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カテゴリー「□ぼんくら2」の7件の記事

2015年12月10日 (木)

ぼんくら2 第7回 最終回「鬼の正体」

公式サイト

葵(小西真奈美)が殺された現場に漂っていた煙草の匂いから、真の下手人への手がかりを突き止めた弓之助(加部亜門)は、そのことを平四郎(岸谷五朗)に伝える。弓之助によると、これは過去にあった殺人事件と関係しており、同一犯によるものだという。その頃、芋洗坂では、その下手人におはつがかどわかされ、葵屋敷に立てこもるという事件が起きる。平四郎たちは、あらゆる人脈を総動員して、下手人の説得に望むが…。(公式サイトより)

原作は最近再読。

いつもと同じく、セリフは概略です。

「喧嘩口論の挙句に、親兄弟、夫婦など、身近なものを手にかけてしまう、という形の殺しは数が多いのです。」

江戸の町の犯罪をプロファイリングしている弓之助とおでこさんの説にうなずく平四郎と政五郎。

そういう場合は佐吉の時同様、表沙汰にしないでもみ消そうとする。
「なかったことにされた罪。
だがそれでも思いは残る。後ろめたさも後悔も。」

あの日の葵は、相対した客に本人に昔の罪を思い出させる何かがあった。葵が知らない何かが。
ゆえに、弓之助たちは過去に手口がないかを探っていたのですが、平四郎の言葉で、鍵は煙草の匂いであることに気がつき、そこから15年前に起きた「牛込古着屋の母殺し」事件を探り当てたのでした。

そこへ芋洗坂から、おはつが何者かにかどわかされた、という一報が届き、何かあったら早く自分のせいだ、と自分を責める弓之助、おはつは葵の家ににる、と。
なぜだ、と怪訝な一同。
なぜなら。

「晴香先生が下手人なんです!」
.

15年前の牛込古着屋の母殺しとは。
古着屋には三人姉妹がいたが、真ん中の女の子、おはるは他の姉妹とも母とも気が合わなかった。
姉妹喧嘩をしても、怒られるのはいつもおはるだけ。
これがまたキツそうなおっかさんで・・・とうとうある日、いつものように自分だけを叱る母親にブチ切れたおはるは、母親に長火鉢にかけてあった鉄瓶を投げつけてしまいました。
母親は鉄瓶に入っていた熱湯によるやけどで数日苦しんだあと、息を引き取った・・・その時、母親は、葵が吸っていたのと同じ煙草を吸っていたのです。

事件は内密にされ、おはるは遠縁にひきとられた。それが、晴香だった。

.

今、晴香は包丁を持ち、おはつを引き込んで、葵の家の押入れに立てこもっています。

「葵さんを手にかけた時、15年も体の中に眠っていた鬼を呼び出したのです。
ここには、子盗り鬼ではなく、晴香先生の鬼がいたのです。」

弓之助は、晴香の中のおはるという人格がいると仮定して説得をはじめます。

「おはっちゃんを押し込めているのは、牛込古着屋のおはるさんでございますね。
晴香先生、先生ならおはるさんを説き伏せることができるはずです。
今更おはっちゃんを傷つけ、亡き者にしても何もならないと、先生ならおはるさんをなだめることができるはずです。」

何が何だかさっぱりわからない平四郎たち、周囲の大人たちでしたが、弓之助の説得は効果をあげて、晴香はおはつを解放しました。
しかしその後、再び押入れに閉じこもってしまいます。
早く開ければよいのに、という大人たちを制する弓之助。

「開けたら、晴香先生は死にます。」

再び押入れの中の晴香に呼びかけます。

「私の方がおはるさんよりも先生を思いやる気持ちが戸良い。」

そして平四郎にこっそり頼みごとをしました。
頼みごととは、湊屋に以前葵が孫八を撃退するために呼び寄せた幻術一座を貸し出すことでした。
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早速湊屋に急行する平四郎。総右衛門は寄り合いで不在でしたが、息子の宗一郎が代わって手配を請け負ってくれました。
あとは、葵をよく知っているお六を呼び寄せ、お徳と彦一には炊き出しを頼み、再び葵の家に戻ってきます。

時間稼ぎに晴香の立てこもる押入れに向かって延々と論語を奏ずる弓之助。
ほんと、頭の良い子ですわ。

宗一郎の手配は手早く、幻術一座が到着、お徳たちも炊き出し用の材料を持ってやってきて、緊迫した奥の空気とは裏腹に、なんだかお祭り騒ぎの賑々しさとなりました。おにぎり、おいしそう。
その上彦一はお六に一目ぼれしたようで・・・一同、和やかな雰囲気です。

さて、ひと段落して、お徳やお六が引き上げたあと、いよいよ幻術のはじまりです。

どこからともなく現れる葵。白菊の柄の着物を着ています。
そっとのぞいていた平四郎と宗一郎は、あまりに似ているのに驚きます。

晴香の引きこもっている押入れの前に座った葵。

「私はね、ここで亡者に成り果てました。
私は元々業の深い女で、地獄落ちと決まっていましたからね、こうして亡者になって残ったのは、いっそ幸せなのかもしれません。
晴香先生、出てらっしゃいな。」

と、出刃包丁を握り締めたまま、押入れを開く晴香。
葵はすばやく身をかわし、包丁を遠ざけます。

「嫌ですよ、こんな物騒なおもちゃを持ったりして。
よござんすか。ここは私の家なんですよ。
先生があんなことをなすったから、私はここから離れられないんですよ。
亡者は二人もいりやせん。
先生は私の顔をお見忘れですかい?」

ようやく晴香は、謎の女が葵であることに気がつきます。

「まさか・・・」

「先生、あたしみたいになっちゃいけませんよ。まだ死んではなりません。
先生、私は先のおっかさんに似てましたんですかい?」

泣き崩れる晴香。

「もう、勘弁してあげなさいな。先生のおっかさんだって、もう勘弁してくださっていると思いますよ。
あんな鬼を見たような顔はなさいませんようにね。

 

私も倅に会いたかったから、先生をお恨みしてないと言ったら嘘にになるけれど・・・それじゃ先生、お早く帰りなさいね。」

葵は何処へともなく消えました。
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すべてが終わって。番屋で真相を話す晴香。

あの日は、たまたま通りかかっただけ。
お六の子供たちが遊んでいる声を聞きつけて、以前、お六と娘たちが孫八につけ狙われていたことを思い出した晴香。
事が終わったとは聞いていたけれども、その後の様子を聞こうと思い立ち、庭に入っていくと葵がいた。
お六は今、手が塞がっているから、と待つ間、ということでしょう、葵は晴香を座敷に招きいれました。

まず、最初に衣桁にかかった着物が晴香を過去へ引き戻します。
白菊の柄・・・
そして葵が吸い出した煙草、あの日おっかさんが吸っていた煙草と同じ・・・

「葵様に気がつかれたかもしれない。昔の出来事を探り当てられるかもしれない。ここままにしてはおけない。
そう思った時には、もう・・・」

話を聞いていた平四郎。弓之助に、女役者にあの時の着物を着せたのはお前か、と尋ねます。
いや、と弓之助。あれは女役者のお考えだと。

「女が女を殺めて、その場に着物があったのなら、その着物に意味がないわけがござんせん。」

晴香に鉄瓶を投げつけられた時、母親が着ていたのも白菊の着物だったのです。
でも、そのことは晴香が言うまでは誰も知らなかった。
あまりの偶然に「怪談話にもほどがあるぜ」と思わず震え上がる平四郎なのでした。
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数日後、平四郎の屋敷を訪ねてきた佐吉夫婦に、事の顛末を語って聞かせる平四郎。

