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カテゴリー「△大河:真田丸」の51件の記事

2016年12月22日 (木)

真田丸 まとめ

公式サイト

この1年の感想の中に、こんな長い記事は読む人はいないだろうなあ、と思いつつ、長々とセリフを拾ったことも含めて、書きたいことはほとんど全部書いてきた気がしてきました。

ですので、簡単に。

まず、最終回について、書き残したことを短く。

正信が、自分の領主としての日常を、恐らくわざわざ信之に見せたこと、そして緑眩しい平和な里山が最後の風景だったこと。

ただでさえ気の滅入る防城戦に加えて、複雑怪奇な人間関係の中をもがき続ける幸村・・・源次郎に、上田の景色を見せてあげたかったです。

歴史好きな方、wikiなど読んでおられる方は重々ご存知のことですが。

父、正信や家康の死後、息子、正純は失脚することになるわけですが、父のように策は練れても、徳がなかったんだろうなぁ。

真田信吉、信政の兄弟。信吉は弟を庇い、信政は、敵でしかない、と言っていた叔父の背中を憧れの目でみる、ということでしたが、その後はわが道を行っているようで、父たちのような濃密な関係を持てるようになったようには見えませんでした。時間がなかったためもあるかもしれません。
どの一族にも栄枯盛衰がある。真田家は真田幸隆から昌幸、そして信之・信繁の代が絶頂期で、息子たちの代には時代が違ったこと、早死にしたこともあってか、スケールが小さくなったように感じられます。

息子たちが亡くなった後も、信之は故郷を治め続ける。享年93歳。
大坂の陣が終わってから長い長い人生が始まるのかと思うと、そこはかとなく切ないです。

さて、まとめです。

メインはもちろん、ちらっとしか映らなかったキャラクターも、皆、史実と創作の狭間を自由自在に動いていて、結末がわかっているのに、はらはらどきどきさせられました。

書き割り風の切り込み方や、ファンタジーで味付けしたような作品ではなく、史実と創作の狭間の物語を期待しているものとして、久しぶりに見応えのある作品でした。

また、当時の地理の概念が背景にきちんと描かれており、実は地理が主役、という回もあり、地理好きには嬉しい限りでした。
登場人物のほとんどが、正しいだけの人もいないし、悪いだけの人もいない、皆が正邪を抱えていたことも、物語を立体的にしていていました。
歴史は人の心が作る、ということを描ききっていたと思います。

第一話から入念に張られた伏線の数々が、すべて最終回に向けて丹念に拾われていく、これぞ大河の醍醐味。
あれ、あの人は?ということがほとんどありませんでした。

ここ近年の大河って、キャストの皆さんが公式で己の役について語っているを読んで、悲しくなることが多かったのです。こんなに誠心誠意取り組んでいるのに、ドラマにほとんど反映されてない、と。
今回はそういうことが全くありませんでした。全て、ドラマに描かれている。

これまで幾度も大河に出演したにも関わらず、ほとんど記憶に残っていなかった村上さんを筆頭に、舞台が変わるごとに人気者が出る。キャストさんたちの魅力を引き出していてお見事、こういう作りは、三谷さん、本当に上手いです。
また、浜谷さん、新妻さんなどの謂わばゲストたちもゲストの枠を超えて、作品に溶け込んでおられました。最強なのはやっぱり清水さんでした~(笑

幸村・・・信繁については、堺さん本人が語っておられますので、何も書くことはありません。
前半すぎまでドラマを支えていた、やんちゃな親父、昌幸。
そして全編に渡っての軸となっていた、信之と信繁。いい兄弟でした。

書き残したことがいっぱいあるのですけれども、また長くなるので、これにて。

スタッフ、キャストの皆さん、1年間、ありがとうございました。本当に楽しかったです。
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「おんな城主 直虎」も見ます。
でも、もうセリフは拾わない(汗

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真田丸 50話 最終回

公式サイト

豊臣と徳川の決戦が始まった。大坂城を出て、野戦に持ち込む幸村(堺雅人)だったが、形勢は圧倒的に不利。死を覚悟する茶々(竹内結子)に、幸村は「望みを捨てなかった者にのみ、道は開ける」と諭す。やがて勝永(岡本健一)らの活躍により戦況は一転、豊臣方は徳川軍を次々と撃破する。だが秀頼(中川大志)のもとに、幸村が寝返ったという噂が広がる…。幸村は、家康(内野聖陽)ただ一人に狙いを定め、一騎で突き進んでいく!(YAH0O!テレビより)
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まとめ感想は改めて書こうと思います。

引用したセリフは全て概略です。
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前夜・・・

信濃への帰郷途中、尼寺に泊まった信之は、本多正信と偶然、相宿となります。
本当に偶然なのでしょうか。正信なので、油断ができません(汗
ところがこの爺様の鼾、寝言がうるさくって、少々繊細な、信之、寝れない・・・

軽いオープニングで始まった最終回。オープニングはありませんでした。

「ダメ田十勇士」、祝・本編出場。

彼らに、命を惜しめ、と言いおくと、大角与左衛門を問い詰めに行く幸村。

信長公の下で台所番を勤め、その後は太閤殿下。徳川に仕えたことはない。しかし。
娘は太閤に手篭めにされ、それを苦に命を絶った。妻も一緒だ。
以来、わしはここにずっといる。秀頼と大坂城がこの世から消え去るのをこの目で見るため。

ここ、ちょっと秀吉からぬエピソードのような気がしました。
秀吉は、身分の低い生まれであることのコンプレックスの裏返しで、高貴な女性が好み、というのが通説、例えこの説が間違っていたとしても、また、例外があったとしても、無理矢理な手篭め、というのは秀吉には似つかわしくないかな、と。
でも、この大河での、ブラックになった時の秀吉ならば、ありえるかもしれません。
もしくは与左衛門の思い込み、ということもあるかも。

ともかく、与左衛門、自分で自分を串刺しにしてしまいました。
これで命絶えたかと思ったのですが・・・幸村たちもそう思ったのでしょう。
でも、止めは刺しておかないと。詰めが甘いです(汗
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豊臣の軍議。随分人が少なくなりました。

毛利と真田が天王寺へ陣取り、敵を惹きつける。明石は船場口に陣取って背後から敵を挟み込む。大野治長は岡山口に。

「そして満を持して、秀頼公御自らご出馬いただきます。」

「いよいよか。」

「豊臣家の馬印、千成瓢箪が掲げたるを合図に、全軍一斉に襲い掛かりまする。」

「必ずや家康の首、とってごらんにいれまする。」幸村。

「おう!」一同。
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茶々に拝謁する幸村。

「このごろ、城とともに滅びる夢をよく見ます。死ぬる時は誇り高くありたいもの。」

「誇り高い死なぞ、ありません。御上様には、誇り高く生きていただきたい。」

「死ぬのは怖くありません。」

「燃える城の中で喉を突き、血まみれになって息絶える御自身のお姿をお考えになったことがございますか。
秀頼公のお首が三条河原に晒される様を思い描いてみたことはございますか。」

泣き喚き、幸村にすがりつく茶々を幼子のように抱きとめる幸村。

「申し訳ございません。」

「私の親しい人、みな、死んでいく。」

「茶々様は長い間、悪い夢を見てこられたのです。それもまもなく終わります。連れ戻して差し上げます。
御上様にお願いしたきことが。」

呼び名が御上様から茶々様に、再び御上様に戻りました。

「これより、家康の首をとってまいります。家康が死ねば、戦さは終わります。
そこからは豊臣と徳川が、この先、どう折り合いをつけていくかの談判となります。
また、戦さになれば、次は必ず負けます。」

「左衛門佐がいれば、勝てます・・・死ぬつもりなのですね。」

「戦さに勝った後ならば、より良き和議の案を突きつけることができます。
大坂城を捨てる代わりに、豊臣家を四国全土のあるじと認めさせるのです。」

「わかりました。」

「そして万にもう一つ、私が家康を打ち損じ、徳川の兵が城に攻め込んで来た時は」

再び動揺する茶々。

「万に一つと申しました。その時は和睦の使者として、千姫様を秀忠の下へお遣わしください。
姫様なら、必ず方々をお救いくださいます。くれぐれもお忘れなきよう。
望みを捨てなかった者にのみ、道は開けるのです。」

なんと悲しい説得。
もちろん幸村は勝つつもり、家康の首をとるつもりではいるのですが・・・
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夜が明けて。戦さの身支度をする幸村。

「父上が今の私を見たら、何と言われるか。」

褒めてくださるはず、と内記。

「私は、私という男がこの世にいた証しを、何か残せたのか。」

「人のまことの値打ちというのは、己が決めることではございません。」

「誰が決める。」

「時でござる。戦国の世に、義を貫き通し、徳川家康と渡り合った真田左衛門佐幸村の名は、日の本一のつわものとして、語り継がれるに相違ございません。」

「どんな終わりを迎えてもか。」

「大事なのは、如何に生きたか、でございますゆえ。」

肌身離さず持っている六文銭をじっと見る幸村。
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五月七日早朝、敵味方それぞれが陣につきます。

大坂城では、茶々の歌留多の相手をするきりちゃん、茶々が落ち着いているのにほっとしています。

「この戦さ、勝ちますゆえ。」

「はい。源次郎様がそう、仰ってました。あの方が勝つと言えば、勝ちます。」

にこにこと答えるきりちゃんに

「ずっと気になっていました。二人はどんな間柄?」

ちょっと説明に困るきりちゃん。

「一言では説明できませんねえ・・・くされ縁?」

笑い合う女二人です。
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家康の陣にて。豊臣が動かないことを、秀頼の出馬を待っているからだろう、との正純の推測を聞いて、家康。

「我が陣には豊臣恩顧の大名も多い。秀頼に出て来られては、士気に関わる。」

策が閃いた正純。

「真田左衛門佐が我が陣に寝返ろうとしていく、という噂を流しましょう。おいそれと秀頼も出陣できなくなるはず。
その上で今一度、秀頼に文を送り、降伏を呼びかけるのです。牢人の召抱え、四国への国替えなど、向こうの喜ぶ話を織り込んで。」

「策も父親に似てきたな。すぐに取り掛かれ!」

豊臣はこの策にコロっと引っ掛かっちゃうんだろうなあ(溜息
正信には、悔しいけれども、さすが、と思えるのですが、正純に対しては、憎らしく思うだけです(汗。
昌幸親子の助命を願ったりと、武将として、人としての奥深さの違いなのでしょう。

茶臼山の真田の陣では、幸村、勝永、修理が徳川の予想通り、秀頼の出馬を待っていました。
中々来ない秀頼、支度に時間がかかっているのだろう、て、女子のお出かけじゃないんだから~(大汗

取りあえずこれだけは持ってきた、豊臣の馬印を見せる修理。

「秀頼公のご出馬がなくても、これがあれば、雑兵だけは何とかごまかせる。」

「秀頼公がおられるように見せかけるのか。」勝永。

「味方を欺くのは最後にとっておこう。」幸村。

小賢しい智恵とは、このことです、修理~。

「真田左衛門佐、この戦さ、勝てるぞ。」

生き生きした表情で、勝永。

「敵は三十万。しかしほとんどの兵はまことの戦さを知らぬ。
加えて、大名同士の繋がりも悪いと見た。あの陣形に落ち着くまで、どれだけ時がかかったか。」

ちゃんとした武将がいて、ほっとします。

「秀頼公が城を出たら、それを合図に我らで家康の本陣目指して突っ込む。」

「毛利勝永の名を、日の本に知らしめてやる。」

「存分に。」

その時、徳川軍より鉄砲を撃ち掛けられた毛利隊がそれに応じて撃ち返した、という報せが。

「まだ早い!」

「俺のいない間に!」

「待て、もはや後には引けん。」

幸村の言わんとすることをすぐさま察した勝永。

「家康の陣で待っている!」

十時すぎ、毛利隊は態勢を立て直すと、本多忠朝を迎え撃った。(ナレ)

ちなみに本多忠朝って平八郎の息子なんだそうです。(wikiより)
婚礼外交が盛んな時代、親戚だらけだったのだなあ、と閑話休題。
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大坂城では、正純の狙い通り、幸村が寝返ったという噂が広まっておりました。
ありえぬ、と言いつつも、大蔵卿に幸村の兄が徳川に仕えているを言われると、噂が嘘か真か調べよと、家康からの文を手にした秀頼。
そんな時間はないのに、この期に及んでも、幸村を信用しきれないんですねえ(溜息

毛利隊は破竹の勢いで本多隊を討ち取り、そのまま家康の本陣に向かった。その手前に真田信吉の陣があった。

このまま毛利とぶつかれば、かならず幸村の軍も加勢にやってくる。

「殿、ご決断を!」

小山田茂誠に決断を迫られる信吉。

「我らはまだ、攻めかかれとの命を受けてはおらぬ。無理押しはまらぬ!」

兄の決断に激昂し、飛び出していく信政でしたが。

あっと言う間に毛利隊に撃破される。

修理、秀頼が中々出馬しないことに苛立っています。
大助を呼び、秀頼の出馬を促す使いを命じる幸村。

「大助は父上のそばにいとうございます。」

「それはならぬ。この戦さ、秀頼公のご出馬があるか否かが、勝敗の分かれだ。」

「父上とともに戦いとうございます。」

「そなたは若輩の上、足に傷を負うておる。そばにおられては足手まといなのじゃ。」

泣きそうな大助の顔をぐしゃぐしゃっとする幸村。

「大助、頼む。」

「父上。」

吹っ切れた表情になった大助、佐助に伴われて、城へと出立します。

「私が寝返るという噂が流れているようです。疑いを晴らすには、これしかござらぬ。」

城へ戻れば命は助かると思ったのでしょうか・・・
結果的に正純の流した噂は、幸村、大助親子の死に場所を引き裂いたことになったようにも思います(涙

一方、大坂城。

死んだと思った与左衛門が生きていました(大汗

秀頼の前に引き立てられて、幸村が徳川の間者と会っているところを見てしまい、その口封じで刺された、と証言。

「信じられぬ。」

会ったこともないだろう男の言葉で、今まで艱難辛苦を経て導いてくれた幸村への疑いを深める秀頼。こら、あきません(_ _);;
追い詰められた人って、つけ込まれやすいんだなあ。
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信政のフライングで、毛利に大敗を喫した上田真田軍。

「戦場では、一人の勝手な振舞いで、多くの兵を失うことになる。」

茂誠に叱責された信政、腹を斬ればいいのか、と開き直りますが、その手を信吉が止めます。

「真田を守るために、毛利勢に向かって行った。おかげで大御所様のお怒りを受けずにすむ。」

しかし、日頃軽んじている兄に庇われた信政、その手を振りほどき、陣から飛び出していきます。
そこへ、幸村たちが進んでくる。向かっていく信政と兵たち。

ついに真田家同士が戦うことになりました。

信政を止めようとする三十郎、しかし進軍する幸村軍に前に引き下がれば、真田家の将来はなくなるかもしれない。
信政を、真田家を守るために、馬上の幸村を槍で襲う三十郎。
幸村、悲しげな顔で払います。

三十郎を抱き起こす、作兵衛。三十郎の気持ち、作兵衛もわかっている・・・

「源次郎様~!!」

去って行く真田軍、幸村の背中に、泣き叫ぶ三十郎。
ここでタイトル曲が流れました。
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真田、毛利の攻撃によって徳川軍は大混乱になった。
その中を信繁は家康の本陣へと真っ直ぐに突き進んだ。
目指すのは家康の首、ただ一つ。

真田がこちらへ向かっていると聞いて、家康が慌てて本陣から逃げ出したあとを襲う真田隊。

家康の馬印が倒されたのは、武田信玄に敗れた三方ヶ原の合戦以来のことであった。

戦況は圧倒的に豊臣方の方が有利であった。
岡山口にいた大野治長隊は、秀忠の本陣に襲い掛かった。

秀忠も本陣を逃げ出します。
家康は野原を逃げ惑っていました。

「もう、よい。ここまでじゃ。わしゃ、腹を斬る!」

慌てて止める正純たち。

「死なせてくれ!」

戦いは豊臣軍の圧勝かと思われた。

勝利を確信した修理は城に戻って、秀頼の出馬を促すことにしました。

「これは、どうなさりますか?」

千成瓢箪を持っている家臣が修理に問います。

「むろん、持ってまいる。」

この小さな行動が歴史を変えた。

戦場のあちこちで戦っていた兵士たちは、豊臣の馬印である千成瓢箪が城に戻って行くのを見て、動揺した。
秀頼が逃げ帰ったと思ったのである。
しかも不運は重なる。

与左衛門が台所・・厨に火を放ったのです。

城から煙が上がるのを見た家康。

この最後の戦国武将は、戦さには流れが変わる瞬間があることを、体で知っていた。
彼は、決してそれを逃さない。

「好機じゃ。陣容を立て直せ!」

徳川軍の反撃が始まった。

秀忠も流れが変わったことを感じ取っていました。

「風向きが変わった。我らも行くぞ。」
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「みな、秀頼公のご出馬を待っております。」

城にたどり着いた大助と佐助。与左衛門が、幸村が寝返ってる、と証言したことを聞き、驚いて真実を述べたところへ、厨から火の手が上がったとの報告が入りました。
すぐに消しとめよ、と大蔵卿。
そこへ修理が意気揚々と戻ってきて、士気も上がっている、今こそ、と出馬を乞います。

「かならず勝てます。」

ところが・・・千成瓢箪が戻ってきたことで、負け戦さと思い込んだ雑兵どもが逃げている、との一報が入ります。

はっとする修理、家臣に詰め寄ります。

「なぜ持ってきたぁ~!!!」

責められて唖然とする家臣(_ _);;

そうだよね、こういう人だったんだ・・・いつも責任逃れの・・・もう、何を突っ込む気力もないですわ・・・

「負けたわけではない、いまから出馬する。」

秀頼、覚悟が遅いです。

「どうやら流れが変わったようです。」

修理~・・・

徳川の猛反撃を受ける真田と毛利。
明石は応援に駆けつけたくとも、勢いづいた敵に撤退をよぎなくされました。

真田の隊は崩壊、身を挺して幸村一人を本陣へ進ませる作兵衛。

大坂城では。

「これより討って出る。私とて太閤の息子である。
おめおめと城の中で腹を斬るなど、真っ平じゃ。」

覚悟を決めたと言うより、やけくそ気味な秀頼。

「城から出てはなりませぬ。」

茶々が止めました。

「死んではならぬ。生きる手立てはまだあります。」

「もはや、勝つ見込みなど・・・」

「勝てとは言っておらぬ。生きよ、と言うておる。母に生き延びるための策があります。
望みを捨てなかった者のみ、道は開けるのです。恐れることはありません。」

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「あなた様に、大坂城の全てがかかっているのです。」

幸村との約束通り、望みの綱、千姫を救い出すきりちゃん。

城の中に、もう徳川兵が侵入してきました。
大助を秀頼の下に逃がした内記、戦国武将らしいりっぱな立ち回りの末、昌幸の位牌を胸に抱えて斃されました。

「すえ、梅・・・」

作兵衛は自分の耕した畑にて最期を遂げました。

秀忠の本陣に向かう最中のきりちゃん、戦場を馬にて駆け抜けて行く幸村を見かけます。
これが幸村を見る最後・・・。
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単騎、真っ直ぐに家康の下に進む幸村。
真田と聞いて、またか、と嫌な顔の家康。

幸村、馬上筒を取り出し、発砲しますが・・・外れました。

銃を構える兵たちを止める家康。

「手を出すな!」

立ち上がって幸村に向かい合います。

「殺したいのなら、殺すがよい。
されど、わしを殺したところで、何も変わらん。
徳川の世はすでに磐石、豊臣の天下には戻らん!!
戦さで雌雄を決する世は、終わった。
おぬしのような、戦さしか己の生きた証しを示せぬような輩は、生きていくところなど、どこにもないわぁ!!」

「そのようなことは百も承知!!
されど、私はお前を撃ち果たさねばならぬのだぁ!

