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カテゴリー「□坂の上の雲」の13件の記事

2011年12月26日 (月)

坂の上の雲 3-#04 最終回「日本海海戦」

坂の上の雲 3-#04 最終回「日本海海戦」

原作:司馬遼太郎「坂の上の雲」(文春文庫)

公式サイト

ざっくり感想メモです。

3年間に及ぶ大作が完結しました。

艱難辛苦を乗り越えてやっとたどり着いた地の果て、極東の海峡で、1隻残らず撃沈されてしまったバルチック艦隊。
1隻残らず撃沈せねば、勝った事にならない、この稀有なことをやってのけた連合艦隊。
日露戦争を中枢で体験した人々が表舞台を降りるにつれ、どうやって勝ったかではなく、勝った、という事実だけが一人歩きしてしまった。
陸軍においては、勝ったとはとても言えない状況だった。

もし、負ければ。
日本語が公用語でなくなる、というのは、ああ、植民地というのはそういうことなのか、と思いました。

また、ナレーションの通り、この時代の日本語は言文一致運動がある一方で、昔ながらの言葉使いも混在し、混乱していたようです。子規や漱石たち、明治の文学者たちは、日本語とは何か、というところから、満身創痍となりながらも取り組んでいた・・・と、今月読了した「慶応三年生まれ七人の旋毛曲り―漱石・外骨・熊楠・露伴・子規・紅葉・緑雨とその時代」(著:坪内 祐三/新潮文庫)という本に書かれていました。

漱石が子規の家を訪ねるシーンはオリジナルです。ここだけちょっと浮いていた気がしました。

気になったこと・・・それは後に殉死する乃木の、何も変らん、という言葉でした。何を意味していたのでしょうか。←ここ、原作にあったかどうか忘れました(汗)。

東郷その連合艦隊の大部分が凱旋の命令があるまで佐世保港内にとどまっていた時に、事故がおこりました。
旗艦三笠が火薬庫の爆発により沈没してしまったのです。
原因は不明。この事故で亡くなったのは339人。

以下、原作より抜粋します。

ついでながら日本海海戦における侵入軍-ロシア側-の死者は約五千で、捕虜は六千百余人である。防御軍である日本軍の戦死は百数人にすぎなかった。真之はロシア人があの海戦であまりにも多く死んだことについては生涯の心の負担になっていたが、それにひきかえ日本側の死者が予想外に少なかったことをわずかに慰めてとしていた。が、戦線で死んだものよりもはるかに多数の人間が火薬庫爆発といういわば愚劣な事故で死んだことに、真之は天意のようなものを感じた。あの海戦は天佑に恵まれすぎていた。

ドラマでも、かつては文学に心惹かれた真之の、繊細な部分が描かれていたと思います。

日露戦争後の好古と真之兄弟のことは、原作と同じく。
多くは語らず、風のように描かれていました。

一部から三部まで。
最初は明治という時代を秋山好古、真之そして正岡子規という個を通じて描かき、次第に個が飲み込まれるがごとく、日露戦争そのものが主人公となっていき、最後に再び個に戻る。

明治の風俗を細やかに、戦闘シーンは迫力を持って描かれていて、見応えのある映像でした。
特に、情緒に流されない戦闘シーンは物量ともども圧巻でした。
お金がかかっているのも納得。

また、原作に忠実にヒーローを作らず、扇情的に陥らない作りは、さすがNHK、というか放映期間三年、ということも含めてNHKでないと作れなかったドラマだったと思います。
リアルタイムで観れて、幸せでした。

うーん、今は感無量で、これ以上の事は書けません。原作を読んでいるので、純粋にドラマとしての感想が書きにくい、ということもあると思います。

欲を言えばですが、ロシア、そして他の国々の動向を描いた部分もちゃんとドラマにして欲しかったかも。そうすると作者言うところの「このちっぽけな国」ということがもっとよくわかったかな、と。他国の話の時にも退屈にならないように、ちゃんとしたスターをキャスティングして・・・なんて、やっぱり無理かな(汗)

