ワンダーウーマン:映画
2017年 アメリカ 141分 原題「Wonder Woman」
監督:パティ・ジェンキンス/脚本:アラン・ハインバーグ/原案:ザック・スナイダー、アラン・ハインバーグ、ジェイソン・フュークス(英語版)/原作:DCコミックス/製作:チャールズ・ローヴェン、デボラ・スナイダー、ザック・スナイダー、リチャード・サックル/製作総指揮:スティーヴン・ジョーンズ、ジェフ・ジョンズ、ジョン・バーグ、ウェスリー・カラー、レベッカ・スティール・ローヴェン/撮影:マシュー・ジェンセン/編集:マーティン・ウォルシュ/音楽:ルパート・グレグソン=ウィリアムズ(英語版)
出演:ガル・ガドット、クリス・パイン、ロビン・ライト、ダニー・ヒューストン、デヴィッド・シューリス、コニー・ニールセン、エレナ・アナヤ
DCコミックスが生んだ女性ヒーローで、「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」でスクリーンに初登場した、ガル・ギャドット演じるダイアナ・プリンス/ワンダーウーマンを主役に描くアクション大作。
女性だけの島のプリンセスだったダイアナが、いかにして最強の女戦士=ワンダーウーマンとなったのかが描かれる。
女しかいない島で、プリンセスとして母親に大切に育てられてきたダイアナ。一族最強の者しか持てないと言われる剣に憧れ、強くなるための修行に励む彼女は、その中で自身の秘められた能力に気付く。
そんなある日、島に不時着したパイロットのスティーブとの出会いで、初めて男という存在を目にしたダイアナの運命は一転。世界を救うため、スティーブとともに島を出てロンドンへと旅立つ。
スティーブ役は「スター・トレック」シリーズのクリス・パイン。
「モンスター」でシャーリーズ・セロンにアカデミー主演女優賞をもたらしたパディ・ジェンキンス監督がメガホンをとった。(映画.comより)
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@MOVIX
アメコミには全く興味がないのですが、背景にした第一次世界大戦には興味がある、ということで、1週間ほど前に観にいきました。
感想をネタばれなしでごく簡単にメモしておきます。
予想していたより深くて、面白かったです。
VFX、SFXによるアクションシーンの完成度はもちろん、ストーリー自体も、暗色のコミックヒーローというか、観た人それぞれがそれぞれの深読みができるようになっていました。
話作りのツボを心得ています。
アマゾン族の世界と第一次世界大戦下の世界、明暗くっきり描き分けていたのにも、緩急を感じました。
マル博士のバックボーンをもう少し織り交ぜてもらいたかった気はするけど、そうすると、特異すぎるキャラゆえに、ストーリーバランスが崩れる可能もあっただろうから仕方がないのかも。
あくまで主役はダイアナ、そしてダイアナとクリスのラブストーリーが基調ですから。
とっとと思いを遂げるのはすごくハリウッド的(苦笑
ストーリーですが、村の人は一生懸命助けようとするのに、ドイツ歩兵たちは容赦なく蹴散らす、という命の描き方の矛盾がいかにもハリウッド的描写だなあ、と思っていたら、最終的には戦争を繰り返す人間の矛盾に行き着いてしまうところが、現代アメリカの一面を表しているように感じました。
それにしても、徹底的にドイツ人たちを悪者に描いた上、大勢のドイツ兵がショッカーみたく躊躇なくバッタバッタと倒される新作映画は久しぶりです。彼らも招集兵かもしれないのに、なんてことがいちいち気になりました(汗
こういう設定が許されるのは、舞台が第一次世界大戦だからで、この戦争はもう「歴史」になっているのだな、ということが一番印象に残りました。
ドイツ人たちは現実のドイツ人ではなく、ゴブリンとかトロールの仮の姿なんだろうな。
対してネイティブアメリカンの心情は現代のアメリカに配慮されており、繊細に描いています。フロンティアは「歴史」になりそこなっている、とも思える作りでした。
なんにせよ、こんなにもアメリカ人のために作られた映画が世界中でヒットするとは。
アメリカのエンターティメント力、恐るべし。
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とにかく、ほとんど何の事前情報もなしに観た。
もちろんDCコミックスの世界観のなかでのお話で、「ジャスティスの誕生」に登場した魅力的なワンダーウーマン(ガル・ガドット)が再登場するとか、やけに北米をはじめとした全世界で大ヒットしているとかいう事情はさすがに承知。
でも、おかげで大好きなロビン・ライトが女性だけの国アマゾンの将軍アンティオペ役でいきなり現れたのにびっくり。おまけに、「グラディエーター」で...... [続きを読む]
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