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カテゴリー「*DVD・映画・観劇 た行」の30件の記事

2017年4月14日 (金)

髑髏城の七人 Season花(2017年4月東京 舞台)簡単感想

作:中島かずき/演出:いのうえひでのり
出演:小栗旬、山本耕史、成河、りょう、青木崇高、清野菜名
河野まさと、逆木圭一郎、村木よし子、礒野慎吾、吉田メタル、保坂エマ、武田浩二、加藤学、川島弘之、南誉士広、熊倉功、縄田雄哉、藤田修平、北川裕貴、池田竜治、後藤祐香、樹麗、田代絵麻、傳田うに、中野順一朗、原田賢治、藤咲ともみ、村井成仁、村本明久、山田寛人、吉田大輝、吉野有美、渡部又吁
近藤芳正、古田新太

Photo

時は天正十八年(1590)。織田信長が死に、豊臣秀吉が天下を治めていたこの頃、都から遠く離れた関東の村々は<天魔王(成河)>率いる関東髑髏党に荒らされていた。
この日も、とある村が髑髏党の鉄機兵たちに襲われていたところに傷だらけの<沙霧(清野菜名)>が飛び込んでくる。彼女は、天魔王らの居城・髑髏城の抜け道が記された絵図面を持っていたために追われていたのだ。と、そこに派手な身なりの傾奇者たち・関八州荒武者隊の面々が登場する。先頭に立つのは、頭目の<兵庫(青木崇高)>だ。しかし仲間の<三五(河野まさと)>の裏切りにより、みるみるうちに窮地に陥る荒武者隊。そこへフラリと現れた着流し姿の男が、手にした大きな鉄煙管で鉄機兵を叩きのめす。男は自らを<捨之介(小栗旬)>と名乗り、沙霧に傷の手当てをさせるため、兵庫と共に関東一の色里“無界の里”へと向かう。(公式サイトより)

@IHIステージアラウンド東京

12日のマチネとソワレを観劇しました。
「新感線」絡みのステージは初めて、観劇そのものも初心者ですので、ごくごく簡単に、まだ2ヶ月も続くので、ネタばれなしで書きとどめておきます。

1回休憩を入れての3時間半を1日に2本は、病み上がり・・・もしかして病い真っ最中かもしれない身には予想通り、ちょっときつかったです。
その上客席がぐるぐるまわるので、席が前の方だったこともあってか、ちょっと酔っちゃったかも。
ステージはちょっと低い気はしました。前の方の何列かは角度もないので、見にくいのでは?
音響ですが、若干ドップラーしていてセリフが聞きにくい箇所がありました。席によって違うかもしれません。
席と言えば、前の方の人は、何かひざ掛けのようなものを用意することを、強くお薦めします!

と、何とも贅沢なツッコミを書きましたが(大汗)、仕掛けを駆使してのステージ展開は、ストーリー自体が持つスペクタクル感を贅沢かつ綺麗に構築しており、幕開きのシーンや、ラスト近くの意外な七人での見得など、格好良かったです。

・・・実はソワレは席が良すぎて、ステージに集中するのに時間がかかってしまったのです。
だって目の前で捨之介の生足が、苦悶する蘭兵衛が・・・すみません、ミーハーで(^^;;
何度も再演を重ねてきた本作の世界観に入るのにも時間がかかったかもしれせん。(初心者ですので、ご勘弁くださいませ;;)

少しだけステージから離れた席だったマチネは、髑髏城の世界にすっと入れました。
様子、口跡、殺陣の全てが格好いい小栗さん、舞台狭しさんが動き回る青木さんのエネルギー、吉田メタルさんの声の良さ、そして古田さん(笑
沙霧の清野さんの殺陣も素晴らしかったです。

そして帰る道々、気がつくと、七人の中に入れなかった人のことを考えてました・・・

6月にもう一度観にいく予定です。
どうか、その体力が残っておりますように・・・

PS. ネーミングに複雑な感慨を抱かせる劇場最寄り駅、「市場前」。あちらこちらで書かれてますが、本当に何にもありません。劇場に入る前に飲み物を含めて、何か仕入れておいた方が良いかと思います〜

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2016年9月17日 (土)

超高速!参勤交代 リターンズ:映画

2016年 日本 119分 

公式サイト

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原作:土橋章宏「超高速!参勤交代 リターンズ」(講談社文庫)
監督:本木克英/脚本:土橋章宏/製作総指揮:大角正/撮影:江原祥二/照明:香川一郎/美術:倉田智子/編集:川瀬功/VFXプロデューサー:西尾健太郎音楽:周防義和/主題歌作曲:斉藤和義
出演:佐々木蔵之介、深田恭子、伊原剛志、寺脇康文、上地雄輔、知念侑李、柄本時生、六角精児、古田新太、近藤公園、渡辺裕之、中尾明慶、宍戸開、橋本じゅん、富田靖子、大鶴義丹、舞羽美海、宍戸美和公、神戸浩、梨本謙次郎、斉藤歩、田中壮太郎、田口浩正、市川猿之助、石橋蓮司、陣内孝則、西村雅彦

幕府から突然の参勤交代を命じられた弱小貧乏藩の奮闘を描いた時代劇コメディ「超高速!参勤交代」の続編。
参勤交代の帰り道 「交代」に出た湯長谷藩一行が、宿敵である老中・松平信祝の画策によってさらなるピンチに陥る姿を描く。
知恵と工夫でなんとか江戸への参勤を果たした湯長谷藩の藩主・内藤政醇らは、故郷に帰るため江戸を出発する。ところがその道中、湯長谷で一揆が発生したとの情報が入る。政醇らに打ち負かされた老中・信祝が、復讐のため湯長谷藩を壊滅させようと画策しているのだ。一揆を収めるためには2日以内に湯長谷へ帰らなくてはならず、政醇らは行きの倍の速さで走ってどうにか故郷へ帰り着く。しかし、城は既に乗っ取られてしまっており……。
主演の佐々木蔵之介ら前作のキャストに加え、古田新太、渡辺裕之らが新たに参加。本木克英監督が引き続きメガホンをとる。(映画.comより)

