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2016年5月

2016年5月31日 (火)

真田丸 第21話「戦端」

公式サイト

待望の嫡男誕生で勢いに乗る秀吉(小日向文世)は、北条氏政(高嶋政伸)に上洛するよう迫る。秀吉に臣従すべきという家康(内野聖陽)の勧めにも耳を貸そうとしない氏政は、逆に秀吉に条件を突きつける。それは真田が治める沼田領を引き渡すようにというもの。自らの領地を勝手に交渉の道具にされ昌幸(草刈正雄)は「戦も辞さぬ」と激怒する。戦国を終わらせようとする秀吉とそれにあらがう父の間で信繁(堺雅人)は板挟みとなる(YAH0O!テレビより)

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引用したセリフは全て概略です。
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茶々が男子を産み、望むものを全て手に入れたかに思った秀吉であったが・・・(ナレーション)

北条が上洛を拒んでいました、
秀吉が家康に北条氏政の人となりを尋ねます。
「早雲より数えて四代目、関八州の覇者たる誇りと自信を一人で背負い込んだような男でございます。」
「滅ぼすか。」
目が怖い秀吉。
「恐れながら、今は力を養う時と心得えます。残す敵は関東と奥羽のみ。ここは慌てずにじっくりを腰を据え、かかられてもよろしいかと。」
逸る秀吉を説得する三成。
「北条なんぞもはや敵にあらず、放っておいてもそのうち頭をさげてきましょう。」
家康も、北条攻めには乗り気でない様子。しかし、秀吉は焦っていました。
「一刻も早く天下統一を果たしたいのじゃ。すてのためにも、早う、日の本から戦さをなくしたいのじゃ。」
北条攻めの支度を三成に命じます。
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何ゆえそこまで急ぐか、と刑部。誰かの入れ知恵に決まっておる、と三成。信繁から、秀吉が千利休と会っていたこと、「お子が安心して暮らせる世の中にするため、北条を潰しなはれ」と利休が囁いていたことを聞くと、やはり、と。
「利休は殿下に取り入るため、殿下の喜ぶことしか耳に入れぬ。」
秀吉が実行したいと思っていることを、利休は察して呟いているのです。

どうする、と刑部。
戦支度をする時間を利用して、もう一度北条に上洛を促す書状を送る、と三成。
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すて君を囲んでの、お寧、茶々、阿茶局のティータイム。
日によって顔が市や信長や浅井長政と変わる、と茶々が言うと、殿下に似てしまったら二代続けて猿だがね、とお寧。悪気はないのだけれども、茶々の顔が一瞬険しくなりました。
腕が痛い、と愚痴る茶々に、自分で育ててもいないのに、というお寧に、産後特有の不調を説く茶々・・・まあ、きっといつもこんな感じなのでしょう。さすがの阿茶局も、どちらに頷くわけにも行かず、二人の会話にはあたふたするばかり。
しかし、今までは自分は何もできない、と控えがちだった茶々が堂々とお寧と渡り合っているのを見て、子供が出来てから自信をつけてこられたようだ、と家康に報告します。

世継ぎが生まれて、あちこちに火種がくすぶってきた、と家康。
中でも、後を継ぐのは己だと思っていたから、心穏やかではないだろう、という正信の示唆で、秀次に目を付け出しました。
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その秀次は、秀吉が赤ん坊をあやす姿を見つつ、きりちゃん相手に心情を吐露。

「正直に言ってくれ、私がどう見える?沈んでいるように見えるか?
おすてが生まれて私ががっかりしていると、皆は思うている。
むしろほっとしている。
そもそも、私は跡継ぎの器ではない、それくらいのことはわかっておる。
だから、すてが生まれて、胸を撫で下ろしたというわけじゃ。」

「左様でございましたか。」

「とは言え、おすてが元服するまでは、私が気張らねば。身が引き締まる思いとはこのことじゃ。」

「なにより、なにより。」

きりちゃん、もうちょっと語彙を増やそうね(笑

「わしの話はつまらぬか。」

ほらー。でも秀次のような人には、きりちゃんみたいなあけっひろげな人の方が気が休まるんだろうな。

「とんでもない。」

「叔父上がおられなければ、わしはただの百姓の小倅。感謝の気持ちしかない。」

手にしていた風車をきりちゃんに、おすてにやってくれ、と渡します。

「ご自分で渡されては。」

「あのように楽しげな叔父上を見たことがない。遠慮しておくよ。」

・・・この気が弱くて気のよい若者の思いを、秀吉は踏みにじってしまうのね(涙

秀吉についている信繁に風車を渡すきりちゃん。
しかしきりちゃんを異性としては全く見ていない信繁、秀次の側室にでもなれば大当たり、と秀次ときりちゃんが仲が良い事をネタに軽口を叩いて、きりちゃんの怒りを買ってしまいました。
振り回している、というきりちゃんの言い分も、全くの勘違い、思い込みとは言いきれないかも。松のことや、秀次との仲立ちを頼んだりしているし。
信繁にはその気が全くなくても、きりちゃんから何度も思いを打ち明けたれているのだから、もうちょっと気を使って欲しい。
いや、その気もないのに優しくする方が罪なのかなぁ。それに秀次の側室が大当たりって・・・

秀吉がすてを可愛がる様子を見て、今は5歳、ほとんど一緒に暮らしたことのない娘、すえを思い出す信繁。

風車繋がりで、所は上田に移り、叔父、作兵衛手作りの風車で遊ぶ、すえ。
趣向の凝らした豊臣家の風車とは対照的な素朴なものだったのが印象的でした。

上田城内では、信幸が、新妻、稲相手に大苦戦中です。

出された食事を、濃すぎる、と手をつけない稲に、それでは作り直そう、と言う信幸でしたが、おかまいなく、と。
それでは我儘な嫁と思われてしまう、と父から持たされた薄塩の梅干を頬張ります。
いや、十分に我儘やん、と多くの人が突っ込んだことでしょう(苦笑

難しい、まるで心を開いてくれない、と内記相手に愚痴る信幸。
そんな嫁は、鼻っ面をつまんで、ぎゅっと捻ってやればよい、という内記に、そんなことをすれば本多忠勝が俺を殺しにやってくる、
「日の本一、やっかいな舅だ。」
と丁度その時、忠勝の来訪が告げられます。前回の数日での再来訪に、短い期間で上田と駿府を往復する忠勝平八郎を、只者ではない、と感心する内記に
「することはないのだろうか。」と信幸。
娘を思う一心の親心だろうと内記。
「だからやっかいなのだ。」

ほんと、やっかいです。
娘の嫁ぎ先で我が物顔、婿など眼中になく、稲と仲睦まじくする平八郎。稲も、異国にで心細いのでしょう、満更ではない様子。
平八郎、ようやく信幸に話しかけたと思ったら、
「婿殿、稲のことをくれぐれも頼みますぞ」、とひとしきり娘自慢をした後、
「だから、ぜひおぬしにも稲に相応しい武士(もののふ)になってもらいたいのじゃ。」

すでに何十回と聞かされている言葉なのでしょうな。
そこへ松が、おばば様が風邪を引いたようで加減が悪い、と呼びにきました。
松の記憶はまだ本調子ではないようです。旦那と再会する、というのがポイントになるのかも。

信幸、見舞いに稲を連れていこうとするも、風邪が移っては大変、と秒速で平八郎に遮られてしまいました。
また、稲も強張った表情なのを見て、おまえはここにいろ、と信幸。

優しい信幸の性格もあるけれども、家康の養女と言う、真田より格上の、いわば大事な人質だから、むげな扱いはできません。
むしろこの時代では、稲の態度とか、ありがちな結婚生活なのでしょう。信幸が気を使いすぎなのかな、と。
愛情を抱きすぎると、政情の変化で離別させられる時が辛くなりますし。おこうの時みたく。

マイナスからスタートしたこの夫婦がどう変化していくか、楽しみです。

床に臥せってしまったばば様。高齢でもあることですから、心配です。
世話を懸命に焼いているのは、おこう。薫の言う通り、嫁の時より元気そうです。
稲はおこうのことを知っているのでしょうか。
おこうは振り切っちゃってるし、稲は気が強いし。こちらの成り行きも、どきどきです。
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さて、北条氏政は、韮山の板部岡江雪斎の所領にて密かに家康に会っていました。
上洛を薦める家康に、秀吉なんぞにはしたがわん、と氏政。

「ここだけの話、それがしとて、いつまでも秀吉の下につこうとは、思っておりませぬ。」

では何ゆえ、と氏政。

「今、戦さをしても勝ち目はないからでござる。」
勝利した小牧・長久手の時より、秀吉はさらに力をつけた。
「今は天下統一に王手をかけている。
長いものに巻かれるというのは、決して卑怯者の方便ではござらぬ。生きるための智恵と心得られませ。」

「何ゆえ説き伏せようとする。」

「北条と徳川は長年に渡り敵となったり、味方となったり、まさに複雑怪奇な間柄。
されど、今は長年の戦さ仲間と思うておりまする。
北条は関東の覇者としてご健在てあっていただきたい。この気持ち、嘘偽りはござらぬ。
上洛し、形ばかりでも秀吉に頭を下げる、それだけのこと。あとは何も変わらぬ。わしも上杉も、真田も皆そうしてまいった。
北条の家と領地を守るため。

それでも上洛を拒まれるのであれば、残念ながら、我らの間も考えねばなりませぬぞ。
手切れとあらば、氏直殿に嫁がせた、わが娘も返していただくつもりでござる。」

「そこまで申すか。」

家康の決意を聞かされた氏政、案件を持ち帰る、と答えます。上洛に少し傾いたか?

「しかし、これだけは誓って言う、いずれ北条は秀吉を倒す。」

たとい、一時頭を下げたとしても・・・なおも言い張る氏政。

「心してかかられませ。さもなくば北条は滅びますぞ。」

「・・・ははは・・・」
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徳川も上杉も真田も・・・本音は皆氏政と同じ。でも、家と領地を守るために頭を下げた。しかしプライドが邪魔して、どうしても頭を下げれない北条。相手は百姓あがり風情なのに・・・

いつもは口先半分の家康ですが、今回の北条説得は、誠心誠意でした。

「北条に滅んでもらった方がどれだけ助かるか。
しかし、心底救ってやりたくなったのだ。何の得にもならんが、たまには得にならんこともしてみたくなるもの。いかんか。」

それでこそ、我らが殿、と正信。
何の得にもならぬことができる。それが秀吉との大きな違いとなるのでしょう。
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氏政は、沼田を真田から取り上げ、北条に渡すことを上洛の条件として突きつけました。
この期に及んで条件をつけるとは、とても危険なのに。

「舐めおって!」

案の定怒っています、秀吉。
むしろ好都合、となだめる三成。
「沼田を真田から取り上げ、北条に渡す。その采配を殿下が行うのです。」
これこそが天下惣無事。よき手本となるだろう、という三成の案に納得する秀吉でしたが・・・
「しかし、真田は納得せんだろう。」

その通り。

北条の上洛の条件を聞いて驚愕激昂する信繁。
「沼田は真田の城でございます!父が納得いたしません!」
そこで昌幸を京に呼ぶから、説得してくれ、と三成。
「無理でございます!」
「全ては戦さを起こさぬため。まげて頼む。」
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京に呼ばれた昌幸。
呼ばれた理由はまだ知りません。出浦を伴って上京してきました。
上田は息が詰まるので、ぜひ自分を同行させて欲しい、という信幸の願いは敢え無く却下。城を守らないとね・・・

さて、沼田のことを聞いて当然ですが、激怒する昌幸。
すぐに帰郷しようとする父を必死で止める信繁。出浦が、源次郎が困っているではないか、と加勢してくれました。
だけれども、昌幸が話を飲むわけがありません。どうしても沼田が欲しければ力ずくで来い、受けて立つ!と吼えました。

・・・というような次第を三成に伝える信繁。

「まあ、そんなものだろう。鼻から当てにしておらぬ。」

いつもの小憎らしい言い方で、緊迫した状況を軽く受け流されてしまいました。いや、本当は三成も困っているはず。
ここで刑部が策を提案します。

「北条と真田を引き合わせ、殿下の御前で談判をさせるのだ。戦さではない、話し合いで落着させる。
その上で本来、沼田を治めるべきは北条か真田か、殿下が白黒はっきりおつけになるというのは。」

案を三成から聞いた秀吉。
「おもしろい。」
「ことの次第を承知している徳川殿にも来ていただきましょう。」

一方、父を説得する信繁。

「如何に北条の言い分が理不尽か、これではっきりいたします。」
氏政も徳川も来る。
「どうかご了承ください。これが新しい時代の戦さなのです。
父上、殿下の前で氏政と渡り合っていただきたいのです。沼田を守るために。」

「戦さなら、受けて立つより他はなかろう。」
出浦の援護射撃です。
新しい戦さ・・・と聞いて考えこむ昌幸。

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しかし。

氏政は、話し合いを拒絶しました。
上洛はあくまで沼田をとり戻した時、順序が逆、と。

確かにその通りなのですが。

家督を譲られている息子の氏直も、父の度重なる拒絶に不安を感じ、秀吉と戦ったら負けるのでは、と江雪斎にそっと尋ねます。
負けぬとしても大変な痛手を被るだろう、と江雪斎。
その上で、最悪の事態を避けるため、隠居した氏政に代わって上洛することを薦められますが、氏直、殺されることを恐れて逃げちゃいました。やっぱりヘタれ・・・でも江雪斎、氏直が逃げることは予想していたのでしょう、さして落胆もせず、自分が名代で行くことに。
「沼田を取り戻して見せます、」
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「沼田、沼田、沼田・・・まるで喉に刺さった小骨じゃのう。」

家康は、北条がまた沼田を持ち出してきたことに、そして真田が頑固に撥ね付けるやり取りにほとほと嫌気をさしています。
もう、巻き込まれたくない、というアイコンタクトを正信に送りました。
元はと言えば、家康の約束違えだったような・・・あまりに複雑すぎて忘れちゃった(大汗;;
上田合戦も沼田が原因だったのは、覚えてます。
ま、来週、じっくり聞けるでしょう(汗

こうして北条は江雪斎が、徳川は正信が名代として京に来ることになりました。
収まらないのは、昌幸です。
だって自分だけ本人なのですから。

「そんな場にのこのこと出ていかれるか!!」
荒れる昌幸を静めようと手を焼く信繁。
「これは好機やも知れんぞ。一人の兵も失うことなく、沼田を守りぬけるかも。」
呟く出浦。
「うるさい!!!」
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昌幸が断固拒否していることを聞いた三成と刑部。
真田が加わらねば話にならん。

「戦さになるぞ。」
三成。
「今は北条と戦う時ではない。戦えば未曾有の大いくさになる。大いくさになれば、せっかくの惣無事が台無しになる。
その先には何がある。大名が互いに喰らい合う乱世に逆戻りするだけだ。」

「今一度、父親を説き伏せよ。」

従わぬ場合は。

「その時はおぬしが父の代わりをするしかあるまい。」

「私が」

「それしかないな。」

「それは無理です。」

「戦さを避けるためだ!」
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やむなく父の名代をなった信繁。
会場は・・・椅子とテーブル、何だか新鮮です。
江雪斎と気まずい対面、正信が加わっても誰も口を開かず、気まずい時間が流れます。

つと席を立った信繁、廊下を隔てた納戸のような小部屋に忍び込むと・・・昌幸が隠れていました。

「ここに隠れているくらいなら、一緒に向こうにまいりませんか。」
「わしは出ていかんと決めた。」
「しかし」
「お前がやるんじゃ。」
「父上」
「自分が出るのが嫌で言っているのではないぞ。お前は上方に来て、一段と成長した。いつまでも親を頼るな。」

いや、信繁は昌幸を頼るとかというのではなく・・・まあ、いいです(^^;;

「徳川を味方につけるのじゃ。徳川がどっちにつくかで、勝負が決まる。
源次郎、決して沼田を北条に渡すな。」

「畏まりました。」
「これは戦さじゃ!」

会談の広間に戻った信繁。

いきなり表情を変え、にこやかに正信に話しかけだしました・・・今日一番の見せ場だったかもしれない。

正信の体を労わることから話を広げていきます。
正信も狸親父ではありますが、今は当事者ではない、できたらあまり不愉快な時間は過ごしたくない。
話を弾ませる二人を、憮然と見る江雪斎。

そこへ秀吉登場。

「沼田城は上野の崖上に立つ小さな城にすぎない。しかし、その小城を巡り、真田と北条と徳川、として豊臣の威信を賭けた戦いが始まろうとしている。」(ナレーション)

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かなり端折ったと思ったのに、やっぱり長くなってしまった(汗

豊臣と昌幸の折衝で右往左往する信繁。
刑部がアイデアを出していて、三成のブレーンらしさを発揮していました。
三成は心底戦いを避けようとしているんですねえ。惣無事とは彼の理想でもあるのだから。秀吉、北条そして真田の落としどころを模索して、本当は信繁と劣らず切羽詰っているはず。
三者の中では真田が一番弱いから、どうしても何かと押しつけてしまうわけで・・・
信繁の心中を察するだけで、お腹が痛くなります。

一方で、もう力づくの時代ではないことを、京に来て実感していく昌幸。方や小田原に引っ込んだきり、プライドを捨てられない北条。

・・・沼田を巡る意地の張り合いの経過の史実ははっきりしていないようですので、三谷さんの腕の振るいどころです。
取りあえず、次回はいつも以上に、セリフの量がとんでもないことになるのでしょう(^^;;

信繁がどこまで頑張れるのか。楽しみです!