おはるはどうしたのか、と尋ねる佐吉に、あとは向こうにまかせる、という約束なのでどうなったかは知らない、と言いつつも、佐伯経由で知りえた情報、養い親のところへ戻されたあと、出家するらしいことを教えました。

「牢屋暮らしよりつれえかもしれないあ。
てめえのやったことは何時までもついてまわる。逃げられやしねえ。
けど、おめえにはすまないなあ。」

葵・・・母殺しの犯人を裁きにかけられなかったことをあやまる平四郎。

「そんなこと、ありません。感謝してもしきれねえ。おふくろも成仏できたはずです。」

ついに生きている間に再会できなかった佐吉と葵。
平四郎は、幻術の葵を見せたかった、と口を滑らしますが、弓之助に怖い顔で諌められます。

「叔父上、いくらそっくりでも、あれは幻で本物の葵さんではありません。
ずっと騙られてきた佐吉さんにあんな幻を見せてはいけないのです!」

「はい・・・」

しょぼんとする平四郎。
そこに平四郎の妻、志乃が帰宅。佐吉の妻、お恵の顔を見るや否や、お恵が妊娠していることを見抜きました。
自分も昨日知ったばかりなのに、と驚く佐吉。

弓之助といい、妻の血筋は勘の鋭い一族のようで、ただただまいりました、としか言えない平四郎なのでした。
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ラストはお徳の店。
祝言が整った弓之助のいとこ、おとよに、婚礼の宴のお料理、五十膳を頼まれ、あたふたと無理、と断ろうとするお徳をはげます子女たちと彦一。
手が足りねえから、お六さんにも手伝ってもらおうと算段すえう彦一をにやにやと眺める一同。

「いい気分だ。みんな毎日をこんな風に暮らせたらいいのになあ。
でも、そうはいかねえんだよなあ。
一日一日積み上げるように、てめえで進んでいかねえと。おまんまいただいてさ。
みんな、そうやって日暮しだ。

 

けど、時に間違いが起こるのはなぜなんだろう。
自分で積んだものを自分で崩したくなるのはなぜだろう・・・ま、いいか。めんどくせえや。」

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今も、肉親間の殺人が一番多いそうです。

15年前の事件を自ら呼び起こしてしまった晴香・・・おはる。
おはるの闇に巻き込まれた葵は気の毒ですが、湊屋との因縁が招いたこととも思えます。
世の中は複雑な因縁によって成り立っている。

宗一郎はどうするのでしょう。
湊屋を継ぐのか否か。どちらにしても、この人はちゃんと生きていけそうな気がします。

お徳が店を大きくすることで、久兵衛の、かつてお徳の人の良さを利用した後ろめたさも薄らぐことでしょう。
佐吉も、冤罪を晴らしてもらったこと、子供ができることで、利用されてばかりの過去を脱ぎ捨て、新しい一歩を踏み出せるでしょう。

一方でおふじはどこまで本当のことを言っていたのか。

2シリーズに渡っての事件が解決しての晴れ晴れしさと、それでも残る割り切れなさが、余韻となりました

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原作と比べるのは野暮なのですけれども、2つだけ気になったところを書き留めておきます。

原作だとラストはおとよの祝言の席なのですが。
ラストを変更したので、以前平四郎が女水芸人に入れあげたことがある、というエピが少々蛇足になってしまった気がしました。
自分が女芸人に入れあげた時、志乃はどう思ったかを聞くことで、女性の嫉妬心を理解しようとする平四郎、という面だけは抜き取っていましたけれども。
あと、彦一のエピがあれば、平四郎がお六を呼び寄せた意味ももっと深まったと思うのですが・・・長編を7話にまとめたわけですから、零れ落ちるものがあっても仕方がないでしょう。

人間が営むからこそ、人の善意、熱意、疝気、悪意・・・そして狂気が潜む世界を、切なく描いた宮部ワールドのテーストは伝わってきました。
小さなことですが、深川から芋洗坂までの距離感とか、きっちりと作ってあったのも気持ちが良かったです。

何はともあれ、弓之助、大活躍でした。
平四郎曰く、この子はおつむりのできが違う。

膨大なセリフ、そして論語まで。
加門さん、お疲れ様でした。

平四郎、弓之助のシリーズのはもう一作あるのですけれども、子役さんたちの年齢もあるので、同じ顔ぶれでのドラマ化はこれにて大団円となるでしょう。

ありがとうございました。
今後の時代劇枠にも期待しています。

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ぼんくら2 第1回「哀(かな)しき再会」 
ぼんくら2 第2回「信じる心」
ぼんくら2 第3回「鬼の棲(す)む家」
ぼんくら2 第4回「穏やかなる死体」
ぼんくら2 第5回「新たなる容疑者」
ぼんくら2 第4回「穏やかなる死体」
ぼんくら2 第6回「ただよう香り」

ぼんくらシリーズ

 

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2015年12月 2日 (水)

ぼんくら2 第6回「ただよう香り」

公式サイト

平四郎(岸谷五朗)が葵(小西真奈美)殺しの下手人とにらんだおふじ(遊井亮子)、孫八(なだぎ武)、宗一郎(屋良朝幸)への捜査が進み、真相が徐々に明らかになり始めた頃、この事件は一風変わった「通りもの」の仕業だと断じていた弓之助(加部亜門)は、香りを楽しむ唐渡りの煙草が葵の手元にあったと知り、匂いこそに事件の鍵があるのだと気づく。そんな頃、芋洗坂では、下手人に一度狙われたおはつが、再びかどわかされた。(公式サイトより)

原作は最近再読。

明日は最終回なので、粗筋メインでささっとメモっておきます。セリフは概略。

芋洗坂に着いた弓之助、おでこさん、政五郎。
葵を殺した犯人はこの村に住んでいて、目撃者のおはつを必ず再び襲う。しかしおはつは恐がって何も話してくれない。
気の良い子供好きの下っぴきの杢太郎に、おはつをしっかりガードするよう頼んで立ち去るしかありませんでした。

なかば強引に家に招いてお茶をふるまう、あの人。
弓之助たちと杢太郎の会話から、捜査の進展状況を探ろうとしているとしか思えません。
弓之助は何か気がついているかも?
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一方、川崎の久兵衛を訪ねた平四郎は変わり果てた孫八に引き合わされます。
子盗り鬼の仕掛けで脅されて錯乱状態に陥った直後、熱病に罹ってしまい、今は自分の名前を言うのも精一杯となった孫八。

そこへ平四郎が疑っている人物、湊屋の後とり、宗一郎が訪ねてきます。
手前は湊屋の息子ではない、言いおいた後、5年前、おふじにそのことを告げられた時の言葉が、久兵衛に漏らした「おまえは宗一郎の息子ではないから、いつ追い出されても良いよう、覚悟しておくように」よりもっとえげつないものだったことを話します。

「旦那様のお子じゃない。それは旦那様もご存知のこと。今はお前を跡とりにすえると言っているけど、先はわからない。
考えてもごらん、お前が幼い時から旦那様はお前に冷たかったはす。佐吉なんかをあんなに可愛がって、お前はその半分もかまっておいででなかったじゃないか。」
5年前のおふじ

