。無学なんだけれども、インテリの夫が操るこ難しい言葉の咀嚼力が素晴らしく、名言を連発してたことでした。

あと、西海岸の、からっとした空気感を捉えたシーンも綺麗だったけれども、NYの風景が素敵でした。セントラルパークの緑、しらじらと明けていく街、真紅に暮れる空。すべて美しかったです。
薄暗いジャズラウンジなどを含めて、パリの美しさをひたすら撮った「ミッドナイト・イン・パリ」と同じくちょっと絵葉書臭は漂うのですが・・・NYの美しさに溢れた映画でもありました。

そしてNYの夜景と言えばここでしょう、というくらい超有名なブルックリンブリッジ。スクリーンにこんなに華やかに無垢に映し出されたのを見たのは久しぶりな気がする。
1930年代。アメリカがまだ自身を疑わなかった時代・・・とてもノスタルジックでした。

さらっとした作品ですので、コアな監督ファンには物足らないかもしれないけれども、アレン初心者にはお薦めです。

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2017年5月 9日 (火)

無限の住人:映画

2017年 日本 140分 PG12

公式サイト

原作:沙村広明
監督:三池崇史/脚本:大石哲也
製作:高橋雅美、亀山慶二、吉羽治、ピーター・ワトソン、鄭泰成、奥野敏聡、大川ナオ、荒波修/エグゼクティブプロデューサー:小岩井宏悦、坂美佐子、前田茂司、ジェレミー・トーマス/撮影:北信康/照明:渡部嘉/録音:中村淳/美術:松宮敏之/装飾:極並浩史/編集:山下健治/殺陣: 辻井啓伺、出口正義/VFXスーパーバイザー:太田垣香織/音楽:遠藤浩二/主題歌:MIYAVI
出演:木村拓哉、杉咲花、福士蒼汰、市原隼人、戸田恵梨香、北村一輝、栗山千明、満島真之介、金子賢、山本陽子、市川海老蔵、田中泯、山崎努、福本清三

Photo


木村拓哉と三池崇史監督がタッグを組み、沙村広明原作の人気時代劇コミックを実写映画化。
伝説の人斬り・万次は、妹の命を奪われて生きる意味を見失った時、謎の老婆によって無理やり永遠の命を与えられ、死にたくても死ねない「無限の体」になってしまう。そんな永遠の時間を孤独に生き続けるだけの日々を送っていた万次の前に、剣客集団・逸刀流に両親を殺された少女・浅野凛が現われ、仇討ちの助っ人を依頼する。凛の姿に亡き妹の面影を重ねた万次は、用心棒として凛を守ることを決意し、凄絶な戦いに身を投じていく。
「湯を沸かすほどの熱い愛」の杉咲花が凛役のほか、万次の妹・町役も務めて1人2役を担当。逸刀流の統首・天津影久役を福士蒼汰が演じるほか、市原隼人、戸田恵梨香、市川海老蔵ら豪華実力派キャストが集結した。

@MOVIX

簡単感想です。

原作未読です。

ホラー・テーストのない、スプラッタムービー。
セクシーシーンはなかったものの、小さいお子様のいるご家族は決して揃っては観にいけない、エンタティメントB級映画でした。

ところどころに、B級スプラッタならではのナンセンスさが漂っていて、面白かったです。
何より可笑しかったのは、万次が弱いこと。全ての戦いにおいて、いったん殺されてるし(笑
劇中、万次が言ってたように、殺されても生き返るってわかっていると、必死になりきれない部分があって弱くなっちゃうのかもね。まあ、あの虫たちが死んじゃえば、万次も死ぬわけなんですが。

万次という存在のトリッキーさ、ブラックなナンセンスさをもっと突き抜けて描いてくれたらな、とは思いましたが、それはあくまでコメディ好きの視点であって、一般的な木村さんのファンには受けないかも。確かにやつれたビジュアル、格好良かったです。
格好悪さが格好良さに繋がる。木村さんの新たなジャンルに繋がればいいなあ。もう、スタッフが遠慮ばっかりしてしまうテレビドラマには出なくてもいと思う・・・

次々とゲストが刺客となって登場するのだけれども、要は万次と凛と天津の三人の話です。
凛を演じる花ちゃんの透明感は予想通り、はまっていました。
残念なのが、天津が若すぎたこと。
もっと木村さんとがっぷり四つできる、同年代のキャスティングだったなら、作品にプラスアルファーの魅力が生まれたかもしれません。
若いからこその天津の痛々しさも感じはしました。でも、どこかボタンを掛け違った感はぬぐえなかったです。わずかなことなのですが。

