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カテゴリー「□新選組血風録」の12件の記事

2011年6月19日 (日)

新選組血風録 最終回「最後の武士」

公式サイト

原作:司馬遼太郎「新選組血風録」

天満屋事件から大政奉還、鳥羽伏見の戦い、そして函館での土方の最後までを描いていました。

後で書き足すかもしれませんが、とりあえず簡単に感想のみ書きます。

印象に残ったシーンをいくつか。

山崎の髪型。

都を離れる前夜、自由行動を許された隊士たち。
斉藤が向かったのは、平助の墓、そして病に伏せる沖田の元だった。新選組しか居場所がない、という斉藤に後を托す沖田。

各隊士の享年のテロップ時のバックで流された、それぞれの殺陣。

そして土方の最期。

物語は美代で終わっていました。
オリジナル・キャラ、美代は、新選組と関わり、彼らのことを語り継いだ名もなき市井の人々の代表として登場させたのかな、とも思いました。
土方と近藤とのかかわりを描くのに、虎徹で始まり虎徹で終わらした、というのは良かったかもしれません。

あ~、あの赤ん坊。(汗)
伊東が暗殺されたのが慶応3年11月、ということはお婿さんが亡くなったのはその前だから・・・

ま、新選組に関わるフォークロアのひとつ、ということで。
命も語り継がれる、ということですね。(汗)

近藤を狙撃した阿部十郎は御陵衛士の一員として近藤を狙っていたことは史実らしいですが、彼が登場する原作「四斥山砲」では、そこまで描かれていません。キャラも違いますね。

ほとんどオリジナルなストーリーでした。原作は前回の感想で書いたとおり、「菊一文字」で終わってますから。

オリジナル、といってもあくまで原作とは違う、という意味であり、新選組の逸話として語り継がれた話で構成されてはいました。

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さて、全12話、終わってみて。

原作とは別のテイストの話にしよう、という製作意図で作られたことは、キャスティングを見ればわかることですので、原作と比べて、というのはスタッフの皆さんに失礼かもしれない。

死が日常だった激動の時代に生き、斃れていった若者たちを描く、という点では原作のエッセンスを生かしており、心に残る回もいくつかありました。主に名もなき隊士たちがメインになった話です。

一方、各エピソードに主人公の土方が絡むと、なんだか違う、と思ってしまったのは、正直な気持ちです。

なぜなら、土方をあまり深く描いていないように感じたからです。
土方を正義の味方にしてしまったことに疑問を感じもしました。
特に伊東甲子太郎の事件など、史実を絡ませた話は、"鬼の副長"として描ききっていないために、どこかで見たような平凡な話になってしまったような気がしました。
原作とは違う土方像を描くなら、もっと徹底して欲しかったです。

美代を登場させたのにはそれなりの意図・・・前述しましたが「命の語り部」としたかったのだ、ということはわかりましたが、その設定が生かされていたかどうかは、ちょっと疑問。
キャラ設定も、もどかしかったです。少なくとも土方ファンが応援したくなる設定じゃあなかったんじゃないでしょうか。
お悠と美代、数少ない女性レギュラーなのに、キャラが似ているのも、気になりました。

新選組隊士たちのキャラについては、全12話、というスパンの中では全てのキャラを立たすことはできないだろうから、脚本構成上、仕方がない、と思いました。
原作でも全てのキャラが生き生きと描かれているとは言いがたいですし。

山崎、特に沖田はドラマ独自のキャラで際立っていたように思います。ラスト近くになって静かなる男、斉藤も存在感を増していました。

殺陣は実力のある人たちが多くて、池田屋事件を筆頭に見応えがありました。
ですので時代劇として楽しめるシリーズではありました。
でも、あくまで自分の中でですが、新選組モノの決定版ではなかったように思います。

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2011年6月12日 (日)

新選組血風録 第11回「菊一文字」

公式サイト

原作:司馬遼太郎「新選組血風録」

感想のみ書きます。

七百年生きながらえてきた菊一文字則宗を前に。
死を前にして自暴自棄なる寸前で、もう剣を持つ力がない、剣士としては終わってしまった自分を受け入れるまで。
沖田とお悠の悲恋を絡ませて描いていました。
お悠の理不尽な最期が菊一文字則宗を抜かせた、という設定は、このドラマのならではのテイスト。
少しネチっこい設定なので、あまり好きではないのですが。