我が父のため、我が友のため、先に死んでいった、愛するものたちのために!!」

二丁目の馬上筒を放ちますが、暴発。
銃を取り落とし、腕を抱える幸村。

「父上!!」

そこへ駆けつけてきた秀忠に、家康、思わず微笑むも、「遅い!」。

幸村とそして佐助に襲い掛かる徳川勢。

彼の戦いを遠くで見守っていた伊達と上杉の主従たち。

「見事な戦いぶりよ。」政宗。

「武士と生まれたからには、あのように生き、あのように死にたいものだ。」景勝。

「戦さは終わり申した。戻りましょう。」兼続。

しかし動かぬ景勝。

「源次郎、さらばじゃ!」

潤む瞳。
父代わりとしての涙のようにも思えました(涙
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京。

片桐をお茶でもてなす北政所。
片桐さん、この後すぐに亡くなるのですが、ナレ死ではありませんでした。
まったく浮世から離れている北政所と語り合えるのは、この人しかいないですから。

「ほうですか、大坂城が。・・・夢のまた夢。」
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佐助の火薬を使った術のおかげか、戦場を逃れて、安居神社で休息するも、満身創痍の幸村と、佐助。

そこへ落ち武者狩りがやってきて、観念したかのように首を差し出すも、それはトリップ。見事撃退しますが・・・

「ここまでのようだな。」

刀を手に取り、着物の前を開け、切腹の作法を始める幸村。

「長い間、よう仕えてくれた。
いくつになった。」

「五十五でございます。」

えっ・・・この期に及んでの、この間は反則です~(泣笑

「・・・疲れたろう。」

「全身が痛うございます。」

「だろうな。」

笑うシーンではないのに、笑ってしまいました(汗。
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大坂城内。
黄昏時の照明。黄泉の国のようです。

茶々、秀頼を上座にして、大野親子をはじめとする家臣が、無表情にうち並んでいます。
大助もいる。死人のような表情が、悲しいです。

茶々だけが、生気を失っていません。幸村の策を、千姫を信じている。

炎上する天守閣を窓越しに見上げる、悔しげでもある、秀頼。

その頃、きりちゃんは、千姫を無事家康、秀忠の下に送りとどけ、そして、そっと立ち去りました。

五人衆のうち、ただ一人戦場に残った勝永。負け戦であることは、もちろん承知・・・ふっと微笑みました。

真田の陣で三十郎に殺陣の稽古をつけてもらっている信政、傍らで書物に没頭する信吉、伊達に匿われた春たちの無事な姿、穏やかな故郷の地で仲睦まじく暮らすすえ夫妻・・・真田家の次世代のそれぞれの姿がさっと流れていきます。

それは幸村の幻影なのか・・・穏やかに微笑んでの、最期でした。
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画面は一転。

帰郷途中、正信の領地に招かれた信之。
上田に似た平和な土地、正信に慕い寄る領民たち。

「随分と慕われておいてのようですな。」

「いくさと同じ。人の心を読むのが、肝要。
領民には無理をさせず、と言って楽もさせず。年貢だけはきっちりと取る。
その上で、領主たるものは、決して贅沢をしてはならぬ。ははは、これでござる。」

「国づくりの根本を教わりました。」

そこへ大坂の様子を知らせる使者が。
はっとして信之を見る正信。しかし何も語らず、ごめん、とだけ言い置いて戻っていきました。

何も聞かずとも、信之は察している。

歩くうち、しゃりんとなります。
それはおこうの渡してくれたお守りの六文銭・・・

「参るぞ。」
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怒涛の最終回でした。
ナレーションもいつもとは比較にならないほど多かったです。戦場の動きをわかりやすく伝えるためでしょう。おかげで、よくわかりました。

あまりにも濃くって、感想が書きにくいです。
とにかくまず、あれから大坂城はどうなっただろう、ということについて書き留めます。

皆、幸村が茶々に語って聞かせたような悲惨な最期を遂げる・・・というか、ドラマとして描かぬ代わりに、幸村の言葉を借りて表していました。

望みを捨てなかった者にのみ、道は開ける・・・しかし開けなかった。
千姫の訴えが取り上げられることはなかったのだから。
幸村の策は、最後の最後まで、外れてしまったのです。

最期まで幸村を信じきっていた茶々。幸村の死を知らずに死んだはず。
一番親しい人が死んだことを知らずして息絶えたことが、せめてもの救いだったかもしれません。

そして今ひとつの救いは、秀頼の首が晒されなかったことです。
それは、五人衆の中でただ一人残った勝永が、城に戻ったから。
秀頼の介錯が出来るほど肝の据わった武将は、あの、黄泉の国のような大坂城にはいなかったでしょうから。

勝永の最後のシーンでの笑み、初見の時は深く感じなかったのですが、流れがわかって見ると、涙。

いずれにしても、大坂城の落城も、勝永、大助たちの死も、幸村が大坂城を去った後の出来事なのです。

きりちゃんは、佐助は、どうしたのだろう。
きりちゃんのことを思うと、切ないです。茶々の面倒を見に大坂城に戻ったとは、思いたくないです。例え戻ったとしても、最後の最後に逃げ延びて欲しい。
そして幸村は生きていると信じて、沼田でも、大坂でもいいから、元気に生き抜いて欲しいです。
佐助は出浦の下に一旦は戻るのかな・・・とこんな妄想を書いていてはきりがありませんですな(苦笑



またまたあまりにも長くなってしまったので、記事を改めます。

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2016年12月15日 (木)

真田丸 49話「前夜」

公式サイト

幸村(堺雅人)からの書状を読んだ信之(大泉洋)は、幸村が死を覚悟していると直感し大坂行きを決意する。一方、豊臣方と家康(内野聖陽)との最終決戦~大坂夏の陣~がいよいよ始まる。幸村は又兵衛(哀川翔)や勝永(岡本健一)とともに策を立てる。徳川軍をくいとめるのは道明寺。しかし、豊臣方の策はことごとく漏れていた…。ついに幸村は、春(松岡茉優)を城から出すことに。そして、きり(長澤まさみ)には最後の使命が…(YAH0O!テレビより)
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引用したセリフは全て概略です。
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江戸・真田屋敷の信之、そして稲とおこう。

「源次郎を説き伏せてくる。あれは死ぬ気だ。」

死ぬなどと、どこにも書いてありません、と稲。

「わしにはわかるのだ。あれは死ぬ気で敵の本陣に突っ込み、大御所様の首を取るつもりだ。」

「行かせてあげてください。旦那様に悔いなき生き方をしていただくのが、私たちの務め。」

「わかっておる!!」

稲に一喝されるおこう。

敵の大将に会うとなると内通を疑われる、下手をすれば打ち首、真田のお家を潰すことにもなりかねない、と詰め寄る稲。

「十分気をつける。」

引き止めるために問い詰めたのではない、夫の覚悟を今一度確認したのでした。
ならば真田の者であることを絶対に悟られぬよう、家紋のついているものは一切身につけぬこと、と念を押します。

「承知した。」

「そして・・・」

ずいっと信之に寄った稲の瞳が潤んでいます。

「必ず生きて帰ってきてくださいませ。」

「わかった。」
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信之に、幸村への差し入れを用意しながら、松。

「いずれ、また兄弟三人でお茶でも飲みながら、昔話に花を咲かせましょう。」

いつに変わらぬ姉の姿に、ばば様の姿を重ね合わせる信之。
そしておこうはお守りを渡しました。中には、六文銭。
顔を見合わせて微笑みあう信之とおこう。
久しぶりにおこうさんの”ゴホゴホ”が見れました(笑

稲は家守。この人がいなければ真田家は回らない。
一方、おこうはどこまでも真田の一族です。
形は違えども、二人とも心底、信之を愛している。

江戸城では、江が、今度こそ豊臣を滅ぼすよう、秀忠を叱咤激励しました。
千姫のことは心配しているけれども、豊臣が残れば徳川の禍根になることは、よくわかっている。気を抜いた方が、負けるのです。
茶々と同じ幼児体験をしてきた江ですが、生き方や性格、何もかも対照的な姉妹です。
.

ついに動いた徳川勢を迎え撃つこととなった大坂城では、軍議が開かれていました。

まず大坂城を出て、京を押さえ、伏見に本陣として、近江瀬田にて進軍してくる徳川勢を迎え撃つ、というのが幸村の策。
・・・あれ、聞いたことがある。

秀頼には伏見城で采配をとってもらう、と聞いて「危のうございます!」と大蔵卿が大反対。
兵の士気が上がるのならかまわん、と秀頼、しかし大蔵卿は、あくまでも敵を迎え撃つのは大坂城、と主張します。
要害がまだ間に合わぬ今、この城に執着するのは愚策、と、幸村。

「それを何とか勝ちにもっていくのが、そなたの務めではないのか!」

まあ、都合のいい。さんざん邪魔をしておいて・・・って思った人も多いでしょうな。

「じゃあ、そろそろ俺たちの策を聞いてもらえるかな。」

この期に及んでも、いつものように水掛け論になりそうなところで、又兵衛が入りました。

幸村を除く五人衆が考えた策とは。

「敵は大軍、必ず広い南側から攻めてくる。
これに対し、我らは天王寺に兵を進め、この一体を固めて迎え撃つ。出来を一歩も近づけさせない。
秀頼公は城で高見の見物。」

秀頼が城から出ずとも良い、と聞いて、策の内容がどうであれ、かつ大嫌いな牢人の立てた策であっても、素晴らしい、と同意する大蔵卿。

敵が東から来たら背後を突かれるのが、この策の短所に、幸村が、平野川の堤をあちこちで切っておけば、沼地同然、東からは近づけない、と何やら愉しげにアイデアを出します。
納得する秀頼と牢人たち、気勢を上げて張り切ります。

京を押さえ瀬田に進む、という策を、前と同じだったぞ、と又兵衛に突っ込まれた幸村。にこにこしています。
又兵衛たちが策を練っていたの知ってたのかもしれません。
自分が大坂を出て戦うことを唱えれば、必ず大蔵卿が異を唱える、この、今までなら有楽斎が底意を持って止めていた、いつもの水掛け論を誰が止めるか。待っていたのかもしれません。
一番いいタイミング、いい形で又兵衛たちが止めてくれた。

ここに及んでですが、少なくとも五人衆がようやく一丸になりました・・・遅いけど(涙

いくさ支度をする幸村に話しかける大蔵卿。

「すべては豊臣家のおんため。」

「存じております。」

「茶々様と秀頼公をお守りするのが私の役目。
言葉がきついのは、性分です。」

「つまり、我らは同じ方向を向いているということ。」

「ただし、牢人は大嫌いじゃ!!」

去って行く大蔵卿(笑

幸村とは、漸く手打ちってことなのでしょうか。
.

総勢30万の諸大名を率いて大坂に向かっている家康たち。
全部が揃ったらすぐに総攻めを、と急かす秀忠に、家康。

「そう焦るな。正純、最後にもう一度、大坂城の秀頼に文を送れ。」

「父上、無駄でございます。秀頼がいれば、牢人は今後も増え続けます。
もはや、秀頼を亡き者にせぬ限り、この戦さ、終わりません。
豊臣に血は、この戦さで断ち切るのです!父上は甘すぎる!!」

退座する秀忠。

「おっそろしい男に育ったのう。」

言いつつも、息子の後姿を見る家康の目はいつもよりにこやかなです。
秀忠が、関ヶ原の呪縛からではなく、徳川にとってのこの戦さの意味を理解しての、総攻めを唱えていたから。火の玉な(笑)、江の影響も大きいのでしょう。

家康からの文を読む秀頼。
大和の郡山城に移れば、兵を引く。

「ただし、牢人は連れて行くな、ということだ。」

「如何なさいますか。」幸村。

「徳川とはこれにて手切れ、といたす。よいな、左衛門佐。」

「御意のままに。」

これで運命の歯車が、また一つ進みました。

秀頼からの手切れの返事を受け取ったのでしょう、家康。

「豊臣の家も、天下の名城と謳われた大坂城も、これを持って終わりだな。」
.

四月二十九日、大野治長と浅野勢が衝突、大坂夏の陣がここに始まった(ナレーション)

治長軍配下の、わしは大名になってみせる、と言い続けた塙団右衛門。真っ先に撃ち抜かれてしまいました。
この人が最初に戦死してしまうとは、ショック。

明るい性格は、牢人たちにも好かれていたはず・・・合掌。
落ちた名刺が悲しいです(涙

戸板に運ばれてきた亡骸を迎える、五人衆。
そこへ茶々が、きりの制止を押し切って、ふらふらと入ってきます。

「いずれは皆も、この男の横に並ぶのですか。」

空ろで怯えた目。
幸村の無言のサインに答えるきりちゃん。

「いい加減にしてください。御上様にうろうろされると、士気が乱れます。」

茶々にこんなことが言えるのはきりちゃんだけでしょう。
.

台所で次の策を練る五人衆。
又兵衛と明石は、本陣が来ると思われる南の道明寺へ、後詰として幸村と勝永。
秀忠が進んでくると思われる東の若江・八尾には、木村長門守と長宗我部が抑える。

「各々抜かりなく。」
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又兵衛が道明寺に入ったと聞いた家康、秀忠とともに東へ回ることにし、道明寺は伊達政宗に任せることにしました。
その時、この戦さ、居眠りをしている(ふり?)ことが正信が目を開きます。

「又兵衛が気になる。今のうちに潰してしまいましょう。」

又兵衛に調略が仕掛けられました。

播磨三十五万石で徳川に寝返らぬか・・・もちろん一蹴する又兵衛。
断ってきたことを聞いた正信。断られるのは、承知の上。

「それでよい。又兵衛が徳川の使者と会ったことを豊臣の陣に広め、調略にのった、という噂を流す。又兵衛はその噂を消すことに必死になる。あとは戦さで手柄を立てるしかない。
大将が焦れば、陣は乱れる。
はい、これにて又兵衛の命運は尽きた。」

恐ろしい爺様・・・惚けてきた、と思っていた正信の、変わらぬキレに、顔を見合わせる秀忠、正純なのでした。
.

さて、大坂に着いた信之は、家康の命で今一度、幸村に降伏を勧めに行く信尹に、身分を隠してついていきます。
戦さの最中にて、大坂城に入るのは簡単ではない。家康の九男、義直の陣にとどめ置かれた一行。
信之、そこで徳川勢に兵として加わる平野に再会し、唖然とします。
やっぱり物資補給に失敗したのね。でも、その後徳川軍に入るなんて・・・真田屋敷で滔々と述べた豊臣家への忠信はどこへ(苦笑
あれも本心だったんでしょうけれどもね。生き延びるためにはなんでもす、というのも本心。この人らしいです。

そしてリアルタイムではさぞ盛り上がったでしょう、室賀正武の子息、久太夫登場。

「黙れ、小童ぁ!!」

信之(大笑
.

「兄上・・・」

信尹に、信之がついてきたことに驚く幸村。

「大御所様はどうしてもお前が欲しいようだ。」信尹。

「ありがた迷惑でございます。」

「決して悪い手ではない。信濃一国ではどうか、と大御所様は仰せだ。」

「気前の良いことで。」

「兄上が終生望んでいた信濃の国主になれるのだぞ。」

叔父の説得を黙って聞いていた信之。

「源次郎は死ぬつもりなのです。しかも大御所様を道連れに。」

「兄上、買い被りすぎです。いくら私でも、それは・・・」

「徳川に歯向かいたいなら、歯向かえばよい。平伏したくないなら、平伏すな。
しかし、死んではならぬ!」

「捕まれ、と申されますか。」

「そうじゃ。今度もまた、俺は必ずお前を助けてみせる。
死に物狂いで、江戸と駿府と京を駆け回り、赦免を勝ち取ってみせる。」

「そしてまた十四年・・・。」

「決してお前を死なせはせん。それがわしの使命だからだ。
あの時、わしはお前と父上と三人で誓った。またいつか、晴れて酒を酌み交わそうと。
父上はもうおられぬが、わしはまだその約束を果たすつもりでいる。
それを言いに来た。」

「では、今、ここで酒を」

「作兵衛、帰る。」

「兄上と酒を酌み交わしとうございます!」

後ろを向いたままの信之。

「兄上。」

「これは今生の別れではない。」

去っていきました。

「生きたいように生きればよい。」

幸村の頬を軽く叩く信尹。叔父らしい仕草に、思わずほろり。
.

上杉景勝を呼び寄せて、酒を酌み交わす家康。

「長い付き合いだの、上杉殿。」

「左様ですな。」

「北条の隠居も、真田安房守も死んでしもた。あとは、我らだけ、生き残ったな。

 

今のわしがあるのは太閤殿下のおかげじゃ。
しかし、わしは豊臣を滅ぼす。秀頼公があそこにおっては、徳川のためにならんのじゃ。それゆえの戦さと思うておる。」

「何故、それがしにお話になる。」

「おぬしにはわかって欲しかったのじゃ。」

「お心うちに、疚しさがあるからでは。」

「何を。」

「この戦さに義がことが、気になるからではござらぬか。」

「その話はやめよう。」

「先の戦さで、真田源次郎の姿を見ました。」

「真田?」

「あの男は、わしが、そうありたいと思っていた人生を生きておる。」

「親子二代で楯突きおって。まだわしを苦しめよる。
真田め・・・。」

戦国時代を駆け抜けてきた、老武将二人。
例え義を捨ててでも、守らねばならないものがあるのも、同じ。
.

五月五日、大坂の南、平野の又兵衛の陣にて、又兵衛、幸村、勝永。

正信の狙い通り、又兵衛が調略されたと言う噂が広まっているようです。
幸村、勝永は全く信じていないけれども、中には本気にしているものもいる。

「大蔵卿のばばぁとか。」

実は幸村も、信濃四十万石で誘われた、と聞いて、なんで俺には声がかからんのだ、と落ち込む勝永。

「後藤殿、一つだけ頼みがある。
悪い噂をたてられたからといって、捨て鉢にならぬこと。手柄を焦ることはない。
戦さは心が乱れた方が負けだ。」

言い含める幸村。又兵衛、本当にわかっているのか、いないのか・・・

「なんで俺には声がかからないんだ。」

なお愚痴っています、勝永(笑
.

木村長門守、万が一、首をとられても恥ずかしくないように、兜に香を焚き染めるって・・・古武士のような奥床しい作法ですが、今はフラグとしか思えません。

こうして、フラグたちまくりの又兵衛と木村長門守の別れのシーンを挟み、いよいよ徳川勢が進軍を開始しました。
道明寺の方面には伊達3万5千が、若江・八尾の方面には、家康と秀忠、すなわち本隊が13万。

後詰めの幸村たちの到着を待たずに出陣した後藤軍は伊達軍に押され、又兵衛は戦死。

「あれほど功を焦るなと言うたのに、あの馬鹿が!」勝永。

東の若江・八尾では。

「あれは敵の本陣。目論見が外れたな。数が違いすぎる、引き上げよう。」長宗我部。

しかし、又兵衛の戦死を知らない木村長門守。
ここを引いてしまっては又兵衛の逃げ場を失う、と突入を断行しますが、多勢に無勢。総がかりで討ち取られてしまいました・・・

何とか修羅場を逃れた長宗我部。付き従って来た家臣たちに

「もはや勝目はなち。これまでじゃ。長宗我部再興の夢は潰えた。
後はおのおの、生き延びよ!」

と申し渡し、自分も戦場を抜け出そうと、一人走り出すのですが

「殿!」

よわばって着いてくる家臣たち。
旗も立てているし、これでは自分が長宗我部だと一目瞭然です!

「ついてくるなあ!」

そのうち敵の一団と遭遇、殿を守って戦う家臣たちを放ってはおけない。
自ら刃を抜いて切り開くのでした。

再興の夢潰えても殿を慕い、守る家臣たちのモブっぷりが可憐で、ほろりとなりました。

勝永も良いけれども、長宗我部に好みなエピが多いです。
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大坂勢の陣中にて、幸村、勝永、明石。

「まんまと裏をかかれたな。まさか主力がそっちから来るとは。」勝永。

「どうやら、我ららの策が敵に筒抜けのようだ。」

「間者?」

勝永に頷く幸村。
有楽斎ではなかったのか、と愕然となる明石。
策の詳細を知っているのは五人衆だけ、と、さっと明石に向けて刀を抜く勝永でしたが、幸村、止めます。
五人衆の中には間者などいない。

「我らの話を常に聞いていた男だ。」

やっぱり・・・大角与左衛門でした。

与左衛門が徳川の間者と話しているのを目撃してしまった与八、殺されてしまいます(涙

振り向いた与左衛門の目が怖かったです。

上田で百姓をしていたかったのに、作兵衛に無理矢理大坂まで連れてこられた与平。
戦さが嫌いだからと賄いに移り、この仕事が気に入っていたのに。親方に殺されるなんて・・・不憫な最期でした。合掌。
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道明寺を崩した徳川勢は勢いにのって後詰の幸村たちに襲い掛かりました。
足に矢を射られた大助、作兵衛が助けました。
軍勢を反転させ、城に向かう幸村、振り向いて叫びます。

「これでお終いか~!徳川兵にまことの武士はおらぬのか~!」

追っていた伊達政宗、鉄砲隊を構えさすものの、弾は尽きた、と追いませんでした。
その様子をじっと見ていた幸村。大坂城に戻って。

道案内をしてくれた九度山の若者、あれ以来見なかったけれども、ずっと付き従っていたのね・・・合掌。

家族を集めた幸村は、城を出て伊達の陣へ行くよう、告げます。

「あのお方なら、必ずお前たちを庇護してくださる。」

もう、残る、とは言わず、凛として幸村の命を聞く春。

一方、幸村からの文を読んだ政宗。

「左衛門佐、よう、わしを頼ってきた。
御妻女の世話一切、喜んで見ようではないか。」

使者の佐助に告げます。

このことは家康には?と伺う伊達家臣の片倉景綱には

「申し上げるわけがなかろう。」

二人の密約なのだから。
.

大坂城では。

大助は自分と残る、内記は春たちとともに城を出よ、という幸村に、残ると言い張る内記。どうやら意は通ったようです。
作兵衛も、春たちを伊達に送ったのち、戻ってくることに。

「私は。」

きり。

「お前は大事な仕事がある。残ってくれるか。」

視線を交わす、内記、きり親子。

「決して永久の別れではない。暫しの辛抱じゃ。」

「大助、父上をしっかりとお守りしなさい。」

以前は、危ない目に合わせて、と激怒していたのですが、今は武士の母として妻として。きりに対しても。

「旦那様のことを、何卒よしなに頼みます。」

「畏まりました。」
.

夫婦二人になって。よう、耐えてくれた、と言う幸村に、

「泣いてもよいのなら、泣きますよ。」

と、例の障子を破る指つきで、幸村をつんつんする春。春さんはこうでなくっちゃね(^^

「いや・・・」

ちょっと慌てる幸村に、居ずまいをただす春。

「私は大谷刑部吉継の娘でございます。」

「そうであった。」

その晩、伊達の陣に入る春たちを、政宗は暖かく迎えてくれました。
.

再び大坂城、幸村ときり。

「私は明日、城を出る。家康に決戦を挑むことにした。」

「いよいよですね。」

「お前はいざとなったら、千姫様をお連れしてここを抜け出し、すぐに秀忠の陣へ行け。」

「大仕事ではないですか。」

「だから、お前に頼むのだ。御上様にはお伝えしておく。」

「姫様をお送りしたら、その後は。」

「沼田にでも帰るがよかろう。」

「いいえ、ここに戻ってきます。こうなったら、御上様とご一緒しますよ、最後まで。
源次郎様がいない世にいてもつまらないから。」

いきなり、きりちゃんを抱きしめる幸村。

「ちょっと、何するんですか?!・・・遅い。」

「すまん。」

「せめて10年前に・・・」

キスをする幸村。でも、きりちゃん、喋り続けます(泣笑

「あの頃が私、一番綺麗だったんですから。」

内記の娘に関しては様々な言い伝えがある。
<中略>
ひとつだけ確かなのは、信繁に関わった女性たちの中で、最も長くそばにいたのは彼女だ、ということである。(ナレーション>
.