製作費がいつもより豊富なんだろうか、三池さん、気持ち良さそうに画像、セットに凝っていました。

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2017年4月14日 (金)

髑髏城の七人 Season花(2017年4月東京 舞台)簡単感想

作:中島かずき/演出:いのうえひでのり
出演:小栗旬、山本耕史、成河、りょう、青木崇高、清野菜名
河野まさと、逆木圭一郎、村木よし子、礒野慎吾、吉田メタル、保坂エマ、武田浩二、加藤学、川島弘之、南誉士広、熊倉功、縄田雄哉、藤田修平、北川裕貴、池田竜治、後藤祐香、樹麗、田代絵麻、傳田うに、中野順一朗、原田賢治、藤咲ともみ、村井成仁、村本明久、山田寛人、吉田大輝、吉野有美、渡部又吁
近藤芳正、古田新太

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時は天正十八年(1590)。織田信長が死に、豊臣秀吉が天下を治めていたこの頃、都から遠く離れた関東の村々は<天魔王(成河)>率いる関東髑髏党に荒らされていた。
この日も、とある村が髑髏党の鉄機兵たちに襲われていたところに傷だらけの<沙霧(清野菜名)>が飛び込んでくる。彼女は、天魔王らの居城・髑髏城の抜け道が記された絵図面を持っていたために追われていたのだ。と、そこに派手な身なりの傾奇者たち・関八州荒武者隊の面々が登場する。先頭に立つのは、頭目の<兵庫(青木崇高)>だ。しかし仲間の<三五(河野まさと)>の裏切りにより、みるみるうちに窮地に陥る荒武者隊。そこへフラリと現れた着流し姿の男が、手にした大きな鉄煙管で鉄機兵を叩きのめす。男は自らを<捨之介(小栗旬)>と名乗り、沙霧に傷の手当てをさせるため、兵庫と共に関東一の色里“無界の里”へと向かう。(公式サイトより)

@IHIステージアラウンド東京

12日のマチネとソワレを観劇しました。
「新感線」絡みのステージは初めて、観劇そのものも初心者ですので、ごくごく簡単に、まだ2ヶ月も続くので、ネタばれなしで書きとどめておきます。

1回休憩を入れての3時間半を1日に2本は、病み上がり・・・もしかして病い真っ最中かもしれない身には予想通り、ちょっときつかったです。
その上客席がぐるぐるまわるので、席が前の方だったこともあってか、ちょっと酔っちゃったかも。
ステージはちょっと低い気はしました。前の方の何列かは角度もないので、見にくいのでは?
音響ですが、若干ドップラーしていてセリフが聞きにくい箇所がありました。席によって違うかもしれません。
席と言えば、前の方の人は、何かひざ掛けのようなものを用意することを、強くお薦めします!

と、何とも贅沢なツッコミを書きましたが(大汗)、仕掛けを駆使してのステージ展開は、ストーリー自体が持つスペクタクル感を贅沢かつ綺麗に構築しており、幕開きのシーンや、ラスト近くの意外な七人での見得など、格好良かったです。

・・・実はソワレは席が良すぎて、ステージに集中するのに時間がかかってしまったのです。
だって目の前で捨之介の生足が、苦悶する蘭兵衛が・・・すみません、ミーハーで(^^;;
何度も再演を重ねてきた本作の世界観に入るのにも時間がかかったかもしれせん。(初心者ですので、ご勘弁くださいませ;;)

少しだけステージから離れた席だったマチネは、髑髏城の世界にすっと入れました。
様子、口跡、殺陣の全てが格好いい小栗さん、舞台狭しさんが動き回る青木さんのエネルギー、吉田メタルさんの声の良さ、そして古田さん(笑
沙霧の清野さんの殺陣も素晴らしかったです。

そして帰る道々、気がつくと、七人の中に入れなかった人のことを考えてました・・・

6月にもう一度観にいく予定です。
どうか、その体力が残っておりますように・・・

PS. ネーミングに複雑な感慨を抱かせる劇場最寄り駅、「市場前」。あちらこちらで書かれてますが、本当に何にもありません。劇場に入る前に飲み物を含めて、何か仕入れておいた方が良いかと思います〜

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2017年3月10日 (金)