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2016年5月29日 (日)

殿、利息でござる!:映画 

公式サイト

原作:磯田道史「無私の日本人」(文春文庫)
監督:中村義洋/脚本:中村義洋、鈴木謙一/製作総指揮:大角正、両角晃一/プロデューサー:池田史嗣、三好英明、鎌田恒幹/撮影:沖村志宏/美術:新田隆之/照明:岡田佳樹/録音:松本昇和/編集:川瀬功/音楽プロデューサー:津島玄一/主題歌:RCサクセション/ナレーション:濱田岳
出演:阿部サダヲ、瑛太、妻夫木聡、竹内結子、寺脇康文、きたろう、千葉雄大、橋本一郎、中本賢、西村雅彦、山本舞香、岩田華怜、堀部圭亮、斉藤歩、芦川誠、中村ゆうじ、重岡大毅、上田耕一、羽生結弦、松田龍平、草笛光子、山崎努

Photo_2


「武士の家計簿」で知られる歴史家・磯田道史による評伝「無私の日本人」に収録されている一編「穀田屋十三郎」を映画化。

時代劇では初主演となる阿部サダヲほか、瑛太、妻夫木聡、竹内結子、松田龍平ら豪華キャストが共演。物語の舞台となる仙台出身のフィギュアスケート選手・羽生結弦が、仙台藩の第7代藩主・伊達重村役で映画に初出演を果たした。「白ゆき姫殺人事件」「予告犯」の中村義洋監督がメガホンをとり、時代劇に本格初挑戦。

江戸中期、財政難のため民衆に重税を課す仙台藩では、破産や夜逃げが相次いでいた。寂れ果てた宿場町の吉岡宿でも年貢の取り立てや労役で人々が困窮し、造り酒屋を営む穀田屋十三郎は、町の行く末を案じていた。そんなある日、十三郎は、町一番の知恵者である茶師・菅原屋篤平治から、藩に大金を貸し付けて利息を巻き上げるという、宿場復興のための秘策を打ち明けられる。計画が明るみになれば打ち首は免れないが、それでも十三郎と仲間たちは、町を守るために私財を投げ打ち、計画を進める。(映画.comより)

@MOVIX

原作未読です。
ちょっとネタばれが含まれているので、ご注意くださいませ。
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ポスターや予告だけ見ると、すごく弾けた内容の映画のような印象を持ってしまうけれども、実は「武士の家計簿」や「武士の献立」の系統なんだろうな、と思って観にいったら、予想的中でした。

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↑このポスターは反則なほどインパクト大ですな。宣伝担当の方々のアイデア、智恵の結晶です。素晴らしい。

とてもまったりとした、そして地味な正統派の時代劇です。

もう少しテンポが良い方が好みなのですが、この映画のまったり感は、落語の人情噺に通じるところがあって、オチはわかっていても、最後まで飽きずに観れました。

濱田さんのナレーションで当時の貨幣価値を分かりやすく見せつつ、瑛太さん演じる菅原屋が、阿部さん演じる穀田屋のペースに巻き込まれていく序盤のテンポは軽快。
阿部さんのキラキラした眼差しが、可愛い(^^
トントンと進んでいた話が、なんだかんだで中々訴状が通らず、穀田屋のコンプレックスが明らかになるところで、暗転。
あとは、綿々たる人情噺へ。

実話通り、何年もかけての計画が実るまでを、うまくまとめていたように思います。

こんなに無私の人たちがいたなんて。実話だけれども今や、ほとんどファンタジーです。
昔の方が格差は激しかったし、貧乏だったのに。
どこで、どうしてこんな社会になってしまったんだろう。

穀田屋が一旦退場した後、作品を牽引していたのは、西村さん、憎々しいのに実はお人好し、というお馴染みのキャラが実にはまっていました。

一方で、気になった箇所もいくつかありました。
理想を語り、自らも出資し、村人たちを居住まいも正しく堂々とまとめてあげ、上役の間を駈けずりまわっていた大元締めが、いきなり日和ってしまった原因をぼかしてしまったこと。
疲れ果ててしまったのか、脅されたのか・・・「私の立場もわかってくれ」だけじゃわからなかったです。

あと、お百姓や人足たちはともかく、武士の鬘はちゃんとこしらえて欲しかったです。
さすがにメインの武士たちには問題はなかったのですが、サブの人のがひどかったです。
こういうところで手を抜くと、すごく安っぽく見えます。品格のあるお話なのに。

正直言って、映像など、映画ならではのコクはあまり感じませんでしたが、映画館で観て良かったな、とは思いました。寄席で落語を聴く風情を楽しめましたので。

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2016年5月28日 (土)

仮面ライダーゴースト #32「追憶!秘めた心!」

公式サイト

五十嵐(モロ師岡)の記憶の世界に入り、10年前の父・龍(西村和彦)、仙人(竹中直人)らの“実験”を間近に見るタケル(西銘駿)。眼魔(ガンマ)とは?眼魂(アイコン)とは?そして、父がタケルに託した思いとは?
子供化現象が進行、子供たちがさらに小さくなり始めた。このままでは大人が子供のまま命を落としてしまう。タケルはシブヤ(溝口琢矢)と子供になった母・美穂(中原果南)を仲直りさせようと奔走、マコト(山本涼介)、アラン(磯村勇斗)は子供化現象を食い止めようとするが…。(公式サイトより)

10年前、ガンマイザーに対抗するために15人の英雄の眼魂を集めた龍。
英雄の魂は選別したんだそうで、これには色んな意味で突っ込んでしまいました。
魂を選別するって、どうやって?
何だかお手軽すぎるというか・・・まあ、今やアイテムでしかないですものね。当初の設定がどんどんデフレている気がします。
ともかく、龍はその力をタケルに託した、というわけです。
その時、タケル、8才かあ・・・。
理由が、無限の力を信じて、というだけでは、マコトやアランの背負っているものと比べて、インパクトが弱いように感じました。もっと大きな謎があるのかな。
無限の力・・・もう死んでいるし・・・それは龍、もしくはおっちゃんの策なのかな。どんでん返しがあるのでしょうか。

マコトとカノンが西園寺の実験台にされたことと、西園寺の、眼魔世界の独り占めしたい、もしくは手に入れたいという野望と微妙にずれている気がするのは、西園寺がなぜ眼魔を欲しがっていたのか、未だにわからないからです。
この件だけでなく、眼魔ってわからないことが多すぎる。描いているのかもしれないけれども、ぼんやりな自分にはわからないです~。

今回はシブヤ母子に持っていかれちゃったかな。
子供になったお母ちゃんの、未来の旦那に対する執着には、ちょっと引きましたが。
溝口さん、大きくなったなあ。

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2016年5月27日 (金)

動物戦隊ジュウオウジャー 第15話「戦慄のスナイパー」

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デスガリアン反応にジュウオウジャーが駆けつけると、そこにデスガリアンの姿はなく、たくさんの“人形”が落ちていた。デスガリアンのプレイヤー、ハンタジイは特殊な銃で生物を人形にしてしまうのだ。遠くからジュウオウジャーを狙いすますハンタジイは、セラと大和まで人形にしてしまう。残る3人は一旦退散し作戦を練ることになるが…!?(YAHOO!TV より)

人形を一杯家に持ち帰っていたけれども、元に戻ったら大変やん、と思っていたら、ちゃんと大変なシーンを撮ってくれていました。
オチを飛ばさないスッタフに拍手。

東映公式を読んでいたので、狙撃戦の描き方に、ああ、そうか、と納得。
ひとりひとり斃されていくことで緊迫感を増していくところを、時間内でうまく作ってありました。
レッドさんとブルーさんは早々に人形に、残り三人のうち、しっかり者のシロさんが先に倒れ、犬猿の仲のイエローさんとグリーン君が残ってしまう、ということでスリルは頂点になる、ということですな。
犬猿の仲っていうけれども、偏屈なグリーンさんは誰とも仲良くない気がする。俺様のイエローさんだって・・・要するに、レッドさんとシロさん以外は協調性のない人たちばかりだと、改めて思いました。

西部劇に出で来る大口ばかり叩く爺さんをイメージしたのでしょう、ハンタジイ。ヒゲをもっと活用したら良かったのに。奥の手ってことなのね。残念でした。

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2016年5月26日 (木)

重版出来! 第7話

公式サイト

心(黒木華)が担当する漫画家・中田伯(永山絢斗)が、三蔵山(小日向文世)のもとでアシスタントとして働き始めて一ヶ月。長年、三蔵山のもとで働いているチーフアシスタントの沼田渡(ムロツヨシ)は、明るく大らかな対応で“過去最高に面倒な後輩”中田の面倒を見ていた。
だが、流星のごとくあらわれた中田は、絵は下手なものの三蔵山はその類まれなる才能に一目置おいており、沼田は徐々に中田に対して劣等感を募らせていった…。(公式サイトより)

原作未読です。
今回はセリフは中心の感想にしてみましたが、全て概略です(汗
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ストーリーは沼田のモノローグで進みます。

中田への嫉妬心を冗談でわぎらわす沼田。
しかし、不器用で真面目、人との距離間を察するのが苦手な中田には、彼の冗談は通じない。
言葉に出したら、言ったことが本当になってしまう・・・「言霊」を、自分の祖父が亡くなった時のことを挙げて、真摯に注意されしまいます。
でも、しゃれの通じない奴だと、受け流せない沼田。なぜなら、中田の言葉には真実が含まれているから。

三蔵山先生の奥さんの好意を乱暴に跳ね除けてしまう中田を注意する沼田。
そこで中田の生い立ちが、今の、人を人とも思わす態度をとる原因の一つになっていることがわかるのです。
両親に捨てられ、祖父と二人きりで育った。母との思い出と言えば、首輪に繋がれていたこと、食事は1日一回だったこと・・・首輪のことは、彼には珍しく冗談にわぎらわせていましたが、本当だったかもしれない。
ネグレクトされていた子供だったこと。それが、彼の作品のエネルギーのひとつとなっている。
彼の作品のバックボーンに言葉を失う沼田。

中田の異種さを知るにつれ、沼田の、新人賞を取ってから10年、一本の作品も掲載してもらえない自分に比べて、ネームが湧き出てくる才能、かつ心という編集に恵まれている中田への鬱屈した思いは募るばかり。
中田が心に渡し忘れたネームノートをこっそり読んで、あまりの思念の強さに引きづられしまい、恐怖のあまりインクビンを投げ飛ばしてしまいました。
ところが、投げ飛ばしたインクがネームノートにかかってしまい、思わず隠してしまうのです。
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中田のネームノートを夢中で読む心。一冊抜けていることに気づきます。
心に言われて、三蔵山のスタジオでノートを探す中田、一緒になって探すアシスタントたち。
言うに言い出せない沼田。
沼田の挙動不審、表情に気づいた三蔵山は、中田のノートを隠していること、そして彼の焦燥も見抜いていました。
沼田からインクで汚れたノートを見せられた三蔵山は、私がやったことにして中田に帰そう、と言ってくれます。そして
「作品を創るということは、自分の心を覗き続けることだ。」
と。
心に言った言葉と同じ。ぶれない人です。だからずっと第一線を走り続けられる。

ずっと猫背で温和なコヒさんの存在感が半端です。すごい役者さんだなあ。

こうしてネームノートは、三蔵山が自分が汚してしまった、と中田に返されました。
しかし納得しかねるような表情の中田。

中田から渡されたノートが汚されているのに驚く心。
安井、壬生、菊池たちは、すわ、苛めか、と無責任な推理で盛り上がりますが、心は帰っていく中田を追いかけました。

「さかなくん、さんだ!」

安井がさかなくんが好きだったとは(笑
和気藹々とした編集の雰囲気に癒されました。
.

心は、沼田のアパートを訪れ、中田が、ノートの件は三蔵山が誰かを庇っていると思っている、と話します。なので、チーフの沼田に相談にしにきた、と聞いて焦る沼田。
しかし、心の言葉は意外なものでした。

「本当の犯人は先生の奥様だと。」

中田の闇がこんなに深いとは(_ _);;

愕然とする沼田。
そして、本来なら、一番怪しいはずの自分が、中田には見えてすらいないことにショックを受けるのです。
つまり、ライバル、いや、同業者としてすら見てもらっていない。

大塚シュートのマンガを平凡、ゆるい、と断定する、相変わらずの中田。
普通の設定で面白くする力があるんだ、という先輩たちの言葉に
「マンガ描かなくったって生きていけるような奴ですよ。マンガでうまくいかなくっても帰れる所がいいですねって話ですよ。」
「お前、帰るところ、ないの?」
「ないです。せいせいします。」

中田の生き様をじっと見る沼田。

大学の漫研でも一番うまかった。20歳で賞も取った。
でもそれからはボツばかりで、何年経ってもボツばかりで。いつまでもアシスタントで。みんなどんどんプロになって売れっ子になって。
冗談言って悔しさを紛らわして。
まだ書ける、諦めない!

しかし、中田が現れました。

圧倒的な才能。
自分に正直で、他のことなどお構いなしで、自由で、残酷で。
マンガの神様に愛されるのは、きっとああいう男だ。

そんな時、中田が沼田のボツネーム原稿を偶然手に取り、読み始めます。激怒して止めようとする沼田。こいつだけには酷評されたくない・・・
ところが、読んでいた中田は涙するのです。
意外な成り行きに驚く沼田。他のアシスタントたちも、それはアンドロイドの自己犠牲、涙するような話だったか?と。

「違います、これは自分自身の存在を問う物語です。」

わからなかった~とアシスタントたち。わからせるようにできなかった、だから、ボツになった、とも。

ボツになった時のことを思い出す沼田。

この編集さんは感性が鈍いのかもしれない。
好みも違えば、教養だって違う。

もっとコミカルな要素を入れてみたら、という三蔵山からのアドバイスにも、実は納得できていなかった。
自分の描きたいものは、そうじゃない。

いつかは。いつかは、いつかは、いつかは・・・

「天才は皆に夢を見せることができる。だからこそ、近くに影を作ってしまうのかもしれませ.ん。」
.

三蔵山に改まって挨拶をする沼田。

「40歳になりました。20歳から倍もたってしまいました。
その間、戦わずにきてしまいました。
理解してもらえる、いつか、いつか・・・本気で戦わないまま、ここまで・・・

夢を追いかけている自分は、他の人とは違う、そう思いたかったんです。
夢を目指している間は、特別でいられた。
特別な人間でいたかったんです。」

「自分に向き合ったんだね。」
「時間がかかりました。」

やっぱり辞めちゃうんだね・・・
こうして沼田は家業の酒屋を継ぐと、アシスタントを辞めていきました。

見送る中田に、新人賞をもらった作品を、これだけは捨てれなかった、と渡します。
あのネームを原稿にしないのか、と尋ねる中田。

「描くならとっくに描いてた・・・お前が泣いてくれたから、もういいや。」

そしてネームノートを汚したのは自分だと打ち明けます。
驚く中田。なんでかわかるか、と問う沼田。

「絵がヘタでムカついた?」

あまりにあさってな返答。でも・・・・

「お前はすごいな。」

この、すごいな、と言った時の沼田の表情に・・・涙々

「頑張ってくれ、俺の分も。」
「無理です。僕は僕で、他人にはなれませんから。」
「そうだな、その通りだ。元気で。」

沼田の差し出した握手、沼田の手の先っちょだけを恐々と握る中田。恐らく人生始めての握手。

ずっとマンガのことだけを考えていた。365日、24時間。
幸せだった。
現実なんていらなかった。ただ、マンガの中だけで生きていたかった。

涙・・・

沼田と中田の別れを見ていた心。
沼田が去った後、何にムカついたのだろうと呟くに中田に言います。

「うらやましかったんだと思います。中田さんの人生がどんなだったとしても、沼田さんは中田さんになりたかったんだと思います。」

なぜ?
心の言葉の意味が全く理解できない中田でした。
.