@MOVIX

ネタばれなしの超・簡単感想です。ちょっと突っ込んでいます。ご注意くださいませ。

前作を見た義理で観にいきました。←何の義理?(笑

前作は、参勤交代が大名たちにとって如何に負担だっだか、多少の史実を交えて描いておりました。
本作は「参勤交代」っていうテーマをほとんどすっ飛ばした、マンガチックなエンターティメント映画。

前作が多少とも文献を下に描かれていた分、忍者とか悪老中などが浮いており、中途半端な印象が残ったのですけれども、本作は、最初から最後まで時代考証無用のチャンバラ映画に潔く徹していました。

とは言え、無粋とは思いつつも、突っ込みどころはを多々×多々ありました。
まあ、たいていのことはファンタジーなんだ、と割り切れたのですけれども、新しい領主(←藩主とはとても書けない;;)の手下どもが、領民たちの田畑を荒らすのだけは、納得がいきませんでした。そんなことしたら年貢が取り立てられなくなって、自分たちが一番困るだろうって。
でも、こういう流れじゃないと、内藤たちの活躍のしどころがなくなってしまう。つまりはそういう映画です。

参勤交代がメインでないなら、江戸時代ではなく、戦国とか室町の方がファンタジーとしても受け入れやすかったかも。
でも、それだと将軍とか大岡とかいう切り札が使えなくなるし、何より続編ではなくなるわけで(大汗

ストーリーや世界観はさておき、アクション・コメディ映画としての感想は。
アクションはスピーディで見応えのあるシーンが多かったです。
ストーリーの方は、緩急のつけ方が温かったように感じました。
シリアスな部分は内藤に集約し、あとはテンポ2割増し、119分の尺を90分に、というところでしょうか。
あくまで好みですが・・・シチュエーション・コメディとナンセンス・コメディの混ぜ方が中途半端な気がしました。コメディのアイデアにも飛躍がなかったですし・・・まったりと笑いたい人には、いいのかも。

全体的にチープ感はぬぐええず、外国人向けのアトラクション、という気もしました。

今回も楽しそうに敵役を演じてられた青いアイシャドーの陣内さん、日和って良い侍なんかに絶対にならないで欲しい(笑
西村さんのコメディーリリーフ、今回も西村さんのキャラに触発されたのか、スタッフさんたちが良い感じで遊んでいるのが楽しかったです。
あと、殺陣の最中のラブシーン、深田さんの面倒くさい女性キャラがうまく生かされていて、予想外に間が良くて面白かったです。やっぱり深キョンは天性のコメデイエンヌですわ。

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2016年7月22日 (金)

TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ:映画 

2016年 日本 125分 

公式サイト

監督・脚本:宮藤官九郎/製作担当:大田康一/撮影:相馬大輔/照明:佐藤浩太/編集:宮島竜治/音楽:向井秀徳/主題歌作曲:KYONO
出演:長瀬智也、神木隆之介、尾野真千子、森川葵、桐谷健太、清野菜名、古舘寛治、皆川猿時、シシド・カフカ、清、古田新太、宮沢りえ、坂井真紀 他SPゲスト多数

Too_young_to_de


人気脚本家・宮藤官九郎の監督作で、長瀬智也&神木隆之介共演で描く奇想天外コメディ。

平凡な男子高校生・大助は、修学旅行中に交通事故に巻き込まれ死んでしまう。目覚めるとそこは、深紅の空の下で人々が責め苦を受けるホンモノの地獄だった。
戸惑う大助の前に、地獄専属ロックバンド「地獄図(ヘルズ)」のボーカル&ギターで、地獄農業高校の軽音楽部顧問をつとめる赤鬼・キラーKが出現。現世によみがえる方法があることを知った大助は、大好きなクラスメイト・ひろ美ちゃんとキスするため、キラーKの厳しい指導のもと地獄めぐりを開始する。

神木扮する主人公・大助を導く赤鬼・キラーK役を、長瀬が特殊メイクによる衝撃的なビジュアルでハイテンションに演じる。
共演にも宮沢りえ、桐谷健太、古田新太ら豪華キャストが集結。(映画.comより)

@TOHOシネマズ

ぼやぼやしてて、アップするのが遅くなってしまいました。
簡単感想です。

発端の事故から始まって、各キャラの時間軸、輪廻転生の法則なんてあってないようなお祭り騒ぎが繰り広げられる映画。
コメディと銘打っていても、笑えない作品が多い中、ちゃんと何度も笑えました。(ちなみに、笑えない、というのはその映画がつまらないということではなく、笑いのツボが多種多様すぎるから、自分にははまらなかった、ということです。)

長瀬さんの生きている時と死んだ後のギャップは胸キュンポイントかも。
途中で破綻しそうな展開になるのだけれども、危ういバランスを保ったまま、オチまでノンストップで見せてくれました。
そして徹頭徹尾ナンセンスな笑いの中に、生きるということ、死んでしまうということの切なさを感じました。
地球の、宇宙の長い長い歴史の中では、人間なんて虫けらほどの存在でしかない。でも、足掻いて地団駄踏んで必死に生きている。そんなことを感じさせてくれた地獄の奴らが愛おしかったです。

宮藤さんの世界が繰り広げられていたと思います。
好みが別れる作品。自分は面白かったです。

以下、ネタばれです。ご注意ください。
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古今東西、人間は実に緻密に地獄を構築しているのに比べ、天国についてはモワっとしか描いてこなかったんですねえ。
仏教的には、輪廻は解脱にいたる苦行だから、天国に行くともう生まれ変わることもないわけで・・・あの人たちは永遠にあのままずっとあそこにいるということ。
近藤の歌に涙した死神と息子が切なかったです。そして自分が死んでも、息子が生まれ、彼の生きていた証しは残された・・・というほんの少しの希望すらばっさり切られてしまう近藤の身の上も哀切でした。
そしてひとつの証しである歌すら現世に残せなかった。わずかでも近藤のことを覚えていた大助も死んでしまった。
記憶が残らないということは、存在しなかったということ・・・

でも、地獄で思いっきりロック!!キラーKは不滅だぜ!