「それはわたしが跡とりだから。店の身代を背負う身だから。」

「そうじゃないんだよ。お前がわたしが心底惚れた男の種だからなのさ。
だからこそ、あんな男の言いなりになることはない。
実の息子ではないからこそ、わたしはおまえに湊屋の身代を取って欲しいんだよ。」

聞き終わって、おふじらしい、と溜息をつく平四郎。
あんたも苦労がおおかったな、佐吉とおんなじだ、と宗一郎をねぎらいます。
親たちの事情に翻弄されながらも、律儀で正直者。優しい気持ちを保ち続けて生きてきたところなど、佐吉とよく似ている。

2年前、佐吉が鉄瓶長屋の差配人になった時、宗一郎は、佐吉がとうとう湊屋の身代に入り込むことになった、と思ったのだそうです。しかし、長屋はすぐに取り壊され、ふじ屋敷が建った。
なにかおかしい。でも。

「手前は何も決断できず、何も断ち切れず。母を捨てることも、父に歯向かうことも何一つできなかった。手前は腑抜けです。
でも、ふじ屋敷に移り住んだ母は変わりました。
そんな母を見るにつけ、新しくやり直した方がいいと思うようになったのです。」

店を出て、手前で生きる道を見つける。ところがおふじが首をくくった。
それからは父の様子がおかしくなった。

「このあいだなど・・・」

ひとり涙する湊屋を見た宗一郎。

「母のために泣いているのではないかと思いましたが、ありそうもないことです。
父は誰か他の人のためにないていたのでしょう。」

母のためには涙を流さぬ父・・・

もういい。この家にはいたくない、と決意した宗一郎は、ついに父に申し出ます。

「この家を出て生きていく道をみつけて、おっかさんを引き取ります。」

しかし、父は。

「好きにするがいい。ただ、私が許すまで、勝手に店を離れてはいけない。」

もう、何が何やらわからぬ状態でもがくしかない宗一郎をみかねた久兵衛。
今回のことを平四郎から説明して欲しいと頼みます。
驚く平四郎、さらに、今回のことは旦那様もお許しくださっています、と聞いて。
自分で説明しないで、人に押しつけるやり方に腹を立てるより、あきれてしまうのでした。

「面倒くせえ。あきあきしてるんだ。」

と、言いつつも、宗一郎のために、長い長いどろどろの因縁話を語って聞かせます。
聞き終わった宗一郎。

「それでわかりました。霧が晴れました。」
いったん口をつぐんだあと。
「もっと先から葵様の居場所を知っていたら、手前が乗り込んでいって、ひょっとしたらひょっとしたかもしれません。」

宗一郎と佐吉は同じ・・・
これでおふじ、孫八、宗一郎と、嫌疑をかけていた人物は誰もいなくなってしまった、と呟く平四郎。
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さて、江戸に戻った平四郎を、弓之助がいつものように訪ねてきますが、何だか様子がおかしい。
小作人のおはつの家が、想像を超えて貧しかったことにショックを受けていたのです。

自分は世間を何にも知らない。おはつが着ていた着物は、うちの家なら雑巾にするだろう。
葵の殺人事件のことより、おはっちゃんの家が少しでも楽に暮らせるにはどうしたらいいか、そちらの方に頭を使わなければいけないのでは。やるべきことがあるのではないか。

格差社会を目の当たりにして、子供らしい義憤にかられる弓之助に、すべて背負い込むな、だが忘れてもいけない、となだめる平四郎。
葵の事件に話を戻し、弓之助の「通りもの」説、そして匂いの件について検討します。

そこで、宗一郎が煙草を吸っていた時のことを思い出す平四郎。

湊屋でただ一人の煙草吸いで煙草には詳しい宗一郎は、唐渡りの品の中に、煙草と言うよりお香という感じの匂いがする「品がある、と。

湊屋が煙草吸いではないことを知らない人から、時々貴重な煙草のお届け物があった。
父はそういうものの中から、時々良いものを選り分けて何処かへ持っていってた。
この夏、その匂いがする煙草のお届け物があった。それもまた・・・多分葵の下に持って行ったのだろう。

事件の起こった日。
来客は煙草好きで、風邪を引いていた葵は珍しい煙草を勧めた。
その煙草を吸ったのが下手人・・・ではないか、と平四郎。

そのことを聞いて、泡を吹いてひっくりかえる弓之助。

「なぜ、そんな大事なことを早く教えてくれなかったですか!
私は検討違いのことをしていたのです。
手口ではない、匂いなのです!」

おでこさんを連れて町を駆け回りだす弓之助。

そのころ、芋洗坂では、おはつが行方不明に!
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弓之助は芋洗坂に行った後、匂いの元が煙草ではないかと睨んでいたのですが、良い匂いがする煙草などない、と大人たちから否定されるばかりで、行き詰まっていたのです。
その時の煙草は、あまりに高価でめったに吸えないシロモノでした。
だから、皆、匂いのことを知らなかったのです。

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平四郎は、孫八を懲らしめるために使った幻術使い一座は、本当は違う人に使うつもりだった、でも、使わなくって良かった、と言う言葉に、最初はおふじを驚かすために使おうとしたのではないか、と思っていた。

「でも、そうじゃねえ。」

葵はおふじを騙して気がとがめていた。でも自分が名乗って出てるわけにはいかない。
そこで幻術一座を使っておふじに葵の幽霊でも見せて「もう恨んでなんかいない。あたしの方こそ申し訳なかった」とかなんとか言わせておふじをなだめようとした。

本当はおふじを騙すつもりだった。
「でもね、お前の役に立ったんだから、こっちの方がずっと良かった。」
と事が終わった後に葵にお六に言ったことを聞いて、気がついた。

葵にも後ろめたさ、償いたいという思いがあった。佐吉に対しても。
けどそれはおふじのためだけじゃない。自分のためでもあった。
葵は本当は自分の気持ちを楽にしたかったんだ。

葵の心は揺れていた。
湊屋が佐吉に本当の真実を告げてからもっと揺れていたはず。
佐吉になんと言うか、どう説明するか。
その前に過去を償っておけるなら、そうしたい。

優しさがあった。悔やむ気持ちもあった。過去を埋め合わせたいという思いもあった。 

以上、久兵衛に語った平四郎の推測です。

幻術一座を雇ったことが自分のためではなく、人のためになったことに、ほっとしたのかもしれない。
徹頭徹尾自分中心に動いていた人生の中で、数少ない、他人のために動いた出来事だったのです。

平四郎の優しい推測に、頭を下げる久兵衛。
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原作より、少しキャラの強弱を強めにしており、その割を食っているのがおふじです。

息子をも夫への復讐の道具にしようとしたおふじ。
三人の中で、一番悪者というみたく見えてきました。
しかし、おふじをここまで追い詰めたのは、湊屋と、そして湊屋に愛されていた葵・・・と思うとしてもですねえ、もともとエキセントリックな人だったように思えます。
なので葵が現れなくても、夫婦仲はうまくいったかどうか。

まあ、なんと申しましょうか、平四郎の言う通り、面倒くさい話です。
佐吉と宗一郎が、前を向いて歩めるようになりますように。

弓之助の推理など、まったりと楽しんで見てますけれども、鉄瓶長屋の事件を描いたパート1を見ていない人には、ちょっとややこしいかもしれません。
お徳がなぜこの話に関わっているかも、わかりにくいですし。

