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カテゴリー「#ドラマ:2016年第2クール」の16件の記事

2016年7月 3日 (日)

2016年6月のまとめ<2016年春クールのドラマ・まとめ>

<連続ドラマ>

重版出来!

<継続中>

動物戦隊ジュウオウジャー
仮面ライダーゴースト 

真田丸

<単発ドラマ>

あさが来たスピンオフ 割れ鍋にとじ蓋
※亀助と雁助の掛け合いがたっぷり見れて、とても楽しかったです。雁助がみんなのボケにひとつひとつ丁寧にツッコんでいたのが、可笑しい(^^

<鑑賞した映画・DVD・演劇>

※★=DVDが欲しいと思った、もしくは買った作品
※☆=突っ込みどころを含めて、好きな作品
※○=記憶に残る作品
※▼=時間を返して、と突っ込んだことを覚えている作品(汗)

これが私の人生設計:映画
リザとキツネと恋する死者たち:映画
世界から猫が消えたなら:映画
殿、利息でござる!:映画
さざなみ:映画
ロイヤル・ナイト 英国王女の秘密の外出:映画

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感想は書いていませんでしたが、最初から最後まで見たドラマは「99.9ー刑事専門弁護士ー」「OUR HOUSE」「ゆとりですがなにか」「ラブソング」「世界一難しい恋」「早子先生、結婚するって本当ですか?」「私、結婚できないんじゃなくて、しないんです」「トットてれび」「お迎えデス。」 (曜日順)

今期も結構見てました(^^;;
予想より面白いドラマが多くて、忙しかったです。

※なお、初回の感想や中間の感想へのリンクは一番下に貼ってあります。

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以下、おおよそですが、面白かった順番にコメントを書いています。
後の作品になればなるほど突っ込んでいますので、ご注意くださいませ。

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最初から最後まで面白かった作品。
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「重版出来!」
原作未読です。
この作品だけ毎週感想を書いていました。
以下、追記として。

視聴率と作品の良し悪しが比例しない例は枚挙の暇がありません。なのであまり視聴率については書かないのですけれども、本作はエールを込めて。

足の引っ張り合いなど、他のお仕事ドラマみたくあざとい仕掛けがほとんどなかったのが、伸びなかった原因かもしれません。でもそれがこのドラマの魅力でした。一方で、創作活動の難しさをわかりやすく見せてくれており、プライムタイムの地上波連続ドラマとしては、オダギリさんの魅力をちゃんと撮ってくれた、稀有な作品だったと思います。
優れたドラマが皆そうであるように、キャスティングとストーリー、演出、音楽などなどが一体となった作品でした。
満足度が断トツだったことを糧に、シーズン2を作って欲しいなぁ〜(^^

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「世界一難しい恋」
最初は主人公のキャラ設定などに共感できなかったのですけれども、途中から予想をはるかに超えて面白くなり、自分のなかでは「デート」以来の傑作ラブコメに。オリジナル作品というのも、嬉しいです。
コメディに不可欠なテンポには、スタッフ、キャストのチームワークが抜群だったからこそ生まれた冴えを感じました。それぞれのキャラもはまっていましたし、音楽も素晴らしかったです。サントラ、ポチっとしてしまいそう(^^;;

大野さんの憎めないわがまま社長がとってもキュートだったのをはじめ、こちらもキャスティングが抜群でした。
お見事だったのは、波瑠さん。大きくイメチェンをしたわけでもないのに、朝ドラのイメージを払拭してしまいました。
今後の二人はもちろん、村沖さんの行く末も気になりますし、SPでもいいので、続編を作ってくれないかな~

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「トットてれび」
原案となった作品は未読です。
回を重ねるごとに、再現ドラマになるのでは、という不安が消えていったドラマ。
満島さんをはじめ、実在の人物をモデルとしつつも、新たなキャラを作られていてお見事でした。
テレビ黎明期の賑やかさから、最後は「徹子」一人になってしまうのが切なったです。

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「ディアスポリスー異邦警察ー」
原作未読です。
猥雑さが懐かしい作品でした。
しかし懐古に陥ることなく、今を描いていて、見応えがありました。
強面の柳沢さんが新鮮で、浜野さんのコメディリリーフはさすが。
ヘタれな主人公を演じられた松田翔太さん、とてもはまってました。お兄さんともども、調子っぱずれなハードボイルド風の役柄が実によく合います。お父さんのDNAを感じずにはおれません。凄い兄弟です。

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「立花登青春手控え」
原作未読、1982年の中井貴一さん主演でのドラマ化も見ていません。
NHKらしいしっとりとしたテーストで、道端さんの悲しみを湛えた眼差しと、無常観の漂うストーリーがマッチしていて、見入りました。
小牧一家、特に母娘の登の扱いの酷さにむかっとしつつ。ちえ、もっと周りの人たちの気持ちを考えようよ〜(_ _);;

波岡一喜さんの下っ引きが安定していて、頼もしかったです。
主人公の親友役を演じた高畑裕太さん、朝ドラの時は丸坊主だったのでそれほど感じなかったのですけれども、総髪(ポニーテールみたいな髪型)にしたら、お母さんに瓜二つ!

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少し開いて。

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「ゆとりですがなにか」

日本が抱える問題を描きこんでいて、最初は重苦しさが勝っていたのですが、後半、面白くなってきました。特に最終回の安藤さんには圧倒されました。すごい!
でも、1クールのドラマとしてはエピを詰め込みすぎたかも。
各キャラを丁寧に描く宮藤さんのテレビドラマ脚本は、2クールくらいあった方がもっと盛り上がる気がしました。
朝ドラもしくは、今はもうないけれども昼ドラ枠なら・・・そう思うと、キャストといい、もったいない内容だったと思います。

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「99.9ー刑事専門弁護士ー」
TBSが作るこのジャンルのドラマにはあまり期待していなかったのですが、予想より面白かったです。
テンポなど演出がまるでフジのドラマのようでした。お遊びシーンはそれほど面白くなかったし、ミステリとしては破綻していた回もあったのですが、香川さんと岸部さんで支えられていた気がします。
深山が耳を触るのは、単に癖だったんだ・・・続編を作るかも?

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「私、結婚できないんじゃなくて、しないんです」
原案となった著書は未読。
恵まれた生活をしている美容整形の女医が結婚を焦る、という設定には全く共感できなかったのですが、テンポはそこそこ良かったですし、何より回想シーンの切なさに惹かれて最後まで見てしまいました(^^;;
結局、本人が最後に叫んでいたように「結婚しない」でいいんじゃないの?ということで。
高校の卒業式で一歩踏み出せなかったために、ついにヒロインと結ばれなかったチョモランマ桜井。自業自得な部分はあったとは言え、切なすぎる・・・
メイン二人の楽しそう表情より、ヒロインを送り出した桜井の表情が残りました。初恋って実らないもんなんですよ・・・←結構ちゃんと見てました~(^^;;

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「お迎えデス。」
原作未読です。
この枠のテーストをしっかり守ったドラマで、可もなく不可もなく。
憑依するシーンにはちょっとたどたどしさを感じましたが(汗々
でも、最後の2時間SPには参ったです。内容にではなく、長さとして。前後編にしても良かったんじゃないでしょうか。最終回だから、見ないわけにはいかないし・・・
終わるのが寂しいほど愛着を感じる作品だったなら2時間でもOKなんだけれども、そこまでの思い入れは感じなかったんです(大汗
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ここからは突っ込み用ドラマ(汗