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2016年5月29日 (日)

殿、利息でござる!:映画 

公式サイト

原作:磯田道史「無私の日本人」(文春文庫)
監督:中村義洋/脚本:中村義洋、鈴木謙一/製作総指揮:大角正、両角晃一/プロデューサー:池田史嗣、三好英明、鎌田恒幹/撮影:沖村志宏/美術:新田隆之/照明:岡田佳樹/録音:松本昇和/編集:川瀬功/音楽プロデューサー:津島玄一/主題歌:RCサクセション/ナレーション:濱田岳
出演:阿部サダヲ、瑛太、妻夫木聡、竹内結子、寺脇康文、きたろう、千葉雄大、橋本一郎、中本賢、西村雅彦、山本舞香、岩田華怜、堀部圭亮、斉藤歩、芦川誠、中村ゆうじ、重岡大毅、上田耕一、羽生結弦、松田龍平、草笛光子、山崎努

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「武士の家計簿」で知られる歴史家・磯田道史による評伝「無私の日本人」に収録されている一編「穀田屋十三郎」を映画化。

時代劇では初主演となる阿部サダヲほか、瑛太、妻夫木聡、竹内結子、松田龍平ら豪華キャストが共演。物語の舞台となる仙台出身のフィギュアスケート選手・羽生結弦が、仙台藩の第7代藩主・伊達重村役で映画に初出演を果たした。「白ゆき姫殺人事件」「予告犯」の中村義洋監督がメガホンをとり、時代劇に本格初挑戦。

江戸中期、財政難のため民衆に重税を課す仙台藩では、破産や夜逃げが相次いでいた。寂れ果てた宿場町の吉岡宿でも年貢の取り立てや労役で人々が困窮し、造り酒屋を営む穀田屋十三郎は、町の行く末を案じていた。そんなある日、十三郎は、町一番の知恵者である茶師・菅原屋篤平治から、藩に大金を貸し付けて利息を巻き上げるという、宿場復興のための秘策を打ち明けられる。計画が明るみになれば打ち首は免れないが、それでも十三郎と仲間たちは、町を守るために私財を投げ打ち、計画を進める。(映画.comより)

@MOVIX

原作未読です。
ちょっとネタばれが含まれているので、ご注意くださいませ。
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ポスターや予告だけ見ると、すごく弾けた内容の映画のような印象を持ってしまうけれども、実は「武士の家計簿」や「武士の献立」の系統なんだろうな、と思って観にいったら、予想的中でした。

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↑このポスターは反則なほどインパクト大ですな。宣伝担当の方々のアイデア、智恵の結晶です。素晴らしい。

とてもまったりとした、そして地味な正統派の時代劇です。

もう少しテンポが良い方が好みなのですが、この映画のまったり感は、落語の人情噺に通じるところがあって、オチはわかっていても、最後まで飽きずに観れました。

濱田さんのナレーションで当時の貨幣価値を分かりやすく見せつつ、瑛太さん演じる菅原屋が、阿部さん演じる穀田屋のペースに巻き込まれていく序盤のテンポは軽快。
阿部さんのキラキラした眼差しが、可愛い(^^
トントンと進んでいた話が、なんだかんだで中々訴状が通らず、穀田屋のコンプレックスが明らかになるところで、暗転。
あとは、綿々たる人情噺へ。

実話通り、何年もかけての計画が実るまでを、うまくまとめていたように思います。

こんなに無私の人たちがいたなんて。実話だけれども今や、ほとんどファンタジーです。
昔の方が格差は激しかったし、貧乏だったのに。
どこで、どうしてこんな社会になってしまったんだろう。

穀田屋が一旦退場した後、作品を牽引していたのは、西村さん、憎々しいのに実はお人好し、というお馴染みのキャラが実にはまっていました。

一方で、気になった箇所もいくつかありました。
理想を語り、自らも出資し、村人たちを居住まいも正しく堂々とまとめてあげ、上役の間を駈けずりまわっていた大元締めが、いきなり日和ってしまった原因をぼかしてしまったこと。
疲れ果ててしまったのか、脅されたのか・・・「私の立場もわかってくれ」だけじゃわからなかったです。

あと、お百姓や人足たちはともかく、武士の鬘はちゃんとこしらえて欲しかったです。
さすがにメインの武士たちには問題はなかったのですが、サブの人のがひどかったです。
こういうところで手を抜くと、すごく安っぽく見えます。品格のあるお話なのに。

正直言って、映像など、映画ならではのコクはあまり感じませんでしたが、映画館で観て良かったな、とは思いました。寄席で落語を聴く風情を楽しめましたので。

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2015年7月 1日 (水)

ターナー、光に愛を求めて:映画

2014年 英、仏、独 150分 PG12 原題「Mr. Turner」

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公式サイト

監督・脚本:マイク・リー/製作:ジョージナ・ロウ/製作総指揮:ゲイル・イーガン、テッサ・ロス、ノーマン・メリー/撮影:ディック・ポープ/編集:ジョン・グレゴリー/美術:スージー・デイビス/音楽:ゲイリー・ヤーション
出演:ティモシー・スポール、ドロシー・アトキンソン、マリオン・ベイリーソ、ポール・ジェッソン、レスリー・マンビル、ルース・シーン、マーティン・サベッジ

イギリスを代表するロマン主義の画家で、後のモネなど印象派の画家たちにも影響を与えたターナーの人生を、「秘密と嘘」「ヴェラ・ドレイク」で知られる名匠マイク・リー監督が描いたドラマ。ターナーを演じたティモシー・スポールが、2014年・第67回カンヌ国際映画祭で男優賞を受賞した。18世紀末のイギリス。若い頃から高い評価を受けながらも、自由気ままに生きるターナーは、インスピレーションの源を求めて旅を続けてきた。ある時、助手を務めていた父親の死にショックを受けたターナーは旅先で宿を経営するひとりの未亡人と出会う。(映画.comより)