次回はいよいよ最終回。
ラストシーンに期待しています。

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ぼんくら2 第1回「哀(かな)しき再会」 
ぼんくら2 第2回「信じる心」
ぼんくら2 第3回「鬼の棲(す)む家」
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ぼんくら2 第5回「新たなる容疑者」

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2015年11月27日 (金)

ぼんくら2 第5回「新たなる容疑者」

公式サイト

葵(小西真奈美)殺しの下手人とにらんだおふじ(遊井亮子)について、衝撃的な事実を知る平四郎(岸谷五朗)。また一人、湊屋の跡取り・宗一郎(屋良朝幸)が総右衛門(鶴見辰吾)の実の子ではないかもしれないと聞き出し、宗一郎にも疑いの目を向ける。一方、おはつという幼子が、葵の家近くで首を締められるという事件があり、葵殺しの下手人が何かの理由で彼女を狙ったのではないかと考えた弓之助(加部亜門)は、その身を案じて芋洗坂へ急ぐ。(公式サイトより)

一週遅れです。

原作・・・がまんできずに再読しちゃいました(汗

粗筋をメモっておきます。

殺害状況から、葵を殺したのはおふじの可能性は低い。しかし、湊屋が庇う相手はおふじしかいない、ということで、湊屋を芋洗坂の屋敷に呼び出し問いただす平四郎。
まず、犯人は佐吉ではない、と啖呵を切ってから、ならば庇っているのはおふじではないのか?

だが、おふじではない、と言い切る湊屋。
なぜなら、おふじは、首括りを失敗してから精神が崩壊してしまい、今や自分がだれかもわからない状態だから。

意外な返事に愕然とする平四郎。

病気療養を兼ねて、この屋敷に身を潜ます以前は、上方で手広く商売をしていたという葵。
その頃の葵を恨んでいたものではないのか、それとも湊屋にダメージを負わしたかった商売敵のしたことではないのか、となおも食い下がる平四郎でしたが、湊屋はいずれも否定します。

葵がここにいることを知っているものはいないし、自分を倒すなら、湊屋の看板、お金を狙うはず、それが商売人だと。
愛人を殺してダメージを与えようなどという迂遠な方法はとらない。

葵が倒れていた部屋で、顔色一つ変えず答える湊屋に、平四郎はもう、何も聞くことはない。
ただひとつ。
今後、二度と佐吉と関わらぬことを約束させました。

あくる日、持病のぎっくり腰で自宅で寝っころがっている平四郎の下へやってきた佐吉に、改めて事件のことを尋ねる平四郎と弓之助。
一番印象に残っているのは、いい匂いが漂ってしたことだと、佐吉。
弓之助曰く、首括りや縊殺等、首が締まって死んだ場合、尿をもらすもの。現場の畳から、確かに尿の匂いがしたことを確認済みの弓之助。さすが寝しょうべんのオーソリティー(笑
その強烈な尿の匂いより勝るほどの良い匂いとは、なんだったのか。
匂い袋よりもっと強烈なものとは?

頭を捻る一同。

佐吉が帰ったのと入れ違いに、久兵衛が訪ねてきます。
わざわざ久兵衛が来たのは、湊屋がいるとこでは話せないことがあったからだろう、と平四郎。
その通り。
湊屋にはまだ秘密があったのです。

それは、湊屋の長男、宗一郎が湊屋の子供ではないらしい、ということ。

このことは湊屋夫婦とごくわずかな人間しか知らない、私も知らなかった、と前置きして久兵衛は語りました。

おふじは結婚する前に好きな男がいて、結婚後もしばらく付き合っていたいたらしい。
ちなみに宗一郎が生まれたのち、その男は病で死んでしまった。

おふじは、夫、湊屋に、宗一郎はあなたの子供ではない、と告げた。
それから後、湊屋はあてつけのように葵を可愛がりだした、ということらしい。湊屋の本心はわかりませんが。

さらに、おふじは大人になった宗一郎に、おまえは宗一郎の息子ではないから、いつ追い出されても良いよう、覚悟しておくように、と告げたというのです。
久兵衛は、これらのことを宗一郎から聞かされたとのこと。

母親から衝撃の事実を聞かされた後も、今までと同じように真面目に商売に励む宗一郎を、仏様のような男だ、自分ならぐれて家を飛び出してやるぞ、と平四郎。

なぜ、久兵衛が今頃こんな秘密を打ち明けたかと言うと、平四郎がおふじに同情的で、湊屋ばかり悪く見ているため。
ようは、旦那様の弁護をしにきた、ということらしい。どこまでもお家と旦那様のために。

しかし平四郎は、あまりにも入り組んだ湊屋の家族問題に、その日暮らし、精一杯生きているものたちの気持ちは理解できても、お前たち金持ちの気持ちはわからん、俺には手に余る、と不機嫌になってしまいました。

そう、粗筋を書いていても、ややこしいです(汗

宗一郎の父親が湊屋ではないかどうか、おふじにもわからないのです。
それなのに、わざわざ夫と息子に告げた、おふじの気持ち。
おふじをそこまで追い込んだのはやはり湊屋ではないのか・・・
夫婦のあいだのことは他人様にはわかりません。

しかし、宗一郎、そして彼らの息子ではないにしろ、佐吉をふりまわしています。
まあ、大層はた迷惑な夫婦です。
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さて。
平四郎は、今は川崎にある湊屋の寮の番をしているという久兵衛に招かれて、お徳の作った仕出し弁当を携えて旅立ちます。
平四郎が川崎に行っているあいだに、自分は芋洗坂に行って、葵の家、すなわち子盗り鬼の屋敷で首を絞められたという、おはつという少女に会って来る、と弓之助。

政五郎とおでこさんと芋洗坂に向かう道中、弓之助は、今回の事件は「通りもの」ではないか、と自分の推理を話します。
「通りもの」とは。
突然精神錯乱を引き起こして、見境なく人を襲う、という、筋道、動機のない犯罪のこと。
葵を殺したのは、直前まで葵に殺意を持っていなかった人間なのでは。

しかし、と政五郎。
今度の事件は、葵、おはつと2度も同じ場所で行われているという理論だった手口。こういうのは「通りもの」とは違うのでは、と。

そういうのとはまた種類の違う「通りもの」・・・と思案しているうちに何か思いついた弓之助。
あわてて村に向かって走り出します。

はやくおはつを助けなければ!
おはつは、犯人が葵を殺したあと、屋敷を出たところを偶然に見てしまった。
おはつはその人物をよく知っているので、その時は不思議に思わなかった。
しかし、犯人は、おはつに見られたことを知っている。

今度こそ、おはつを殺しに来る!
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と、いうことで、予告の映像を含めると、誰が犯人なのか、おおよそわかってきました。
問題は、動機です。

お徳の仕出し屋家業は、順調な滑り出しです。
平四郎が、川崎の久兵衛を訪れる気になったのは、お徳の料理を久兵衛に味わって欲しい、という思いもあったからでした。
かつて鉄瓶長屋の名差配人だった久兵衛。お徳は今でも、久兵衛を慕っている。
しかし、湊屋が絡んでいるややこしい事情のため(詳しくはドラマもしくは原作の「ぼんくら」を見てください)、久兵衛と会わせるわけにはいかない。
平四郎は、お徳の思いを、お徳の知らないうちに叶えようとしているのです。