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「ラブソング」
キャストのキャラに頼りすぎて、「主役一人旅」にしてしまったドラマ。
脚本、キャスティング・・・いずれも今期、面白かった作品群の真逆を行く作りでした。
主人公の環境設定が曖昧だっため、共感できず。挫折したミュージシャンって、すごく難しいキャラ設定なのに、福山さんのオーラ頼りの、雰囲気だけで作ってしまったように感じました。もう、こういうドラマ作りは止めた方がいいんじゃないかなぁ、いくら月9とはいえ。
話が進むにつれ、天野の存在感が増していったのは、菅田さんの力もありますが、生い立ちなどを含めて主人公より描きこまれていたためもあると思います。
設計ミスなドラマでした。ラストは良かったです。

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「早子先生、結婚するって本当ですか?」
原作未読です。
低くて無表情・・・コメディなのに、悲惨な話を語っているようなナレーションに違和感を感じたまま終わりました。なんでこんなトーンにしたのだろう。
女性が主人公の婚活ドラマって、あまりガツガツさせると下品だし、全くもてないとお話にならないし、難しいなあ、と改めて感じました。

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「OUR HOUSE」
始まる前からの嫌な予感が全部当たってしまったドラマ。突っ込みを入れだしたらきりがない(汗
野島作品の特徴である、エキセントリックな設定、展開が、全部裏目に出た気がします。
まず、なぜ愛菜ちゃんにあんな毒ばかり言わせたのでしょう。上手な分、癇に障ってしまいました。ほんと、お気の毒です。
そして姉夫婦、特に姉の馬鹿っぷりに全く笑えなかったこと。何がしたいのか、全然わかりませんでした。
その他、色々あるのですが、何とかホームドラマの体裁を保っておられたのは、子役を含め、レギュラーの方々の普通感のおかげかと。各役柄設定は野島さんらしく歪でしたけれども。
ということで"ダレトク"なドラマではありましたが、大人や脇の子役さんたちのキャリアにほとんど影響はないでしょう。
・・・しかし、ひょっとしたらですが、メインの二人には痛手だったかもしれない、と大きなお世話ですが、心配になりました。ほんと、大きなお世話~(汗
正直言うと・・・山本さんウォッチャーでなければ、最後まで見なかったと思います、ごめんなさい(^^;;

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番外編「とと姉ちゃん」
今のところですが(6月末)、史実や風俗がデフォルメされてる気がします。
登場人物の設定に「いきなり」が多いのも気になるのですが・・・まあ、そう言うところも含めて、普通の朝ドラ。

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○印象に残った女優さん
黒木さん、波留さん、小池栄子さんも印象深かったのですが、満島さんで。

○印象に残った男優さん
「重版」からはオダギリさん、滝藤さん、「世界一」の大野さん、「ディアスポリス」の松田さん・・・ここはエールを兼ねて、オダギリジョーさんで。

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以上、あくまで、好みです。お許しくださいませ。

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2016年春のドラマ:視聴予定 
2016年春クールドラマ 初回感想その1「ラブソング」「世界一難しい恋」「99.9ー刑事専門弁護士ー」
2016年春クールドラマ 初回感想その2「私、結婚できないんじゃなくて、しないんです」「ゆとりですがなにか」「OUR HOUSE」
2016年春クールドラマ 初回感想その3「早子先生、結婚するって本当ですか?」「お迎えデス。」「とと姉ちゃん」

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2016年6月26日 (日)

ロイヤル・ナイト 英国王女の秘密の外出:映画 

2015年 英国 97分 原題「A Royal Night Out」

公式サイト

監督:ジュリアン・ジャロルド/脚本:トレバー・デ・シルバ、ケビン・フッド/製作:ロバート・バーンスタイン、ダグラス・レイ/撮影:クリストフ・ボーカルヌ/美術:ローレンス・ドーマン/衣装:クレア・アンダーソン/編集:ルーク・ダンクリー/音楽:ポール・イングリッシュビー/音楽監修:イアン・ニール
出演:サラ・ガドン、ベル・パウリー、エミリー・ワトソン、ルパート・エベレット、ジャック・レイナー、ロジャー・アラム

Photo


エリザベス女王が19歳の王女時代に、非公式に一夜の外出を許された実話を基に、次期女王としての自覚と覚悟の芽生えを描く。1945年5月、6年間続いた戦争が終わるヨーロッパ戦勝記念日。国を挙げてのお祝いの夜に、お忍びでバッキンガム宮殿をあとにするエリザベス王女と妹のマーガレット。付き添いが目を離したすきに、マーガレットはバスに飛び乗り、エリザベスも妹を追って街に飛び出していくが……。
監督は「キンキー・ブーツ」のジュリアン・ジャロルド。エリザベス王女役にサラ・ガドン、マーガレット妃役をベル・パウリーが演じる。(映画.comより)

@京都シネマ

感想メインですが、ネタばれしてます。突っ込みが多いので、この映画が好きな人はご注意ください。
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VE-DAY(ヨーロッパ戦勝記念日)の晩にエリザベス王女がお忍びで宮殿の外へ出かけたのは、実話だそうです。
ただし、場所はリッツホテル。
超高級ホテルのリッツとは言え、次期国王が、長く苦しいヨーロッパ戦線に勝った喜びなどで感情が爆発している街中に出かけるとは、まあ、日本では考えられません。
しかし、ヨーロッパの王族には、特別な1日をお忍びで町に出て一般人と酒を飲み交わす習慣があるんだと、アメリカ人に教えてもらいました。
そういう伝統があるから、父王、ジョージ6世も、わりとあっさり外出を許したのだとか。

サラ・ガドン、若き日のエリザベスに良く似ており、マーガレットは高祖母、ヴィクトリア女王に似て、ちょっとぽっちゃりな女優さんでした。

さて、結論から書くと、ラブコメなのかなんなのか、よくわからない、中途半端な作品でした。

この話を下に作られたらしい「ローマの休日」と比べるのは、話の流れも違うし、酷なのですが、一応ラブの要素はあるわけだけら、もうちょっとロマンチックさと切なさが欲しかったです。

この映画をラブコメとして楽しめなかった一番の原因は、ロマンスの相手の男優さんに魅力を感じなかったことです。
あくまで好みです。ごめんなさい。
出征前は行商人だった、という設定にはぴったりな風貌で、一般人、それも労働者階級の気持ちが知りたい、とういうエリザベスの冒険の相手としては、リアルだったとは思います。

そしてエリザベスが、初対面の彼をやたらに頼る理由がよくわからなかったこと。あの出会いでは、動機としては弱い気がしました。胸キュンポイントが何もない。
これはこの作品全般に言えることですが、シチュエーションが無理矢理だし、同じ監督の「キンキーブーツ」より画が雑。

映画ではフィリップ殿下のことは影すら出てきませんでしたが、史実としては、当時、エリザベスはすでに殿下と出会っていて、しかも王女の一目ぼれだったそうです。
映画では存在感がなくても、この有名なエピソードを知っていると、何やら割り切れない感じがしました。ないがしろ感が半端なくって、殿下がお気の毒で・・・
青年の方も、出会いから別れまでひたすら王女に振り回されっぱなし。そこに切なさを感じ取れれば良かったのですけれども・・・

でもって、ラストショットの笑いはどうなのだろう。
最後の自由であることを強調したかったのはわかるのですが、全く感情移入できませんでした。
もちろん、現実的には女王と感情移入できるわけはないのです。でも、それをイリュージョンとして可能にするのが、映画だと思うのです。

あと、コメディリリーフとしての、皇女たちのSPたちの無軌道っぷりには全然笑えなかったです。
英国風ジョークだと思いつつも、もっとしっかり仕事をしてください!と思わず突っ込んじゃいました。ストーリーとうまくマッチしてなかった気がしました。

この映画製作をOKした英国王室の懐の深さが、一番印象に残りました。

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自分的にツボだったのは「英国王のスピーチ」でコリン・ファースが演じたジョージ6世を、ルパート・エベレットが演じたことです。なんてったって「アナザーカントリー」をはじめとして共演の多い二人ですから。
二人ががっつり共演した「アーネスト式プロポーズ」(2002年)は今は廃盤になっているようです。

