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2016年3月27日 (日)

2015年1月の読書 その2

○新読

月夜の島渡り 著:恒川 光太郎(角川ホラー文庫)
なでしこ物語 著:伊吹 有喜(ポプラ文庫)
相田家のグッドバイ 著:森 博嗣(幻冬舎文庫)

○再読 

妖精のアイルランド―「取り替え子」(チェンジリング)の文学史 著:下楠 昌哉(平凡社新書)

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※読書順、敬称略です。

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「月夜の島渡り」

鳴り響く胡弓の音色は死者を、ヨマブリを、呼び寄せる―。願いを叶えてくれる魔物の隠れ家に忍び込む子供たち。人を殺めた男が遭遇した、無人島の洞窟に潜む謎の軟体動物。小さなパーラーで働く不気味な女たち。深夜に走るお化け電車と女の人生。集落の祭りの夜に現れる予言者。転生を繰り返す女が垣間見た数奇な琉球の歴史。美しい海と島々を擁する沖縄が、しだいに“異界”へと変容してゆく。7つの奇妙な短篇を収録。 (「BOOK」データベースより)

めくるめく原色の悪夢の数々と、人間の罪深さを見つめる作者の暗色の眼差しが渾然となった、実に恒川さんらしい幻想小説集。

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「なでしこ物語」

いじめに遭っている少女・耀子、居所のない思いを抱え過去の思い出の中にだけ生きている未亡人・照子、生い立ちゆえの重圧やいじめに苦しむ少年・立海。三人の出会いが、それぞれの人生を少しずつ動かし始める。言葉にならない祈りを掬い取る、温かく、強く、やさしい物語。(「BOOK」データベースより)

恵まれない環境に生きる少女の成長を、淡々と描いていました。
エピソードなり、キャラ造形などに、昔の児童文学のようなもう少し強いアクセントが合ったほうが好みです。
端正だけれども生命力が希薄で線が細い。それこそが今の子供たちの世界そのものなのかもしれません。

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「相田家のグッドバイ」

普通の家庭だったけれど、ちょっと変わった両親。最後に息子がしたことは破壊だったか、それとも供養だったのか?さよならだけが現実だ。血は争われない。森博嗣の家族小説。(「BOOK」データベースより)

森氏の作品を読んだのは初めてです。
作者の実体験を元に描いているそうで、いわば「私小説」(解説より)。
私小説としては・・・きれいすぎて生温い気がしまいた。でもこれがこの人の体温なのでしょう。

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「妖精のアイルランド―「取り替え子」(チェンジリング)の文学史」

アイルランドは、なぜ「ケルトと妖精の島」と呼ばれるのか?事実、赤ん坊や女性が妖精と入れ替わる「取り替え子」の伝承を信じて自分の妻を焼き殺す事件が、一九世紀末に発生している。幻視的な詩人W.B.イェイツ、『ドラキュラ』のブラム・ストーカー、世紀末の文学者オスカー・ワイルド、小泉八雲ことラフカディオ・ハーン、そして、現代文学の高峰ジェイムズ・ジョイス。一九世紀から現代に連なる「想像力のネットワーク」を手掛かりにして、妖精の正体に迫る斬新な試み。(「BOOK」データベースより)

世紀転換期のアイルランドにおける文化的諸運動を支えたキーとなる概念のみとるが、「ケルト」である。
<中略>
「ケルト」という言葉には、アイルランドの人々に民族的な独自性があることを保証するために、十九世紀後半よりひんぱんに用いられた。(本書より抜粋)

アイルランドの人々にとって、独自の文学を保つことが、大英帝国にたいするプロテスタントだった。
かつ、イングランド生まれの人々にとって、アイルランドの伝承文学はとても魅力的だった。
相互の文化が触発され、イギリス独特の妖精や怪談文学に結実していく流れがとても興味深かったです。

かつ、人々のプライドを支えるのは、軍事ではない、自分たちの文化の保守と発展であること。
夏目漱石が日本文学確立に心血を注いだ理由の一端に触れたような気になりました。

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