うまくいく人と、いかない人。分かれ目はどこにあるのか。沼田が今まで会ったどの編集者とも合わなかったとしたら。

いつもの店で、いつものように五百旗頭さんに尋ねる心。

「例え合わないとしても、作家が自分で乗り越えなきゃならない壁がある。」

編集者が手を出せない部分、手助けできるだけ。

「あまり過保護にしても、伸びしろなくすしな。」
「子育てみたいですね、育てたことないですけど。」
「俺もだ。」

担当した新人さんにどんな作家になって欲しいか、とも尋ねます。

「担当が変わっても、雑誌が変わっても、一人でどこまでも泳いで行ける作家。」

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牛露田のエピは来週以降に続くので、今回の感想は沼田に絞りました。

沼田からもらった落語の入った端末を聞く中田。
実家に戻った沼田。ポップの上手い絵に、ほっとしつつも、じんわりと切なく感じました。

彼のモノローグがそのまま、自分の感想です。
彼の言葉、ひとつひとつに共鳴してしまって・・・

もし、理解してくれる編集者と出会っていたら・・・
しかし自分を貫くためには、自己中心にならなければならない時もある。それには勇気がいる、パワーもいる。
そしてその姿勢を貫くのはしんどい。
売れっ子になった人々を、時流に乗った、運が良かった、とよく評するけれども、自分と向き合い続けるエネルギーを保てない人を、運命は素通りしてしまう。運命を引き寄せる力が、沼田には欠けていた。マンガが好きなあまり、マンガの世界に安住してしまっていた・・・って言うのは簡単ですけれども(涙

創造者を目指して、挫折していく人を、このドラマのテーストでやんわりと描いていましたが、沼田の気持ち、戦わなかった、特別な人でいたかった、幸せだった、という言葉が痛くって、見終わった後、しばらく動けませんでした。

そしてムロさんが素晴らしかったです。
もうお別れなのが寂しい・・・

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2016年5月25日 (水)

重版出来! 第5話、第6話

公式サイト

原作未読です。
毎週見ているし、感想も書いてはいたのですが、まとめきらぬまま放置(汗
すっかりたまってしまいました(汗
7話はこれから見ます(_ _);;

5話では社長、久慈の半生と、廃棄される本や雑誌への思い、一方で、売れるカバーデザインを目指す小泉、大塚の思いをくみとる人気デザイナー、野呂を描いていました。

善行銀行。よくわかりますわ。
そして、人間が持って生まれる運は皆一定量。今まで宝くじに当たったことがないけれども、そのおかげでどこかで命拾いしているかもしれない、というようなことも。
中々、人間、そんな風には考えられないものですけれども、久慈は実践していました。

久慈のエピは、いい話すぎてちょっとメルヘンみたいでしたが、それがこのドラマのテーストとよくマッチしていたと思います。廃棄される本たちに手を合わせるシーンにうまく繋がっていました。

山本夏彦氏の著書に、文庫ブームが来る前に「本が大量消費物になれば、本屋は倉庫と化す」と予言した人の話が書いてあったことを思い出しました。
それまでは、久慈が宮沢賢治の本に涙したように、本は高価な物であって、一冊一冊を大事に大切に読んでいた、ということ。
大量消費物になったおかげで、昔なら手の届かなかった本を手に入れることができるようになった反面、毎月大量の本が廃版になっている。
廃棄される大量の本や雑誌には胸が痛みました。

ネットで古本を含め、手に入れられるようになった今、書店にとっては苦しいかもしれないけれども、本たちにとっては幸なのかもしれない、なんてことを思いつつ。
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売れるカバーデザインが創られていくプロセス、とってもわかりやすく描かれていて興味深かったです。
忙しい中、原作者、そして作品への敬意を保ち続ける野呂のスタンスも良かったです。

五百旗頭の普通らしさを描いたシーンも多かったのが、嬉しい(^^

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6話は、安井がなぜ極端にビジネスライクな編集者になったかを描いていました。
回想での安井は、作家に懸命に寄り添おうとする、熱血な編集者。何があったのか・・・

原作者の髪型に合わせるために、安井に全部書き直しを命じられた東江。うーん、酷ですわ。
そういうことならば、漫画化する時にリサーチしろよって思わず思っちゃいましたです。
しかし、これも新人にとっては乗り超えなければならない試練。
とは言え、ここまでズブの素人を突き放してもいいんだろうか・・・それだけ東江が優秀だってことなのでしょう。

安井のやり方に猛反発を覚える心でしたが、東江の担当を外れた今となっては、手出しができません。

一方、中田は絵はプロの水準には達していないけれども、抜群の個性で新人賞を受賞。
雑誌に掲載された自分の絵を見て、今更、ヘタなことを自覚、ショックを受けてました(笑
一緒に頑張ろう、という心に、きょとんと、頑張るのは僕です、と中田。まだまだこれからだなあ、と思いきや、一方で女神だとも言っていました。
ちょっとアンバランスな感じがしたのは、気のせい?
心の口ぞえで、絵の修行のために三蔵山のスタジオで働くようになったのは良いんだけれども、沼田の表情が気になります。

中田と同じ号でデビューした東江ですが、自分の作品とは言えない。道具のように使われているだけ・・・

時は流れ、お正月。
心が入社してからもう9ヶ月、仕事も段々覚え、良い編集者ってなんだろう、という悩みが深まっている心。

東江は、もう、安井は当てにならない、と見切りつつ、限られた表現自由の中で、文字通り身を削って作品を良くしようと頑張ってしました。

彼女が絵を書いた連載が単行本になるも、カバーは原作者の写真。原作者ありきの作品なのだから仕方がないこと、つまり、そういうこと。絵はそこそこ上手ければ誰でもいい。
大塚シュートのカバーデザインができるまでの工程となんという違いでしょう。

心は、以前、編集者に頼ってダメになったマンガ家をたくさん見てきた、と言った三蔵山に、その意味を尋ねます。
編集者に頼ると楽だから、と三蔵山。
自分では何も考えなくなる、ただ絵を描いているだけ、つまり道具になってしまうということ。
何のためにマンガを書くのか。それに尽きる。
そして、なんのために仕事をするのか、と心に問います。

今はかつてのように、真っ直ぐに理想を言えなくなってしまった心。でも、なりたくない編集者ならいる。
安井はなんのために仕事をしているのだろう、と一人ごちます。

何故安井は変貌したのか。
五百旗頭や菊池の回想を交えて語られました。

和田、菊池、安井たちはかつて「コミック FLOW」というマンガ雑誌の編集部にいました。
この雑誌は、質の高いマンガを掲載していたけれども、売り上げは伸びず、赤字が続き、ついに廃刊となってしまったのです。
菊池がフリーになった理由がわかりました。

良い作品を載せたい一心で、家庭をも犠牲にして頑張ってきた安井。
何とか廃刊を免れようと手立てするも、売り上げは改善されませんでした。
自分が惚れぬいた作家、加藤了を口説きおとして連載を初めてもらい、担当者として深く信頼されていたのですが、雑誌が廃刊決定になったことを伝えるのを躊躇したために、一気に信頼を失ってしまうのです。
加藤氏の作品はバイブスにて引き続き連載されることになったのですが、安井は担当を外されてしました。

雑誌を自分のもののように語る編集長に猛然と抗議する安井。
雑誌はあんたのものじゃない、みんなで一緒に育ててきた、みんなの家なんだ。

そのこと以来、安井が何より優先させるのは、バイブスを「コミック FLOW」の二の舞にはさせない、絶対に廃刊にはさせない、ということ。
そのためには、まず、売る、そして赤字にしてはいけない。

再び春が近づいて。
連載を完結させた東江は、安井から、新たに原作の漫画化を依頼されますが、断わりました。
断られた安井の表情が、何とも複雑でした。東江の旅立ちを喜んでいるのか、自分の使命を噛み締めているのか。

再会した心に、バイトをしながらでも、自分の描きたいものを書いていく、と東江。
心の「恋心」は通じました(^^
辛い環境だったけれども、放り出さずに最後まで向かい合った東江。
道はまだ遠いけれども、頑張って欲しいです。

一方、安井にねぎらう和田。
いくら質のよい、理想とする雑誌を作ったって、売れなければ全てが消えてしまう。
自分たちの家を守るために、売れる雑誌を作るノウハウを極める。

かつて、作家と共にマンガを作り上げていた情熱をそのまま、本の売り上げに傾けている、安井。
こういう人がいなければ・・・と思わせてくれたお話でした。

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2016年5月24日 (火)

真田丸 第20話「前兆」

公式サイト

秀吉(小日向文世)の側室となった茶々(竹内結子)が子を身ごもる。秀吉は有頂天になるが、城下ではそれをやゆする落書きが発見される。信繁(堺雅人)は石田三成(山本耕史)や大谷吉継(片岡愛之助)と犯人探しに乗り出すが、捜査は難航する。怒りがおさまらない秀吉は、犯人が見つからなければ門番や町人たちまでをも処刑すると言い出す。知恵を絞る信繁。豊臣政権への信頼を揺るがしかねない事態に寧(鈴木京香)は…。(YAH0O!テレビより)
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引用したセリフは全て概略です。
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松を連れて上田に昌幸親子。
死んだと思っていた松が戻ってきて、ばば様と薫たちは大喜びの中、沈んだ表情の信幸。
「また皆で一緒に暮らせるのですね。」と言うおこうの微笑が辛い・・・
しかし決まったことはそうしようもない。
二人きりになって、「すまん!」と頭を下げる信幸ですが、おこうはまたいつものこと、と受け流します。
私が頭を下げることはあっても、あなたさまが頭を下げることはありえない。
「例え離縁だとしても、頭を下げるとは・・・」
言葉の綾だったのですが・・・黙って自分を見つめる信幸に

「え?」
「すまん!」
「畏まりました。」
今度は信幸が拍子抜け。
「驚いたり、怒ったりはせぬのか?」
「驚きはしましたが、お考えがあってのことでしょうし、悩みぬかれた末のことと存じますし・・・」
最初こそ淡々としていたおこう、次第に泣き出します(涙
「ただ、私としては・・・いったい何がいけなかったのでしょうか。」
「そうではないのだ。」
「では?」
「徳川から本多忠勝の娘を嫁にもらうようにといった話がきた。今の真田は徳川に逆らっては生きてはいけぬ!」
「そういうことならば。」
「おこう!」

抱き合っう夫婦。お似合いだったですものね・・・
.

真田家の人々に別れの挨拶をするおこう。
「これはひどい、ひどすぎる」と低い声で怒るばば様。
非難が自分に向けられそうになって昌幸。
「実はわしは断るつもりだったのじゃ、しかし源三郎がどうしてもと。な?」
何がな?だよ、といつものことながら呆れて父を睨む信幸でしたが、誰がどう言うか言うまいが、決定はなされたのです。
「これも真田の家のためでございます。」
「これ、やめよか?」
おいおい、昌幸、やめれるわけないのに~(^^;;

松「生きてさえいれば」、薫「体だけは大事にしなさいね」、ばば様の悲しみは一通りでは」ありません。
昌幸の兄の子、ということは、信幸、信繁と同じく孫ですものね・・・
.

そうこうしているうちに稲のお輿入れ。
従者にふんして付き添ってきた平八郎、輿の陰で泣いております。が、昌幸にはバレバレ。嫁の父と聞いて驚き、呼ばなくてもいいのですか、と言う薫に、せっかく化けておるのじゃ、そっとしとこう、と昌幸。

本当に稲を愛しているのね。この徳川家重臣の娘への愛情が今後、信幸にとっては吉とでるか否や。

よそよそしくも滞りなく祝言が終わったあと、二人きりになった信幸と稲。

「不思議な縁でこういうことにあいなった。よろしく頼む。」
「はい。」
「ここからは、ここがそなたの家じゃ。不便があればなんでも申してくれ。」
「よろしいのですか。」
全く表情を変えない稲。
「かまわん。」
「よろしいのですね・・・」

信幸の緊張感が半端ありません。

「寒うございます。」(笑

そりゃ、暖かい静岡から来たんですもんね。寒いでしょう。
少し可愛いところ見せた稲さんです。そして見知らぬ土地に、しかもいわば敵地に嫁いできた稲への気づかいを忘れぬ信幸。

慌てて外に出て、着物を持ってこさせようと女子衆を呼ぶ信幸の前にかしずいたのは・・・おこう!

「おい、おい、おいおいおいおい!」
「薫様のお情けでこちらでご厄介になることに。」
「無理だ、無理だ、無理だ!」

場所が変わって。

「いくら何でも、ありあえません!」
「離縁されても何とか源三郎のそば近く仕える手立てはないものかと、おこうがそれは熱心に望みましたのでね。」
すました顔で薫。
「ほんにお前は良く出来た嫁じゃのう。」
とばば様。
「もう、嫁ではありませぬが。」
うれしそうなおこう。
「そうじゃった。」

このことは昌幸も知らなかったようです。

「わしも心を痛めておったのじゃ。源三郎もおこうをそばにおけるのじゃ。素直に喜べ。」
「若殿様、遠慮なく、なんでもお申しつけくだされ。」

おこうさん、お嫁さんだった時より、表情も生き生きと、綺麗になりました。
こうして和気藹々の真田家。しかし信幸だけは・・・

「できるわけないだろう!!」

信幸の「言葉が上田の山々に響く・・・

.

楽しい真田家でした~。
とっても三谷さんらしい流れで、楽しかったです。
.

一方京では。

聚楽第に後陽成天皇が訪れ、大名たちを、帝の前で秀吉に忠誠を誓う形をとらすことに成功した秀吉。家康に、ご満悦っぷりをひけらかしてりおます。
適当に追従を述べながら、秀吉を観察している家康。

「あとは北条と伊達が従えば、この国はあやつのもの。」
「絵空事ではのうなってございましたな。」本多正信
「だが、秀吉には大きな悩みがある。あれには跡取りがおらん。
ようやく手に入れた天下。誰に継がせるか。さぞ、頭がいたいことであろう。」

.

開けて天正17年。

お寧の間で阿茶局と茶々たちが茶話会をしております。ビッグスリーです。きりちゃんも控えております。
「尾張の小さなお武家の出でいらっしゃるのに」って、にこやかな顔で阿茶局、さすが、何気にきつい。しかしお寧もさるもの、終始にこやか。そらお互い、喧嘩するわけにはいかない立場ですもんね。
われ関せずを装いながら、いや、天然なのか、茶々もさるもの、負けずにお寧に牽制。
怖いです~(^^;;
こういう人たちとはランチは絶対にしたくないです。

食欲旺盛な茶々を見て、阿茶局、懐妊されてのでは、とお寧に囁きます。まさか、とお寧。
しかし、本当でした。この時秀吉、54才。
茶々が懐妊したことは、すぐに世間に広まりました。

ある晩、信繁は平野長泰とともに三成に呼び出されます。

噂が広まるのを憂慮する三成に、めでたいことなので良いではないですか、と言う信繁。

「それがそうでもないのだ。
今宵、ここの内門の白壁に、落書きをしたものがいる。ご高齢の殿下に御子が授かることを揶揄する落首であった。
殿下のお耳に入れば、激しくお怒りになるのは目に見えている。一刻も早く消してしまうように門番に命じた。
だが、たまたま通りかかった片桐殿が落首を見つけ、殿下のお耳に入れた。」

早まったことをした、と側でうなだれる片桐。本当、いらないことをしたもんです(汗

「殿下はその不埒ものをすぐに捕らえるようにお命じになられた。私は別の仕事で忙しいゆえ、この一件はおぬしらに任せる。」

信繁、早速現場に赴き、平野も感心する鋭い推理を働かせます。

早速三成に報告に上がる信繁。
三成と大谷刑部は、秀吉の新しい策、刀狩の実行方法の算段の最中でした。
刀狩は教科書にも乗ってました。百姓たちに刀を差し出させ、勝手な争いを封じること。兵農分離ですな。

三成は、集めた刀を溶かして釘を作り、方広寺の大仏建立に使う、という策を立てていました。
それなら、ご利益がありそうなので、むしろ喜んで刀を差し出すだろう、と感心する信繁。

刀狩の話がひと段落して、信繁は落首事件の経過報告をします。

番人を皆呼び出したのだが、一人だけ体の調子が悪いと、出てこない者がいた。何でも見回り中に転んでしまったので、夕べは早くに返ったのこと。
現場から壊れた梯子の破片が見つかったこと、住まいにも帰っていないことなどから、その男が何か知っているのではないか。

男の名が尾藤道休、と聞いた三成は、住まいは本願寺、おそらく名前から察するに坊主であろう、紛れ込むのなら、大寺のあそこが一番だ、と。
三成の推理どおり、道休は本願寺に逃げ込んでいました。しかし「頼ってきたものを守らぬわけにはまいりませぬ」と、面会を拒絶されてしまいます。

犯人は道休に決まっている、という平野に、決めつけるのはよくない、本人を会って聞いてみないことには、と信繁。
三成に、本願寺と話をつけてくれるように頼みます。
三成が訪れたのは、秀長でした。
病をおして、本願寺への取り成しを一筆したためてくれる秀長。

「それにしても兄上にも困ったものだな。近頃とみに怒りやすくなられた。」
「左様でございますな。」
秀長の前では三成も本心を言える。
「少しでもわしが肩代わりして、兄上の重荷を分かちあえればよいのだが。病なんぞに罹っている場合ではないな。」

暗い表情の三成。

秀長のとりなしで本願寺内で寝込んでいた道休に面会できた信繁、平野。
しかし、道休は、あの日だけさぼっていたわけではなく、毎晩さぼっていたのだ、と言いました。
百姓は苦手な自分にできることといったら、槍を担いで隣村の連中とい戦うしかない。ところが刀狩、というのが始まって、刀を奪われた上に喧嘩もしちゃならないとなったら、後は何をすりゃいいんだ。

「やっとありついたのが、番人の仕事だってわけだ。」
「だったらなおのこと、きちんとなさねばならんのだろう。」信繁
「だってやつことなんぞ、ありゃしない。誰かが攻めてくるわけでもなし。そうだろう?」

百年以上続いた戦国の暮らしを捨てきれない男。こういう人たちが巷には溢れていたのでしょう。

背中を痛めて、もう長くは生きられないだろう、と道休。自分への疑いを晴らす決め手をもっていました。

「どうせ、生きててもなんの役にも立たない男だ。だから、これだけは誓う。落書きしたのは俺じゃねえ。俺にはそもそも無理なんだ。
なぜなら、俺は字が書けねえのさ。」

.

賊は道休が毎晩見張りをさぼっていたことを知って、その時間内に落書きにおよんだ。
では、犯人は一体誰なのか。振り出しに戻ってしまった。考え込む信繁、三成、平野。

「余計な口を挟んですまんが、たかだかいたずら書きではないか。上に立つ者がいちいち目くじらをたててどうする。」
刑部が、正論を述べました。しかし。

「同じことを殿下の前で言えますか?」

普段、刑部にだけは全くつっかからない三成なのですが、かなり思いつめている様子。

「もちろん」と刑部がすっくと立ち上がったのを、慌てて止めます。

「申すべき時がくれば、私が申し上げます。」
.