@京都シネマ

ターナーの絵は、この時代のアンソロジー的画集にイギリス代表として必ず納められているので、知ってはいましたけれども、ターナーその人に興味を持ったことはありませんでした。
スタッフ、キャストも未知の人たちばかり。
この時代に興味があるので、観に行きました。

ネタばれしてます。ご注意ください。
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予備知識は、公式サイトの「作品紹介」を読んだだけだったのが幸いでした。
全て映像が進むにつれ、ターナーの境遇、生い立ちが明かされていく様を、ひとつひとつ驚きを持って観ることができる、よくできたミステリーとして、150分間、全く飽きませんでした。

英国画壇に詳しい人なら、実名で登場する画家たちも楽しめるはず。
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以下、画法の変化や画壇関係は飛ばしての粗筋を書きます。

冒頭、スケッチ旅行から帰ったターナーを迎える女中のハンナ。
年齢不詳、猫背で貧弱な女性です。ターナーを見る目つきが粘っこい・・・と思ったら、男女の関係でした。
ターナーが無事帰ってきたことを大喜びするターナーの父。
外貌も体格も、良く似た親子です。最初はどっちが親子かなのかも良くわかりませんでした(汗

ターナーは、自分でも言っていました通り「怪獣」のような顔をしているためか、年齢不詳なのですが、いくら若作りといっても40歳前後だろう、と推測。とすると父は60~70歳・・・以上?
ターナーのために画材を揃えたり、キャンバスを作成したり、挙句に息子の髭まで剃ったりする父の大甘っぷりと、甘える息子に戸惑いました。

そんな親子を訪れたのは、なんとターナーの妻と娘二人。長女が生んだ赤ん坊を見せる、という名目で養育費を請求しにきたのです。
しかし、全く相手にしないターナー。次女には何年間も言葉すらかけていないという、冷え切った関係です。
元妻が、老けて見えるターナーより年上に見えたので、最初は孫を抱いている長女が妻かと思ってしまいました。

ここらへんから、ターナーの境遇がわかり始めます。

ターナーが、すでに名声を博している画家であること。
父はそんなターナーを誇りにしていて、彼の助手及びマネージャーを努めていること。絵を売ることに関しても抜け目がありません。
そして、以前は理髪師だったこと。
・・・あ、なるほど。だから息子の髭を剃るのは、父にとっては自然なことだったんだ。

父が亡くなる時、ターナーに、母を精神病院に入れたこと、それからまもなく死んでしまったことを告白します。
ここで、ターナーたち親子が、精神状態の不安定な母に苦しめられていたこと、妻や娘たちに氷のような態度をとるのは、母の影響があったらしいことが明かされるのです。

父が亡くなった後、父の代わりに画材を飼い揃え、キャンバスを作るハンナ。
しかし、ターナーはハンナを人間扱いしません。欲望のはけ口にしているだけ。
ターナーが、訪れたインテリ女性を褒め称えると、読書に勤しんだりするも、全くかえりみられないハンナ。
彼女の肌は、次第に掻き毟ったように赤くただれていき、動作もぎこちなくなっていきます。

ターナーが恋をしたのは、マーゲイトに下宿屋を構える、働き者の中年の未亡人、ブース夫人でした。
ターナーが著名な画家だとは知らないブース夫人。
出会った時は、奴隷船の船大工だった夫、ブースと宿をやっていたのですが、ターナーが父を亡くした後訪れた時は、夫は亡くなっていました。
元々、ブースの、奴隷船を作った罪を悔い、禁酒を誓ったという、寡黙な佇まいに惹かれていたターナー。
ブースとは二度目の結婚で、一度目の夫は難破船の人々を救助しようとして亡くなり、遺体も見つからぬままだ、と語るブース夫人の佇まいに惹かれるターナー・・・と書くと、ロマンチックですが、振る舞いはしごく動物的(汗
しかし、ブース夫人は受け入れるのです。
これにはちょっとびっくりでした。凄いわ、肉食人種。

ターナーの寂しさ、優しさを見出せる稀有の人、ブース夫人の言うことなら、素直に従うターナー。
仲睦まじげに腕を組み、町を散歩する。マーゲイトでのターナーの生活は穏やかそのもの、だったのが、心臓の発作で倒れてしまいます。
医者から無理は禁物、と言われたターナー。
この地に通うのも体に悪いのでは、とターナーの身を案じたブース夫人は、下宿屋を売って、ロンドン郊外はチェルシーに引っ越すのです。
この時には、ターナーが名を成した画家であることを知っていますが、引っ越し費用をねだったりしない、自立した女性。
ターナーは、そういうところに惹かれたのでしょう。

ちなみにマーゲイト、というのは、ロンドンから、今だと電車で1時間30分ほどかかるテムズ河口、ドーバー海峡に面したリゾート地だそうです。おそらく100km以上はあるのでしょうか。
ターナーはここに通うのに、テムズ河を走る大型帆船を利用していたのです。

ブース夫人がチェルシーの小奇麗な家に暮らすようになってからは、ターナーはほとんど家に帰らなくなりました。
次第に朽ち果てていく家と、ハンナ。
ハンナは、ターナーを訪ねてチェルシーを訪れますが、ブース夫人の家を見、そして我が身を振り返って・・・会わずに引き返すのでした。

画壇での紆余曲折を経て、ターナーはブース夫人の家で息を引き取ります。
最後の言葉は「太陽は神だ!」

ターナーが亡くなったあと。
窓を拭きながら、太陽を見て、微かに微笑むブース夫人。
朽ち果てた家で慟哭するハンナ・・・

ターナーを巡る二人の女性の姿があまりにも対照的で、胸を打ちました。

恐らくハンナは、リュウマチなどの進行性の関節の病と、梅毒に罹っていたのではないでしょうか。
病気をうつしたのは、ターナー、ひょっとしたらターナーの父かもしれません。だとすると、ターナーの母の病も・・・?
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セリフではなく、長回しでターナーの人間性に迫る映像に観入りました。

