キングオブコント2015
去年の勝ち残り方式が不評だったようで、審査方法を大幅に変更してきました。
○今までは準決勝までに敗退した芸人101名が審査員だったのを、今年はダウンタウン松本、さまぁーず、バナナマンの5名を審査員とする。
○ファーストステージ上位5組がファイナルステージに進み、点数の低い順に2本目のネタを披露。
○ファーストステージとファイナルステージの合計得点で優勝が決まる。
まあ、M1方式ですな。単純なこの方法が一番わかりやすくてエキサイティングかもしれません。
点数が審査員の嗜好が左右するのも、出番が影響するのも、どのコンテストも同じです。
勝ち抜け戦だった去年よりは、運に左右されにくいと思います。
以下、一お茶の間ファンの寸評です。
あくまで個人の好みですので、ご容赦くださいませ。
実は今年は録画ミスで2組目まで見れませんでした。なんという痛恨のミス・・・
しかし毎年書いているので、自分用備忘録として出演者、点数など、メモっておくことにします。
(以下敬称略です)
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<ファーストステージ>
1.藤崎マーケット
すみません、見逃しましたm(_ _)m
2.ジャングルポケット
録画ミスに気がついて、途中からかろうじて録画ON。
3.さらば青春の光
絵を一枚も描いていない画家志望ネタ。
ネタも表情も少し暗く、あんまり笑えなかったです。
ネタの選択をあやまったのか、何か掛け違ったのか。4年連続決勝進出の経験者にしてこういうことがあるんですな。難しいです。
4.コロコロチキチキペッパーズ
一人ぼっちの少年と妖精のネタ。
「さらば」の後だったこともあり、明るさと無邪気さ、バカバカしさが際立っていました。得したなあ。
5.うしろシティ
98歳の老人に無理矢理願いを言わせようとする、ゲートボールのゴールで偶然召喚された悪魔。コストパフォーマンスの低い叶え方を提示する悪魔のヘタレっぷりは面白かったのですが、オチが今ひとつだったかも。惜しいです。
6.バンビーノ
こちらは魔術師ネタ。呪いを唱えるたびに邪魔をする飼い犬が可愛かったですし、いくら邪魔をされても犬を可愛がる魔術師、という設定も微笑ましかったです。息もピッタリで、体のキレの良さもさすがでした。
7.ザ・ギーズ
シュールコントを逆手にとった斬新な構成でした。でも、飛びすぎ、捻りすぎたかも。あっけにとられているうちに終わってしまって、笑う暇がなかったです。
8.ロッチ
ブティックの店員、コカドと客の中岡。
フィッティングルームに入った中岡が着替える途中かどうか、だけで笑わせていて、中岡の気持ち悪さを含めて(笑)、捻りのなさが逆に新鮮でした。このネタで笑いをとれるのは、デクニックだけでなく、個性が確立しているチームだけでしょう。さすがです。
9.アキナ
怪我をしたペットを病院に連れて行った友人に付き添う男には不満があって・・・。
アキナらしいゆったりとした展開だったのですが、設楽(多分;;)が言っていた通り、4分間の演目としてはスロースタート過ぎて、ツカミに失敗したと思います。「鳥やん」は面白かったのですけれども。残念です。
10.巨匠
足をコンクリートで固められて15年の回転寿司職人、というアイデアは面白かったのですが、ネタが飛翔できずじまいで終わってしまい、オチもピンときませんでした。奇抜な設定をすると、見ている方はさらなる裏切り展開を期待しますからねえ。松本の「この設定でいくならもっと面白くないと」というのには、納得。
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<1回目の順位と点数>
1.ロッチ 478
2.コロコロチキンペッパーズ 468
3.バンビーノ 455
4.藤崎マーケット 451
5.ジャングルポケット 445
6.アキナ 437
7.巨匠、ザ・ギーズ 428
9.うしろシティ 424
10.さらな青春の光 419
と、いうことで、ロッチがダントツで1位。
4分間で笑いをとるには、あまり捻ったネタは避け、早く自分たちの世界に視聴者を引き入れることが大事、ということが一般視聴者にもよくわかる審査結果でした。
下位になってしまったベテラン勢は、技巧者だけに捻りすぎたのでしょう。
バカバカしくも笑えるネタをもってきたチームが上位に入りました。
笑えるかどうか、ですものね。
自分は、コロコロ(以下略^^;;)とバンビーノが楽しめました。
一番はバンビーノ。ただ吼えるだけの犬がキュートすぎる(^^
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<ファイナルステージ>
上位5チームで戦います。出番は点数の低い順。
1.ジャングルポケット
上司のツンデレな気遣いに全く気がつかない部下たち。
斉藤の個性を生かしたネタで、トリオがしっかり機能しており、面白かったです。
他の出演者と比べても、斉藤には芸人としての花というか存在感があることを再認識しました。
2.藤崎マーケット
1ステ目を見逃してしまった・・・ごめんさない。
お化け屋敷で繰り広げられる現代の縮図。オチは「どこも大変やな」。
発想も、勘違いのテンドンも面白かったのですが、弾けきれなかった気がします。微妙なテンポのズレがあったのかもしれません。
このチームは漫才も面白いので、今後に期待しています。
3.バンビーノ
マッサージと客。
客を体を触ると音がして・・・リズム感の良さはこちらのネタの方が発揮できていたと思いますが、ネタを噛んだのが響いていたか、弾けきらずに終わってしまいました。1ステ目にはあった可愛らしさも少なかったかもしれません。
でも、ファンになりました。今後が楽しみです。
4.コロコロチキンペッパーズ
曲にのっての卓球ネタ。
無邪気で明るいのがこのチームの個性なのね。面白かったです。
5.ロッチ
引きこもり気味のボクシング世界チャンピオンネタ。
「恐かった~」というオチも良かったし、ネタの捻り加減も丁度良かったのですけれども。なんと言うか、いつものロッチでした。それが良いのですけれどもね。
でも優勝を取りに行くには、いつもよりは弾けた方が良かったかもしれません。トリでもありますし。
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<1ステ+ファイナルの点数と総合順位及び点数>
1.コロコロチキンペッパーズ 468+465 933
2.バンビーノ 455+471 926
3.ロッチ 478+429 907
4.ジャングルポケット 445+451 896
5.藤崎マーケット 451-442 893
ファイナルだけだとロッチが最下位なのは、意外でした。
初の決勝進出チームならば、平常心を保って普段どおりのステージをすることがベストなのでしょうけれども、ロッチくらいのベテランになると、平常心だけではだめ、プラスアルファのパワーを求められるのかも。
そんなの出そうと思っても中々でないでしょうから・・・お笑いって、難しい。
ファイナルステージはどのチームも面白く、コロコロとバンビーノは、1ステ同様、楽しく笑えました。
どちらもストーリーで見せるのではないところが共通してます。
全体を通じて言えるのは、物語自体に仕掛けがあるネタを演じたチームがすべってしまったことです。
今年はそういう年なのかもしれません。
ネタは1ステのバンビーノのが一番好きです。
去年までの
芸人を審査するのは準決勝に敗退した芸人100人(wikiより)
とういう審査だと、笑えるかどうかより、新奇なアイデアを披露したチームに点数が入ったりしたのですが、今年は例え自分の思った点数とは違っていても、総合的に見て、納得のいく順位だったと思います。
来年以降もこの方法でやって欲しいです。
ずっと女子アナに名前を噛まれていたジャンポケ、美味しかったです(笑
コロコロチキンペッパーズ(この名前も司会者泣かせですな~^^)、おめでとうございました。
皆さんの今後のご活躍を期待しています。
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