スタッフ、キャストのみなさん、お疲れ様でした。ありがとうございました。

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2011年12月18日 (日)

坂の上の雲 3-#03「敵艦見ゆ」

原作:司馬遼太郎「坂の上の雲」(文春文庫)

公式サイト

原作概読。

簡単に感想を書きます。

秋山支隊の報告を無視した判断した司令部。
冬にロシアが動くわけがない・・・しかし、動いた。兵力に圧倒的な差のある敵が。
浮き足立つ司令部。
そこに旅順から乃木率いる第三軍が到着します。負け続きの乃木を疫病神と呼ぶ松川(を代表とする参謀たち)。
乃木と第三軍はまたもや悲惨な戦場に立ち会うこととなります。

情報の軽視は今も昔も致命的です。
原作では、旅順の戦いの後、疲れのためか児玉の判断力が鈍っていた、というようなことが書かれてあったように覚えています。(ただ今原作を読むのを封印しています)
なお、乃木と旅順要塞司令官のステッセルの「水師営の会見」、好古の騎兵隊とコサック騎兵隊、及び指揮官のミシチェンコとの腹の探りあいはカット、永沼隊の遠征については少し描かれていました。

さてこの奉天会戦は、児玉の、クロパトキンの性格を読んだ作戦があたり、ロシアの戦略的撤退、という形で終わりました。綱渡りです・・・

世界が注視していた会戦。撤退するというのは国際的には不利な作戦です。
逆に日本はどれほどの犠牲を払っても、絶対に後退するわけにはいかなかった。
それしかなかった。
短期決戦を目指していた日本は「ロシアの撤退」という形を外交的に最大限に利用するしかない。

わかっていても。
戦争というものは決してゲームはない。コマが倒れる、ということは、人命が失われる、ということなのだということ。
今回も、たくさんの馬が登場したりと、迫力あるがゆえに無残な戦闘シーンが繰り広げられました。

日本海海戦の方は、宮古島の人々のエピはばっさりカットされていました。これだけでもゆうに一回分のボリュームがあるからなぁ。

大艦隊のためにスエズ運河を通ることができず、喜望峰まわりで航海せざるおえなかったバルチック艦隊。
本国の歪な政治体制や外交のブレに加え、ヨーロッパの政治力学上、日本の味方についた英国の執拗な妨害に苦しみ、燃料補給もままならなかったことなども一言ですまされていました。ま、仕方がないですね。
第三部は日露戦争を日本の現場サイドから描くことに統一していますから。

ただ、戦争の前に、外交ありきであることは、もう少し描けたのではないかな、とは思いました。
当時、国力、情報力とも、国際政治の鍵を握っていた英国との同盟がなければ、どうなっていたか。米国も手を差し伸べなかったかもしれません。米国との折衝は最終回で少しは描かれると思いますが。
日中戦争から最終的に破滅にいたった太平洋戦争まで、外交の失敗続きだったことを思うと、対照的です。

燃料への不安と、長い航海で痛んだ船と疲れた乗務員たち。
彼らには太平洋まわりでウラジオストクに行く体力が不足しており、しかも津軽海峡には、当時はまだちゃんとした海図がなく、土地勘のない外国船が航海するのは非常に危険だったこととか。
などなど、戦いが終わって冷静に見ればわかること。

バルチック艦隊が、常識を捨て、もし太平洋をまわったら。日本海と太平洋に別れて北上したら。

負ければ後がない戦いの作戦を立案する、という重すぎる責任を負った真之たちが、あらゆる可能性を考え、迷うのは当然です。
しかも一隻でも取り逃がせば日本近海の安全は破られ、長い海岸線の全てで戦闘状態を維持しなければいけない。

