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2016年5月12日 (木)

リザとキツネと恋する死者たち :映画

2014年 ハンガリー 98分 原題「Liza, a rokatunder(Liza, The fox Fairy)」

公式サイト

監督:ウッイ・メーサーロシュ・カーロイ/脚本:ウッイ・メーサーロシュ・カーロイ、バーリント・ヘゲドゥーシュ/撮影:ペーテル・サトマーリ/音楽:アンブルシュ・テビシュハージ
出演:モーニカ・バルシャイ、デビッド・サクライ、サボルチ・ベデ・ファゼカシュ、ガーボル・レビツキ、ピロシュカ・モルナール、ゾルターン・シュミエド

監督が来日時に知ったという栃木県・那須に伝わる「九尾の狐伝説」をモチーフに、主人公の奥手な女性が奇妙な事件に巻き込まれるハンガリー産のファンタジックコメディ。 

1970年代のブダペスト。リザは日本大使未亡人の看護人として住み込みで働いていた。リザを癒してくれるのは、リザにだけ見ることができる幽霊の日本人歌手・トミー谷による軽妙な歌声だけだった。

そんなある日、リザの留守中に未亡人が殺され、さらに周囲で殺人事件が相次ぐ。不審に思った刑事ゾルタンは下宿人を装って屋敷を訪れるが……。 

監督は本作が長編デビューとなるCMディレクターのウッイ・メーサーロシュ・カーロイ。世界3大ファンタスティック映画祭のうちの2つである、第35回ポルト国際映画祭でグランプリ、第33回ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭で審査員&観客賞を受賞。日本では大阪アジアン映画祭などで「牝狐リザ」のタイトルで正式上映された。(映画.comより)

Photo


@京都シネマ

最近は公式サイトが充実しているので、めったにパンフレットを買わなくなってしまったのですが、思わず買っちゃいました。
巻末にトミー谷が歌った曲の歌詞が載っているのだもの(^^

単館上映作品ため、DVDを含め、これから観られる人が多いでしょうから、ネタばれなしで感想と余談のみ書きます。
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CM出身監督作品らしい、ポップでテンポよく、おとぎ話らしい無邪気な残酷さに満ちた映画でした。

基本のストーリーは、王子様に呪いを解いてもらうのを待つお姫様、という昔ながらのおとぎ話。
同じ題材をもしハリウッドで映画化したら、もっと勧善懲悪・・・勝利を勝ち取るみたいな・・・結末になっただろうし、日本だったら、題材への思い込みが強くなりすぎてしまって、もっと湿っぽくなっただろうと思います。

悪霊=悪魔、というキリスト圏の映画にありがちな概念が全くなく、運不運は物の怪の仕業かもしれない、と感じる日本人の精神構造を的確に表現していて、大変興味深かったです。
西洋と東洋の文化が入り混じり、紆余曲折の歴史を持つ国、ハンガリーならではの作品かもしれません。

ヒロイン、リザは実に正統派、可憐で純情なお姫様。浮世離れした中にリアリティを漂したモーニカ・バルシャイが素晴らしかったです。
また、彼女を支えるゾルタンの武士然とした寡黙さが素敵で、だんだんハッピーエンドを願わずにはおれなくなるのです。
ハラハラドキドキします(笑

ちなみに、ゾルダンはカウボーイに憧れていて、何故かアイスランド語のウエスタンソングを愛聴しています。ウエスタンソングというカテゴリーがあるかどうか不明ですが、カントリー&ウエスタンでは絶対にない、不思議な歌なんです(笑

さて、もう一人の主役、トミー谷。
最後の最後まで、まさしく日本の妖怪、悪意のない悪意の持ち主、かつとってもキュートでした。
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実はこの映画が気になったのは、まさしく「トミー谷」というネーミングでした。
どういう意図で?なぜ?・・・と。

ネーミングの元ネタとなったトニー谷さんを知っている人は、もう少ないでしょう。
自分も晩年のTVバラエティーの記録映像しか見ておらず、有名な毒舌芸は知りませんが、体から音楽が溢れててくる人、という印象を受けました。
とにかく他に類をみない「いかがわしさ」を持った芸人さんだったそうです。(小林信彦氏の著書より)
「おそ松くん」のイヤミのモデルになった人だそうで、その波乱に満ちた人生はwikiなどで詳しく書かれています。
亡くなったのは、石原裕次郎さんが死去した前日。本人の遺言による密葬だったこともあり、その死は石原さんのニュース一辺倒だった当時はほとんど省みられなかった、と言われています。

監督がトニー谷さんについてどこまで詳しかったのかはわかりませんが、この複雑な芸人さんの生き様などが「トミー谷」に反映されているように感じました。

パンフなどではトミー谷っが歌う曲に「ヘンテコ昭和歌謡」というコピーをつけていますが、全然ヘンテコじゃないです。
1960年代のグループサウンズのテーストが素敵でした。この時代は日本もまだ洋楽をコピーすることが多かったこともあってでしょう、違和感が全くありませんでした。
本当の昭和にはもっとナンセンスな歌詞の曲が一杯ありましたし。
日本の曲と称して映画に流れた音楽の中で、一番まともな部類に入ると思います。
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素晴らしくスプラスティックでナンセンスな展開と映像。
外国人が描いたジャポニズムとして、最上の部類に入る思いますし、そういう要素を抜きにしても、東欧独特の哀愁がそこはかとなく漂っていて、お馬鹿映画なんだけれどもお馬鹿じゃない佇まいに心惹かれる映画でした。風景も味わい深かったです。

トミーの歌だけではなく、他にも素敵な挿入歌が多かったです。
リザの憧れの場所、メックバーガーで定期的に流れるジングルもとても印象的でした。
全曲入りのサウンドトラック、出ないかなあ。

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