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2016年6月14日 (火)

真田丸 第23話「攻略」

公式サイト

北条氏政(高嶋政伸)の沼田城明け渡し要求を断固拒否する真田。北条を上洛させたい秀吉(小日向文世)を判事役に秀吉(小日向文世)は20万を超える兵を集め小田原を包囲するが、関東の覇者のプライドに縛られた北条氏政(高嶋政伸)は絶望的な状況にも降伏を拒否する。昌幸(草刈正雄)と信幸(大泉洋)は北条方の拠点、忍城を攻めあぐねる。秀吉から武功を上げるよう命じられた石田三成(山本耕史)が本陣から乗り込んでくるが、昌幸らと対立する。一方、信繁(堺雅人)は徳川家康(内野聖陽)と大谷吉継(片岡愛之助)に呼び出されー(YAH0O!テレビより)

.

引用したセリフは全て概略です。
.

北条攻めの陣立てを秀吉に命じられる三成。いつもに増して険しい顔です。

「頼りにしてるでよ。」

ここで名古屋弁っていうのがわざとらしく聞こえました。

さて、大名が勢ぞろいです。
徳川、上杉、真田。皆が一緒に映ったのは始めてなので、密かに興奮(^^;;

総大将は秀次、家康は後見役と命じられます。
家康の、一瞬の意外そうな表情を見逃さない秀吉。戦さと言っても根競べのようなもの、わざわざ徳川殿になってもうらうまでもない、とつかさず宥めます。
大軍は秀吉、秀次、徳川たちの小田原城包囲軍と、上野から攻める上杉、前田勢にわけられました。

三成から上杉と共に動けと、思いがけない命を受けて喜ぶ昌幸。しかし家康は、真田は徳川の与力でござると、クレームをつけます。
が、三成は、それゆえ、此度は、と前置きしているのでござる、と一蹴しました。

家臣扱いされる徳川に従うより、うんと気が楽でしょう、ご機嫌です、昌幸。

信繁は挨拶もせずに立ち去ろうとする景勝を引き止めます。決まり悪そうな景勝、まともに信繁の顔を見ようとしません。

「お屋形様、お立場はよくわかっております。私のお屋形様への思いは少しも変わっておりませぬ。」

ここでやっと景勝、信繁を見ました。雨に打たれたような子犬のような目(汗

「すまぬ。」
.

三成に、父を上杉の下にまわしてくれたことの礼を述べる信繁。

「私は徳川家康をまだ信じておらぬ。万が一、奴が寝返った時、真田まで連れて行かれては困る。それだけのこと。」
「いずれにしても、助かりました。」
「源次郎、私はこの戦さ、すべきではないと、今でも思っておる。だがやるからには、必ず勝つ。
負け戦さほど無駄なものはない。
そして・・・私は無駄が大嫌いだ。」

無駄が嫌いって絶対言うと思いました(汗笑

北条攻めという大仕事を任され、いつも以上にキチキチしている三成を心配そうに見る信繁。
.

完成した小田原城包囲網を俯瞰で見る、三成、刑部、信繁。

「このような布陣、殿下以外にできるものではない。殿下のお名に恥じない戦さをしなければの。」

殿下のお名に恥じない・・・気負ってます、三成。
次なる戦いのための総稽古だと思われているのかもしれぬな、と、刑部。
「私もそう思う。」
まもなくこの日の本に殿下の敵はいなくなる。その先は海を渡って明を攻める。北条攻めはそのための手慣らし。

信繁の役目は馬廻り、戦場では伝令も兼ねるようです。あの黄色く膨らんだのが母衣とは、全く知りませんでした。映像で見たのは初めてです。中は空のようなので軽いだろうし、確かに目立つけれども、何だか邪魔っぽい(汗

家康の陣を訪れると、家康にツレションと称して連れ出される信繁。
総大将に任命されなかったことで、秀吉がまだ自分を信用していないようなのを気にする家康。この人が繊細なのを思い出しました。だからこそ生き残れた。
北条氏政の息子、氏直に嫁がせている娘はまもなく離縁することになっている、心配はご無用であると、秀吉に折りあらば伝えて欲しい、と。
この娘、督姫、登場はしていませんが、北条攻めのキーパーソンの一人。
.