前シリーズでは悲しいことばかりだったお徳でしたが、完結編の今シリーズでは新たな生き方を明るく描いていました。

彦一のエピソードは、どこまで描かれるのでしょう。
後2話あるなら、彼の抱える屈託は描いてくれそうです。幸せを予感させる、ラスト付近のエピは端折らずに描いて欲しいなあ。

葵の女中をしていたお六も、今は神田の飯屋で元気に働いています。
はつらつとしたお六を見て、葵も病が癒えたら、あんな風に働きたかったのだろうなあ、と感慨する平四郎。

おふじに殺されたことになった後、ずっと世を捨てていたのではなく、上方などで仕事をバリバリやっていた、ということに、ほっとするのと同時に、平四郎と同じく、切なくも思いました。
息子の成長も見ることもなく。
もっと生きていたかった命。

心にずっと闇を溜め込んでいたおふじ。
彼女を追い込んでいったのは、湊屋。
何かどっちもどっちなような気がします。
彼らには、相手を労わる、という気持ちが全くなかったとしか言いようがありません。
では、湊屋は、葵に対しては優しい気持ちを抱いたのか。
平四郎の見たまぼろしの葵は、湊屋の長所も短所も飲み込んでいたように見えました。
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再読して。
原作は文庫本で3冊もある長編ですから、人物やエピソードを端折らざるおえません。しかし前シリーズと同じく、物語の世界観は上手く映像化していると思いました。

特に霧雨振る中、平四郎の屋敷から帰る途中の佐吉と、平四郎を訪れる途中の久兵衛がすれ違うシーン。
原作にはないシチュエーションでしたが、このワンシーンで、原作に漂う空気を表していたと思います。

そして、改めてですが、葵、若い。
とても佐吉のような大きな息子がいるようには見えません。
おふじはともかくとして、お六より若く見えます。
葵もまた、平四郎の言う「物の怪」たちの一味なのでしょう。
ただでは転ばぬ女。こんな女を敵に回してしまったら、勝ち目はありませんよ、おふじさん・・・

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ぼんくら2 第1回「哀(かな)しき再会」 
ぼんくら2 第2回「信じる心」
ぼんくら2 第3回「鬼の棲(す)む家」
ぼんくら2 第4回「穏やかなる死体」

ぼんくらシリーズ

 

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2015年11月19日 (木)

ぼんくら2 第4回「穏やかなる死体」

公式サイト

同心・佐伯錠之介(嶋田久作)をもてなし、葵殺しを調べなおす許しを得た平四郎(岸谷五朗)は、おふじや孫八ら葵に恨みを持つ人物を疑う。だが、弓之助(加部亜門)はあまりにも整然とした葵殺しの現場の様子から、この事件は何かの間違いで起こった咄嗟(とっさ)の犯行ではないかと推理する。平四郎は鍵を握るもう一人の人物、湊屋総右衛門(鶴見辰吾)と会うことにする。(公式サイトより)

原作概読です。
でも、大分前に読んだので、犯人は覚えていない(大汗

子盗り鬼なぞ、いやしないのさ。
恐い鬼なんてここには出やしないよ。
だって鬼より恐いものが住み着いているんだもの。
お六、あたしはね、幽霊なのだよ。
そうさ、子盗り鬼よりもっとひどい、子捨ての親でもあるのだからね。

ストーカー男、孫八をイリュージョンで追い払った後に、葵がお六に語った言葉を聞いた平四郎。
葵が佐吉のことを気にかけていたことを、はじめて知ります。

話は少し飛びますが、イリュージョンを仕掛けたのは見世物一座で、葵は孫八が現れる前から子盗り鬼の仕掛けを用意していたのです。誰かを懲らしめるために。
それはおそらく、おふじだろう、と平四郎。

さて、平四郎は弓之助、小平次とともに、葵の殺害現場を再現します。

殺害当時、葵は風っぴきで元から手ぬぐいを喉に巻いていた。
亡骸は足を、佐吉が立っていた庭に向けて倒れていた。
普通、首を絞めるのは背後から。
もし佐吉が手にかけたとすれば、亡骸の頭は庭の方を向いていたはず。
この推察で、佐吉が下手人の線はますます薄くなりました。

ならば佐吉以外の人間が、部屋の奥に忍んでいた何者かが葵の背後に忍び寄り、手をかけたのか。
それとも、向かい合って座っているうちに手にかけたのか。その場合、葵がかなり気を許している人物の可能性が高い・・・

平四郎は、葵に恨みを持っている孫八とおふじを疑っているのですが、葵がこの二人に気を許す可能性は極めて低いので、頭を抱えてしまいます。

弓之助は、葵の生前の話を聞けば聞くほど、思っていたような女性ではない気がしてきた、と。

前回も書きましたが、そうなんですよね。
本当はどういう人だったのでしょう。

一方、お六の娘、はつが何者かに元の葵の屋敷、通称化け物屋敷に連れ去られる事件がおきます。
下っぴきが探し回り、手習いのお師匠が心配する中、おはつは無事発見されたのですが、首には絞められた赤い痣がついていました。

平四郎の方はと言えば、芋洗坂を縄張りとしている同心、佐伯を、縄張りを越えて捜査することを黙認してもらおうと、お徳の料理でもてなしております。

無口で強面の佐伯をもてあます平四郎でしたが、意外と良い人でした。
接待で食べる高い料亭の料理よりうまい、とお徳の庶民的な味が気に入った様子。
今まで、接待や袖の下でもみ消してきた事件がいくつもある。それが日常になっていた時に食べたお徳の料理が、佐伯の良心に響いたのかもしれません。

捜査が行き詰っているという平四郎に、「湊屋が一番の難物」とアドバイスしてくれました。
湊屋は誰かを庇っている。
ビジネスライクな湊屋が庇うとすれば、身内しかいない。だとしたら、赤の他人の孫八なぞを庇うわけがない。

一方で、佐吉から葵の亡骸を見た時の様子を改めて聞き出します。
お香の良い匂い、衣桁に静かに掛かっていた着物・・・葵も、ただ横たわっているように見えた。
とても今、殺人が行われたとは思えなかった。

私も静けさが気になると弓之助。
もしかしたら、唐突な出来事が起きたのではないか。
それに、おふじが犯人だったら大騒ぎになって、着物もぐちゃぐちゃになっていたはず。

堂々巡りで頭を抱える平四郎に、まっさらにして考えてみませんか、と助言します。
今、平四郎は、葵、おふじ、湊屋、孫八の4人の過去に目くらましされている。
そういう先入観を捨てて、現場の物証を検討してみませんか、と。
弓之助、さすが計測マニア。考え方が科学的です。

弓之助の助言を聞き入れた平四郎。
ともかく、これはどうしても湊屋から、誰を庇っているのか、話を聞かないわけにはいかない、と葵が住んでいた屋敷に呼び出すことにしました。

そして、ふと思うのです。
おふじは全てを知っていたのではないか、と。
その上でわざと佐吉に葵が死んだことを漏らし、葵の下に出向かせようとしたのではないか。

平四郎の推理はここまで。何か根拠があってのことではないので、ここから先は五里霧中の状態です。

政五郎親分一家総出ででの屋敷の大掃除。
もちろんおでこさんもいます。
おでこさん、ひさしぶりの登場です。
彼は、今、弓之助の助けを借りて、データを着々と収集中です。
親の無く、腕力もなく、頭も良くない自分が食べていくには、抜群の記憶力を生かすしかない。そしてそのことが親分のお役に立つはず、と、健気に頑張っていました。
おでこさんの生き方に深く共感した弓之助は、おでこさんが自分の頭に溜めた膨大なデータから、すぐに話が引き出せるための目録を作っているのです。