しかし、菊一文字、お悠・・・生きつづけていけるものを見て、逆に死に怯え、朽ちていく我が身の醜くさに絶望し、大事なものの命を失うという挫折をへて、一種、悟りのような境地に至る姿まで。
彼の生に対する屈折した思いや悲しみは描かれていたと思います。

ひょっとするとこのドラマの中で一番複雑なキャラかもしれません。辻本さんの沖田総司はピッタリはまっていたように感じました。
多少トリッキーな殺陣も身軽な沖田によくあっていたように思います。

情報元を明かさぬ山崎もいい仕事をしていました。

近藤の虎鉄、土方の兼定との刀比べのシーンがあったのは嬉しかったです。

原作はお悠は登場しませんので、菊一文字則宗に対する思いはもっと観念的に描かれています

則宗だけは生きている。生きる価値を天からあたえられて生きつづけているように思えるのである。
「七百年」
あとも生きつづけよ、と沖田総司はふと祈りたくなるような気がする。総司は、死が近づくにつれて、笑顔がすきとおるようになってきたといわれる。そういう心境の中から、
「七百年」
の寿命に、近藤や土方にはわからぬ感動がうまれているのであろう。(新選組血風録「菊一文字」より抜粋)

沖田が菊一文字を使ったのも、自分の世話を焼いてくれいた一番隊配下の最年長者、日野という隊士が斬られたためでした。
沖田を気づかう近藤と土方を少しコミカルに描きつつ、沖田ほどのものを遁走させたことを自慢する戸沢たちの様子を短く挟みながら、沖田の心の動きを、踏み込んで描くのではなく、淡々と映像的に描いていています。

戸沢を斬った後、物語は一気に終焉に向かいます。

総司は、江戸千駄ヶ谷池橋尻の植木屋の納屋で病いを養い、ひとり死んだ。(同上)

そしてこの作品で短編連作集「新選組血風録」は締めくくられています。

「沖田総司の恋」といい、沖田を主人公にした話は他作品とは違う印象を受けたことを覚えています。作者が作り上げた”沖田総司”が持つ透明感そのものを描いているような。

新選組の瓦解でも、近藤、土方の最期でもなく、沖田が主人公の本作で終ってしまう。
後には、もう、何の話もない。

何もないこと、そのものに切なさを感じたものです。

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2011年6月 5日 (日)

新選組血風録 第10回「油小路の決闘」

公式サイト

原作:司馬遼太郎「新選組血風録」

前回の続きなので、全編オリジナルでした。

後半、伊東もまた近藤をわなを仕掛けていたこと、土方が山崎と斉藤に新選組の前途を託すシーン、また平助の最期に土方を対峙させるなど、御陵衛士と新選組の対決は工夫があり、殺陣も素人目ですが、面白かったです。

原作では結成以来の同志、平助が伊東についていった心理は描かれていませんので、自由に描いてもらって結構かと。

ただ、斉藤と平助の友情が今までほとんど描かれていないのが、ちょっと残念でした。
土方、沖田、山崎、近藤以外のキャラはほとんど描かれていませんでしたからね・・・平助がキレやすい、というシーンはありましたが。
いや、もっと言うと、ブレずに描かれているのは山崎だけかもしれない。
土方は描かれているようで、深いところが描かれていないような気がします。

問題なのは前半。

拗ねる美代(汗)。
いかに危険なことをしているか承知でやったことなんだしさー、なんてね、突っ込んじゃいました。
元の土方に戻って欲しいからこその態度だとしても。もっとキリっとしていて欲しかったかな~。

それより、新選組モノを見たいと思う人が、あのような土方を見たいかどうかは大いなる疑問です。←自分が見たいか、とういうことかも(汗)。

いや、時代劇としてはですね、鬼と言われた男が、自分のために悲劇に陥った女性を気遣うあまり、人間としての感情を呼び起こされて迷うが、自分のやるべきことをやることこそが女性に報いることなのだと悟る、というストーリーは全く大丈夫なのですが。