山本海軍大臣のトップとしての姿勢、島村の冷静な判断、東郷の決断、健全に機能している命令系統。
これで負けたら・・・怖いなぁ。

真之に手を合わせる貞に、当時の日本人の気持ちを重ねていました。
鈴木貫太郎は、赤井さんだったんですね。

艦隊の画は迫力がありました。期待以上です。
ほんと、お金、かけてるなぁ。

次週、いよいよ最終回です。

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※「海の史劇」 著:吉村昭(新潮文庫)
ほぼバルチック艦隊の大遠征に絞って書かれた作品です。読み比べてみると面白いです。

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2011年12月11日 (日)

坂の上の雲 3-#02「二○三高地」

原作:司馬遼太郎「坂の上の雲」(文春文庫)

公式サイト

原作概読。

簡単に感想を書きます。

二○三高地の激戦を、児玉と乃木、乃木の幕僚、現場の指揮官、そして大勢の無名の兵士たちに絞って描いていました。
明石大佐の活躍は見れませんでしたが、引き締まったドラマになっていたと思います。

幼友達であり親友だからこそ乃木の欠点を知り尽くしている児玉。
そんな児玉を信頼して、指揮権を一時とは言え移譲する、という屈辱的な命令を受け入れる乃木のシーンは、原作同様、ドラマとして見応えがありました。

乃木は部下たちに慕われ、外国人記者にもウケが良かったそうで、魅力的な人だったのでしょう。
しかし、戦がへただった。
その上彼の参謀たちは、乃木と同じく近代の戦いを理解せぬまま、作戦を立ててしまった。
参謀の仕事は作戦を立てることですから、現状を把握せぬ、頭の硬い作戦を立てた参謀たちに、児玉は激怒した、という原作にそって描かれていました。

白襷隊は無残でした。
ただ、撃たれに行くだけに、出撃していく。
それを何回も繰り返す。

ついに攻撃目標を旅順正面ではなく、二○三高地に変更するも、何の身を守るもののない山肌で、再び大きな損害を受ける日本軍。
一時的に落としても、援軍を送れず、殲滅させられる。
夜が開けると敵がやってくること知ってて、酷寒の中、山頂で食べるものはおろか飲み水もなく過ごした兵士たちは、いったいどんな気持ちだったのでしょうか。

ラストの攻防戦は、火薬や有名無名の大勢のキャストの皆さんの一挙一動など、細かい部分まで神経が張り詰めていて、迫力があり、人と人が殺し合う無残さも伝わりました。
ここが安っぽかったら、ここまでのドラマの全てが安っぽくなるところでしたが、さすがでした。

次回は恐らくバルチック艦隊を発見するまでの緊迫感を秋山家の人々の様子などを交えて描くのでしょう。
秋山の騎兵隊は描かれるのでしょうか。

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2011年12月 4日 (日)

坂の上の雲 3-#01「旅順総攻撃」

原作:司馬遼太郎「坂の上の雲」(文春文庫)

公式サイト

原作概読。ドラマ化が決まってからは、確認箇所を拾い読みするぐらいで、基本的に封印しています。

しかし原作を読んでいる、いないに関わらず、史実ですので、ストーリーに対しての感想は書きにくいです。

ですので、簡単にざっくりと。

まず、思ってしまったこと。
先週まで放映されていた大河とは、お金のかけ方が違う~(汗)。

戦闘シーンなどのモブシーンはもちろん、キャスティングも細かいです。
原作・・・史実なのですが、主な人物たちが名だたる俳優さんたちで例えワンシーンでもずらり登場するのは、1年ぶりに見て、改めて圧巻でした。
歴史モノの醍醐味のひとつでもあります。
登場人物まで端折られまくった「江」とは大違いだなぁ・・・

黄海海戦、遼陽会戦及び突然兵を引き上げたクロパトキンなど、ロシアサイドの描写は大幅にカットしてありました。
すべて描いていたら大河なみの長さになりますものね・・・それでも良かったのですが(^^;;