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2016年6月 6日 (月)

さざなみ:映画 

2015年 英国 95分 原題「45 Years」

公式サイト

原作:デビッド・コンスタンティン「In Another Country」
監督・脚本:アンドリュー・ヘイ/製作:トリスタン・ゴリハー/撮影:ロル・クローリー/美術:サラ・フィンレイ/編集:ジョナサン・アルバーツ
出演:シャーロット・ランプリング、トム・コートネイ、ジェラルディン・ジェームズ、ドリー・ウェルズ、デビッド・シブリー、サム・アレキサンダー、リチャード・カニンガム、ハンナ・チャーマーズ、カミーユ・ウカン、ルーファス・ライト

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長年連れ添った夫婦の関係が1通の手紙によって揺らいでいく様子を通し、男女の結婚観や恋愛観の決定的な違いを浮かび上がらせていく人間ドラマ。

結婚45周年を祝うパーティを土曜日に控え、準備に追われていた熟年夫婦ジェフとケイト。ところがその週の月曜日、彼らのもとに1通の手紙が届く。それは、50年前に氷山で行方不明になったジェフの元恋人の遺体が発見されたというものだった。その時からジェフは過去の恋愛の記憶を反芻するようになり、妻は存在しない女への嫉妬心や夫への不信感を募らせていく。

「スイミング・プール」のシャーロット・ランプリングと「カルテット!人生のオペラハウス」のトム・コートネイが夫婦の心の機微を繊細に演じ、第65回ベルリン国際映画祭で主演男優賞と主演女優賞をそろって受賞した。(映画.comより)

@京都シネマ

原作未読はもちろん未読です。
S・ランプリングを見たくて鑑賞しました。
ちょっとネタばれが含まれているので、ご注意くださいませ。
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ほとんどランプリングとコートネィの二人芝居。
夫婦の微妙な機微を静かに描いていて、絶妙でした。

夫のジェフは75才。定年まで真面目に工場を勤め上げた人。
定年まで教師を勤め上げた妻のケイトは、10才ほどは年下なのでしょうか。
おそらく、妻の父は二人の結婚に反対だった。
年の差もあるけれども、夫がブルーカラーだったことが原因だった気がしました。妻はきっと知識階級の出身だろうから。

そういういきさつはあったけれども、45年間、大きな諍いなく暮らしてきたと思われる夫婦です。
子供がいないためでしょう、自分たちの写真はほとんど撮らなかった。今思えば、少しもったいない気もする、とケイト。彼女は過去を振り返らないのです。

舞台となった場所は、運河の「ザ・ブローズ」と観光で賑わっている町があるので、イースト・イングランドのノーフォーク州あたり。

ジェフとケイトが住む村は、豊かな田園ではあるけれども、天候は荒い。
夫妻の心情を表していたと思います。

以前ロンドンからケンブリッジ行きの電車を乗った時に、ゲンブリッジから引き返さずに、終着、キングス・リンまで乗って見たことがあります。
ノーフォーク州の北のはずれにある町でして、10月半ばだったのですが、まあ、風が強くて寒いこと。そして晴れたと思えばいきなり大雨の繰り返しだったことを思い出しました。
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上記の粗筋の通り、50年前に行方不明になった恋人が発見されてから、穏やかだった老夫婦にさざなみが立ちはじめます。
氷河に閉じ込められて、骨になることもなく、そのままの姿で発見された恋人。

妻は過去をさ迷いはじめる夫に苛立ちを感じざるを得ません。
自分が出会う前の夫の過去。自分の存在しない夫の過去。

穏やかかつ生き生きしていたケイトの眼差しが、徐々に悲しみと苦しみに満ちていきます。
しかし夫は、妻の変化に全く気がつかない。

夫婦して禁煙していたのに、お互いが吸いだしてしまう・・・ランプリングが煙草を吸う姿が実に格好良かったです(^^;;

夫婦の心を描いて、凡庸なサスペンス映画など足元にも及ばぬ緊張感が漂っていました。

そして、衝撃の秘密を知ってしまうケイト。
夫が妻にひた隠す秘密。なんという残酷で哀しい秘密。
秘密以上にケイトを打ちのめしたのは、あくまで秘密にしようとする夫の気持ちでした。
例えその気持ちがいたわりからであっても、隠されることが、ケイトにとっては悲しく、そして屈辱ですらあったのです。

ここからのランプリングが凄い。
眼差しが徐々に鋭くなっていき、結婚45周年を祝うパーティ会場の化粧室で自分をじっと見つめる目つきは、まるであの「愛の嵐」のルチアのようでした。

ケイトは一体どんな決意をしたのか。

全くセリフのない、ケイトの表情の変化だけで物語るラストの長回しのダンスシーンが素晴らしかったです。

見終わった後、まず思ったこと。

シャーロット・ランンプリング、凄い!

でした。

ケイトの、そうか、こんなに遠くまで来てしまったんだ、という思いが、セリフではなく、佇まいから伝わってきて、もちろん環境などは全く違うけれども、我が身の過去とリンクしてしまい、思わず泣きそうになりました。

セリフにすると限定化される思い出が、セリフにしないことで、観ている人々それぞれの過去を想起させるのだと思います。
ケイトと観客の共通項は「過去を想う」だけ。その想いを見事に増幅させたランプリングという女優、やっぱり、凄いです。

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2016年5月29日 (日)

殿、利息でござる!:映画 

公式サイト

原作:磯田道史「無私の日本人」(文春文庫)
監督:中村義洋/脚本:中村義洋、鈴木謙一/製作総指揮:大角正、両角晃一/プロデューサー:池田史嗣、三好英明、鎌田恒幹/撮影:沖村志宏/美術:新田隆之/照明:岡田佳樹/録音:松本昇和/編集:川瀬功/音楽プロデューサー:津島玄一/主題歌:RCサクセション/ナレーション:濱田岳
出演:阿部サダヲ、瑛太、妻夫木聡、竹内結子、寺脇康文、きたろう、千葉雄大、橋本一郎、中本賢、西村雅彦、山本舞香、岩田華怜、堀部圭亮、斉藤歩、芦川誠、中村ゆうじ、重岡大毅、上田耕一、羽生結弦、松田龍平、草笛光子、山崎努

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「武士の家計簿」で知られる歴史家・磯田道史による評伝「無私の日本人」に収録されている一編「穀田屋十三郎」を映画化。

時代劇では初主演となる阿部サダヲほか、瑛太、妻夫木聡、竹内結子、松田龍平ら豪華キャストが共演。物語の舞台となる仙台出身のフィギュアスケート選手・羽生結弦が、仙台藩の第7代藩主・伊達重村役で映画に初出演を果たした。「白ゆき姫殺人事件」「予告犯」の中村義洋監督がメガホンをとり、時代劇に本格初挑戦。

江戸中期、財政難のため民衆に重税を課す仙台藩では、破産や夜逃げが相次いでいた。寂れ果てた宿場町の吉岡宿でも年貢の取り立てや労役で人々が困窮し、造り酒屋を営む穀田屋十三郎は、町の行く末を案じていた。そんなある日、十三郎は、町一番の知恵者である茶師・菅原屋篤平治から、藩に大金を貸し付けて利息を巻き上げるという、宿場復興のための秘策を打ち明けられる。計画が明るみになれば打ち首は免れないが、それでも十三郎と仲間たちは、町を守るために私財を投げ打ち、計画を進める。(映画.comより)

@MOVIX

原作未読です。
ちょっとネタばれが含まれているので、ご注意くださいませ。
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ポスターや予告だけ見ると、すごく弾けた内容の映画のような印象を持ってしまうけれども、実は「武士の家計簿」や「武士の献立」の系統なんだろうな、と思って観にいったら、予想的中でした。