小田原に陣を立てている大名たちを呼び寄せた秀吉。

「此度の戦さ、わしらの相手は北条だけではない、伊達政宗、慰安だ主従を誓おうとしない陸奥、出羽の大名ども。
奴らもこの強大な軍勢を知れば、いずれ必ず頭をたれてまいる。
それゆえの長い戦さじゃ。あっさり勝負がついてしまっては意味がない。わかるな?孫七。
ま、うちらが負けるわけにゃあで。ゆっくりやるでよ。」

戦さと思うな、骨休みじゃ、というわけで、

「わしは茶々を呼ぼうと思っている。」

三成の表情が、ほんのわずかに渋くなりました。
皆も身内を呼び寄せてもかまわぬ、以上、と解散を命じた秀吉、家康をツレションに誘いました。
内緒ごとはツレションでってことね。しかし家康はさっき信繁に使ったところです(笑

小田原城を見下ろしながら。

「この戦さ、終わったら、おぬしに北条の領地をすべて任せようと思っている。」

驚く家康。

「こっから見えるところ、すべておぬしのものじゃ。」
「ありがたきことでございます。」
「今後もわしのために働いてくれ。」

宥めすかかされて上洛した時より、大分と力の差が開いたようです。もしくはそう見せているのか、家康。
しかし、次の秀吉の言葉に固まります。

「江戸はわかるな?だいだいあっちだ。」
「江戸が何か?」
「関八州をやる代わりに、江戸に移ってもらうから。」
「は?」
「駿府や三河はもういらんだろう。江戸も良いところらしいぞ。」

先祖代々の地をあっさり取り上げられてしまった家康。真田、北条の沼田の取り合いとは規模が違う。
家康がもし断っても、ねじ伏せる自信が今の秀吉にはある、ということでもあります。

立ちすくんで何を思う、家康。

.

小田原城内では。

氏直の、討ってでよう、という意見に全く耳を貸さない氏政。
寄せ集めの軍、戦さが長引けば綻びもてきる、我らの味方につくものも出てくる、その頃合をみて伊達が北から大軍を率いてやって来る。城から討ってでるのはその時。

「ご隠居様は秀吉を甘く見ておられる!配下の大名で今更関白に歯向かおうなどと考えるものはおりません!」

江雪斎の必死の言葉も通ず、立ち去ります。
軍議を開く、と絶望的な表情の氏直。
.

上野の松井田城。
冴えない表情の景勝、兼続、昌幸、信幸。

「どうもやる気がおきん。」昌幸。
「わしもじゃ。」景勝。
「秀吉のために城を落とす、といのがどうも引っ掛かる。」
「この戦さには大義というのが見出せん。」

「おう、大義がない、大義が。」

軽いわ、昌幸(笑
お前が言うか、と昌幸を見やる景勝と兼続が可笑しかったです。
昌幸には散々苦杯を舐めされらましたからねえ。

「関白殿下は、日の本から戦さをなくそうとされています。それが大義とは申しませんか。」

親父はともかく、景勝を説得しようとする信幸。

人のため・・・秀吉ための戦さにやる気を出せない昌幸と、大義を見出せない戦さにやる気がおきない景勝、例によって正論を述べる信幸の三者三様。今更ですが、描き方がうまいです。

次に攻める忍城は、わざわざ上杉殿が出て行くほどの城ではない、ここはひとつ安房におまかせあれ、と調子良く引き受ける昌幸。
「忍城はお前がやってみぃ」と信幸に丸投げしました。
「焦ることはない、ゆっくり攻め落とせ。」
小田原城が陥落するのを待つつもりなのかもしれません。そうすれば北条攻めは終わる、秀吉のために城を落とす必要もなくなる。

出浦は出浦で、この硬直状態を利用して北条と手を結ぶことを画策していました。佐助を小田原城に忍び込ませ、謀議の文を渡すという出浦に唖然とする信幸。

「ここで秀吉を倒してどうされる。また乱世に逆戻りするだけじゃ。」
「乱世にしか生きられぬ男もいるのだ。」

出浦の命で動こうとする佐助を止める信幸。

「行ってはならぬ!
佐助、お前が側にいては、出浦殿のためにならぬ。しばらく源次郎の下へ行ってくれ。」

昌幸と出浦が示し合わせていたとは思えませんでしたが、乱世でしか生きられぬ男たちのしぶとい生き様に振り回される信幸、そして氏直・・・

.