ラ・ラ・ランド:映画

2016年 アメリカ 128分 原題「La La Land」

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公式サイト

監督・脚本:デイミアン・チャゼル//製作:マーク・プラット、フレッド・バーガー、ジョーダン・ホロウィッツ、ゲイリー・ギルバート/製作総指揮:モリー・スミス、トレント・ラッキンビル、サッド・ラッキンビル/撮影:リヌス・サンドグレン/美術:デビッド・ワスコ/衣装:メアリー・ゾフレス/編集:トム・クロス/作曲:ジャスティン・ハーウィッツ/作詞:ベンジ・パセック、ジャスティン・ポール/エグゼクティブ音楽プロデューサー:マリウス・デ・ブリーズ/音楽監修:スティーブン・ギシュツキ/振付:マンディ・ムーア
出演:ライアン・ゴズリング、エマ・ストーン、キャリー・ヘルナンデス、ジェシカ・ローゼンバーグ、ソノヤ・ミズノ、ローズマリー・デウィット、J・K・シモンズ、フィン・ウィットロック、ジョシュ・ペンス、ジョン・レジェンド

「セッション」で一躍注目を集めたデイミアン・チャゼル監督が、ライアン・ゴズリング&エマ・ストーン主演で描いたミュージカル映画。売れない女優とジャズピアニストの恋を、往年の名作ミュージカル映画を彷彿させるゴージャスでロマンチックな歌とダンスで描く。
オーディションに落ちて意気消沈していた女優志望のミアは、ピアノの音色に誘われて入ったジャズバーで、ピアニストのセバスチャンと最悪な出会いをする。そして後日、ミアは、あるパーティ会場のプールサイドで不機嫌そうに80年代ポップスを演奏するセバスチャンと再会。初めての会話でぶつかりあう2人だったが、互いの才能と夢に惹かれ合ううちに恋に落ちていく。
「セッション」でアカデミー助演男優賞を受賞したJ・K・シモンズも出演。第73回ベネチア国際映画祭でエマ・ストーンが最優秀女優賞、第41回トロント国際映画祭で最高賞にあたる観客賞を受賞。第74回ゴールデングローブ賞では作品賞(ミュージカル/コメディ部門)ほか、同賞の映画部門で史上最多の7部門を受賞した。(映画.comより)

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@MOVIX

MGMのミュージカル黄金期のアンソロジー作品「ザッツ・エンタテインメント」がマイ・ベスト・ムービーなので、映画館で予告を観た時には、わくわく。
と同時に、上っ面だけをなぞっただけのすかすかの映画かもしれない、という不安も感じました。←そういう作品は意外に多いので(汗
しかし、監督が「セッション」のデイミアン・チャゼルで完全オリジナル。しかも主演が「ドライヴ」のライアン・ゴズリングと知ってびっくり。
趣味的回顧的な自己満足映画ではなさそうだと期待が高まりつつ、封切り週に観にいきました。

ストーリーの大筋は、予告編以上でもなく、以下でもない、かつてのミュージカル映画そのままの、シンプルで可憐なボーイ・ミーツ・ガール物語。

巴里のアメリカ人」「踊る大紐育」、そしてアステアとパウエルやシド・チャリシーのシーンを髣髴させるセットと色彩、撮影方法などなど、いっぱい語りたいのだけれども、語れるほどの専門的知識がないので、感じたことを思いつくままメモっておきます。

・楽曲について。
オープニングの「Another Day Of Sun」など明るい曲もあったのだけれども、「City of Stars」の物悲しさが心に残りました。
それぞれシンプルなイントロが忘れられない、いっぺん聞いただけで耳に残るナンバーに出会えたのは久しぶりです。

・ミュージカル映画というジャンルが根付いていない日本で、しかもチャゼル監督やライアン・ゴスリン、それにエマ・ストーンも含めて知る人ぞ知る・・・はっきりいって凄く地味な作品なのに、大勢の観客で賑わっていました。
「アカデミー賞最多候補作」という話題の効果だけではなく、作品そのものが日本人の感性にあったのだと思います。
製作費はかなり掛かっていそうなのだけれども、札束の圧力や、ハリウッドムービー特有のマッチョ感のない、可憐で密やかな恋バナでした。

・ネオンは瞬いているけれども、高いビルがそれほど多くなく、遠くに山並みが見えるロスの夜景は日本の空に少しだけ似ている。バラ色の混じった優しい色合が「A Lovely Night」とともに胸に沁みました。

・向こうの俳優さんたちはダンスとピアノが標準装備っていうのは強いなぁ。
実際の音はともかく、吹き替えなしで撮れるのだもの。

さすがにダンスは、もしアステアかレスリー・キャロンが踊っていたら・・・と改めて古のミュージカルスターたちの偉大さを感じました。
けれどもそんなことは当然ない物ねだりだし、二人の醸し出す不器用さが監督の狙いだっだと思います。