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↑このポスターは反則なほどインパクト大ですな。宣伝担当の方々のアイデア、智恵の結晶です。素晴らしい。

とてもまったりとした、そして地味な正統派の時代劇です。

もう少しテンポが良い方が好みなのですが、この映画のまったり感は、落語の人情噺に通じるところがあって、オチはわかっていても、最後まで飽きずに観れました。

濱田さんのナレーションで当時の貨幣価値を分かりやすく見せつつ、瑛太さん演じる菅原屋が、阿部さん演じる穀田屋のペースに巻き込まれていく序盤のテンポは軽快。
阿部さんのキラキラした眼差しが、可愛い(^^
トントンと進んでいた話が、なんだかんだで中々訴状が通らず、穀田屋のコンプレックスが明らかになるところで、暗転。
あとは、綿々たる人情噺へ。

実話通り、何年もかけての計画が実るまでを、うまくまとめていたように思います。

こんなに無私の人たちがいたなんて。実話だけれども今や、ほとんどファンタジーです。
昔の方が格差は激しかったし、貧乏だったのに。
どこで、どうしてこんな社会になってしまったんだろう。

穀田屋が一旦退場した後、作品を牽引していたのは、西村さん、憎々しいのに実はお人好し、というお馴染みのキャラが実にはまっていました。

一方で、気になった箇所もいくつかありました。
理想を語り、自らも出資し、村人たちを居住まいも正しく堂々とまとめてあげ、上役の間を駈けずりまわっていた大元締めが、いきなり日和ってしまった原因をぼかしてしまったこと。
疲れ果ててしまったのか、脅されたのか・・・「私の立場もわかってくれ」だけじゃわからなかったです。

あと、お百姓や人足たちはともかく、武士の鬘はちゃんとこしらえて欲しかったです。
さすがにメインの武士たちには問題はなかったのですが、サブの人のがひどかったです。
こういうところで手を抜くと、すごく安っぽく見えます。品格のあるお話なのに。

正直言って、映像など、映画ならではのコクはあまり感じませんでしたが、映画館で観て良かったな、とは思いました。寄席で落語を聴く風情を楽しめましたので。

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2016年5月26日 (木)

重版出来! 第7話

公式サイト

心(黒木華)が担当する漫画家・中田伯(永山絢斗)が、三蔵山(小日向文世)のもとでアシスタントとして働き始めて一ヶ月。長年、三蔵山のもとで働いているチーフアシスタントの沼田渡(ムロツヨシ)は、明るく大らかな対応で“過去最高に面倒な後輩”中田の面倒を見ていた。
だが、流星のごとくあらわれた中田は、絵は下手なものの三蔵山はその類まれなる才能に一目置おいており、沼田は徐々に中田に対して劣等感を募らせていった…。(公式サイトより)

原作未読です。
今回はセリフは中心の感想にしてみましたが、全て概略です(汗
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ストーリーは沼田のモノローグで進みます。

中田への嫉妬心を冗談でわぎらわす沼田。
しかし、不器用で真面目、人との距離間を察するのが苦手な中田には、彼の冗談は通じない。
言葉に出したら、言ったことが本当になってしまう・・・「言霊」を、自分の祖父が亡くなった時のことを挙げて、真摯に注意されしまいます。
でも、しゃれの通じない奴だと、受け流せない沼田。なぜなら、中田の言葉には真実が含まれているから。

三蔵山先生の奥さんの好意を乱暴に跳ね除けてしまう中田を注意する沼田。
そこで中田の生い立ちが、今の、人を人とも思わす態度をとる原因の一つになっていることがわかるのです。
両親に捨てられ、祖父と二人きりで育った。母との思い出と言えば、首輪に繋がれていたこと、食事は1日一回だったこと・・・首輪のことは、彼には珍しく冗談にわぎらわせていましたが、本当だったかもしれない。
ネグレクトされていた子供だったこと。それが、彼の作品のエネルギーのひとつとなっている。
彼の作品のバックボーンに言葉を失う沼田。

中田の異種さを知るにつれ、沼田の、新人賞を取ってから10年、一本の作品も掲載してもらえない自分に比べて、ネームが湧き出てくる才能、かつ心という編集に恵まれている中田への鬱屈した思いは募るばかり。
中田が心に渡し忘れたネームノートをこっそり読んで、あまりの思念の強さに引きづられしまい、恐怖のあまりインクビンを投げ飛ばしてしまいました。
ところが、投げ飛ばしたインクがネームノートにかかってしまい、思わず隠してしまうのです。
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中田のネームノートを夢中で読む心。一冊抜けていることに気づきます。
心に言われて、三蔵山のスタジオでノートを探す中田、一緒になって探すアシスタントたち。
言うに言い出せない沼田。
沼田の挙動不審、表情に気づいた三蔵山は、中田のノートを隠していること、そして彼の焦燥も見抜いていました。
沼田からインクで汚れたノートを見せられた三蔵山は、私がやったことにして中田に帰そう、と言ってくれます。そして
「作品を創るということは、自分の心を覗き続けることだ。」
と。
心に言った言葉と同じ。ぶれない人です。だからずっと第一線を走り続けられる。

ずっと猫背で温和なコヒさんの存在感が半端です。すごい役者さんだなあ。

こうしてネームノートは、三蔵山が自分が汚してしまった、と中田に返されました。
しかし納得しかねるような表情の中田。

中田から渡されたノートが汚されているのに驚く心。
安井、壬生、菊池たちは、すわ、苛めか、と無責任な推理で盛り上がりますが、心は帰っていく中田を追いかけました。

「さかなくん、さんだ!」

安井がさかなくんが好きだったとは(笑
和気藹々とした編集の雰囲気に癒されました。
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心は、沼田のアパートを訪れ、中田が、ノートの件は三蔵山が誰かを庇っていると思っている、と話します。なので、チーフの沼田に相談にしにきた、と聞いて焦る沼田。
しかし、心の言葉は意外なものでした。

「本当の犯人は先生の奥様だと。」

中田の闇がこんなに深いとは(_ _);;

愕然とする沼田。
そして、本来なら、一番怪しいはずの自分が、中田には見えてすらいないことにショックを受けるのです。
つまり、ライバル、いや、同業者としてすら見てもらっていない。

大塚シュートのマンガを平凡、ゆるい、と断定する、相変わらずの中田。
普通の設定で面白くする力があるんだ、という先輩たちの言葉に
「マンガ描かなくったって生きていけるような奴ですよ。マンガでうまくいかなくっても帰れる所がいいですねって話ですよ。」
「お前、帰るところ、ないの?」
「ないです。せいせいします。」

中田の生き様をじっと見る沼田。

大学の漫研でも一番うまかった。20歳で賞も取った。
でもそれからはボツばかりで、何年経ってもボツばかりで。いつまでもアシスタントで。みんなどんどんプロになって売れっ子になって。
冗談言って悔しさを紛らわして。
まだ書ける、諦めない!