喋りながらのキスって(^^;;
とってもきりちゃんらしいラブシーンでした。
「あなたがいない世にいてもつまらないから」って、戦国ならではの、凄い告白です。

それにしても、本当に、「遅い!」

梅ちゃんのことがトラウマになっていた幸村が、戦場となる場所に留まることを許した、ただ一人の女性。
こうなると、きりちゃんの命運が気になります。

大角与左衛門が又兵衛に親切だったのは、彼らが公で話せないことを語る丁度居心地の良い場として、台所を使わす策だった・・・のでしょうか。ともかく、行きつけの居酒屋の親父が間者だったようなものです。
彼がいつ間者になったのか、その経緯はドラマ内では語られないかもしれません。

信之・稲・おこう、秀忠・江、幸村・春の各々三組の夫婦の、しばしの別れの惜しみ方。
そして、恐らく最後となるだろう、兄弟の対面。
信之は、辛く悔しかった犬伏の別れを、弟を救う、と一念に凝縮させてきた。
しかしその思いも、腹を括っている弟には通じない。通じないことを薄々観念はしているけれども、それでもなお、望みは捨てない、信之。

合戦含む殺陣シーンは、三谷さんの意向でしょう、あっさり気味な今年の大河。

それにしても、又兵衛の死は、癖のあるキャラにしては、あっさりしすぎていたような気が(汗
立ち回り、という意味だけではなく、豊臣勢の中のポジション的に、あとひと捻りあっても良かった気がしますが、時間的に、これが目一杯なんでしょうな。
あの正信を動かした、ということだけでも以て瞑すべしなのかもしれません。合掌。

そして若武者ぶりが爽やかだった木村長門守。合掌。

来週、ついに最終回。
豊臣勢のほとんどがいなくなっちゃうかと思うと、悲しい・・・
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2016年12月 8日 (木)

真田丸 48話「引鉄」

公式サイト

豊臣と徳川の和睦の後、真田丸は取り壊され、大坂城は堀も埋め立てられてしまった。幸村(堺雅人)は起死回生を狙い、家康(内野聖陽)をわなにかけるよう佐助(藤井隆)に命じる。佐助は、もし家康暗殺に成功したら夫婦になって欲しいときり(長澤まさみ)に告げ徳川の陣へ。家康との頭脳戦が展開する中、幸村は不思議な型の銃を手に入れる。一方幸村からの書状を読み、その真意を悟った信之(大泉洋)は、大坂へ向かうと言い出す(YAH0O!テレビより)
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引用したセリフは全て概略です。
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夜、徳川の本陣に奇襲を仕掛ける五人衆たちと牢人たち。
家康をびびらす幸村の策です。

「昨夜の夜討ちでさぞ、慌てたことでことでしょう。
急ぎ陣を引き払い、京へ戻るはず。その道中を狙います。」

良き案じゃ、と有楽斎、神妙な面持ちで同意します。

「家康の首をはねる以外、勝ち目はない。」

家康は明日の夜ここを立つはず、それを狙う、と幸村。

「一度しくじると、守りが堅くなる、仕損じるな。」

まあ、しゃしゃと有楽斎。案の定、情報は瞬く間に家康の下にもたらされました。
しかしそのことは幸村も承知。

「家康は裏をかいて今日、ここを立つ。その裏をかいて、今日のうちにここを立つ。」

佐助に大役が命じられます。
立つ前にきりちゃんにプロポーズ。

「もし、無事に帰ってきたら、夫婦になってもらえませんか」

「ごめんなさい!」

瞬殺でした(笑
.

幸村の予想通り、すでに大坂を立ち、京に近いところで休息をとる家康。
秀忠に、江戸へ帰れ、と命じますが、秀忠は、父の陣が破られたのは和睦も敗れたも同じ、一気に攻め滅ぼすことを主張します。
が、家康、一喝。

「ならぬ!!
われらが去れば、牢人どもは城を出ていかざるをえなくなる。それを待って、総攻めよ。
この戦さ、負けるわけにはいかんのじゃ。」

その頃大坂城では、首脳陣が牢人の処遇をめぐって、またいつもの堂々巡りの評議を開いておりました。

戦さは勝ったのだ、と変わらぬ大蔵卿に、家康は戦さを止めたわけではない。必ずまた攻めてくる。と幸村。

「馬鹿を申せ、家康が兵を引くという。牢人たちには一日でも早く出ていってもらう。」大蔵。

「左衛門佐殿は、秀頼様のために牢人たちを手放すな、と申すが、その牢人そのものが戦さの火種になりかねないことは、わかっておるのか。」有楽斎。

いつもならまた、有楽斎が・・・と思うのですが、今回だけは言葉の重みを感じました(_ _)

「無論、承知しております。それでも、手放すべきではありません。」

「私はあの者たちに大きな恩義を感じておる。
牢人たちは出来うる限り豊臣の家臣にしてやりたい。」

秀頼。大蔵卿が反対するも、誰も取り合いません。

「殿様がその思いでいてくださるならば、みな、必ずついて参りましょう。」

と、応える幸村。

有楽斎、早速家康宛に幸村の動きを文を書きますが、ついに現場を幸村に抑えられてしまいました。

自分は信長の実の弟、豊臣が徳川と戦っても勝ち目はない、わしなりに考えたこと、斬るなら斬れ、と開き直るも、幸村に刀を突きつけられると、とたんに「ちと待て」と、腰砕けになってしまう有楽斎。
豊臣に不利なことは流した覚えはない、って、城内の守りの様子を逐一漏らしておいてよく言うよ、と幸村も思ったでしょうな。

「信長公が泣いておられます。
今すぐ出て行かれよ、そして二度と戻ってきてはならない!」

信長が生きていれば織田家のものだった天下を掠め取った、という豊臣家への確固たる恨みもなく。
その後、茶道に専念し、穏やかな余生を送ったそうで。これも一種のナレ死ですな。
もっと早くに追い出していればよかったのに、とは思うけれども、豊臣の内攻の有様を具現化したキャラとして必要だったのでしょう。

最後の幸村に詰め寄られるシーン以外、ずっと顔に照明があたっていなかったのが、印象的でした。
井上さんの普段の明るいキャラとのギャップを生かしていたと思います。
.

さて、徳川本陣に乗り込んだ佐助、家康を仕留めます!
しかし、家康の顔をじっと見る佐助の表情が、おかしい・・・達成感がまるでなく、あっけにとられたようでもある。

次のシーン、幸村の前で悔し泣く佐助。
なんと、佐助が仕留めたのは、家康の影武者だったのです。思えば、あの家康が、刀を振りかざして立ち向かうわけがない。本物ならば、逃げて逃げて逃げまくるでしょう。

ま、ここで家康が死ぬわけはないのですけれどもね(汗
家康も影武者を使っていた、というサービスエピでした。

年が代わって慶長20年。家康は駿府に帰り、集められた牢人たちも陣を払いはじめた。(ナレーション)

一方、大坂城には牢人たちが溢れていた。その数、いくさ前の8万から今や10万。しかし、統率はとれていない。

家康の狙いは、豊臣家を滅ぼすこと、そのためにはどんなても使ってくる、と幸村。新たな策を修理に披露します。
それは、城のはるか南、家康が陣を置いた茶臼山と、秀忠が陣を置いた岡山の間を空堀で繋ぎ、このあたりいったいを巨大な要害とし、ここで敵を迎え撃つ、というものでした。

幾たび追い詰められてもめげない幸村に、不屈な気構えに感服する、と修理。

「この先、面倒はすべて私が引き受ける。存分に力を尽くしてくれ。」

幸村、微妙な表情です。
ですよね、修理って今まで幾度も「私が引き受ける」と言ってけれども、全うしたしたことがないのだもの。
でも、今回はやる気みたいです。
幸村が重用されることが気に喰わない母、大蔵に

「これより、母上は口を挟まないでいただきたい。織田有楽斎様も去り申した。
後は秀頼公と私で決めて参ります。」

びしっと言いました。そろそろ、あの者たちに任してみては、と茶々の後押しももらった。

もっと早くにこうしていれば。しかし、長老、有楽斎が居なくなって、はじめて可能になった体制とも言えます。
相棒がいなくなった大蔵卿の言葉は、聞く者がいないまま、虚しく繰り返されるだけになってしまったのですが・・・

牢人たちをいまだ大坂城にとどめて置く理由を、牢人衆の行くあてを探すのに時間がかかっていることにしましょう、と幸村から告げられた幸村。

「家康を騙すのか。面白い。」

「殿様、お願いしたきことが。」

「なんでも申せ。」

「牢人衆たちは手柄を立てようと逸っています。されど、その時ではございません。
牢人の身内がお城に出入りすることを、許していただけないでしょうか。
さすれば、あの者たちも、しばらくの間、気を静めてくれましょう。」

そしてもう一つ願いがある、と。
.

城内は、牢人たちが呼び寄せた身内や家来たちで賑わいます。勝家は家族、長宗我部、明石は元家臣。
あの大野家も母子三人、酒を酌み交わしております。

「薄気味悪い親子だ。」

又兵衛。確かに(汗笑
身内や家臣のない又兵衛は一人飲んでいると、大角与左衛門が酒の肴を差し出してくれました。
寡黙な与左衛門がほろっと身の上を漏らします・・・妻も子供もとうの昔に死んだ、と。

小さなエピですが、何か仕掛けがありそうな気がします。どうなんだろう。
気が抜けません。
.

真田家が陣を払う前に、甥たちに会いに行く、茶々、秀頼、千姫に伝える幸村。
肉親が敵味方に分かれるのは辛いだろうという秀頼に、千姫様が一番辛いでしょう、と幸村。夫と父親が戦さをしていたのだから・・・すまなかった、と千姫を気遣う秀頼。

「母上、左衛門佐と話したのですが。」

秀頼は、いずれは大坂を離れようと思っていることを茶々に伝えます。秀頼がこのまま大坂に居る限り、必ず争いの火種となる。

源次郎がいればそれで良い、と茶々。もう、頼りっきりです~
しかし幸村は、その先を考えて欲しいと。自分だっていつ戦場で流れ弾に当たるかもしれない、つまり、自分が居なくなった後のことを。

しかし、牢人たちを連れて四国へ渡る・・・果たして幼少の頃より上方から出たことのない茶々が納得してくれるか。

暖かくて過ごしやすいと聞いている、と秀頼。何より、京、大坂にも近い、と幸村。それぞれに説得を試みます。
しかし茶々が気にしていることは、ただ一つでした。

「無論、源次郎も来てくれるのであろうな。」

否定も肯定もせず、黙り込む幸村。
ついて来てくれると思ったのか、いや、源次郎がついてくることが、自分が四国に行くことを承諾する条件であることを示唆したのか。

讃岐と安房では如何か、と言う秀頼に、せっかくですから伊予と土佐も頂きましょう、とはしゃいでみせる茶々。

「だったら私も四国へ参ります。」

「母上にわかってもらって何よりだ。千も良いな。」

もう、戦さはせずともいいのか、と思ったのか千姫、この案をすぐに家康に伝えようと言いますが。

「まだ早うございます。
国替えのことを持ち出すのは、次の戦さに勝ったのち。
この一手は最後にとっておきましょう。」

その後のことを知っていると、絵に描いた餅なのですが・・・
.

さて、土佐、ということは筋を通しておかねばならぬ者がいる。再び土佐の国主に返り咲くことを悲願としている、長宗我部です。

「欲を言えば、四国全土を治めたいが。」

幸村に確認された長宗我部。

「例えば甲斐や信濃ではいけませんか?」

「四国を欲しがっている者がおるのだな?
案ずるな。本気で土佐を取り戻せるとは思うておらぬ。
今度、徳川が攻め込んできたら終わりなことは、わしにもわかっておる。」

「そのようなことはございません。」

「どうせ、捨てた夢。大きく言うでもよかろう。
四国でなければ、九州を頂こう。」

「長宗我部殿、私はまだ諦めてはおりません。
それゆえ、長宗我部殿の確かな望みを聞かしていただきたい。」

「四国を欲しがっているのは誰だ。」

「右大臣秀頼公。」

「あぅ!」

「できれば、それ以外の国を。」

「では、確かなところで・・・淡路島。」(笑

微笑み、頷きあう二人。

枝葉なエピソードですけれども、このシーン、好きです。

家臣の手前、お家再興を唱えてはいるものの、時勢が不利なことは承知、夢は夢、と割り切りつつ夢に殉じようとしている長宗我部に、本気で夢の話を持ちかける幸村。

長宗我部の、慎重ではありつつも闊達な人柄もよく伝わってきました。
土佐が、淡路島に、というのが現実的なんだかどうかよくわからない(泣笑

取らぬ狸の皮算用に、むふふ、と笑う二人が微笑ましくも切なく、なんだか往年の西部劇のようなシーンでした。
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真田の陣に赴く幸村と大助。

久しぶりに三十郎や小山田茂誠に会った幸村は、今後のことをちらり漏らします。

「戻れるものなら、上田に戻りたいものだ。」

一方、初対面の従兄弟たち。
新吉は大助を親族として穏やかに迎え入れてくれるのですが、信政は、幸村は大罪人、許してはならない、一族だと思ったことはない、と大助を突き飛ばし、掴みかかりました。
様子を察した三十郎に相撲を仕掛けられ、投げ飛ばされた信政。

この兄弟は、この先どうなるのでしょう。

城で戦ったことはあるが、野で大いくさをしたことがない、単身敵陣に馬で突き入り、大将の首を取る場合のことを、武田の頃からの経験を積んでいる茂誠に尋ねる幸村。
槍は囲まれたら危険、鉄砲も馬の上で火縄の扱いに手間取っているうちに狙い撃ちにされる・・・と応じつつ、はっとする茂誠、幸村はそれ以上、戦さのことは喋らず、信之や稲への手紙を書き出しました。
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作兵衛の指導の下、畑仕事に勢を出すも、慣れないことなのでうまくできないことを、きりちゃんに、姫様育ち、とからかわれ、意地を張る春。相変わらず気の強いことで(笑

きりちゃんも春さんも畑仕事、九度山でやってやっていなかったのかなぁ。相当厳しい生活だったようですし・・・ま、いいです(汗

この庭は、元は千利休の茶室があったところだったそうで、作兵衛が箱を掘り出しました。
中には見たこともない、小ぶりな銃が二丁。

銃の名手、勝家に見てもらうと、火打ち石がついているため、火縄を使わず撃つことができる、馬上筒というスペインの最新兵器ではないか、とのこと。
いちいち火縄に火をつける手間がかからないからないので、馬の上からでも撃つことができる。だから馬上筒。

「新しい武具ゆえ、利休は商いのめどが立つまで隠しておったのだろう。手入れをすれば、使えるのではないか。」

じっと銃を見る幸村。
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ここまで、おおよそ30分強。ここから話は一気に暗転します。

家康から、これ以上、牢人たちに暇を与えるのを引き伸ばすと、歯向かう者と見なす、という書状が届く一方で、牢人たちに渡した支度金がそろそろ底をつくことを懸念する秀頼、修理。
城にはしばらく牢人たちを養うだけの金はあるが、それを渡したところでその場しのぎ。

「今、少し待ちましょう。次のいくさに勝てば、徳川からご領地を奪いかすこともできます。」

幸村。とにかく要害の完成を急がせるのが、火急。

しかし、戦さがないまま・・・すなわち中途半端な状態が続く牢人たちの間には、不穏な空気が高まっていました。

「牢人たちは俺が抑えよう。」又兵衛。
「いつまでもこのままでは済まぬぞ。我らにしても養っていかねばならぬ身内もおれば、家来もいる。」勝家
「いずれは必ず豊臣の家臣として扶持をいただけるのであろうな。」長宗我部。
「我らはキリシタンであることをお許しいただければ、それでよい。」明石。

各々のスタンスがブレない五人衆です。

「戦さはあくまで要害ができてから。それまでは辛抱してもらう。」

時期の早さを繰り返し説く幸村でしたが・・・

その夜、身内から綻びが生じました。

修理の弟、治房が、自分の配下の牢人たちのために、勝手に蔵を開け、金銀米を持ち出したのである。(ナレーション)

せっかく牢人たちが大人しくしているのに、と激怒する修理。

「全く出来の悪い弟を持ったものよ!」

修理のいい様に、ぴくりと反応する幸村。

結局、一部の者たちだけが恩恵にあずかったのでは、他の者が承知すまい、ということで、城の金銀をかき集め、全ての牢人たちに褒美を分け与えることになったのです。

「牢人たちをこれ以上甘やかすとなど・・・」

今は大蔵卿の叫びがまともに聞こえる(苦々

兄に罵倒された治房を、自分たち兄弟のことを例えとして、慰める幸村。
しかし、治房の頭の中は、埋められてしまった堀のことで一杯でした。

「堀を掘り返したい。」

「なりませぬ!」

「堀がなければ、勝てぬ。」

「勝てます。」

貸す耳もなく、立ち去る治房に唖然とする幸村。
蔵を破ったのも、牢人たちの心情に同調しただけではなく、堀を掘り返すための手間賃にしたかったのかもしれません。

秀頼は牢人たちに金銀を配った。それが裏目に出た。
金をもらった牢人たちがこぞって武器を買い求めたのである。(ナレーション)

「あり得ぬ!
今、この時期に牢人たちが武具を揃えれば、いくさ支度をしていると見なされても仕方がない。
徳川がどう出るか。」

じりじりと案ずる幸村。

報せを受けた家康。すでに勝敗は明らかになはずなのに、なぜ豊臣は戦いを挑んでくるのか。
秀忠曰く、先の戦さで豊臣が徳川を追い払った、という評判が上方では立っている、と。

大坂ではさらにアクシデントが起きていました。
修理が何者ものかに襲われて、大怪我を負ったのです。
襲ったのは、弟、母も絡んでいるかもしれない、と修理。
とにかく、これで実務を担う者がいなくなりました。
いつものように逃げはしませんでしたが、やっぱり最後まで幸村を支えることはできない、修理・・・

さらに畳み掛けるように事態は悪化します。
治房がついに配下の牢人たちを連れて、堀の掘り返しために動いたのです
必死に止める勝家、しかし又兵衛は本気で止めませんでした。

報せを聞いた幸村、呆然とします。万事休す。

「皆、戦さがしたいんだよ。そろそろ腹、括る時かもしれねえぞ。」

一番戦さがしたいのは又兵衛なのでは。
他の者たちは、手柄を立てて後の夢があるのに、又兵衛だけは、何もない。戦さそのものが、望みのように見えますが・・・

「いくさが起きる時は、誰も止めることができぬ。」

呟く幸村。

江戸では、堀を掘り返しが始まったと聞いた家康。

「ここまでじゃ。諸大名にいくさ支度を命じよ!」

秀忠に任せると言っていたのでは、と正純。

「まかしておけるか!
牢人どもはわしが成敗してくれる!わしの手で、奴らを滅ぼす!」

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すえをことを見捨てないで欲しい、との一文がさりげなく入った幸村の文を読む信之。

「今度のいくさ、豊臣方が勝つ見込みはないに等しい。
いくら源次郎でも苦戦するであろう。」

そこを何とかするのが、源次郎様、と三十郎。

「いや、俺にはわかる。弟は死ぬ気だ。
文には書いておらぬが、わしにはわかるのだ。恐らくは大御所様と刺し違えるつもりであろう。
止められるのはわししかおらぬ。
大坂へ参る!」

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滅亡への「引鉄」がおろされた回でした。

わかってはいたのですけれども、幸村がいくら奮闘しても・・・負けるべくして負けたんだ、という流れの前には、うなだれるしかありません。

それぞれが夢を持っていることが強みだった豊臣勢。
それが裏目に出てしまいました。
10万の牢人たちが己の夢・・・利を求めて、それぞれ勝手に動きはじめてしまった。
こうなっては、もう幸村には止められません。彼らの夢を束ねることは叶わなかったのです。

「軍勢をひとつの塊と思うな。
ひとりひとりが生きておる。
ひとりひとりが思いを持っておる。
それをゆめゆめ忘れるな。」

昌幸の遺言です。辛い。

もし、幸村が豊臣家臣として、もしくは大名として、大坂の陣以前に確たる実績があったしたら、束ねられたでしょうか。
やはり、家康の下でよく訓練された組織を核とした軍勢に勝つのは無理だったでしょう。
だからこそ、幸村は、もう家康を狙うしかないのです。テロに近い発想かもしれません。

千姫・・・戦火の遠い江戸で育った姫には、大坂の不穏な空気は耐えがたいに違いありません。

それぞれの夢が結末を迎えようとしています。

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2016年11月30日 (水)

真田丸 47話「反撃」

公式サイト

茶々(竹内結子)は、幸村(堺雅人)の反対を押し切り、家康(内野聖陽)との和睦に傾く。和睦交渉での阿茶局(斉藤由貴)の寛大な態度に、きり(長澤まさみ)は大きな不安を感じる…。結局、大坂城の外堀を埋め、真田丸砦を破却することが決定してしまい、幸村は激しい衝撃を受ける。もはや戦うすべを失った又兵衛(哀川翔)や勝永(岡本健一)らの、豊臣家への怒りが頂点に達する…(YAH0O!テレビより)
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引用したセリフは全て概略です。
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砲撃は1日で終わりましたが、大坂城の人々を震え上がらせるには、十分過ぎる効果でした。

「話が違うではないか!」

家康に悲痛な叫びをあげる片桐。そして半年後に急逝した・・・ナレ死でしたが、病とも、自害ともつかぬ、というのが、彼の生き様を表していて、悲しかったです。いつも胃痛を抱えていた人。秀吉が健在だった頃の、駘蕩とした佇まいが懐かしい。合掌。

大坂城では。

茶々の強い意向で和睦が決定しました。
しかし幸村は、撃ってこぬのは弾が尽きたから、今は和睦びの時ではない、と不承知、茶々に会おうとしますが、ショックを受けた茶々は、大蔵やきりなど、女子たち以外、会おうとはせずに、引き篭もってしまっていました。

「お怪我はしておられぬか。」

きりちゃんに茶々の様子を尋ねる幸村。

「そんなに心配でございますか。」

「当たり前だろう。」

「お怪我はしておられません。私が死に物狂いでお助けしましたから。」

「お前が?」

相変わらずきりちゃんに対する評価が低すぎます。

「そら、助けますよ、人として。」

男前です、きりちゃん。

「礼を言う。」

「別に源次郎様に言われることでは。」

そらそうだ。

秀頼を手厳しく裏切ってさえして戦闘を続けようとした幸村ですが、茶々という切り札が使えなくなった今は、もう、覆しようがありません。

これからどうなる、と幸村に問う、ものすごく不安そうな秀頼。
まず、和睦の案を双方から出して、話し合いをする中で、落としどころを見つけること・・・

和睦と聞いて、牢人たちも、自分たちはどうなるのか、お役御免なのか、と激しく動揺します。
豊臣家に召抱えられることを希望しているものも多い。しかし、和睦となれば、先が全く見えません。
やばい、と感じた勝永。

「うるさい!仮に和睦してもな、お前たちのことは、ちゃんとこの兄貴が、面倒を見てくれる。心配するな!」

咄嗟に又兵衛にふります。

「俺に任せておけぇ!」

アドリブで答える又兵衛。牢人たちのたがを締めてくれました。彼らは彼らの役目を果たしている。

和睦に納得できない空気は、牢人たちだけでなく、豊臣家内にも充満しています。
例えば、大野治房は、修理の弟にも関わらず豊臣家より牢人たちに心情が近く、言葉少なく、しかし強弁に和睦に反対していました。

牢人たちに状況を説明する幸村。
家康は、和睦に持ち込み、我ら牢人たちを追い出した上で、改めて攻めてくるつもりだ。
こうなった上は、我らに有利となるよう、話を運ぶようにするしかない。

そして秀頼、有楽斎、修理、そして大蔵の、例の首脳陣の会議にて。

「和睦をする上で、まずなさねばならぬことは、牢人たちの殊遇でございます。」

秀頼でも、茶々のことでもなく、まず、牢人たちのことを言い出した幸村に、驚く有楽斎たち。

「それなりの扶持を与え、豊臣の家臣とします。その許しを徳川とのにいただいてください。」

「なりませぬ!
召抱えるいわれがどこにあります。」

出たっ、大蔵卿の「なりませぬ」(-_-|||)

「牢人たちがいるからこそ、我らは戦さに勝ち、敵は和睦を言い出したのです。
いなくなれば、家康の思う壷。」

「勝ったのだから、もはや用済みじゃ。」

「まあまあ」有楽斎。この人の仲裁、いつもイラっとする(^^;;

「これ以上、牢人たちをのさばらせたら、例え戦さに勝ったとしても、豊臣家は内から滅びます。」

頑迷に言い張る大蔵。

「私としては、出来うる限り、報いてやりたい。」

秀頼。今度は本当にその意思を貫き通せるのか、じっと秀頼を見詰める幸村。

牢人の処遇を和睦の主眼とするからには、徳川の言い分を聞かねばなるまい、と修理。
恐らくは人質を出せと言って来るだろ、茶々は江戸へ行かされるかもしれん、と有楽斎。

「それはできぬ。」

秀頼、即、撥ね付けます。
ならば、後は秀頼が大坂を離れるか、どこか西国の一国をもらって、西の要の大名となる。

「それは如何なものでしょう、大坂城を離れるということは、徳川にこの城を明け渡す、と言うこと。」

敗北と同じです。当然、反対する幸村。

「我が父が作ったこの城を捨てるのは、忍びない。
しかし私は、決して大坂に拘っているわけではない。
それで再び泰平の世が訪れるのであれば、私は喜んで城を出よう。」

目を見張り、複雑な表情で秀頼をじっと見詰める幸村・・・

そこへきりが茶々が呼んでいる、と幸村を呼びに来ました。
.