一向に進まぬ捜査に苛立ちを募らせる秀吉。三成に命じます。

「この件、決してうやむやにはせんぞ。書いた奴は必ず厳罰に処す。わしを侮ったら、どんな目に合うか、思い知らせてやるのだ。
そもそも門番たちが悪い。門番すべて、その役を免じ、今すぐ牢へ繋げ!
明日の夜、磔にする!」

「お待ちください!」

「わしが本気で怒っていることを、知らしめるのだ!!」

牢に引っ立てられていく門番たち。
犯人が見つからなければ、次は俺たちの晩だぞ、と震え上がる平野。

前回に引き続き、信繁はきりちゃんを介して秀次に会います。

「このままだと、今宵、みな磔にされていまします。」
二人して、殿下を諌めて欲しい、と頼み込みます。
「確かにこのことは行き過ぎだと思うが、しかし、どう申せば・・・」
清正の時は逃げましたが、大勢の人の命が関わる今回は、逃げずに聞く秀次。優しい人なんですね(涙

「ばかなことはやめろ、でよろしいのでは?」ときりちゃん。
それはいくらなんでも、ということで、信繁が口上を作ります。

「そもそも、落首が書かれるのは、殿下が下々から慕われているということ。殿下は万人に愛されておいでです。それを御自ら裏切ってはなりませぬ」

しかし信繁、秀吉の心情を全く汲み取っていませんでした。そんな薄っぺらな正論、おためごかしが通用する相手ではない。
信繁に言われたとおりに奏上した秀次、秀吉の怒りの火に油を注いでしまったのです。まだまだ若いです、信繁。

「お前は何もわかっていない!
わしのことはかまわん、猿さとかハゲネズミだとか、若い頃からさんざん言われてきた。
今度のことが許せんのは、どこの誰かが、わしの息子をコケにしよったんじゃ!
書いた奴を見つけ出し、耳と鼻をそぎ、磔にした上、首をはねる。
それでも許せん。そいつの親類縁者、ことごとく磔じゃ!」

.

その晩、17人の門番たちが磔にされた。ああ、本多力さんも亡くなっちゃったのね・・・

「こんなことがあって良いのですか!」

自室で酒を呑む三成に詰め寄る信繁。

「彼らには、何の罪もない、酷すぎます!」

一言も語らぬ三成。業を煮やして、という感じで退室した信繁に、三成の妻、うたが改まります。

「旦那様はずっとひとりでお酒を飲んでらっしゃます。今夜はいくら飲んでも酔えないと。」
.

聚楽第の中庭で、殿下がわからない、とぼやく信繁ときりちゃん。そこへお寧が現れます。

「殿下のせいで、皆様に迷惑をかけているみたいですね。ほんとうに申し訳ないことだわ。

人は痛いところを突かれた時に、一番腹がたつもの。
あの落首が切っ掛けで、生まれるお子が殿下のお子ではないのでは、と噂がたったでしょう。
誰よりも疑っているのは、ひょっとしたら殿下ご自身かもしれません。」

「まさか。」

「ほりゃねぇ、あの年になるまで子宝に恵まれんかったひとだで。」

「正直に申しまして、殿下が恐ろしゅうございます。」きりちゃん
「こらっ」信繁

「いいんですよ。遠慮のう。」

「殿下はお変わりになられた、と皆さん仰っておられます。」

「みんな、あの人のこと、わかっとらんの。殿下は昔と少しも変わっとらん。
昔から怖い人でした。明るく振る舞っているけど、実はそりゃあ冷たい人。信長公よりずっと怖い人。


そうでなきゃ、天下など、とれません。」
.

秀吉の怒りはさらにエスカレートします。

犯人が名乗り出るまで、町人たちを一人ずつ籤で選んで磔にせよ、と命じられたと、信繁と刑部に話す三成。

ありえぬ・・・うなだれる一同。
そこへ、本願寺から道休が亡くなったという報せが届き、信繁が閃きます。
それは、これ以上無駄な人死にを出さないために、道休に罪を被ってもらうこと。

「生きていてもなんの役にも立たないと、道休は申しておりましたが、この際、役に立ってもらいましょう。」
「確かに名案。」
「殿下を欺くのか。」
刑部はすぐに乗り気になりますが、三成は慎重です。
「腹を括られよ」刑部。
「露見すれば、命がないぞ。」
「露見しなければ良いのです。」信繁

本願寺からおくられた躯に刃を入れる刑部。

.

首の入った木箱を持って参ずる三成、控える信繁。

「落首を書いたのは門番の道休という男でした。」
「誰が首をはねた。」

できれば、生きたまま捕らえたかったのでしょう・・・怖い。
本願寺に引き渡すように命じたところ、首だけが送られてきた、と三成。

「六条河原に晒せ。」

これで一件落着と思いきや。

「こやつの一族、親類、悉く探し出し、その首もはねよ。
家を焼き払い、隣近所の住人も根こそぎ磔にしてしまえ!」

「お待ちください。お願いでございます。どうか、この首をもって、此度のこと、終わりとなされませ。これ以上の殺生は無用にございます!」

ついに秀吉を止めた三成。

「血迷うたか、佐吉。」

秀吉のなんと冷たい目。
主従間にかつてない張りつめた空気が走ったのを感じた信繁、思わず口を出しますが・・・

「私からも申し上げます」

「口を出すな!お前は下がってろ!」

思いっきり三成に叱られてしまいました。
犠牲は自分だけでいい。
すくと立ち上がり、秀吉を見下ろす三成。初めての構図。

「ご立腹はもっともなれど、これではあまりにも度がすぎます。」

「自分の言うてることがわかっているのか。」

ずいと秀吉に詰め寄り、顔を突き合わす三成。

「佐吉は正気ででございます。乱心されているのは殿下のほう。」

にらみ合う二人。

「・・・石田治部少輔、切腹を申しつける。」

「あんた!いい加減にしときよ!」

そこへお寧が飛び込んできました。

「お前は出てくるな。」

「私が出てこんと、あんたも納まらんでしょうが。落ち着いてよう考えや。あなたが怒れば怒るほど、噂が本当に思えてくるんだに。
そうでしょう?!みんな言うてますよ。本当のことだて。殿下がお怒りになられたんだって。」

「馬鹿申せ!」

「人はみなそんな風に勘ぐるの。それがわからんあんたじゃないでしょう。
それともないぃ?そんな道理も飲み込めんほど、秀吉様は耄碌なさったんか!
誰が何と言おうと、生まれてくる子はあなた様の子。でんと構えときゃええんです。
どうしてもご心配なら、いっそのこと、茶々殿に聞いてみりゃんせ。」

つと、怯えた表情になる秀吉。

「そんな恐ろしいこと、できるか。」

「聞いてくださいな。聞かないのですか?」

大きなおなかをした茶々が皆の背後に立っていました。ぎょっとし、拗ねた子供のような表情になる秀吉。

「だいだい聞いたところで、違う、と言うわけはない。」

「まあ、そんなこともありませんよ。
では、私の方から申し上げます。この子供の父親は・・・源次郎です。」

「お待ちください!!」

びっくりする信繁。秀吉の視線がまたきつくなりました。

「そんなわけないでしょう。殿下のお子に決まっておりまする!
おかしな殿下。」

お寧と微かにアイコンタクトを交わして、すいっと去っていきました。
お寧の許しをえて、後をわちゃわちゃと追いかけていく秀吉。

「ありがとうございました。」

緊張の解けない三成。複雑な表情でお寧に礼を述べます。

「せめてもの罪滅ぼしです。京と大坂の人たちが喜んでくれることを、なんでもよい、考えてくださいな。」
「畏まりました。」
「思い切って金をばら撒くというのは、如何ですか!?」

その場の雰囲気を和らげるため、信繁も精一杯です。

「いささか品がないな。」

信繁の精一杯さで、いつもの、口の悪い三成に戻りました。

お寧の元を辞した二人。

「実のところ、あの落首は誰の仕業だったのでしょう。」
「決まっておるではないか。」
「え?」
「民の仕業だ。大勢の民が、殿下に対して同じ思いを抱いた。それがあの落首になった。」
「だから、殿下はあれほど恐れたのかもしれませんね・・・」

うなずく三成。
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前半はコメディー、後半はシリアスミステリーと、今回もぎっちり詰まっていました。

昌幸といい、松やおこうといい、真田一族の楽天ぶりは楽しいですわ(笑

おこうさんは恐らくけろっとして信幸に仕えていくだろうけれども、真面目な信幸は、そういうわけにはいかないでしょう。稲がどうでるか・・・結構仲良しになったりして。
どちらにしても、信幸は右往左往させられそうです(^^

後半、お寧が秀吉について言った言葉がとても印象に残りました。そうできゃ、天下はとれない。

道休の横田さん、名もなき門番が本多さんと、本来モブである人々がきっちり描くことで、三成の言う「民」の存在がしっかり伝わりました。

三成が始めて本心を見せた回でもありました。

刑部を止める時に、申すべき時がくれば、私が、と言っていたのを、口だけのことと思っていたら、本当に腹を括っていました。
そうですね、リスクを背負う覚悟のない人が、家康相手に戦うわけがないのですから。
自らを幼名の佐吉と名乗って秀吉を諌め、秀吉が切腹を命じるまでの、あの刹那に、共に生きた長い長い時間がフィードバックしていたような気がしました。
しかし、秀吉はその時間を振り切って、切腹を命じたのです。引っ込みがつかなくなったとも言えるけれども・・・怖い人です。

振り切られた三成の心情を思うと、哀しい。
秀吉に、ご乱心、というからには覚悟はしていたと言え。
これを機に、秀吉から少し距離を置けば良かったのになあ、と思わず思ってしまいました。
例え秀吉個人への想いは変化したとしても、自分が動かねば豊臣政権が推し進める数多き改革は頓挫する、という責任感もあったのだろうな、とも。

お寧と茶々、それぞれのやり方で秀吉の気を静めることができました。
今のところ、天下人の妻たちとして連携ができている。
これまで二人の女性の関係をこのように描いたドラマは、見たことがなかったです。

しかし、この後、秀吉に子供ができることで、大きくバランスが崩れる・・・(_ _);;

信繁が思いついた言葉をそのまま奏上して、親族縁者、悉く磔にする、と激怒された秀次が哀れです。秀次の悲劇の「前兆」がこの時から始まった、とは思いたくはありませんけれども・・・

歴史の中の小さな小さなエピソードを膨らませ、秀吉と豊臣家の崩壊への「前兆」をがっつり描いていて、見応えのある、そして三谷さんの凄みを感じる回でした。

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2016年5月20日 (金)

仮面ライダーゴースト #31「奇妙!ガンマイザーの力!」

公式サイト

この世界を守る、と決意を固めたアラン(磯村勇斗)は、眼魔(ガンマ)の世界と人間界をつなぐ、いくつかのゲートの破壊を提案。タケル(西銘駿)とマコト(山本涼介)も協力し、眼魔の侵攻を防ぐために破壊を開始する。
そのゲートのある町で、大人たちが子供になってしまうという不可思議現象が発生した。なんとシブヤ(溝口琢矢)の母も少女に…。タケルらが大混乱に陥る中、モノリスを研究していた五十嵐博士(モロ師岡)が現れた。タケルは五十嵐の過去の記憶を体感、ついにモノリスの謎が明らかに!?(公式サイトより)

子供になったら、若返った分の記憶も全部なくなってしまうのね。
五十嵐が生きていたとは。てっきり亡くなったもんだと思っていました。
ここへきて、初めてシブヤの話が。ラーメン屋の息子だったんだ。それがどうして修行僧になったかまで、描いてくれるのでしょうか。かなり突飛な転身なので、気になります。
五十嵐、そして回想シーンでの龍、西園寺の再登場。話の流れはやっとタケルに戻るのでしょうか。
でもモノリスにはマコトとカノンの失踪も絡んでいるからなあ。こちらも謎のままだし。

今回のタケルとアカリの会話で、いったん15個の眼魂を集めるも、願いが叶わなかったことを思い出しました(汗
タケルが生き返れるかどうかという、このシリーズのテーマなのに、なんかマコトとアランのエピの中に紛れてしまっているなあ(汗
眼魂が英雄の魂だという設定も、今やほとんど機能してないし。
その上にまた新たな謎。タケルが他人の記憶の断片を読めるようになったのにはどういう理由があるのか・・・。

あと、今更ですが、眼魔の世界の守護神、ガンマイザーがアデルの姿をコピーした経緯もよくわからなかったです。
まあ、そういう所は脳内補填はするにしても、父殺しの代償として得た能力なのだから、もっとメリハリを効かして描いて欲しかったです。

と、文句ばかり書きましたが(汗)、今回は高岩さん登場で、すべて吹っ飛びました。
本編での顔出しはお久しぶり(^^)/
戦闘シーン、どうなっているのか・・・釘付けです!

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2016年5月19日 (木)

世界から猫が消えたなら:映画

2016年 日本 103分 

公式サイト

原作:川村元気「世界から猫が消えたなら」(小学館文庫)
監督:永井聡/脚本:岡田惠和/製作:市川南/プロデューサー:春名慶、澁澤匡哉/撮影:阿藤正一/美術:杉本亮/照明:高倉進/編集:今井剛/音楽:小林武史/主題歌:HARUHI/音楽プロデューサー:北原京子
出演:佐藤健、宮崎あおい、濱田岳、奥野瑛太、石井杏奈、奥田瑛二、原田美枝子

Photo


映画プロデューサー・川村元気による同名ベストセラー小説を、佐藤健&宮崎あおい共演で実写映画化したヒューマンドラマ。

脳腫瘍で余命わずかと宣告された30歳の郵便配達員の青年の前に、青年とそっくりな悪魔が姿を現わす。悪魔は青年に、大切なものと引き換えに1日の命をくれるという。電話や映画、時計など大切にしてきたものが次々と失われていく中、青年は元恋人と再会を果たし、かつての思いや別れの時を思い出していく。親友や疎遠になった父の思いに触れ、亡き母が残した手紙を手にした青年は、人生最後の日、ある決断を下す。

「いま、会いにゆきます」などの岡田惠和が脚本を手がけ、「ジャッジ!」の永井聡監督がメガホンをとった。人気音楽プロデューサーの小林武史が音楽を担当。(映画.comより)

@TOHOシネマズ

原作未読です。
突っ込み含めてネタばれしていますので、ご注意ください。
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粗筋などから想像出来るとおりの、ファンタスティックなストーリーです。

物語は主人公のモノローグで進みます。名前はわからないまま。
主人公の父親は仕事一筋の無口な時計職人。
時にはぶつかる父と一人息子の間を優しく取り持つ、優しく物静かな母親は、数年前に病死。
その後息子は家を出て、同じ町の中で一人暮らしをしている。

映画好きな大学の同窓生で、今は映画館で働く元恋人。主人公と別れた後でも、母親と親しくつきあっていました。
大学の同窓生、映画マニアで、今はレンタルビデオ店の店長をしている親友"ツタヤ”、本名タツヤ。

時々大きく波打つシーンはあっても、猫がメインテーマのひとつということもあるのでしょうか、基本、低血圧なテーストというか淡々と物語は進んでいきます。

正直言って、両親や元恋人のキャラ造形が類型的で、作品途中まで切なさが伝わってきませんでした。
二人が出会った切っ掛けである電話がなくなったために、元恋人が主人公のことを忘れてしまう、というシチュエーションは良くあるし、母親は良い人すぎるし、画面も、奥行きがあまり感じれなかったです。

映画が消えてしまったことで、元恋人が勤めている映画館があっという間に空き地に様変わりするのには、胸が痛みました。
そして親友が不治の病であることを知ったタツヤに、いっとうグッときました。

タツヤは、映画のことになると熱弁をふるうけれども、それ以外の時は割りと無表情。その無表情さの中に、映画のことを語り合う友を得た嬉しさをちらっと覗かせるだけだった。
その彼が、主人公に見せる最後のDVDを探しつつ、取り乱す。
この落差を濱田さんが緻密に演じられていて、彼の感情の爆発が、冒頭の余命宣告を受けた主人公のイメージシーンを別にして、本作の中で一番のアクセントだったように思います。

話が進むにつれ、父親のことが気になり始めました。
妻を亡くし、今またたった一人の子供を失おうとしている。

息子が不治の病に罹ってしまうとは思いもよらなかった母は、息子がいつかたった一人になってしまうことを心配しつつ亡くなった。
しかし、家族で最後に残るのは、父親になってしまうのです。

亡き母の思いは、元恋人によって息子に伝えられ、死に直面した彼の心を癒しました。
では、父親は?・・・と。

父親が余命いくばもない妻と、息子を撮った写真は、手が震えていたため、ひどいピンボケだった。
ラストのシーンは、父が、生まれたばかりの息子を抱いて病院から戻ってきた妻を出迎える時に遡る。
父が息子にかけた言葉

「ありがとう。生まれてきてくれてありがとう。」

何か物をなくせば1日生き延びられる、と悪魔に囁かれた主人公が、そのこと承諾するたびに悪魔の選択した物が消え、物にまつわる記憶が欠けて行く。
それは、主人公が死を向き合うまでの心象風景。
いつ死んでもおかしくない、という現実は変わらないけれども、明日死ぬ、という宣告もまた、ファンタジー。

ということで映画は終わるのですが、ラストを見て、違うイメージを抱きました。

全て、死の床に伏した息子に語ってやった物語だったのでは、と。
息子の心が安らぐように。

もしくは、息子が死んだ後に、思い浮かべた息子の死の間際の煌き、そして苦しまずに逝ったと思いたい、父の願望の物語。

母の手紙は本当にあっただろうし、現実的な仮定として、元恋人や親友との思い出は、それぞれ本人たちから聞くこともできただろう、と。

彼らの記憶の欠片を丁寧に集めて、息子の人生を再構築したのかもしれない。
そういう風に観ると、むしょうに切なくて哀しい。
哀しくて寂しい話なのかもしれない・・・あくまで勝手な想像です。

あ、猫、とっても可愛いです(^^;;
北海道ロケも趣きがあって素敵でした。

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※鑑賞した佐藤さんの映画と舞台の一覧(TV及び感想を書いていない作品は除く)

劇場版 さらば仮面ライダー電王 ファイナル・カウントダウン
ROOKIES -卒業-:映画
トリック 霊能力者バトルロイヤル:映画
BECK:映画
ロミオとジュリエット:舞台
「るろうに剣心」(2012):映画
リアル 完全なる首長竜の日:映画
カノジョは嘘を愛しすぎてる:映画
るろうに剣心 京都大火編:映画
るろうに剣心 伝説の最期編:映画
バクマン。:映画