風景の美しさ、色彩の鮮やかさに比べて、美男美女がほとんど登場しないのも印象的でした。
着飾った上流階級の人々を含めて、みんな生活感があるというか、どこか小汚いないのです。
一番美しかったのは、若い娼婦かもしれません。

「ブブブ」と唸るだけで喜怒哀楽を表現すかと思えば、パフォーマンス好きで画家仲間には能弁になる、複雑で傍若無人な超エゴイスト、ターナーを演じたティモシー・スポールの存在感に圧倒されました。
この北大路魯山人を髣髴とさせる怪物的な人物が、余命が少ないことを告げられた時に「自分の存在はなくなるのか・・・」と呟くシーンは忘れられません。

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映画を観てから公式サイトを読んで、腑に落ちたことをいくつか。

ターナーが伯爵の屋敷で女性ピアニストの演奏に惹きつけられるシーンに、ターナーの内縁の妻が、彼より年上のピアニストだったという意味が込められていたこと。

女中のハンナが、訪問客といつも同席することも不思議だったのすが、実は女中ではなく、内縁の妻の姪だったこと。
だから余計にターナーは彼女に対して冷たかったのかもしれません。なんというエゴイスト。

あと、wikiで、ターナーに借金を申し込む画家仲間のヘイドンが、自殺したことを知りました。
伯爵の庭をどんどん歩いて遠ざっていく姿に、彼の行く末が暗示されていたのです。

なお、ターナーの作品群は、彼の遺言どおり、国家に寄贈され、今はロンドンのテート・ブリテン美術館に飾られているそうです・・・って、去年、見てたんです。映画を観て思い出しました。ああ、もったいない(大汗

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2015年1月 8日 (木)

「ハリー・ポッターと賢者の石」「チーム・バチスタFINAL ケルベロスの肖像」「メリー・ポピンズ」一言感想

今更ですが・・・去年、機内で鑑賞した作品の一言感想です。

今回は邦画及び日本語吹き替え版の新作が少なく、以前見た「ハリー・ポッターと賢者の石」と「メリー・ポピンズ」も鑑賞しました。
普段なら字幕モノを見るのですが、機内の画面は小さくって目が疲れるし、大体食事をしながら見るので、日本語が一番楽ですな。

以下、観た順番に。
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「ハリー・ポッターと賢者の石」

2001年 アメリカ 152分

原作は映画を観た後に読みました。
みんな若いです。飛翔のシーンには、初見の時と同じようにワクワクしました。
吹き替え版を観たのは、全シリーズを通じて初めてです。なので、声優さんたちも子供だったのは、初めて知りました。
その子供たちの悲鳴が多少煩かったです(汗)。映画と同じく、最後まで同じキャストだったのね。

ちょっと話が逸れますが、USJの「ハリーポッター」のアトラクション。
もしダニエルが俳優としてのキャリアを積みたいと思っているのなら、いつまでも若い時の自分がアトラクションで動き回っているって、どんな気持ちなんだろう、と思ってしまいました。俳優を辞めるなら、肖像権だけでも食っていけるし、嬉しいかもしれませんが。
例えば仮面ライダーの場合だと、しばらくは「ライダー俳優」という看板がついてまわるも、年々新しいシリーズが始まるから、一人に集中したりはしないけれども、ハリーはダニエルしかいないものなぁ。重いレッテルだわ。

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「チーム・バチスタFINAL ケルベロスの肖像」

2014年 日本 127分

原作未読です。
まったりと観れる作品、ということで選びました。
連ドラのメインキャストも登場。
お話は突っ込みどころが一杯(汗)
元々、それなりのトリックや鋭い問題提起はあるのだけれども、ストーリーやキャラ設定に無理が生じがちだったシリーズでしたが、無理なところが一番顕著に出ちゃったような気がします。
映画にする必要もなかった気がしますし・・・

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「メリー・ポピンズ」

1964年 アメリカ 140分

原作概読、スペシャル・エディションのDVDも持っています。
いつでも観れると思うと、なかなか観ないものでして(^^;;
「ウォルト・ディズニーの約束」(2013年)のおかげで、また別の面白さを感じました。
あ、このシーンでトラヴァーシ夫人が怒ったんだ、とか(笑)
一番変わったのは、今まではコメディ・リリーフとしてしか観ていなかったバンクス氏の見方。
この人物に、トラヴァーシ夫人の想いがこもっていたいたんだと思うと、感慨深かったです。

「ウォルト・ディズニーの約束」感想メモ

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2014年6月26日 (木)

超高速!参勤交代:映画

2014年 日本 119分 

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公式サイト

監督:本木克英/脚本:土橋章宏/製作総指揮:大角正/プロデューサー:矢島孝/撮影:江原祥二/美術:倉田智子/音楽:周防義和/音楽プロデューサー:小野寺重之
出演:佐々木蔵之介、深田恭子、伊原剛志、寺脇康文、上地雄輔、知念侑李、柄本時生、六角精児、市川猿之助、石橋蓮司、陣内孝則、西村雅彦、甲本雅裕、近藤公園、忍成修吾、和田聰宏、冨浦智嗣、舞羽美海、前田旺志郎

佐々木蔵之介が、江戸幕府から無理難題を突き付けられた弱小藩の藩主に扮する時代劇コメディ。第8代将軍・徳川吉宗が天下を治める時代。磐城国のわずか1万5000石の弱小藩である湯長谷(ゆながや)藩は、湯長谷の金山を狙う幕府の老中・松平信祝から、通常なら8日間を要するところを、わずか4日間で参勤交代せよと命じられる。湯長谷藩主の内藤政醇は、知恵者の家老・相馬兼嗣とともに4日間での参勤交代を可能にする奇想天外な作戦を練り、実行に移すが、松平もそれを阻止せんと刺客を放っていた。「ゲゲゲの鬼太郎」「鴨川ホルモー」の本木克英監督がメガホンをとった。(映画.comより)

