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2016年6月 7日 (火)

真田丸 第22話「裁定」

公式サイト

北条氏政(高嶋政伸)の沼田城明け渡し要求を断固拒否する真田。北条を上洛させたい秀吉(小日向文世)を判事役に、原告・北条、被告・真田の戦国裁判劇の幕が上がる。信繁(堺雅人)は真田の代表として弁舌と胆力の限り北条に勝負を挑む。徳川方の証人・本多正信(近藤正臣)も加わり、一瞬の隙も許されない大論戦が展開。秀吉がいよいよ裁定を下す。武勇によって事を決する時代の終わりに昌幸(草刈正雄)の胸に去来するものはー(YAH0O!テレビより)

引用したセリフは全て概略です。
.

「そもそも沼田城は上杉のものであったところを、天正六年、御館の乱の際にわが北条が奪い取った城でござる。よって、沼田城は北条の城であることは明々白々。以上。」

「確かにかつては北条のものでありましたが、天正八年、城は武田に渡っております。以後、織田に引き渡すまでの二年間、沼田城は真田の支配でございました。何ゆえ北条殿が己が城と言い張るのか、まったく解せませぬ。以上。」

本多正信、片桐且元、石田三成、そして秀吉が見守る中、板部岡江雪斎と信繁による沼田裁定が始まりました。

「面白い。」

秀吉主導でここまでこじれた経緯を整理整頓。自分も復習させてもらいました(^^

「まず、沼田城というのは誰が築いた。」

プレゼンの準備万端な且元。しかし秀吉に、長いとか言われて、全て途中で止めさせられてしまいました。残念。とってもわかりやすかったですよ、且元さん。

沼田城を築いたのは、沼田氏。しかし上杉と北条のどちらにつくかで内紛し、結果上杉謙信によって騒動は収まり、以降、武田に渡るまで上杉が支配してた。

「で、何ゆえ皆、この城にこだわる。」

上野と越後の国境にあって関東の最北にある要所、天然の要害で守るに易く、攻めるに・・・

「沼田がいかに大事な城か、ようわかった。続けよ。」

「もっとも大事なのはどちらが先に城を有していたか。とすれば北条であることは明々白々。」
「どちらが先かは意味のないことでございます。それを言うなら城は上杉に返さねば筋が通りませぬ。」

「一本!」

秀吉が信繁の理屈を認めました。
むっとする江雪斎、力を得た信繁。

「沼田はかつて上杉、北条、真田が三つ巴で争っていた場所。そこへ織田が現れ、横から城を奪い取った。大事なのはその織田から誰が奪い返したでございませぬか。」

「それならば、北条である。北条が上野、信濃から織田を追い払ったのは、わが北条の軍勢である。」

「織田を追い払ったのは北条かもしれません。が、しかし沼田城に関しては真田が己の力で勝ち取った城でございます。」

「否。勝ち取ったと申すが、実のところ、本能寺の変の騒ぎに紛れ、掠め取っただけではござらぬか。」

「それは言葉がすぎます。」

「掠め取ったではないか!さらに言えば、当時、真田は織田の家臣、滝川一益の下についており申した。つまり真田は主人の滝川殿を裏切り、沼田城を騙し取ったのです。」

信繁、形勢不利。秀吉、秀次、三成の視線が信繁に集まります。

「違うか。」

「仰る通り、騙し取り、掠め取り、勝ち取りました!!」

息詰まる中、秀吉が愉快そうに笑います。

「実に面白い。ただ、疲れた。」

と言うことで、休憩になり、信繁は早速父の潜む納戸へ。

「なかなかいいぞ、今のところは全くの互角じゃ。」

昌幸は信繁を褒めてくれました。

「相手の誘いに乗ってしまいました。」
「まさしく沼田は騙し取って、掠め取ったのじゃ。お前は正直に申したまでじゃ、気にするな。
まだ、徳川が何も喋っておらぬ。どういう立場をとるつもりなのか。おもしろうなってきた。」

昌幸、楽しんでおります。そして信繁にガッツを注入。息子を信頼しているのが、なんだか微笑ましい。

信繁が渡り廊下に出ると、江雪斎が近づいてきました。

「これは戦さだとわしは思うておる。」
「わたしもそう存じます。」
「戦さは勝たなくては意味がない。容赦はせぬぞ。」
「望むところ。」

「こうして我らがやり合うことで、まことの戦さをせずにすむ。」

彼もまた、人の命を考える人だった。

差し入れにきりちゃんがやってきました。今回は登場する女性は彼女一人であり、唯一の息抜きシーンでもありました。
もっとも差し入れの相手は秀次で、彼への差し入れが大きなおにぎりなのに比べて、おざなりに渡した信繁へのおにぎりの小さいこと(笑
江雪斎は声がでかくて好かん、という秀次に、
「しかし案外もののわかった方かも知れませぬ。」
と信繁。