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2016年5月18日 (水)

動物戦隊ジュウオウジャー 第14話「ウソつきドロボーおバカ系」

公式サイト

人気パティスリー店にケーキを買いに行ったアムは、兄・不破数宏と、病気の妹・まりんに出会う。不破は、妹の手術費用のため、警備会社で昼も夜も働いていた。明日からの宝石展の警備も担当するらしい。そんな中、デスガリアンのプレイヤー、ドロボーズが出現。不破の話を聞いたドロボーズは、宝石を奪おうと、不破に取引を持ちかけるが…!?(YAHOO!TV より)

コミカルなプレイヤーでしたが、お話は結構シビア。
妹さん、何の病気なんだろう、治療費、警備員で貯まるのだろうか、間に合うのだろうか・・・なんてことを考えてしまいました。
こういう情絡みでデリケートなお話は、ジューマンたちの中で一番人間に近い感情の持ち主、シロさんがメインに。
それにしてもシロさん、お買い物するお金はどうやって工面しているのだろう。レッドさんちのハウスキーパーのバイト代?
レッドさんが出しているのかなあ。それとも真理夫叔父さんなんだろうか。お二方ともお金持ってなさそうなのが難点・・・いや、叔父さんは芸術家だから意外に・・・下世話な詮索ですね(汗

それと、話には全く関係はないけれども、以前から感じていたことを。
ピンクがないと、やっぱり色のバランスが悪いような気がします。華やかさが足りないというか。あくまで見た目ですけれども。

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2016年5月17日 (火)

真田丸 第19話「恋路」

公式サイト

信繁(堺雅人)は茶々(竹内結子)にせがまれ大坂城の中を二人きりで案内する。まだ若い茶々が過酷な運命を生き抜いていたことを思い知った信繁は、奔放に振る舞う茶々に対し好意を抱いてしまう。九州平定を目前にした秀吉(小日向文世)は茶々を側室にしようと考える。秀吉の周囲は信繁と茶々の仲をいぶかり始める。一方、家康(内野聖陽)は信幸(大泉洋)と、忠勝(藤岡弘、)の愛娘・稲姫(吉田羊)との政略結婚を持ち掛ける。(YAH0O!テレビより)

引用したセリフは全て概略です。
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今回のタイトル「恋路」。何とも複雑です。
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大坂城にて。
真田の件で秀吉を取り持ってくれた礼として、茶々に、二人きりで付き合わされることになった信繁。
秀吉に、決して入ってはならぬ、と言われている蔵を見てみたいとのこと。見てはならんと言われたら覗きたくなるのが人の常。
蔵には大量の武具がしまってありました。
こんなところが見つかったら、と冷や冷やな信繁に、見つからなければいい、と相変わらず明るくマイペースな茶々でしたが、蔵の中に入ると、態度が一変します。

「殿下はどうして見せたくなかったんでしょ。」

そして生い立ちを語りだします。

「兄、万福丸はその時十歳、殿下の命で串刺しの刑にされました。
私の親しい人たちは、みんな殿下に殺されました。」

痛ましそうに聞く信繁。

幼い頃から夥しい人が亡くなるのを見てきた。おかげで血を見るのが怖くなくなった。
「ですから私は人が死んでもなんとも思わない。自分が死ぬことも怖くない。」
血痕の痕も生々しい槍を触りながら
「血の匂い。いったい何人の人を斬ってきたのでしょう。この血はどんな人の血、どんな人の体の中に・・・」
その時、槍が倒れてきて悲鳴をあげて倒れる茶々を受け止める信繁。
「死を恐れない人の驚き方ではありません。」
「・・・殿下に側室になるように言われました。まだ答えておりません。そなたはどう思う?」

信繁に抱きとめられたままの茶々・・・これはプロポーズ。信繁は気がついているのかいないのか・・・例え気がついていたとしても、そして茶々のことが好きであっても、思いを受け止めることなど絶対に無理。信繁の一挙一動に真田の存亡がかかっているいるのだから。それ故に茶々への感情はストッパーがかかっているともいえます。

「殿下の側室になられることは茶々様にとって幸せかどうか、私にはわかりませんが、しかし側室をお断りになれば茶々様はあまり幸せなことにならないかと。」

当たり障りのないことしか言えないです。
まあ、そんなことは茶々も重々承知ではいるのですけれどもね。
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「茶々に惚れてしもた。」
「誰の膝の上かわかってますか?」

仕方なく茶々のくどき方をお寧に相談する秀吉。
「あの子にとって母親も父親もあなたに殺されたようなものでございます。
ほんなら下手な小細工などせんと、真正面からぶつかっていくしかございません。」

「それで落ちるか。」
「さあ。」

お寧の、静かな哀しみ、悔しさを秘めた表情。
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京に建設中の聚楽第を茶々の御殿にすると、秀吉から聞いた茶々は、源次郎が一緒でなければ行かぬ、と駄々をこねます。
信繁、すごく迷惑そう。秀吉が止めてくれることを願っていたでしょう。しかし、茶々に甘い秀吉、もちろん、と即決してしまいます。

秀吉が出かけた後、皆に疑われるから、殿下の前であのようなことは言わないでください、と茶々に願い出るも、すでに噂になっている、と大蔵卿に言われて真っ青になる信繁。
すでに片桐且元は完全に決めつけてます。信繁が否定しても聞く耳持たず、叱責の仕方も浅井と真田では身分違い、となんだか的外れ、真田にすごく失礼なことをいってたぞ(苦笑
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駿府城では。

今は徳川に仕える信尹が昌幸たちを迎えていました。
信幸に、徳川の下につくのは真田にとって決して悪いことではない、と信尹。同意する信幸に、少なくとも徳川から攻められることは、もうない、と。
一方昌幸は、大坂城の時もそうでしたが、早速駿府城の攻め方を練っておりました。城攻めを練るのはこの人の道楽ですな(微笑

完全に記憶を取り戻してはいない松に、上田に行けば母上様とばば様がおられる、きっといろんなことを思い出す、と信幸。自身も早く上田に帰りたいのでしょう。しかし・・・

平八郎に新たな策を告げる家康。

「真田の動きが知りたい。安房守のそばにいて、奴が何を考えておるか、逐一わしに報せるものが欲しい。
稲をもらって真田と縁組をする。稲を真田に送り込むのじゃ。
相手は安房守の嫡男、信幸。」

平八郎、愕然、思わず命を賭けて育ててきた愛娘、といったんは抗おうとするも、殿の命令は絶対です。

家康、早速昌幸親子を呼びます。

「本多平八郎の娘をそなたの嫡男、信幸殿の嫁としてもらいたい。」

「え?」驚愕の親子。

稲をいったん殿の養女に迎え入れて、あくまでも徳川と真田の縁組としたい。

「いや、ありがたいお話ではございますが、息子にはわが亡き兄の娘で、こうと申す嫁がございます。」
「離縁すればよい話ではないか。」
「いや、そう申されましても。」
「これほどの良縁、まさかそれしきの理由で断るとは、言わせぬぞ、安房守。」

脅しですわな。でも、仕方がないこと。
泣きそうな信幸が可哀想。

辞したあと、昌幸に断るように必死で頼みます。
「どう思う」と信尹に聞く昌幸。
「言ってみれば徳川から真田に人質を出すようなもの、むげには断れますまい。」
「家康の狙いは何じゃ。」
「兄上に裏切られるのが怖いのでしょう。もしくは真田の内情を探るための間者。」
ここでニヤっとする昌幸・・・(_ _);;

「使えるな。」
「使えるな、ではありませぬ!!」信幸(涙

「いずれにしても、断れば両家の間に波風が立ちます。」信尹。
「源三郎、おこうは里に帰そう。」
「本気で仰せですか!?」
「源三郎、ここは泣いてくれ。」
「父上!!」
「すべては真田のためじゃ。」
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一方、稲だって嫌なわけで。
父の側にいて殿のために働きたいと拒む稲を説得する平八郎。説得するって、優しいなあ。
「これは殿のためなのじゃ。真田の動きを探るのじゃ。」
「稲は間者になるのですか。」
「頼む。」
「・・・喜んでお役目果たします・・・やっぱり嫌でございます!!」

しかし人々の心がどれだけ波打っても、お偉い人の命令は粛々と遂行されるのです。
両家顔合わせ、信繁、稲にとっては初対面。

「稲は殿様と真田様の架け橋になりとうございます。」

言い切る稲。自分は間者、という気配が半端ないです。信幸の不信に満ちた眼差し。どうなるんだろう・・・
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大坂では、信繁と茶々の噂が広まっていて、大変なことになっていました。
加藤清正の殺気を秘めた視線を感じる信繁。
その上片桐且元に、信繁と茶々が蔵の中に入っていたのを見たものがいる、と秀吉に告げられて大ピンチです。
他意はなくとも、二人きりで蔵に入ったことは絶対秘密にしなければならない。嘘を突き通す信繁、且元の詰めの甘さに助けられ、何とか根も葉もない偽りであることを秀吉に信じてもらうことに成功しました。
そしてお役目を変えてほしいと願い出るのですが、茶々の機嫌を損ねたくない思いもあるのでしょう、秀吉に
「気持ちはわかるが、茶々のそばにいてやってくれ。あれは寂しいおなごなのだ。話し相手になって欲しいのだ。な?」
と言われては、もう、どうしようもありません。

秀吉に信じてもらっても、城内の噂は静まらない。面白がって広げている人もいるし(苦笑
最中に大蔵卿が「姫様が」と呼びにくるんですな、困ったもんです。
もちろん断ることなどできず、茶々の花摘みに付き合わされるのですが、案の定清正が見ている・・・やけくそ気味に茶々が摘んだ山吹の花を自らの髪に刺す信繁。
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きりちゃんと並ぶ信繁。

「源次郎様にも落ち度があったんだと思う。」
「ない。」
「すきがあったんだと思う。」
「ない。」

「だけど、あれだけ綺麗な方だし1日中一緒にいるわけだから、少しはやましい気持ちになることはあったでしょう?」
「ない。」
「少しはそういう気持ちになっても、そりゃ男なんだもの、私は仕方がないと思う。」
「・・・まあ、少しは。」

きりの誘導尋問に引っ掛かった信繁(笑
信繁は、秀次に、秀次の覚えめでたきりちゃんを介してお目通り。清正を宥めて欲しいと頼むのですが、虎之助は一たびこうだと思い込んだら、まず考えを改めることをしないから、無理だ、と断られてしまいます。
そこをなんとか助けてやってください、ときりちゃんに頼み込まれ、三成に宛てて文を書いてくれました。

秀長はもう病に臥せっているのね・・・

文を読んだ三成。

「おぬしにすきがあったからこういうことになったのだ。」
「はぁい。そうです。私にすきがございました。」
もう、反論しない信繁(笑

「私が手を貸すのはおぬしのためではない。殿下の周囲で不可思議な死を迎えるものが、これ以上あってははならないからだ。
加藤清正には九州に行ってもらう。九州征伐も大詰め。」

明日より用意で忙しくなるから信繁のことなど関わっている暇がなくなる。

「世話の焼ける男よ。」
「ありがとう存じます!」
堺へ向けて出立する三成に最敬礼する信繁。
同席している大谷刑部に、三成への感謝の思いを口にすると、そこまで恩に着る事もあるまい、と刑部。
「加藤殿が九州へ行くことは以前から決まっていること。」
「そうなんですかぁ?」
まったく喰えない男です、三成。
「殿下はいずれ来るその時のために加藤殿に九州を見せておくのだと、私はそう思っている。」
「その時とは?」
「この国を一つにまとめた後の、次の一手。」
「次の一手?」
「九州から朝鮮に渡って明国に攻め込む。」

あまりに意外なことに言葉もでない信繁。

それはともかく、と刑部に、おぬしの人懐っこさは良いところだが、裏目にでることもあるぞ、と茶々の騒動の件で釘を刺されました。
「学びました。」
本当かな・・・

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完成した聚楽第に移った茶々。
大坂城に比べると人が少ない・・・他にはなにがあるのだ、と問う茶々。大坂城には入りきらぬ金銀やら武具の類をしまっておく蔵がある、という三成の答えを聞いて、

「蔵ですって。また一緒に見に行きましょうね」

また・・・氷つく、秀吉、三成、大蔵卿、信繁。さすがに茶々も顔色を変えました。こんなに切迫した表情の茶々は初めてです。
話を逸らして場を取り繕うとする一同でしたが

「また、とはどういうことだ。」

と問い詰める秀吉。顔は怒っていないけれども、放つオーラが怖い。
「また」などと言っていません、といつものように惚けようとする茶々ですが、秀吉の追求は止まらない。

「今、また、と言った。以前も蔵を見に行ったことがあるのだな。」

もう逃げ切れぬ、と信繁。

「殿下を欺いておりました。申し訳ございませんでした。」

三成、大蔵卿が席を外した後を追おうとするも、

「なんでお前も行こうとしているんだ。」
「失礼いたしました。」
「よくもわしを謀ってくれたな。」
「私が源次郎に頼んだのです。」
「すべて私の罪でございます。」
「信じておったのに。」
「無用のお疑いでございます。源次郎とは何もありません。」
「どの蔵じゃ。」
信繁に問う秀吉。武具の蔵と聞いて。

「茶々。わしはお前にこれから美しいものだけに囲まれて生きて欲しいと思っておった。
それゆえ、あの蔵から遠ざけた。お前が見てきたたくさんの忌まわしいこと、それと同じ分だけ、いや、その何倍もの楽しい思いをお前にはして欲しい。
それがわしにできる唯一の償いじゃ。
九州平定はまもなく終わる。後は関東の北条、奥羽の伊達。これがわしに従えば、この国はすべてわしのものになる。天下人として天下統一を果たすのじゃ。
そしてお前は天下人の妻となる。決めたことじゃ。

無論、わしには寧がおる。
寧がおる限り、正室にはできぬ。しかし誰よりわしは、そなたをいとしゅう思うておる。嘘ではない。」

「北政所様が聞かれたらお怒りになります。」

「あれはもう、めおとというより戦さ仲間みたいなものだ。
もちろん、わしにとっては大事なおなごだが、そこに色恋はない。」

浮気男の常套句ですなあ(汗

茶々をハグする秀吉。

「この聚楽第で天下人の妻として暮らしてくれ。
茶々にはの、この世を去る時、こう言って欲しいのだ。
茶々は日の本市、幸せなおなごでした。
このわしが言わしてみせる。」

秀吉の渾身のプロポーズの一部始終をずっと見せられた信繁。いや、見せつけられた、ということなのでしょう。
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茶々は側室になることを承諾しました。
お寧の元へ、大喜びで報告しにいく秀吉。お寧、戦さ仲間というより、もはや母親です(_ _);;

日の本一口のうまい男の口車に乗って、と大蔵卿。

この人も兼続、三成そして清正と一緒、ベクトルがあるじにしか向いていない。
茶々の軽はずみな行動で幾人死のうが、われ関せず。一時でも茶々の寂しさを紛らすことなら、何でもする、ということ。でも他の人とは違ってビジョンがないから、茶々の不利になることもしてしまう。

そうではない、と茶々。

「殿下のお話はどれもこれも手の内は見え透いている。胸を打つどころが、可笑しくて仕方がなかった。
でも、ふと思ったのじゃ。あの殿下がまるで若者のように私を口説いている。額に汗して。
力ずくで押し倒すことだってできるのに。
そんな殿下を見ていたら、この人の思いを叶えてあげたいって。」

「それも策なのが、わからぬのですか。」

「あの方は私が死ぬ時に、日の本一幸せなおなごでした、と言わせると約束をしてくれました。
言ってみたいと私は思いました。」

そして信繁に、殿下の下に返す、と。

「殿下から聞きました。お役替えを望んだそうですね。格好悪い。」

格好悪い・・・恋路を貫く覚悟がないということなのでしょうか。でもさ、それは無理と言うものですよ。
ついと信繁に近づきます。

「おかしな話をします。

私と源二郎は不思議な糸で結ばれている気がするのです。
離れ離れになっても、あなたはいつかまた戻ってくる。

そして私たちは同じ日に死ぬ。」

「遠い先であることを祈っております。」

山吹の栞を信繁に手渡す茶々。
.

「よかったじゃない。」

信繁が茶々の下から離れることになったのを喜ぶきりちゃん。

「私、あの方が怖い。」

信繁がぼぉっと手にしていた栞を食べちゃいました。
食べちゃえ、食べちゃえ。
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正式に側室として茶々を迎える秀吉とお寧。お寧の表情がちょっと怖い。
三人がいる部屋はぶ厚い黒塗りの扉で閉ざされました。
今までは障子や襖だったのに・・・

廊下で控える三成と信繁。

「茶々様を側室に迎えるということは、殿下が信長公を飲み込み、超えるということ。
この先殿下はどこへ向かわれるのか・・・独り言だ。聞き流せ。」

三成のつぶやき。

「それは間違いなく、秀吉政権が崩壊に向かう最初の一歩であった。
だが、この時、豊臣家の人々はそのことをまだ誰も知らない。」(ナレーション)

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茶々は秀吉の側室になることは、今だからわかっていることで、この当時はどうだったのだろう、と思わず考えてしまいました。
茶々が秀吉に寵愛されていることは、皆知っている。でも、果たして強引に側室にしてしまうかどうかは、茶々を含めて誰も断定できなかったのでは、と。
秀吉が保護者スタンスに戻って、江や初みたいに茶々に良き伴侶を選ぶと言う可能性も、万に一つ、ないとは言えない。現に且元は、信繁を、秀吉の寵姫にちょっかいを出したことではなく、姫の伴侶としては身分違いだ、と怒っていました。大分とピンボケではありますけれども(笑
茶々も、側室の話があったにせよ、ひょっとして・・・という一縷の望みをもっていたかもしれない。

しかし、聚楽第で、執念もあらわな信繁や自分に対する強い嫉妬心・・・静かなだけに鬼気迫る秀吉を見て、茶々も決心したのかな、と。
それにこれ以上秀吉を拒めば、信繁の命、真田の命運は間違いなく暗転するだろう・・なんてことは思わなかったかな。

ともかく、源二郎にとってのファムファタール。呪いの予言を囁きました・・・怖い。
きりちゃんの予感、当たってるますよ(_ _);;

茶々は命絶える時に何と言うのでしょう・・・

信繁と茶々、茶々と秀吉、秀吉とお寧、信幸と稲、そして信幸とこう。
秀吉以外、それぞれの、幸せとは言えぬ「恋路」を描いた今回。
コヒさんの、秀吉の告白、すごかったです。大河で描かれた何十という秀吉の中で、間違いなく記憶に残るでしょう。
口の端と目力のみで気持ちを表した京香さんもすごい。

殿の一声で結婚、離婚を決められてしまった信幸、稲、こう。政略結婚は日常茶飯事という現実と、当人たちの気持ちのありようはまた別なのだ、ということが、いいバランスで描かれていました。

きりちゃんの「恋路」は、一休み、ということで(^^
あんまり秀次に近づかないで欲しいなぁ。
次回から、秀吉の精神的崩壊が始まりそうですし。.