「私の目の前で侍女が大勢死にました。
先ほどまで話していた娘が、あっと言う間に血を流して、足元に転がっていました。
きりが助けてくれたのです。
あれのおかげで、私は命拾いを。」

「強い女子です。」

抱きつく茶々を慰める幸村。

「もう、心配はございません。敵の弾は尽きました。」

「茶々を叱ってください。あれほど和睦はしないと言っておきながら・・・」

もう、かつての、気まぐれなお姫様の面影はありません。
幸村に父のように甘える茶々。

「ご案じなさいますな。なんとかうまい形で和睦に持ち込もうと、見なして思案しておるところ。」

「もう、このようなことはたくさんじゃ。」

茶々の部屋から出来てた幸村。控えていたきりに。

「御上様が城を離れるのも、悪くない話だ。
この城におられる限り、あのお方の心は休まらぬ。」

「何年ここにおられるとお思いですか。」

「つまり、ずっと、あのお方は辛い思いをされてきた、ということだ。」
.

五人衆が集まって。
自分たちは使い捨てではないのか・・・守るべき者がある長宗我部、明石、不安を募らせております。
そのようなことは断じてない、と宥める幸村に、茶々の下に頻繁に出入りしていることをで、二人の仲を疑う者もいる、と勝永。

「勝手に言わせておけば良い。」

「俺たちを使って、一人だけ良い思いをするつもりではなかろうな。だとしたら、俺はお前を斬る!」

「これ以上、話すことはない。」

みな、イライラしております。
.

江戸では、信之の、お通通いがバレてしましました。
稲とおこうに踏み込まれて、万事休す。キツい性格を自覚している稲より、癒しの役目を取られたおこうの方が激怒しました(^^;;
お通さんて、ホステスというより、カウンセラーなのね。それも、超一流の。
自分に話を合わせているだけではない、本当に客でしかなかったことを知った後、即、請求書に目を通し、高い、とクレームをつける信之、せこい(笑

と、これでお通のエピの回収は終了した・・・のでしょうか?
.

大坂城では。
作兵衛が、又兵衛たち牢人衆に呼び出され、幸村ってどんな野郎だ、と問い詰められていました。
ほとんどヤクザの集団、作兵衛だから安心だけど、普通ならコワ~い状況ですよ。

「俺たちが命を預けるに足る男か。」勝永。

「知らぬ。」

「お前、家来だろうが。」

幸村が京に居る間は上田を守っており、九度山にもついて行ってない。

「そばにいるのは、わずかな間じゃ。」

「ふっ、こいつじゃためだ。」

しかし、昌幸のことはよく知っている、真田家の家風のこともわかっている。

「あの安房守様ほど、義に篤いお方はおられなかった。」

「はっ、すぐに裏切ることで有名だったではないか。」

「とんでもない誤解じゃ。
安房守様は生涯を賭け、武田の領地を取り戻そうとされていた。
信玄公への恩義を死ぬまで忘れなかった。
そのためには、どんな手でも使った。
卑怯者の汚名も着た。

源次郎様は、その血を受け継いでおられる。
あのお方は、太閤殿下のご恩に報いるためには、何でもする。
そういうお方じゃ。
わしに言えるのは、それだけじゃ。」

言うべきことを言って、さっと立ち去る作兵衛。
.

牢人勢を養うために、領地を増やして欲しい、その代わり秀頼が大坂城を出るので、四国二カ国が欲しい。

豊臣がよこした虫のよい和睦案を読む家康。
まあ、どんな案であろうが、腹も立たないどころか、やっとここまでこぎつけた、というところです。
いつもの通り、今すぐ総攻めを、とせっつく秀忠に、あれこれ説明するのが面倒くさい家康、正信にふります。

「大御所様は、戦さを止める、とは言うてはおられませぬ。
和睦と見せかけて、敵を丸裸にする。それから総攻めを。」

「四国はやらん。国替えを望むなら、江戸の近くに。」

一人ごちる家康。
.

徳川からの和睦案は、豊臣が江戸に下向することでした。
断じてなりませぬいきり立つ大蔵、秀頼も、関東だけは嫌だ、と暗い顔。

家康は、できぬ相談をあえてして、こちらの出方を伺っているのです、と幸村。
この先は使者を立て、直に話し合うのが良い、と提案、早速有楽斎が、自分の出番、としゃしゃり出てくるのを、敵には本多正信という古狐がいる、あの者が出てきては、さすがの有楽斎殿も手こずるだろう、と押しとどめ、

「ここは女子の使者を立てましょう。
されば向こうも女を出すよりありません。」

女の使者、と聞いて張り切ったのは、当然大蔵卿です(_ _);;

茶々の母親代わりでもある上司に、お前はダメ、と面と向かって切り捨てるわけにはいかない幸村(切り捨てればよかったのに;;)、交渉団のトップに、お初こと常高院を立てることには成功しましたが、大蔵は、政治のことはお任せあれ、と引き下がらず、結局、なし崩し的についていくことになりました。

徳川が出してくるのは、阿茶局。
会ったことのない幸村は、どんな女子かと、茶々に聞きます。茶々は、きりがよく知っていると。そうそう、北政所に仕えていたこともありましな。懐かしい。

「本多様が古狐ならば、女狐、見た目から言えば、女狸、でございます。」

きりちゃん、ナイス・・・って、あてがき、ナイス(大笑

この追い詰められた状況でもペースを崩さぬきりに、付き添わせることを思いつく幸村。
とんでもない、と辞退するきりでしたが。

「風向きが悪くなったら、その場をかき混ぜ、流れを変えるのだ。
お前にしかできぬことだ。」

幸村にこう言われちゃあね(笑

「おまかせあれ!」

満面の笑みが、可愛い(^^

もし、幸村が阿茶局を知っていたら、もしくはきりちゃんの批評をちゃんと聞いていたら、阿茶局が本多正信に匹敵する食わせ物であることがわかったはず。
であれば、有楽斎を退けたように、何としても大蔵卿を退け、かつ、場離れしていない常高院を送ることはなかっただろうに・・・
.

12月18日、常高院の里、京極家の陣で和睦会議が開かれます。

「戦さは男の勝手で始まるもの。われら女はいつも振り回されてばかり。
このように、われら女だけで戦さのつけるというのは、愉快なものでございますね。」

昔馴染みということもあってか、いや、計画の内なのでしょう、大蔵に向かって、微笑ながらゆったりと話す阿茶局。
言っていることは、ごもっとも、何とも愉快な設定なのですが・・・

「左様でございますねぇ。」

うなずく大蔵、早々と取り込まれてしまいました。
こういう場に慣れていない上、阿茶局から一切無視されている常高院、公園デビューのママみたく緊張しています。

その頃大坂城では、成り行きを待つ秀頼、側に控える幸村に語りかけます。

「そなたはしぶとい。
撃って出ると進言し、退けられたら真田丸を作り、和睦が決まれば、今度は如何に有利にことを進めるかを考える。」

ここまでの流れをまとめてくれました(^^

「望みを捨てぬ者だけに、道は開けるのです。」

「女子どもはうまくやってくれているだろうか。」

「祈りましょう。」
.

まず、茶々を人質とはしない。
秀頼は領地はこれまでの通り、身の安全を保障し、大坂城を明け渡せ、とは言わない。
大坂を離れるなら、好きな国を望め。
それから城に立て籠もり、徳川に楯突いた牢人たちについては、一切処罰はしない。

阿茶局が語った徳川方の条件です。話が上手すぎます。しかし、手放しで喜ぶ大蔵。

「良いこと尽くめではありませぬか。」

「当たり前でございます。そちらは戦さにお勝ちになったのですから。」

大蔵にとっては殺し文句です。

「あとはえー、何かございましたっけ。
あー、うん、ま、おいおい。」

このままでは豊臣側の条件が述べられることなく終わってしまう・・・

「あ゛ー、足がつりました!」

きりちゃん、転げまわります!
そして常高院に目配せ。

「一つよろしいでしょうか。牢人の処遇がまだ決まっておりませんが。」

「ですから、お咎めなし、と。」

牢人たちを養うために領地を増やしてもらうという案が決まっていない。

「それを決めませぬと、牢人たちが困ってしまいます。」

「牢人たちは、今後どうされるのですか。」

ここで大蔵、しゃしゃり出る。

「それについては、頭を痛めておるのです。」

「お察しします。
あんな得体の知れない牢人たちが、城の中をうろうろしていては、おちおちゆっくり眠ることもできませんものね。」

これぞ、大蔵が一番、言いたかったこと、そして言い続けていたこと。
なのに、城の男たちは全く理解してくれない。

「そーなのでございますよ!」

「このまま仕官する者も大勢います。ご領地を増やしていただかないと。」

食い下がる常高院ですが・・・

「そー、真田丸、あれを壊してしまってはいかがですか。
あんなものがあるから、牢人たちがいつまでも居座るのです。」

うーん、世間話をするがごとく、何食わぬ顔で家康の真の目的へと誘う阿茶局。

「それは良いお考え。」

あちゃー、思うがままに誘導されて、常高院の足を引っ張りまくる大蔵(溜息

「真田丸は取り壊し。
ついでにお堀も埋めてしまいましょう。
お城が裸になれば、いくら面の皮が厚い牢人たちも、出て行かざるおえなくなる。
そう、お考えになりまんか?ね、そういたしましょう。」

大蔵に身を乗り出して唄うがごとく、阿茶局。

「そういたしましょう。」

「そういたしましょう。」

「そういたしましょう。」

「あ゛ー!」

きりちゃん、頑張ります!
再び常高院に目配せを送りますが、阿茶局に気づかれてしまいます。

「その件はいったん持ち帰り、右大臣様とよく相談した上で」

「男たちに返せば、また血が流れます。
せっかくこうして女たちだけで集まっているのです。

私たちだけで決めてしまいましょう、ねえ?」

ここで持ち帰らすわけにはいかない。
常高院を一瞥もせず、大蔵に話しかける阿茶局。
すっかり取り込まれた大蔵・・・

「はい。」

「どうせ戦さはもう、終わっているのですから。」

「埋めてしまいましょう。」

「埋めてしまいましょう。」

「埋めてしまいましょう。」

阿茶局、そして斎藤さん、お見事でした。
.

こうしてできあがった和睦の書面を見る家康。

一つ、牢人の罪は問わない。
一つ、秀頼公のご領地はこれまでどおり。
一つ、茶々様は江戸にはお入りいただかずともよし。
一つ、もし、大坂からお移りになるならば、お望みの国へ。
一つ、秀頼公御身のご無事を請合う。

「お見事でございました~」正信。

「談判は、何ごとも勢いで押し切るのが一番。」家康。

「いささか疲れました。」阿茶局。

男たちの成し得なかったことを一人でやってのけました。

「お手柄じゃ~!!」

はしゃぐ家康。

和睦は成立し、20日、徳川方は戦闘態勢を解いた。(ナレーション)
.

和睦の五箇条を見た豊臣首脳部と幸村。
牢人たちの処遇が曖昧になっていることを指摘する修理。

「罪を許すというだけでは、あの者らは納得しません。」

「阿茶局殿も、おいおい、と申しておられました。
これからゆっくり決めて行けばよろしい。」

大蔵卿・・・(_ _);;

浮かぬ顔の幸村ですが、秀頼の決断に従う、と平伏した後、いったん退出します。しかしどうしても解せない。

「あまりにも我らに都合が良すぎる。
他にも大蔵卿と阿茶局の間で決められたことがあるのでは。」

しかし、交渉にあたった常高院は、疲れから倒れている。
だったら、きりちゃんですよ。何のために交渉一向に加わらせたのか。本当に賑やかしとしてしか考えてなかったんですね~(_ _);;

幸村から文書を見せられたきり。

「堀の話は?!」

「堀?」

「全部埋め立てるって。後は真田丸も。聞いてないのですか?!」

全ては後の祭り。徳川は早速真田丸を破壊しまてしまうのです。
ああ、無残。

「私が許しました。」

密約の件を問いただされた大蔵。

「何故に!?」

「戦さは終わり。あのようなものは無用の長物。」

「家康の狙いはそこだったのです。なぜ、おわかりにならぬ!」

もう遠慮などできない!声を荒らげる幸村。

「牢人たちを養うだけの金銀はもう、ありません!後は出て行ってもうらうしかない。
堀がなくなれば、これ以上、戦さはできないと、あの者たちも思うでしょう。」

「なんという、愚かな!!」

「何が愚かです!」

「出城も堀もなくなっては戦えませぬ。
戦えぬ我らに、家康が、約定を守るとお思いか!!」

はっと目を見張る大蔵。

「母上は豊臣をお潰しになられるおつもりか。」修理。

「全ては、豊臣のためじゃ。」

これで良かったのだ、と呟く有楽斎・・・何が良かったのか。ああ、釈然としないです。
一番釈然としないのは幸村でしょう(溜息
.

本丸を残して完全に無力化されてしまった大坂城に呆然とする幸村、そして牢人たち。

「まさかここまでやるとは」

すべて、家康の目論見通り。

「すまん。」

目を閉じる幸村。万事休す・・・

一方破壊されていく真田丸を見やる家康。

「これで裸の城じゃ。」

後は向こうから和睦の状を破るよう、仕向けるだけ。

「そこで総攻めをするのですね。」

やっと父の策が飲み込めた秀忠。

「これぞ、城攻めよ!」

高らかに笑う家康。
.

総構えも、堀も、二の丸、三の丸も全て破壊され、もう戦いようがない牢人たち。
そして愕然となったままの幸村。
勝永が、策を聞かせてくれ、と迫るのですが。

「策はない。
もはや、この戦さ、勝ち目がなくなった。
全ては私の力不足だ。申し訳ない。」

策がない・・・何と悲しい言葉(涙

あの、すべてを乗り越えてきた幸村が・・・呆然とする牢人たち。

「皆、そうそうに立ち去るが良い。
城を枕に討ち死にしようなどと、馬鹿なことを考えぬように。」

幸村が去った後、ここにいても先はない、と悄然として出て行こうとする牢人たち。

「おまえら、行くあて、あんのかよ!
行く場所がねえ奴らが、ここに集まったんじゃねえのかよ!」

声を張り上げる又兵衛に、戦うつもりか、と勝永。
堀もない城でどうやって敵を追い払う、と長宗我部。

「はっは。おもしれえじゃねぇか。」
.

家族を集める幸村。

「ここまでじゃ。お前たちはすぐに城を立て。上田に行くんだ。
兄上がきっとなんとか・・・」

その時、牢人たちや、不利な和睦に納得していない家臣たちが集まってきました。

「何、のんびりしてるんだ。早く策を立ててくれよ。俺たちゃうずうずしているんだ。」又兵衛。

「私は何のために、九度山に行ったのです。」明石。

「わしらはおぬしに従う。」長宗我部。

「考えろ、どうすれば勝てるか、考えるんだ。」勝永。

「あなたは勝つためにここにきたのではないですか。」

長門守の言葉に、思わずこくっと頷く幸村。

「殿、徳川に一泡吹かせてやりましょう。」作兵衛。

口々に、お願いします、と侍たち。
その様子をじっとみつめる大助。

そこへ修理を伴って秀頼もやってきました。

「望みを捨てぬ者だけに道は開ける、とそなたは言った。」

幸村の手をとる秀頼。

「はい。」

「私はまだ捨ててはいない。」

「畏まりました。」

よーしっと鬨の声を上げる一同。
.

情報量が多すぎて、感想を書いている時間がありません(汗

武力だけで領地を取り合った世の終わりを描いた23話の「裁定」と対になっていて、見応えがありました。

女たちだけの会議・・・耳馴染みのいい言葉をふるに活用した女狸、阿茶局にいいようにあしらわれて、大坂城を自分で壊してしまった大蔵卿への感想は、和睦会議のセリフをかなり詳しく記すにとどめて置きます。
でも、この人も自分なりの大いなる誠意を持っている。
この大河には悪人キャラは皆無です。最後には、彼女の義が見ている人たちの心残るよう、描かれることを願っています。

上でも書いているけれども、交渉団のトップに世慣れていない常高院を据え、自意識の高い大蔵の随行を許したのは幸村の作戦ミスだと思うのですけれどもね。←あくまでこの大河においては、です。
そして元はと言えば、情実政治しかできなかった豊臣のミス。ほんと、負けるべくして負けたとしか思いようがありません。

父の後を継ぐ、と言っていたけれども、母を守るためには大坂城を出るのも厭わない、と秀頼。
幸村から厳しい指導を受けてもなお、幸村を参謀、あるいは師と頼っている。
天下人に必要な生臭さが全くないお坊ちゃまです。
決断をころころ変えたり、自分の弱さを自覚しているところなどは、どことなく景勝に似ている気がします。子犬のような瞳もね。
これから戦さになろうとも、あるいは、万が一にもですが、平和的に城が引き渡されようとも、最後まで大坂城に残り、豊臣家の行く末を見守る、という幸村の決意を固めさせたのは、秀吉への恩義ばかりではない気がしました。

タイトルの「反撃」は、徳川方の、とだけ思っていたのですが、最後に大坂方の一致団結した奮起へと繋げていて、お見事でした。
だからこそ、いっそう彼らの決意が切ない。
幸村、そして豊臣方の人々の望みは、どう描かれるのでしょう。

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2016年11月24日 (木)

真田丸 46話「砲弾」

公式サイト

幸村(堺雅人)が築いた真田丸砦を攻めあぐねる家康(内野聖陽)は、幸村に10万石の領地を約束するなどさまざまな調略に乗り出す。有楽斎(井上順)らの強い勧めで秀頼(中川大志)は和睦を決意するが、幸村は有楽斎の言動には裏があるとあやしむ。幸村は、意を決して茶々(竹内結子)へのじか談判に挑む。一方、家康の陣にはイギリスから取り寄せた大砲が到着。運命の砲弾が、大坂城に向けて放たれる!(YAH0O!テレビより)
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引用したセリフは全て概略です。
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30万の軍に包囲しているのに、真田丸にしてやられて苛立つ家康。

「いたずらに攻めかかるのはもうやめじゃ。真田丸がある限り埒があかん。
真田め、全く親子二人で手こずらせてくれるわ。
エゲレスの大筒はまだか。」

新兵器が到着するまで、あと数日はかかる、と正純。

「ただ待っておるのも癪だの。」

そこで家康、考えました。

「30万の軍を三つに分け、かわるがわる一晩中、鬨の声を上げさせよ。
右大臣様は、さぞ、眠らぬ夜を過ごされるであろう。」

いっそう悪い顔になっています。
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大坂城では、勝利に高揚している秀頼が、一気に茶臼山の本陣に攻め込もう、と幸村に言いますが、幸村の厳しい表情を見て、「ではないのか」と、しょぼん。

そう易々とは切り崩せない、と幸村、何度も繰り返せばよい、と秀頼。

「その都度我らの方にも手負いが出ます。
策とは、ただ戦さに勝てばよい、というものではございませぬ。
如何に見方の命を損なわぬか。」

目を伏せる秀頼。励ますように、幸村。

「ここは守りに徹するのです。城にいる限り、我らは負けません。」

「いずれ、兵糧が・・・」

「向こうが先に尽きまする。あせる時は、必ず押し寄せてまいります。それをまた打ち払う。
なすべき事は城を守りきること。
徳川が大軍を持って攻めようとも、大坂城はびくともしなかった。
そのことを天下に知らしめるのです。
さすれば、敵の中に心変わりするものが、必ず現れます。
徳川を見限り、我らにつく者。それを待つのでござる。」

う、うん、と頷く秀頼。

「攻めに転じるのは、それから。」

「私は父上が残されたこの城を守り、父上が築かれた安寧の世を守り、そしていずれ、父上を超えたい。
この先も力を貸してくれ、左衛門佐。」

「喜んでお手伝い仕ります。」

お坊ちゃまの願いは初々しい。しかし、秀吉を超える者など、そうそう居ない。居るとすれば、今対峙している、あの男だけ・・・幸村の胸の内には、様々な思いが去来している。

「気になることがあれば、何でも申せ。
私は言われて伸びる男じゃ。」

言われて伸びる男・・・シリアスなシーンなんだけれども、思わず笑ってしまいました(^^;;
この後、笑い事ではすまなくなっていくのが、切ないです。

「では、ひとつだけよろしゅうございますか。
殿様には、もっとご自分の言葉の重みを知っていただきとうございます。」

「母上のことか。」

「此度の勝機は出城を築くことを許した殿様の言葉があったればこそ。
最後に断を下すのは、あくまでも大坂城の主たる、殿様でございます。御上様ではございません。」

「よう申してくれた。私のいけない所は・・・」

その時、包囲している敵陣から鬨の声が上がります。
騒然とする城内。
怯える侍女たちを勇気づけるきりちゃん。

「大丈夫、本当に攻めて来る時は、あんなに大きな声は出しません。私たちを怖がらせようとしてるんです。
いいですか、怖がったら負けですよ。」

さすが、場数を踏んできただけあります。

真田丸に行った幸村、攻めて来る様子はないものの、兵たちが怯えている様子に、塙団右衛門に皆を元気づけるよう、命じました。
見事、幸村の期待に応える団右衛門。

淀殿も動じていませんでした。
ここからが正念場、という幸村に、常日頃野良犬扱いしているくせに「よろしくお願いします」と大蔵。この人、ひたすら淀殿親子のことだけを思っているのはわかるのだけれども、政には口を挟まないで欲しい~。

淀殿の部屋を退出した幸村、初こと常高院に声をかけられます。

「姉はそなたのことを、それは頼りにしています。どうか、よしなに。

私には、あの人が死にたがっているように思えてならないのです。
心のどこかで、この城が焼け落ちるのを待っているような。
私たちの父も母も、城とともに命を絶ちました。
姉も自分が同じさだめであると、半ば信じております。」

「そのようなことは一言も。」

「本心を語る人ですか?
姉を救ってやってください。」

お転婆だった「江」の初をイメージしていたら、随分違っていました。
三姉妹の真ん中らしく、観察力のある人。
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その頃、江戸の真田屋敷では。

平野が、大坂城に兵糧を持っていく覚悟を、信之に語っていました。
七本槍は結局全員豊臣を裏切ってしまった。せめて自分だけでも。

「そうでもしなきゃよ、太閤殿下があまりにもお可哀想でさ。」

この人らしからぬ熱い思いに共感する信之・・・って、共感したらだめですよ~っ、真田が潰されちゃいます!
それも承知の上で、平野とともに大坂に行く覚悟を固めちゃいました。

稲はもちろん大反対です。

「左衛門佐様を思う気持ちは痛いほどわかります。
しかし、これはあまりにも無茶でございます!」

「わかっておる。
わしの一世一代の馬鹿を許せ。」

「これ以上、何を申し上げても無駄なようですね。」

と、稲の背後の襖がすっと開き、出浦が現れました。

「大坂へ行ってはなりませぬ!」

歩くのもままならぬ体で、信之を止めます。驚く信之。

「大坂へ行ってはなりませぬ。」

「もう、決めたことなのだ。」

「もし、これが徳川に知れたら、真田は終わりだぞ。」

「知られなければ良いことだ。」

「徳川の目を盗んで、城に兵糧を入れるなど、できるわけがあるまい。」

「やってみねばわからぬ。
父上も源次郎も、散々無茶をしてきたではないか。わしだって、一度くらいは。」

「そなたの父は、どんなに無茶に見えても、常に先を見据えていた。
お前がやろうとしていることは、それとは違う!
お前の父親が必死に守ってきた真田の家を滅ぼすつもりか。
大坂に行ってはならぬ!
このわしが、行かせん。」

刀の鞘を信之の喉元に押し付けて止める出浦。しかし、その腕に往年の力はない・・・

「すまん。」

説得虚しく、平野のあとを追う信之・・・に目掛けて何か投げたぞ!