新選組だからなぁ。
人間的な部分を描きたいのはわかるのですが・・・当時はそんなことしている暇はなかったはず、と思っちゃうし・・・人間的なのを通り越して「腑抜け」に見えちゃって(汗)。

罠だと知りつつも、伊東の亡骸をそのままにしておくことが偲びず、死を覚悟して油小路に赴く平助たちや、平助と言えども敵となったらならば倒さねば、と言う沖田の姿と比べると、なんとも甘いです。

「策はある」で復活かぁ・・・

今回、まさかのお悠再登場。
来週への伏線なのですね。

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2011年5月29日 (日)

新選組血風録 第9回「謀略の嵐」

公式サイト

原作:司馬遼太郎「新選組血風録」

すごく簡単に感想。

今回は、ほとんど全くのオリジナルでした。

土方と伊東の対立をめぐる雰囲気は多少原作よりかもしれませんが、他の多々ある新選組関係の小説や映像で描かれていることと変わりなし。
桂小五郎が中村半次郎と同席したり、土方と会ったりするのは、ま、ドラマならではのフィクションでしょう。効果的だっかどうかわかりませんが。

みよは・・・うーん。(大汗)
池田屋事件での行動が伏線だったのは、わかりました。
うーん。(再び大汗)

ま、「時代劇」だってことで。
ところどころに史実が紛れ込むのが却って邪魔なのかも。

短くてすみません。今回、あまり書く事がないです。

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2011年5月22日 (日)

新選組血風録 第8回「臆病者」

公式サイト

原作:司馬遼太郎「新選組血風録」

簡単に感想。

今まで局中法度、特に「士道ニ背キ間敷事」というしごく曖昧な一文によって命を落としていった隊士たちを、絶望的なトーンで描いてきたことが、今回の話を生かしていたと思います。

長坂を演じる綾野剛さんのキャラ(どんなキャラだ;;)もあって、今回も切腹か斬殺のパターンかな、と思わせておいての、明るい結末に意外性があって面白かったです。

自分のような素人にも、抜いたときが勝負、という居合いの間合いがよくわかるように描いていたのも、好感度大。
土方に嫌われていることを承知で自分の夢を語る長坂小十郎も良かったです。土方って理屈っぽい人間が好きじゃないんですよね。
しかし、長坂が医術の道を志す動機を語った後、同じタイミングで杯を飲み干すシーンで、ちらっと土方の気持ちの変化を表していたように思います。

「気に入らない奴だか、誠の武士だった。」

例外を作ったことを近藤に咎められた土方。
自分の厳格な法度の施行で多くの隊士の命を奪ったことを背負っていく、と。

山崎が少ない出番ながらいい仕事をしていました。
斉藤と平助の出番が少し多かったのは次回へのフリでしょうか。

原作は、「海仙寺党異聞」。

騒動の元になった中倉主膳の人となりの設定が多少違うのと、何より長坂小十郎の性格、土方の長坂に対する感情が大きく違いました。

しかし、
「総司、おれもすこし遊びすぎた。長坂がああいう愛嬌のある男だから、からかい半分にけしかけてやったのだが」
という原作のかろみは、このドラマとはもう相容れないものとなっているので、キャラの変更など、ドラマ独自の世界に合うようにうまくアレンジしてあったと思います。
事件の大筋、結末はほとんど同じでしたし。
ですので、何故題名をそのまま「海仙寺党異聞」にしなかったのかが不思議なくらい。TVガイドでは「竃(へっつい)の番人」となっていました。
「海仙寺党異聞」も「竃(へっつい)の番人」もわかりにくい、ということなのでしょうね。

次回の「謀略の嵐」、題名だけでは原作のどの話をメインにするのかわかりません。
伊東甲子太郎関係の話は結構多くて、「油小路の決闘」「鴨川銭取橋」「弥兵衛奮迅」「四斤山砲」。
うち、三篇は、少なくとも新選組が鳥羽伏見の戦いで敗北するところまで書かれていますし。