@MOVIX

ネタばれなしの簡単感想です。

参勤交代の日数、出費、弱小藩・・・とんでもなくナンセンスなコメディにできる設定です。
予告のチラシを目にした時には、面白いところに目をつけたなあ、と思いました。
ナンセンスなコメディが大好きですので。
しかし製作スタッフを知ってからは、あまり高望みをするのはやめました(汗)

それでもこの題材をどんな風に料理したのかを確かめたくて、観に行きました。
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東映チャンバラ娯楽時代劇を松竹風に味付けした作品となっていて、笑いの好みはともかく、予想したより湿っぽくない、軽いコメディに仕上がっていました。
ベタというか、わかりやすい笑いが多く、比較的年齢高めの観客たちが多い場内、よくウケていました。

東映風と感じたのは、バサバサと人を斬る殿様、という設定を含めてのアクションシーンです。
大量の忍者群は特撮スパヒロ(戦隊及びライダーシリーズのこと)みたいでした。
江戸であれはないよな、と思わず突っ込みはしましたが(苦笑)

松竹風と感じたのは、笑いとラブストーリー、そしてメッセージを、力まず尖がらずに、ほどよく手際よくブレンドさせたところです。こちらは予想通りでした。
フカキョンのエピは余分かなあ、とは思わないではなかったのですが、こういう総花的なところが松竹コメディの伝統なのでしょう。
ナンセンスなエピやシーンもあったのですが、全てまったりと括ってありました。

メッセージは、湯長谷藩がどこにあるか、という設定に込められていました。
老中の信祝から、田舎侍とバカにされる湯長谷藩士たち。
田舎ならどこでもいいわけでなく、磐城でなければいけなかったことが、ラスト近くの吉宗のセリフでも語られていました。

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雲隠段蔵がもっと弾けたキャラだったら、ナンセンス度が増したように思います。
しかしそうすると、キャストバランスが崩れてしまうので、まあ、これはこれでいいのでしょう。

佐々木蔵之介さんは、知的で人望厚き優しい殿様がぴったり。
憎まれ役を陣内孝則さんが外連味たっぷりに楽しそうに演じておられました。
忍成修吾さんは、やっぱりこういう役なのね。
使い捨てられる忍者たちが可哀相でしたが、チャンバラ時代劇と割り切りながら見ました。

一番笑いを取っていたのは西村雅彦さんでした。おいしいわ~(笑)
西村さんとはまた違う意味でおいしい役だったのは、上地雄輔さん。
他の藩士たちが、ドラマやバラエティーで見かけるキャラとあまり変わらない、所謂ガラそのままに見える役だったのに比べて、心情を吐露したりと、唯一作りこまれたキャラだったからです。

個人的には、ない物ねだりとは知りつつも、日常と非日常、普通と異常のギャップ、もしくはギアチャンジにもっとキレが・・・欲しかったです。

と、なんのかんの突っ込みましたが、思わず笑ってしまったシーンがいくつかあったので、自分の負けですな(^^;;

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2014年5月15日 (木)

テルマエ・ロマエII :映画 簡単感想

2014年 日本 118分 

公式サイト

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原作:ヤマザキマリ「テルマエ・ロマエ」(エンターブレイン)
監督:武内英樹 /脚本:橋本裕志/製作:石原隆、市川南、石川豊、青柳昌行/プロデューサー:稲葉直人、菊地美世志/撮影:江原祥二/美術:原田満生/音楽:住友紀人出演:阿部寛、上戸彩、北村一輝、竹内力、宍戸開、笹野高史、市村正親、キムラ緑子、勝矢、曙、琴欧洲、菅登未男、いか八朗、松島トモ子、白木みのる

ヤマザキマリの人気コミックを阿部寛主演で実写化し、大ヒットを記録したコメディ「テルマエ・ロマエ」(2012)の続編。斬新なテルマエ(浴場)を作ったことで一躍人気者になった古代ローマの浴場設計士ルシウスは、コロッセオにグラディエーターたちを癒す浴場を作ってほしいと頼まれ頭を悩ませる。そんな時、またしても現代日本へタイムスリップしたルシウスは、平たい顔族(=日本人)の山越真実と再会。そこで見た日本の国技・相撲にヒントを得て、グラディエーター用の新たなテルマエを作るばかりか、血なまぐさいコロッセオに平和的な雰囲気を持ち込むことにも成功する。しかし、和平路線を進める皇帝ハドリアヌスに反発し、グラディエーターたちの戦いを通して市民の好戦意欲を高めようと企んでいた強硬派の元老院は、ルシウスの存在が邪魔になり、さらなる陰謀をめぐらせる。(映画.comより)

@TOHOシネマズ

前作を観たのと、原作者のファンであることから、ご祝儀気分で封切り翌週に観に行きました。

原作未読、ネタばれなしの感想メモです。

突っ込んでいます。
笑いのツボは千差万別ですので、何卒ご容赦くださいませ。
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すぐに感想を書かなかったのは、時間がなかったこともありますが・・・あまり笑えなかったからです。
前作もあまり笑えなったので、まあ、想定内ではありました。

ストーリーは前作よりまとまっていたと思います。
お風呂というのは究極の安らぎの場。
そのお風呂でローマノの地に平和を、というテーマもわかりやすかったです。
特に、前半、日本の温泉やスーパー銭湯のアイディアを持ち帰るエピは、テンポもよく、前回より浴場設計士としてのルシウスが前面に出ていたと思います。
映画館場内に笑い声も湧き上がっていました。