真田のことはなかったことにして欲しい、と頼家に頭を下げられ、平野は一人旅立だって行きました。
信之は・・・とりもちまみれ(笑
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大助の初陣に湧く大坂の真田家。
春だけは、危ないことをさせた、とおかんむりです。
しかし、気にしない真田の男たち。
私も昔、同じことをやった、と微笑む幸村、幸村よりうまかった、と大助を褒める内記。
さらに、戦さなのだから、少々危ない目に合うのは仕方がない、と言う幸村にぶちきれる春さん。
大助はこれからが長い。

「そういう危ない役目は、老い先短い者がやればいいのです!」

「わしか?」

ぶちきれモードに入った春は手に負えない、その場が凍りつくかと思いきや、つかさず内記がボケました。

「すまぬ、そういう意味では・・・」

笑ってごまかす外面の良い春。一同にまた、賑わいが戻りました。

庭に畑を作る、と張り切る作兵衛。
今、仕込めば、夏頃には青物がよりどりみどり・・・
複雑な表情の幸村。

歴史の流れ的には、取るに足らない小さな小さなエピなのだけれども、真田家の物語を描くにあたっては、大事なパーツです。
このパーツがあるからこそ、淀殿の闇が、いっそう暗く浮かび上がってくる。
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さて、又兵衛たち五人衆。

「なんで打ってでない」又兵衛
「あんたは真田丸で好き放題やったから、いいかもしれんが。俺たちはまだロクに戦ってもおらんのだ!」勝永

戦いたくって仕方がないのは、他の牢人衆も同じ、と明石。
守りばかりで苛立つ皆を

「いずれ、また攻めてくる、それまで待つのだ。」

と宥める幸村。また仲間割れしちゃうのか、心配です。

徳川本陣でも、秀忠が家康に、総攻めをするよう、迫っていました。

「真田丸など、一気に押しかければ、必ず落とせます。」

しかし、家康、戦さの何たるかをわかっておらぬ、とあしらいます。

「上様、戦さというのは、ただ勝てばよい、というものではございません。
如何に兵を損なわずに、城を落とすか。そこが肝要です。」

家康に代わって諭す正信。

「あの手この手じゃ。」家康。

そこへしばらく徳川を遠ざかっていた真田信尹が、家康に乞われてやってきました。お懐かしいです。

「おぬしの力を借りる時がきた。
左衛門佐を調略せよ。」

命じる家康を真っ直ぐに見据えて、信尹。

「お断りいたします。」

あまりにストレートに返されたので、ちょっとたじろぐ家康。

「源次郎は父親に似て度胸もあり、智恵も働き、その上、我ら兄弟に似ず、義に厚い男でございます。
寝返ることは、まずないと。」

しかし引かない家康。

「あれを買っている。寝返れば、左衛門佐に十万石を与えよう。」

信尹の表情がつと、動きました。

信尹は徳川方の真田の陣を訪れ、家康の出した条件を家の者たちに知らせます。
幸村がそんな話に乗るわけはない、と三十郎。

信尹、信之の子らに言い聞かせます。

「信吉、信政。真田の行方はそなたたちにかかっておる。しかと頼むぞ。」

「畏まりました。」

真っ先に信政が応えます。兄が応えるのを待たない・・・

真田丸を攻める前に戦さが始まってしまったため、真田同士はまだ戦っていない、と聞いて何よりだ、と信尹。
佐助と連絡を取り合って、なんなく城に潜入、幸村と対面します。

「久しぶりだの、源次郎。」

「お待ち申し上げていました。」

「ばば様の通夜以来。」

懐かしく、嬉しそうな両名。
昌幸の墓まいり、子供たちのことなど、真田の家の消息を和やかに語り合います。
信之の二人の息子に会って、稲の息子、つまい信政を心配する信尹。

「兄を立てる、ということを知らぬ。」

自分の息子たち、大助と大八にも会って欲しい、と幸村。

「おぬしの子じゃ。さぞ利発に育っておるのだろうな。
さて、帰るか。」

「えっ?!」

本題に入らず立ち上がる信尹に驚く幸村。信尹が自分を調略しに訪れたことは承知の上だったのですから。

「大御所様からの書状だ。寝返った時の褒美が書いてある。」

後ろ向きに書状を渡しました。

「読まんでいい。」

幸村、読まずに破り捨てます。

目と目を見合わせる信尹と幸村。
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こうして「真田には真田を」の策は失敗したものの、次の一手で揺さぶりをかける家康。
その手とは、正純を通じて、有楽斎に、城内を和睦でまとめさすことでした。

正純と有楽斎はどこで密会しているのでしょう。
まさか正純が大坂城に忍ぶわかはないから、有楽斎が城を忍び出ているのでしょう。
結構目立つ格好なんだけれども・・・佐助が突き止めるのを待ちます。

有楽斎は、早速和睦を提案。

「和睦はなりませぬ!」

強行に反対する幸村。

「真田丸で敵に痛手を与えた今こそ、和議を結ぶまたとない折とは、思いませぬか?」

なりません、と幸村。

「いずれは和議を結ぶ時がまいりましょう。しかし、今ではない。
戦さに勝ったのは我ら。向こうが和睦を乞うならまだしも、こちらから持ちかけては、家康に足元を見られます。」

「戦さに勝ったからこそ、有利に話を運べるのではないか。
近々、敵は更なる大軍勢で攻めてまいりましょう。その時、また勝てるとは限りませぬ。
負けてから和睦を乞えば、それこそ家康の思うがまま。」

まあ、うまいこと言います。一片の正論が全てを白く見せる。
負ける、と聞いて和睦、和睦と秀頼に迫る大蔵。

「今少し、様子をみたい。
籠城を続けておれば、やがて必ず我らの味方をする者が敵の中に現れる。」

幸村が献じた策を、幸村をじっと見ながら述べる秀頼。頷く幸村。

幸村から、最高会議で和睦案が出たことを聞いて、さらに苛立つ又兵衛たち。

「なんで負けてもおらんのに和睦なんだ!」勝家

「その理屈が通じる方々ではない。」

佐助に有楽斎の動きを探るよう、命じます。
以前、情報が漏れた時に探っていれば・・・
あの後、すぐに戦いが始まったから、そんな時間はなかったんでしょう。

豊臣最高指令本部では、幸村が退出した後、有楽斎と大蔵が寄ってたかって秀頼を説得していました。

真田を信じてはならない、まだ戦さは始まったばかりと言っていたが、あの者たちは戦さが大好き、もう、戦いたくてたまらないのだ、だから口車に乗ってはいけない。

「我らはすでに戦さに勝ったのです。
兵の命を無駄にしてはなりませぬ。
今こそ和睦する時。亡き太閤殿下もそうなされたはずです。」有楽斎

「殿、ご決断を。」大蔵。

戦いが大好き、というのも、一片の真実です。なぜなら、牢人たちは戦うためにここにきているのだから。戦いこそが、彼らの存在意義なのです。
しかし、秀頼は生きた戦場、現場を知りません。
決め手になったのは、兵の命、そして亡き父ならどうしたか、と言うことでした。
兵の命を救うなら、幸村も納得するだろう・・・有楽斎たちの言う「兵」には、牢人たちは入っていないのでしょうけれども。
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「とうとう殿は押し切られてしまった。
わが母と有楽斎殿にああ言われては、仕方なかろう。まことに面目ない。
左衛門佐、何とかならぬか。」

修理から秀頼が和睦を決断したことを聞いた幸村。
修理・・・その場にいたのにねぇ(溜息

淀殿に会いに行く幸村。
鬨の声が絶え間なく響いております。

どうして和睦したがるかわからない、と言う淀殿に、このまま勝ち続けて牢人衆が力をつけるのが恐ろしいのでしょう、と答える幸村。

「せっかく豊臣のために力を尽くしてくれているのに、おかしな話。」

平伏して、幸村。

「秀頼公をお説き伏せ頂きたい。」

驚く淀殿。
今まで幸村が屈力してきたこととは間逆の言葉。
幸村自身が一番、矛盾を感じている。
でも、今はこの方法しかない。

ずいっと幸村に近づく淀殿。

「まことのことを言います。
私は秀頼と一緒にいられれば、それでよいのです。
この城だって、手放せと言うのなら、手放しましょう。どこか遠くの小さな国へ移って、そこで皆で暮らせれば、それ以上は望みません。

 

私と秀頼と」

幸村の手を握る淀殿・・・いや、もう淀城にはとっくに住んでいないから・・・茶々に戻します。

「そして左衛門佐がおれば。」

「御上様、それはお心に止めておいた方がいいかと。」

声をひそます幸村。

「あら、そうですか?」

「味方の士気に関わりますゆえ。
先の件、何卒お願い申し上げます。」

握る茶々の手を・・・上から握り返しました。
初めてです。
今までは、すぐに払っていたのに。

幸村は、何かを決断するために、何かを捨てたような気がします。
そんな幸村の変化を感じ取るきりちゃん。

「和睦はなりませぬ。」

茶々は、幸村の願いどおり、秀頼に、命令を撤回して戦さを続ける旨、下しました。
秀頼がすでに決めたこと、と慌てる大蔵。

「私は右大臣殿の母なるぞ。」

「母上、断を下すのはあくまでも大坂城の主たる、この私です。
そうであったな、左衛門佐。」

幸村を見詰める秀頼、硬い表情、強い目力で見返す幸村。

「そなたを生んだのは誰じゃ。我こそがこの城のまことの主ぞ。
断は私が下します。
和睦は決してなりませぬ。」

修理を連れ、退出する幸村を追う秀頼。

「母を説き伏せたのは、そなただ。そうだな?!」

「左衛門佐に頼んだのは、私でございます、殿、左衛門佐を責めてはなりませぬ!」

「己の言葉の重みを知れ、と申したのはそなたではないか。
いったい何がまことなのじゃ!」

子犬のように慕っていた幸村に裏切られた秀頼。
迷走している・・・迷走させられている豊臣首脳部の中で、唯一、筋を変えなかった幸村が・・・秀頼、悲痛です。
しかし、幸村は変わっていない、変えたのは、秀頼。
自分の意思で変えたように思い込んでいるけれども、有楽斎、つまり徳川に操られ、その度、幸村を手痛く裏切っていることに気がついていない。

「断を下すべきは、もちろん殿でございます。
しかし、その断があやまりであれば、私は如何なる手を使っても食い止めまする。
私は戦さに勝つために、ここにまいったのでござる。ごめん。」

秀頼を励まし、指導していた柔和な顔は、もうありませんでした。
子守の真似事をしている時間はない。
主としての秀頼は、もう切り捨てた。あとは己の志を全うするべく、動くのみ。
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一方、和睦するとかしないとか、いつまでたってもはっきりしない状態に苛立つ又兵衛と勝永は、塙団右衛門が企む夜討ちに参加しようとしていました。
目的は本間口、蜂須賀家の陣。
幸村には内密に、という団右衛門に、あいつが何となく総大将見たくなっているが、待ったく違う、と又兵衛、勝家。
意地の張り合いは、まだ続いております(苦笑

長宗我部は、世が世なら大大名である自分が、一介の牢人の下につくことに難色を示し、明石はミサのために参加しませんでした。
長宗我部、参加しなかったのは、血なまぐさい戦いが嫌いなためもあるのでしょう。
幸村に又兵衛たちが夜討ちを企んでいることを、止めるなら今のうち、と知らせます。

「確かに。毎晩、あの雄たけびを聞いていると気が滅入ってくるのは、よくわかる。
気分を変えるのも良いかもしれんな。」

幸村、夜討ちに参加、団右衛門の配下となって暴れまわりました。
じりじりするドラマが続いた後の、悪ガキたちの大暴れに、ほっと一息できました。

戦場でも団右衛門、名乗りを上げつつ、名刺を配っております(笑
各人の殺陣を見せつつも、幸村が旗を振り回し、斃された兵士たちの姿を隠したりと、とことんな修羅場にしないのが、三谷さんのポリシー。
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ついに、イギリスの大筒が徳川の陣に着きました。

片桐を呼び出し、茶々の御座所の位置を尋ねる家康。

「案ずるな。何も狙い撃ちしようというのではない。
その逆じゃ。居場所がわかれば、そこを外すことができよう。」

その言葉を信じた片桐、教えてしまいました。この人はほんとに(溜息

正純に耳打ちする家康。

「天守の南を狙え。」

今までで一番悪い顔だったかもしれません。

この日、徳川の陣地から最新鋭のカルバリン砲が、大坂城に向けて放たれた。その一発の砲弾が多くの人々の運命を狂わせる。(ナレーション)

日常を過ごす人々のフラッシュバックを貫いた砲弾は、狙い通り茶々の御座所を襲いました。
茶々の目の前で、侍女たちが崩落してきた建物の下敷となります。
亡くなった侍女の中には、きりを尊敬してくれていた寸も・・・

この攻撃は、茶々の心の奥深くを引き裂き、深い深い闇、トラウマを白日の下にさらけ出してしまうのでしょう。
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あんな新兵器を持ち出されては、弾さえ確保すればですが、大坂城といえども持ちません。怖いです。

茶々は幾人もの身内や親しい人と死に別れて別れてきたけれども、目の前で人が死ぬのを見たのは、初めてのはず。
元々は弱い、彼女の人格が大きく崩れそう・・・初の言葉が重いです。

出浦さん、やってくれました(笑
稲が出浦に相談しているシーンが目に浮かぶようです。

自分だって、男として、一生一代の無茶がしたい・・・という気持ちもわかるけれども、昌幸や幸村が無茶を出来たのも、信之がいたらばこそ。
損な役回りだけれども、ばば様、昌幸・・・真田のご先祖様、そして子孫のために堪えて欲しいです。

久しぶりの信尹。
家康の命を突っぱねなかったのは、幸村に会う口実が欲しかったから。
幸村を微塵とも疑わぬ眼差し、相変わらず、格好良かったです~(^^

今回、非情さに向けて、幸村のギアが大きく上がりました。
勝つためなら、いまだ幼子のような秀頼に対しても容赦なく、そして茶々の弱さにも付け込むことも厭わない。

秀頼、今更ですが・・・本当、側近に恵まれていなかったですわ・・・良き側近を呼び寄せるのも自分の徳の内なんだけれども。
只でさえ出来星大名で層の薄が薄いのに、内紛やら徳川の策やらで人材を失いすぎました。

幸村の変化を感じ取ったきりちゃんは、何を思っているのだろう。
逆に、茶々に取り込まれた、と感じているのかもしれません。

あと4話。
次週はもっと辛いことに(_ _);;
でも、コメント欄にも書きましたが、「組!」もそうだったように、悲劇を悲劇のまま終わらせないのが、三谷作品。
今後、辛いことばかりではない、と思いたいです。
まずは、五人衆の気持ちがもっと寄り添ってくれたら・・・それはそれで切ないけれども。
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2016年11月15日 (火)

真田丸 第45話「完封」

公式サイト

幸村(堺雅人)が築いた真田丸砦に、家康(内野聖陽)は大きな脅威を感じる。徳川軍の中には、信之(大泉洋)の2人の息子たちや、景勝(遠藤憲一)らの姿もあった。幸村は、大助(浦上晟周)らとともに徳川軍を挑発。いらだった一部の徳川兵は一気に真田丸を落そうと攻めかかる。しかし、そのことを知った家康は激しく憤る。真田丸では、又兵衛(哀川翔)や勝永(岡本健一)、盛親(阿南健治)らの牢(ろう)人衆が待ち構えていた(YAH0O!テレビより)

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引用したセリフは全て概略です。
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11月19日に木津川口砦、11月26日に今福砦が落とされた大坂勢。
北も西も裸同然、と騒ぐ有楽斎に、

「ご安心召されよ。敵のまことの狙いは城の南。」

と幸村。
なぜわかる、と問う有楽斎に、敵の布陣からわかる、と解説します。
徳川にはせ参じた大名の中から、つわものを揃えている、と。

「敵が南に力を入れているのは、明らかでござる。」

会議が終わった後、勝永が疑念を幸村に打ち明けます。

「気になったことがある。
木津川口砦が襲われたのは、明石がおらぬ夜だった。
今福砦は、守りの兵を増やそうとしていた矢先に攻め込まれた。
おかしいとは思わぬか。」

「城内の様子が漏れていると?」

頷く勝永。

早速幸村、動きます。
台所に有楽斎を呼び出し、他言は無用、と、大戦さを前に、いかに自分が怯えているかを訴え、一番の不安材料として、城の西側、と打ち明けます。

「特に博労淵の守りは早く守りを固めねば、と思いつつ、未だに手薄の有様。」

「博労淵・・・」

有楽斎の目が少し泳ぎました。様子を伺いつつ、話を進める幸村。

「今、攻め込まれたら、あっという間に奪われてしまいます。」

こんな時、信長ならなんとしただろう、と訪ねる幸村に、信長語録を披露する有楽斎。

「心が弱気になっておると、どんな敵も大軍に見える。
弱気は禁物ですぞ、左衛門佐殿。
心配は、ご無用。」

絶対に勝つ、と目を泳がせながら去っていきました。
その晩、早速博労淵が敵方に落ちます。

「早かったな。」

前もって守りの兵は逃がしておいた。

「やはり、あの男か。」

ここは、引っ掛けなし、一番怪しかった人物が内通者。ようやく明らかになって、すっきりしました。
でも、今や豊臣方の長老と言うべき人物が内通しているというのは、難儀なことです。
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江戸の真田屋敷に松が戻ってきて、信之に上方の様子を伝えます。
城はどうなるのだろう、と不安そうな松。

「いずれは落ちる。後はどれだけ持ちこたえるか。」

と、信之。
そんな時、福島正則と、平野が訪れます。
そんなに親しくもなかったのに、と怪訝そうな信之。
二人は、兵糧を大坂に送るつもりだ、信之の力を貸して欲しい、仲間になってほしい、と頼みに来たのです。
聞けば、福島はすでに送っており、それがばれて家康から大目玉を食らった上、今度の戦さには参加させてもらえなかった、とのこと・・・当然ですわね。

「秀頼公の御ために何かしたかった。」

関ヶ原の時とは違い、彼らももう、この戦さに豊臣が勝つとは思ってはいない。城に居る者たちが餓えるのが不憫なのです。

「それが亡き太閤殿下への、わしの恩返しじゃ。」

自分が責任を持って大坂まで兵糧を送る、と平野。
問題なのは港から城までどうやって運び入れるか・・・城には源次郎がいるから、何とかしてくれるだろう。
信之には、ぜひ幸村と繋いで欲しい、と頼み込む二人です。

徳川の家来である自分には、到底引き受けられない勝手な頼みごとです。しかも、結局、目当ては弟(汗
固辞する信之でしたが、

「源次郎のためにも!」

という平野の言葉に動かされました。

「敵に兵糧を送るなど、もっての他でございます!」

稲に打ち明ける信之、予想通り、拒絶されました。

「そんなことはわかっておる。」

「では、なぜ私に相談を。」

「こればかりは、真田家の行く末に関わることゆえ、そちの耳にも入れておこうと。」

「こればかりは、と言うことは、他にも隠し事があるのですか?」

「ない!!」

話があらぬ方向へ逸れそうになって、大慌て(汗

「稲、わしは源次郎のために何かしてやりたいのじゃ。」

良いお兄ちゃんです・・・
でも、稲にも守るべき者たち、そして守るべきスタンスがある。

「信吉と信政は徳川様のために、戦いにいっておるのですよ。あの子たちが不憫です。」

「兵糧を届けるだけだ。」

「御公儀を裏切ることになるのです。どんなお咎めを受けることになるか。
稲は決して許しませぬ!」

九度山にこっそり仕送るのとはわけが違うからこそ、打ち明けたのですが、やはり許してもらえませんでした。
稲が正しいことも重々承知。それでもなお、弟を思う信之をそっと助けたのは、おこう。

「蔵に行って調べて参りました。すぐに運び出されるのは、蕎麦粉千七百貫。蕎麦掻にすればおよそ十万個。
千人で食べても、ひと月くらいは持つ勘定でございます。」

色んなしがらみはあれども、真田一族であるおこうは、真田の流儀で動くのです。
黙ってそっと頭を下げる信之。
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大坂城では、総攻の前に春と二人きりの時間を過ごす幸村。

「お前に伝えておきたいことがある。
戦さが始まったら、決して城から出てはならない。」

力になりたい、せめて飲み水やおにぎりを配って歩くくらいなら、と言う春。

「断じてならん。
ここで梅を守る。それがお前の役目じゃ。」

梅・・・。
手を握り合う二人。

「戦さが終わったら、また豊臣の世が来るのですか?」

「例え勝ったとしても、もはや徳川の天下が動くことはあるまい。」

秀頼公は、天下人の後継者の座を下ろされ、一大名として、どこか、治めることになるかもしれない。

「その時、旦那様は?」

「思うところはあるが・・・まだこれからどうなるか。」

タイミングが悪く、夫妻を廊下の端から盗み見してしまうことになったきりちゃん、の背後に、淀殿。

「可愛い奥方。」

びっくりするきりちゃんを、侍女に命じるのでした。
断ろうとするきりちゃんに。

「どうせすることもないのでしょう?」(^^;;

振り返るに、この二人ががっつり絡んだことは、まだなかったです。
マイペースなところなどはちょっと似ているかも。
でも、きりちゃんは、淀殿のような深い闇は抱えていない。
.