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2016年5月14日 (土)

仮面ライダーゴースト #29「再臨!脱出王の試練!」、#30「永遠!心の叫び!」

公式サイト

死んだはずの父がディープコネクト社へ入っていく姿を目撃した、と言うユキが大天空寺に相談にやってきた。そのユキになんとフーディーニ魂がとりついてしまい…。タケル(西銘駿)らは真相を探るべくディープコネクト社へと向かう。
一方、父を失ったアラン(磯村勇斗)は、今何をすべきか見つけることが出来ない。迷うアランにフミ(大方斐紗子)は新しい服をプレゼントするなどやさしく接する。そこへ現れたマコト(山本涼介)は、一緒にユキの事件を調べてみないか、と声をかけるが…。

 

画材を手に公園へとやってきたアラン(磯村勇斗)だったが、フミ婆の屋台に人だかりができ、救急車が走り去る。集まった人たちの会話から信じられない言葉を耳にし、ぼう然とするアラン。フミ婆にいったい何が!?
父(並樹史朗)を探そうと単身ディープコネクト社に乗り込んだユキ(小宮有紗)は、社長のビルズ(セイン・カミュ)の協力をとりつける。遅れて合流したタケル(西銘駿)らは、ビルズに疑いを抱きつつ捜索を開始。イゴール(山本浩司)に邪魔をされながらも、ついにユキは父と再会するが、恐ろしい現実を知ることに。それは…!?(公式サイトより)

こちらも簡単に。

アラン再生の前後編でした。
フミばあが亡くなるとは・・・

フミが亡くなった後にアランがたこ焼きを食べていたのが気になりました。何日前の?!って。
東映公式を見て、お葬式で挨拶していた女性が娘さんであることを知りました。多分彼女がフミのたこやき屋さんをついで、そこでアランはたこ焼きを買った、と。あー、アランがお金を持っているかどうしたかは、もう考えるのはやめました。・・・ほんと、くだらないことに目がいってしまう(大汗
そう言えばジャベル、どうしているのかなぁ。

その他流れがちょっとワープしていたような気もしましたが、ともかくやっと3人の気持ちがひとつになりました。
ライダーのそろい踏みはいつ見ても格好いいです~。

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2016年5月13日 (金)

動物戦隊ジュウオウジャー 第12話「はなのみじかいゾウ」、13話「山頂の目撃者」

公式サイト

ジュウオウエレファントのタスクは偶然通りかかった古書店のもめごとに巻き込まれ、店主・大岩源九郎にタダ働きさせられることとなる。店主のガンコさゆえ書店には客が寄りつかない…。しかし、タスクは店主が本を大切に思う気持ちをもっていることを知る。そんな中、ハッテナーというデスガリアンのプレイヤーが出現。世を混乱に陥れるおそろしい能力をもっているというが…!?

 

ジューマンたちが故郷に帰るために必要な王者の資格をもつのは鳥男だと判明した。その鳥男を登山中に目撃したという山ガールがあらわれた。ジュウオウジャーは女性とともに鳥男の捜索に向かう。ジュウオウライオンのレオは目撃者の女性・五十嵐百合にひと目ぼれしてしまう。しかし、百合は大和に気があるようで…。そんな中、山にはデスガリアンが罠を仕掛けていた!(YAHOO!TV より)

感想を書く時間がない・・でもこれ以上貯めてしまうと途切れてしまいそうなので、メモ程度にでも書き残しておきます。

「はなのみじかいゾウ」のプレイヤーの目的は文字を奪うこと。
征服者が被征服者たちの言語を支配しようとするのは、歴史的に明々白々。また、文字を持たなくても高度な文明は築けるけれども、後世には伝わらない・・・なぁんてことを思いつつ。
ジャスチャーゲーム、楽しかったです。源九郎さん、GJ。
本をテーマにうまくまとめられたお話でした。

「山頂の目撃者」のプレイヤーの目的は山のエネルギーを奪うこと。
イエローさんメインのお話でした。さすがライオンだけあって、超・肉食です。
シロさんが参謀、一番頼りになることが徐々に明らかになってきました。強いのはさすがトラです。
グリーンさん、役にたたねぇ(笑
モグラさんのいきなりな登場にもびっくりしたけれども、クマさんの方がもっといきなりでした。まるでだまし絵みたい(微苦笑

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2016年5月12日 (木)

リザとキツネと恋する死者たち :映画

2014年 ハンガリー 98分 原題「Liza, a rokatunder(Liza, The fox Fairy)」

公式サイト

監督:ウッイ・メーサーロシュ・カーロイ/脚本:ウッイ・メーサーロシュ・カーロイ、バーリント・ヘゲドゥーシュ/撮影:ペーテル・サトマーリ/音楽:アンブルシュ・テビシュハージ
出演:モーニカ・バルシャイ、デビッド・サクライ、サボルチ・ベデ・ファゼカシュ、ガーボル・レビツキ、ピロシュカ・モルナール、ゾルターン・シュミエド

監督が来日時に知ったという栃木県・那須に伝わる「九尾の狐伝説」をモチーフに、主人公の奥手な女性が奇妙な事件に巻き込まれるハンガリー産のファンタジックコメディ。 

1970年代のブダペスト。リザは日本大使未亡人の看護人として住み込みで働いていた。リザを癒してくれるのは、リザにだけ見ることができる幽霊の日本人歌手・トミー谷による軽妙な歌声だけだった。

そんなある日、リザの留守中に未亡人が殺され、さらに周囲で殺人事件が相次ぐ。不審に思った刑事ゾルタンは下宿人を装って屋敷を訪れるが……。 

監督は本作が長編デビューとなるCMディレクターのウッイ・メーサーロシュ・カーロイ。世界3大ファンタスティック映画祭のうちの2つである、第35回ポルト国際映画祭でグランプリ、第33回ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭で審査員&観客賞を受賞。日本では大阪アジアン映画祭などで「牝狐リザ」のタイトルで正式上映された。(映画.comより)

Photo


@京都シネマ

最近は公式サイトが充実しているので、めったにパンフレットを買わなくなってしまったのですが、思わず買っちゃいました。
巻末にトミー谷が歌った曲の歌詞が載っているのだもの(^^

単館上映作品ため、DVDを含め、これから観られる人が多いでしょうから、ネタばれなしで感想と余談のみ書きます。
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CM出身監督作品らしい、ポップでテンポよく、おとぎ話らしい無邪気な残酷さに満ちた映画でした。

基本のストーリーは、王子様に呪いを解いてもらうのを待つお姫様、という昔ながらのおとぎ話。
同じ題材をもしハリウッドで映画化したら、もっと勧善懲悪・・・勝利を勝ち取るみたいな・・・結末になっただろうし、日本だったら、題材への思い込みが強くなりすぎてしまって、もっと湿っぽくなっただろうと思います。

悪霊=悪魔、というキリスト圏の映画にありがちな概念が全くなく、運不運は物の怪の仕業かもしれない、と感じる日本人の精神構造を的確に表現していて、大変興味深かったです。
西洋と東洋の文化が入り混じり、紆余曲折の歴史を持つ国、ハンガリーならではの作品かもしれません。

ヒロイン、リザは実に正統派、可憐で純情なお姫様。浮世離れした中にリアリティを漂したモーニカ・バルシャイが素晴らしかったです。
また、彼女を支えるゾルタンの武士然とした寡黙さが素敵で、だんだんハッピーエンドを願わずにはおれなくなるのです。
ハラハラドキドキします(笑

ちなみに、ゾルダンはカウボーイに憧れていて、何故かアイスランド語のウエスタンソングを愛聴しています。ウエスタンソングというカテゴリーがあるかどうか不明ですが、カントリー&ウエスタンでは絶対にない、不思議な歌なんです(笑

さて、もう一人の主役、トミー谷。
最後の最後まで、まさしく日本の妖怪、悪意のない悪意の持ち主、かつとってもキュートでした。
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実はこの映画が気になったのは、まさしく「トミー谷」というネーミングでした。
どういう意図で?なぜ?・・・と。

ネーミングの元ネタとなったトニー谷さんを知っている人は、もう少ないでしょう。
自分も晩年のTVバラエティーの記録映像しか見ておらず、有名な毒舌芸は知りませんが、体から音楽が溢れててくる人、という印象を受けました。
とにかく他に類をみない「いかがわしさ」を持った芸人さんだったそうです。(小林信彦氏の著書より)
「おそ松くん」のイヤミのモデルになった人だそうで、その波乱に満ちた人生はwikiなどで詳しく書かれています。
亡くなったのは、石原裕次郎さんが死去した前日。本人の遺言による密葬だったこともあり、その死は石原さんのニュース一辺倒だった当時はほとんど省みられなかった、と言われています。

監督がトニー谷さんについてどこまで詳しかったのかはわかりませんが、この複雑な芸人さんの生き様などが「トミー谷」に反映されているように感じました。

パンフなどではトミー谷っが歌う曲に「ヘンテコ昭和歌謡」というコピーをつけていますが、全然ヘンテコじゃないです。
1960年代のグループサウンズのテーストが素敵でした。この時代は日本もまだ洋楽をコピーすることが多かったこともあってでしょう、違和感が全くありませんでした。
本当の昭和にはもっとナンセンスな歌詞の曲が一杯ありましたし。
日本の曲と称して映画に流れた音楽の中で、一番まともな部類に入ると思います。
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素晴らしくスプラスティックでナンセンスな展開と映像。
外国人が描いたジャポニズムとして、最上の部類に入る思いますし、そういう要素を抜きにしても、東欧独特の哀愁がそこはかとなく漂っていて、お馬鹿映画なんだけれどもお馬鹿じゃない佇まいに心惹かれる映画でした。風景も味わい深かったです。

トミーの歌だけではなく、他にも素敵な挿入歌が多かったです。
リザの憧れの場所、メックバーガーで定期的に流れるジングルもとても印象的でした。
全曲入りのサウンドトラック、出ないかなあ。

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2016年5月10日 (火)

真田丸 第18話「上洛」

公式サイト

家康(内野聖陽)が上洛したことで、ついに昌幸(草刈正雄)も秀吉(小日向文世)に臣従することをようやく決意する。戦国武将として実力で生き抜いてきたプライドを抑えて渋々上洛した昌幸を軽く扱う秀吉。昌幸が隙あらば秀吉を攻めるつもりだと察した信繁(堺雅人)は、父の無念な思いを晴らすため秀吉にじか談判する。一方、苦い上洛を果たした昌幸と信幸(大泉洋)には、その苦労を一気に忘れさせる、嬉しい再会が待っていた。(YAH0O!テレビより)

引用したセリフは全て概略です。
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上田に、信繁からやっと文が届きました。
上洛すれば大名に取り立てる、と三成が約束してくれた、という内容です。
信幸はこれでやっと徳川や上杉と肩をならべることができる、と喜びますが、昌幸の表情は冴えません。
誰もかもが秀吉の出した惣無事に従ってしまうのか。

「気に入らん。大名の座とは力ずくで勝ち取るものではないのか。
何様か、秀吉!わしはあやつの家来ではない。
上洛はせん!」

直江兼続が説得に訪れました。

「一刻も早く上洛せられよ。お館様も心配しておられる。」

なおもぐずる昌幸に渇。

「関白殿下を甘く見てはなりませぬぞ!」

上洛を断り続ければ秀吉は全力で上田に攻め込んでくる、と。

「形勢は風雲急を告げておる。もはや日本国の大名の大半は関白殿下に従った。いくら戦さ上手の安房守殿でも太刀打ちできますまい。大名か、死か。とるべき道は明らかでござる。」

例によってツンデレの兼続。しかし苦渋に満ちた決断を下した上杉家の言葉には、重みがあります。
そして、万が一真田が秀吉と戦うことになったら、絶対とばっちりを受けるだろうから、本気の説得です。
でも、お家大事から出た忠告とは言え、敵ばかりの中、真の情勢を説き、心配してくれているのは、ありがたいことです。
上杉景勝が真田と秀吉の中を取り持っている、というのは、例によって何割増しな気がしますけれども(^^;;
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「どうすればよいものやら。」

出浦でも、信幸、内記でもなく、おばば様に迷いをこぼす昌幸。
もう、答えは出ているのだけれども、その答えをどうしても認めたくない自分がいるのです。

「わしは領地を守り抜く務めがござる。そのためには大名になるしかない。しかしそれは秀吉に従うということ。
死に物狂いで戦ってきた果てに、武田に縁もゆかりもない男の家来になるというのでは・・・割りに合いませぬ。
そろそろ答えを出さねばならぬようです。」

「では、こうしましょう。
嘘でもいいから頭を下げなさい。
強いものに従う。真田はこうやって生き延びてきた。下手に出て、牙を隠して、爪を隠して、この先、秀吉の勢いに陰りが見えたら、寝首をかく。

卑怯者で何が悪い。うん?」

もう一人の昌幸の声、そしてかつての昌幸なら言ったであろう言葉を、おばば様は言ってくれたのです。
ちょっと目頭が熱くなりました。

やっと昌幸は上洛を決意するも、沼田を心配する叔父、矢沢頼綱は大反対。本心は叔父と同じだけども、もう引き返せない昌幸。

「案ずるな。頭は下げても、心は渡さん。」
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父が上洛を決めてくれたことを、大坂で喜ぶ信繁。

「これで真田は生き延びられる。」

しかし、ここから真田親子にとっては、これまでとは違う茨の道が待っているのですなあ・・・

さて、お寧に、太政大臣を賜ったことを大喜びで報告する秀吉。
しかし、茶々のところでは一転、苦味を噛み潰したような表情に。

「さほど嬉しゅうはない。
官位がなんじゃ。わしはそんなものが欲しくてここまでやってきたわけではない。
信長公が果たせなかったことを引き継ぐ。のぞみはただそれだけ。
日の本の大名をまとめていくにはどうしても高い官位がいるんじゃ。
天下平定がなれば、いずれ天子様にお返しするつもりじゃ。」

大蔵卿の醒めた眼差し・・・天子様にお返しねぇ。秀吉の信長を持ち出しての、茶々への猛アピールのようにも見えます。

官位や姓を巡るロビー活動は、信繁のあずかり知らぬこととて描かれていませんでしたが、素性のはっきりしない人間が太政大臣の位を賜るのは前代未聞、苦労したはず。だからお寧に見せた素直な喜びも、また本音でしょう。

今の信繁の心配事はただ一つ。
秀吉が逆らい続けた真田をどうするつもりなのか。

「早く頭を下げておけば良かったものを。どうするか今、考えているところじゃ。」

頭を下げるしかない信繁。
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上田で出浦と酒を酌み交わす昌幸。

信長はあと一歩のところで転んだ、秀吉もそうならないとは誰も言えぬと言う出浦に、秀吉ごときの世がそう長く続くわけはない、と昌幸。

「この先、必ず何か起こる。それまでの辛抱と思うておれ。」
自分が相手の懐に飛び込んで明智光秀になってもかまわぬぞ、と不適に微笑む出浦。この人も昌幸の気持ちというか、一番やりたいことが良くわかっています。
しかし昌幸、面白いの、と笑ってみせるも、その後一人、呻吟を続けるのでした。
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さて、大坂に真田が着き、久方ぶりの親子三人の再会を喜び合います。
しかし、信幸は早速、与えられた宿舎が城内ではなく、城から少し離れた古寺であることに文句を言い、昌幸は大坂城を見て、はや攻略を練る算段・・・全く変わらぬ父と兄に、嫌な予感の信繁です。

大坂城は難攻不落、という信繁に
「城は大きければ攻めにくいというものではない。むしろ大きいと守りの手薄な場所が必ずできる。」
と、城の地図をねだる昌幸。
この昌幸の言葉がその後、信繁に皮肉な形となって返ってくる・・・

さて信繁、宿舎のことだけは三成に談判しましたが

「無理だな。」と瞬殺(汗
上杉も徳川も城内に泊まった、と食い下がるも
「格が違う。向こうは大大名、真田はただの国衆にすぎない。」

ほんと、憎たらしい口の利き方しかできない男ですわ。もっとジェントルな言い方があるだろうに。
この男がこう言ったなら、もう変更はありえない。

「承知いたしました。」

これ以上ゴネれば不興を買うだけ。さっと引き下がるのが、逆に得策。
真田を歯牙にもかけない城方と、自分たちには価値があると思い込んでいる、いや思い込むしかない父と兄の間にたって、気を使いまくる信繁は、秀吉の招待と称して、自腹で二人を廓でもてなしたりと、大奮闘です。