ローマの都市が、大掛かりなロケのわりには書き割りっぽいのは、前作の通り。わざとなのでしょう。
異国から見た日本の風景、という視点も変わらず。こちらは前回より徹底していて、成功していたと思います。
普段は全く感じないことですが、お相撲さんたちがなんだか薄気味悪く感じちゃいました。
こんなこといっちゃ何ですが、お肉の塊。外国人が見たらこんな感じなのかなーと。

笑えなかった、というのは、与作の絡みの一連のネタなど、ギャグのほとんどがツボじゃなかったからです。
浪越さん、松島さん・・・。「指圧の心、母心」を知っている人、今、どれくらいいるのだろう、と。
原作にある設定だったら、ごめんなさい。

ナンセンスなギャグは大好物なのですが、元ネタそのものがあまり好きじゃなかったためでしょう、はまらなかったんです。
あくまで、好みです。
かなり年配の観客をターゲットにしたのかな。
大ヒットした、ということは元ネタを知らない若い人にもウケたってことなのでしょうね。

ケイオニウスの女好き、というエピ及びオチが一番面白かったです。

前作は多少破綻気味であっても、設定の面白さの勢いを感じたのですが、今回はまとまっていた分、勢いを感じられませんでした。
二作目の宿命です。

上戸さんは外国人からは、恐らく中学生くらいに見えるのではないでしょうか。
二人のラブシーンはどう見えるのだろう。

グラディエーターが曙さんとは、しばらく気がつきませんでした。
よく似ているなあ、とは思ったのですが。
声が違うのと、阿部さんがデカいので、いつもバラエティーでみかけるほどデカく見えなかったためもあります。

一番のサプライズは白木みのるさんでした。
ハイトーンも童顔も健在。お元気でいらしたのですねえ。

と、いうことで。
面白いと思われた方、ごめんなさいm(_ _)m

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テルマエ・ロマエの感想 .

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2014年2月 1日 (土)

小さいおうち:映画

2014年 日本 136分 

Photo

公式サイト

原作:中島京子「小さいおうち」(文春文庫)
監督:山田洋次/脚本:山田洋次、平松恵美子/プロデューサー:深澤宏、斎藤寛之/撮影:近森眞史/音楽:久石譲/美術:出川三男、須江大輔
出演:松たか子、黒木華、片岡孝太郎、吉岡秀隆、妻夫木聡、倍賞千恵子、橋爪功、吉行和子、室井滋、中嶋朋子、林家正蔵、ラサール石井、あき竹城、松金よね子、螢雪次朗、市川福太郎、秋山聡、笹野高史、小林稔侍、夏川結衣 、木村文乃、米倉斉加年

名匠・山田洋次の82作目となる監督作で、第143回直木賞を受賞した中島京子の小説を映画化。昭和11年、田舎から出てきた純真な娘・布宮タキは、東京郊外に建つモダンな赤い三角屋根の小さな家で女中として働き始める。家の主人で玩具会社に勤める平井雅樹、その妻・時子、2人の5歳になる息子の恭一とともに穏やかな日々を送っていたある日、雅樹の部下で板倉正治という青年が現れ、時子の心が板倉へと傾いていく。それから60数年後、晩年のタキが大学ノートにつづった自叙伝を読んだタキの親類・荒井健史は、それまで秘められていた真実を知る。時子役に松たか子が扮し、晩年のタキを倍賞千恵子、若き日のタキを「舟を編む」「シャニダールの花」の黒木華が演じる。(映画.comより)

@TOHOシネマズ

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予告を観たことがある人には、ネタばれではない程度の感想です。
しかし印象に残ったシーン、原作との比較を書いていますので、ご注意くださいませ。

原作は読んでいます。

「小さいおうち」原作の読書感想

まず、映画の感想から書きます。

開催されなかった昭和15年の東京オリンピック前夜と、2020年の開催が決まった今を繋げてのメッセージを包んだ、格式の高いメロドラマでした。

着物をまとう姿と帯を締める音、階段を昇る白い足袋の裏・・・時子の仕草、佇まいから漂う密やかなパッション。
タキのマッサージを受ける時子の無邪気な表情と、タキの、ほんのりと高揚する素朴な表情の落差から生まれるねっとりとした空気、時子の足にかすかに残る、打ち身による青痣の健康的な艶かしさ。

山田監督らしくない・・・と言えるほど監督の作品を見ていないのですが(汗)、婉曲な映像でのエロチズムの表現の数々に、松竹大船調の伝統を感じました。馥郁たる伝統です。

ところが時子の放つパッションが、ラブシーンからは伝わらないのです。
ひょっとすると、それは監督の狙いだったのかもしれません。微妙なところです。時子という女性をどう捉えるかで観方が変わるのです。

吉岡さんの板倉は、飛び抜けて男前でもなく、男臭さも感じさせないという点で、リアリティがありました。
あまり男前過ぎたり、有能だったりしたら、夫が警戒するでしょう。
夫が警戒したら、このドラマは成り立たないですから。

時代背景の知識が必要不可欠なストーリーのため、説明セリフが多かったのですが、その役割を平井に集中させ、舞台風というか、昔の映画のような朗々とセリフ廻しで語らせていたので、あまり煩くは感じませんでした。
その代わり、ヒロインの夫という立場でありながら、狂言回し的なスタンスになってしまっていましたけれども。

戦前の風景、空気感、そしてキャストたちの佇まいはさすがでした。

特に、家の中の風景。
ほんの少しでも嘘を感じてしまうと、物語全体に醒めてしまう、とても重要な部分です。
丹念に再現してあるだけでなく、深みを感じました。

建売住宅がボコボコできた高度成長期を経た今の感覚から見ると、「小さい」とは思えないおうちでしたが、あの頃の中流の上クラスの人々が住む家としては、小さかったのでしょうか。
小中先生のおうちの方が素敵に感じました。寒そうだけど。