第二ラウンド開始。

三成が正信に、天正十年に北条と結んだ盟約とその経緯について質問し、正信が答えようとするのですが、それを遮って江雪斎が発言。

「当時わが北条と徳川方は長い戦さが続いておりました。勝敗のつかない、これ以上の争いは互いに損、当方より和睦を持ちかけた次第。
その折に、徳川は当時配下だった真田の持ち城、沼田を北条に引き渡すことと取り決めたのでございます。」

その時の起請文を且元に渡す江雪斎。
対する信繁。

「天正十年、同じ年にわが真田も徳川と盟約をを結んでおります。
徳川は真田に対し、沼田の安堵を約束しております。未来永劫、沼田は真田のものだと、徳川様が仰ったのです。その時の起請文です。」

同じく起請文を渡す信繁。

「つまり、徳川は真田と北条の両方に沼田を渡すと約束してしまった、そういうことだな?」

すてを抱いた秀吉。
左様でございます、と信繁。

「これではっきりしたではないか。後は徳川が吟味すれば良いわけだ。後はまかせた。」

と、徳川に下駄を預けて、秀次を見ます。驚く秀次。

「この場を取り仕切ってみよ。」

息子がぐずるのを理由に去っていきました。
秀次本人はもちろん、残された者たち、全員微妙な表情です。あ、見ている方も(^^;;

気を取り直して一声を発する秀次。

「さて、考え方の道筋は見えた。つまり徳川が北条と真田に交わした約束。どちらが・・・」

「おそれながら。」

またもや、人の発言を遮っての江雪斎。まさしく戦いです。

「徳川と真田はいわば主従でござる。両者の間に交わされた約束は、親が息子にしたようなもの。」

「お待ちください!!」

「それに対して北条と徳川の約束は、国と国との盟約である。事の大きさが違う。どちらを重んずるかは自ずと明らかであろう。」

「お手元の二つの起請文をとくとご覧ください。」

且元に日付を確かめさせました。

北条とは天正十年十月二十九日、真田とは天正十年九月二十八日!

「真田の方がひと月早うございます。どりらを重んずべきか、自ずと明らかでございましょう。」

「約束にも格というものがある!」

「大名と大名の間に買わされた盟約も、親と子が交わした約束も、重さにかわりはございませぬ!
約束は違えてはならぬ、赤子にもわかる理屈でございます!」

「真田殿、ご自分の言われていることがどういう事か、わかっておいでか?」

「はい?」

「おぬしはこう申したのだぞ。徳川三河守殿は真田との約束があるにも関わらず、赤子でもわかる理屈をないがしろにして、再び北条と盟約を交わした、と。」

「そのようなつもりは・・・」

「徳川殿は、居並ぶ双方の家臣たちの前で、はっきりと沼田城を北条に渡すと申された。貴殿は徳川殿を嘘つきよわばりされるか?二枚舌の卑劣漢と罵るか?!」

江雪斎の誘導に乗ってしまって追い詰められた信繁、万事休す・・・
.

「はてさて、合点がいきませんなあ。」

初めて正信が発言しました。

「わが主、三河守がそのようなことを申すはずはござらん。」

「はぁ?」

信繁を追い詰めたと思っていた江雪斎、正信の言葉に虚を突かれます。

「そもそもわが主には、沼田城を譲り渡す記はござらなんだ。」

「はっ、何を言い出すのか!」

「北条に伝えたのは、奪い取るなら好きにせよ!、ということ。」

「譲り渡す、とは言っていないと申すか。」

三成が問いただします。

「奪い取るなら好きにせよ、でございます。起請文にもそう書かれているはず。そこに、手柄次第、とありませぬか?
己が手柄次第で沼田城を奪い取るなら、徳川は邪魔はせん、という意味でございます。」

起請文には確かに「手柄次第」と書かれてありました。慌てる江雪斎。

「それは言葉の解釈によりまする!手柄次第とは、いつでも欲しい時に受け取れば良い、という意味ではござらんのか?拙者はそうとっておった!」

「はぁ?・・・そういうとり方も出来申す。」

「徳川殿は約束されたのだ、間違いなく沼田を譲り渡すと仰せられた!わしははっきり覚えておる、おぬしも聞いていたはずじゃ!!」」

「はて。」

「本多殿!」

「忘れ申した。」

正信に突き放されて唖然となる江雪斎。信繁も事の成り行きに呆然となってしまう中、秀次。

「ずっと気になっていたのだが、譲り渡す、にせよ、奪い取る、にせよ、それは沼田が真田の城であることを暗に認めていることにはならないか。
元々北条のものであるなら、取り返す、奪い返す、と言うべきである。」

