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カテゴリー「#ドラマ:2017年第1クール」の19件の記事

2017年3月10日 (金)

2016年 アメリカ 128分 原題「La La Land」

2016年 アメリカ 128分 原題「La La Land」

Photo



公式サイト

監督・脚本:デイミアン・チャゼル//製作:マーク・プラット、フレッド・バーガー、ジョーダン・ホロウィッツ、ゲイリー・ギルバート/製作総指揮:モリー・スミス、トレント・ラッキンビル、サッド・ラッキンビル/撮影:リヌス・サンドグレン/美術:デビッド・ワスコ/衣装:メアリー・ゾフレス/編集:トム・クロス/作曲:ジャスティン・ハーウィッツ/作詞:ベンジ・パセック、ジャスティン・ポール/エグゼクティブ音楽プロデューサー:マリウス・デ・ブリーズ/音楽監修:スティーブン・ギシュツキ/振付:マンディ・ムーア
出演:ライアン・ゴズリング、エマ・ストーン、キャリー・ヘルナンデス、ジェシカ・ローゼンバーグ、ソノヤ・ミズノ、ローズマリー・デウィット、J・K・シモンズ、フィン・ウィットロック、ジョシュ・ペンス、ジョン・レジェンド

「セッション」で一躍注目を集めたデイミアン・チャゼル監督が、ライアン・ゴズリング&エマ・ストーン主演で描いたミュージカル映画。売れない女優とジャズピアニストの恋を、往年の名作ミュージカル映画を彷彿させるゴージャスでロマンチックな歌とダンスで描く。
オーディションに落ちて意気消沈していた女優志望のミアは、ピアノの音色に誘われて入ったジャズバーで、ピアニストのセバスチャンと最悪な出会いをする。そして後日、ミアは、あるパーティ会場のプールサイドで不機嫌そうに80年代ポップスを演奏するセバスチャンと再会。初めての会話でぶつかりあう2人だったが、互いの才能と夢に惹かれ合ううちに恋に落ちていく。
「セッション」でアカデミー助演男優賞を受賞したJ・K・シモンズも出演。第73回ベネチア国際映画祭でエマ・ストーンが最優秀女優賞、第41回トロント国際映画祭で最高賞にあたる観客賞を受賞。第74回ゴールデングローブ賞では作品賞(ミュージカル/コメディ部門)ほか、同賞の映画部門で史上最多の7部門を受賞した。(映画.comより)

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@MOVIX

MGMのミュージカル黄金期のアンソロジー作品「ザッツ・エンタテインメント」がマイ・ベスト・ムービーなので、映画館で予告を観た時には、わくわく。
と同時に、上っ面だけをなぞっただけのすかすかの映画かもしれない、という不安も感じました。←そういう作品は意外に多いので(汗
しかし、監督が「セッション」のデイミアン・チャゼルで完全オリジナル。しかも主演が「ドライヴ」のライアン・ゴズリングと知ってびっくり。
趣味的回顧的な自己満足映画ではなさそうだと期待が高まりつつ、封切り週に観にいきました。

ストーリーの大筋は、予告編以上でもなく、以下でもない、かつてのミュージカル映画そのままの、シンプルで可憐なボーイ・ミーツ・ガール物語。

巴里のアメリカ人」「踊る大紐育」、そしてアステアとパウエルやシド・チャリシーのシーンを髣髴させるセットと色彩、撮影方法などなど、いっぱい語りたいのだけれども、語れるほどの専門的知識がないので、感じたことを思いつくままメモっておきます。

・楽曲について。
オープニングの「Another Day Of Sun」など明るい曲もあったのだけれども、「City of Stars」の物悲しさが心に残りました。
それぞれシンプルなイントロが忘れられない、いっぺん聞いただけで耳に残るナンバーに出会えたのは久しぶりです。

・ミュージカル映画というジャンルが根付いていない日本で、しかもチャゼル監督やライアン・ゴスリン、それにエマ・ストーンも含めて知る人ぞ知る・・・はっきりいって凄く地味な作品なのに、大勢の観客で賑わっていました。
「アカデミー賞最多候補作」という話題の効果だけではなく、作品そのものが日本人の感性にあったのだと思います。
製作費はかなり掛かっていそうなのだけれども、札束の圧力や、ハリウッドムービー特有のマッチョ感のない、可憐で密やかな恋バナでした。

・ネオンは瞬いているけれども、高いビルがそれほど多くなく、遠くに山並みが見えるロスの夜景は日本の空に少しだけ似ている。バラ色の混じった優しい色合が「A Lovely Night」とともに胸に沁みました。

・向こうの俳優さんたちはダンスとピアノが標準装備っていうのは強いなぁ。
実際の音はともかく、吹き替えなしで撮れるのだもの。

さすがにダンスは、もしアステアかレスリー・キャロンが踊っていたら・・・と改めて古のミュージカルスターたちの偉大さを感じました。
けれどもそんなことは当然ない物ねだりだし、二人の醸し出す不器用さが監督の狙いだっだと思います。

・「A Lovely Night」で踊っているエマ・ストーン、表情が役を超えて高揚していた気がする。声も綺麗で、端整な美女ではないけれども、とてもチャーミングでした。
エマ・ストーンが出演した作品は「マジック・イン・ムーンライト」「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」に続き、三作目です。渋い監督たちに好かれる演技派として、今後の活躍が楽しみです。