後4話。それぞれの話をバラバラに散りばめ、オリジナルなエピソードを混ぜ込んで作り上げ、1話完結ではなく、終焉まで一気に持っていく可能性もあるかな、と思っています。

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2011年5月15日 (日)

新選組血風録 第7回「胡沙笛を吹く武士」

公式サイト

原作:司馬遼太郎「新選組血風録」

簡単に感想。

逢魔が時に境内で一人、胡沙笛を吹く武士。
逢魔が時に吹くと魔に逢う、と言われていたのに。
笛の値に引き寄せられたように鹿内に近づいてきたのは、若い女だった。

胡沙笛は捨て子だった鹿内に残された唯一の形見。壊れては造り、壊れては造って、肌身離さず持っていたもの。

天涯孤独の新選組隊士、鹿内薫の生と死を描いたお話でした。

剣は立つし、何より死を恐れぬ姿勢を土方は評価していたのですが、近藤はどうも見栄えがしない、人望もない、といって伍長にするのに反対します。

奥州出身、弁の立つほうはではなく、また、複雑な生い立ちが、鹿内を寡黙で人と打ち解けぬ性格にしたようです。

境内・・・恐らくお稲荷さんでしょう、で出会った若い女は小つるといい、祇園で髪結いをしていた。
小つるは、一見風采の上がらぬ鹿内に惚れたようで、人に親切にしてもらった経験の少ない鹿内はすっかり夢中になります。
自分を好いてくれる人ができたおかげで、鹿内は自信を持ち始め、ついに伍長に。その後も隊務に励み、隊内での評価も上がっていきますが。

その内に小つるに赤ん坊ができます。
大喜びする鹿内。自分に家族ができる、血のわけた子どもができる。
しかし、その一方で死を恐れるようになり、そのことが鹿内の首を絞めていきます。

死を恐れること、すなわち怯懦は、新選組にあっては罪。
このままでは新選組にはいられない、脱走して京を出ようと小つるに言いますが、「いやや」と拒否されてしまいます。京を出てどうするのだ、京の町しか知らないのに、と。

小つるは第四話のおそのと同じく、自立した女性です。京でなら、鹿内がいなくても、ややこの一人くらいは育てる地盤を持っている。

鹿内に家族を作る喜びとともに、死に対する恐怖を知らしめたのも小つる。
7話の加納惣三郎と対をなす、「魔」的な存在として描かれていました。

「女狐」
土方にとっては、男を戦いから引き戻す家族や女性は、新選組の「敵」でしかない。

局中法度の作成者であり、執行を厳正に行おうとする土方と、法度の名の下、名もなく斃れていった隊員の姿を、前回に引き続き、少し妖しい雰囲気で描いていました。

抵抗することなく斬られた鹿内の姿が哀れでした。
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大筋は原作と同じでした。
あ、土方とみよのくだりはありませんが。みよさんは幸せになってください。

小つるの最後は原作とは違いました。
ドラマの「魔」のような小つるの姿は、鹿内が見た小つる、という解釈もできるかもしれません。

厳しい隊律と隊務。人が死と隣り合わせの環境におかれた時に、心の中で蠢きだす隙、もしくはブラックボールのようなものを描く、というラインは、原作と共通しているのではないかな、と思いました。

他の作品と混ぜていないこと、そして大きな事件と関わっていないこともあり、今までで一番原作に近かったように思います。

時間軸的にはすでに入隊していた伊東甲子太郎一派がまだ、登場していません。
どうやって描いていくのかな?

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2011年5月11日 (水)

新選組血風録 第6回「沖田総司の恋」

公式サイト

原作:司馬遼太郎「新選組血風録」

感想のみ書きます。

自分が労咳であることを知った沖田は、まだ自分が生きていることを確かめるがごとく隊務に励みます。
そんな沖田を心配した近藤、土方から体の調子を聞かれても、私は死にません、剣では負けない、と突っ張ってしまう。

だからこそ加納惣三郎と手合わせした時、発作のために負けてしまったことを引きずってしまった。
今まで撃たれたことのなかったのに、初めて撃たれてしまったことにより、剣の恐さを、斬られる恐さを体が知ってしまった。
沖田にとって惣三郎は死の象徴だったのかもしれません。