「それは・・・」

「これは何より北条は沼田を真田のものと思っている証拠じゃ。語るに落ちるとはこのことと違うか?
ここまでだな、冶部。」

すごく全うな判断。
秀次が良識人であることが描かれた瞬間でした。
でも、三成にとっては、この判断はNGなんだよね(涙

「双方の言い分は聞きつくした。後ほど殿下のお裁きを申し渡す。」
.

納戸に戻った信繁を満面の笑顔で迎える昌幸。

「よう頑張った!勝ち戦さじゃ!これでもう、北条もさすがに沼田から手を引くだろう。
わざわざ秀吉に裁定を願ったから、こういうことになる。」

そこへ三成が入ってきます。慌てて隠れる昌幸。

「ここにいるのはわかっておりました。今更お逃げなさらずともよい。」

そして信繁に向かいます。

「余計なことをしてくれたな。」

驚き、怪訝な表情になる昌幸と信繁。

「どういうことでございましょう。」
「おぬしのおかげで算段が狂った。」
「聞き捨てなりませぬな。」
「気持ちはわかるが、安房守殿。これでは困るのだ。」
「ご説明いただきたい。」

「殿下にとって何より大事なのは北条を上洛させること。そのためなら沼田はくれてやっても良いと思っていた。」

「では今日は何のためにあったのですか!?」

さすがに激する信繁。そりゃ、そうです。

「すんなり北条に沼田を渡しても良かったが、それでは真田の立場がないと思い、それゆえの今日であった。
安房守、ここは折れてくれぬか。」

「沼田を諦めよ、と言われるか。」
「そういうことだ。」
「お断り申す。」
「そなたが折れなければ、北条と戦さになる。」
「望むところだ。」

「真田と北条の戦さだけではすまなくなる。日の本を巻き込む大いくさになるは必定。」

「ふっ、まさか沼田ごときで。」

その沼田が火種となるのだ!!
理不尽なことは承知の上。この通りだ。」

三成が頭を下げた・・・あの三成が。
その姿に目を見張る信繁。

「石田様、お手をおあげください。沼田は引き渡しましょう。」

思わず信繁を見る昌幸に、最早これまで、ということを眼差しで伝える信繁。肩を落とす昌幸・・・長い沈黙の後、顔をあげた三成、真田親子を見る表情が心苦しさに歪んでいました。

「沼田と同じだけの領地を真田に引き渡すよう、徳川に掛け合うつもりでいる。」
「沼田に変わる土地などございません・・・いらぬ心遣いでござる。
一つだけ、望みがございます。
沼田のはずれにある名胡桃城には、わが真田の先祖代々の墓がござる。あそこだけは渡すことはできません。」

「ならば、名胡桃城はそのまま真田に残す。」
「あとは殿下の御上意に従うのみでございます。」
「すまぬ。」

去り際、信繁を見やる三成。今までない眼差しでした。

名胡桃城にご先祖様の墓があるとは知らなかった、と信繁。

「でまかせに決まっておるではないか。
なんかちょっと悔しくてな。しかしおかげで名胡桃城は残ったぞ。名胡桃城は一際高い所にある。あの城からは沼田が丸見えじゃ。名胡桃城さえ抑えておけば、沼田に睨みを利かせることができる。」

何とか秀吉に一矢を報いた、と少し得意気な昌幸でしたが、そんな父を見つめる信繁には、もう、かつて父の策に驚き感心していた表情はありません・・・

かくて、三成が温情で名胡桃城を残したことが、江雪斎、信繁の、話し合いで和睦する、という意図をぶち壊すことになる。
しかし裁定そのものが茶番だったんですもんね・・・
.

かくて、沼田の領地のうち、沼田城を含む石高三分の二が北条へ、名胡桃城を含む三分の一が真田のものとする、という裁定が下りました。

名胡桃城の価値を熟知しているのは氏政も同じ、怒り狂います。ましてや上洛などとんでもない。
江雪斎の、今はとにかく京へ、との必死の説得に全く耳を向けず、城の受け渡しに千人以上の兵を動かしてはならん、という秀吉の命に返って反抗、二万の兵を沼田周辺に送り込むのでした。

そんな北条の動きを注視し、仕掛けてくるのを、今か今かと待つ秀吉を、向こうもバカではない、となだめ、抑える三成。
「つまらん!」秀吉。

沼田城では、大叔父、矢沢頼綱が城を明け渡すことを拒んでいました。
城を守って亡くなっていったものたちの名をひとりひとり呟く大叔父。
「教えてくれ!あのものたちに何と言って詫びればよいのだ!あやつらはなんのために死んでいったのだ!」
しかし、大きな力には逆らえない。
.