・ミュージカルという非日常の最たる作品の中で、ライアン・ゴスリンは力まず普通の人を演じていました。普通人を演じるって難しいと思う。復讐鬼を普通の人として演じた「ドライヴ」の時から好きな俳優さんの一人です。
バンド契約をして売れっ子になって、派手なパフォーマンスをしてみせたり、しぶしぶカメラにポーズを撮るセバスチャン・・・そのポジションに居ることが微妙に居心地悪そうに見える様に、コメディのセンスを感じました。時々頼りなさそうなところが母性本能をくすぐるかも。なで肩なのも、高圧さを感じさせないポイントなのかも?(^^;;
彼もまた、踊っている時にちょっとドヤ顔っぽくなるんです。ドヤ、とは決して思っていないだろうから、いわば素の表情というか。

・この映画で一番気になっていたのは、決して商業ペースではない、ギリギリした空気感が支持された「セッション」とは全く傾向の違う題材を、メジャー経験の少ないチャゼルがどう映画化するのか、でした。

結果的には他愛のないサクセス・ストーリー&恋バナを、見事に他愛なく作っていました。
チャゼルのようなタイプ及び経歴の監督にとって、他愛ない話を、あくまで他愛なく描ききるのは逆に難しいと思うのです。

そして往年のミュージカルを再現しようとする試みに、オマージュ以上に「セッション」と共通した偏執性を強く感じました。
メジャー作品はほぼ二作目とはとても思えない、手馴れた感とか、50年代っぽい安っぽさとゴージャスさとか・・・研究しまくったんだろうなあ。カットの処理も上手かったです。
そして新人監督らしい瑞々しさも感じました。

これで完成度の高い商業的作品も作れることを証明したチャゼル。今後が楽しみです。

なおサントラは輸入盤と日本盤があり、アマゾンさんの評を読むと、歌詞を知りたければ日本盤が言いそうです。
でもねえ、皆さんがお嘆きの通り、ジャケットがダサいんですよ(汗

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こちらが輸入盤。絶対こっちの方がいい、

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こちらは歌以外の、インストメンタルなジャズナンバーやBGM主体だそうです。どっちも欲しくなる(^^

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2017年3月 9日 (木)

カルテット 第8話「最後で最大の嘘つきは誰だ!?激動の最終章、開幕!!」

公式サイト

わかさぎ釣りに行った真紀(松たか子)、すずめ(満島ひかり)、諭高(高橋一生)、司(松田龍平)の4人。初めは好調に釣れており気をよくしていたが、次第にまったく釣れなくなってため息をつきだす。嫌な雰囲気を変えるため、真紀は昨夜見た夢の話をするが、またもや諭高が持論を展開する。
真紀が離婚したことで、より一層4人での生活は和気藹々としたものに。そんなある日、すずめの司への想いを知る諭高は「真紀さんが離婚してピンチじゃない?」とふっかける。しかしすずめは「真紀と司をくっつけるために協力して欲しい」と諭高に頼み、真紀と司をデートさせようと試行錯誤して……。
全員、片思い完結!?
四角関係の行方は?
そんな中、“最後の嘘”が明らかに……。(公式サイトより)

「好きです」
「ありがとう・・・」
「冗談です」

友人であり続けたい人への告白、友人がいたい人からの告白って、そうなりますよね・・・

頑なに、というかストイックに片思いを貫こうとするすずめ。

ナポリタンから白い服を守るために、エプロンを貸してくれた人。
下りのエスカレーターに乗るときに何気なくフォローしてくれる人。

本当はピアノ演奏が好きなのに・・・司との"みずみず"した記憶と自分の想いが重なった夢を観るすずめのピュアさに、じんわりと落涙。

すずめは論高と同じように、自分は好かれる値しない、と思い込んでいるのもしれない。
だから、論高はすずめに惹かれるのかもしれない。
好きな子のために・・・たこ焼きのリレーエピ、効いていました。

いつものように口からでまかせ言ったのかもしれない、とちらっと思わないでもなかったのですが、眠り込んだすずめを見守る姿の切なさに、例え一片であっても、真実を感じました。

すずめの片思いをくるんであげる論高。ダメ人間かもしれないけれども、柔らかい父性を感じさせる・・・こういうのに女子は弱いんだろうな(^^;;
こら、ブレイクしますわ。
儲け役・・・というより脚本と高橋さんが共鳴して育てた、当たり役。初回と比べて表情やしぐさが格段に自在になっている気がします。

すっかりみんなの「お母さん」になってしまった鏡子さん。
説教を始めるや、盗み食いを始めるメンバー(笑
一人住まいの彼女にとって、カルテットのメンバーとの生活は楽しかったんでしょうね。初登場の頃の魔女めいた雰囲気は消えうせ、すっかり柔和な表情に。
真紀をハグしようとさえしましたが・・・幹生との別れの時と同じ、ハグをしない真紀。

仲間をクズと決め付ける弟に静かに怒激怒する、司。

すずめへのジェントルな接し方といい、彼もまた守りたい人なんだなあ。
押し付けがましくなく、マッチョでもなく、柔らかく・・・そんな人はほとんどいないだろうなぁ(^^;;