そこへ手習いの師匠、晴香が訪ねてきて、住む人が決まったのか、尋ねますが、誰が住むと決まったわけではない、と聞いて安堵した様子。何せ子盗り鬼が住む家だから・・・。
この家にさらわれたおはつも、あれ以来、連れ去ったもののことに口を閉ざしたまま、手習いの塾を辞めて家に引きこもっている、と心配そうに語る晴香。

晴香から「いい匂い」がするのに気がついた弓之助。
その匂いは、晴香の匂い袋からしていたのでした。

その晩、いよいよ湊屋が久兵衛を伴って屋敷にやってきました。
この人こそ、化け物かもしれない。

と、今回は、ここでおしまい。

おはつをさらったのは誰なのでしょう。
孫八ならば、さらっただけで済むわけがありませんでしょうし。

湊屋の長男、宗一郎が、わけありげに初登場しました。
どう事件に関わってくるのでしょうか。

弓之助の、犯人だと思われる人間を追い込むための、思い込み優先の捜査はやめよう、という提案が印象に残りました。
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2015年11月12日 (木)

ぼんくら2 第3回「鬼の棲(す)む家」

公式サイト

おふじ(遊井亮子)のひと言から、佐吉(風間俊介)が実の母の葵の亡骸(なきがら)を目の当たりにする破目になったと知った平四郎(岸谷五朗)は、葵殺しを探りなおすため、現場を管轄する同心・佐伯錠之介(嶋田久作)へのもてなしをお徳(松坂慶子)に頼むことにした。そんなころ、葵の女中・お六(西尾まり)に付きまとっていた孫八(なだぎ武)という男を、葵が、「子盗り鬼」騒動を利用して、散々に痛めつけたことを知る。(公式サイトより)

前回の続き、佐吉の回想です。

湊屋の命で、元鉄瓶長屋で現在はおふじ一人が住んでいる屋敷の庭を手入れをしに訪れた佐吉に、妙に優しく接するおふじ。
やがて佐吉が丹精を込めて植えた藤の花が普通より赤濃く咲きほころぶのを見て、おふじは佐吉に、佐吉の母、葵はすでに死んでいる、と囁きます。
母、葵は男と逃げた、としか知らされていなかった佐吉は、動転。
その後おふじが自殺を図ったこともあり、おふじから話を聞けない佐吉。
仕方なく湊屋に聞くと、なんと葵は生きているという。しかし、仔細は一切語ってくれませんでした。

その後佐吉は自力で葵の居場所を何とか突き止め、芋洗坂の屋敷に会いに行ったその日、葵は殺されたのです。
ついに実の母と話が出来ずじまいとなった佐吉。

芋洗坂の屋敷を訪れた平四郎。
ただ一人の女中だったお六に事情を尋ねるも、何も知らないの一点張り。
平四郎は、湊屋の腹心、久兵衛に口止めにされていることを察し、葵、おふじ、湊屋のややこしい関係を話して、この事件は決して公にならないから、と説き伏せます。
逆に平四郎の話を聞いて、自分のことはほとんど何も語らず、謎の多い人だったけれども、とお六は合点がいった様子。

この屋敷が「子盗り鬼」が住んでいる化け物屋敷だと噂されていること、そして自分と娘二人がストーカーに狙われていたことを語りだしました。

ストーカーは急死した夫の同僚、孫八と言い、夫が亡くなってからしつこくつきまといはじめた。
娘二人を囮にする卑怯なやり方に恐れおののいたお六は、用事がある時以外は外出禁止が条件の、この屋敷の仕事に、渡りに船と飛びついたのです。

2年ほどは穏やかに時が過ぎました。
「子盗り鬼」も噂だけ。

そこへ孫八が現れ、再びお六たち親娘をつけ狙いはじめたのです。
孫八から逃げるために暇乞いを願ったお六を、葵は、夫の急死も変だと思わないのか、と問います。
そんな男からは逃げても無駄、挙句の逃げ場所は親娘そろっての大川の底しかない、だから立ち向かわないと、励ました葵。
久兵衛と組み、この屋敷が化け物屋敷だとされていることを利用しての幻術で、孫八をとっちめてくれたのです。

その後、孫八がどうなったのかは知らない。
でも、あの男なら、葵を殺してもおかしくない、とお六。

なぎださんのストーカー男、はまってました。気持ち悪い~(^^;;

葵は一歩も屋敷を出ることなく、家に居てもこれといってやることもなく、時を過ごしていた。
そしてついに生き別れた息子に会うことなく、息絶えてしまったのです。

本当に恐いのは、化け物などではない。
かつてそう語っていた時の葵の目に浮かんでいたのはおふじでした。

いまだに葵を殺してしまったと思い込んでおり、次第に心を病んでいくおふじ。
ほとんど軟禁状態で生きていた葵。

そして、この二人の女の人生を狂わしているのは、湊屋。
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葵の、前シリーズ「ぼんくら」から受けた印象と、本作(原作「日暮し」)の印象が全く違うのは、原作を読んだ時と同じです。
前シリーズでは、誰もいなくなった鉄瓶長屋に彷徨い出るラストシーンのためか、自分勝手でおどろおどろしい印象だったのですが、本作では儚くありながらも一本筋の通ったたおやかさ、そしてお茶目な部分をあわせ持つ女性、という印象です。

何もすることがない、どこにも行けないってつらいと思う。
葵は何を思い、考えながら、生きていたのでしょう。
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ぼんくら2 第1回「哀(かな)しき再会」 
ぼんくら2 第2回「信じる心」

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2015年11月 5日 (木)

ぼんくら2 第2回「信じる心」

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久兵衛(志賀廣太郎)の話では、すっかり佐吉(風間俊介)が葵殺しの下手人であることで話がついていた。しかし佐吉は、湊屋の計らいで、罰を受けず放免されることになる。佐吉は葵に捨てられた身。恨みを持っていてもおかしくはない。しかし、佐吉が下手人だとは信じられない平四郎(岸谷五朗)や甥の弓之助(加部亜門)らは、釈放された佐吉を訪ねて事の真相を聞きだそうとする。そこで語られたことは…。(公式サイトより)

原作概読です。

芋洗坂の番所から解き放たれ、女房、おけいの待つ家に帰るも、すぐに平四郎宅を訪れて礼を述べる佐吉でしたが、鬱屈を含んだ表情は硬い。
勤めている植木屋を辞し、おけいとも離縁することを決意していることを察した平四郎。

「表向きには、もう、あのことは片付いたんだ。だからおめえは帰ってこれたんだよ。わかるな?
湊屋が手を尽くしてもみ消した、まあ、葵は病死ってことなるんだろう。
だが、それはひっくり返して見れば、湊屋はお前が葵を殺したって信じたことだ。そうだよな?