裁定は下ったものの、一触即発の空気が流れる中、ついに事件が起きてしまうのです。

沼田城を守っていた北条の家臣、猪俣氏が突如名胡桃城に攻め込み、これを奪い取ってしまい、城を守っていた城代の鈴木主水が自害してしまうのです。

一報を聞いて緊張が高まる上田の信幸たち。
内記はすぐに出陣を、と迫りますが・・・そこへ本多平八郎が乗り込んできて、今すぐ名胡桃城を攻めよ、居合わせたのも何かの縁、百の兵をお貸しいただければ先陣を務めると、いつもの大音声でのたまわりました・・・が。

「舅殿は口を挟まないでいただきたい!」

ぴしゃりと跳ね除けた信幸。何ゆえここにおられるのか、と押し返し、平八郎がたまたま稲の顔を見に来ただけ、と答えると、さらに声を励まします。

「ならば稲のところへお戻りください。ここは真田の軍議の場でござる。あなた様は徳川の家来、すみやかにお戻り願いたい!!」

正論なれど、相手は傍若無人な平八郎。一同、思わず固唾を飲んでいると、平八郎は破顔一笑。
「婿殿、よう言うた。」
と、その場を立ち去りました。頑張りました、信幸。
まずは京にいる昌幸に報ることに。
「悔しいのは俺も同じだ。」

報せを聞いた昌幸。
「こんなことなら名胡桃城も北条に渡しておけばよかった。」
と悔やみます。自分の策で古くからの家臣、鈴木主水を殺してしまった・・・家臣の悼む昌幸に、ほっとしました。
即、名胡桃城を取り返す戦さを始めようとする父を止める信繁。

「父上、天下にお伝えするのが先です。」
「いちいち許しを請わねばならぬのか!」

「勝手に動いては、真田も始末を受けることになります。
父上、世の仕組みは変わったのです。

信繁の言葉に座り込む昌幸。

あくる日、秀吉に名胡桃城のことを報告した真田親子は、迷惑はかけない、真田の兵だけで奪い返す、と戦いの許しを
請います。
しかし、秀吉は、わしに預けてくれぬか、そなたの悪いようにはせぬ、あとはわしに任せよ、と許されませんでした。
寂しそうに立ち去る昌幸。

そりゃ、待ちに待った機会ですから、真田なぞに任せるわけがないのです。
それでも三成は、今一度北条に上洛を促す文を出すので、兵を挙げるのを待って欲しいと願い出ます。ぎりぎりの外交。

「それで断ってきたら、いよいよ戦さじゃ。」
.

出浦と酒を飲む昌幸。

「城を奪われたにも関わらず、取り戻せるにも関わらず、手をこまねいて見ているだけとは・・・何のために秀吉に従った・・・」

裏ぶれる昌幸。

「聚楽第は一見堀があって責めにくいが、調べたところ、東の方が手薄だ。攻め落とせるぞ。」

と、出浦。盟友、同志ならではの慰めの言葉です。
かつて大阪城を見た自分も同じ事を考えたことを思い出したのでしょうか。
出浦に酒を注ぎながら、寂しげに微笑む昌幸。

一方、信繁もまた、あれほど悔しそうな父上の顔は始めてみた、と上田からの使者、佐助相手に話していました。
出浦様もでございます、と佐助。

「さぞ、無念であろうよ。」
.

「子供の喧嘩に親が乗り出してくるようで、見苦しいわ!」

三成の懸命の文も氏政の怒りを煽るだけでした。氏政も昌幸と同じ、ひとつ城を取った、取られたこととしてしか見ていないのです。だから猪俣が名胡桃城を攻め落とした時も、何も動かなかった。かえって溜飲を下げていたのでしょう。
しかし江雪斎は秀吉の野望を知っている。必死で上洛を薦めるのですが、文を破ってしまう氏政。

「断ってきた。」
「思う壺。討伐の口実が出来た。」利休はまたも秀吉のやりたいことを言葉にしました。それが彼の役目。
.