信繁に秀吉について尋ねた昌幸。
器の大きさを感じる、お調子者にも見えるが、その裏に深さと恐ろしさを見た、と聞いて、

「ますます会うのが楽しみになってきた。」

この言葉、本気なのかどうか・・・

昌幸が席を外し、兄弟二人きりになって、信幸に、秀吉の時代は続くと思うか、と尋ねられた信繁。
秀吉が本気で戦国の世を終わらせようとしていること、惣無事を出して秀吉の許しがなければ大名が戦さを始めることを禁止したこと、国によってまちまちだった桝の大きさを統一しようとしていることを語ります。

「これからは日の本はひとつの大きな国になるのです。」
「戦さで走り回る日はもう、来ないのか。」
「父上のお気持ち、お察します。」
「父上の話ではない、我らの話だ。我らは生まれてくるのがいささか遅すぎたのかもしれんな。」

腕一本で国をモノにできた時代は終わるのか・・・これはこの時代の武将たちが多かれ少なかれ抱いていた気持ち。
そして、昌幸に、戦乱の世が終わってからこそ、力を発揮できる、と評されている信幸が、戦国の世の終わりを嘆く皮肉。

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あくる日。
里から持ってきた特産品の献上の品々を、緊張しつつも満足げに手にする昌幸でしたが、検分に訪れた三成がまたも瞬殺。
「総じて色みが悪すぎる。取りあえず箱だけでも鮮やかなものに差し替えましょう。それだけで大分見栄えがします。」
そして一番自慢であった毛皮を手に取り、臭い、と剣もほろろ
信幸が、これはそういうものなのだ、と抗議しかけるも「片づけい」と昌幸、そこは年の功、相手が悪すぎることを察知して引き下がりました。

しかし・・・まさか秀次が謁見するとは。
秀吉が「どうするか今、考えている」こととは、このことだったのですな。鼠をいたぶる猫のようですわ(_ _);;

信繁も予想外で、思わず声を失います。
お飾りの秀次に代わって、秀吉の命を伝える三成。

「真田の領地は安堵いたす。如何なる者も関白殿下の許しがない限り、真田の領地を攻めることはない。」
「ありがとうございます。」
秀次、いや三成に頭を下げる昌幸。何たる屈辱。
「安房守も今よりは、関白殿下の進化として尽くすように。以上である。」
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「こんな無礼なことはあるか!」

父、そして真田がないがしろにされたことに怒る信幸。
当然です。
「呼びつけておいて顔も見せぬとは、礼儀を知らぬ大馬鹿者じゃ。こりゃあ、先は短いぞ。」
「父上、誰が聞いているかわかりません!」
怒るというより、愚痴る昌幸を宥める信繁。
そこへ、かねてより真田の武勇を褒めていた大谷刑部が訪ねてきました。
楠木正成の再来と言われている、と昌幸に会えたことを喜ぶ刑部。大坂へ来ての始めての温かい言葉に少しは慰められたでしょうか。

今まで何ごともなきことだけに心を砕いていた信繁でしたが、ここまで父を虚仮にされたとあっては黙っていられません。
茶々に秀吉との面会の労を取ってもらいます。

「上洛に遅れたのは父の落ち度でございます。
しかしながら、小さいとはいえ、父にも誇りというものがございます。お目通りが叶わねば、出仕したことにはなりません。
父は帰って戦さ支度をするつもりでいます。
真田を敵にまわすのは得策ではございませんぞ。伊達と結び、北条と手を組み、徳川を味方に引き入れ、いずれ必ず強大な敵となって殿下の御前に立ちはだかります。」

「わしを恫喝するか。」

「恫喝しております。」

信繁、渾身の直訴です。頑張りました。
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かくて、改めて謁見が叶いました。
今度は本当に秀吉自身が登場。関白太政大臣豊臣秀吉。姓が変わっている。
「臭い」毛皮を羽織ってます。およそ秀吉の趣味じゃないのに。

真田安房守、まこと大義であったあったと言うや、昌幸の元に下りていき、間近で猫なで声で話しかけだします。

「わしは誰よりもそなたを家臣にしたいと思っておったぞ。
その知略と度胸。豊臣の大名としてこれからはわしのために尽くしてくれ。な、頼りにしておるぞ。」

用は済んだとばかりさっと立ち上がる秀吉。三成が真田への決定事項を述べます。

「殿下はこれより新しき世の仕組みをお作りになられる。惣無事もそのひとつ。
しかしながら、万が一戦さちなった時、誰が誰に従って軍勢を動かすか、そこだけははっきりとしておかねばならぬ。
大名はそれぞれ最寄の大大名の与力となり、出陣の時にはその下に従う。

安房守は徳川の与力になるように。」

うわ、これはきつい!

「真田に徳川の家来になれと仰せられますか。」
「家来ではない、与力だ。力を貸すのだ。」
「父に徳川の下で戦えと命じるのですか。」

「その代わり、真田の領地は徳川が守る。北条が攻めてきたとしても、徳川が楯となってくれる。悪い話ではなかろう、どうじゃ。」
秀吉。

はぁっと頭を下げるしかない昌幸。

「上田に帰る途中に家康のところに寄って挨拶をするように、明朝すぐに立て。」

ある程度は覚悟はしていたものの、ここまで屈辱的とは・・・武田以来、人のから命令されたことのない昌幸。今まで自分の才覚で生き抜いてきたのに。
昌幸が頑なに上洛を拒んできた理由がじわじわと沁みてきました。

浜松では、真田が徳川の与力に配属されたことを知った家康が、味なことをしてくれるの、とご機嫌です。
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「面白いのう、人の世と言うのは。
武田が滅んでから今日まで騙し騙され、裏切り裏切られ、死に気でここまでやってきた。
己の全てを賭け、知力の限りを尽くして戦った。
その挙句、辿りついたが、秀吉の家来となった徳川のそのまた家来。
こんなに面白いことがあるか。」

「申し訳もございませぬ。」信繁。

「お前があやまることではない。
源三郎、源二郎、わしはどこで間違った?教えてくれ、わしはどこで間違った。」

「間違えてなどおりませぬ。」信幸。
「父上は大名となり、領地を守ったのです。」信繁。

負けてもいない徳川に、秀吉の命令ひとつで家臣にされ、国も占領されてしまうこととなった昌幸。
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ここで信繁が記憶を失ったままの松を皆に引き合わせます。
大喜びする昌幸と信幸。
今はお国一座を辞めて、きりちゃんと一緒にお寧の元で働いている松。

松の記憶を呼び戻そうと、各自が松との思い出を語りかけるのですが。
「おんぶすると必ず背中でしょんべんをした」昌幸
「よく泣かされた。沢蟹のハナミを俺の鼻に挟んで・・・」信幸
「里にある高い木に登って、下行く男たちの品定めをした」きり
「干乾びた蛙をもらった」信繁

感動ゼロなエピソードばっかりです。これじゃあね(笑

松の記憶は中々戻りませんが

「生きておっただけで儲けもんじゃ。
つらいことがあれば、その分よいこともある。世の中、ようできとるわい。」

しみじみと喜ぶ昌幸。
娘が生きていたことを人並みの親らしく喜ぶ昌幸に、ほっとしました。

このまま引っ張るのかと思いきや、そこはきっちり〆る三谷さん。
きりちゃんのかっさかさのかかとを見て、かつて、梅ちゃんもまじえてのガールズトークを思い出したのをきっかけに、記憶が戻しました。
あの、お遊びシーンをここで生かすとは。
それにしても「かかとのがさがさ」で蘇るとは。確かに変な人。そら、みんなの思い出が変なわけですわ(笑
改めて松のキャラをしっかりと描きつつ、落ち込む昌幸に、真田一家の幸せの根本を描いていて、お見事でした。

思えばあの頃はまだ平和だったなぁ・・・

「武勇名高き真田安房守殿が我らにお味方くだされば、万人力でござる。よろしゅうお頼み申し上げる。
これからはともに力を合わせてまいりましょうぞ。はははははは。」

こちらも大狸、家康。
黙って平伏する昌幸・・・

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今回も企業人としての秀吉の複雑な面を描いていました。
このくらい複雑でなければ、日本をまとめるなんて大事業はできないでしょう。

一方、秀吉の報復人事に右往左往させられる、中小企業の社長、昌幸の悔しさもひしひしと伝わってきました。

秀次の代理での謁見、徳川の与力。
真田のプライドなど、所詮は田舎のお山の大将でしかないことを、予想以上の仕打ちにて、思い知らされる昌幸。

戦さに負けたわけでもないのに、力学で家臣にならざるおえない。
秀吉なんて何様、という気持ち、よくわかります。

どこで間違った・・・悲しい呟きです。必死で生き抜いてきただけなのに。
こういった武将は他にも少なからずいたでしょう。多少扱いは良かったにしろ、上杉も同じ屈辱を忍んだのです。

折衝に奮闘した、気づかいの人、信繁。

信繁の必死の説得が秀吉に通じたかどうか・・・
はじめから、二段構えで真田をやり込めるつもりだったのか、信繁の真田への思いが逆に素性を持たぬ秀吉の嫉妬心を呼び起こしたような気もするし、天下の秀吉を恐れずに恫喝した信繁を高く評価したかもしれないし・・・さて。

きりちゃん、お寧にきちんと大人の挨拶していました。信繁に対しても、今までのように突っかかるのではなく、ざっくりと励ますように。凄く成長しましたなあ。信繁もちょっとは見直したみたい?

気になるのは茶々の望み。予告を見ると何だか不穏なことになりかけそう。
このことがきっかけとなって刑部の娘との縁談が決まる、なんてことになる?

父がやっと上洛を決めたことを喜ぶ信幸に、おめでとうございます、とずっと夫の愚痴を聞いてきたこう。
この人の、思いつめる性質の夫をさらっと包む佇まいが好きだったのですが・・・

様々な思惑が重みのあるセリフとなって、がっつりと描かれていて、今回も見応えがありました。

昌幸、ここで終わる男ではありません。
巻き返しを待っていますよ!

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2016年5月 7日 (土)

重版出来! 第4話

公式サイト

漫画界に新風を吹き込むには、新人作家の発掘も重要な仕事。心(黒木華)は、原稿持ち込み者の面接をするという五百旗頭(オダギリジョー)に付いて、新人発掘の術を学ぶ。
様々な面々が訪れる中、五百旗頭は、作品を読んでいる自分から一瞬も目を離さなかった、大塚シュート(中川大志)を採用した。そして、五百旗頭に人間観察力を認められた心も、ついに新人発掘デビューをすることに。(公式サイトより)

原作未読です。
感想のみ短く書きます。

今回は新人発掘の話でした。

絵のうまい東江絹、絵は下手だけれども、人を惹きつける作品を描く中田伯、サッカーマンガを持ち込んだ大塚シュート。

五百旗頭がついた大塚シュートは早々とデビューを果たし、すでに連載も持たされ、人気も上々のようです。
五百旗頭の指導がいいのか、大塚が即戦力だったのか。大塚の力を見抜いた五百旗頭の眼力がすごいのでしょうね。二人はそれこそ運命の出会いだったのでしょう。
作家さんたちはこういう編集に出会いたいだろうなあ。

一方、心が受け持った東江と中田は、経験を積むため、三蔵山さんのアシスタントに入ります。

東江は画力は優れていて魅力的だけれども、キャラ設定、ストーリーなど、書き直しばかりを言われて、壁にぶち当たってます。相当なダメージを受けてました。
今までは同人誌で好きなように描いてきたからねえ。でも、プロを目指すならこれくらいのダメ出しは当然だと思うのですが。
就職かマンガ家になるかで迷うのは、自分の才能に自信が持てないから。
自信がある、ないの悪循環に気持ちが取られてしまって、作品を仕上げることに集中できない東江。

心も真面目に取り組む東江に結果を出させてあげれないことに悩んでしました。
五百旗頭に「はやく結果を出してやらないと、燃え尽きる」と言われるのですが・・・
心の優しさ、優しい対応が返って仇になっているようにも見えましたけれども、いや、こういう新人さんをうまく導くのは難しいそうです。

ネームに息詰まった東江は、三蔵山さんのアシスタントたちから、中々デビューできない現実を聞かされ、加えて中田の「描きたい欲求」と、マンガ家ならネームなんてすらすらと思い浮かんでくるのは当然、と言う言葉に、さらに追い詰められてしまいます。

そういう中田も実は強がってはいるけれども、自分の画力に自信がありません。
しかし、彼にはどうしても描きたいストーリーがある。

そんな時、映画化も決まっているベストセラー小説の漫画化を企画していた安井が東江の画力、絵の魅力に目をつけました。
このまま心とデビューしないまま何年も過ごすか、安井と組んでちゃっちゃとデビューするか、東江に選ばせる安井。

東江にちょっかいを入れた安井にクレームをつける心。
けれども、就職を控えたこの時期、デビューをちらつかせた挙句、人生を棒に振らせてしまったら、責任とれるのか、と問い詰められて答えられません。

うーん、この選択肢、ちょっと極端な気がしました。
デビューするまで、そしてデビューしてからも二足の草鞋を履くことも多いらしいですから。道は一つではない。
でも、心や東江のような真面目な人には効果的でしょう。そこも計算ずくなのかも。

東江の判断に任せることにした心。

東江の出した答えは。
どんな形であれ、プロになることで普通の就職を希望している親を説得できるし、何より自分に自信が持てるようになるだろうと思ったから。

東江に振られて「失恋です!」と大泣きする心。
そして五百旗頭になりたい、と。
東江の担当がもし五百旗頭だったら、大塚みたいにもっと早くにデビューできたていたかも~、と。

東江はこれからどうなるでしょうか。
原作ありのマンガも、立派な作品です。原作と画の二人三脚のコンビもありますし。
でも、原作者との接点が何もなく、ただただ画を描くだけだと、単なる下請け、使い捨てされそうな気がします。
心とはまるで違うビジネスライクな安井との打ち合わせに不安そうな東江・・・

「新人ツブシ」・・・安井はこのドラマの中で唯一の悪役スタンス?
確かに壬生や菊池のように作家側に寄り添う編集ばかりではないでしょう。
安井には何か思惑があるのかないのか・・・どちらにしても、心が東江の支えになることはありそうです。
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成田メロンヌは新連載の評判が良いようで、自信を取り戻していました。成田が元に戻ったことを心の底から喜ぶ壬生に涙です。

へたなのは絵だけ、と三蔵山さんは密かに中田の才能を認めていました。
そしてそのことを見抜いた心の眼力も。

冒頭、リタイア後、マンガ家になる夢を78歳で叶えようと各社編集部に持ち込み原稿を持って回っていた市之進さん。
門前払いばかりで、諦めようとしていたところ、心の薦めに従って、バイブスのような青年誌ではなく、シニア雑誌へ持ち込んだようで、何と異例の大ヒット!
心の親身なアドバイスが生かされて、良かったです。他誌ですけれども(^^;;
本当にありえそうな話だったし、道が一本しかない、と思い込んでしまっている東江との対比にもなっていました。

今までは1話でそれなりに完結していましたが、今回は伏線がメインの回でした。
でもラストを明るい話、明るい心の表情で締めることでドラマのテーストを守ってくれてました。
次回も楽しみです。
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2016年5月 6日 (金)

重版出来! 第3話

公式サイト

初の担当作品が週刊バイブスの看板漫画・高畑一寸(滝藤賢一)の「ツノひめさま」に決まった心(黒木華)。
巻末に掲載される次週のアオリを百本も考え五百旗頭(オダギリジョー)に見せた心だが、全部ボツにされてしまい、編集の世界はスポ根魂だけではやっていけないという先輩の壬生(荒川良々)に“編集道”を学ぶことに。壬生は心に、漫画家と二人三脚でいいものを作っていけば読者の意見に媚びる必要はないと熱く語る。(公式サイトより)

原作未読です。
感想のみ短く書きます。

初めての担当がつねに読者アンケートトップを行く高畑一寸になった心と、アンケート最下位が続いたため、打ち切りになってしまった成田メロンヌと担当編集の壬生、四人のお話でした。

彼女が家出したため、すっかり想像力が萎えてしまった高畑から送られてきた、停滞した進行のネームを読んだ心。
自分は面白くないと思う。でも、高畑に、飛躍のためにはこういう回も必要、と言われて、そうなのかも、と、戸惑ってしまうのです。

うわあ、難しい(_ _);;
停滞と見るか、雌伏と見るか。
そんな心の迷いを吹っ切ってきれたのは、五百旗頭でした。

給料は読者が払ってくれている。その読者の喜びのために作品のクオリティーを最も高めるのが、編集の仕事。
五百旗頭の言葉をしっかり噛み締める心は、高畑に喰らいついて書き直しを迫るのでした。

和田の、潰すなよ、と壬生にかけた言葉も心に残りました。
打ち切りになっても、また次回作を書けばいい・・・壬生は成田のやる気をなんとか引き上げようとするも、打ち切りになったことで壬生への信頼感が薄らいだのでしょう、廃業も口にする成田。

どこで間違ってしまったのだろう。自問自答し、マンガに救われた少年時代と向き合う壬生。
読者と作家の架け橋にならなければならないのに、独走しすぎてしまった。作家さえ置いてきぼりにして。

読者が読みたいものを書くのか、自分の書きたいものを書くのか。
アーチストとしては、当然後者でありたいだろうけれども、それを貫き通すと、プロのマンガ家としてはやっていけなくなってしまうかもしれない。
さらには成田メロンヌのように、評価されないことで自分を見失ってしまうかもしれない。
読者の希望に寄り添うのも、とても危険です。いちいち応えていたら自分を見失うでしょう。
読者もまた、ひとりひとり純粋に、そして真剣にマンガと向き合っている。かつての壬生のように。

