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カテゴリー「□胡桃の部屋」の6件の記事

2011年8月31日 (水)

胡桃の部屋 第6話 最終回

原作:向田邦子「隣の女」収録作品(文春文庫)

公式サイト

原作未読です。

結局、「どうしようもなく夫婦」だった忠と綾乃。

忠が綾乃と会っていること、離婚届を出していないことを知っている節子は、そのことには触れずに、もう少し大きな部屋を借りよう、と忠にねだります。

ここで充分じゃないか、という、複雑そうな表情の忠。疲れ果てています。体調も良くなさそうです・・・そのわりには無茶してますが(苦笑)。

乗り気でないのは、綾乃への気持ちもあるでしょうが。
新しい部屋、それは新しい生活を始めなければいけない、ということです。
もう、忠にそんなエネルギーはないし、使いたくない、だからここにいる、みたいな気持ちがあるんじゃないかな、と思いつつ。

しかし、節子の方は愛情、嫉妬など様々なエネルギーに満ち溢れています。
自分が無学だと卑下する言葉の裏には、綾乃、そして三田村家への羨望があり、どこかに、あのような家に住みたい、住むだけのお金も欲しい、という欲があったようにも感じました。

すべてに煮え切らない忠に刃物を向けるものの、ふと我に帰って、煮え切らない、弱い男だから、今ここで自分と一緒にいることを思い出し、今度は自分に刃を向ける節子。

いや、自分に刃を向けるのは違うでしょう、と思わず突っ込み。
衝動的な気持ちだったのかも。しかも忠がそこにいるのだから、助かる確率は高いよね、とちょっといじわるに見てしまいました。

でも、人って追い込まれると、はたからは計算に見えるような行為でも、自分自身でも制御できない行動を起こしたりするので、何ともいえないなぁ、なんてことも。

一方、綾乃の行動を非難する子供たち。
研太郎も複雑だろうなぁ。別れたはずの父と母がラブホで会ってるって。
特に桃子は、家族のために自分のやりたいことを我慢してきたのに、と母を責めます。
どうしてお父さんを連れてこないの。これじゃお母さんが愛人じゃない。

そんな桃子に綾乃は、もう、うちを出て行ってもいい、縛られなくてもいい、と。
「わたしはいらないの?!」
今まで自分が懸命に支えてきた、と思っていたことを全否定されたように感じた桃子。

そこへ忠が倒れた、との知らせが。
原因は脳溢血。今夜が山場だと宣告された意識不明の忠を取り囲む三田村家の女性たちと、節子。

とりあえずお引取りを願う咲良を制し、綾乃は、あたなもいてください、と引き止めます。

忠は一命をとりとめましたが、「そのまま目を醒ますことはなかった。」
そんな忠を粛々と看病する二人の女、綾乃と節子。

幾日か、いや幾十日かたって。
節子は、綾乃に本当は私にいてほしくないんじゃないかと、つっかかります。
静かに視線を忠の方から節子に向ける綾乃。
どんなことを言うのかな、と思ったら。
「思い出を生き甲斐して生きるにはあなたは若すぎる。いつか目をさましたら必ず連絡する。」
納得するしかない節子。去っていこうとした彼女に、忠を連れ戻そうとしたが、承知しなかったことを告げます。
「あなたが苦しむから。一人にできない、と。最後までずるくて、弱い男。」

舐めるように意識のない忠の世話をする綾乃の姿が印象的でした。

そのころ、陽子は。

母の勧める見合い話を断りきれない恋人、桧山に。
「ごめんね、嘘ついて。」
でも、まるごと家族を受け入れてくれる人がいい、と、煮えきらない恋人に
「このマザコン!」
と啖呵を斬って立ち去る陽子。
コーヒーに角砂糖を延々と入れ続けるシーンは陽子の見せ場でした。
でも、綾乃の迫力が半端ないので、その分、弱く感じました。