老人ばかりの、どことなく浮世離れした不動産屋さん。いいところに勤められて良かったです、すずめ。
仙人ぽいミッキーさんたちが素敵でした。

今回、有朱のエピはほとんどありませんでした。マスターをくすぐっていましたが、意味はあるのか、ないのか?
真紀とガン飛ばしあっていましたが、それは真紀のヴァイオリンを盗もうとしたことを言うな、というサインなのでしょうか?もうメインのエピに絡むことはないのでしょうか?謎です~。

幹生の話が一段落し、鏡子さんの心の棘も溶け、これから「全員片思い」というもう一つのテーマに集中するのかと思ったら、ラストに再びサンペンスが投下されました。
しかももたらしたのが大倉さんっていうのが、微妙・・・ほんと、キャスティングが上手いドラマです。

うう、面白い。

司にあんなに熱っぽく見詰められても、びくともしない真紀。
やっぱり一番ミステリアスです。
真紀の嘘がラストとなるかどうか、わからないけれども。

出会うまで、どこにも居場所がなかった4人が、カルテットに自分の居場所を見出している。
なんだか可笑しくって、じわっと寂しくて、悲しいなあ。

良いドラマすべてがそうであるように、終わってしまうのが寂しいです。

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2017年3月 1日 (水)

カルテット 第7話「人を殺しました…夫婦決死の逃亡劇の結末は」

公式サイト

なぜ、すずめ(満島ひかり)は縛られていたのか?
なぜ、有朱(吉岡里帆)が別荘へ来たのか?
その真相が語られていく……。

そして、真紀(松たか子)・幹生(宮藤官九郎)夫婦の選んだ結末とは…!?

終わりの始まりーー。
激動の第7話をお楽しみに!!(公式サイトより)

この回が最高の出来になるかも、と思っていた前回とは全く趣を変えての、今回もまたとっても面白かったです。

二人がすれ違っていく様を静かに描いた前回とは曲調が変わり、テンポアップ。
巻夫妻のB面物語・・・あ、レコード世代でないと良くわからない例えですね(^^;;

有朱を死なせなかったことで、やっとこのドラマの方向性、少なくともブラックユーモアをオチにはもってこなさそうなことが見えて、ひと安心。
スプラスティックな展開を楽しみつつ、巻夫妻のそれぞれの揺れる思いに集中して見れました。

妙に美しい論高のこけ方。うまいことゲージがぶつかって、ナイス!
駒落とし風の有朱の車のバック。どこまで行くねん、ありえへんやろ~(笑
なぜか「おサルのかごや」を無表情に熱唱する論高と有朱(笑々

などなど、ともすれば日本のドラマでは浮きがちなシュールなエピが、しっとりとした本題と馴染んでいたのが素晴らしかったです。

元はと言えば自分が悪いのだけれども、なんだかんだで殺されそうになったことにも全く頓着しない有朱ちゃん、やっぱり変な子です。お金に困っている、というより、大金が欲しいみたいです。

そして全く役に立たない男たち。
結局真紀に救出される司。
巻き戻すって・・・無視された駄洒落でも連打する論高(笑
あと、病院では包帯でぐるぐる巻きだったせいで、幹生が全く気がつかなかった、という設定にもなんだかニヤニヤ。
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失踪したことを責めない真紀に、罪悪感はあるけれども、母親のように甘えてしまう幹生。
1年のブランクなどなかったかのように、すぐに夫婦の空気に戻る二人。

抱かれたいの・・・見る見る女の顔になっていく真紀。松さん、さすがです。
好きなことを楽しめばいい、という夫に、自分はつまらない、何のとりえもない、と訴える真紀に、何故か涙しました。なんというところのない、普通のシーンなのに。これが女優力というものなのでしょう。

そして夫婦に戻るつもりはないのだろう、と思いつつも、感情の行き先を見届けたくて、幹生の一挙一足に引き付けられました。

食事が終わって後、離婚のことを改めて切り出す幹生を見詰める真紀の表情は、一変していました。
それまで溢れていた女の性が消え失せた、未練を断ち切った表情。半分しかあたっていない照明が効果的でした。

夜の区役所に離婚届を提出した後、ラスト、幹生のハグをスルーする真紀。
警察署の階段を昇って行く元夫を見詰める眼差しはもう、乾いている。

この一年間、夫の帰還を待ち望む一方で、夫がパートナーとしての自分にがっかりしていたことを反芻していた真紀。
いつ、それらの想いを振り切ったのでしょうか。
次回、鏡子と会話を交わす時、多少とも明かしてくれるかもしれません。

幹生からプレゼントされた詩集、見せられたフランス映画は、つまらなくってわからなかった、こんなに面白くないものを面白がる人に興味を持ったのだと、真紀。

自分にないものを持っている人を愛でた真紀、自分と同じ感性を求めた幹生。

つまらないって、面と向かって言っていたら、幹生は真紀のことをミステリアスな人としてずっと愛していたかもしれない、M的発想だけれども(汗
でも、異性愛の力関係って、そんな気がする。

鍋敷きにまでされた詩集、哀れ、火にくべられてしまいました・・・(落涙

あの詩集にこんな運命を背負わすとは。

本と思い出をダブらす手法はよくあるのだけれども、使い方、撮り方がうまい。心に残るカットでした。

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2017年2月24日 (金)