大坂城の地図を苦りきった表情で見る家康。

「まず、この真田丸とやらを潰さねば、何もはじまらん。」

真田丸を恐れる理由がピンとこない秀忠に、渋い顔で説明します。

「よう、見ろ。まずは大きさ。
ただの砦ではない。鉄砲衆だけでも千人以上は入れる。
そして場所。南側の寄せ手が全て見渡せる。
真田丸から隠れて城壁に近づくことはできん。」

あと、陣立ての平面的な地図からではわからぬ点。

「高さ、でございましょうな。」正信。

「真田丸は高さがある。
こちらからは攻めにくく、しかも上からは一斉に撃ち掛けられる。
考えただけでも、肝が冷える。」

「えらいものを作ってくれましたな、真田左衛門佐も。」

怖いもの、恐ろしいものを知っている家康と、幸村の策を、何となく・・・いわば碁敵のごとく楽しんでいるような正信。

一方、真田丸の櫓から四方を見渡す幸村。
真田と同じ赤備えの一団を見て。

「ここに至るまでの物語の物語があるのだろうな」
「聞いてみたいものですなぁ。」

ドラマ内での、これほど具体的なエールは始めてかも(微苦笑

「そして、あれを見よ。上杉じゃ。」

その頃、景勝と兼続は家康に呼び出されておりました。

「ようやく父親が死んでくれたというに、今度は息子。まことに忌々しき奴じゃ。
どこまでもわしの前に立ちはだかる。」

「して、上杉になにをせよと。」兼続。

真田丸を落とせ。
・・・先の戦さでは、わしに楯突いてくれたのう。」

「まだ、その話を蒸し返されますか。」

14年も経っているのだけれども、こういうことは家康、いや権力者は絶対に忘れない。

「大層な文を送りつけよって。
おかげで、百二十万石が、ええ・・・・何万であったかのう。」

景勝に尋ねます。

「三万石でござる。」

「考えようぞ。これは唯一無二の機会だと思うがのう。」

「上杉様と真田との深き縁はよう、わかっております。
ここは真田と戦うことで、徳川への忠義を示されよ!」

正純。恫喝です。

「よろしいな。」

二人の背中をポン、と叩く家康。

「畏まりました。」兼続。

家康の陣を出た二人。
戦国の慣わしとは言え・・・半ば放心状態の景勝に兼続。

「いたし方ありませぬ。ここで拒めば、上杉の生きる道はございませぬ。」
.

さて、大坂城では、秀頼が総大将として先陣に立ちたいと言い出して、ひと悶着起こっていました。

大蔵、有楽斎はもちろん大反対。
幸村も、総大将はむやみに兵の前に姿を現すものではない、士気が上がるどころか、味方が劣勢になって総大将が焦っているのかと、かえって不安を与える、と止めます。

「そういうものか。」

幸村の理にかなった言葉に納得する秀頼。
殿様が甲冑を召されるのは、勝ち戦さと決まってから、と有楽斎。この人は信用できないけれども、しきたりとしては、筋が通ってそうな気がします。

これで収まるかに見えた話、淀殿がかき混ぜます。

「私が鎧姿でものどもを励ましにまいる。」

驚く一同。
そんな前例はない、と止める修理に、例がないからいいのだ、と何処吹く風、押し通してしまいました。こういう時の淀殿は止めようがない、と幸村も渋い顔であきらめます。

「御上様は戦さを楽しんでおられる。」

幸村に愚痴る修理。
二人の前を、淀殿の侍女のユニフォームを来たきりちゃんが通り過ぎていきます。

「お前!」

吃驚する幸村。

「御上様の侍女を仰せつかりました。」

「そうなのか。」

幸村もこのパターンには慣れっこね(笑
今までの中で一番、普通のパターンかもしれない。

さて、意気揚々と陣中に出向く淀殿。
仕方なく、侍女として付き従うきりちゃん、幸村に愚痴ります。

「はしゃいでおられるのは、御上様だけ。みんな、あっけにとられています。」

「そりゃそうだ。」

「どうも好きになれない。」

陣中見舞いはともかく、はしゃいで見えるのは、いい感じがしません。
お葬式時、人の多さに、お葬式の意味もわからにまま、興奮してはしゃぐ子供のようにも見えます。
しかし、淀殿はこの戦さの意味をわかっているはず。何を思っているのでしょう。華々しい葬礼?
.

徳川より真田へ、上杉の下について出城の真田を攻めろ、という命が下りました。真田家を試しております。
弟の信政は、何を躊躇っている、今こそ忠義を示すチャンスと張り切って、戦さ支度を始めます。
兄の信吉は沈痛な面持ちです。

「叔父上とは戦いとうないのじゃ・・・」

頷く茂誠。佐助を合図で呼び出し、ことづけを託す三十郎。
真田は一つなのですねえ。

佐助を経て、真田が上杉勢に組み入れられたことを知った幸村。

「急がねばならん。」

秀頼と、明日、こちらからし掛ける旨、上奏します。控えるは修理一人。
城内に内通するものの気配がある、このこと、くれぐれも外に漏らさぬように、と二人に釘を刺しました。

そして、五人衆を集め、差配を述べます。

まずは、相手を炊きつける。又兵衛、長門守、長宗我部は真田丸に自分と共に引きこもる。勝永は北、明石は東を守りにつく。

承知!と五人。
いよいよです。
.

「大助、初陣じゃ。
この戦さ、おぬしの方にかかっておると心得よ。」

父の命を受けて最前線の前田軍と対峙、真田の旗を懸命にふり、高砂を謡って挑発する大助。
第一次上田合戦の時の、幸村と同じ役目、真田の伝統です。

敵が挑発に乗るや、さっと引き上げる大助。見事に敵を引きつれての退却です。

「ようやった、大助!」

櫓でわが息子の働きを愛でる幸村。

そこで、佐助が、真田丸内で、爆弾を仕掛けます。
真田丸内部で爆発が起きたのを見た徳川勢は、内乱が起こったと思い、一気に勢いづいて砦に攻め入ろうとします。
しかし先陣を切っていた前田軍は、空堀で立ち往生、背後からは井伊などが押し寄せてきているから、後戻りもできず、前に進むしかない。
幸村の策によって予め作られた道を渡るしかありません。

幸村、手柄を立てようと必死に登ってくる徳川勢を見下ろしながら、長門守に。

「忘れるな。敵をひとつの塊と思ってはならぬ。所詮、人の集まりじゃ。」

敵を思い切り引きつけて、射撃が始まりました。

前田や井伊が、命令を待たずに真田丸に突入したことを聞いた家康。

「いかん、真田の思う壺じゃ。」

戦さは、仕掛けがうまく動かず、一時砦への進入を許す劣勢となるも、挽回。
幸村、又兵衛らが自ら刀や槍をふるって追い払いました。
やがて、徳川勢の退却が始まります。

一部始終を、自分たちの陣から見ていた上杉主従。

「味方が兵を引いておりますな。」兼続。

仕上げとして、砦の外に出て、名乗りを上げる幸村。

「我こそは、真田左衛門佐幸村!」

遠目で見ていた景勝。

「源次郎め、あっぱれな戦いぶりよ。日の本一のつわもの、真田左衛門佐!」
.

家康の陣では。

「またしても真田にしてやられましたな。」正信。
「大敗じゃ」

秀忠、言わでいいことを・・・

「言わんでもわかっておる!!」

あ、やっぱり家康に叱り飛ばされてました(汗笑

「この戦さ、手こずるやもしれません。」

「・・・次の手を考える。」

家康、暗く悪い顔をしてます。
.

真田丸では。

面白いように策があたったな、と言う又兵衛に、「策とはそういうものだ。」と澄まして答える幸村。

「おめでとうございます!」

勝どきが上がりました、
大助のを愛でる幸村。嬉しそうな幸村、本当に嬉しそうな大助。

秀頼に戦勝を伝えに行く、という長門守を一人呼び寄せる幸村。
長門守は、天下の名将、真田左衛門佐殿の差配ぶりをこの目で見れて、と大感激なのですが。

「これから話すことは、決して人には漏らすな。
実はかような大いくさ、私も初めてなのだ。
心の臓が口から飛び出そうであった。」

一瞬あっけにとられるも、破顔一笑する長門守なのでした。
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幹部の中では一番年下の長門守への配慮でもあるのでしょうが、びびっていたのも本当でしょう。その気持ちを誰かに漏らすことで、自分の気持ちを落ち着かせる。

この、こそっと本音を言って相手を呆気にさせる持って行き方は、昌幸ゆずりです。
ファッションだけでなく、段々父に似てきました。

戦さが思った後は、思うところがある・・・どんなことなのでしょうか。

互いに長生きしよう、と福島と平野。長生きはするのだけれども、福島さんはねえ・・・

勝永が銃を使うシーン。
銃によって人がばたばたと倒れていく様は、流し気味なのだけれども、開かなかった扉を勝永の銃によって開かれる、という流れを、フリから丁寧に描いていて、銃とは人を殺すためにあるのではない、という合戦シーンがあまり好きではない三谷さんの意地のようなものを感じました。
そのためににも、このシーンは格好良く撮らねばならない。さらに言えば、幸村や又兵衛、作兵衛たちの白兵戦より格好よくってもいいシーン。見事に映像化してくれていたと思います。

九度山の時は少年だったのに、すっかり青年に見えた大助。この短期間で・・・俳優さんってすごいです。

幸村の活躍を愛でた景勝。
一時は父代わりだった彼の言葉は、昌幸の言葉とも、とれました(涙

この大河では、家康から脅され、藩を守ることと源次郎への思いの板ばさみとなって心身疲労していますが、冒頭の今福砦、落としたのは上杉、という説もあるようですし(wiki)、頑張っていたのかもしれません。

何はともあれ、今は、この大河のストーリーに一喜一憂するのみです。
勝どきを上げれるような勝ち戦のシーンは、今回限りかもしれないと思うと・・・ワンシーン、ワンシーンを精一杯楽しんで見ました。

来週は、はや崩壊してしまう(涙
あともうちょっとでいいから、皆の晴れ晴れした顔を見ていたいです・・・でも、あと5話だものね、無理だわね(涙々

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2016年11月 8日 (火)

真田丸 第44話「築城」

公式サイト

幸村(堺雅人)は、大坂城の最大の弱点となる南側に出城を造ることを思いつく。しかし、同じことを考えている男がもう一人いた。さて、織田有楽斎(井上順)と大蔵卿局(峯村リエ)は、牢人衆を決して信じようとしない。豊臣家の態度に業を煮やした又兵衛(哀川翔)と勝永(岡本健一)は、大坂城を出ると言い出す。しかし、そのとき秀頼(中川大志)は…。一方、信之(大泉洋)の命を受けて松(木村佳乃)が大坂に向かっていた。(YAH0O!テレビより)

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オープニングがなかったことすら忘れて見入っていたら、最後に、予告を織り込んで・・・「真田丸」の題字に思わず、うるうる。

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引用したセリフは全て概略です。
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ようよう心を合わせて出した、打って出るという策を、いとも簡単に却下された五人衆。
結局、自分たちは信用されていないだ、と不満を募らせます。
籠城なら籠城で新たに策を練る、と幸村。

京の家康、籠城に決まった、との文を読んで。

「これで、勝ったの。」

やはり上層部にスパイがいる。一番怪しいのはどう見ても有楽斎さんだけれども・・・はて。
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幸村の策は、守りが弱い城の南に出城を築くことでした。

「父上も生きておられれば、同じ考えのはず。籠城に勝つには、これしかない。」

予定地を下見する幸村。オープンロケは久しぶりな気がします。

信濃より作兵衛が到着し、幸村と梅の娘、すえが、自分が見つけてきた男と婚礼を挙げたことを報告しました。

「苦労をかけたな・・・」

さらに、作兵衛、信之は江戸に残り、息子二人が秀忠の陣に付き従っていることも伝えます。

「覚悟はしておった。すべてはさだめじゃ。」
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修理に、出城を築くことを申し出ると、同じ考えを持っている者がいるので、その者と話し合え、と言われる幸村。
修理、珍しく少し諧謔を含んだ微笑を、かすかではありますが、浮かべていました。
というのも、その者とは又兵衛だったからです。

豊臣家臣の最古参、大角与左衛門が受け持つ台所にて、話し合う二人。

幸村は、又兵衛に、何故あそこを選んだかを問います。

「あそこに砦だぞ。誰でも攻めたくなる、それが狙いだ。
大暴れしてやる。」

やはり又兵衛殿は死ぬ気だな、と幸村。

「譲ってくれ。私なら、勝てる出城を築く。」

頭を下げる幸村に、最初はいつものように突っぱねる又兵衛でしたが、幸村から、陣立ての図を見せられて、目を輝かせはじめます。かつての上田にてのゲリラ戦を髣髴とさせる、仕掛け一杯の出城です。

「これが、父、安房守より受け継いだ、真田の軍略。」

「面白いじゃねぇか。」

「任せてもらえぬか。」

にやっと頷き、哄笑する又兵衛。
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修理から幸村の陣立てを見せられた秀頼。見事な陣立て、と目を輝かせますが、例によって有楽斎と大蔵が難癖をつけます。

要所要所が全て牢人たちで占められている。これは如何なものか、一人でも裏切り者がでれば、城はたちまち落ちてしまう。
あってはならぬこと、とすばやく反応する大蔵。

「牢人たちをそろそろ信じてやってもいいのではありませぬか。」

修理は説得を試みますが、金目当てで集まった者は金で転ぶ、と全く受け付けない大蔵。

「あの者たち、金だけが目当てではございませぬ。」

「口でゆうてるだけじゃ。」

はねつけます。まあ、憎々しい顔。うまいです、峯村さん。

「この出城が敵側にまわったらと思うと、背筋が凍りますな。」有楽斎。

「そこは左衛門佐の持ち場だぞ。」秀頼。

「その左衛門佐こそが、怪しい。」

と有楽斎、兄が徳川の家臣であること、此度の責めにも加わっていることなどをあげ、要所には、信頼の置ける豊臣家臣を配置すべきである、と主張。
作り直すのじゃ、作り直すのじゃ、と陣立ての図を丸め込む大蔵。ああ、勿体無い(_ _);;

牢人たちへの不信感は、有楽斎たちだけではないのでしょう。
城内には不信感が渦巻いている。その空気を背景とする彼らの意見は、決して見過ごすことができるものではありません。
結局、秀頼は折れ、再び幸村の策は却下されてしまいました。

申し訳ない、と平に誤る修理と長門守。

「我らは頼りにされているのか、おらぬのか。」と長宗我部。

「みんな、不安なのだ。牢人たちがまことに豊臣のために働いてくれるのか。」

という修理に、まだ、そんなことを、と勝永。
新しい陣立て図には、五人衆たちの名も載っていなければ、出城すらなくなっていました。

「もういい。俺は降りた。ここに俺たちの居場所はないぞ。徳川につく。」

勝永、キリシタンの明石を除く後の三人と共に立ち去ろうとします。

「早まるな、この件、私に預からせてくれ。御上様に掛け合ってまいる。」

淀殿の説得を試みる幸村。

幸村の、味方同士が信じあわねば勝てない、という説得を歌留多をしつつ聞く淀殿。
懐かしい。色の落ち方に歳月を感じました。細かい仕事です。

お前はともかく、あの者たちが裏切らぬと、どうして言えるのか、という淀殿。
有楽斎、大蔵と違って、幸村だけは信じ続けている。

「殿下が亡くなってから、ずっと豊臣の家を守ってきました。
ようやく秀頼殿も成人し、今はすべてあの子に任しております。
もちろん、たまには意見は言いますが。」

思いっきり横槍を入れてましたが。

「秀頼殿が決めたことに私が口を挟めますか?・・・そなたの出城だけは作ってもよいことにする、と言うのはどうじゃ。」

「牢人たちすべてを信じてもらわねば、意味がありません。」

「ならば、出城の件は許しません。」

「いたし方ありません。」

立ち上がる幸村。

「城を出て行くのですか。」

「とんでもない、他の策を考えるまでござる。」
.

啖呵は切ったものの、もう手詰まり状態の幸村に、修理。

「腹は括った。戦さをするのは、そちらだ。思うようにされよ。私のことは気にされるな。
頭の固い奴らに任せていては、戦さは勝てん。」

ちょっと危なっかしいけれども・・・言い切ってくれました。
長門守に向かって、このこと、秀頼公とそのまわりの者には決して言わぬよう、言い含め、すぐに出城作りに取り掛かれよ、と。

急ぎ城作りを進めながら、作兵衛に、武田の武勇の証し、赤い鎧を、真田勢すべての数を揃えるよう命じる幸村。
.

一方、京の家康。大急ぎで参上した秀忠を叱責していました。

「考えが浅い!
そなたは将軍だ。焦らず、ゆっくりと進軍してこそ、徳川の大きさを世に知らしめることができるのだ。」

急いで片をつけばならないほどの戦さではないのだから。

「いつまでも関ヶ原を引きずるな!
正信、そちがついていながら、なんだ!この体たらくは!」

うとうとしているふりをして聞き流す正信。トラウマに縛られた今の秀忠には、何を言っても無駄ですからねえ。
家康自身が真田に引きづられていることも、重々承知。

徳川の命で、全国から大名たちの軍勢が集まった。その数、およそ30万(ナレーション)

松、無事、京に着いたのはいいけれども、各大名が戦さのバタバタしている中、とても女人が一人で町を歩ける状態ではない、と綱家に止められます。
どうしたもんじゃろのう、と思案するもまもなく、縁の深い出雲お国一座と再会。代替わりしているのに、歳月を感じます。
松は早速一座にもぐりこんで、真田の陣にもぐり込むこのに成功しました。

松がまた何かやらかすのでは、と心配していたのですが、出雲お国の伏線を回収しつつの、さらっとしたエピソードになっていて、ほっとしました。
京近辺に30万ほどの殺気だった兵が集まっているのですものね。そりゃ危ない。
時代考証無視の騒動やらワープがなくてよかったです。

甥二人に、信之の言葉を伝える松。

「決して真田同士で刃を向け合ってはならぬ。
どのようなことがあろうがと、身内同士で争うことは避けねばなりません。
戦がさが始まったら、真田勢はできるだけ後ろの方に控え、じっとしていること。」

徳川に知られては、ただでは済まされない、本当に内輪の極秘の命です。

嫡男、信吉は承知するも、信政は反発。
相手が身内であっても、戦さとあらば容赦しない。戦国の世を通じてそうだったのだから。現に幸村が、その覚悟を豊臣方から試されている。
これからどうなるのでしょう・・・
.

「思えばわしの人生はずっと耐える毎日だった。
14年前の戦さで、わしだけは徳川につき、父上と弟は豊臣についた。断腸の思いだった。
戦さは徳川の勝利、わしは九万五千石の大名となった。」

辛い思いを告白する信之。聞いているのは、たおやかに文を書く女性・・・の手。

「嬉しいことは一つもなかった。妻に内緒で九度山の父たちに仕送りを続けた。」

と言うことは、相手は稲も、おこうでもない。二人は今やツーカーですから。て、いうか、仕送りは稲には内緒だったんですね。どうりで大したものが送れなかったはずです。

「再び戦さが始まろうとしている。今度は息子たちと弟が戦おうとしている。
いつになったらわしの心は安らぐのか。」

ということで、あらあら、お通が再登場。
京は戦場になるから、ということで江戸に呼び寄せたらしいです。

「わしは、人前でこのようなことは言わぬ。不思議じゃ、そなたといると何でも話しとおなる。」

同情を引きながらの、王道の口説き文句ですなあ、信之さん。顔が緩んでますよ~。

「どうぞ、気兼ねせんと話しておくれやす。」

腕のしびれはきっと心から、と言われて、まずますデレデレになる信之。
心穏やかになる、というお香を焚いてくれました。
・・・いやいや匂いは(苦笑
視聴者の突っ込みが聞こえそうでしたよ。
案の定、即刻、稲さんにばれてます(笑

なんだか、吉野太夫と入れ替わっていたスパイを思い出しました。お香だって、わざとなのか?・・・この人、怪しすぎる。
浮気騒動はともかく、戦い絡みの血なまぐさいことにならなければよいのですが。
.

風雲急を告げる大坂では。

出城作り陣立てが有楽斎にばれてしまい、幸村たち牢人たちが勝手に動くことが大問題になります。

修理は、私が許しました、すべて私が許しました、と必死に庇うのですけれども、有楽斎たちからは全く相手にされません。

「真田が裏切ったらどうするのじゃ。」

「真田が裏切ることはありませぬ!」

黙っていろ、と大蔵。

「やはり牢人どもはならず者の集まり。下知に従わぬは秀頼公に背くこと。決して許してはなりませぬぞ。」

秀頼に言って聞かします。

「左衛門佐は信じてやりたいのだが。」

と秀頼。しかし。

「あれの父親は裏切りに裏切りを重ねて生き残った男でございます。」

と、またもや阻まれてしまいます。

有楽斎が、秀頼の命として、現場に工事を止めに訪れます。
驚いて、付き従う修理の顔を見る幸村。
しかし、修理、何のことやら、とスルー。
ああ、やっぱり頼りにならない人だった・・・つと幸村に近づいて耳打ちしました。

「ここで止めれば、お咎めなし、と秀頼公は言われた・・・すまぬ!!」

上司の命は絶対・・・官僚臭の抜け切らない修理。
道が閉ざされ、呆然、唖然とする幸村。
一人、完成間近だった物見櫓に立つ幸村の下へ、又兵衛と勝永が、今夜城を出る、と誘いにきました。
しかし。

「豊臣を見捨てるわけにはいかない。」

きっぱりと言い切る幸村。

その姿を、修理に案内された秀頼が見ている・・・修理の奥の手でした。
幸村、秀頼に気がつき、物見櫓から下りて頭を下げます。又兵衛と勝永も礼。

「ここに出城とは、よう考えた。さすがは戦さ上手の真田。なにやら仕掛けが沢山あるようだ。」

秀頼の城の知識の豊富さを垣間見て、はっとする幸村。

「左衛門佐、豊臣を見捨てぬ、というのはまことだな。」

「私は、亡きお父上、太閤殿下にお誓い申し上げました。」

「この出城、仕上げは私が許す。

私はそなたらを信じておる。」

「戦さになれば、われら存分に働き、命に代えても、殿様をお守り申し上げます。」

幸村の手を取る秀頼。

「頼りにしておる。」

決断を母に伝える秀頼。当然、なりませぬ、といつものように却下されそうになります。

「この城の主は私です。
この戦さ、牢人たちの力を借りねば、我らの負けでござる!ごめん!」

やっと自分の決定を貫いた秀頼。

大蔵が上目遣いに淀殿を見ると。
怒りの表情はない。わが子の成長を見ての、悔しげでもあり、ちょっと嬉しそう。
.