咲良は。
俺より自分のプライドが大事なんだろう、とごねる夫に、
「ごめんね、おかざりなんて思わしちゃって。」
浮気した時に、プライドなんか捨ててぶつかれば良かった、と。
両親の夫婦のあり方を見て、まだまだ修行が足りない、と思ったようで、復縁を決めました。
なんだかんだ言っても気持ちが残っていたのでしょう。

研太郎は。
意識のない忠に宣言します。
「あんたみたいには絶対ならない。何があっても逃げ出したりしない。家族を守る。」
う・・・ん。2011年の研太郎が見てみたい(汗)。

節子は。
アパートに残された忠の荷物を届けに三田村家を訪れます。
「息子に会いに行ってこようかと。怒られてくる。」
いっぱい怒られてください、と微笑みながら見送る桃子。

その桃子は。
綾乃から、あなたがいてくれて救われた、と言われます。
この言葉で、救われたのは桃子でしょう。

「親は子供の手を離さなきゃいけない。もう、自由になって頂戴。」
お母さんは幸せなのか、と問う桃子に
「幸せよ」と、綾乃。

桃子は心機一転、ショートカットに、そして・・・

半年後。

シリーズ冒頭の咲良と清水の結婚式のシーンと対になる、陽子と桧山の結婚式。
ホテルのホール担当に就職した研太郎が仕切っています。料理人には、研太郎のバイト仲間のガールフレンドが。
咲良一家も仲睦まじく出席。そして満足げな綾乃。
店頭に並んだ桃子の企画した絵本を手に取る、都築。

書いていませんでしたが、都築は妻子とともにやり直しています。
そんな都築と偶然再会した桃子は、父が帰ってきた、とだけ報告しました。ほっとしたような都築。

確かに帰っては、きましたが。

「幸せ」と言った綾乃の気持ちは推察はできても、本当のところはわかりませんでした。

このドラマの核となっていた綾乃の気持ち。感じ方は見ている人によって様々だろうなぁ、とも。

家は、桃子の決断で、借金返済のため、そして忠の治療費のために売却されました。
桃子は、病院のそばに移り住む母とともに暮らすことに。

何も一緒にすまなくても、好きにすればいいのに、という綾乃に、好きなことがまだよくわからない、と桃子。

がらんとした家を掃除し、柱の傷を数え、そして出て行く桃子。

家族、夫婦のあり方には、何が正しくて何が悪い、ということもなく。
家族であっても、核になるのは結局ひとりひとりの人間である、ということ。

離れていても家族は家族、ではあるけれども、象徴であった家がなくなってしまった。
彼女の胡桃の部屋は、都築との別れによって消滅してしまったのでしょか。

見終わった後は、綾乃の存在感でかすんでしまっていましたが、少し時間がたった今は、桃子の内なる空虚さを、じわじわと感じだしています。

だからでしょうか、狂言回し的スタンスではあったけれども、もう少しドキッとさせる部分や寂しい部分・・・失恋を通じてだけでなく、彼女自身が抱える孤独感のようなものを描いても良かったようにも思いました。
何か、いい子すぎて食い足りない感じ。

女性のコワイ部分は全部綾乃に背負わしたのでしょうね。また、竹下さんの綾乃は見応えがありました。

全体を通じて。ストーリーの骨格がしっかりしているので、面白かったです。
あと、もう少し時代考証など含めて、雰囲気が統一されていたら傑作になったかもしれません・・・何かとおしい作品だったと思います。

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2011年8月24日 (水)

胡桃の部屋 第5話

原作:向田邦子「隣の女」収録作品(文春文庫)

公式サイト

原作未読です。

今回も印象的なセリフが効果的に使われていましたが、拾う時間がないので、ざっくりと粗筋と感想を書きます。

都築の電話に出たのが妻だったことに衝撃を受ける桃子。
夫の不倫現場に乗り込んだ咲良は、夫の情けない姿にげんなり。
そんな咲良を、おかえりなさい、と迎える母、綾乃。
綾乃、咲良、桃子、研太郎、陽子がそろった久しぶりの夕餉。
綾乃、咲良という地雷にうっかり触れてしまう陽子。
さらっとかわす綾乃。
綾乃はすっかり立ち直ったようです。
娘を引き取って本格的に別居生活を始めた咲良に「夫婦はこれからが本番よ」と。