ミス・シェパードをお手本に:映画 

2015年 イギリス 103分 原題「The Lady in the Van」 

公式サイト

監督:ニコラス・ハイトナー/脚本:アラン・ベネット/製作総指揮:クリスティーン・ランガン、エド・ウェザレッド、チャールズ・ムーア、マイルズ・ケットリー/製作:ケビン・ローダー、ニコラス・ハイトナー、ダミアン・ジョーンズ/撮影:アンドリュー・ダン/美術:ジョン・ベアード/衣装:ナタリー・ウォード/編集:タリク・アンウォー/音楽:ジョージ・フェントン
出演:マギー・スミス、アレックス・ジェニングス、ジム・ブロードベント、フランシス・デ・ラ・トゥーア、ロジャー・アラム

Photo


「ハリー・ポッター」シリーズでおなじみのイギリスの名女優マギー・スミスが、16年間にわたり主演してきた舞台劇の映画化で、スミス扮する風変わりなホームレスの老女と劇作家の奇妙な絆を描いたドラマ。

 

北ロンドン、カムデンの通りに止まっている黄色いオンボロの車で暮らすミス・シェパード。近所に引っ越してきた劇作家のベネットは、路上駐車をとがめられているミス・シェパードに声をかけ、親切心から自宅の駐車場に招き入れる。それから15年、ミス・シェパードはベネットの家の駐車場に居座り続け、ベネットは、高飛車で突飛な行動をとるミス・シェパードに時折、頭を抱えながらも、なぜかフランス語に堪能で、音楽にも造詣の深い彼女に惹かれていく。

 

脚本を手がけた劇作家アラン・ベネットの実体験に基づく物語で、舞台版に続きスミスがミス・シェパードに扮し、ベネット役をロイヤル・シェイクスピア・カンパニーなど舞台で活躍するアレックス・ジェニングスが演じている。(映画.comより)

@京都シネマ

マギー・スミスのファンなので観に行きました。
簡単に感想をメモっておきます。

若干ネタばれではありますが・・・上記の粗筋を読むと、作家、ベネットと老女の間にほのぼのとした友情のようなものが芽生える過程を描いた暖かい作品のように思ってしまうのですが、大間違い。

不況下の英国を背景に、ホームレスを巡る英国人たちの懐の深さは描いていましたし、ベネットとミス・シェパードの間に不思議な絆も生まれるのだけれども、ベネットがミス・シェパードの世話をするのはやむを得ないからであり、基本、ベネットは観察しているだけ、できれば極力関わり合いを持ちたくないと思っているのです。(関わりたくない気持ち、よーくわかります。)
つまり、決してほのぼのとはしていない、ベネットの老母のエピと合わせて、年を取ることの残酷さを、ドライでちょっとシュールに描いた映画でした。

シュールだと感じた部分は、ベネットの、作家としての自分と生活者としての自分の、内的葛藤を、二人のベネットを登場させて描いたところ、かつ彼だけ16年間年を取らないところです。
作家の想像力を駆使したラスト近くのシーンもファンタジックというより、シュールでした。
ベネット自身も、描き方は軽かったけれども、実は深刻な悩みを抱えており、この悩みが二人のベネットを生み出した原因であることが明らかになっていきます。

ご近所さんたちの本音と建前や、日本では福祉課に相当するだろう施設の職員たちなど、如何にも英国らしいシニカルでコミカルなタッチで描かれており、微苦笑を誘われました。

でも、あの元警察官はひどい。ミス・シェパードに二択を迫った教会の人は罪深い。
何がひどくて罪深いかは、ネタばれ自粛(^^;;

オリジナルは舞台劇だそうで、モノローグ主体のローテンションな展開の中に、複雑な過去や背景、心理、そして現実と非現実が入り混じる、毒を秘めた映画でした。

あと・・・「お手本に」っていう邦画名はあっていないと思います。
ミス・シェパードって、人生を含めて、ああは絶対なりたくない、と思う人物ですから(汗
パラドックス的に使ったのかもしれませんが、そうだとしても、あんまりピンとはこないタイトルだと思う(大汗

なお、舞台となっているロンドン・カムデン通りは、3年ほど前に歩いたことがあったので、懐かしかったです。

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2017年2月22日 (水)

カルテット 第6話「何が夫婦を壊したのか?」

公式サイト

ひょんなことから、すずめ(満島ひかり)は幹生(宮藤官九郎)という男性と知り合う。実は幹生は真紀(松たか子)の失踪した夫なのだが、幹生はなぜか諭高(高橋一生)の先輩だと身分を偽る。ある思いから幹生を別荘に招いたすずめは、幹生の靴に防犯用のカラーボールの痕がついていることに気付き…。(公式サイトより)

真紀は鏡子に、幹生はすずめに告白する形で、夫婦の出会いから別れまでを描いていました。
モノローグを多用した場合、一歩間違うと独りよがりな展開になってしまうのだけれども、真紀と幹生のモノローグが対峙し、すれ違いながら実は会話をしているようなセリフと端正な映像。フランス映画のような趣きが感じました。

結婚と同時に妻業に専念するため、バイオリンを辞めてしまった真紀。
幹生が出会った頃に魅かれたミステリアスな雰囲気も消え失せ、今は良妻ではあっても想像力のかけらもない話しか交わせなくなってしまった。
心は離れてしまっても、元カノに逃げることなく、夫の役目を律儀に守った幹生。
仕事の悩みも、ご近所さん及びテレビで流れた話以外の話題をしない妻には打ち明ける気にもならなかった。