開場か徹底抗戦か、いつまでたっても北条方の結論が出ないまま、時は過ぎていきます。
その中、歌を詠み、蹴鞠に興じ、薄化粧まで始めた父の気持ちがわからず苛立つ氏直。
しかし江雪斎は、氏政の本心を察知していました。

「ご隠居様、江雪斎を侮られては困ります。
戦さを忘れ、蹴鞠に興じるは、誰よりも戦さのことを気にされておられるから、薄化粧はやつれたお顔を隠すため、お部屋に立ち込める香は、方だの匂いを隠す役目。この季節、ひと月も湯浴みをされぬというのは、尋常ではございませぬ。」


「もしも湯に浸かっている間に敵が攻めてきたら、と思うとな。
わしが誰よりも怯えていたら、家臣たちの士気に触るでな。上に立つ者の辛さよ。
降伏はせん。」

異様さが増している氏政。

「この戦さ、負けを先延ばしにはできても、もはや勝つことはできませぬ。」

「いずれ伊達が来る。伊達さえ来てくれれば・・・。」
.

小田原の陣では、三成が忍城が月が変わっても一向に陥落しないことに苛立っていました。

「戦さは机の上の軍略通りには運ばぬのじゃ。」刑部。
「私なら三日で落とせる。」
「そもそも長い戦さになると殿下も仰せだったではないか。」
「しかし、これほど長引くとは誰が思う。」
「それはそなたの読みが甘かったということじゃな。」

あまりにキリキリする三成に、からかい半分ですが、結構キツイことを言う刑部。こういう人がいないとね。
秀吉に謁見するために1ヵ月も前に会津黒川城を出ているのに、いまだ伊達が到着していないことも苛立つ三成。

「三日もあればここまで来られるはずじゃ。」
三日は無理でしょう。いや、単騎で必死になれば可能かも。つまりそうすべきだと、三成は思っているわけです。
「もしや北条方につくのでは。」刑部。
「ありえぬ!」
「ふふふ、そう思うなら、苛立つだけ無駄じゃ。」
「見通しが全て狂った・・・くそっ腹が痛い、ごめん。」

おなかを押さえて退出する三成を見送る信繁。

「大丈夫でしょうか?」
「案外、細やかな男なのだ。」
.

六月九日に伊達正宗が、死に装束という派手はパフォーマンスで秀吉に恭順の意を示しました。
この報せは小田原城にも伝わり、衝撃を受ける氏政たち。

秀吉は伊達が降ったことで、もう待つことはない、と北条攻めを開始、北条を滅ぼす命を下そうとします。
しかし刑部は、北条方でわずかに残っている城を攻め落とせば、北条は進退窮まり小田原を開場するだろう、と進言。
「まどろっこしいな」と不満げな秀吉ですが、家康も、それならば戦わずに済む、と刑部の後押しをします。

「如何なさいますか。」

いつもなら三成が言うべきことを秀次が言ったことで三成がいないことに気づく秀吉。

「佐吉は何をやっている。」
「ご自分の部屋に閉じこもっておられます。」と刑部。
「はぁ?」
「戦さが長引き、当初の見立てと変わってしまったので、算段をしなおしておられるところです。」

帳面と首っ引きの三成。今までのクールな姿は微塵もなく、大層やつれております。
おなかの調子も悪いようで・・・ストレスが腸にくるタイプなんですね。自分も同じですので、苦しさ、よくわかります。
戦争の勝敗は兵站に左右される。大変な仕事なのです。

「石田冶部は頭で考えすぎるところがあります。まことの戦場で采配を振るったことはほとんどありませぬ。
いかだでございましょう。このさい石田冶部に忍城を任せてみるというのは。」

忍城に行くことになった三成に「父たちをお助けください」と頼む信繁。

「後は刑部にまかせた。ここを離れとうはないが、これも殿下が私をお気遣いくだされてのこと。
手柄を立てて戻ってまいる。」

「ご武運を。」

送り出す信繁の不安そうな表情が何とも何とも言えませんでした。
.