一方、忠は節子の息子のことを聞きます。
別れたのは4歳の時。笑った顔を記憶にとどめておきたかったので、ちゃんとお別れを言わないままになったしまったことを後悔していると、節子。
ちゃんとお別れをした方がいい、と忠に言います。

少し余裕がありげな様子でしたが・・・
突然の綾乃の来訪にあわてます。

悠々と・・・けして淡々とじゃないんですね、持ってきた夫の万年筆、着物や薬について語る綾乃。
化粧訪問販売で三田村家に行ったことも知っていた。
あの人を支えてあげてください。

貫禄負けしていることをみじめに自覚せざるおえない節子。
なぜ、そんなに冷静なの。怒ったり、殴ったりしないの。それとも私にはそんな価値もないのか、と綾乃に食ってかかりますが。
二人とも憎んでいる。しかし、憎しみ以上に、夫が幸せであることを願っている、と綾乃。
端然と座ったままの受け答えでしたが、目が怖かったです。
夫をよろしくお願いします、と立ち去る綾乃に、あの人はここへ帰るときに一度もただいま、と言ったことがない、と節子は言いました。

節子の、人の良さというか、性格の弱さがあらわれたシーンでした。
今まで貧乏くじを引いてきたのも、わかるような気がします。
妻のもっとも嫌がる言葉を的確にチョイスする咲良の夫の浮気相手とは、全く違うタイプです。

アパートを出たところで忠にばったり出会う綾乃。
一瞬綾乃の表情がほころびかけますが。
汚い半纏にビニールのつっかけ、手にした買い物籠の中には白ねぎ。
何分の1秒かですべてを視て感じたのでしょう。すれ違いざまにだまってお辞儀をして去っていきます。
後に残された忠はその場に泣き崩れ、へたり込みます。

桃子は。
妻とは別れる、もう少し待ってくれ、という都築に別れを告げます。

咲良は。
三田村家にあやまりにきた夫を追い返します。

三田村家の女性たちの三人三様の恋愛及び夫婦関係が、三段重ねでテンポよく描かれていました。

忠のアパートに行った帰りに、胡桃を買って帰った綾乃。
忠に会ったこと、その時の格好、そして、もうお父さんは帰ってこないことを皆に報告します。お父さんが買い物なんて、しかもネギ?!考えられない、という子供たちに綾乃は胡桃を割りながら。

胡桃って中身がつまっているように見えるけれども。

胡桃割る胡桃の中に使はぬ部屋。(作:鷹羽 狩行)

お父さんは使わぬ部屋の扉を開けたのね。

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職場へ桃子を訪ねてきた忠。
もう、帰らない、すまない、と告げに来たのです。
お父さんの新しい部屋には私たち家族はいないの?もう、二度と会わない、と激怒する桃子。
そんな桃子の怒りを背に、去っていく忠。
コートは昔のもののようでしたが、靴が安物の運動靴だったのが印象的でした。

部屋から忠のコートや持ち物が消えたことでパニくる節子。
そこへ忠が帰ってきます。

「ただいま。」

今、娘から怒られてきた。今度は二人で一緒にあやまりにいこう、君の息子のところへ。

都築への思いが断ち切れない桃子と、桃子を手放したくない都築の仲はもう少し尾をひきます。
妻子がいるから、と別れを告げる桃子の冷静さに苛立つ都築。なぜもっと自分の感情を解放しないのか。道徳というか、理屈で感情を押し殺すのか。
「冷静」。ここは綾乃と桃子、母娘だなぁ、と思いました。
かと言って、しがみつかれたら引くと思うのですれどもね。そうなったら妻に対して見せるのと同じ冷たい目で、桃子の手を払うかもしれない、と。

しかし、わたしだけなら待っていたい、でも、皆が必死で堪えている今、わたしだけが使わない部屋を開けるわけにはいかない、という桃子の必死の想いを受け入れるしかありませんでした。