そんな時に生の象徴である医師、半井の娘、悠と出会います。

原作では池田屋事件より間もない時でしたが、ドラマでは時を冬から春先に変更。寒さに耐えて咲く花(詳しくないので名前わからず;;)を効果的に使っていました。荒涼とした河原の風景を含めて。

小さい時に近藤の道場に預けられた沖田にとって剣を使うということは、生きること。
自分の居場所を得るためには、強くならなくてはならなかった、ということなのでしょうか。
しかし、惣三郎の”死への誘い”を見抜いた、沖田。
沖田には、帰る場所があったから。
自分のために「勇み足」まで踏んでくれる、ありがた迷惑な存在でもありますが。(汗)

その後の沖田の運命を思うと、悠との淡い関係がいっそう儚く感じられました。

加納惣三郎が何故魔性なのか、化け物なのか、テレビドラマ、ということもあるのでしょうが、抽象的に描かれてすぎていたような気がしました。見ているほうの判断にゆだねる、みたいな。
でも、原作も結局のところは「わからん」と書いてあるので、これはこれでいいんでしょう。

このドラマに描かれている、少し虚無的で突っ張った沖田像を、生かしたエピソードだったと思います。若さが痛々しい感じ。

山崎の、仕事はできるが、出過ぎた事はしない、というスタンスが、短いシーンですが、描かれていたのが、せめても救いでした。
山南さんの顛末は、ほとんど描かれていませんでしたが、これは原作通り。でも、物足りない人はおられるかもしれません。

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でもって、以下、原作読みとして、少しだけ。

原作の「沖田総司の恋」に漂うユーモアは、沖田が半井邸を訪れるシーン、そして「勇み足」以外には感じれませんでした。
何故なら、弟のように可愛がっている沖田を思うあまり、とんちんかんな言動を大真面目でやってしまう土方が、全く描かれていなかったからです。
ここ、好きなところだったので、ちょっと残念でした。

かといって「前髪の惣三郎」の愛憎ドロドロの雰囲気もなく。
ドラマでは惣三郎を沖田が直面した死の象徴のように描いていたので、少しダークファンタジーのような味わいのお話になっていました。

それはそれで面白かったです。

ただ、沖田には甘い、という「土方」はいなかったなぁ。他のエピソードならそれほど気にならないのですが・・・
しかし、そういう面を描こうとはしていないドラマなのだから、仕方がないというか、ないものねだりですね。

近藤さんが剛なら、土方は柔(しかも猫背)、というイメージで読んでいたので、二人とも鬼瓦みたいな顔だと(滝汗)、バランスが偏っているというか。
まだ近藤さんの方が柔らかいかな、このドラマ。

あ、沖田の華麗な殺陣もですが、土方の殺陣も、さすがだな、と思って見ています。

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2011年5月 1日 (日)

新選組血風録 第5回「池田屋異聞」

公式サイト

原作:司馬遼太郎「新選組血風録」

簡単に感想。

ご存知、池田屋騒動のお話。
枡屋の拷問シーンもありました。
乱闘シーン、迫力あったと思います。こういうのがなくっちゃね!
総司の身軽な殺陣も、天才剣士らしくって良かったです。

山崎と大高の因縁話は、うまいことアレンジしていたと思います。
山崎の積もった思いを、加藤さんの眼差しから感じることが出来ました。そしてラストの決闘に、事情を知っている、ということで斉藤を立ち合わせたのも良かったのではないでしょうか。
これで斉藤という人物がドラマの中で立ってきましたし。
斉藤さん、中々いい感じ。

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以下、ドラマ・オリジナルの部分で気になったことをいくつか。

まず、拷問までして聞きだした集合場所が、他の人にバレバレなのはどうなんだろう、とは思いました。
古高さんも浮かばれないですー。(汗)
そんでもってそんな大事を娘に言っちゃあだめでしょ、吉兵衛さん。町内の寄り合いじゃないんだから。

