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2016年1月29日 (金)

刑事フォイル 第19回、20回「癒えない傷」

公式サイト

1941年2月。イギリス空軍はある館を接収し、負傷兵を治療する病院として使用していた。しかし、何者かによる妨害工作が相次ぎ、フォイルは捜査に乗り出す。一方、アンドリューは、自分の戦闘機の整備が行き届いていないことにいらだち、整備兵と激しく言い争う。その整備兵は数々の悪事を働いてきた男で、多くの人から反感を買っていた。 

空軍の整備兵が何者かによって殺された。被害者は多くの人から反感を買っていたため、疑わしい者が複数いた。一方、負傷兵を治療する病院で頻発する妨害工作は一向に治まる気配がなく、事態は深刻さを増すばかり。その病院に足を運んだアンドリューは事故にあった同僚の惨状を目にする。度重なる出撃もあいまってアンドリューは精神的に疲弊していく…。(公式サイトより)

BS放送の再放送を視聴しています。
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今回、いつにも増して登場人物が多かった気がします。
メインストーリーにほとんど関係のない、トラップ・キャラがほとんどいなかったためかもしれません。
病院の人々、元の館の主、整備士、そしてパイロットたちなど、背景の異なる人々のエピが、戦争による肉体的かつ精神的ダメージ、というテーマの元、よく練られていました。
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主な人物をおおよそ登場順に箇条書きにします。

○サー・マイケル
ディクビー館の持ち主の老人。13世紀から続く家系だそうで、その歴史を背負った館は、このシリーズに登場した館の中で、一番大きくて荘厳でした。

由緒ある一族の末裔ということだけでなく、第一次世界大戦の英雄としてもこの地方の人々に尊敬されています。
現在は一人暮らし。少なくとも直系の跡継ぎはいなさそう。また、召使が一人だけ、というのも、館を維持するだけの財力がないことを現していました。
そしてとうとう空軍に館を摂取されてしまった後は、たった一人で敷地内にある小さなコテージに移り住みます。
足を引きずって歩くのは、戦争の後遺症のため。
没落貴族の身の上を嘆くこともなく。人生を達観している風にも見受けられるのですが・・・

○ロウカッスル夫人
サー・マイケルの忠実な召使の老婦人。館が空軍に摂取された後は、清掃人として館に入り込みます。
あなたのことならなんでもわかる・・・有能な召使にありがちな、主人を子供のように扱うふしあり。

○ジェイミソン医師
ディグビー館に乗り込んできた、火傷の治療と再生医療の新しい施術をあみ出し、実績を上げている。
病院を立ち上げる実行力かつリーダーシップの持ち主で、患者の精神的ケアも重要視する、優れたお医者さん。
何者かによって病院存続の妨害されていることをフォイルに訴えるも、警察が介入したことで政府の印象を悪くし、病院が移転しなければならない事態に陥ることも危惧している。

○レン医師
かつてポールの命を救った、ジェイミソンを尊敬する若い医師。病院への嫌がらせを警察に訴える。
妻との関係は冷え切っている・・・?

○ドレイク
フォイルの息子、アンドリューが所属する基地の整備士。30代前後でしょうか。
彼が整備したアンドリューの乗った戦闘機の風防が開かなかったことがあり、そのことを謝りもしません。
サー・マイケルとは、父がずっと彼の下で働いていた縁あり。父が亡くなってからもサー・マイケルに金を無心したり、人妻と逢引きしたり、自分の妻にはひどいDVをふるったりと、とにかく物凄く感じの悪い男です。

○ウッズ
アンドリューの親友かつ同僚。空軍勤務はアンドリューの方が長く、階級もアンドリューより下なのかも。
パイロットとしてもアンドリューを尊敬しています
ある日、アンドリューの代わりに危険な偵察飛行を命じられ、アンドリューの機を借りて勇んで出撃しますが・・・機体に火がついた状態で帰還。
風防を開けて逃げようとするも、開かない!
同僚たちによって、なんとか命はとりとめたものの、失明の危機を伴う大火傷を負ってしまい、ディクビー館で治療を受けることに。