都築と最後の別れをしたあと。
明るく灯のともる三田村家の門前で、涙を拭い、家の中に帰っていく桃子。

「ただいま。」

半年後。

咲良は三田村家に身を寄せたまま、未記入の離婚届けを手にしています。
陽子が務める喫茶店には、嘘がばれて一時は音信普通になっていた恋人が再び通うようになり、研太郎はバイト仲間の女性に励まされつつ、就職活動に励み、桃子は編集者としての仕事に打ち込む日々を送っています。父の家出、という衝撃を乗り越えて、三田村家の人々は前に向って歩み始めています。
そして綾乃は。身を整え化粧をし外出するなど、日に日に美しくなっていく。
すっかり元気になった、と喜ぶ桃子でしたが。

うわぁ。

最終回じゃないよね、と思っていたら。
さすがは向田作品。
すんなりと終わりません。

ど、どうなるんだろう?!

先週、今週と濃い内容、テンポも畳み掛けるがことくで、骨格がしっかりしているドラマを観る楽しみを思い出させてくれました。

融通のきかない一本気さと、それゆえの脆さをあわせ持った桃子を演じる松下さんの涙。
そして竹下さん。深い。深いです・・・

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2011年8月18日 (木)

胡桃の部屋 第4話

原作:向田邦子「隣の女」収録作品(文春文庫)

公式サイト

原作未読です。

夫、和夫に、実家のことを相談しつつ、和夫自身の浮気をそれとなく責める咲良。
桧山の母が興信所を使って身辺を調べたために、ついに嘘がばれてしまった陽子。

いくら勉強しても、なれの果てが、家族を捨てて失踪してしまった、ずっと尊敬していたはずの父なのか。
父の生き方にも、父をあっさり捨てた会社にも価値を見出せなくなった研太郎は、学業より中華料理店でのアルバイトに道を見出そうとしている。
お父さんは、家族を守れない、とわかってしまったから、姿を消したのかもしれない、と父を弁護する桃子。

節子の身の上を聞き、節子の想いには応えられない自分が情けなく、再び姿を消してしまう忠。

都築の元には1年前に娘を連れて出て行った妻が、やり直したいと戻ってきました。
1年間は長すぎる、と暗にもうやり直す気がないことをほ仄めかす都築に、連絡を取らなかったのは、精神を病んで病院に通っていたから。そんな状態でやり直して、といっても卑怯な気がしたから、と妻。
そのことを言うこと自体は卑怯ではないのか(苦笑)。
夫が新しい生活へと踏み出そうとしていることを嗅ぎ取ったのでしょうね。

妻子が戻ってきたことは知らないけれども、母や姉のことを思い、やはり不倫は不倫だと、会うのを辞めようと切り出す桃子。
が、桃子が離れていくことが耐えられない都築に告白されてしまいます。初めての恋の相手に告られたら、それはね~。(溜息)

今まで目撃者スタンスだった桃子など、登場人物がそれぞれ、誰のためでなく、自分のために動き出し、本筋から少し乖離していたような咲良も、また三田村家も一員であることが描かれていて、面白かったです。

恋人の母親が雇った興信所が撮った写真を、やっぱりばれたかぁ~と姉二人に見せる、陽子。
和夫の浮気を、みんな知っていて動じないのが可笑しい。

姉たちのように美人でもなければ頭も良くない、と思い込んで育ったために、自分のステータスをまだ持てていない陽子は、桧山自身より、桧山のステータスが欲しかったようで、失恋と言うより、ダメ元で受けた就職試験に落ちたみたいでした。

姉妹喧嘩を止めるのに、水をぶっかける、母、綾乃。
かつて、この家で繰り広げられていた日常が少し戻ってきた。

研太郎の迷い方が、ぐれるでもなく、至極真っ当なことに、忠と綾乃の子育てを見た思いがしました。

姿を消した忠を探す、節子。
店はいいのか、それでなくでもあまり流行ってなさそうなのに。
最初に節子に見つけられた場所にいた忠は、節子に見つけてもらうことを望んでいたのでしょう。