・「A Lovely Night」で踊っているエマ・ストーン、表情が役を超えて高揚していた気がする。声も綺麗で、端整な美女ではないけれども、とてもチャーミングでした。
エマ・ストーンが出演した作品は「マジック・イン・ムーンライト」「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」に続き、三作目です。渋い監督たちに好かれる演技派として、今後の活躍が楽しみです。

・ミュージカルという非日常の最たる作品の中で、ライアン・ゴスリンは力まず普通の人を演じていました。普通人を演じるって難しいと思う。復讐鬼を普通の人として演じた「ドライヴ」の時から好きな俳優さんの一人です。
バンド契約をして売れっ子になって、派手なパフォーマンスをしてみせたり、しぶしぶカメラにポーズを撮るセバスチャン・・・そのポジションに居ることが微妙に居心地悪そうに見える様に、コメディのセンスを感じました。時々頼りなさそうなところが母性本能をくすぐるかも。なで肩なのも、高圧さを感じさせないポイントなのかも?(^^;;
彼もまた、踊っている時にちょっとドヤ顔っぽくなるんです。ドヤ、とは決して思っていないだろうから、いわば素の表情というか。

・この映画で一番気になっていたのは、決して商業ペースではない、ギリギリした空気感が支持された「セッション」とは全く傾向の違う題材を、メジャー経験の少ないチャゼルがどう映画化するのか、でした。

結果的には他愛のないサクセス・ストーリー&恋バナを、見事に他愛なく作っていました。
チャゼルのようなタイプ及び経歴の監督にとって、他愛ない話を、あくまで他愛なく描ききるのは逆に難しいと思うのです。

そして往年のミュージカルを再現しようとする試みに、オマージュ以上に「セッション」と共通した偏執性を強く感じました。
メジャー作品はほぼ二作目とはとても思えない、手馴れた感とか、50年代っぽい安っぽさとゴージャスさとか・・・研究しまくったんだろうなあ。カットの処理も上手かったです。
そして新人監督らしい瑞々しさも感じました。

これで完成度の高い商業的作品も作れることを証明したチャゼル。今後が楽しみです。

なおサントラは輸入盤と日本盤があり、アマゾンさんの評を読むと、歌詞を知りたければ日本盤が言いそうです。
でもねえ、皆さんがお嘆きの通り、ジャケットがダサいんですよ(汗

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こちらが輸入盤。絶対こっちの方がいい、

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こちらは歌以外の、インストメンタルなジャズナンバーやBGM主体だそうです。どっちも欲しくなる(^^

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2017年2月24日 (金)

ミス・シェパードをお手本に:映画 

2015年 イギリス 103分 原題「The Lady in the Van」 

公式サイト

監督:ニコラス・ハイトナー/脚本:アラン・ベネット/製作総指揮:クリスティーン・ランガン、エド・ウェザレッド、チャールズ・ムーア、マイルズ・ケットリー/製作:ケビン・ローダー、ニコラス・ハイトナー、ダミアン・ジョーンズ/撮影:アンドリュー・ダン/美術:ジョン・ベアード/衣装:ナタリー・ウォード/編集:タリク・アンウォー/音楽:ジョージ・フェントン
出演:マギー・スミス、アレックス・ジェニングス、ジム・ブロードベント、フランシス・デ・ラ・トゥーア、ロジャー・アラム

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「ハリー・ポッター」シリーズでおなじみのイギリスの名女優マギー・スミスが、16年間にわたり主演してきた舞台劇の映画化で、スミス扮する風変わりなホームレスの老女と劇作家の奇妙な絆を描いたドラマ。

 

北ロンドン、カムデンの通りに止まっている黄色いオンボロの車で暮らすミス・シェパード。近所に引っ越してきた劇作家のベネットは、路上駐車をとがめられているミス・シェパードに声をかけ、親切心から自宅の駐車場に招き入れる。それから15年、ミス・シェパードはベネットの家の駐車場に居座り続け、ベネットは、高飛車で突飛な行動をとるミス・シェパードに時折、頭を抱えながらも、なぜかフランス語に堪能で、音楽にも造詣の深い彼女に惹かれていく。

 

脚本を手がけた劇作家アラン・ベネットの実体験に基づく物語で、舞台版に続きスミスがミス・シェパードに扮し、ベネット役をロイヤル・シェイクスピア・カンパニーなど舞台で活躍するアレックス・ジェニングスが演じている。(映画.comより)