そして屯所に走るお美代・・・は、いらないエピソードだと思いました。
山崎たち監察方がいるんだし。
何か、無理矢理な感じがしてしまった。
時代劇的には盛り上がったのかもしれませんけれども。

土方隊が池田屋に乗り込むシーンがなかったのには、過去の作品と比較せずにすんだ、という意味で、ほっとしました。(汗)
あ、主役なんですけれどもね。(汗々)
今回は山崎さんがメインなので、いいんじゃないでしょうか。

次回・・・えええ、どろどろの「前髪の惣三郎」の章と淡く儚い「沖田総司の恋」の章を合体さすの?
よりによってこの二つを?
ドラマとしては破綻しないだろうという安定感はありますし、原作から設定だけを借りた別物になりつつある、ということもわかっているのですが・・・原作ファンとしては、やっぱり不安だぁ~。(汗)

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2011年4月26日 (火)

新選組血風録 第4回「長州の間者」

公式サイト

原作:司馬遼太郎「新選組血風録」

感想のみ。

リアルタイムで見たのですが、「仁」が始まるまでに感想がまとまらず、遅くなってしまいました。なんか、書きにくかったんです。

安定感があって、陰影もある、面白い時代劇でした。
殺陣も、沖田が予想外に身軽だったのが嬉しかったです。

浪人から新選組に入った深町と、その深町を「勘」から間者では、と疑う沖田の動きを横軸に、深町と長州藩上層部の関係を縦軸に描いていていました。
そこに深町とおそのの悲恋が絡んでくる、というお話。
おそのの用意した鯉の煮付けが哀感を漂わせていました。

ただ、欲を言うならば。

なぜ浪人なのか、など深町の境遇が、はっきり描かれていないのが物足らなかったかも。
ここをもう少し深く描いていたら、深町が間者にいたる経過もありがちな「スパイ」もので終わらなかったろうし、自分が捨て駒だった、と知った時の憤りもひしひしと伝わったと思います。

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さて、原作を読んでいるものとして、重箱の隅をつつくようなメモを。うーん、これを書くべきかどうか、いつも迷うんですが(汗)。自分のための覚書ならば、書いておくべきなんだろうと。
設定だけを借りて、オリジナルな話を作ってくれるなら、つつくこともないのでしょうけれども、微妙に変えているのが、微妙でして。ついつい。(汗)

原作には、深町が親の代からの浪人で、しかも元々は長州藩出身。なにやら不名誉な事件を起こしたために浪人になってしまった父は、藩に戻ることを切望しつつ亡くなった、という過去が描かれています。
恋人、おそのは、根っからの京女で、武士になんの幻想も抱かず、敬意も払っていません。このあたりが他所の町娘とは違うところ。
しかも自分で店を経営している自立した女性ですので、早く深町に仕官をあきらめてもらって、つまり武士であることを辞めて、一緒に店を切り盛りして欲しい・・・と思っていたところに、壬生狼、と嫌われている新選組に入ったものだから、怒り心頭。
父の遺志を継ぐこと、武士であることに生きる価値を置く深町との仲が怪しくなる・・・というストーリーでした。
もちろん、おそのは、深町が長州の命で動いているなどとは知りません。知ったところで、何をあほなことを、と言いそうな女性です。

ここにおそのの姉などもう少し複雑な人間関係が加わるのですが、枝葉として描かなかったのは、正解だったと思います。

また、どろどろした恋人同士の心理のあやを描かず、おそのを可愛らしい女性にし、あくまで哀切なラブストーリーにしたのも、いい判断だったと思います。
しかしそのために深町の切羽詰った心理状況があまり描かれなかったのは、諸刃の刃だったかも。

原作では池田屋直前、という設定なので、夏真っ盛り、祇園祭を迎える町の賑わいがあでやかに描かれていて、その明と、深町の運命の暗のコントラストが印象的だったのですが、江戸の町でもどこでもいいような背景だったのは、情緒的には物足らなかったです。

まあ、このシリーズに、そこまで求めているわけでもないので、定番の時代劇として、面白い、と言うことで。

新選組関係については、沖田がだんだん沖田に見えてきたことに、ほっとしています。でも、まだ尖がってる感じ。←あくまで自分比。

近藤、土方、沖田の三人のシーンは、ちょっと固いかな。
普段、他の隊士に見せる顔との落差を見せて欲しいかも、と思いました。でも、そういうシーンは最後まで見れなさそうな気がします。

