真田丸 第17話「再会」
信繁(堺雅人)は、秀吉(小日向文世)が家康(内野聖陽)の真田攻めを許したと知り驚く。必死で取り消すよう頼むが、秀吉は取り合わない。昌幸(草刈正雄)は、家康以上に秀吉への警戒を強める。一方、信繁は茶々(竹内結子)に仕えることに。無邪気な茶々は信繁を翻弄する。やがて家康の上洛が決定するが、秀吉はある策を使うために信繁を利用しようとする。さらに、信繁の前に現れたのは、意外な人物によく似た女性であった(YAH0O!テレビより)
今回はざっくり感想のみ書きます。
徳川がいよいよ攻めてくる。
此度もやっつける気満々で、戦支度を整える昌幸ですが、前の戦さとは違い、本当に勝てると思っているわけではなさそうです。でも大将として、言葉だけでも勇ましくしなければ、家来たちの戦意に関わりますものね・・・
信幸は信繁から全く文が届かないことに焦っています。
届かないはずです。信繁の真田宛の文は、全部三成に奪われていたのだから。
あとでわかるのですが、信幸からの手紙も、全部三成に差し止められていたのです。
全く分断された信繁と、上田。
浜松では、秀吉の使者、片桐且元から真田攻めの認可を聞いて、家康は上機嫌です。
命令だけは出させてやるわい、ってことですね、
真田を落とせば、信州全域を自分の領土にするのも同じ、さすればこの国の東半分を我が物にできるやもしれない。そうなれば秀吉と覇権を争うだけの力を得られる。
大坂では。
信繁が、家康に真田攻めを許可した秀吉に必死に食い下がっておりました。
しかし、はじめは、申してみよ、と笑顔で聞くも、突如、うるさいっと一喝する秀吉。
真田もこれまでか・・・
呆然とお国の踊りを鑑賞するしかない信繁に、他言無用は無用、と三成。
殿下は家康に真田攻めをいったん認めたあと、すぐに一時とりやめの命を出される。
あっけにとられる信繁に、秀吉。
家康はわしの顔を立てた。なのでわしも一度は家康の顔を立てた。
「これであいこ。」
その上で、改めて戦さの中止を求める。
さて、家康はどうるか。
本当に家康が秀吉に従う気があるかどうかを見極める策だったのです。そして真田はリトマス試験紙にされちゃったわけです。
「安心せい。真田はわしが守ってやる。」
はい、すごく安心。
なぜなら、家康の本心を見極める手駒として、真田はまだまだ使える、と思ってのことだろうから。
ともかく、目前の危機はなんとか回避されそう、と一息つく間もなく、自分の留守に茶々に会っただろう、茶々に聞いた、と秀吉に言われて、また冷や汗。
茶々、やっぱりばらしたのね(汗
しかし、秀吉は、お前は権三とは違う、利口な男。茶々に変な虫がつかぬよう、そばで見張って欲しい、と命じました。
全ての行動、言葉に必ず政略絡みの思惑を潜ませている秀吉ですが、信繁を気に入っている、そして買っていることだけは、真実のようです。
そしてそういうあるじの気持ちを三成は感知している。
その頃、浜松の且元は叩き起こされていました。
戦さ取り止めの命が秀吉から届いたのです。
秀吉の真意を全く聞かされておらず、寝耳に水の且元。
秀吉曰く、腹芸のできない男、且元を使者に選んだのも、策の一つ。
何にも知らない人間には、何も語れない。
そして、何も知らなくても当て推量で、何かしら喋れろうとする小賢しさもない。
秀吉の命で徳川が戦さを中止したことを知る真田。
信繁からの情報は入ってきませんが、家康に仕えた信尹が、徳川軍の動向を報せてくれています。さすがです、信尹。
今がいい機会、と昌幸に上洛を促す信幸。
しかし、昌幸は、上洛はせん、せっかくここまで粘ったのだから、もう少し粘ってみる、と聞きません。
「もっともっと真田の価値を高めるのじゃ。」
どうせつくのなら、価値を釣り上げる、それが真田安房守のやり方、と怪気炎。
何か勘違いしているです、昌幸(大汗
秀吉は道具としての真田の価値は認めているけれども、昌幸本人を有能だとは全く認めていないんですよね、今のところですが。
命令撤回で上洛を断固拒否する家康を、なんとか上洛させようとする秀吉。