@京都シネマ

マギー・スミスのファンなので観に行きました。
簡単に感想をメモっておきます。

若干ネタばれではありますが・・・上記の粗筋を読むと、作家、ベネットと老女の間にほのぼのとした友情のようなものが芽生える過程を描いた暖かい作品のように思ってしまうのですが、大間違い。

不況下の英国を背景に、ホームレスを巡る英国人たちの懐の深さは描いていましたし、ベネットとミス・シェパードの間に不思議な絆も生まれるのだけれども、ベネットがミス・シェパードの世話をするのはやむを得ないからであり、基本、ベネットは観察しているだけ、できれば極力関わり合いを持ちたくないと思っているのです。(関わりたくない気持ち、よーくわかります。)
つまり、決してほのぼのとはしていない、ベネットの老母のエピと合わせて、年を取ることの残酷さを、ドライでちょっとシュールに描いた映画でした。

シュールだと感じた部分は、ベネットの、作家としての自分と生活者としての自分の、内的葛藤を、二人のベネットを登場させて描いたところ、かつ彼だけ16年間年を取らないところです。
作家の想像力を駆使したラスト近くのシーンもファンタジックというより、シュールでした。
ベネット自身も、描き方は軽かったけれども、実は深刻な悩みを抱えており、この悩みが二人のベネットを生み出した原因であることが明らかになっていきます。

ご近所さんたちの本音と建前や、日本では福祉課に相当するだろう施設の職員たちなど、如何にも英国らしいシニカルでコミカルなタッチで描かれており、微苦笑を誘われました。

でも、あの元警察官はひどい。ミス・シェパードに二択を迫った教会の人は罪深い。
何がひどくて罪深いかは、ネタばれ自粛(^^;;

オリジナルは舞台劇だそうで、モノローグ主体のローテンションな展開の中に、複雑な過去や背景、心理、そして現実と非現実が入り混じる、毒を秘めた映画でした。

あと・・・「お手本に」っていう邦画名はあっていないと思います。
ミス・シェパードって、人生を含めて、ああは絶対なりたくない、と思う人物ですから(汗
パラドックス的に使ったのかもしれませんが、そうだとしても、あんまりピンとはこないタイトルだと思う(大汗

なお、舞台となっているロンドン・カムデン通りは、3年ほど前に歩いたことがあったので、懐かしかったです。

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2017年2月18日 (土)

ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち:映画

2016年 アメリカ 127分 原題「Miss Peregrine's Home for Peculiar Children」

公式サイト

原作:「ハヤブサが守る家」:ランサム・リグズ/訳:金原瑞人、大谷真弓(潮文庫)
監督:ティム・バートン/脚本:ジェーン・ゴールドマン/製作:ピーター・チャーニン、ジェンノ・トッピング/製作総指揮:デレク・フライ、カッテルリ・フラウエンフェルダー。ナイジェル・ゴステロウ。イバナ・ロンバルディ/撮影:ブリュノ・デルボネル/美術:ギャビン・ボケット/衣装:コリーン・アトウッド/編集:クリス・レベンゾン/音楽:マイク・ハイアム、マシュー・マージソン
出演:エバ・グリーン、エイサ・バターフィールド、サミュエル・L・ジャクソン、ルパート・エベレット、アリソン・ジャネイ、クリス・オダウド、テレンス・スタンプ、エラ・パーネル、フィンレイ・マクミラン、ローレン・マクロスティ、ヘイデン・キーラー=ストーン、ジョージア・ペンバートン、マイロ・パーカー、ラフィエラ・チャップマン、ピクシー・デイビス、ジョゼフ・オッドウェル、トーマス・オッドウェル、キャメロン・キング、ジュディ・デンチ、キム・ディケンズ

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「チャーリーとチョコレート工場」「アリス・イン・ワンダーランド」のティム・バートン監督が、ランサム・リグズによる全米ベストセラー小説「ハヤブサが守る家」を映画化し、人とは異なる奇妙な能力を持った子どもたちが織りなす物語を描いたミステリアスファンタジー。
周囲になじめない孤独な少年ジェイクは、唯一の理解者だった祖父の遺言に従い、森の奥にある古めかしい屋敷を見つける。そこには、美しくも厳格な女性ミス・ペレグリンの保護のもと、空中浮遊能力を持つ少女や透明人間の男の子、常に無口な双子といった、奇妙な子どもたちが暮らしていた。
主人公ジェイク役は「ヒューゴの不思議な発明」で知られるエイサ・バターフィールド、ミス・ペレグリン役は「007 カジノ・ロワイヤル」「ダーク・シャドウ」のエバ・グリーンが務めている。(映画.comより)