山崎蒸登場。見るからに屈託ありげな人物として描かれています。「赤穂浪士」というキーワード及び大高忠兵衛をちゃんと登場させていたので、そのわけは、次回で描いてくれるでしょう。
山南と土方の確執もちらりと描かれはじめました。

土方とお美代のエピソードは完全にオリジナルなので、見守るしかありません。
この二人の交流を描けば描くほど、土方が「志士」に見えてくるように思うのですが、ここは、好みでしょう。

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第1回 第2回 第3回

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2011年4月20日 (水)

新選組血風録 第3回「芹沢鴨の暗殺」

公式サイト

原作:司馬遼太郎「新選組血風録」

鴨、暗殺。
近藤説ではなく、原田説を採用したのですね。

鴨たち、水戸天狗党残党一派を落としいれ、彼らを斬殺するまで。オリジナルなエピソードも交えて、描いていました。
このドラマを見て、原作を読むと、イメージが違う、と思われる方もおられるかもしれませんが、それはそれ。(汗)
殺陣も見応えがあって、正統派の面白い「時代劇」になっていたと思います。

ちょっと駆け足気味でしたが、お梅が屈折した情念を持つ女性であること、そして彼女の情念と鴨の屈折した想いが共鳴するシーンもしみじみと描かれていました。
少しステロタイプではありますが、形式を守ってくれる、という安心感はありますし、今のところそれ以上のものを求めていないので、満足です。
切腹を詰め寄られた新見さんの狂気を孕んだ眼差し、そして、牢獄の中の鴨の姿は印象的でした。

最後、鴨が土方に放った言葉、「武士として。死に場所を間違えるな(概略)」は、大きな影響を与えそうです。

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以下は原作オタのゴタクです。お許し下さい。

司馬さんが子母沢寛さんの「新選組始末記」を始めとする様々な資料を読み、自らも足を運んで取材した結果生み出した、当時としては新しかった新選組像が、だんだん司馬さん以前のイメージになったきているような気がしました。

妙に結束の固い近藤一派たち・・・は、わかりやすかったので、いいです。
熱血漢、平助の伏線も一応張っていましたし。
そう言えば「血風録」では山南さんの事件は描かれていないのですが、どうするのでしょうか。

一番気になったのは、沖田が過激派の若者になっていること。(汗)
↑上では「斬殺」と書きましたが、実情は凄惨な闇討ち、テロです。そんな中でも邪念なく突き抜けて明るい、というのが、司馬さんによる新しい沖田像だったんですけれどもね~。
今後に注目したいと思います。

土方は堂々たる主人公、なのはいいけれども、ちょっと持ち上げすぎかも。

例えば、大坂の事件をセリフだけで終わらしたことなどに、それは現れていると思いました。
原作における大坂の騒動とは。
力士をあっという間に倒してしまう鴨の力を見て、一対一では到底勝てない、と思い知る土方が、倒すために色々策略を練る、そこに沖田の邪気のない言葉が・・・というエピソードなんですが。土方の思考の暗さが現れていたように感じた部分でした。

でも、ドラマでは、最後に土方と鴨が正々堂々果し合いをするわけで。爽やかだなあ。(汗)

ともかく、これからも、原作の「人の気持ちのひだを読み、利用する策略家」の部分はあまり描かないような気がします。たとえ描いたとしても、その行為を正当化する何らかの理由付けがされそうです。

それと、鴨を斬った後の顔をみて、やっぱり「近藤さん顔」だな、と思ってしまいました。何度も書いてすみません。これからも書くかも。(滝汗)

・・・なんてね、色々突っ込んでおりますが、面白く拝見しています。

来週は深町のお話。
いよいよ山崎が登場するようで、嬉しいです。
今更ですが、兄弟子の役を弟弟子が。←@ちりとて
タイプが全然違うので楽しみです。そういや沖田は末の弟子でした。

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第1回 第2回

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