旅順と日本海海戦に焦点を合わせた作りは、わかりやすかったです。

ただ、そこに至るまでの戦いをカットすると、日露戦争後の日本軍の問題点の萌芽の幾分かもカットされてしまうこととなり、作者の、この作品を書いた意図とはちょっと違う印象を与えるのではないかな、とは思いました。
そういうこともすべて旅順攻略で描こうとしているのは、わかりましたが。

と、多少突っ込みはしましたが。
史実であり、大ベストセラーのドラマ化、という難しさを克服する、迫力は感じました。
戦闘シーン、派手さだけでなく、無残さ、悲しみも伝わりました。
死体の描写がリアルでした。

一方、こういうドラマは、危機に瀕してのトップたちの描き方が質感を左右すると思うのですが、ドラマとして、抑制の効いた描き方は良かったと思います。

と、同時に、上に書いたことと少し重複しますが、作者のがこの作品に込めたメッセージを抑え、判断は視聴者に委ねる、というスタンスが強くなっているかな、とも感じました。そのメッセージに共感するかどうかはおいといて。そういう点を含めて、だからこそ生前にドラマ化を許さなかったのだと思うし・・・これがテレビドラマとしてはギリギリのラインなのかもしれません。映像作品として、見応えはありました。

2部までの「主役」である秋山兄弟の存在感は薄くなっていますが、原作でもこのあたりから日露戦争そのものが主役となり、個人では旅順攻略までは児玉源太郎が中心となっているので、無理矢理二人を主役にするより、自然だったと思います。

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2010年12月25日 (土)

坂の上の雲 2-#04「広瀬、死す」

公式サイト

ざっくり感想です。

ついに戦が始まりました。

当時は宣戦布告をしなくても良かったのですね・・・
ニコライ二世の譲歩案を握りつぶしたアレクセーエフ。
自分の利益のためなのか、戦が始まっても負けるわけがないと思っていたのか。
相手は、常識的に考えれば国土も人口も資源もお話にならないほどちっぽけな国だからなー。

律は思わず季子の元に駆けつけます。
凛々しくあろうとする季子が本当は心細く思っていることを照明で表していました。
この律と季子のエピソードも原作にはありません。が、しみじみしていて心に残りました。

ロシア海軍が広瀬の遺体を葬るエピソードも原作にはありません。どうやら最近の調査で明らかになったらしいです。←興味がある方は検索してみてください。

原作では

「その時、広瀬が消えた。巨砲の砲弾が飛びぬけたとき、広瀬ごともって行ってしまったらしい。」

で、終わっています。

広瀬少佐(死後中佐)が部下の杉野上等兵曹を探す逸話は、美談として大衆に広く受け入れられました。軍のPRももちろんあったでしょうが、こんな理想的な士官がいて欲しい、という一般の人々の願望もあったように思います。

・・・海軍の生活がどんなものだったか。特に兵(志願兵及び徴兵)にとっては。

どんなに海軍を愛する人の回想録でも、必ず「海軍精神棒、あるいは海軍精神注入棒、略してバッター」(「日本海軍がよくわかる辞典」著:太平洋戦争研究会/PHP文庫より)で毎晩のように行われる伝統的制裁のことが書かれています。

「スマートであるべき士官そのものが海兵学校時代に先輩から殴られ、後輩を殴ってきていたから、兵にたいする制裁をやめさせなければという発想がなかった。兵にも、理不尽な暴力に命がけで抵抗するという気概はなかった。~中略~日本社会が持っていた構造的な暗部でもあった。」(同書より)

砲撃シーン、迫力がありました。お金かけているなぁ。

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これで2部が終わりました。

子規の最期、真之と律、そして季子のエピソードなど、ドラマとして予想以上に丁寧に面白く作ってあったと思います。
しかし今回のアリアズナの話は少し引っ張りすぎたような気がしました。
広瀬とアリアズナのラブストーリーで始めたので、それで〆たかったのはわかるのだけれども。

で、広瀬少佐の最期の描写を確認しようと久しぶりに原作を手にとってみて、なんと、まだ半分もいっていないことに気がつきました。
なお広瀬少佐の最期は3ページ弱で終わっています。