すでに人質として妹、旭姫を家康に嫁がせている秀吉。もう、駒は老母しかしない・・・
信繁に、家康の人質の扱いを聞きます。以前、ばば様が大事に扱われていたことを話すと、秀吉は母、なかを人質として送り込むことを決断しました。
この決定に大反対のお寧。しかし、息子のためになるならば何でもする、と快諾してくれました。
なかを本当の祖母のように慕って育った清正、正則は、三成の策だと決めつけて怒り、詰め寄ります。
三成とて、大賛成ではない。しかし、今は大きな戦さが起こらぬように、何が何でも家康を上洛させねばならない、と決めている。・・・と本心を言えば良いのに、言っても通じない、と思った相手には木で鼻を括ったような返答しかしない男です。
冷たい男だ、と怒って去っていく清正たち。
屋敷で酒を飲み交わす間柄だったのに。これが決裂の第一歩になるのでしょう。
もう少し口の利きようがあっただろうになぁ(溜息
で、旭姫ですが・・・ここで清水ミチコさんが登場とは(大笑
ここのところ、信繁、そして真田が追い詰められるシリアスなシーンが多かったので、余計に虚をつかれました。
母娘の再会をのぞき見て、なかを実物だと本物だと確信した家康。
ついに上洛します。
家康に会う前夜、信繁の下に秀吉が押しかけてきます。
「力になってちょ!」
明日、家康に会うのが怖くて眠れない。だから、今会いたい。ついては、家康と面識のある信繁に間を取り持って欲しい。
秀吉だってかつて信長の下、ともに戦った間柄。
でも、当時、家康は大名であり、信長とは同盟する仲だったのに比べて、秀吉は素性のわからぬ成り上がりの信長の家臣でしかなかった、ということですな。
ほんの顔見知りとはいえ、信繁は、大名とは言えぬまでも、元は名門武田の武将の一族、真田の次男坊です。
身分差を乗り越えたかのように見える秀吉でしたが・・・このコンプレックスが晩年の秀吉を追い詰めていくのでしょう。
信繁の手引きで家康に会った秀吉は、平伏している芝居をしてくれと頼み込みます。
家康が嫌々上洛したことは百も承知。が、ここを乗り切らねば、全てがひっくり返りかねない。
秀吉の必死の迫力に圧倒された家康。承諾してしまうのでした。
「殿下、芝居がどんどん難しくなっております!」(爆笑
秀吉に圧倒される家康。お二人の掛け合いが圧巻でした。面白かった~
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超・ざっくり粗筋を書き留めました。
書き漏らしたエピをいくつか。
信繁が、茶々のちょっかいを防ぐため、きりちゃんを「いい仲」、と紹介しました。今後の伏線になりそうです。
熱の花ができたことを気にする信幸の妻、こう。
信幸の愚痴を「体弱いネタ」で受け流すのはいつものことなのですけれども、平八郎の娘、稲の登場の後だけに、何となく気になります。
松、復活。記憶を全く失っていたんですねえ。これから茶々、きりとともに引っ掻き回してくれそうです。
そして、三成。
「わしは何と言った?
真田と徳川のこと、決して戦にはせんと言ったはずじゃ。
慌てふためいていたのはおぬしひとりじゃ。
もっと物事の裏を読め。素直なだけでは生きてはいけぬ。」
昌幸のように、天才型、思いつきで動くタイプでもなく、景勝のように人一倍情に篤いけれども、そのために見栄をはってしまうこともなく。
自分の意思を貫くためなら、人の評価など気にせぬ男。
秀吉のような人たらしの秘書としては、最高の人材なのでしょうけれどもねえ・・・
「それにしても不思議な男よ。
上杉に気に入られ、徳川に取り入り、殿下の心をあっという間に掴んでしまった。」
信繁のことを認めてくれました。
信繁を理詰めでやり込める三成、思わず「組!」を思い出しますわ(^^;;
時間の都合でいつもと比べると短くまとめましたが、三谷さんのコミカルなテーストがピタっとはまっていて、ひょっとしたらいつも以上に楽しかったです。←いつも以上って、毎回思うことですけれども(^^;;
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