「北条征伐じゃ!すぐに支度をせよ!」

ついに命が下りました。
三成はなおも今一度上洛の催促を申し出ます。信繁も、氏政が上洛すれば沼田の真偽を聞くことができる、と嘆願します。
しかし。

「散々わしは救いの手を差し伸べてきた。それを氏政は拒んだから、後は戦さしかない。」
「・・・畏まりました。」
もう、止められないと観念した三成。
「大名どもに触れを出せ。見たこともない大軍で北条の度肝を抜いてやる!」
浮かれつつ、立ち去る秀吉。

「ついに戦さになりましたね。」

「戦さが始まる時はいつもこうだ。
一度動き出せば、まるで暴れ牛のように前へと進んでいく。誰も止めることはできん。」

.

秀吉が大軍を率いて向かってくることを聞いた北条。
小田原城の守りに絶対の自信を持っている氏政は、望むところ、伊達との盟約もある、と、頭を下げるどころか、やる気満々。
しかし・・・「徳川を味方につける、説き伏せよ、まだ時はある」
江雪斎に命じました。
うーん、あれほど家康から釘を刺されていたのに(_ _);;

だが秀吉はあっという間に空前の大軍をまとめあげた(ナレーション)

三成のような優秀な家臣がいますからねえ・・・

駿府城。家康に会ってもらえぬ江雪斎。彼も無理だとわかっているのが、悲しい。

「だからもっと早いうちに秀吉にあっておけば良かったのだ。
この期に及んで北条につくわけはなかろう。追い返せ。」

居留守を使う家康。

「しまいじゃな、北条は・・・」
.

予想通り長くなってしまいました。もはや自己満足でしかないかも(汗

ともかく(汗々)、期待通り。三谷さんらしさ全開でした。

おさらいを兼ねつつ、北条が自滅していく過程、戦さを阻止しようと懸命に動く人々、加えて秀次、信幸たちの成長をがっつり描いていて、見応えがありました。

沼田を巡ってのやり取りは大国同志のエゴが描いていて、何て勝手な、と何度も突っ込んでしまいました。
裁定そのものは刑部のアイデアでしたが、真田を納得させるための一芝居にしたのは、三成。
もし、裁定のために家康、氏政本人が参上していれば、昌幸のプライドをある程度満足させ、沼田を譲ったかもしれません。
しかし、そもそもが氏政の上洛が目的だから、鶏と玉子の関係。各大名が名代を立てた時点で、裁定は文字通り茶番となってしまったのです。
そして三成の温情は北条攻めの切っ掛けを作ってしましました。仕掛けたのは昌幸なのですが・・・入り乱れる人々の思惑。

そして信繁。逸る秀吉を宥めつつ、ぎりぎりの外交を進めざるを終えなかった三成の思いに打たれた・・・関ヶ原に行き着くまでの信繁と三成の間柄が見えてきました。

「一度動き出せば、まるで暴れ牛のように前へと進んでいく。誰も止めることはできん。」

三成の言葉が重い。

信幸が平八郎にキッパリ釘をを差した時はすかっとしました。平八郎が嫌い、ということではありません。平八郎が信幸の人となりを認めてくれたのが、良かったです。
この出来事が信幸の運命を左右する伏線のひとつになるのだろうなあ。

秀次を、気が弱いだけでは人物として描いてたのも、お見事。
常識人で、頭も切れる普通に良い人。秀次と信幸はちょっと似ているかもしれません。
でも秀吉と互角に付き合うには、普通の人じゃだめなんですよね(涙

正信が、信繁の若さを応援する、というシーンもぐっときました。
同じ世代の昌幸、出浦、氏政がジタバタしている中で、潔かったです。

しかし、昌幸と出浦は自分たちのやり方が通じないことを、苦い思いと共に受け入れました。
静かに酒を酌み交わす、おっさん二人の哀愁が堪らんかったですわ・・・まだ、これからの活躍が残っているとはいえ。

ところが氏政は、受け入れなかった。
秀吉の化け物性に直接触れなかったためでもあるでしょうけれども・・・
時代を見越して北条のために、そして無駄な血を流すまいと必死で戦った江雪斎。
親父殿の強気の行動を、悲しげにさえ見える表情で黙って従う氏直。今までは切れがちな若者だったのですが・・・もうすでに北条の行き着く末を見通しているかのような、静けさでした。
親父さんが大好きなんだろうなあ(涙々

あと、都と上田を何日で行くかで緊迫感を出していたこと。ここ数年の大河のワープ加減にうんざりしていたので(汗)、嬉しかったです。

前半の法廷劇、後半の変転する時勢を描いて濃密な、そしてそれぞれの行く末がわかっているからこその、悲しみに満ちた回でした。
これこそ、史劇の醍醐味。次回も楽しみです。

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