専業主婦探偵~私はシャドウ 第9回 最終回
原作:「私はシャドウ」粕谷 紀子(集英社文庫)
原作は連載当時に読んでいました。
武文(藤木直人)と泰介(小日向文世)の話を立ち聞きしてしまった芹菜(深田恭子)は、二年前の出来事が武文を苦しめていたのだと知って責任を感じ、姿を消していた。そんな芹菜の前に現れた武文は浮気を謝罪するが、夫婦の間に出来てしまった深い溝を認めざるを得ない芹菜…。そんな二人の前に、ある人物から捜査を依頼されたという陣内(桐谷健太)が現れる。
一方、ひばり証券では吸収合併の噂が広まったせいで、社長が役員を召集し、取締役会を開いていた。新山常務(遠藤憲一)の背任行為を暴こうとする泰介との直接対決が始まる。
一人で答えを探していた芹菜は、ある情報を得て、変装し車を飛ばしていた。「必ずあなたを救い出すから、信じて待ってて…」芹菜が助けに向かうのは、武文か陣内か!?
以上、公式サイトのあらすじをそのままコピペしました。
時間の都合で感想のみ書きます。
まず、上記のあらすじに突っ込み。
芹菜が助けに向かうのは、武文か陣内か!?
っていうのは、おかしくないかな?
今回、そんな風に思えたシーンはありませんでした。
妻に浮気を告白して謝罪し、一緒に働いた仲間を救うために危険を顧みない。
そんな武文の、実は「顔だけじゃない」二枚目っぷり、そして彼の救出しか描いていなかったと思います。
もう少し陣内にも危険が迫ると思っていたのですが、全然(苦笑)。
選択の余地のないお話でした。
千早がキーパーソンだったのは予想通り。そしてあっさりと去っていきました。
あっさりといえば、泰介も改心してました。釣り堀あたりまでは真っ黒だったのに。
その他色々突っ込みどころはあるのですが、一番ガクっときたのは、初回のオープニング・シーンと繋がっていないように思えたこと。
公式サイトの「相関図」にも使われている、あの芹菜のポーズはいったい何だったのかな?子供の”水鉄砲”で持ごまかしたような気がしました。
そのため、展開が公式のあらすじと微妙に違うことも併せて、空中分解してしまったような印象を受けてしまいました。
十島が途中退場したのが、話が違う方向に向かうターニングポイントだったのかもしれません。うまく動かせなかった、もしくはその余地がなくなったというか。
ラストのサプライズも、芹菜と陣内の絡みを減らしたための帳尻合せのようにも思えました。十島の再登場、ドレスアップした徳丸など、楽しかったけれども。
フミくん、フミくん、と言っていた芹菜が急に大人っぽい表情で
「夫婦って全部知らない方がいいのかもね」
と言うまで。
そしてそんな芹菜に慌てる武文・・・芹菜の成長、そして夫婦の絆が深まるまでを描いた話として筋は通っていたと思うので、残念です。
とはいえ、深田さん、藤木さん、桐谷さん、石田さんなど、キャストの魅力で毎週楽しく見れました。後味は悪くないドラマだったと思います。
特に、以前にも書きましたが、深田さんをとっても可愛く撮っていたのが好印象。ヒロインは魅力的でないとねっ。
で、桐谷さんの陣内。
バカ奥様、と悪態をつきながらも、実は純情、という美味しい役をいい具合に軽く、格好良く、切なく演じてられました。
原作を知っているので、ひょっとしたら、もしや、と期待はしたのですが、やっぱり藤木さんの年季の入った二枚目オーラには敵わなかったのね。そりゃそうかぁ・・・(_ _);;
原作関係なく、「陣内」の、ちょっとコミカルなハードボイルドを見てみたいです。
以上、何か思いついたら追記するかもしれませんが、とりあえず、直後の感想をば。
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