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@TOHOシネマズ

ネタばれ含む、簡単感想です。

原作未読です。
ですので、あくまで映画を見た限りですが、タイトルはフェイク、主人公は少年ジェイクで、ミス・ペレグリンの存在感が思ったより薄かったです。
ま、それはそれとして。
途中まで、フロリダの、シザーハンズの住宅地のような明るい色調と英国南西部のスリーピー・ホロウのような暗い色調をダーク・ファンタジー系のねじれた時空間で纏め上げ、不穏な雰囲気を漂わしていたのは、さすがはティム・バートンと思いましたが、後半、ディズニー・テーストになってしまったのには、ちょっとがっかりしました。
でも、この部分がなかったら、暗い暗い映画になったでしょう。

時空の流れを漂う子供たちの運命・・・なぜ、そんな運命に陥ったのか、そしてその運命をあどけなく受け入れている彼らに物悲しさを感じました。

amazonに投稿された原作の書評で、子供たちが隠れ住む村がホロガーストというのはホロコーストの投影だったり、ジェイクの祖父がポーランド系ユダヤ人だった、などの物語の背景を知り、さらに切なくなりました。
原作はもっとコクがあって面白そうです。

明るさの中に漂う異形の者たちの切なさを描いて、久しぶりにバートンらしい作品だったと思います。

あと、びっくりしたことが・・・ネタばれになるけれども、本筋には無関係なので。
あの人があっという間に食べられちゃったこと(汗
それからルパート・エベレット・・・コリン、ヒューの三人の中では、やっぱり一番老けて見える~(_ _);;

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2017年2月10日 (金)

マギーズ・プラン 幸せのあとしまつ:映画 

2015年 アメリカ 99分 原題「Maggie's Plan」

公式サイト

監督・脚本:レベッカ・ミラー/製作:レイチェル・ホロビッツ、レベッカ・ミラー/撮影:サム・レビ/編集:サビーヌ・ホフマン/音楽:アダム・ホロビッツ
出演:グレタ・ガーウィグ、イーサン・ホーク、ジュリアン・ムーア、ビル・ヘイダー、マーヤ・ルドルフ、トラビス・フィメルガイ、ウォーレス・ショーン

Photo

ニューヨークで暮らす男女の奇妙な三角関係を、「フランシス・ハ」のグレタ・ガーウィグ、「6才のボクが、大人になるまで。」のイーサン・ホーク、「アリスのままで」のジュリアン・ムーア共演で軽やかに描いたハートフルコメディ。

ニューヨークの大学で働くマギーは、妻子持ちの文化人類学者ジョンと恋に落ちる。仕事ひとすじで家庭を顧みない妻ジョーゼットに愛想を尽かしたジョンは離婚を決意し、マギーと再婚。数年後、ジョンとマギーは子どもにも恵まれ幸せな毎日を送っているかに見えたが、小説家になるため仕事を辞めたジョンとの生活にマギーは不安を感じていた。そんな中、多忙なジョーゼットの子どもたちの世話をするうちに、ジョーゼットとも親しくなったマギーは、ジョンはジョーゼットと一緒にいた方が幸せになれると気づき、夫を前妻に返すという突拍子もない計画を思いつく。

監督は「50歳の恋愛白書」のレベッカ・ミラー。(映画.comより)
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@MOVIX

ネタばれ含む、簡単感想です。
割と評判が良かったのと、時間が合ったので観にいきました。最近、観たくても時間が合わない作品が多いんです。
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夫、妻、愛人。自分に正直かつ自分勝手な人たちの恋愛模様。
不倫の三角関係を描いてドロドロにならなかったのは、主人公のマギーが、育った環境もあって、男性及び結婚に幻想を抱いていないからでしょう。

価値観を共有できると感じた男性と不倫と知りつつうっかり恋に落ちてしまい、その上結婚してしまったマギー。しかし3年あまりが経って、妻を家政婦扱いし、女性、いや人間扱いしなくなってしまった夫に幻滅してしまう。

ま、ここまではよくある話、ここから先の展開が本作品の本題でして、シングルマザーの方が楽だと気がついたマギーが、所有欲と愛情を履き違えることなく,、わりとすぱっと元嫁に夫を返そうと企む、という流れで、ちょっとオカシしい感じになりました。

