恋愛ニート~忘れた恋のはじめ方~ Lesson10 最終回
「衝撃の結末」とは、作者の正体もしくは社長の結婚のことだったようです。
ゆあんとは、中国語で縁、という意味。
「忘れた恋のはじめ方」の作者、ゆあんの正体は社長だった。
社長、いや、ゆあんの講演を聞きに集まる、菜々子、美帆、ただっち。
凛と駿平はスタッフとして舞台袖にいます。
本は、好きな人の手を離してしまったことを後悔し、若い人たちがそうならないように、という思いで書いたものだそうで。
そこへ、先週登場した、社長の知り合いの謎の中年男性が現れ、公開プロポーズ。
男性は社長の元夫でした。
著名なドキュメンタリー作家だそうです・・・このパフォーマンス(違)はいい宣伝になったろうなぁ。また本が売れそう。
社長の公演を見て、菜々子はただっちにプロポーズ。
美帆は、慰謝料をあてにせず、自分の力で歩き出すことを決意します。
凛は、駿平に背中を押されて、「クリニックを閉めて」富山に戻る松本を追いかけますが、間に合わず。
後日。
菜々子とただっちの結婚式。
やはり来ない松本。
猫?・・・ああ、ただっちが飼っている猫ね、随分出てこない設定だからすっかり忘れていました。そういうことが多いドラマではありました。
ウェディングケーキは駿平が作ったもの。駿平がなりたいものってパティシエでした。だからスィーツ自慢のバーに通っていたんですね。専門学校の入学金や授業料(結構高いです)とか・・・駿平の母、妙子は育てはしなかったけれども、お金は渡しているようです。
式が、というより、披露宴が終り、皆が二次会に移った後、まだ会場にいる凛と駿平。駿平が片付けに奥へ行き、一人会場に残った凛の元へ・・・
と、いうことで、美帆が菜々子とただっちの、駿平が凛と松本のキューピットとなるも、この二人はそれぞれの道を歩みはじめる、というハッピーエンド、ベタなラブストーリーでした。全員がカップルにならないのもお約束。
ただっちと駿平が松本の部屋を掃除していたのは、松本が部屋を整理していたのはなぜ?・・・というような細かい突っ込みは置いといて。(汗)
一番大きな突っ込みを書きます。
社長が凛に恋愛ゲームを仕掛けた本当の理由とは。
「人はひとりで生きていけるのか。そのことを一人で生きていこうとしているあんたに考えて欲しかった」
・・・自分にはよくわかりませんでした。
いや、セリフの意味はわかります。それが、恋愛ゲームと結びつくことが、よくわからなかったんです。
そもそもの発端がよくわからないのは、致命的でした。
最後の最後にこれでは。そこまではそれなりに楽しめていたのですが。
こんなもっともらしいセリフでまとめるくらいなら、オバカな理由の方が良かったかもしれない、好みですが。
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以下、まとめです。
恋愛に臆病になっている大人たちを描く、というテーマはいいと思うし、ある程度伝わりました。
でも、発端が無理矢理なので、何をのっけても無理矢理になってしまう。
いや、無理矢理なきっかけで話が始まってもかまわない。そのことが活かされていたならば。
途中から王道なラブストーリーに路線変更したために、きっかけである「恋愛ゲーム」という要素が消えてしまい、結果、無理矢理な話になってしまったように思いました。
恋愛ゲームで始まったのなら、それでもっと遊ばないと。
もったいないです。
そういう意味では初期のトンデモ展開、例えば突然のミュージカル、突然の卓球試合などには、遊ぼうとする意欲を感じました。
卓球については、ええ格好しいの松本が素の自分を初めて凛に見せるきっかけとなったアイテムなのだから、例え映像に既視感が漂ったとしても、二人が惹かれ合う気持ちの原点として、もっと活かしても良かったように思います。でも、シリアス展開にしちゃったからなぁ・・・
そうそう、焼き芋より、ほうれん草そばの方が記憶に残っているのですが、転用しにくいエピソードではありますな(苦笑)。
シリアスならシリアスで、登場人物たちの日常を描いたエピソードをもっと丁寧に描いて欲しかったです。
唐突な設定には突っ込みがいがあるのですが(汗)、形だけの会話など、エピソードの繋ぎ方も含めて練れていない部分には、愛ある突っ込みはできない・・・
何かと残念なドラマでしたが、凛と松本が結ばれるだろう、という結末を含めて、総じて後味は悪くなく、楽しく拝見しました。
・・・最後の「理由」がなければ良かったのに。正直、これでガクっときました。すみません(汗)。
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