○ピーター・プレストン
40代前後の、なんという特徴のない、おとなしそうな防空監視員。
しかし、ドレイクが深夜、あるアパートに入っていくのをじっと見ていたり、そのことをその家の主人やフォイルに告げ口したりと、ちらちらと曲者ぶりを見せます。

○アパートの女・・・実はレン医師の妻。
初登場の時は何者かわかりませんでしたが、あとでレン医師の妻であることがわかります。
多忙な夫への愛情はとうになく、今はドレイクとの火遊びに夢中の様子。

○アン
ウッズの恋人。結婚の約束をしています。
大火傷を負ったウッズに会うのが恐くて、お見舞いに行きません。もう、私の知っているウッズではない・・・そうねえ、めっちゃくちゃ男前だったから。
しかし、ウッズが火傷を負った原因が整備不良にあると聞いて、ドレイクに激しい怒りを持つのでした。

○ドレイク夫人
ドレイクが自分と結婚したのは、持参金目当てだったことに気づいた時にはすでに遅し。
財産を全て食いつぶされただけでなく、ほとんど家にお金を入れてもらえない。その上酷いDVを受けている、哀しい女性。

あと、病院のあら捜しをする杓子定規な空軍のおえらいさんや、入院患者のパイロットでジョークの名人、ブリッジズ、厳しいけれども優しい看護師さんなどが、それぞれの役割で登場しました。
看護師さん、歌がお上手。あちらでは有名な女優さんなのかもしれません。

全身大火傷を負ったというブリッジズ。指も動かせないまま、きっと以前は伊達男だったのでしょう、再生医療でできるだけ元の顔に戻してもらったとはいえ、傷跡が痛々しかったです。
ウッズの将来も決して平坦なものではないことを暗示もしていました。
ブリッジズの、自分自身をジョークにしてしまう逞しさが救いでした。

アンドリューはサムとは本格的に付き合いだしたようです。しかしデートのたびにピリピリしてサムに食って掛かる。
ようはサムに甘えているのですが、それも無理はありません。1週間に12回出撃(間違っていたらごめんさない)、という過密勤務をずっとこなしているのだから。
頑張りすぎるアンドリューを心配した上司、ターナーから休暇を取らされます。
アンドリューの代わりに難しい任務を命じられたのが、ウッズでした。
この決定をウッズより先にアンドリューに知らせたのは、アンドリューが隊のトップだからなのかな、とこの時は思っていました。

自分が行くと、アンドリュー。ウッズの機は修理中だから・・・と言いかけたアンドリューに、ならばアンドリューの機で行かせよう、とターナー。

休暇をとって帰宅したアンドリューは、父、フォイルに複雑な気持ちを漏らします。
ずっとエースパイロットという自負があった。だからウッズが自分を差し置いて難しい任務を任された時、悔しいと思った・・・いや、悔しいと思うべきなのに、ほっとしていることに、落ち込んでいる、と。
かなり精神的に参っている上に、自分の代わりに、しかも自分の機体で出撃したウッズの遭難を聞いて、大ショック。
失踪していしまうのです。このままでは脱走兵になってしまう。

アンアドリューのせいではない、ドレイクが悪いのに!
整備士があんなにいい加減では、飛べません。命を削っているのに。放っておいた軍も悪いです!