小田原城。
絶望に突き進む北条氏政と氏直、江雪斎。

「降伏するくらいなら城に火を放ち、わしは腹を斬る。」
「あまり賢いやり方とは思えませぬが。」江雪斎。
愚かであっても、誇り高き死を迎えれる。
「今更秀吉に頭をたれるつもりはないわ!」
「降伏すれば、秀吉は許してくれるのか。」
江雪斎に質す氏直。
「徳川も上杉も秀吉の下で領地を安堵されております。」

氏直と江雪斎の、降伏すれば、の問答はもう何十回も交わされてきたのでしょう。
氏政の前でも幾度か交わしたはず。しかし氏政の答えは変わらない。

「秀吉がわしらを許すはずがないではないか。首をはねられ、京の河原に晒されるに決まっておる。」
「ご隠居のお命は必ずお守りします。徳川殿に頼んで、助命嘆願をいたします。秀吉も徳川殿に言われれば、よもやおかしな真似はしますまい、どうかご安心を。」
「父上、ここは江雪斎を信じて。」
「馬鹿を申すな。氏直、くれぐれも降伏などしてはならん。」

「ご隠居は、かの早雲公以来、代々の名家、北条を滅ぼされるおつもりか!!」

血を吐くような江雪斎の言葉に少し黙り込む氏政。

「・・・従いはしよう。
だか、今後北条は上杉と同等の扱いとされるべし、本領は安堵、以後も豊臣家の重臣として丁重に扱うように。
それならば、頭をさげる。」

「さすがに虫が良すぎるかと・・」

「それが飲めぬなら、降伏はなしじゃ!城を枕に死ぬるのみである。」

この期に及んでの無茶な条件。一瞬氏政が乱心したかとすら思ってしまいました。
いや、ある意味乱心しているのですが・・・氏政は死ぬ気なのです。

当主は氏直である、と氏直の決断を即する江雪斎でしたが、父の意向には逆らえぬ、と氏直。
「北条家は終わりますぞ。」
「取りあえず父の条件を秀吉に報せよう。」
「火に油を注ぐことになりますぞ。」
「やってみなければわからん。」
.

「総攻めじゃ!」

江雪斎の言う通り、書状を読んで激怒する秀吉を必死で宥める刑部と家康。
氏政は戦上手で知られた男、生かしておけば役に立つ、死なせるには惜しい男・・・

「おまえら、北条贔屓か!」

しかし家康と刑部の反対を強引に押し切っての北条攻めにはリスクが伴うと見てか

「わしゃ、しばらく茶々と温泉につかってまいる。戻るまでに方をつけとけ!」

と、最後通牒を言い置いて出かけていきました。
.

一方 忍城に着任した三成は、忍城を落とせぬ上杉、真田を叱責していました。

「貴殿らは何ゆえここに残っておられる。私の目論見からすでに十五日以上も送れている。
一日の遅れでどれだけの無駄が出るか。二十万の兵が一日食う米が・・・」

「もう、わかった!!」

景勝が珍しく声を荒げました。ねちねち言われてもね。

「わしらにどうせ、といわれるのだ。」
「これより方々は直ちに鉢形城に向かわれよ。鉢形を落としたら次は八王子。」

忍城は自分が受け持つ、と三成。兼続が三成を思わず見ました。
三成の人となりは買っている兼続でしたが、戦さの経験不足は否めない。

「私なら四日で落としてみせる。」

鼻で笑う昌幸。

「どう攻めるか伺いたい。」
「殿下は水攻めをお望みである。」

一同、あっけにとられます。

「気楽に水攻めと仰せられるが、あの城の回りを堤で囲むとなると、どれだけの時がかかるか、わかりませんぞ」と昌幸。

「ここに来る前にぐるりを回って様子を見てきた。忍城はこのあたりでは最も低い場所にある。
私の見立てによれば、ここからここまでを堤で塞ぐだけで、利根川のミスを引き入れば忍城は沈む。
三日で落ちると見た。堤を築くのに一日、都合四日。如何かな?」

得意気な三成、異論さえ言わず、黙り込む一同。
兼続以外、三成には元々良い印象を持っていないですし、特に昌幸にとっては、失敗してくれた方が良いわけですからな~。
.

その頃、小田原の陣では、刑部と家康に呼ばれた信繁が、氏政の説得を命じられていました。
氏直は降伏に乗り気だが、氏政が頑なに拒んでいると。

「氏政は死ぬ気だ。愚かなことを。」家康。
「氏政の心を動かさねば、事は進まん。石田冶部少輔も苦戦しているようだ。小田原が開城すれば。忍城もそれ以上は手向かいせんだろう。
殿下が戻られる前に、何とかしたい。これを氏政に届けて欲しい。徳川殿とわしの思いが綴られておる。そして説き伏せよ。」

「なぜ、私なのですか。」
「行けばわかる。」

送り出された信繁を、城までの道案内として待っていたのは正信でした。
正信から、江雪斎が、ご隠居を説得できるのは源次郎しかしない、と言っていることを聞き、買い被りでございますと、恐縮する信繁に、
「同じ思いでいる者がここに一人、おりますぞ。」

正信に言われ、心強くなるとともに、この役目が囮でも罠でもないこと、本気であることを実感する信繁。

「話は通してござる。ただ城内には降伏には不承知なものが大勢おります。くれぐれも気をつけて。ご武運を。」

正信と別れ、一人になった信繁の側に潜む佐助。

「さてと、生きて帰れるかな。」
「佐助がいる限り、ご心配には及びません。」
.