しかし、中田が現れました。

圧倒的な才能。
自分に正直で、他のことなどお構いなしで、自由で、残酷で。
マンガの神様に愛されるのは、きっとああいう男だ。

そんな時、中田が沼田のボツネーム原稿を偶然手に取り、読み始めます。激怒して止めようとする沼田。こいつだけには酷評されたくない・・・
ところが、読んでいた中田は涙するのです。
意外な成り行きに驚く沼田。他のアシスタントたちも、それはアンドロイドの自己犠牲、涙するような話だったか?と。

「違います、これは自分自身の存在を問う物語です。」

わからなかった~とアシスタントたち。わからせるようにできなかった、だから、ボツになった、とも。

ボツになった時のことを思い出す沼田。

この編集さんは感性が鈍いのかもしれない。
好みも違えば、教養だって違う。

もっとコミカルな要素を入れてみたら、という三蔵山からのアドバイスにも、実は納得できていなかった。
自分の描きたいものは、そうじゃない。

いつかは。いつかは、いつかは、いつかは・・・

「天才は皆に夢を見せることができる。だからこそ、近くに影を作ってしまうのかもしれませ.ん。」
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三蔵山に改まって挨拶をする沼田。

「40歳になりました。20歳から倍もたってしまいました。
その間、戦わずにきてしまいました。
理解してもらえる、いつか、いつか・・・本気で戦わないまま、ここまで・・・

夢を追いかけている自分は、他の人とは違う、そう思いたかったんです。
夢を目指している間は、特別でいられた。
特別な人間でいたかったんです。」

「自分に向き合ったんだね。」
「時間がかかりました。」

やっぱり辞めちゃうんだね・・・
こうして沼田は家業の酒屋を継ぐと、アシスタントを辞めていきました。

見送る中田に、新人賞をもらった作品を、これだけは捨てれなかった、と渡します。
あのネームを原稿にしないのか、と尋ねる中田。

「描くならとっくに描いてた・・・お前が泣いてくれたから、もういいや。」

そしてネームノートを汚したのは自分だと打ち明けます。
驚く中田。なんでかわかるか、と問う沼田。

「絵がヘタでムカついた?」

あまりにあさってな返答。でも・・・・

「お前はすごいな。」

この、すごいな、と言った時の沼田の表情に・・・涙々

「頑張ってくれ、俺の分も。」
「無理です。僕は僕で、他人にはなれませんから。」
「そうだな、その通りだ。元気で。」

沼田の差し出した握手、沼田の手の先っちょだけを恐々と握る中田。恐らく人生始めての握手。

ずっとマンガのことだけを考えていた。365日、24時間。
幸せだった。
現実なんていらなかった。ただ、マンガの中だけで生きていたかった。

涙・・・

沼田と中田の別れを見ていた心。
沼田が去った後、何にムカついたのだろうと呟くに中田に言います。

「うらやましかったんだと思います。中田さんの人生がどんなだったとしても、沼田さんは中田さんになりたかったんだと思います。」

なぜ?
心の言葉の意味が全く理解できない中田でした。
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うまくいく人と、いかない人。分かれ目はどこにあるのか。沼田が今まで会ったどの編集者とも合わなかったとしたら。

いつもの店で、いつものように五百旗頭さんに尋ねる心。

「例え合わないとしても、作家が自分で乗り越えなきゃならない壁がある。」

編集者が手を出せない部分、手助けできるだけ。

「あまり過保護にしても、伸びしろなくすしな。」
「子育てみたいですね、育てたことないですけど。」
「俺もだ。」

担当した新人さんにどんな作家になって欲しいか、とも尋ねます。

「担当が変わっても、雑誌が変わっても、一人でどこまでも泳いで行ける作家。」

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牛露田のエピは来週以降に続くので、今回の感想は沼田に絞りました。

沼田からもらった落語の入った端末を聞く中田。
実家に戻った沼田。ポップの上手い絵に、ほっとしつつも、じんわりと切なく感じました。

彼のモノローグがそのまま、自分の感想です。
彼の言葉、ひとつひとつに共鳴してしまって・・・

もし、理解してくれる編集者と出会っていたら・・・
しかし自分を貫くためには、自己中心にならなければならない時もある。それには勇気がいる、パワーもいる。
そしてその姿勢を貫くのはしんどい。
売れっ子になった人々を、時流に乗った、運が良かった、とよく評するけれども、自分と向き合い続けるエネルギーを保てない人を、運命は素通りしてしまう。運命を引き寄せる力が、沼田には欠けていた。マンガが好きなあまり、マンガの世界に安住してしまっていた・・・って言うのは簡単ですけれども(涙

創造者を目指して、挫折していく人を、このドラマのテーストでやんわりと描いていましたが、沼田の気持ち、戦わなかった、特別な人でいたかった、幸せだった、という言葉が痛くって、見終わった後、しばらく動けませんでした。

そしてムロさんが素晴らしかったです。
もうお別れなのが寂しい・・・

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2016年5月25日 (水)

重版出来! 第5話、第6話

公式サイト

原作未読です。
毎週見ているし、感想も書いてはいたのですが、まとめきらぬまま放置(汗
すっかりたまってしまいました(汗
7話はこれから見ます(_ _);;

5話では社長、久慈の半生と、廃棄される本や雑誌への思い、一方で、売れるカバーデザインを目指す小泉、大塚の思いをくみとる人気デザイナー、野呂を描いていました。

善行銀行。よくわかりますわ。
そして、人間が持って生まれる運は皆一定量。今まで宝くじに当たったことがないけれども、そのおかげでどこかで命拾いしているかもしれない、というようなことも。
中々、人間、そんな風には考えられないものですけれども、久慈は実践していました。

久慈のエピは、いい話すぎてちょっとメルヘンみたいでしたが、それがこのドラマのテーストとよくマッチしていたと思います。廃棄される本たちに手を合わせるシーンにうまく繋がっていました。

山本夏彦氏の著書に、文庫ブームが来る前に「本が大量消費物になれば、本屋は倉庫と化す」と予言した人の話が書いてあったことを思い出しました。
それまでは、久慈が宮沢賢治の本に涙したように、本は高価な物であって、一冊一冊を大事に大切に読んでいた、ということ。
大量消費物になったおかげで、昔なら手の届かなかった本を手に入れることができるようになった反面、毎月大量の本が廃版になっている。
廃棄される大量の本や雑誌には胸が痛みました。

ネットで古本を含め、手に入れられるようになった今、書店にとっては苦しいかもしれないけれども、本たちにとっては幸なのかもしれない、なんてことを思いつつ。
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売れるカバーデザインが創られていくプロセス、とってもわかりやすく描かれていて興味深かったです。
忙しい中、原作者、そして作品への敬意を保ち続ける野呂のスタンスも良かったです。

五百旗頭の普通らしさを描いたシーンも多かったのが、嬉しい(^^

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6話は、安井がなぜ極端にビジネスライクな編集者になったかを描いていました。
回想での安井は、作家に懸命に寄り添おうとする、熱血な編集者。何があったのか・・・

原作者の髪型に合わせるために、安井に全部書き直しを命じられた東江。うーん、酷ですわ。
そういうことならば、漫画化する時にリサーチしろよって思わず思っちゃいましたです。
しかし、これも新人にとっては乗り超えなければならない試練。
とは言え、ここまでズブの素人を突き放してもいいんだろうか・・・それだけ東江が優秀だってことなのでしょう。

安井のやり方に猛反発を覚える心でしたが、東江の担当を外れた今となっては、手出しができません。

一方、中田は絵はプロの水準には達していないけれども、抜群の個性で新人賞を受賞。
雑誌に掲載された自分の絵を見て、今更、ヘタなことを自覚、ショックを受けてました(笑
一緒に頑張ろう、という心に、きょとんと、頑張るのは僕です、と中田。まだまだこれからだなあ、と思いきや、一方で女神だとも言っていました。
ちょっとアンバランスな感じがしたのは、気のせい?
心の口ぞえで、絵の修行のために三蔵山のスタジオで働くようになったのは良いんだけれども、沼田の表情が気になります。

中田と同じ号でデビューした東江ですが、自分の作品とは言えない。道具のように使われているだけ・・・

時は流れ、お正月。
心が入社してからもう9ヶ月、仕事も段々覚え、良い編集者ってなんだろう、という悩みが深まっている心。

東江は、もう、安井は当てにならない、と見切りつつ、限られた表現自由の中で、文字通り身を削って作品を良くしようと頑張ってしました。

彼女が絵を書いた連載が単行本になるも、カバーは原作者の写真。原作者ありきの作品なのだから仕方がないこと、つまり、そういうこと。絵はそこそこ上手ければ誰でもいい。
大塚シュートのカバーデザインができるまでの工程となんという違いでしょう。