娘には大甘な都築・・・娘のためにも元のさやに戻るでしょう。
忠の娘である桃子も、それを願うはず。でも、自分の父は戻ってこない。

忠にとって節子は、新たなる守るべき相手なのか、それとも、初めて守ってもらおうと思った相手なのか。

意を決して夫と愛人がいるホテルに乗り込む前に、勇気づけてもらおう、と家に電話する咲良。
電話に出たのは綾乃でした。

あなたなら、今なら、間に合う。きっちり話をつけてきなさい。終わったら、家へ来なさい。たとえひとりでもいいから。ご飯を作って待っている。

娘のために。いや、もっと複雑な思いはあるでしょうが、きっかけとして。
久しぶりに台所に立ち、いそいそと手の込んだ料理を作っている綾乃の姿に、思わず涙。

まだ、多少の違和感はあるのですが、お話が面白いので、次回が楽しみです。

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2011年8月10日 (水)

胡桃の部屋 第3話

原作:向田邦子「隣の女」収録作品(文春文庫)

公式サイト

原作未読です。

ざっくりと感想。

お正月の爆発以来、家事をすることもなく、部屋に閉じこってしまった綾乃。
かと思えば、訪問販売の商品をバカ買いするなど、今や自分が不安定な状態にいることを隠そうとはしなくなりました。

忠の方は相変わらず、立て看持ちのアルバイトを続けていますが、自分のことも、家族のことも、これからどうする、という気持ちもなく。
節子については、恩義を感じているだけで、積極的な感情はありません。
ただ、全てから逃げて、世間を傍観しているだけです。

おでん屋が暇なので、お昼に化粧品の訪問販売を始めた節子。
忠宛に来た桃子の手紙を見て、住所を知り、発作的に・・・おそらくですが、三田村家を、訪問販売員として訪れます。
一人で留守番をしていた綾乃は、節子を家にあがらせ、フェイスマッサージをやってもらうことに。

今回の見所はこの、綾乃と節子のシーンでしょう。

はじめはおどおどしていた節子。自分の正体がばれないことを確信すると、マッサージをしながら探りを入れ始めます。
綾乃の醸し出す「良家の妻」の雰囲気に引け目と反発を感じる一方、憔悴した様子をみて、最近一緒に住むようになった人がいる、家で人が待っているっていいですね、と挑発。さらには、夫婦なんて紙切れ一枚じゃないですか、と。
その言葉に対して綾乃は。

たった紙切れ一枚。その紙切れが鉄板みたいのに硬い、そう信じたい、女なら。

節子の手がとまった瞬間、むっくり起き上がり、だまって振り向く綾乃。
怖いです。

自分の正体がばれたのか?!
とこへ桃子が帰ってきて、あわてて逃げ出す節子。

いやいや、節子さん、迫力負けです。正体を明かさず相手の家に上がりこむのもなぁ。思わずこんなことをしていまうほど、忠に対して執着心が湧いてきた、ということなのでしょう。

その後、錯乱する綾乃。節子の正体を知ったわけではないようです?

私の何が悪かったのか、自分のことは全部我慢してひたすら夫のために、家族のためにつくしてきたのに。
会社を辞めさせられた、ということだけで出て行くのか。

必死になだめる桃子。私たちにとっては最高のお母さんだよ。

今まで見たこともない、母の姿を見つめる、自分もまた夫の浮気に苦しむ長女、咲良。
錯乱した母を見たくないのか、家を出る、長男研太郎。

戻った節子は、忠にもう、出て行って欲しいと告げますが、忠のことを恋る気持ちに嘘はつけない。言われるとおり素直に出て行こうとする忠に追いすがり、いかないで、と。
その現場を見てしまった桃子。見られてしまった忠。