ここから原作との比較を含む感想になります。
原作未読の方は、少し内容に触れていますので、ご注意ください。

人間関係、人物設定及びエピソードは、かなり整理されていましたが、原作中のセリフを効果的に使っていたこともあって、不足は感じませんでした。

不満ではなく、気になった箇所をいくつか書き留めます。

まず、平井夫婦の過去。

原作では基本設定として最初に書かれているのと、映画の大筋には直接関係ないことだと判断したので、書きます。

時子は以前、酒乱だが男性的魅力のある男性と結婚しており、夫が事故で亡くなった後、前夫との子、恭一を連れて平井とお見合いで再婚したのです。

義理の親子の平井と恭一の関係は、邪魔にしたり、反抗したり、ということはなく、良好というか、淡々としたものでした。タキの自叙伝によれば、ですが。

映画でも、淡々と撮っていました。
恭一のことを可愛がってはいるけれども、何はともあれ仕事第一、家庭のことは全て妻にまかせるという、典型的な昔の父親。

実はこの設定には原作だけの秘密もあるのですが、当然ながら、映画では描かれていません。
しかし、その秘密が必要なようには作られていないので、気にはなりませんでした。

次に時子と板倉の関係。
原作では、はっきりと明かされるのはかなり後ですので、予告を観た時には、ネタばれやん、と思わず突っ込んでしまいました。

一番違うのは目線とラストでしょう。

原作での「小さなおうち」の出来事は、全てタキの一人称で語られていますけれども、映画では、タキが語ってはいますが、もっと俯瞰的に描かれています。
ですので、完全なる一人称だからこそ可能なミスデレクションが、映画では使われていません。

むしろ、原作では秘密とされていることを明かしつつ、進むのです。
それでも原作ラストのミスデレクションは、使おうと思えば使えたでしょう。
しかし、監督は使わなかったのです。

もし使えば、ミステリーティストが濃くなりすぎて、綿々と描いた戦前の風景も、そこに込められた監督の想い、そして監督の想いを託したタキのつぶやきが薄らいでしまっただろうから。

原作を読んで一番印象に残るのは、巻末収録されている、著者と船曳由美氏との対談で語られている、戦前の世界ではなく、ラストに明かされる秘密と残された絵、そこから浮かぶ新たな謎・・・だったのです。

監督が描きたかったのは、意外な結末ではなく、対談で語られた戦前の空気、市井の人々の気持ちであることは、公式サイトの「解説」に書かれています。

以上、原作との違いを長々と書いたのは、その違いこそがこの映画のキモのように感じたからです。

原作には原作の、映画には映画の味わいがありました。

映画では、何がタキを苦しめ、嘆かせていたのか。観た人それぞれの印象に委ねられました。

タキの心の秘密は、永遠に秘密となったのです。

人の想いの複雑さを、トリッキーな設定ではなく、計算された映像の積み重ねで描いた佳作だと思います。

久石さんの音楽も心に残りました。

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2014年1月24日 (金)

トリック劇場版 ラストステージ:映画 簡単感想

公式サイト

Trick_last

監督:堤幸彦/脚本:蒔田光治/製作:平城隆司、市川南/音楽:辻陽/撮影:斑目重友、池田英孝
出演:仲間由紀恵、阿部寛、生瀬勝久、野際陽子、東山紀之、北村一輝、水原希子、中村育二、石丸謙二郎、池田鉄洋、吉田鋼太郎

自称・超売れっ子実力派マジシャンの山田奈緒子と石頭の自称・天才物理学者の上田次郎が謎の怪現象に挑み、そのトリックを暴いていく人気ミステリーコメディの劇場版第4作にしてシリーズ完結編。ある日、上田の前に貿易会社社員の加賀美慎一という男が現れる。加賀美は海外の秘境でレアアースの採掘権を獲得したが、呪術を信仰する地元民が立ち退きに応じず、困っているという。彼らが信望する呪術師のトリックを見破ることができれば、研究資金を提供すると持ちかけられた上田は、例によって自称天才マジシャンの奈緒子を誘い、初めて海外へ飛び立つが……。独特の演出で作品の世界観を生み出してきた堤幸彦監督が引き続きメガホンをとり、マレーシアでシリーズ初となる海外ロケも敢行した。(映画.comより)

@TOHOシネマズ

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ストーリーは書いていませんが、若干ネタばれです。ご注意ください。

熱烈なファンではないのですが、 完結、ということで、ご祝儀感覚で見に行きました。

面白かったかどうかは微妙ですが、「トリック劇場版シリーズ」として、それ以上でもなくそれ以下でもなかったことに、晩節を汚さなくって良かった、とほっとしています。

少なくとも同じく完結編と銘打った「SPEC」よりはまとまっていました。
放映期間が長かった分、感慨も深かったかもしれません。

途中までは例によって遊び散らかしていましたし(笑)、マレーシアまで行ったわりには広がらないチープな画像など、最後までトリックらしかったです。←褒めてます(汗)

映画としてどうの、と言う作品ではないのですけれども、強いて突っ込むなら、ストーリーそのものが暗いのはトリックらしいとしても、登場人物が少なかったためもあるのでしょう、今まで一番地味、というかラストとしては映像に華がなかったようにも感じました。
登場人物が少ないのなら、もう少し二人の絡みが見たかったです。

直前に放映された「TRICK 新作スペシャル3(2014年)」のエンドタイトルの被りつつ流れた、上田が山田に言った「どうしても困った時は・・・」というセリフが忘れられません。
テレビシリーズでは時々こういう思わせぶりなシーンもあったので、ひょっとして、というわずかな期待も抱かないわけではなかったのですが、予想通り朦朧とした結末でした。
まあ、その方がトリックらしいし、事実が何であれ、あのような上田の表情が見れただけでも良かったです。
14年間の腐れ縁・・・の結末があの表情ならば。
この作品はこのラストの彼の表情のためにあったように感じました。

何はともあれ、少なくともこのエンディングで「時間を返して」と突っ込まずに済みました(^^;;
終わりよければすべて良し、ということで。

第1シリーズから見返したくなりました。

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トリック 霊能力者バトルロイヤル

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