この元嫁、クールな大学教授、ジョーゼットをジュリアン・ムーアが演じており、さすが貫禄たっぷりです。マギーなんて小娘です~(^^;;
でも、そんな女丈夫ですら、たらしてしまう男、ジョン。

そんなに格好良くないのがリアルでした。
まあ、所謂"チョイ悪"で、ヒモ体質っていう、傍から見たらどうしようもないダメ男なんですけれども、母性本能をくすぐるタイプなんでしょう、これがモテるのです。
口説き文句が女たらしの典型的パターンなんだけれども、これにみんな引っ掛かっちゃう。
でもジョンに悪気はなく、開き直っている自覚もないのです。ただただ自分に正直なだけ。
まあ、こんな男をパートーナーにはしたくないです~(苦笑

マギーが体外受精を自分でやってのけるシーンは、本当にこんなことで妊娠できるのかどうか疑問に思いましたが、その他はマギーのさっぱりしたキャラや三人の感情の流れなど、至極ナチュラルに撮っているのと、マギーの友人たちを含め悪人が全く登場しないためでしょう、好感は持てました。

でも、何か今ひとつ捻り足りなかったように感じました。
ナチュラルなのはいいけれども、映画ならではでの毒がない気がしたのです。
ジュリアン・ムーアの放つ毒を、「いい人」キャラで悉く薄めてしまっているのがもったいなかったです。
ストーリーもしくは映像に引っ掛かる部分がほどんどないので、1年後には観たことを覚えていないかもしれません(汗
マギーを演じたグレタ・ガーウィグは好感のもてる女優さんした。彼女がブレイクすれば記憶に残る映画になるかも。

あ、あと、ジョンとジョーゼットの娘を演じたミナ・サンウォール っていう子役さんの目つきが物凄く色っぽくて印象に残りました。色気ではグレタをしのいでいたかもしれません。大物になるかも?

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2016年12月11日 (日)

マダム・フローレンス! 夢見るふたり:映画

2016年 イギリス 111分 原題「Florence Foster Jenkins」 

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公式サイト

監督:スティーブン・フリアーズ/脚本:ニコラス・マーティン/製作総指揮:キャメロン・マクラッケン、クリスティーン・ランガン、マルコム・リッチー/製作:マイケル・カーン、トレイシー・シーウォード/撮影:ダニー・コーエン/美術:アラン・マクドナルド/衣装:コンソラータ・ボイル/編集:バレリオ・ボネッリ/音楽:アレクサンドル・デプラ
出演:メリル・ストリープ、ヒュー・グラント、サイモン・ヘルバークト、レベッカ・ファーガソン、ニナ・アリアンダ

名女優のメリル・ストリープが、音痴のソプラノ歌手として知られる実在の人物フローレンス・フォスター・ジェンキンスに扮し、1944年、音楽の殿堂カーネギーホールで行われ、伝説として今なお語り継がれるフローレンスの公演を題材に描いたドラマ。
ニューヨークの社交界で名の知られたマダム・フローレンスは、ソプラノ歌手になる夢を追い続けていたが、自分の歌唱力に致命的な欠陥があることに気づいていない。夫のシンクレアは、愛する妻に夢を見続けさせるため、マスコミを買収して信奉者だけを集め、小さなリサイタルを開催するなどしていたが、ある日、フローレンスがカーネギーホールで歌うと言い出して……。
夫シンクレア役にヒュー・グラント。監督は、「クィーン」「あなたを抱きしめる日まで」のスティーブン・フリアーズ。(映画.comより)

@TOHOシネマズ

ヒューとメリルの共演をフリアーズ監督が撮った、ということで観に行きました。

映画.comに書かれてある粗筋以上のネタばれなしで、短く感想。

1944年、日本がカツカツの時に、このアメリカの余裕。絶対勝てるわけないです。
本当に無謀な戦争だったことを改めて思い知りました。

当時のファッションは見たかったけれども、お金持ちの道楽という話自体にはあまり期待はしていなかったのですが、予想外にちょっと感動してしまいました。

作品の格を上げていたのは、間違いなくメリル・ストリープ。
誰からも愛された、という夫人の人柄を描いたシーンは少なかったけれども、にじみ出る無邪気さと無残さが切なく感じられました。
メリルの演技を受け止めるヒュー・グランドのアシストも絶妙でした。