だが、俺たちはそうじゃなねぇ。納得してねぇ。まるで納得してねぇ。
だから、心配だし、不安もある。
だから、おめえが帰ってきて話をしてくれるのを、首を長くして待っていた。」

「つまり、旦那も俺がその・・・おふくろを手にかけちまったかもしれない、そう、思っておられるんですよね。」

「あのな・・・」

「そりゃそうだ。当たり前ですよね。どう見たって俺は怪しい。亡骸が転がっているその場でふん捕まっちまったんですから。疑われたって言い訳できない。そうですよ、そりゃそうだ。」

「疑うことと、不安に思うということは、違うぞ。」

「何が、どう違うんですか。」

「俺もおけいも、ついでに言うなら弓之助も、もしもお前が葵を手にかけちまったとしても無理はないと思う。そういう意味ではお前を疑っている。
けどな、もしそうなら、お前は正直に打ち明けてくれるってことも信じてる。
芋洗坂の連中や(湊屋)総右衛門や久兵衛には言えなくても、俺たちには話してくれると、信じてる。
この握った拳が開くように、お前が必ず話してくれることを、固く固く信じている。
ひっくり返して、もし葵を手にかけていない時も、お前なら正直に話してくれる、そのことも同じように信じている。

それとも何か?
お前は何があったって人を殺せるような奴じゃない、だから信じてる、と、そう言った方がいいか?

だがそれはまやかしだ。
お前が葵に、湊屋に長いこと騙されてきたことを俺たちは知っている。
驚いて、傷ついて、苦しんだってことをな。
だからきれいごとは言わない。
相手が葵なら、いや、湊屋総右衛門だっていい、もしかしたら、お前が手にかけちまうことがあっても、無理はねぇ、と考えちまう。

けど、それはお前を信じていないことじゃない。
なんとしても、違うんだ。
おけいも俺も弓之助も、お前を信じてる、必ず本当のことを打ち明けてくれると信じてる。お前が葵と会って葵を殺めてしまったとしてもだ。
お前が嘘をついてそれを隠すなんてことは、絶対にないと信じている。
それじゃだめか。」

「おけいが・・・同じことを言ってくれました。」

『何があったって私は佐吉さんの女房なんだから。だから本当のことを言ってほしいだけなの。
そしたら、どんなことがあったって、耐えられる、私。』(回想)

「俺は信じられないなら別れりゃいい、そればっかりで。」

「けどな、佐吉。考えてもみろ。
もしおけいが、あんたは人殺しなんかする人じゃないない、私は信じてる、なぁんて言ってもな、おめえは、何でそんなことが言える、お前が俺の何を信じるって言うんだ、なぁんて怒ったに違いねえ。

で、佐吉よ。
おめえは葵を手にかけたのか。」

「いいえ、俺はやってません。」

「なら、殺った下手人は他にいる。そいつを探す。俺たちでやるんだ。」

早速弓之助と政五郎親分を呼んで、佐吉の聞き取りが始まります・・・と、今回はここで終わり。
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今回は、平四郎が佐吉を説得して彼の固く握り締められた心を開かせるシーンが見せ場でした。
1シリーズを見ている人には、佐吉の心が閉ざされてしまった理由が重々わかるので、重みのある場面なのですが、今回初めて見る人には、ちょっと長く感じられたかもしれません。

原作の前半部分を端折っての全7話だし・・・この分だと、やっぱりおでこさんのエピはなさそうです(_ _);;

ともかく、袖の下をねだる存在として岡っぴきを嫌っていた小平次が、率先して政五郎親分を引き入れて。
話は動き出しました。
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さて、なぜ佐吉が葵の隠れ場所にいたのか。
久兵衛曰く。
湊屋の企み通り取り潰された鉄瓶長屋の跡に別宅を建て、おふじ一人を住まわせている、とのこと。

おふじにとっては、かつて殺した女を埋めたと思っている場所に住まわされているわけで。
湊屋も何とも残酷な事をするものです。
並みの神経ならおちおち寝てられないでしょうに。おふじに対する戒めだとしてもなんだかなぁ。

おふじを元鉄瓶長屋に封じ込めた後ろめたさもあったのか、おふじの、庭の手入れを佐吉にやって欲しい、という懇願を断りきれなかった湊屋、佐吉をよこすことにしたのです。
これまた、残酷なことです。おふじが子供の頃の佐吉を邪険に扱っていたことは重々承知のはずなのに。
湊屋は、とことん佐吉をいいように利用しているように見えます。哀れなのは、佐吉はそのことを当然だと、いや、湊屋に育ててもらった恩義を感じている、ということです。

さて。
この時点で、おふじも佐吉も、葵が生きていることは知らないはずなのですが・・・?
葵の亡骸のそばに突っ立っていた佐吉は、葵が母であることを知っていました。

おふじは佐吉にいったい何を告げたのでしょうか。
そして、なぜ佐吉は葵の隠れ場所にいたのでしょか。
おふじと佐吉は、真相のどこまでを知っているのでしょう。

人目を避けて寂しく葬られるおふじの葬列に、そっと手を合わす、近所で手習いを教えるお師匠さん。
彼女の下には、葵の女中だったお六の年子の娘が通っています。

一方、お徳は、夜逃げした商売がたきに雇われていた身寄りのない小女二人の面倒を成り行きでみることとなり、大忙し。
そこへ、お徳の味にほれ込んだ彦一が無給で手伝いを買って出ます。
元々有名な料亭の板前だが、店が火事で焼けてしまい、店が再建されるまでは暇だから、ということらしい。
この料理人がどんな役割を担っているかは、忘れちゃったです(汗
新しくはじめるという仕出し屋の商売もどうなるんだったっけな?

あと、かつて平四郎が入れあげたという水芸を操る女芸人。セリフだけでなく回想シーンを入れてくるってことは、意味があるのでしょう←うっすら覚えています。

そしてお六に何ごとかを口止めする久兵衛。
相変わらずお家大事でこそこそ動き回っています。

次回、一人の男の思惑で、生きながら死んだことにされてしまった、謎の女、葵のことが少し明かされるようです。

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ぼんくら2 第1回「哀(かな)しき再会」

ぼんくらシリーズ

 

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2015年10月24日 (土)

ぼんくら2 第1回「哀(かな)しき再会」

公式サイト

原作:宮部みゆき「日暮し」(講談社文庫)
脚本:尾西兼一/演出:吉川一義、酒井信行、真鍋斎/製作統括:白石統一郎、真鍋斎、原林麻奈/音楽:沢田完
出演:岸谷五朗、奥貫薫、風間俊介、加部亜門、高村竜馬、植本潤、志賀廣太郎、鶴見辰吾、大杉漣、松坂慶子、嶋田久作、小西真奈美、遊井亮子、村川絵梨、合田雅吏
ナレーション:寺田農

本所深川見廻り方同心・井筒平四郎(岸谷五朗)のもとに、植木職人の佐吉(風間俊介)が訪ねてきた。何か言いたげな佐吉であったが、たいしたことも告げずに帰ってしまう。数日後、平四郎は、人を殺めた咎(とがめ)で佐吉が捕まったという知らせを受ける。殺されたのは佐吉の実の母・葵(小西真奈美)。因縁浅からぬ二人の間に何があったのか。案じながら殺害現場の芋洗坂に駆けつける平四郎。そこで再会したのは久兵衛(志賀廣太郎)だった。(公式サイトより)

原作概読です。
前シリーズの感想を書いているので、粗筋メインで簡単に書くことにしました。
詳細は忘れているけれども大筋は覚えているため、ちょっと感想は書きにくい(汗