結婚前にプレゼントした小説の栞が9ページに挟まれていたことを見て、新婚当時は微笑んでいたのが、その後、何かの折にその本を見かけるたびに険しくなる表情。
ついには鍋敷きにされてしまった時、幹生の鬱憤は破裂してしまったのでした。

一方真紀は、家事に懸命に取り組み、幹生が疲れないように、わざと他愛のない話題しかかった。それが幹生の絶望感を煽っているともわからずに。

幹生さん、しんどかったでしょうね。でも、映画も文学の趣味も全く合わない・・・そういう願望は恋人ならともかく、伴侶には求めない方がいいと思います。←文学は言わずもがな、映画も一人で観るものだと割り切っております。でも幹生は割り切れなかったのね。

真紀さんはすごくミステリアスな人だと思うのだけれども、それは幹生が想像していた雲や霞のような「ミステリアス」ではなかったのでしょう・・・女性からしてみると、家庭の日常を舐めていたようにも感じるのですけれどね。幹生のがっかり感はわかるけれども。

鳥の唐揚げにレモン、は、幹生が思っていたこと。
ちょっとコンビニに、というのは幹生ではなく、真紀が言ったんだ。幹生を逃がすために。
靴下は束縛の象徴なのでしょうか。

二人のモノローグに、ああ、そうだったんだ、とこれまでのストーリーを振り返り、幾度も合点できました。

論高のバイト、アブナイことじゃなかったのね。
論高が包帯で顔のほとんどを隠くされての、幹生との対面には、思わずにやにや。

パートナーに家族を求めていた女と、恋人を求めていた男・・・リアリストとロマンチストのすれ違い。
ラブストーリーの永遠のテーマに、このドラマだからこその味わいを盛り込んだ脚本、演出そして松さんと宮藤さんが素晴らしかったです。

そしてラスト、驚愕の展開へ!
思わず、嘘、とテレビに向かって叫んでしまいました。

鏡子の真紀への誤解が解けたと思ったら、新しい危機が・・・それも今までのような噂の段階ではない!

まさか有朱がキーマンになるとは。ずっと伏線張ってきたんですね~。
宮藤さんが単なるゲストではなかったことにも驚きました。

参りました。まさしくエンターティメントなサスペンス・ドラマです。

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2017年2月18日 (土)

ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち:映画

2016年 アメリカ 127分 原題「Miss Peregrine's Home for Peculiar Children」

公式サイト

原作:「ハヤブサが守る家」:ランサム・リグズ/訳:金原瑞人、大谷真弓(潮文庫)
監督:ティム・バートン/脚本:ジェーン・ゴールドマン/製作:ピーター・チャーニン、ジェンノ・トッピング/製作総指揮:デレク・フライ、カッテルリ・フラウエンフェルダー。ナイジェル・ゴステロウ。イバナ・ロンバルディ/撮影:ブリュノ・デルボネル/美術:ギャビン・ボケット/衣装:コリーン・アトウッド/編集:クリス・レベンゾン/音楽:マイク・ハイアム、マシュー・マージソン
出演:エバ・グリーン、エイサ・バターフィールド、サミュエル・L・ジャクソン、ルパート・エベレット、アリソン・ジャネイ、クリス・オダウド、テレンス・スタンプ、エラ・パーネル、フィンレイ・マクミラン、ローレン・マクロスティ、ヘイデン・キーラー=ストーン、ジョージア・ペンバートン、マイロ・パーカー、ラフィエラ・チャップマン、ピクシー・デイビス、ジョゼフ・オッドウェル、トーマス・オッドウェル、キャメロン・キング、ジュディ・デンチ、キム・ディケンズ

Photo


「チャーリーとチョコレート工場」「アリス・イン・ワンダーランド」のティム・バートン監督が、ランサム・リグズによる全米ベストセラー小説「ハヤブサが守る家」を映画化し、人とは異なる奇妙な能力を持った子どもたちが織りなす物語を描いたミステリアスファンタジー。
周囲になじめない孤独な少年ジェイクは、唯一の理解者だった祖父の遺言に従い、森の奥にある古めかしい屋敷を見つける。そこには、美しくも厳格な女性ミス・ペレグリンの保護のもと、空中浮遊能力を持つ少女や透明人間の男の子、常に無口な双子といった、奇妙な子どもたちが暮らしていた。
主人公ジェイク役は「ヒューゴの不思議な発明」で知られるエイサ・バターフィールド、ミス・ペレグリン役は「007 カジノ・ロワイヤル」「ダーク・シャドウ」のエバ・グリーンが務めている。(映画.comより)

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@TOHOシネマズ

ネタばれ含む、簡単感想です。

原作未読です。
ですので、あくまで映画を見た限りですが、タイトルはフェイク、主人公は少年ジェイクで、ミス・ペレグリンの存在感が思ったより薄かったです。
ま、それはそれとして。
途中まで、フロリダの、シザーハンズの住宅地のような明るい色調と英国南西部のスリーピー・ホロウのような暗い色調をダーク・ファンタジー系のねじれた時空間で纏め上げ、不穏な雰囲気を漂わしていたのは、さすがはティム・バートンと思いましたが、後半、ディズニー・テーストになってしまったのには、ちょっとがっかりしました。
でも、この部分がなかったら、暗い暗い映画になったでしょう。