原作はここからが長い。日露だけでなくポーランド、ユダヤなど実に多くの人が登場するしなぁ。
バルチック艦隊の大遠征のエピソードが大幅にカットされることは間違いないでしょう。この部分がかなり多いから。好きな話なんですけれども、仕方がないですね。ここに重点を置くと秋山兄弟が主役じゃなくなるし。

何はともあれ、また1年、おあずけです。
第3部、楽しみにしています。

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2010年12月19日 (日)

坂の上の雲 2-#03「日露開戦」

公式サイト

ざっくり感想です。

開戦前夜の人々を描いた回でした。

真之が季子にプロポーズするシーンに息抜きができました。
自転車に乗る真之の姿に、暴れん坊だった若き日の面影が見れましたし、季子のキャラも表していましたし。何よりロケが綺麗でした。

秋山好古の子供達、大人しい姉妹の中で男の子が1人ワンパクなのも、凄く腑に落ちるシーンでした。
男の子ってああなんですよね。いきなり抱きついたり、走ったり、蹴ったり。こういう日常のシーンも丁寧に描いているのに好感。

明治天皇が京都弁だったのも面白かったです。
京都生まれですものね。元は公家であることを強調し、なおかつ開戦の決断がいかに容易ならざるものだったか、ということをうまく表現しているように思いました。

上記以外でも、オリジナルなシーンが非常に良くできていて、秋山兄弟と他の人々のバランスが良く、ドラマにリズムを感じました。

律と季子のやりとりも、あくどくない程度に描かれてましたし、好古の妻、多美に、魚をさばけないこと言いながら去る季子の姿を背景に兄弟を撮ったシーンなど、匂い立つような奥ゆかしさが感じられました。

また、原作に書かれていないことでも、他の文献を参考にし、よく咀嚼した上で作り上げているなぁ、と。

子規が亡くなった後、どうするのかな、と思っていたのですが、いい意味で、ドラマならではの世界を作り上げてきているように思いました。

好古とコサック騎兵隊との交歓は原作にも書かれてありました。
ニコライ二世は残された写真にそっくり、立ち振る舞いにも説得力がありました。
こういう所、大事です。

日高壮之丞、明石元二郎、金子堅太郎、大山巌、島村速雄などなど顔ぶれが徐々に揃っていくのも、歴史物らしいわくわく感を感じました。

何故日露戦争が起きてしまったのか。そしてこの戦争がその後に与えた影響を含め、歴史的にどう評価するかは、どの立場で見るかによっても変わるだろうし、難しいところですが、ドラマとしては大河以上に大河らしくなってきたと思います。

きちんと作っている分、戦闘シーンが始まったら、この戦争で亡くなった人々、残された人々の思いがリアルに迫ってきて、辛くなるかもしれない。

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2010年12月13日 (月)

坂の上の雲 2-#02「子規、逝く」

公式サイト

原作 … 司馬遼太郎『坂の上の雲』

ざっくり感想メモです。

タイトル通り、子規が逝くまでをがっつり描いていました。

真之の縁談話は原作にはほとんどなく、いつのまにか結婚してた、みたいな感じだったように思います。
律との微妙な関係は、ひょっとしたら、と原作者が想像する程度でした。原作者が正岡家を継いだ方々と親しかったためもあるでしょうが、真之と律については、証しのない想像を膨らまることはなかったようです。

何にせよ、真之の私生活のシーンは、母との関係以外、ほとんどオリジナルでした。
でも、ドラマとしてはいい塩梅だったのではないでしょうか。
律の生き方が清々しく描かれていて、ドラマのテイストにあっていたと思います。
主人公としての真之の存在感も示せたし。