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おさらいとして、前シリーズの結末を簡単に書きます。

17年以上前のこと。湊屋を頼って親戚の葵と佐吉親子が頼ってきます。
ところが湊屋と葵はいい仲になってしまうのです。
一つ屋根の下、湊屋の正妻おふじと愛人葵が同居する事となり、当然おふじは猛烈に嫉妬。挙げ句の果てに葵を呼び出して絞め殺してしまった・・・というのが前シリーズのトラブルの発端でした。

しかし実は葵は死んではいなかったのです。

湊屋は、葵が生きていることをおふじには知らせませんでした。
葵が生きているの知れば再び悶着が起きるだろう、という湊屋の判断で、葵は死んだこととされ、何処かにひっそりと匿ったのです。
さらに湊屋は、葵を殺してしまった、というおふじの罪悪感を利用して、家つき娘で何かと我儘な妻を御し、自分が遊ぶことに口を出さないようにもしました。

後に残された佐吉は、母は男と駆け落ちしたと聞かされて育ちます。
その上、母が不義理を働いたにも関わらず面倒を見てくれた湊屋に深く感謝している。

数々のトラブルが湊屋の思惑で発生してことを、四苦八苦して探り当てた平四郎。
殺人事件は起きていなかったのですし、被害者の葵が身を隠すことに同意しているのですから、謂わば民事。
いまさら何をどうすることもできないと知りつつ、状況証拠を湊屋に突きつけるのですが、湊屋は事実を認めるも、真実を明らかにすることを拒むのです。

平四郎も佐吉に真実を告げませんでした。
大人たちの入り組んだ感情に振り回されていたことを知った時のショックを考慮したのです。

真実を知っているのは、湊屋と久兵衛、裏番頭、そして平四郎と弓之助、政五郎親分のみ。おでこさんはデータ化したかもしれません。

こうして、湊屋の配慮と言うか、企みによって、葵は生きながら死んだこととなり、おふじは罪悪感を抱え、佐吉は身持ちの悪い母を持った劣等感を持ちつつ生きていく・・・。

なんとも後味悪く終わった葵と佐吉たちの話が、本シリーズで解決します。つまり本作はまさに「ぼんくら」の解決編です。

ちなみに、平四郎たちが登場するシリーズは、この後に「おまえさん」があるのですが、佐吉夫婦はほとんど登場せず、全く新しい事件と向き合っています。
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さて、第1話の粗筋をざくっと書きます。

のんびりした生活を満喫している平四郎のもとへ、鉄瓶長屋の差配人から解放され、植木職人となって今は恋女房のお恵と穏やかに暮らしているはずの佐吉が訪れます。(お恵はシリーズ1にはほとんど登場していません。)

暗い表情で、可愛がっていた烏の官九郎が死んでしまったことを告げる佐吉。
他にも何か告げたいことがあったようですが、平四郎一家の穏やかな雰囲気に遠慮したのでしょう、立ち去ります。

家に帰っても、佐吉は心ここにあらず。
何も言ってくれない夫に腹を立てたお恵と喧嘩が始まりますが、長助の仲裁が切っ掛けとなって、お恵が自分を心配してくれていることがわかった佐吉は、抱え込んでいる事を話します。
何を言ったのかは、まだ描かれませんでした。

なお、長助は親に捨てられた「満足に言葉がしゃべれない」(公式サイト)子供。
このエピソード、辛かったです。
当時差配だった佐吉は同じような境遇の長助を手放せず、長助もまた佐吉には心を許し、数々のトラブルの後、佐吉に引き取られました。
今は、佐吉とお恵の「子供」として可愛がられつつ、子供のスタンスをちゃんと果たしているようです。

一方、幸兵衛長屋に越し、変わらず煮売屋を営むお徳。
同じ長屋に、高級なおかずを採算度外視して売るお菜屋ができて以来、商売上がったりで機嫌が悪いです。

そのうち、あんな商売をしていたら続かない、というお徳の悔し紛れの言葉通り、お菜屋の女将は夜逃げしてしまいました。
残されたのは、雇われ人だった年端もいかない子女(こおんな)二人・・・

そんな時、江戸の郊外、六本木の芋洗い坂に隠れ住んでいた葵が殺されてしまうのです。
殺された葵のそばには何故か佐吉がおり、たちまち捕らえられてしまいました。

一報を聞いて、平四郎と弓之助は佐吉を救うべく六本木の番所に駆けつけます。
駆けつけるのに籠を使っているシーンをちゃんと入れてました。こういう配慮が今年の大河にも欲しかった・・・

道中、佐吉は湊屋と葵たちのことは何も知らないはずなのに。誰かが葵のことを告げたのだろう、と思い巡らす平四郎。
お縄になってから一言も喋らない佐吉を弓之助にまかして、近所では子供を食らう化け物屋敷と言われている現場へと急ぎます。

平四郎のアドリブで急遽佐吉の弟「ゆみたろう」を名乗らされた弓之助。
天性の美貌と人っころがしっぷりで下っ引きの杢太郎を懐柔。頑なになっている佐吉に近づく事に成功し、「大丈夫だよ、井筒の旦那がなんとかしてくれる。お恵さんのことも大丈夫」と囁きます。
お恵と所帯をも持つまでは、ずっとひとりぼっち。自分のために誰かが動いてくれることなど期待していない佐吉の、暗かった瞳に、明るさが戻りました。

この人、本当に振り回されています。なんとか救ってあげて欲しい。

一方、現場におもむいた平四郎は早速、八助親分に、葵を絞め殺した手ぬぐいが佐吉のものではないことを認めさせます。
八助親分は縄張り違いの平四郎が出張ってくるのを煙たがりますが、生きている時に会ったことはないが、葵のことは全て知っていると、下手人召し取りの協力を申し出る形で御しました。
実は親分も、葵の身元がよくわからず、困っていたのです。
ここ数年、葵の下で女中として働いているお六も、時折やってくる旦那の名前すら知りませんでした。

旦那・・・すなわち湊屋です。

こうして、物語は葵の死で始まりました。
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原作では前半で、おでこさんの生い立ちやお菜屋の女将、そして生きている時の葵などなどを「ぼんくら」のレギュラーたちの日常と絡ませて描いたあと、後半の葵の死から始まるクライマックスに突入するのですけれども、ドラマは後半から始まっています。全7話ですので、良い切り口だと思います。
葵の日常はお六の回想として描かれるかもしれません。
おでこさんのエピはどうするのでしょうか。
お菜屋とか弓之助の従姉妹のエピみたく、少しでも挟んでくれたら、嬉しいです。

葵役が佐藤江梨子さんから小西真奈美さんにチェンジしたので、葵絡みの回想シーンは新しく撮り直していました。
平四郎の幼馴染で隠密同心の辻井英之介は今回登場しないのかなあ。原作ではどうだったのか、覚えていません(汗

あと、湊屋と葵が叔父、姪の間柄であることも前シリーズより、ぼかしていていました。
おふじの悋気もあったけれども、禁断の関係であるからこそ、余計に湊屋は葵の存在を隠そうとした・・・この隠微さが魅力のひとつではあったのですけれども。
まあ、はっきりさせなくても、ストーリーに差しさわりはないとは思います。

原作の再読は終了するまで封印するつもりだったのですが、我慢できるかなあ。
読むとしたら「ぼんくら」から読み直したいし・・・

今シリーズも楽しみです。

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ぼんくらシリーズ

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