永遠のジレンマを抱え込む作家を一人にさせないで、読者との架け橋になりつつ、作家のインスピレーションを引き出すのが、編集の仕事、ということをこのドラマらしく、わかりやすく描いていました。
欲を言うならば、ひとりひとり、1話ずつじっくり描いて欲しかったです。

一番印象に残ったのは・・・高畑のヌードでした(笑

三蔵山さん、八丹さんと、おだやかな漫画家さんが続いたので(あ、1話のアイスタントは別にして;;)、強くて弱い奇矯なキャラが際立ちました。
裸ひとつで高畑の天才性を表現した滝藤さん、さすがです。

成田さんとはセンスが合わなそうだけれど(汗)、「ツノひめさま」は読んでみたいです~(^^

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2016年5月 5日 (木)

2015年2月の読書 その1

○新読

木暮荘物語 著:三浦 しをん(祥文社文庫)
赤朽葉家の伝説 著:桜庭 一樹(創元推理文庫)
下町の女 著:平岩弓枝(文春文庫)
花のながれ 著:平岩弓枝(文春文庫)
国マニア 著:吉田 一郎(ちくま文庫)

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※読書順、敬称略です。

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「木暮荘物語」

小田急線の急行通過駅・世田谷代田から徒歩五分、築ウン十年、全六室のぼろアパート木暮荘。そこでは老大家木暮と女子大生の光子、サラリーマンの神崎に花屋の店員繭の四人が、平穏な日々を送っていた。だが、一旦愛を求めた時、それぞれが抱える懊悩が痛烈な悲しみとなって滲み出す。それを和らげ癒すのは、安普請ゆえに繋がりはじめる隣人たちのぬくもりだった…。 (「BOOK」データベースより)

木暮荘に住む人々を描いての、連作短編です。
「シンプリーヘブン」の、蘭と伊藤、そして並木の脱力系の奇妙な三角関係は「まほろ駅前」風な味わいがあり、またラストの一編「嘘の味」に繋がっています。
一見普通に見える人々の、普通ではない人生のスケッチ。
「死ぬまで、死んでも、永遠に解くことのできない、ひとの不思議だと思った。」(本編より)

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「赤朽葉家の伝説」

“辺境の人”に置き忘れられた幼子。この子は村の若夫婦に引き取られ、長じて製鉄業で財を成した旧家赤朽葉家に望まれ輿入れし、赤朽葉家の“千里眼奥様”と呼ばれることになる。これが、わたしの祖母である赤朽葉万葉だ。―千里眼の祖母、漫画家の母、そして何者でもないわたし。旧家に生きる三代の女たち、そして彼女たちを取り巻く一族の姿を鮮やかに描き上げた稀代の雄編。第60回日本推理作家協会賞受賞。(「BOOK」データベースより)

桜庭一樹氏の作品を読むのは初めてです。帯の、ゴチック大河風なコピーに惹かれて購読しました。

「第一部は歴史小説、第二部は少女漫画、第三部は青春ミステリー」(作者によるあとがきより)

祖母の代を描いた第一部は歴史小説というより、田舎を舞台としたドロドロとした人間関係を描いた横溝正史風世界と幻想小説のコラボ、母の青春時代を描いた第二部はガラっとかわって、荒廃した田舎町を舞台にした紡木たく風世界、第三部は第一部、第二部で残された祖母、母にまつわる謎を追う娘の、透明感漂うミステリー、といった感じの、コピー通りの作品。
大河小説やストーリーテラーな、すなわち筋の面白さでひきつけるタイプの小説が好きなので、一度目はストーリーを追って飛ばし目に、二度目はデティールを味わいながらと、がっつり面白く読みました。
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「下町の女」

昭和四十年代に入り、新橋、柳橋に次ぐ格式と規模を誇っていた下谷の花柳界は、さびれゆく一方であった。そんな下町で芸者屋「福乃家」を営む野崎こうは、現役の名妓。娘の桐子は母を気遣いながらも、芸事とは距離を置いている。ある日、住込みの芸妓見習い・市子がやってきた。女三人三様、日々を精一杯生きる姿が快い花柳小説。(「BOOK」データベースより)

平岩氏の作品をちゃんと読むのは、これがはじめてです。
作者の本だから、というより、以前読んだ岩下尚史氏の芸者論の世界に浸りたくって、購読しました。
杉村春子さん、山岡久乃さんたちが出演されていた、一話完結時代の東芝日曜劇場の雰囲気が切なくなるほど懐かしい作品。
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「花のながれ」

昭和四十年の暮れ、上野、池之端にある江戸から続く老舗糸屋の当主・清兵衛が亡くなった。あとに残されたのは美しき三姉妹―長女として老舗を守るしっかり者の藤代、のんびり屋の次女喜久子、そして若くて活発な末っ子の桃子。下町人情の機微に揺れながら、三人の娘がたどる三者三様の愛と人生の哀歓を描く表題作ほか、二編。(「BOOK」データベースより)

表題になっている「花のながれ」以外は、ごく普通の主婦を描いています。
「おんなの休暇」はおそらく三十路、働き盛りの主婦の小さな反乱を軽快に描いていて、風俗が昭和なのが楽しい一編。
しかし「ぼんやり」は一転。とある老婦人の目を通じて描かれた作品なのですが、生活の全てを亡夫にまかせっきりでほわほわと生きてきた老婦人の、全てに鈍くなってしまった感性を描いて、じわじわと老いることの恐怖を感じさせる作品となっていて、さすがでした。

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「国マニア」

こんな話題で一杯だったら、地理の授業がもっと楽しかったのに。ハローキティ金貨が使えるクック諸島ニウエ、100年以上も働かずに生活しているナウル人、海上の人工島を占拠して独立宣言してしまったシーランド公国、マニア向けの切手を乱発して財政を支えるピトケアンなどなど、ざっと52カ国。常識や先入観を脱ぎ捨てて眺めれば、世界は意外といい加減にできている。 (「BOOK」データベースより)

雑学ネタになるかな、と購読しました。
単なる面白ネタだけではない、大国及び隣国に翻弄される小国の歴史、政治のダイジェストがわかりやすく、思った以上にタメになる本。

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2016年5月 2日 (月)

真田丸 第17話「再会」

公式サイト

信繁(堺雅人)は、秀吉(小日向文世)が家康(内野聖陽)の真田攻めを許したと知り驚く。必死で取り消すよう頼むが、秀吉は取り合わない。昌幸(草刈正雄)は、家康以上に秀吉への警戒を強める。一方、信繁は茶々(竹内結子)に仕えることに。無邪気な茶々は信繁を翻弄する。やがて家康の上洛が決定するが、秀吉はある策を使うために信繁を利用しようとする。さらに、信繁の前に現れたのは、意外な人物によく似た女性であった(YAH0O!テレビより)

今回はざっくり感想のみ書きます。

徳川がいよいよ攻めてくる。
此度もやっつける気満々で、戦支度を整える昌幸ですが、前の戦さとは違い、本当に勝てると思っているわけではなさそうです。でも大将として、言葉だけでも勇ましくしなければ、家来たちの戦意に関わりますものね・・・

信幸は信繁から全く文が届かないことに焦っています。
届かないはずです。信繁の真田宛の文は、全部三成に奪われていたのだから。
あとでわかるのですが、信幸からの手紙も、全部三成に差し止められていたのです。
全く分断された信繁と、上田。

浜松では、秀吉の使者、片桐且元から真田攻めの認可を聞いて、家康は上機嫌です。
命令だけは出させてやるわい、ってことですね、
真田を落とせば、信州全域を自分の領土にするのも同じ、さすればこの国の東半分を我が物にできるやもしれない。そうなれば秀吉と覇権を争うだけの力を得られる。

大坂では。
信繁が、家康に真田攻めを許可した秀吉に必死に食い下がっておりました。
しかし、はじめは、申してみよ、と笑顔で聞くも、突如、うるさいっと一喝する秀吉。
真田もこれまでか・・・

呆然とお国の踊りを鑑賞するしかない信繁に、他言無用は無用、と三成。
殿下は家康に真田攻めをいったん認めたあと、すぐに一時とりやめの命を出される。

あっけにとられる信繁に、秀吉。
家康はわしの顔を立てた。なのでわしも一度は家康の顔を立てた。
「これであいこ。」
その上で、改めて戦さの中止を求める。
さて、家康はどうるか。

本当に家康が秀吉に従う気があるかどうかを見極める策だったのです。そして真田はリトマス試験紙にされちゃったわけです。

「安心せい。真田はわしが守ってやる。」

はい、すごく安心。
なぜなら、家康の本心を見極める手駒として、真田はまだまだ使える、と思ってのことだろうから。

ともかく、目前の危機はなんとか回避されそう、と一息つく間もなく、自分の留守に茶々に会っただろう、茶々に聞いた、と秀吉に言われて、また冷や汗。
茶々、やっぱりばらしたのね(汗

しかし、秀吉は、お前は権三とは違う、利口な男。茶々に変な虫がつかぬよう、そばで見張って欲しい、と命じました。

全ての行動、言葉に必ず政略絡みの思惑を潜ませている秀吉ですが、信繁を気に入っている、そして買っていることだけは、真実のようです。
そしてそういうあるじの気持ちを三成は感知している。

その頃、浜松の且元は叩き起こされていました。
戦さ取り止めの命が秀吉から届いたのです。
秀吉の真意を全く聞かされておらず、寝耳に水の且元。

秀吉曰く、腹芸のできない男、且元を使者に選んだのも、策の一つ。
何にも知らない人間には、何も語れない。
そして、何も知らなくても当て推量で、何かしら喋れろうとする小賢しさもない。

秀吉の命で徳川が戦さを中止したことを知る真田。

信繁からの情報は入ってきませんが、家康に仕えた信尹が、徳川軍の動向を報せてくれています。さすがです、信尹。

今がいい機会、と昌幸に上洛を促す信幸。
しかし、昌幸は、上洛はせん、せっかくここまで粘ったのだから、もう少し粘ってみる、と聞きません。
「もっともっと真田の価値を高めるのじゃ。」
どうせつくのなら、価値を釣り上げる、それが真田安房守のやり方、と怪気炎。

何か勘違いしているです、昌幸(大汗
秀吉は道具としての真田の価値は認めているけれども、昌幸本人を有能だとは全く認めていないんですよね、今のところですが。

命令撤回で上洛を断固拒否する家康を、なんとか上洛させようとする秀吉。
すでに人質として妹、旭姫を家康に嫁がせている秀吉。もう、駒は老母しかしない・・・
信繁に、家康の人質の扱いを聞きます。以前、ばば様が大事に扱われていたことを話すと、秀吉は母、なかを人質として送り込むことを決断しました。

この決定に大反対のお寧。しかし、息子のためになるならば何でもする、と快諾してくれました。

なかを本当の祖母のように慕って育った清正、正則は、三成の策だと決めつけて怒り、詰め寄ります。

三成とて、大賛成ではない。しかし、今は大きな戦さが起こらぬように、何が何でも家康を上洛させねばならない、と決めている。・・・と本心を言えば良いのに、言っても通じない、と思った相手には木で鼻を括ったような返答しかしない男です。

冷たい男だ、と怒って去っていく清正たち。
屋敷で酒を飲み交わす間柄だったのに。これが決裂の第一歩になるのでしょう。
もう少し口の利きようがあっただろうになぁ(溜息

で、旭姫ですが・・・ここで清水ミチコさんが登場とは(大笑

ここのところ、信繁、そして真田が追い詰められるシリアスなシーンが多かったので、余計に虚をつかれました。

母娘の再会をのぞき見て、なかを実物だと本物だと確信した家康。
ついに上洛します。

家康に会う前夜、信繁の下に秀吉が押しかけてきます。
「力になってちょ!」
明日、家康に会うのが怖くて眠れない。だから、今会いたい。ついては、家康と面識のある信繁に間を取り持って欲しい。

秀吉だってかつて信長の下、ともに戦った間柄。
でも、当時、家康は大名であり、信長とは同盟する仲だったのに比べて、秀吉は素性のわからぬ成り上がりの信長の家臣でしかなかった、ということですな。
ほんの顔見知りとはいえ、信繁は、大名とは言えぬまでも、元は名門武田の武将の一族、真田の次男坊です。
身分差を乗り越えたかのように見える秀吉でしたが・・・このコンプレックスが晩年の秀吉を追い詰めていくのでしょう。

信繁の手引きで家康に会った秀吉は、平伏している芝居をしてくれと頼み込みます。
家康が嫌々上洛したことは百も承知。が、ここを乗り切らねば、全てがひっくり返りかねない。
秀吉の必死の迫力に圧倒された家康。承諾してしまうのでした。

「殿下、芝居がどんどん難しくなっております!」(爆笑

秀吉に圧倒される家康。お二人の掛け合いが圧巻でした。面白かった~
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超・ざっくり粗筋を書き留めました。

書き漏らしたエピをいくつか。
信繁が、茶々のちょっかいを防ぐため、きりちゃんを「いい仲」、と紹介しました。今後の伏線になりそうです。

熱の花ができたことを気にする信幸の妻、こう。
信幸の愚痴を「体弱いネタ」で受け流すのはいつものことなのですけれども、平八郎の娘、稲の登場の後だけに、何となく気になります。

松、復活。記憶を全く失っていたんですねえ。これから茶々、きりとともに引っ掻き回してくれそうです。

そして、三成。

「わしは何と言った?
真田と徳川のこと、決して戦にはせんと言ったはずじゃ。
慌てふためいていたのはおぬしひとりじゃ。
もっと物事の裏を読め。素直なだけでは生きてはいけぬ。」

昌幸のように、天才型、思いつきで動くタイプでもなく、景勝のように人一倍情に篤いけれども、そのために見栄をはってしまうこともなく。
自分の意思を貫くためなら、人の評価など気にせぬ男。
秀吉のような人たらしの秘書としては、最高の人材なのでしょうけれどもねえ・・・

「それにしても不思議な男よ。
上杉に気に入られ、徳川に取り入り、殿下の心をあっという間に掴んでしまった。」

信繁のことを認めてくれました。

信繁を理詰めでやり込める三成、思わず「組!」を思い出しますわ(^^;;

時間の都合でいつもと比べると短くまとめましたが、三谷さんのコミカルなテーストがピタっとはまっていて、ひょっとしたらいつも以上に楽しかったです。←いつも以上って、毎回思うことですけれども(^^;;

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2016年5月 1日 (日)

2016年春クールドラマ 初回感想その3「早子先生、結婚するって本当ですか?」「お迎えデス。」「とと姉ちゃん」

連休前に書いた感想なのでタイムラグがありますが、アップしておきます(汗

「早子先生、結婚するって本当ですか?」
原作未読です。初回を見ました。
原作はじんわりとあったかいコミックエッセイだそうですが、ドラマは何だか暗い印象を持ちました。
話の流れが、結婚していないヒロインを追い詰めるものだったからだと思います。
結婚を意識するきっかけは何でもいいんですけれども、親のために、というのが前に出すぎると、身につまされすぎる(汗
TBSのアラフォー婚活ドラマよりは等身大のヒロインで、真面目に作ってあるのには好感を持ちましたけれども、ゴールになりそうな男性がレギュラーの中に見当たらないためでしょうか、華が感じられないません。身近にパートナーが潜んでいることなんてほとんどあり得ない、という現実を踏まえているとは思います。このリアル感が吉と出るか否か。
貫地谷さん、山内さん、間宮さんなど、サブレギュラーの人たちを見たいので、もう少し視聴を続けます。

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「お迎えデス。」
原作未読です。初回を見ました。
ゲストが豪華でしたので、そちらに目を奪われがちになってしまいましたが、設定はしっかり覚えました(汗
この枠が大事にしているテーストに、ぴたりはまっているドラマ。
幸がいつもショートパンツなのは原作もそうなのでしょうか?ドラマとしてはちょっと違和感は持ちましたが、戦隊モノのコスチュームと同じ、記号化なのでしょう。男性には受けが良さそうです。
見るまで気がつきませんでしたが、幸と千里、朝ドラコンビなのね・・・
土曜の夜をまったりとすごせそうです。

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「とと姉ちゃん」
かなりお話が進んでいるので、ここまでの印象をざっくりとメモっておきます。
高畑さん、今までの出演TVドラマより遥かにアップが多いので、目が大きくってよく動くことに改めて気がつきました。特に黒目と白目の割合がまるでアニメの主人公です。

ストーリーの方は、この時代を適度に起伏を作って描いて可もなく不可もなく。叔父、鉄郎のダメっぷり以外にはあまり書くことがなく、まあ、まったり視聴・・・と思っていたら、東京編になってからは個性の強いキャラが続出、突っ込みも続出(汗笑
そのうち良い人になりそうな森田屋の人々、コメディリリーフの清はまあいいとして、一番の突っ込みどころは、やっぱり滝子さんでしょう。実年齢はともかく、ヴィジュアルが君子の母としては釣り合わないし、「老舗の材木店を仕切る祖母」にはとても見えないというか、ほとんど白いマレフィセント。彼女だけ異次元からワープしてきたみたいです~。この見た目の(あくまで見た目です)、アンバランスは確信犯・・・なんでしょう。いくらなんでも浮きすぎだもの。
しかし、おかげで俄然興味津々となったのであります~(^^;;

あと気になったのが、夏休み終わり、という設定なのに息が白いこと。オープンスタジオだから仕方がないのはわかるのでけれども・・・ここまで撮影時期があからさまだと、ちょっと興醒めかも(大汗

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2016年春のドラマ:視聴予定 
2016年春クールドラマ 初回感想その1「ラブソング」「世界一難しい恋」「99.9ー刑事専門弁護士ー」
2016年春クールドラマ 初回感想その2「私、結婚できないんじゃなくて、しないんです」「ゆとりですがなにか」「OUR HOUSE」

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