好古の出番はあんなものでしょう。まだ開戦してませんからね。

ここから先の真の主役は戦争そのもの。
子規こそが一個の人間として、原作者の心のより所だったように思います。原作では彼が亡くなってからは、「人間」としての真之の登場回数もがくんと減ります。
秋山兄弟は戦争に関わった人々の一人となり、一旦は群像の中に埋もれ、彼らより戦いを決定づける人々の動きが重視されていきます。今回の児玉と乃木のように。

そんな原作から、どのようにして秋山兄弟を主人公とするエッセンスを取り出すのか。
二部、オリジナルの部分の完成度が高いので、期待しています。

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2010年12月 7日 (火)

坂の上の雲 2-#01「日英同盟」

公式サイト

原作 … 司馬遼太郎『坂の上の雲』

原作は三度ほど読み返しています。読み応えがあって、本代の節約にもってこいです。(笑)
しかし、ドラマ放映が正式に決定してからは、封印しました。

以下、ざっくりと短く。

1900年から始まった2部。
1部に引き続き、素晴らしいロケ、そして美術にまず目がいきました。

義和団の変。
英国での真之と広瀬の邂逅と英国海軍との食事会。
根岸の子規庵での真之と子規、妹、律の再会。
ロシアでの広瀬とアリアズナのラブスートリー。
1部では教科書的だった伊藤博文も人間的に描かれていました。

1部は秋山兄と子規の成長を描くだけでなく、当時の日本の状況を説明したり、政界の要人を顔見世的に登場させたりと忙しくて、ダイジェストっぽい感じがしましたが、この2部は人間関係などが多少原作を離れていたとしても、ドラマとしては練れていたと思います。

原作にこだわりすぎるとスケールが大きくなりすぎて、収まりがつかなくなるだろうし。原作のテーマは反映されていたと思います。

広瀬とアリアズナのエピソード、原作だとここくらいしか全編通じて恋愛らしき話は出てこないから、丁寧にまったりと描いてありました。2部の締めが黄海海戦だし。

1部の時に書きましたが、小村寿太郎は写真にそっくり。でもあの「悪役笑い」はやりすぎでは?なんてね。(苦笑)

子規のシーンは印象的でした。減量も大成功。
きらびやかな海外ロケとのギャップが効いていたと思います。
子規が亡くなると、いよいよ戦争へまっしぐら・・・

旅順は来年かぁ。

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2009年12月28日 (月)

坂の上の雲 1-#05

原作 … 司馬遼太郎『坂の上の雲』
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公式サイト

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今回は来シーズンに向けてのブリッジ的なお話でした。

以下、簡単に感想のみ。

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好古はあまり登場しませんでしたが、真之と子規、そして広瀬たちの、つかの間の平和な時間の過ごし方が三人三様に描かれていました。

とはいえ、真之と広瀬は軍人なので頭の中には常に「戦争」があるわけですが。

一方、子規は小さい家と庭、という空間でイマジネーションの世界を羽ばたかせます。
人一倍好奇心旺盛なだけに、世界を観れる真之たちがうらやましくてたまらなかったでしょう。
しかし、自分が生きている世界を大事に、一刻一刻をすごしている。
その姿を見守るしかない母と妹。
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原作には子規以外には重要人物としては軍人でも政治家でもない、一般人が登場しないので、それ故か克明に子規を描いていました。

来年以降の後半途中で子規が退場してからは、本当に国際政治、及び戦争一色になるであとうと思うと、少し不安も感じます。香川さんも素晴らしかったですし。
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戦争シーンについては、日露戦争を描いた映画「二百三高地」を見た時は「映画」なので、もっとどぎついシーンがあったも関わらず、それほど残酷だとは感じなかったのですが。
テレビだと、日常生活に戦争が入り込んでくるような気がするのでしょうか、ちょっとしんどく感じた部分もありました。

でも、スペクタクルなのに、チャチかったら、もっとがっかりするだろうな、とは思います。

エンターテイメントをどこに求めるか。
自分にとっては中々難しいドラマです。

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また、今回も政治的なシーンがありましたが、「帝国主義の時代」、つまり弱肉強食がむき出しの時代であったことをふまえて見なければな、と思ったりしています。