時空の流れを漂う子供たちの運命・・・なぜ、そんな運命に陥ったのか、そしてその運命をあどけなく受け入れている彼らに物悲しさを感じました。

amazonに投稿された原作の書評で、子供たちが隠れ住む村がホロガーストというのはホロコーストの投影だったり、ジェイクの祖父がポーランド系ユダヤ人だった、などの物語の背景を知り、さらに切なくなりました。
原作はもっとコクがあって面白そうです。

明るさの中に漂う異形の者たちの切なさを描いて、久しぶりにバートンらしい作品だったと思います。

あと、びっくりしたことが・・・ネタばれになるけれども、本筋には無関係なので。
あの人があっという間に食べられちゃったこと(汗
それからルパート・エベレット・・・コリン、ヒューの三人の中では、やっぱり一番老けて見える~(_ _);;

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2017年2月17日 (金)

カルテット 第5話「第2章開幕!?女の戦い、涙、告白・・・夫失踪の真相!!」

公式サイト

東京のマンションで再会した真紀(松たか子)と鏡子(もたいまさこ)。「息子は死んだ気がする」という鏡子に、真紀は予想外の言葉を……。
そんな中、真紀らカルテットのもとに音楽プロデューサーの朝木(浅野和之)が現れ、クラシック音楽のフェスティバルに参加しないかと誘う。真紀は、そんな舞台には立てないと拒否するが、すずめ(満島ひかり)と諭高(高橋一生)に諭され、恐々としながらも承諾。司(松田龍平)はこのチャンスをものにするため、しばらくはひとりひとりの夢は捨てて、カルテットドーナツホールとしての夢を見ようと提案する。(公式サイトより)

すっかり出遅れてしまったので、いつにも増して簡単に書きます。

真紀は夫、幹生が自分から逃げたと、確信していた。なぜなら、母、鏡子から逃げた時の状況と同じだから。
母一人、子一人。息子を猫可愛がりする暑苦しい鏡子が目に浮かびました。

夫が母の元から逃げ出したがっていたことを、そういう人間であることを、鏡子に伝えられない真紀。可哀想だから。
一方鏡子は、真紀が何ごとかを隠していることを察して追求しているわけで。

真紀が幹生を殺していないことを確信し、鏡子に真紀の情報を流すのを断ろうとしたすずめでしたが、逆に首を言い渡されてしまいます。
鏡子が雇った新たなスパイは有朱・・・

ずかずかと人の心に踏み込んでくる有朱が怖ければ怖いほど面白くなるシーン、吉岡さんのサイコパスっぽい熱演で、真紀、すずめ、有朱の三人のシーンはスリリングで見応えがありました。

有朱はいったいどんな闇を抱えているのでしょうか。
真紀を追い詰めながらも、自分を追い詰めているようにも見えました。本当は人の善性を信じたいんじゃないのかな。

コンサートの話は思ったとおり、司の弟のコネありきの話で、プロの厳しさを思い知らされるというありがちな展開でしたが、ありがちだからこそ、見せ方、作り方の個性が際立つエピソードになっていたと思います。

一流、二流、三流そして四流。
カルテットのメンバーたちを、夢を捨てきれない人たちと切って捨てる圭、三流であることを自覚しているプロデューサー。彼はコスプレ企画が安易なことは百も承知なんだろうなあ。
仕事なんですよっと叱るピアニスト志望のADも印象的でした。人として、ちゃんとしてればしてるほど、このドラマの中では浮いて見えるのね。

論高が秘かにコスプレに乗り気そうだったのが、可笑しかったです。

で、ラスト、そうかあ、宮藤さんかあ。
ぴったりすぎて・・・(笑

高橋さん、「我輩は主婦である」(2006)で宮藤さんの分身として登場し、そっくり、と評判になったっけ。
このドラマでの二人の関係は・・・?!

今回も面白かったです。
次回が楽しみ!

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2017年2月10日 (金)

マギーズ・プラン 幸せのあとしまつ:映画 

2015年 アメリカ 99分 原題「Maggie's Plan」

公式サイト

監督・脚本:レベッカ・ミラー/製作:レイチェル・ホロビッツ、レベッカ・ミラー/撮影:サム・レビ/編集:サビーヌ・ホフマン/音楽:アダム・ホロビッツ
出演:グレタ・ガーウィグ、イーサン・ホーク、ジュリアン・ムーア、ビル・ヘイダー、マーヤ・ルドルフ、トラビス・フィメルガイ、ウォーレス・ショーン

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ニューヨークで暮らす男女の奇妙な三角関係を、「フランシス・ハ」のグレタ・ガーウィグ、「6才のボクが、大人になるまで。」のイーサン・ホーク、「アリスのままで」のジュリアン・ムーア共演で軽やかに描いたハートフルコメディ。

ニューヨークの大学で働くマギーは、妻子持ちの文化人類学者ジョンと恋に落ちる。仕事ひとすじで家庭を顧みない妻ジョーゼットに愛想を尽かしたジョンは離婚を決意し、マギーと再婚。数年後、ジョンとマギーは子どもにも恵まれ幸せな毎日を送っているかに見えたが、小説家になるため仕事を辞めたジョンとの生活にマギーは不安を感じていた。そんな中、多忙なジョーゼットの子どもたちの世話をするうちに、ジョーゼットとも親しくなったマギーは、ジョンはジョーゼットと一緒にいた方が幸せになれると気づき、夫を前妻に返すという突拍子もない計画を思いつく。