家康は住吉、秀忠は平野に陣を構えた、という敵の布陣は、すぐさま佐助によってもたらされました。
真田は東なので、じかにぶつかることはない。
向き合うのは、伊達と、そして上杉。

「お館様が来ておられるのか。
まさかこのような形で相見えることになるとは。」

住吉の家康の陣に集められた大名たち。
伊達、景勝、兼続、そして緊張している信吉。

伊達から、幸村が、わざわざ幽閉先を抜け出し、牢人たちの中に。秀頼の呼びかけに応じたことを聞く景勝。

「愚か者ですなあ。」

との伊達に、応えず少し天を仰ぐ景勝。

家康、登場し、大名たちを前に、戦闘開始の号令とも言うべき演説をぶちます。

「大坂城に立て籠もり、世の安寧を脅かす不埒者たちを、これより成敗いたす。
難攻不落と言われる大坂城ではあるが、そこに籠もるは、大半が有象無象の牢人ども。
我らの勝利は疑いなじゃ!」

.

大名になる夢を朗らかに宣言する塙団右衛門、戦さのためのミサを行うという、明石とその配下の兵たちなど、戦さ仕度も賑やかな大坂城では。
大助とともに、戦さは初めての長門守も、方々の側で学ぼうと、幸村や又兵衛について歩き回っています。
そこへ作兵衛が、赤い鎧を持ってきました。人数分、用意できたと。足りない分は漆で塗った。
真田の赤備えです。

こんな寄せ集めで三十万に勝てるのか、と幸村に尋ねる又兵衛。

「もちろん。
われらは関ヶ原で苦渋を舐めた。まことの戦さを体で知っている。
一方、敵はどうだ。
ほとんどの者たちが戦さ場を知らぬ者たちだ。
この差は大きい。」

幸村の言葉通り、徳川方では、陣地の作り方や動かし方を知らぬ兵たちに苛立つ家康自ら、土を掘って見せています。
呼ばれて、ボケたふりはどこへやら、大張り切りで手伝う正信。
怒っているわりには、爺さん二人、なんだか楽しそう。秀忠は完全に置いてけぼりです。

そこへ城内からの、大坂方の布陣が書かれた文が届きます。
いったい何者が出しているのか・・・

「これは急ごしらえの出城のようでございますなあ。」正信。

「いらぬ所に作りおって。誰が守る。」

「・・・真田左衛門佐。」正純。

かっと目を見開く家康。

「真田!また真田か!!」
.

出城がいよいよ完成しました。

「内記、ようやくこれで城持ちになった。」

六文戦を白く染め抜いた赤い真田の旗が掲げられます。

「城の名は何とします?」

「決まっているだろう。

 

真田丸よ。」

ここでオープイングの題字(涙)

合戦のCGには声も入っていました。
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粘りに粘った幸村と、そして修理。

ようやくここまでたどり着きました。

六文銭。
梅ちゃんを思い出しました。
あの時から、何と遠くまで来たことか。

煮え切らなく見えていた秀頼が、ついに自らの意思を通しました。

秀頼ってとてもいい子なんだなあ。
大人の意見はちゃんと聞くし、自分の我を通すための裏企みも考えない。
平和な時にお殿様として生まれていたら、きっと名殿様になっていたと思います。

修理の最後の一手は、直接の上司を飛び越えて、最高経営責任者に直訴することでした。
もちろん、最高責任者がぼんくらだったら意味のない行動ですが、軍議が始まって以降の秀頼を見ていた修理には、採算があった。

ここまできたら、豊臣に勝って欲しくなってします。
でも、それは・・・ありえない(_ _);;

大勝利が描かれるのは、次回くらいなのでしょうか。
その先になにが待っていようと、楽しまなくては。

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2016年11月 4日 (金)

真田丸 第43話「軍議」

公式サイト

徳川軍が大坂城に迫る中、茶々(竹内結子)は幸村(堺雅人)と密かに会い、ある願い事をする。一方、秀頼(中川大志)の御前で五人衆を集めての軍議が開かれる。幸村だけは、家康(内野聖陽)のいる京へ攻め込むことを主張するが、みな反対する。次第に勝永(岡本健一)は幸村の意見を認めるようになるが、又兵衛(哀川翔)だけは籠城すべきだと猛反対し続ける。そして、ついに秀頼が決断をくだすときが訪れる…。(YAH0O!テレビより)

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月締め、月初めでばたばたしており、アップするのがとても遅くなりました。
今回もセリフの量が半端ない(汗

引用したセリフは全て概略です。
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上方へ向かう徳川秀忠軍と共にする真田軍。
武を好まぬ信吉、武が好きな信政兄弟は相変わらずで・・・そこに秀忠のお供で陣中見舞いに訪れた正信、幸村が大坂城に入ったことを、そっと知らせてくれました。

ほんと、策士ではあるけれども、義を知る人です。
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江戸の信之は、松に京へ上るよう、頼んでいました。

「源次郎が大坂方につきました。息子たちと源次郎が争うなど、あってはならぬこと。」

「源次郎だって、甥っ子たち相手に本気にはならないんはない?手加減してくれるんじゃないかしら。」

「私が心配しているのは、そこなのです。
敵陣に身内がいれば、源次郎の目が曇る。
源次郎の好きにさせてやりたいのです。あれは14年間、この時を待っていたのです。
敵陣に真田の旗を見れば、源次郎の決意が鈍る。

 

義兄上と三十郎に、どんなことをしても、戦場には出るな、とお伝えください。
徳川への忠義の証しとして、敢て一番前に陣を敷くなど、愚かなことは考えるな、と。

 

稲の耳に入ればえらいことになります。姉上だけが頼りなのです。」

真田に馴染んだとは言え、稲は徳川の出ですからねえ。
天下が誰の者になろうが関係ない、ひたすら真田のこと、子供たちのこと、そして弟のことを案じる信之。
作兵衛たちには行ってはならぬ、と厳格な態度をとったものの、弟の思いは誰よりもわかっている。
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京に着き、秀忠軍の予想より早い進軍を聞く家康。
こたびは大御所様に叱られぬよう、必死なのでしょう、という正純。

「いつまで関ヶ原のことを引きずっておるのだ。」

と、渋い顔の家康です。
昌幸、あわやというところで、秀忠を取り逃がしたものの、トラウマはしっかり植えつけていました。

そこへ片桐且元が参じます。
表情を一変させて、歓待する家康。そなたのような家臣が欲しかった、とお決まりの言葉で篭絡します。
固い表情で、豊臣との縁は切れてしまった、と、申し出を受ける片桐でしたが、大坂城の兵糧を軍勢を明かすことを求められると、さすがに黙り込みます。
今まで何十年と豊臣に使えた者、家康とて、返事を期待していたわけではなかったのですが・・・

「もって半年。」

躊躇を重ねた上で、答えた且元。
秀吉への忠誠心は言わずもがな、三成たち家臣の思いを一番知っている人物。
派閥争いに負けて城を追い出されてもなお、九度山まで幸村を迎えに行ったのに、なぜ。

今後も紆余曲折ある人物。三谷さんがどう描くか、気になります。
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大坂城の武器庫で、久しぶりに二人きりで会う淀殿と幸村。

かつて秀吉が決して茶々に見せようとしなった武器の数々を前にして、淀殿。

「みな、もうすぐ出番ですよ。」

これから始まる軍議にて、秀頼公に必勝の策を献ずるつもりだと言う幸村に、

「この城さえあれば、我らは負けませんね。」

「もちろんです。
ただ、私の献ずる策は籠城をとりません。もっと良き手が。」

「秀頼が危ない目に会うことはありませんか?」

「もちろんです。」

後ろから幸村にすがりついて。

「ずっと待っていました。
私の愛した人たちはみな、この世に未練を残して死にました。
父上も母上も兄上も、柴田の父も、捨も。」

「太閤殿下は。」

私の愛した人たち、といいました。

 

私はどうなってもかまいません。秀頼を死なせないで。」

「命に代えても。」

さらに強く抱きしめる淀殿の手を振り払う、幸村。

「これより、軍議の仕度がございます。」

身内の死を見すぎた淀殿。
保護者候補として狙いを定めていた幸村が戻ってきた今、積極的に出ました。
今まで口を濁していた秀吉に対する気持ちも、はっきり示しました。秀吉、哀れ。

彼女は彼女なりに、運命と向き合っているだろうけれども・・・何を考えているのかわからない。恐いです。
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軍議を前にして、大蔵、有楽斎、修理と木村長門守重成。

増え続ける牢人たちの兵糧のことを心配する修理を、そんなことはどうにでもなる、と軽くいなす有楽斎。
信長の弟、という位置を利用して、戦さは時の勢い、と桶狭間の戦いを引き合いだすところ、やはり喰えない感じがします。
大蔵のスタンスははっきりしています。

くれぐれもあの者たちを好きにさせてはならない、持ち上げるのはかまわぬが。

「舵を取るのはあくまでも、我ら!」
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さて、秀頼の御前で、修理、長門守たち豊臣家家臣と、五人衆の軍議が始まります。

ここから、長いです(汗
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先月(10月)の23日、家康が京都に入り、上京中の秀忠と徳川傘下の大名、合わせて、少なくとも二十万。
どう、迎え撃つか。

敵方の情報を述べる修理。
大蔵の意を汲んだ長戸守が籠城を提案すると、又兵衛、長宗我部、明石、勝永らが賛成しますが幸村だけは

「不承知でございます。」

幸村をじっと見る皆。

「そもそも籠城とは、援軍が来るまでの時を稼ぐもの。
此度の戦さに援軍はおりませぬ。

 

ここは打って出るべきでしょう。」

「馬鹿な、正面からぶつかって勝てるわけがない。」又兵衛。

「正面から打って出るとは、申してはおらぬ。」

「大坂城は太閤殿下が作られた難攻不落の城。敢てそこから出て戦う。意味がわかりません。」と修理。

父、昌幸の立てた策を、目下の形勢に合わせて立て直して提言する幸村。

「戦さをなるべく城から離し、大坂、京、伏見、大津、上方全てを戦場とすることで、徳川を分断、敵の力を削いでいきます。」

話としては面白いが、と有楽斎。

「京の町に攻め入ると申されるか。」修理。

「京には家康がいます。」

「由緒ある神社仏閣を左衛門佐殿は灰にするおつもりか。」

「勝つためにございます。」

黙り込む一同。沈黙を破るのは、いつも有楽斎。

「籠城でよいのではないか。」

「では、いったい何時まで城に籠もられるおつもりですか。」

「この城なら、二年でも三年でも籠もることができる。」

修理、それだけの兵糧があるか、と問われ、ござる、と。

「その先は。」

「そうこうする内に」家康が死ぬ。それを待つ。」有楽斎。

「こうしよう。まず、城の兵力を俺とお前、それとあんたらでそれぞれ固め、向かってくる敵を蹴散らす。どうだ。」

と又兵衛(汗

軍議を開いた意味がありませんです。しかし、それは妙案、と煽てる有楽斎。喰えないわ~。

「殿、ご裁断を。」と修理。

何も決まってませんよー(大汗

「そういうことならば、私は引き下がらせていただこう。」

立ち上がる幸村。

「お待ちを。」

「考え抜いた策を、ろくに吟味もせず、退けられたのでは、やる気もおこりません。
九度山に帰ることにいたす。
ごめん。」

もちろん、内記曰く真田家の家風、「はったり」という名の策です。
父上ならどうするか、と考えたと言う幸村の言葉に喜ぶ内記、大助に、よう覚えておきなされ、と。
でもねえ、この少年は・・・(涙

そこへ幸村の目論見通り、長門守が迎えに来ます。席を外す内記、大助。

秀頼公がもう詳しく聞かして欲しいと言っている旨、伝えに来た長門守に、

「あなたはどう思われた、私の策について。」

と尋ねる幸村。

「私は籠城こそが唯一の道と思っている。
倍以上の敵を迎え撃つ時は、籠城が最も相応しい、というのが定石。」

「その定石を敵も知っている。
だからこそ、裏をかく意味があるのでは。」

それは、と口ごもる長門守。
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再会された軍議にて、策の内容を説明する幸村。

「今、家康は京にいる。
まず、伏見城を攻略、そこを出城として二条へ攻め込み、秀忠が到着する前に家康の首を取る。
同時に別の軍勢が大津を攻め落とし、近江をわがものとする。
さらに瀬田と宇治の橋を落とす。
これによって徳川本軍の進出を塞ぐ。

ここまでくれば、徳川についていた豊臣恩顧の大名たちの中にも、我らに味方する者たちが出てくる。
さらに、伊達や上杉と示し合わせ、秀忠勢を背後から襲わせる。

負ける気がいたしません。」

身を乗り出すようにして、秀頼。

「伊達や上杉が味方をしてくれるのか。」

「家康の首さえ取れば、必ず。」

しかし、又兵衛はあくまで籠城を主張、そのわけを尋ねる幸村に、

「話が大きすぎて、ついていけない。」

「説明が足りないのであれば、いくらでもお話いたす。」

長宗我部と明石も頑として籠城策を譲りません。多勢に無勢・・・しかしその時、勝永。

「待った。
俺は左衛門佐の策に乗る。」

「おい、」又兵衛。

「話が大きすぎて・・・俺はそこが気に入った。」

ここで、軍議は再び休憩。
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籠城か、打って出るか。幸村の策に傾きつつも、迷う秀頼。

「最後にお決めになられるのは殿でございます。」

若き主に、自分の説を押しつけることなく、リーダーの自覚を促す修理。
ここらへんから、修理のイメージが変わっていきます。

一方、庭で休み時間を過ごす幸村、賛成してくれた勝永に礼を言います。

「正直言って、おれは籠城だろうが何だろうが、全く拘らん。」

と、勝永。

「では?」

「あんたは何のためにここへやって来た。」

「私がですか?」

「俺は己の力を試したかった。それだけだ。
今の俺の腕が戦場でどれだけ通じるか、それを見極める。だから、ここへ来た。
あんたに乗ったのは、恩を売るためだ。
京に攻め込むと言ったな。その役目、俺にやらせろ。
家康の首は、俺が取る!」

幸村の策の方にやりがいを感じたのでしょう。そら、籠もるより、打って出る方が、戦さとしては絶対に面白いですから。

いいでしょう、と微笑む幸村。一人離れて座る又兵衛に目をやります。

「それにしても、後藤殿はなぜ奏上に拘るのか。」

「あいつはあんたの意見に従うのが嫌なだけだ。」

明石と長宗我部に目を向ける幸村。

「では、あちらの二人は。」

「よう、知らぬ。」

まず、明石に近づき、戦さ上手で知られた宇喜多の家老であったならば、籠城が得策ではないことはよくわかっているはず、と話しかけます。

キリシタンである明石の役目は、この国に信者を増やすことのみ。

「軍議が始まる前に言われたのです。此度の戦さは籠城と決まっておる故、左衛門佐殿が他の策を出しても、決して乗るなと。
さすれば、今後、キリシタンの布教に関して便宜を図る、と大野修理殿に。」

「そういうことでしたか。」

「私には豊臣につく謂れはない。私が大坂に来たわけは、ただ一つ。
徳川がキリシタン禁止令を出したからです。
私にはそれが全て。」

次に長宗我部の取調べ・・・じゃない、話を聞く幸村。
彼の願いは長宗我部家の再興、そのことを取り引き材料にされたのです。

「多くの家臣の思いがわしの方にかかっておる。」

「結局豊臣の奴ら、俺たち牢人を頼りにしているくせに、俺たちに牛耳られるのを恐れているんだ。」勝永。

「そのようです。」

「何としてもあんたの策を潰す腹だ。」

「しかしわからぬのは、修理殿がなぜ、私の策をご存知だったのか。」

と呟きつつ、淀殿との武器倉庫での会話を思い出す幸村・・・疑念を振り払うがごとく頭を振って、明石と長宗我部に。

「どのようなわけでここに来られたか、それは関わり合いません。
大事なのは、豊臣が負けてしまえば、あなた方の夢は潰えるということ。
キリシタンの布教も、長宗我部家の再興も、戦さに勝たねば、すべて夢となるのです。
まずは勝つこと。
籠城ではそれが叶いませぬ。
この世に決して落ちぬ城はない。城は大きければ大きいほど、どこかに綻びが生じる。
この戦さに勝つためには、城から出るしかありません。」

別室して、修理と長門守を呼びつける大蔵、そばには有楽斎。

「城から出るなど、もってのほか。」

母の叱責に、京の家康を攻めるなら今しかない、と幸村の策の一端を述べる修理。
しかし、策の内容には、大蔵は全く興味がない。

「ゆうたではありませぬか。あの者たちの思い通りにさせてはなりませぬ。」
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軍議が再開しました。

「我ら二人も左衛門佐殿の策に乗ることにいたした。」と長宗我部。

大蔵の意を受けている長門守が幸村に尋ねます。
城を出て、徳川を京、大津にて分散させる、ということは、それすなわち、味方も分断されるということ。

「まとまりのない牢人たちが最も力を発揮するのは、この大坂城で一丸となって敵とぶつかる時ではないでしょうか。」

「そうかもしれません。
しかしながら、籠城というのは、いささか気が早すぎはしませんか。

 

確かに大坂城は最強の砦。
されそ、今の我らには最強の砦であると同じに、最後の砦でもある。
我らにはここしかないのです。ここが落ちれば、豊臣家は滅びます。
ならば、籠城は最後の策にとって置き、まずは外に打って出るべきです。
籠城はその後でもできます。

 

木村殿、定石通りに考えていては、戦さは勝てませぬぞ。」

幸村の言葉を噛み締める長戸守。

「今の言葉、腑に落ちました。」

「長門守!」修理。

素直な人、というか、優れた武将なのでしょう。
面子などより、戦さに勝つことを取りました。
武士ならば当たり前のことなのですが、今の大坂城にあっては、難しい生き方です。

勢いをつける幸村。

「籠城は最後の一手にとっておきましょう。それまでは少しでも、敵の力を奪うことを考えるべきです。
まずは、秀忠の軍勢が来る前に、京に攻め入りましょう。」

「不承知!」

又兵衛です。

「いつまでつまらん意地を張る。」勝永。

「うるさい!」

「あんたも修理殿に何か言われたのか。」

「馬鹿言え!」

「でしょうね。
あなたははじめから私の策には乗らないと、修理殿は踏んでおられた。」

勝永にも、持ち掛けなかった。彼らには、取り引き材料となる、守るものがなかったからでしょう。

「ことのついでに教えてくれ。
あんたは何のためにここへ来たんだ。」

又兵衛に尋ねる勝永。

「何の関わりがあるっ」

「わかる気がします。
死に場所を求めにやってきた。違いますか?」

幸村の問いに、沈黙する勝永たち。

「黒田家を飛び出すと、後藤殿は何処にも仕官ができなかった。
黒田の殿が手を回したからです。

 

武士らしく生きることができなくなったあなたは、あとは武士らしく死ぬしかない。」

立ち上がる又兵衛。

「俺は天下の後藤又兵衛だ!
天下の城を枕に、討ち死にするしかねえと思っている。俺の死に場所はここしかねえ。
籠城だ、誰が何と言おうと篭城なんだ!」

「私は勝つためにここへやって来た。
死にたがっているものに、用はありません。
勝つ気がないなら、この城を出ていってもらおう。」

「本気で勝とうとしているのか。」

「もちろん。」

「お前は大まぬけだ。勝てるわけがなかろう。
俺たちは日の本中を敵に回している。
口には出さねえが、みんな思っていることだろう!
そうだろう、みんな!」

「我らは別々の思いを持って、ここに集まってきました。
しかし、一つだけ通じ合っていることがあります。
みな、それぞれ望みを持っている。生きる望みを。
だからこそ、我らは強い。」

秀頼に向かって。

「私は本当に負ける気がしないのです。」

うなずく秀頼。
再び又兵衛に向かって、幸村。

「我らは決して負けない。ここに死に場所はない。

死にたいのなら、徳川につくべきだ。」

うーん、いい決め台詞です。

「その言葉、忘れねえぞ。」

哄笑する又兵衛。

「実はな、俺も籠城はまだ早いと思ってたんだよ。」

よく言うの、と勝永の突っ込み。ほっとする長宗我部と明石。

ここまででも十分見応えがあったのですが、三谷さん、容赦がありません。

「さて、中々よいものを拝見した。では、この辺でお開きにしませんか。」

ずっと顔に照明が当たっていなかった有楽斎。まるで、亡霊のようです。
では、と秀頼が〆ようとするのを、まるで秀頼が存在していないかのように振る舞います。

「はじめから申し上げておる。籠城以外にはない。」

「しかし、それでは、話し合った意味がありません!」

「意味はあった。それぞれの思い、胸に沁みましたぞ。」

「ふさけるな!」

又兵衛に胸ぐらを掴まれた有楽斎。

「おぬしらは所詮金で雇われた牢人たちじゃ。身の程をわきまえよ。」

「本音が出たな。」

「我らの指図に従い、敵と戦っておれば良いのだ。」

「有楽様、今の言葉は聞き捨てなりませぬ。」

「なんだと?」

有楽斎をたしなめたのは、なんと修理。有楽斎も驚いております。

「ここにいるのは豊臣を守るために集った者たちでございます。我らにとっては、あくまでも客人。
非礼は許されません!」

「誰に向かってゆうておる・・」

「決めるのは右大臣、秀頼公でございます!あなたではござらん!
殿、ご裁断を。」

「決めた。籠城はせぬ。打って出よう。」秀頼。

このこと、大蔵卿のお伝えする、と言い捨てて立ち去る有楽斎。
好きになされよ、と修理。

「では、これより、左衛門佐殿の策に沿って、急ぎ陣立てを決めてまいりましょう。」
.