心は、以前、編集者に頼ってダメになったマンガ家をたくさん見てきた、と言った三蔵山に、その意味を尋ねます。
編集者に頼ると楽だから、と三蔵山。
自分では何も考えなくなる、ただ絵を描いているだけ、つまり道具になってしまうということ。
何のためにマンガを書くのか。それに尽きる。
そして、なんのために仕事をするのか、と心に問います。

今はかつてのように、真っ直ぐに理想を言えなくなってしまった心。でも、なりたくない編集者ならいる。
安井はなんのために仕事をしているのだろう、と一人ごちます。

何故安井は変貌したのか。
五百旗頭や菊池の回想を交えて語られました。

和田、菊池、安井たちはかつて「コミック FLOW」というマンガ雑誌の編集部にいました。
この雑誌は、質の高いマンガを掲載していたけれども、売り上げは伸びず、赤字が続き、ついに廃刊となってしまったのです。
菊池がフリーになった理由がわかりました。

良い作品を載せたい一心で、家庭をも犠牲にして頑張ってきた安井。
何とか廃刊を免れようと手立てするも、売り上げは改善されませんでした。
自分が惚れぬいた作家、加藤了を口説きおとして連載を初めてもらい、担当者として深く信頼されていたのですが、雑誌が廃刊決定になったことを伝えるのを躊躇したために、一気に信頼を失ってしまうのです。
加藤氏の作品はバイブスにて引き続き連載されることになったのですが、安井は担当を外されてしました。

雑誌を自分のもののように語る編集長に猛然と抗議する安井。
雑誌はあんたのものじゃない、みんなで一緒に育ててきた、みんなの家なんだ。

そのこと以来、安井が何より優先させるのは、バイブスを「コミック FLOW」の二の舞にはさせない、絶対に廃刊にはさせない、ということ。
そのためには、まず、売る、そして赤字にしてはいけない。

再び春が近づいて。
連載を完結させた東江は、安井から、新たに原作の漫画化を依頼されますが、断わりました。
断られた安井の表情が、何とも複雑でした。東江の旅立ちを喜んでいるのか、自分の使命を噛み締めているのか。

再会した心に、バイトをしながらでも、自分の描きたいものを書いていく、と東江。
心の「恋心」は通じました(^^
辛い環境だったけれども、放り出さずに最後まで向かい合った東江。
道はまだ遠いけれども、頑張って欲しいです。

一方、安井にねぎらう和田。
いくら質のよい、理想とする雑誌を作ったって、売れなければ全てが消えてしまう。
自分たちの家を守るために、売れる雑誌を作るノウハウを極める。

かつて、作家と共にマンガを作り上げていた情熱をそのまま、本の売り上げに傾けている、安井。
こういう人がいなければ・・・と思わせてくれたお話でした。

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2016年5月19日 (木)

世界から猫が消えたなら:映画

2016年 日本 103分 

公式サイト

原作:川村元気「世界から猫が消えたなら」(小学館文庫)
監督:永井聡/脚本:岡田惠和/製作:市川南/プロデューサー:春名慶、澁澤匡哉/撮影:阿藤正一/美術:杉本亮/照明:高倉進/編集:今井剛/音楽:小林武史/主題歌:HARUHI/音楽プロデューサー:北原京子
出演:佐藤健、宮崎あおい、濱田岳、奥野瑛太、石井杏奈、奥田瑛二、原田美枝子

Photo


映画プロデューサー・川村元気による同名ベストセラー小説を、佐藤健&宮崎あおい共演で実写映画化したヒューマンドラマ。

脳腫瘍で余命わずかと宣告された30歳の郵便配達員の青年の前に、青年とそっくりな悪魔が姿を現わす。悪魔は青年に、大切なものと引き換えに1日の命をくれるという。電話や映画、時計など大切にしてきたものが次々と失われていく中、青年は元恋人と再会を果たし、かつての思いや別れの時を思い出していく。親友や疎遠になった父の思いに触れ、亡き母が残した手紙を手にした青年は、人生最後の日、ある決断を下す。

「いま、会いにゆきます」などの岡田惠和が脚本を手がけ、「ジャッジ!」の永井聡監督がメガホンをとった。人気音楽プロデューサーの小林武史が音楽を担当。(映画.comより)

@TOHOシネマズ

原作未読です。
突っ込み含めてネタばれしていますので、ご注意ください。
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粗筋などから想像出来るとおりの、ファンタスティックなストーリーです。

物語は主人公のモノローグで進みます。名前はわからないまま。
主人公の父親は仕事一筋の無口な時計職人。
時にはぶつかる父と一人息子の間を優しく取り持つ、優しく物静かな母親は、数年前に病死。
その後息子は家を出て、同じ町の中で一人暮らしをしている。

映画好きな大学の同窓生で、今は映画館で働く元恋人。主人公と別れた後でも、母親と親しくつきあっていました。
大学の同窓生、映画マニアで、今はレンタルビデオ店の店長をしている親友"ツタヤ”、本名タツヤ。

時々大きく波打つシーンはあっても、猫がメインテーマのひとつということもあるのでしょうか、基本、低血圧なテーストというか淡々と物語は進んでいきます。

正直言って、両親や元恋人のキャラ造形が類型的で、作品途中まで切なさが伝わってきませんでした。
二人が出会った切っ掛けである電話がなくなったために、元恋人が主人公のことを忘れてしまう、というシチュエーションは良くあるし、母親は良い人すぎるし、画面も、奥行きがあまり感じれなかったです。

映画が消えてしまったことで、元恋人が勤めている映画館があっという間に空き地に様変わりするのには、胸が痛みました。
そして親友が不治の病であることを知ったタツヤに、いっとうグッときました。

タツヤは、映画のことになると熱弁をふるうけれども、それ以外の時は割りと無表情。その無表情さの中に、映画のことを語り合う友を得た嬉しさをちらっと覗かせるだけだった。
その彼が、主人公に見せる最後のDVDを探しつつ、取り乱す。
この落差を濱田さんが緻密に演じられていて、彼の感情の爆発が、冒頭の余命宣告を受けた主人公のイメージシーンを別にして、本作の中で一番のアクセントだったように思います。

話が進むにつれ、父親のことが気になり始めました。
妻を亡くし、今またたった一人の子供を失おうとしている。

息子が不治の病に罹ってしまうとは思いもよらなかった母は、息子がいつかたった一人になってしまうことを心配しつつ亡くなった。
しかし、家族で最後に残るのは、父親になってしまうのです。

亡き母の思いは、元恋人によって息子に伝えられ、死に直面した彼の心を癒しました。
では、父親は?・・・と。

父親が余命いくばもない妻と、息子を撮った写真は、手が震えていたため、ひどいピンボケだった。
ラストのシーンは、父が、生まれたばかりの息子を抱いて病院から戻ってきた妻を出迎える時に遡る。
父が息子にかけた言葉

「ありがとう。生まれてきてくれてありがとう。」

何か物をなくせば1日生き延びられる、と悪魔に囁かれた主人公が、そのこと承諾するたびに悪魔の選択した物が消え、物にまつわる記憶が欠けて行く。
それは、主人公が死を向き合うまでの心象風景。
いつ死んでもおかしくない、という現実は変わらないけれども、明日死ぬ、という宣告もまた、ファンタジー。