忠はこんな精神的に密度の濃い関係を求めていたわけではないはず。どうするのでしょうか。

一方、桃子は都築に慰められ、心を許していきますが・・・

もう一つはまりきれないのは、このお二人と忠以外の「胡桃の部屋」がまだ見えてこないところでしょうか。
あ、咲良はわかります。しかし、彼女の闇は最初から見えていたし、彼女のようなタイプは夫に愛人がいる、という嫉妬というか屈辱感を、妻であることの優越感で押さえ込もうとしている限り、救われないのだから、別れればいいんじゃない?と冷たく思えてしまって・・・(汗)

登場人物おのおのの心理について思うところは一杯あるのですが、それってドラマというより向田さんの作品についての感想になってしまう気がする。

桃子の「部屋」は来週、描かれるみたいです。

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2011年8月 3日 (水)

胡桃の部屋 第2話

原作:向田邦子「隣の女」収録作品(文春文庫)

公式サイト

原作未読です。

クリスマス。

借金を含め、父のかわりとなって三田村家のすべてを背負うことを弟妹に宣言する桃子。

三女、陽子は医者の跡取り息子、桧山とデート。
いいところのお嬢さん、で通す陽子。
嘘をつこうとしていたわけではなく、少し前までは多少の誇張はあっても、本当のことだったのですが、家族の現状を相談できるほど親しくはないし、今後も喜怒哀楽をともにできる相手ではないように見えるのですが、どうなのでしょう。
「嘘」がばれた時に桧山がどう出るか、ですね。

桃子に就活に専念すればいい、といわれても、家族に内緒でアルバイトを始める、長男、研太郎。

エリート」である夫の不貞に気がついていはいても、誰にも相談できない、長姉、咲良。

一人になると感情をむき出しにする、母、綾乃。

失踪した父、忠は節子のヒモ状態になることを潔しとせず、立て看持ちのアルバイトを始めます。
そんな忠を少し悲しげに、いとおしそうに見つめる節子。

忠の不在中に節子のアパートを訪ねた、元部下の都築は。
節子から、忠が死ぬつもりだったことを知らされます。
死ぬ、と決めた人は家族や周囲の人たちに迷惑をかけないように、自分の身元となるものを全部捨ててしまう。でも、死ぬ前に、もう一度、生に溢れたきらきらした世界をみたくなる。
忠が節子の部屋に行ったのではなく、節子が道端に座り込んだ忠を連れてきた。
忠の様子から死の影を嗅ぎ取ったのは、節子もかつて・・・ということなのでしょう。
そして忠がこうなるまで気がつかなかった、追い込んだ家族なんて、何がいい家族よ、と。

無言で立ち去る都築。

綾乃と桃子だけのクリスマス。
桃子は、父が失踪するまでの葛藤に想いをはせ、気がつかなかった自分を責めつつ、父が帰ってきたら何もなかったように迎えてあげよう、と綾乃に言います。
綾乃は微笑みながら、同意します。ほっとする桃子。
「だって一番悪い人だから。」
綾乃の微笑みをぎょっとしたように見つめる桃子。

向田作品らしいシーンでした。

お正月。

清水家では、咲良が年賀に訪れる夫の和夫の部下たちを迎える準備に余念がありません。
そこへ一本の電話が。

三田村家では。
何もなかったように迎えよう、と桃子たち姉弟。
しかし、去年まではそこにいた忠、その忠の失踪、という事実は消しようもありません。
ついに綾乃に異変が起こります。
錯乱し、嘔吐を繰り返す綾乃。
子供たちにこんなに気を使わせてっ・・・

そこへ、都築が訪ねてきます。
母の様子を見て、自分はやはり「父」にはなれない、と打ち明ける桃子。
桃子がしっかりしているから綾乃は気持ちを吐き出すことが出来たんだ、君も何かも背負い込まない方がいい、と慰める都築。
初詣の帰りに、お守りを桃子に買ってあげます。
去年までは、父が買ってくれていたお守り、今年はもらえないものだと思っていた、と嬉しそうな桃子。
さらに都築が妻子とは1年も別居状態であることを聞いて・・・