軍議が終わった後、廊下に並び立つ五人衆。

「前途多難だな。」又兵衛。

「多難でない戦さなどありません。」

「わからぬのは、豊臣の連中だ。なぜ、あそこまで籠城に拘る。」勝永。

「匂う。」

「あんたはなぜ、ここに来た。」

勝永に問われた幸村。

「まだ、聞いてなかったぜ。」

「実は、私にもよくわからないのです。」
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お互いの夢や希望を曝すことで、結束感が生まれるまでの、息詰まる展開でした。
チームが出来上がる過程ですので、爽快感もあり、お見事でした。

しかし・・・最後に全部ひっくり返す、容赦のない三谷脚本。

淀殿に、籠城はせずに、打って出ることに決めたことを、生き生きとした表情とともに報告する秀頼。

「毛利が率いる二万の兵が、明日、京に攻め込みます。」

「なりませぬ。
そのものが裏切らぬ、と言えますか?」

思いもしなかった母の言葉に困惑、表情が一転する秀頼。

「牢人たちの中で信じられるのは真田だけ。
他は金目当てで集まってきた者たちです。
城に止め、目を光らせておかねば、何をしでかすか、わかったものではありませぬよ。
この城に居れば、徳川は手出しできません。

 

籠城です。それしかありません。よいですね。」

困惑を通り越し、呆然とする秀頼。
.

幸村の部屋を訪れ、頭を下げる修理と長門守。

「面目次第もござらん!」

秀頼公の決意が籠城に決まったことを伝えました。

「御上様の一言で、ひっくり返ってしまいました。
我らには、どうすることもできませぬ。」

「そういうことならば、仕方がありません。
そうと決まったからには、すぐに次の策を考えましょう。」

雅な微笑を幸村に向けつつ去る淀殿、狐のような表情の大蔵、その背後には、真っ暗で巨大な天守閣。かつては太陽にきらきらと輝いていたのに・・・
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スペクタクルで密度の濃い会話劇でした。

大坂の戦いが真田家の危機をも招いていること、信之の弟への変わらぬ愛情が、ドラマの下支えとなっていました。真田家の物語であることをきっちり抑えた展開です。
松がここで大きな役目を与えられたのにも、びっくり。なるほど~。

昌幸が策を述べたときは、又兵衛や勝永と同じ、壮大すぎてぴんときませんでしたが、状況に合わせて練り直した幸村の策には、現実味を感じました。

主を軽んじ、牢人たちを侮辱する有楽斎を一喝する修理。
修理もまた、武将だった。
幸村の策がうまくいくとはかぎらないけれども、座して滅びるを待つ籠城よりも、武将であるからには、勝ち目のある戦いに賭けたい。
悪評の高い修理をこう描くとは。驚きました。
今井さんというキャスティングが、実に効いていたと思います。

そして、ラスト、
男たちの、長くて熱い軍議を一気に無駄なものとしてしまった、淀殿の決定。
母には逆らえない秀頼。

こりゃ、やっぱり勝てないですわ・・・(_ _);;
幸村は、自分の策が

又兵衛の相方として、幸村との間に立った勝永の、戦国武将らしい爽やかさが印象に残りました。
岡本さんのファンになりそうです(^^

淀殿、大蔵、有楽斎たちが籠城に拘るのは、牢人たちが信じられない、というだけでなく、徳川との取り引きめいたものがありそうな気がしますが・・・
淀殿は、大坂城を滅ぼしたいようにも見えました。だからこそ、秀頼の命だけは、と。

ともかく、五人衆や修理、長門守たちの本気さに比べて、豊臣家は、公家っぽいです。たった一代で貴族化してしまったのですねえ。

幸村はなぜ大坂城に入ったのか。
父、出浦たち、そして秀吉、三成たちの思い・・・とても一言ではいい表せないでしょうね。
第一回から見てもらわないと(^^;;

毎回、見応えがあるのですが、今回のキャスティングや構造の見事さは、ベスト5には入りそうです。

長文の記事を読んでくれた方があれば、御礼申し上げます。
来週こそ、ダイジェストにしたい(汗
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2016年10月26日 (水)

真田丸 第42話「味方」

公式サイト

幸村(堺雅人)は、久しぶりに茶々(竹内結子)との再会を果たす。一方、家康(内野聖陽)は、幸村が大坂方に加わったことに大きな恐れを抱き、出陣を急ぐ。大坂城に集まった牢人たちの中には、後藤又兵衛(哀川翔)、毛利勝永(岡本健一)、長宗我部盛親(阿南健治)らがいた。豊臣秀頼(中川大志)は幸村に総大将になってもらいたいと願っていたが、又兵衛や勝永らは激しく異議を唱える。そこで、幸村は一つの策を提案する。(YAH0O!テレビより)

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引用したセリフは全て概略です。
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14年ぶりに再会した幸村と淀君、いや淀殿・・・御方様と書いた方がいいのかな?難しい~

「とうとう戦さになってしまいました。でも、そのおかげであなたが戻ってきた。」

「戦さなどせぬにこしたことはありません。
しかし、やるとなればとことん戦う。
私は勝つために参りました。
必ずや家康の首をとってご覧にいれまする。」

微笑を浮かべる淀殿。
そこへ信長の弟、淀殿にとっては叔父の織田有楽斎が登場。

信長と秀吉に連なる秀頼こそまことの天下人。三河の田舎侍にいいようにされてはなりません。

「真田殿が来てくだされば、我らの勝利は疑いなし。」

兄に似ず、物柔らかな物腰の男ですが、なんとなく、胡散臭い、と思っていたら、幸村が退出した後、すぐに足を崩して

「これくらい煽てておけば十分でござろう。」

そういうキャラなんだ。この言葉に、え?というような表情の淀殿をする淀殿。
さらに大蔵卿。

「あまり真田をあてにしてはなりませぬ。」

「なぜじゃ。」

「如才がない男であることは、私も承知しております。されど、あのものに武将として、どれだけの器量があるというのか。」

なんという言い草。
幸村が入城した時は、涙を流して迎えたのに。

「まあ、牢人たちの間でも真田の人気は凄まじい。
使い方次第、といったところでござろうな。」

曇る淀殿の表情。彼らこそ、彼女が生まれ、育った世界の住人なのです。
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さて、大勢の牢人たちが集まっているため、大混雑の大坂城。
彼らの住まいや食糧の段取りをしているのは、大野修理。先週、幸村が提言した策も、実行してくれたようです。
三成、刑部がやっていたことを、今は一人でこなしている。
大変さを知っている幸村、頭をさげます。
部屋が足らぬ中、一人部屋を提供され、辞退しようとしますが、秀頼直々の命と言われ、受け入れることに。

部屋に案内される途中で、御文庫に立ち寄る幸村。

かつては文書で溢れ、三成、刑部が生き生きと働いていた部屋が、今は人影もなく、もぬけのから・・・

「冶部様、刑部様。
源次郎は帰ってまいりました。」

障子を通しての、淡くひんやりとした日の光に思わず涙。
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部屋にて、天守閣を見上げていた大助は、父に尋ねます。

「太閤様はどのようなお方だったのですか?」

「あの天守よりも、もっともっと大きなお方だった。」

そこへ後藤又兵衛と毛利勝永が乱入してきます。

「左衛門佐、どれだけの戦上手か知らんが、後から来た奴に大きな顔はして欲しくない。」

いきなり喧嘩腰の又兵衛。巻き舌になってます(苦笑

「大きな顔をしているつもりはないが。」

「元が大名だろうが、なかろうが、そんなことは関わりはねえ。
ようは次の戦さでどれだけの働きができるか。それだけだ。」

「私も同じ思いだ。
ちなみに私は大名ではない、大名なみの禄はいただいていたが、正しくは太閤殿下の馬廻り衆でござった。」

「俺たちは相部屋で我慢してるんだ。なんでこうも扱いが違うんだ。」

と、同意を求めた勝永が一人部屋だと聞いて、驚き怒る又兵衛です。

「これでも一万石を領した大名だったんでね。おぬしとは格が違う。」

キレた又兵衛が勝永に襲い掛かろうとするのを止める幸村・・・ガキっぽいというか、何ともややこしいおっさんたちだわ(^^;;

ともかく、特別待遇は不和の種、ということで、相部屋に直してもらった幸村ですが、相方が、大大名だった長宗我部元親の嫡男、盛親と知って、びっくりです。
勝永でさえ一人部屋なのに、大大名に相部屋を頼むなんて何と言っていいのか・・・しかも、顔が恐い(笑
.

駿府の家康、真田が大坂城に入ったと聞いて、うろたえていました。

「それは、父親か息子か!」

安房守はすでに死んでおります、と正純。

「・・・前にも聞いたな・・・」

我に返った家康、戦さ仕度を命じ、出陣を早めました。

「真田ごときで天下の大御所様がうろたえて、どうします。」

お久しぶりです、阿茶局。

「何もわかっておらん者が口を挟むな。」

「失礼いたしました。」

「わしは真田と言う名を恐れておるのだ。」

阿茶局から渡された飲み薬(の量)を見て愚痴ります。

「日に日に増えておる。」

「では良いことをお教えしましょう。
大御所様は日に日に年老いていかれているのでございます。」

この戦さは家康にとっては最後の戦さとなる、一気に攻め滅ぼしてしまえ、と阿茶の局。

「そう、容易く申すな。向こうには人質としてお千がおる。」

「豊臣家はどうなさるおつもりで。」

「どこか遠国に追いやって、そこで大人しく暮らしてもらうほかなかろう。」

「あー、そのような生温いことを。」

生温い・・・そう思います。

「先々の不安は摘んでおくに限ります。
千姫様のことはどうとでもなります。姫を返せば秀頼の命は助けると伝え、姫様を取り戻したら、打ち滅ぼしてしまえばよいのです。」

「怖い女子じゃ。」

「殿、かようなことで悩まれますな。
信長公も、秀吉公も、もっと酷いことをしてこられました。
それが乱世というもの。
そして大御所様が、その乱世を終わらせるのです。

でも、その前に・・・」

家康に薬を飲ませる阿茶局。
.

十月十一日、家康は手勢を引きいて出陣しました。

江戸城にて、報せを受けた秀忠。
おお、正信再登場。
上田攻めの時から秀忠付きになっていたのを忘れていました。
大分お年を召されたけれども、食えなさそうな雰囲気は変わりません。

「わしが駿府に行くまで出陣は待つ、という約束であったのに。
大坂のことが不安なのはわかるが、総大将はわしだ。
いつまでも己が徳川の要のように思われては敵わぬ。」

「この戦さ、大御所様は、ご自分の仕事の総仕上げじゃと、考えておられる・・・」

「父上の思惑など、関わりない。」

そこへ江。しかし、大事な話の最中だ、と一旦下がらせます。
大分夫として強くなったようです。

「今すぐ戦さの仕度じゃ。遅れれば、また父上に嫌味を言われる。関ヶ原の二の舞はごめんじゃ。
この14年、わしは政の要として、それなりに仕事をしてきた。そうだな?」

「はい、左様でございます。」

「今度は戦場で父上に、わしを認めだせる。
これは、父の総仕上げではない。わしの総仕上げじゃ。」

「大御所様にお伝えしたしましょう。」

「伝えんでよい!」

正信の、秀忠を見る目に、諧謔っぽいものが浮かんでいる気がします。

正信が退出し、江が入ってきました。

「おまえ様、大坂城には姉たちも千もおります。
よもや害が及ぶことはございませんね。」

「もちろんじゃ、安心せよ。」

「私が望むのは、それだけでございます。
後はどうぞ、気兼ねなくおやりくださいませ。」

阿茶局と同じことを言っております。戦国の女性たちは情に流されての命乞いなどしません。そんなことをしていては生き残れない。

「豊臣の者たちは何もわかってはおらぬのです。
すでに世は徳川のもの。
今更大坂城に立て篭もってどうなるというのです。」

「捻り潰してくれる。」

秀忠、張り切れば張り切るほど、頼りなく見えてしまいます(汗
.

信之は秀忠に、健康上の都合、と挨拶を入れた後で自分の代わりに信吉、信政を大坂へと参陣させました。
守役は茂誠と三十郎。

「みな、怪我のないようにね。
危うい時はなるたけ後ろの方にいて、声だけ出しなさい。」

「姉上。」

松の門出の言葉に、微笑む稲、おこう。
稲、嫁いだ当時なら、不謹慎な、と怒ったかもしれません。すっかり真田家に溶け込んでいます。
ばば様、薫さん亡き後、松が真田家の雰囲気を保っていることにも、思わずしんみりしてしまいました。

ところが。
真田軍が出陣した後、佐助によって、幸村より、大坂城にはいったという文が届けられるのです。

「このような大事なこ文、もっと早く届けんか!
それがわかっていれば、病を押してでもわしが行っておった!しまった!」

佐助や頼家に思わず当たる信之。

「・・・すまん。お前も昔のように風よりも早く走ることはできぬ、ということか。」

悔しそうに足を叩く佐助。

真田同志で戦うことにもなりかねない、との頼家に信之。

「それだけではない。源次郎が大坂方につくことで、烏合の衆であった敵が一つにまとまる。それが怖い。

弟は名を変えた。
真田幸村。
わしが捨てた幸の字を拾いおった。

奴は本気じゃ。この戦さ、長引くぞ。」

佐助の仕事は文を届けるだけではありませんでした。
作兵衛を、幸村の伴に、と迎えにきたのです。
さすがに年老いてきた内記にだけ頼るわけには、といかない、と思案した幸村直々のご指名です。
今更、大殿の仇敵、徳川の味方をするのは気が進まなかった、と大喜びの作兵衛。
すえの仮祝言を急遽挙げさせ、あまり気の進まぬ与八とともに旅立とうとしましたが、信之が行く手に立ちはだかりました。

「そなたはわしの家臣であるということを忘れるな。
わしの家臣であるということは徳川の配下ということじゃ!
黙って見過ごすわけにはいかぬ!」

抜刀する信之。今更徳川に組したくない、と叫ぶ作兵衛。

「甘えるな!それが戦国の世に生まれた者の定めじゃ!」

切り結ぶ二人。信之が強いものだから、作兵衛も本気にならざるを得ません。しかし追い詰められていきます。
ついに矢を折られてしまった作兵衛に、刀を振りかざす信之。

「わしは徳川に忠義を誓ったのじゃ。今更負けるわけにはいかん!
源次郎のようにはなれんのじゃ!
覚悟!」

その時、持病である手の痺れが襲い、刀を取り落としてしまいました。

「ありがとうございます!」

それを情けをかけられたと、勘違いした作兵衛たち。信之に感謝しながら去っていきました。

「いや、違う!作兵衛、待て!さくべえ~!」
.

大坂城では。
秀頼から千姫を紹介される幸村。

「嫁いだ以上、豊臣家の者として、どこまでも私についてくる、と千は約束してくれた。
できた女子だ。」

幸村は、嬉しそうな秀頼の言葉とは裏腹に、千姫の眼差しに、怯えのようなものがあることに気がつきます。

秀頼から総大将を命じられる幸村。

「味方のほとんどは関ヶ原以来の牢人たち。よほどしっかりした人物が上に立たなければまとまらぬ」修理。

「左衛門佐をおいてそのような者が他におるだろうか。」

「恐悦至極に存じます。」

幸村自身が、大役を仰せつかったことをどう思っているか、描いていません。
それが今回の話のミソ。

.

一同を集めての御前軍議が開かれます。

まず、又兵衛が発言。

「昔の身分、禄高、しがらみなど一切なくして欲しい。
そんなことで差をつけられてはたまらん。」

あくまで拘っております。

「では、この議は一旦預かりまして、吟味いたします。」

と、かつての三成の座に座る修理。それから秀頼が幸村を総大将に望んでいることを発表します。

「ご一同、それでよろしいな。」

「不承知。」

又兵衛です。

えっ、と、いつも端正だった表情を歪ませる秀頼。
いくらりっっぱな若武者ぶりであったとしても、母の下、乳母日傘で育った秀頼。
いわば烏合の衆である牢人たちから、自分の命に対して否を唱えられるとは思っていなかったのでしょう。

「我らは真田に仕えるために入城したのではわけではない。」

又兵衛。ややこしい男だけれども、駆け引きなしに本音を言うところ、大蔵卿サイドよりはましかも。

「私も総大将になりたいわけではござらん。」

「では辞退されよ」と勝永。

「しかしながら、われらは、それぞれに戦う力があっても、まとめていく力がなければ徳川には勝てません。
大局を見ることのできる誰かが上に立つ。
それによって何倍もの力を得ることができるのです。」

幸村は又兵衛、勝永が自分の意見を聞くとは、思っていない。
皆に聞かせるために言っている。

「だから、それがなんでお前なんだ!」

「私は二度、徳川勢と戦い、二度勝ちを手にした武功がござる。
徳川の戦さを熟知しております。」

「確かに上田城の話は聞き及ぶ。しかし戦いはいまから30年も前の話。
おぬいしゃ二十歳にもならぬ若造だったはずだが。」

突っ込む勝永。

「早熟でござった」

この突っ込みは想定内、あっさりといなす幸村(笑

「その時は旗を振っていただけ、という噂もあるが。」

「噂は噂。」

そう、この場に、内記以外、あの戦さを見たものは居ないのです。
しかしこのままでは、見た、見ないの水掛け論になりそうなところ、明石全登が割って入りました。

「真田殿こそが総大将に相応しい。
真田殿の下なら、兵たちも喜んで戦うはず。」

全登は自分が迎えに行った幸村を支持してくれました。
そころが、真田の名声こそが気に喰わない又兵衛。

「あとから来たものに従うことはない。
総大将にはもっと相応しい方がおられる。
長宗我部殿はどうじゃ。」

「えっ!」

関ヶ原で敗走した後、京で寺子屋の先生をしていた盛親。
実は、顔に似ず、戦さも嫌い、その上大の怖がりであることを、幸村に明かしておりました。

「殿は、四国を切り従えた長宗我部元親殿のご嫡男。まさしく大大名だよ。
国衆上がりの真田なんぞとは比べ物にならぬ。
総大将に相応しいのは、盛親殿だ。」

国衆上がり・・・言っていいことと悪いことがありますよ、又兵衛さん。
つかさず全登が突っ込んでくれました。

「そういったことを嫌われたのは、どこのどなたでござったか。」

さすがに、苦い顔の又兵衛。
議論がつきそうにないので、有楽斎が決をとることを修理に促し、他の者たちも同調。
しかし。

「それでは、この件はひとまず預かる。」

結論を出しません。いや、出す力がないのです。

「預かる時がどこにある。じき敵は攻めてくる。今、ここで決めて頂こう。」勝永。

秀頼、豊臣家の当主である自分の意見など、全く聞こうとしない武将たちをどうしてよいかわからない。
苦渋する秀頼を見る幸村。

「わかりました。ご辞退つかまつります。」

「すまぬ・・・」秀頼。

「このようなことで和を乱していては、戦さに勝てませぬ。」

「では、拙者もお引き受けいたしかねぬ。無理でござす。」盛親。

「ならば、総大将は立てず、それぞれが力を尽くし、徳川と戦うのみ。」

と、〆ようとする又兵衛。
各々我を張り合い、バラバラなままで軍議が終わりそうになって、

「困る、それでは勝てぬ。」

さすがに思わず声を発した秀頼。

「私に一つ、策がございます。」

この時を待っていた、幸村。

「申してみよ。」

「誰かが一人際立ってしまうと、かえって角が立つことがわかり申した。
されど、勝つための戦さをするには、やはり大将は欠かせませぬ。
十万の兵を五つに分け、それぞれに大将を置き、その上に総大将として右大臣秀頼公、御自らが立たれる、というのは如何でしょう。」

「良い考えじゃ。」

焦眉を開く秀頼。

「如何かな、後藤殿、毛利殿。」

「それならば。」勝永。

「もちろん、その中に我々も入っておろう。」又兵衛。

「では、その議は預かって」

と〆ようとする修理を、又兵衛、一喝。

「おぬしは一旦預からねば、何も決められるのか!」

「重要な案件、しかと吟味の上で」

「今、ここで決めていただこう!」

困り果てる修理。
修理に何の策もないことを見越しての、幸村。

「例えば、こうしては如何かな。
私に毛利殿、長宗我部殿、明石殿、そして後藤殿の五人。」

幸村の策に、よかろう、と又兵衛。他の者たちも依存はない。

「では、今後はこの五人衆の合議によって、事を決めて行くとする。」

幸村の策に救われた修理。
.

軍議の一部始終を後ろで見ていた内記。頭を抱えます。

「これでは先が思いやられますなあ。
牢人は皆、己のことしか考えておらぬし、修理殿にはそれをまとめる力がなさそうです。
秀頼公は気丈にしておられたが、如何せん、まだお若い。牢人たちの勢いに目を丸くされておられた。」

と、幸村を見ると。

「口元が笑っておられますな。何がそんなにおかしいのですか。」

「確かに牢人衆にまとまりはない。
だが、それは、各々が自分の行く末に望みを持っているからこそ。
あの者たちは、今の境遇から這い上がろうとしてここに集った。
無理矢理駆り出された徳川の兵たちとは、そこが違う。」

そうかっ、と自らの頭をぽんと打つ内記。

「この戦さ、十分勝てる!」
.

今回こそシュートバージョンにしようと思ったのに、後半15分の軍議が面白くって、またまた長くなってしまいました。

名を売って、何とかのし上がろうと各々の我を張り合う牢人たちの様を、人数を多くして分散させず、又兵衛、勝永そして塙団右衛門に集約する手腕は、さすが三谷さんでした。

集まってきた牢人たちの中から総大将を決める、いうのに、そもそも無理がある。
軍隊なのだから、部隊を分け、それぞれに大将を決めて、豊臣家の総領を頂く、というのは、至極最もな流れなのですけれども、その流れをスリリングに描いていて、お見事でした。

幸村の、牢人たちの出方をじっと見極めた上で、己の策をすらりと通す様は、わくわくしました。

戦さは人である、と、昌幸が遺言でした。
ここだけ見ると、勝てそうなのだけれどもなあ(_ _);;

牢人たちに責め立てられて、立ち往生する修理。自分の考えを持っていないように見えたのは、シナリオの思惑通りです(汗
でも、考えは持っていなくても、感情は持っている。今後も幸村に協力してくれるのかどうか、不安です。

・・・三成が仕切っていたら・・・どんなに嫌われようとも自らの采配を押し通しただろうと思うと・・・(涙

あと、太鼓持ちっぽい有楽斎、裏表のある大蔵卿が心配です。まあ、一番心配なのは淀殿なんですけれども・・・

又兵衛は本当に幸村のことを忘れているのでしょうか。
出会ったのは一度きりだし、それも十何年も前だし、名前も変わっているから、本当に忘れていてもおかしくはないのですけれも。

乱世最後の大勝負に賭ける男たちの夢に賭ける幸村。
大坂の陣は、ちゃんと合戦シーンがあるみたいです(^^;;

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