ということで映画は終わるのですが、ラストを見て、違うイメージを抱きました。

全て、死の床に伏した息子に語ってやった物語だったのでは、と。
息子の心が安らぐように。

もしくは、息子が死んだ後に、思い浮かべた息子の死の間際の煌き、そして苦しまずに逝ったと思いたい、父の願望の物語。

母の手紙は本当にあっただろうし、現実的な仮定として、元恋人や親友との思い出は、それぞれ本人たちから聞くこともできただろう、と。

彼らの記憶の欠片を丁寧に集めて、息子の人生を再構築したのかもしれない。
そういう風に観ると、むしょうに切なくて哀しい。
哀しくて寂しい話なのかもしれない・・・あくまで勝手な想像です。

あ、猫、とっても可愛いです(^^;;
北海道ロケも趣きがあって素敵でした。

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※鑑賞した佐藤さんの映画と舞台の一覧(TV及び感想を書いていない作品は除く)

劇場版 さらば仮面ライダー電王 ファイナル・カウントダウン
ROOKIES -卒業-:映画
トリック 霊能力者バトルロイヤル:映画
BECK:映画
ロミオとジュリエット:舞台
「るろうに剣心」(2012):映画
リアル 完全なる首長竜の日:映画
カノジョは嘘を愛しすぎてる:映画
るろうに剣心 京都大火編:映画
るろうに剣心 伝説の最期編:映画
バクマン。:映画

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2016年5月12日 (木)

リザとキツネと恋する死者たち :映画

2014年 ハンガリー 98分 原題「Liza, a rokatunder(Liza, The fox Fairy)」

公式サイト

監督:ウッイ・メーサーロシュ・カーロイ/脚本:ウッイ・メーサーロシュ・カーロイ、バーリント・ヘゲドゥーシュ/撮影:ペーテル・サトマーリ/音楽:アンブルシュ・テビシュハージ
出演:モーニカ・バルシャイ、デビッド・サクライ、サボルチ・ベデ・ファゼカシュ、ガーボル・レビツキ、ピロシュカ・モルナール、ゾルターン・シュミエド

監督が来日時に知ったという栃木県・那須に伝わる「九尾の狐伝説」をモチーフに、主人公の奥手な女性が奇妙な事件に巻き込まれるハンガリー産のファンタジックコメディ。 

1970年代のブダペスト。リザは日本大使未亡人の看護人として住み込みで働いていた。リザを癒してくれるのは、リザにだけ見ることができる幽霊の日本人歌手・トミー谷による軽妙な歌声だけだった。

そんなある日、リザの留守中に未亡人が殺され、さらに周囲で殺人事件が相次ぐ。不審に思った刑事ゾルタンは下宿人を装って屋敷を訪れるが……。 

監督は本作が長編デビューとなるCMディレクターのウッイ・メーサーロシュ・カーロイ。世界3大ファンタスティック映画祭のうちの2つである、第35回ポルト国際映画祭でグランプリ、第33回ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭で審査員&観客賞を受賞。日本では大阪アジアン映画祭などで「牝狐リザ」のタイトルで正式上映された。(映画.comより)

Photo


@京都シネマ

最近は公式サイトが充実しているので、めったにパンフレットを買わなくなってしまったのですが、思わず買っちゃいました。
巻末にトミー谷が歌った曲の歌詞が載っているのだもの(^^

単館上映作品ため、DVDを含め、これから観られる人が多いでしょうから、ネタばれなしで感想と余談のみ書きます。
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CM出身監督作品らしい、ポップでテンポよく、おとぎ話らしい無邪気な残酷さに満ちた映画でした。

基本のストーリーは、王子様に呪いを解いてもらうのを待つお姫様、という昔ながらのおとぎ話。
同じ題材をもしハリウッドで映画化したら、もっと勧善懲悪・・・勝利を勝ち取るみたいな・・・結末になっただろうし、日本だったら、題材への思い込みが強くなりすぎてしまって、もっと湿っぽくなっただろうと思います。

悪霊=悪魔、というキリスト圏の映画にありがちな概念が全くなく、運不運は物の怪の仕業かもしれない、と感じる日本人の精神構造を的確に表現していて、大変興味深かったです。
西洋と東洋の文化が入り混じり、紆余曲折の歴史を持つ国、ハンガリーならではの作品かもしれません。

ヒロイン、リザは実に正統派、可憐で純情なお姫様。浮世離れした中にリアリティを漂したモーニカ・バルシャイが素晴らしかったです。
また、彼女を支えるゾルタンの武士然とした寡黙さが素敵で、だんだんハッピーエンドを願わずにはおれなくなるのです。
ハラハラドキドキします(笑

ちなみに、ゾルダンはカウボーイに憧れていて、何故かアイスランド語のウエスタンソングを愛聴しています。ウエスタンソングというカテゴリーがあるかどうか不明ですが、カントリー&ウエスタンでは絶対にない、不思議な歌なんです(笑

さて、もう一人の主役、トミー谷。
最後の最後まで、まさしく日本の妖怪、悪意のない悪意の持ち主、かつとってもキュートでした。
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実はこの映画が気になったのは、まさしく「トミー谷」というネーミングでした。
どういう意図で?なぜ?・・・と。

ネーミングの元ネタとなったトニー谷さんを知っている人は、もう少ないでしょう。
自分も晩年のTVバラエティーの記録映像しか見ておらず、有名な毒舌芸は知りませんが、体から音楽が溢れててくる人、という印象を受けました。
とにかく他に類をみない「いかがわしさ」を持った芸人さんだったそうです。(小林信彦氏の著書より)
「おそ松くん」のイヤミのモデルになった人だそうで、その波乱に満ちた人生はwikiなどで詳しく書かれています。
亡くなったのは、石原裕次郎さんが死去した前日。本人の遺言による密葬だったこともあり、その死は石原さんのニュース一辺倒だった当時はほとんど省みられなかった、と言われています。

監督がトニー谷さんについてどこまで詳しかったのかはわかりませんが、この複雑な芸人さんの生き様などが「トミー谷」に反映されているように感じました。

パンフなどではトミー谷っが歌う曲に「ヘンテコ昭和歌謡」というコピーをつけていますが、全然ヘンテコじゃないです。
1960年代のグループサウンズのテーストが素敵でした。この時代は日本もまだ洋楽をコピーすることが多かったこともあってでしょう、違和感が全くありませんでした。
本当の昭和にはもっとナンセンスな歌詞の曲が一杯ありましたし。
日本の曲と称して映画に流れた音楽の中で、一番まともな部類に入ると思います。
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素晴らしくスプラスティックでナンセンスな展開と映像。
外国人が描いたジャポニズムとして、最上の部類に入る思いますし、そういう要素を抜きにしても、東欧独特の哀愁がそこはかとなく漂っていて、お馬鹿映画なんだけれどもお馬鹿じゃない佇まいに心惹かれる映画でした。風景も味わい深かったです。

トミーの歌だけではなく、他にも素敵な挿入歌が多かったです。
リザの憧れの場所、メックバーガーで定期的に流れるジングルもとても印象的でした。
全曲入りのサウンドトラック、出ないかなあ。

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2016年5月 7日 (土)

重版出来! 第4話

公式サイト

漫画界に新風を吹き込むには、新人作家の発掘も重要な仕事。心(黒木華)は、原稿持ち込み者の面接をするという五百旗頭(オダギリジョー)に付いて、新人発掘の術を学ぶ。
様々な面々が訪れる中、五百旗頭は、作品を読んでいる自分から一瞬も目を離さなかった、大塚シュート(中川大志)を採用した。そして、五百旗頭に人間観察力を認められた心も、ついに新人発掘デビューをすることに。(公式サイトより)

原作未読です。
感想のみ短く書きます。

今回は新人発掘の話でした。

絵のうまい東江絹、絵は下手だけれども、人を惹きつける作品を描く中田伯、サッカーマンガを持ち込んだ大塚シュート。

五百旗頭がついた大塚シュートは早々とデビューを果たし、すでに連載も持たされ、人気も上々のようです。
五百旗頭の指導がいいのか、大塚が即戦力だったのか。大塚の力を見抜いた五百旗頭の眼力がすごいのでしょうね。二人はそれこそ運命の出会いだったのでしょう。
作家さんたちはこういう編集に出会いたいだろうなあ。