一方、忠は。節子にお守りを買ってあげていました。三田村家のお正月の恒例行事として思わず買ってしまったのか、それとも最初から節子のために買ったのか。節子にとっては嬉しいプレゼントだったでしょうが、もし、自分が彼の子供だったら、絶対見たくない場面かも・・・

家に戻った桃子にかかってきた電話。
それは、節子が万引きで捕まった、という知らせでした。
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と、感想というより、単に粗筋をメインに書いてしまいました(汗)。
綾乃の鬱屈した気持ち、節子の、底辺を見てきた女の気持ち。
都築は、TBS作品で言うと、小林薫さんみたいなスタンスなのでしょうか。

お話は文句なく面白いです。

あとは、贅沢ではありますが、画面から、コクのようなものがもっと感じられたら、と思います。
1980年代、という時代設定が中途半端なためかもしれません。
美術的にも、風俗その他、再現が難しい時代なのかも。

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2011年7月27日 (水)

胡桃の部屋 第1話

公式サイト

原作:向田邦子「隣の女」収録作品(文春文庫)
脚本:篠﨑絵里子/音楽:大友良英/演出:渡邊良雄、一木正恵/制作統括:高橋練/制作:新田真三、宇佐川隆史
出演:松下奈緒、竹下景子、蟹江敬三、井川遥、臼田あさ美、瀬戸康史、原田泰造、西田尚美、小林正寛、江口のりこ、徳井優、黄川田将也、松尾諭

バブル前の1980年頃の東京を舞台に、生真面目で不器用な二女・桃子が、リストラで蒸発した父の代わりに一家を守ろうと奮闘する「胡桃の部屋」。父に裏切られた失意の母、同じく夫の不倫に悩む姉、玉の輿(こし)の結婚を狙う妹…就職活動がうまくいかない弟。それぞれの家族の悩みが胡桃の中にある「胡桃の部屋」のように、一つ一つ明らかになっていく…。(公式サイトより)

原作未読です。

向田作品と言うと、NHKよりも毎年お正月に放映していた、ヒロインは田中裕子さん、母親役には加藤治子さんという、TBSのドラマを思い出します。

ごく簡単に感想のみ。

頑固で亭主関白な父親像は向田作品の定番。
しかし、今作品では早々に蒸発していしまい、情けない姿で現れます。
ひたすら夫にかしずく妻を含めて、登場人物それぞれが向田作品定番なキャラですが、キャストも演出も違うので、興味は湧きました。

一家を束ねていた父が蒸発してから、家族それぞれが勝手に動き出します。しかも莫大な借金を抱えていることもわかって・・・
父の代わりに自分が大黒柱になることを決意した桃子。

父のことを子供たちの前でばらすのは、母としては避けて欲しかったように思います。自分なら嫌だなぁ。

ストーリーは間違いないでしょう。蟹江さん、竹下さんはさすが。親切で紳士的なのだけれども、どことなく胡散臭そうな雰囲気を漂わす原田さんも。

自分にとってのハードルはヒロイン役の人だったのですが(汗)、思っていたよりドラマに溶け込んでいたように思いました。「昭和」が似合うのでしょうか。

感想を書く時間があるかどうかは別にして、しばらく観るつもりです。

シャンシャンと尖がった東南アジア系の音楽に、柔らかいフォルン系の音を混ぜたBGMが印象的でした。

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余談ですが、赤いブラジャーについて思い出したことを。

ずっと前、昼下がりの阪急電車に乗っていた時のこと。
淡路駅を過ぎたあたりの車窓から、線路際にあるマンション、ではないけれどもそこそこ綺麗なアパートのベランダにて、くわえ煙草で赤いブラジャーを干しているごま塩頭の初老の男性を見かけたことがあります。
もちろん電車は走っているわけですから、ほんの一瞬のことでしたが、その後、その初老の男性の人生について思わずあれこれ妄想してしまったほど、初老の男性と赤いブラジャー、という組み合わせは強烈でした。

その初老の男性が、尊敬する自分の父親だったとしたら・・・

※淡路というのは、大阪市の北の方にある下町です。

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