監督は「50歳の恋愛白書」のレベッカ・ミラー。(映画.comより)
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@MOVIX

ネタばれ含む、簡単感想です。
割と評判が良かったのと、時間が合ったので観にいきました。最近、観たくても時間が合わない作品が多いんです。
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夫、妻、愛人。自分に正直かつ自分勝手な人たちの恋愛模様。
不倫の三角関係を描いてドロドロにならなかったのは、主人公のマギーが、育った環境もあって、男性及び結婚に幻想を抱いていないからでしょう。

価値観を共有できると感じた男性と不倫と知りつつうっかり恋に落ちてしまい、その上結婚してしまったマギー。しかし3年あまりが経って、妻を家政婦扱いし、女性、いや人間扱いしなくなってしまった夫に幻滅してしまう。

ま、ここまではよくある話、ここから先の展開が本作品の本題でして、シングルマザーの方が楽だと気がついたマギーが、所有欲と愛情を履き違えることなく,、わりとすぱっと元嫁に夫を返そうと企む、という流れで、ちょっとオカシしい感じになりました。

この元嫁、クールな大学教授、ジョーゼットをジュリアン・ムーアが演じており、さすが貫禄たっぷりです。マギーなんて小娘です~(^^;;
でも、そんな女丈夫ですら、たらしてしまう男、ジョン。

そんなに格好良くないのがリアルでした。
まあ、所謂"チョイ悪"で、ヒモ体質っていう、傍から見たらどうしようもないダメ男なんですけれども、母性本能をくすぐるタイプなんでしょう、これがモテるのです。
口説き文句が女たらしの典型的パターンなんだけれども、これにみんな引っ掛かっちゃう。
でもジョンに悪気はなく、開き直っている自覚もないのです。ただただ自分に正直なだけ。
まあ、こんな男をパートーナーにはしたくないです~(苦笑

マギーが体外受精を自分でやってのけるシーンは、本当にこんなことで妊娠できるのかどうか疑問に思いましたが、その他はマギーのさっぱりしたキャラや三人の感情の流れなど、至極ナチュラルに撮っているのと、マギーの友人たちを含め悪人が全く登場しないためでしょう、好感は持てました。

でも、何か今ひとつ捻り足りなかったように感じました。
ナチュラルなのはいいけれども、映画ならではでの毒がない気がしたのです。
ジュリアン・ムーアの放つ毒を、「いい人」キャラで悉く薄めてしまっているのがもったいなかったです。
ストーリーもしくは映像に引っ掛かる部分がほどんどないので、1年後には観たことを覚えていないかもしれません(汗
マギーを演じたグレタ・ガーウィグは好感のもてる女優さんした。彼女がブレイクすれば記憶に残る映画になるかも。

あ、あと、ジョンとジョーゼットの娘を演じたミナ・サンウォール っていう子役さんの目つきが物凄く色っぽくて印象に残りました。色気ではグレタをしのいでいたかもしれません。大物になるかも?

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2017年2月 8日 (水)

カルテット 第4話「妻はピラニア、婚姻届は呪いを叶えるデスノート」

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ある日、諭高を追っていた半田(Mummy-D)と墨田(藤原季節)が別荘をたずねてきた。半田はある写真を見せ、「この女の行方を話せ」と問い詰めるが、諭高は知らないの一点張り。諦めた半田は、人質とばかりに諭高のヴィオラを持ち去ってしまう。 その後、写真に写っていた女性(高橋メアリージュン)との関係を聞かれた諭高は、驚きの過去を話し出し… (YAH0O!テレビより)

簡単にざっくりと書きます。

冒頭、ゴミ捨て当番を巡って諍う四人・・・ではなくて、生真面目な司をからかう三人。

誰もしないから自分がやるしかない、でも自分がやってしまうから誰もやらない、だったら自分がやらなけば誰かが捨てるはず、ところが結局誰もやらないのでゴミは溜まる一方。
ゴミを巡っての憤懣を抱くに至る一連の司の気持ちの流れに思わず共感、気がつけばがっつりドラマの世界に引き込まれていました。
演出、キャストさんたちの演技を含めて、実にうまい切り込み方だと思いました。

ゴミ、という日常から始まったものの、論高の過去語りでいつものカルテットの、じわっとした不安定さが漂いはじめます。どことなく浮世離れした世界。
論高が、夢を追い続ける、女房から見たらダメダメ夫っていうのはよくわかるけれども、元嫁の名前が「茶馬子」とか、6000万円っていうのが嘘くさい(笑
でも嘘くさい話が、このドラマでは真実なのです。

半田に茶馬子の居場所を教えなかったのは、息子、光大のためだった。
論高が公園の水飲み場で水を飲もうとした息子を抱き上げようとするも、息子はもう一人で飲めるほど成長していた・・・論高がそこそこ息子を育てていたことや、二人が離れていた時間、それを論高が寂しく感じていることなどが、セリフではなくワンシーンで描かれていて、ベタなパターンかもしれないけれども、はっとさせられました。

夢を捨て、妻の下に戻って息子を育てる責任を負う覚悟を決めた論高。
結婚というシステムは嫌悪しているけれども、茶馬子のことは嫌っているわけではない、でなければ、いくら息子のためとは言え、夫婦に戻ろうとは思わないはず。