一方、心が受け持った東江と中田は、経験を積むため、三蔵山さんのアシスタントに入ります。

東江は画力は優れていて魅力的だけれども、キャラ設定、ストーリーなど、書き直しばかりを言われて、壁にぶち当たってます。相当なダメージを受けてました。
今までは同人誌で好きなように描いてきたからねえ。でも、プロを目指すならこれくらいのダメ出しは当然だと思うのですが。
就職かマンガ家になるかで迷うのは、自分の才能に自信が持てないから。
自信がある、ないの悪循環に気持ちが取られてしまって、作品を仕上げることに集中できない東江。

心も真面目に取り組む東江に結果を出させてあげれないことに悩んでしました。
五百旗頭に「はやく結果を出してやらないと、燃え尽きる」と言われるのですが・・・
心の優しさ、優しい対応が返って仇になっているようにも見えましたけれども、いや、こういう新人さんをうまく導くのは難しいそうです。

ネームに息詰まった東江は、三蔵山さんのアシスタントたちから、中々デビューできない現実を聞かされ、加えて中田の「描きたい欲求」と、マンガ家ならネームなんてすらすらと思い浮かんでくるのは当然、と言う言葉に、さらに追い詰められてしまいます。

そういう中田も実は強がってはいるけれども、自分の画力に自信がありません。
しかし、彼にはどうしても描きたいストーリーがある。

そんな時、映画化も決まっているベストセラー小説の漫画化を企画していた安井が東江の画力、絵の魅力に目をつけました。
このまま心とデビューしないまま何年も過ごすか、安井と組んでちゃっちゃとデビューするか、東江に選ばせる安井。

東江にちょっかいを入れた安井にクレームをつける心。
けれども、就職を控えたこの時期、デビューをちらつかせた挙句、人生を棒に振らせてしまったら、責任とれるのか、と問い詰められて答えられません。

うーん、この選択肢、ちょっと極端な気がしました。
デビューするまで、そしてデビューしてからも二足の草鞋を履くことも多いらしいですから。道は一つではない。
でも、心や東江のような真面目な人には効果的でしょう。そこも計算ずくなのかも。

東江の判断に任せることにした心。

東江の出した答えは。
どんな形であれ、プロになることで普通の就職を希望している親を説得できるし、何より自分に自信が持てるようになるだろうと思ったから。

東江に振られて「失恋です!」と大泣きする心。
そして五百旗頭になりたい、と。
東江の担当がもし五百旗頭だったら、大塚みたいにもっと早くにデビューできたていたかも~、と。

東江はこれからどうなるでしょうか。
原作ありのマンガも、立派な作品です。原作と画の二人三脚のコンビもありますし。
でも、原作者との接点が何もなく、ただただ画を描くだけだと、単なる下請け、使い捨てされそうな気がします。
心とはまるで違うビジネスライクな安井との打ち合わせに不安そうな東江・・・

「新人ツブシ」・・・安井はこのドラマの中で唯一の悪役スタンス?
確かに壬生や菊池のように作家側に寄り添う編集ばかりではないでしょう。
安井には何か思惑があるのかないのか・・・どちらにしても、心が東江の支えになることはありそうです。
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成田メロンヌは新連載の評判が良いようで、自信を取り戻していました。成田が元に戻ったことを心の底から喜ぶ壬生に涙です。

へたなのは絵だけ、と三蔵山さんは密かに中田の才能を認めていました。
そしてそのことを見抜いた心の眼力も。

冒頭、リタイア後、マンガ家になる夢を78歳で叶えようと各社編集部に持ち込み原稿を持って回っていた市之進さん。
門前払いばかりで、諦めようとしていたところ、心の薦めに従って、バイブスのような青年誌ではなく、シニア雑誌へ持ち込んだようで、何と異例の大ヒット!
心の親身なアドバイスが生かされて、良かったです。他誌ですけれども(^^;;
本当にありえそうな話だったし、道が一本しかない、と思い込んでしまっている東江との対比にもなっていました。

今までは1話でそれなりに完結していましたが、今回は伏線がメインの回でした。
でもラストを明るい話、明るい心の表情で締めることでドラマのテーストを守ってくれてました。
次回も楽しみです。
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2016年5月 6日 (金)

重版出来! 第3話

公式サイト

初の担当作品が週刊バイブスの看板漫画・高畑一寸(滝藤賢一)の「ツノひめさま」に決まった心(黒木華)。
巻末に掲載される次週のアオリを百本も考え五百旗頭(オダギリジョー)に見せた心だが、全部ボツにされてしまい、編集の世界はスポ根魂だけではやっていけないという先輩の壬生(荒川良々)に“編集道”を学ぶことに。壬生は心に、漫画家と二人三脚でいいものを作っていけば読者の意見に媚びる必要はないと熱く語る。(公式サイトより)

原作未読です。
感想のみ短く書きます。

初めての担当がつねに読者アンケートトップを行く高畑一寸になった心と、アンケート最下位が続いたため、打ち切りになってしまった成田メロンヌと担当編集の壬生、四人のお話でした。

彼女が家出したため、すっかり想像力が萎えてしまった高畑から送られてきた、停滞した進行のネームを読んだ心。
自分は面白くないと思う。でも、高畑に、飛躍のためにはこういう回も必要、と言われて、そうなのかも、と、戸惑ってしまうのです。

うわあ、難しい(_ _);;
停滞と見るか、雌伏と見るか。
そんな心の迷いを吹っ切ってきれたのは、五百旗頭でした。

給料は読者が払ってくれている。その読者の喜びのために作品のクオリティーを最も高めるのが、編集の仕事。
五百旗頭の言葉をしっかり噛み締める心は、高畑に喰らいついて書き直しを迫るのでした。

和田の、潰すなよ、と壬生にかけた言葉も心に残りました。
打ち切りになっても、また次回作を書けばいい・・・壬生は成田のやる気をなんとか引き上げようとするも、打ち切りになったことで壬生への信頼感が薄らいだのでしょう、廃業も口にする成田。

どこで間違ってしまったのだろう。自問自答し、マンガに救われた少年時代と向き合う壬生。
読者と作家の架け橋にならなければならないのに、独走しすぎてしまった。作家さえ置いてきぼりにして。

読者が読みたいものを書くのか、自分の書きたいものを書くのか。
アーチストとしては、当然後者でありたいだろうけれども、それを貫き通すと、プロのマンガ家としてはやっていけなくなってしまうかもしれない。
さらには成田メロンヌのように、評価されないことで自分を見失ってしまうかもしれない。
読者の希望に寄り添うのも、とても危険です。いちいち応えていたら自分を見失うでしょう。
読者もまた、ひとりひとり純粋に、そして真剣にマンガと向き合っている。かつての壬生のように。

永遠のジレンマを抱え込む作家を一人にさせないで、読者との架け橋になりつつ、作家のインスピレーションを引き出すのが、編集の仕事、ということをこのドラマらしく、わかりやすく描いていました。
欲を言うならば、ひとりひとり、1話ずつじっくり描いて欲しかったです。

一番印象に残ったのは・・・高畑のヌードでした(笑

三蔵山さん、八丹さんと、おだやかな漫画家さんが続いたので(あ、1話のアイスタントは別にして;;)、強くて弱い奇矯なキャラが際立ちました。
裸ひとつで高畑の天才性を表現した滝藤さん、さすがです。

成田さんとはセンスが合わなそうだけれど(汗)、「ツノひめさま」は読んでみたいです~(^^

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