門が開くと、江雪斎が迎えてくれました。自分と堂々と渡り合った信繁を見込んでの、願い。
「まことに追い詰められた時には、しがらみのない者の言葉にこそ、人は心を動かす。」
泣かんばかりに信繁にすがる氏直。
「わしを助けてくれ、わかってくれ、わしは今すぐにでも降参したいのじゃ!」
「ご隠居は城と最後をともにするつもりだ。秀吉の世に、己の居場所はないと、お考えのようだ。」
「関白殿下は主従を誓ったものに対しては寛容でおられます。」
「どうか、その話を父の前で!もう、わしらの申すことは、父の耳には入らぬのじゃ。どうか、どうか、わしらを救ってくれ!」
「北条の命運がかかっておる。頼んだぞ。」

すごいプレッシャーです。

その上、次々と襲い掛かる交戦派たち。
佐助によって何とか逃げおおせるか、と思ったら、信繁の手を強く握るものが・・・なんと、小山田茂誠!
.

確かに、wikiに北条に仕えたって書いてありましたが、しばらく姿を見ないうちに忘れてました(汗

北条をどうするかを巡って、男たちの思惑が錯綜していました。
助けたい家康、戦さを起こしたくない刑部、まったくやる気のない昌幸、景勝、千載一遇のチャンスと捉える出浦。

氏政。早い時期に、徳川や上杉、真田のように頭だけでも秀吉に下げていれば、そして沼田にこだわったりしなければ・・・後からあれこれ言うのは簡単なのですけれども。
この大河で描かれている氏政は、明らかに時勢を読み間違えていました。その上、城もろとも北条家を滅亡させようとしている。
長期の籠城のため、精神的に変調を来たしていて、かつての大大名らしい鷹揚は微塵もないどころか、判断力が失われているように見えました。高島弟さんの鬼気迫る演技が怖かったです。
細川さんの氏直も、前半の我儘な若殿から、父の暴走を止められない情けなさまで、見事にはまっていました。
高島さん、山西さん、細川さんが演じることで、シナリオ以上にキャラたちが躍動していると思います。
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三成は、刑部の言う通り、堤を築くのに難儀しておりました。

刑部が三成を忍城攻めに推挙したのは、三成に経験を積ませてやろう、という好意からよりも、忍城を落とすのに手間取るであろうことを予想しての進言でしょう。
三成が恥をかくことはわかっていても、北条との交渉の時間を長引かせ、なんとか無血開城にへと導くために。
三成は言わば囮です。刑部の、戦国の男らしい策士っぷりが露になってきました。

秀吉が三成を忍攻めを命じたのも、刑部と同じく、戦さ働きをあまり期待していないためなのでしょう。
自らが率先して小田原城、そして北条を滅ぼしたいから。無血開城など望んでいないのです。
だから昌幸たちのサボリは、実は秀吉の思う壺だった、というわけなのかも。
本気出して次々と城を落としてしたら、危険人物と見なされたかもしれません。

現実、そして人の気持ちは机上の通りにはゆかぬことを思い知ることになる三成。
秀吉の威信を傷つけまいと、必死で慣れぬ城攻めをしているのが、可哀想に見えました。もっと気の毒なのは、この作戦で命を落とした兵士たちです。
この戦いの後、三成は少し変わるのでしょうか・・・。
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秀吉に呼び寄せられて、ずっと退屈そうな茶々。
しかし、小田原城を見る表情は、いつもかつてないほど厳しい。
小田原城にかつて滅ぼされた自分たちの城を見ていたのでしょうか。それとも・・・

「北条は滅びてしまうの?」
「そうやって世の中は新しくなっていくのです。とり残された者は消えていくしかございません。」

城下を眺める、茶々と源次郎。

今まであまりメディアで描かれていない北条の滅亡に至るストーリーをがっつり描いていて、見応えがありました。
これほど丁寧に北条を描いたのは、同じく籠城戦だった大坂の陣に繋がるから・・・なのでしょうね、きっと(涙

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