明治以降の歴史を良い部分や悪い部分を含めて、冷静に見直すきっかけになればいいかもしれないとも思いました。
日本人は臭いものにフタをするのが好きだから(汗)。
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ドラマとしては、政府要人たちが少々ステロタイプに描かれているのが気になったりしました。原作にはもう少しそれぞれの裏表が描かれているのですけれどね。ドラマでは少し英雄的すぎるような気がしました。

原作通りなら、これから先も一人一人の人間の内面を描くより、歴史の空気、うねりを描くことになると思いますが、どうなるのでしょうか。

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とりあえず、3シリーズを通じて見てみないと。長いな~(^^;;

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2009年12月21日 (月)

坂の上の雲 1-#04

原作 … 司馬遼太郎『坂の上の雲』

公式サイト

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豊島沖海戦で外交的に危機に陥いる日本。

竹中さんは本でよく見る小村寿太郎の写真にそっくりだなぁ、と(笑)。

清を後進国であるとする小男、小村。あだ名は「ネズミ公使」。英国その風貌に加えて「豊島沖海戦」の件で敵意を持たれ、馬鹿にされます。その小村を軽くいなそうとした大清国の実力者、李鴻章。
小村に発言を許したことで、日本の攻撃を正当化させる機会を与えてしまいました。
ま、ドラマの上ですが。
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豊島沖海戦自体、わかりにくかったです。原作を読んだ時も感じだ事ですが。
清を植民地化している英国と清の一般兵士の関係が微妙であったことはわかるのですけれど。叛乱寸前だった、という話も伝わっています。

東郷が清の兵士を助けなかったのは何故なのか。
ドラマの中では答えがありませんでした。
英国人は助けているのです。

1000人もの兵士を助ければ自らの船が危うくなる、と判断したからなのでしょうか。
寡黙な人、言い訳をしない人だったらしい東郷のキャラに甘えたドラマ作りのような気がしました。
お得意のナレーションは何処へ?あー、でも、東郷の気持ちは原作にも書かれていなかったかもしれない←うろ覚えですみません。

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旅順方面に派遣された好古は多勢に無勢で負け戦に。
いかに速やかに兵を引かせるかが腕の見せ所。自ら殿(しんがり)を引き受けます。

戦国時代が舞台だったら、文句なく格好いい、と思えるシーンなのですが、頭を打ちぬかれて倒れる隊長など、兵士のいでだちが洋服、というだけで印象が変わってしまう。

攻める方も攻められる方も、現代と繋がった人々であることがリアルに感じるからでしょうか。

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海戦のシーンは迫力がありました。

死を目の当たりにしてショックを受ける真之。
「自分は軍人には向いていない。戦は恐ろしい。さっきまで隣におった奴が一瞬にして死んでしまった。」
喧嘩好きな悪ガキではありましたが、ごく普通の青年なだけに、この感覚にリアリティがあります。
そして自分が命令を下さなければ、部下は死ななかったかもしれない、と悩みます。

真之の悩みを受け取る存在として、渡さん演じる東郷ははまり役でした。
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一方、幼友達が活躍しているのを手をこまねいて見ているだけなのが悔しくてならない子規。
だだをこねた末(笑)、戦争が終わった直後にようやく特派員になれましたが、現地で戦地の実態をかいま見て、愕然とします。

出会った森林太郎、後の森鴎外に大衆を煽るような記事は書かないでくれと頼まれます。

「維新と文明開化の輸出と押し売り。妙な親切心からの押し付け。押し付けられた方は迷惑だろう。」

林太郎のセリフという形をとって、原作者の概念が語られました。
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力の入った戦闘シーンが見所でした。
邪念が多く入って、ドラマとしてどうか、というふうには見れなかったです(汗)。

恐らく再来年の第3部はほとんど戦闘シーンになりそう。旅順攻撃を2部に持ってくるかどうか・・・。
見るほうも身構えないといけないなぁ(汗)。

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