まあ、オンチのお金持ちの夫人が、カーネギーホールで歌う、というネタだけで映画を作るって、難しかったろうと思いますが、夫人のエピなどの盛り込み方をすっきりさせるなど、主役二人の軽さと哀しさの塩梅を、ほど良く重苦しく撮らなかった監督のセンスとバランス感覚が良かったです。ドタバタシーンのテンポも上品でした。
はじめて夫人の伴奏をするコズメの表情の変化が傑作。
セクシーで鉄火なスターク夫人の使い方が気味が良く、映画一番のクライマックスにキーパーソンにしたのもナイスでした。

可憐な作品。ほわっとしたコメディが好きな人や主役二人のファンにお薦めです。

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2016年11月18日 (金)

ぼくのおじさん:映画

2016年 日本 110分

公式サイト

原作:北杜夫「ぼくのおじさん」新潮文庫
監督:山下敦弘/脚本・企画:須藤泰司/音楽:きだしゅんすけ
出演:松田龍平、真木よう子、大西利空、寺島しのぶ、宮藤官九郎、キムラ緑子、銀粉蝶、戸田恵梨香、戸次重幸

Photo

北杜夫が自身をモデルに書いたロングセラー小説を山下敦弘のメガホン、松田龍平主演により映画化。

 

「自分のまわりにいる大人について」というテーマで学校の作文コンクールの宿題を課せられた小学生のぼく=春山雪男は、居候の「おじさん」を題材に作文を書くことにした。
おじさんは大学の臨時講師で哲学を教えているせいか、屁理屈をこね、時には雪男をダシに母からお小遣いをもらい、万年床でマンガばかり読んでいる。
そんなおじさんに見合いの話が持ち上がる。相手はハワイの日系4世で、絶世の美女・稲葉エリー。見合いに消極的だったおじさんはエリーに一目ぼれ。しかし、祖母が経営するコーヒー農園を継ぐためエリーはハワイへ帰ってしまう。エリーに会いたい一心で、おじさんはハワイへ行く作戦をあれこれと練り出すが……。

 

おじさん役を松田、エリー役を真木よう子がそれぞれ演じる。(映画.comより)

@MOVIX

原作未読です。
松田さん主演で、まったりとしたコメディ、ということで観に行きました。
まったりしたかったんです。でも・・・(^^;;

ものすごく突っ込んでいます。ご注意ください。

笑いのツボは千差万別ってことで、お許しくださいませ。
ネタばれなしです・・・て、ばらすほどのネタもないんですけれども(汗
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どなたかが書かれている通り、ダメダメなおじさんが女性に片思いしたことで思い込みや勘違いが巻き起こり、最終的には女性の恋愛成就のお手伝いをする、という寅さん的な映画です。

ダメダメなおじさんキャラは面白かったです。
子供相手に本気になるところや、ハワイに行こうとする手段の浮世離れ感など、松田さんの個性がいい感じで漂っていたと思います。

しかし、おじさんの片思いのパートの流れがあまりにもありきたりで、ストレートに寅さんを想起させる作りが・・・そもそも寅さんが苦手な自分には合わない映画だったのだと思います。

おじさんの片思いの相手、エリーには跡を継がねばならない仕事がある。元カレもまた、老舗の跡継ぎだったので、二人は別れざるをえなかった・・・このエピソードに、何の興味もわきませんでした。
エピソードに興味が持てないので、二人のキャラにも興味が持ちにくかったです。

エリーが嘆き悲しむシーンにかなり尺を取っていているのですが、真木さんの見せ場を作っているんだな、くらいにしか思えませんでした。その割には魅力的に撮っていなかった気がします←真木さん個人の容姿関係なく、あくまで撮り方としてです。

お互いの事情で別れたのに、エリーが一方的に、もう裏切られるのは嫌、などと怒っているのも、理解不能でした。何かエピソードを飛ばしたのでしょうかね。
戸次さん演じる元カレが可哀想でした。

ありきたりの話だって、いくらでも面白くできると思うのですが、あまりにプロットが雑で、過去のこの手の映画の上っ面をなぞっている様にしか思えませんでした。まったりというより、すかすか・・・(大汗

脚本への不安が的中しました。あまり作品は描いていないけれども、とっても上手い・・・などという奇跡は起きませんでした。
恋愛パートが安っぽすぎました。

おじさんと甥っ子、というコンテンツは面白かったです。
なので、他のエピを切って、この凸凹コンビに的を絞り、あと10分ほど短くすれば、テンポの緩急もついて、ほのぼのとした中にもシュールな味わいのあるコメディになったようにも思いました。

2時間ずっと座っていることがしんどく思えてしまったです(汗
この映画が好きな人、ごめんなさい。

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