再会し、ぼろくそに言い合う夫婦でしたが、そのジャブの打ち合いもどこか楽しそうでした。
夫婦であった二人の間でしか交わせない絆が確かにあるから。

しかし茶馬子は、復縁を断わります。論高らしく生きて欲しいから。
このあたりの機微が絶妙でした、

茶馬子も決して論高を嫌ってるわけではない。
でも、どうしても許せないことがあった。それは・・・愛しているけれども、好きじゃない、という夫の言葉に真紀が深く傷ついたように、あの6000万円があったらなあ、という論高の言葉が茶馬子を深く傷つけていたのです。
6000万円があったら二人は出会っておらず、息子は生まれてなかった、そんな世界を、自分たちの家族が存在しない世界を夫は望んでいたのか・・・愚痴とは言え、許せない。
夫のダメっぷりより、言葉に傷ついたといのうが、リアルです。

共演した後、去って行く光大に手を振りつつ咽び泣く論高に思わず涙。

一番ふわふわしているように見えた論高がしっかり父親をしていたのが心に残りました。
父とついに和解出来なかったすずめに、父とは違う父親像を見せたわけで、今後の展開になんらかの影響があるのか、どうなのでしょう。

"目が笑っていない"有朱が、すずめの財布を覗き込んで、借りる値段を引き上げていくシーンもインパクトがありました。
誰より謎です、この子。

さて、思いもかけぬ父親の顔に思わず涙したのに、いつものダメ男っぷりとさらなる謎を畳み掛けてきた論高。
今、真紀の夫は生きているのか、それとも・・・

ラストは日常の象徴であるゴミを関わらせて〆ていました。

東京の真紀のベランダに、ゴミを持ち込む真紀と司。
え、そのまま放置するわけじゃないですよね?(大汗
ちょっとよくわかりませんでした。

愛しているけど、好きじゃない妻じゃなくて、愛していていえ、好きな女の人と一緒にいるかも知れませんね。(以下、文中セリフは大意です)

いつもとは別人のように、真紀を追い詰める司。
真紀といると、自分の中に二人の自分を感じる。

楽しいは切ない。
嬉しいは寂しい。
・・・
愛しいは虚しい。

 

語りかけても、触っても、そこには何もない。
じゃ、ぼくはいったい何から あなたを奪えばいいんですか。

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うあわ、エロチック。
このドラマ、セリフを拾い出すときりがないがないので今までスルーしてきたのですが、今回だけ、ちょっこし(汗笑

一つ一つのセリフ、カットそしてテンポが全て極上なラブ・サスペンスドラマになってきました。
ドロドロではなく、深くて軽い雰囲気も好みです。

この4人が揃ったからこそのドラマとは言え、同じ年代の俳優さんたち、出たかったろうなぁ。
絶対演じ甲斐のある役だと思う。
来週も楽しみです。

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2017年2月 7日 (火)

精霊の守り人 シーズン2~悲しき破壊神 第3回「光の力」

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バルサ(綾瀬はるか)はアスラ(鈴木梨央)を狙う刺客から逃れて国境の街に住むマーサ(渡辺えり)の衣装店に身を寄せ、アスラが笑顔を取り戻すのを見てホッとする。一方、人質となったタンダ(東出昌大)はスファル(柄本明)から、アスラに宿ったのは破壊神で、再び人々が恐怖に支配されるのを許すのかとただされ、バルサの逃亡先を教えてしまう。その頃、サンガル王国に囚われたチャグム(板垣瑞生)は何者かに命を狙われていた。(公式サイトより)

文庫未収録の「春の光」以外全て概読ですが、細かいところは大分忘れています。

超・簡単感想です。

サンガル王国、つまりチャグムを連れ去った国の話がばっさりカットなのは、ちょっと寂しいです。海洋国が背景ならではの開放感があったから。でもサンガルがメインの話「虚空の旅人」はなかったことになっているから、仕方がないですな。最終シリーズ「天と地の守り人」ではほとんど存在感がなかったですし。

とかなんとか突っ込みながらも、期待通りの鈴木さんの熱演で、ドラマオリジナルな流れに大分慣れてきました。

闇を抱えるアスラに、幼かった頃の自分を重ねるバルサ。
しかし、自ら闇を抱えて生きることを選んだ自分と、アスラは違う。
本当はごく普通の心優しき少女、アスラは、母によって抱え込まされた「それ」を闇だとすら気づいていないのす。

起源を同じくする昔語りが、ロタとタル、それぞれ視る角度や立場で全く違う話として伝えらている、という設定はファンタジーならではの醍醐味でしょう。史実では時の権力者に左右されてこうはっきりとは描けないですから。(現代も同じく。)

そして、モンたち狩人は、帝の命通り動くのでしょうか。

そもそも帝はなぜチャグムにあんなに冷たいのだろう。
チャグムがナユグを視ることができるから。精霊の卵などという穢れたものを見に宿してしまったから。性格が合わないから、国家経営の理念が違うから・・・自分より優れているから。
実はぼんやりなもので、原作を読み終わった後でも、原因はもやもやっとしたままでした。
でも父と息子の関係なんて理詰めで描けるわけはなく、ましてやミステリーの謎解きのようにはいかないわけで。
まだ先のことですが、ドラマではチャグム親子の行く末を描くのでしょう。楽しみです。

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