しかし、アンドリューの上司、ターナーは、戦争神経症にかかっているようだ、と理解を示してくれました。
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ということで、殺されるのはもう、ドレイクしかいないわけで。

病院で慰労パーティが開かれている間に、何者かに頭を強打され、倒れこむドレイク。
あくる朝、死体となって道端で発見された死体。
しかし、死因はなんと溺死でした。
ここからフォイルの推理がスイッチ・オン。

動機を持っているのは。

お金を強請られていた、サー・マイケル。
何か不祥事をおこすことで病院を続けられなくしようとしているかもしれない、ロウカッスル夫人。
ピーター・プレストンからドレイクと妻の不倫を聞かされた、レン医師。妻は醒めていても、夫は妻を愛していたのです。
ドレイクと不倫をしていたレンの妻。不倫関係で何かトラブルがあったのでしょうか?
恋人の大火傷の原因を作ったことでドレイクに激しい怒りを持った、ウッズの恋人のアン。
夫に人生を台無しにされたドレイク夫人。
あと、ピーター・プレストンは何故こそこそと動き回るのか?

ジェイミソン医師を外したのは、殺人捜査を煩わしく思う彼を説得するフォイルの言葉、
「あなたの仕事の方がドレイク殺人犯を逮捕するよりずっと大切だと思う。しかし、ドレイクがあなたの患者より劣る男でも、殺されていいわけがない。」
を、すっと受け入れたからです。
今までの犯人は、みなこの、どんな非常時でも殺されてもいい人間なんかいない、というフォイルの理論に、大義を振りかざして反論していましたから。
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さて。
一番直接的な動機を持っているのはドレイク夫人は、殺人を否定。
でも、村の半分の人間は夫を殺したいと思っていただろう、と。それだけ嫌われていたのです。
フォイルとポールは夫人の無実を確信します。
ここ、わりと勘だのみ。でもフォイルの勘だから、信用できるってことで(汗

ここからはさくっとオチを書きます。

まず、病院の妨害をしていたのは、予想通り、ロウカッスル夫人でした。
フォイルがロウカッスル夫人の、単純だけれども錯覚や思い込みを利用した手口を謎解く過程は、齟齬がなくって面白かったです。さすがフォイル。

動機も思ったとおり。
サー・マイケルが、館を取られて自殺まで考えている、と思い込んだ夫人は、主人のために人々を追い出そうとしたのです。
しかし、サー・マイケルは、何もわかっていない、と館への執着をあっさり否定します。

サー・マイケルの心深く刻まれた傷とは。
第一次世界大戦の過酷な戦場を逃れようとして、自らの足を撃ったことでした。
そのことを知っているのは彼の当番兵だったドレイクの父だけ。その後ドレイクの父は誰にも漏らさず、サー・マイケルに仕えたのですが、死ぬ間際に息子に話してしまったのです。
それからドレイクの強請りが始まった。
しかし、そんなことはサー・マイケルにとっては些細なことでした。
自らを傷つけることで戦場から逃げた自分が許せない。戦後は負い目とプライドの喪失感で無気力な日々を送っていたのです。

そんなサー・マイケルに、体が火傷を負うように、心も火傷を負うのです、と息子、アンドリューの例をあげて諭します。
病院に手伝いに行ってみたらいかが、と。

ポールに諭されてウッズに会いに行ったアン。
足を失ったことを妻に受け入れてもらえないポールの、中身は同じだ、という言葉は深いです。
ウッズの目に光は戻りました。しかし無残な傷。
周囲が祝福する中で、アンの表情が微妙なように感じました。これから二人がどうなるかは、誰にもわかりません。

レンの妻はドレイクに本気でした。まあ、人を見る目がないこと。

かくて動機、アリバイ、物証の全てが揃ったレンが拘束されてしまうのでした。

犯行時刻のレンの行動をやたらに怪しく描いていたので、彼は犯人ではないことは、はっきりしてます(汗
では誰が残っているか。そう、防空監視員のピーター・プレストンしかいません。
プレストンは、レンに殴られて弱っているドレイクを、道端の水汲み場に連れ込んで顔を押し付け、溺死させたのでした。
ドレイクをかねてからつけ狙っていたプレストンにとっては、千載一遇のチャンスだったのです。

しかし、その動機は全く予想外でした。
それも後出しジャンケンではなく、ドラマ内にちゃんとヒントが描かれていたにも関わらず、です。
フォイルはそのヒントを下に、プレストンが犯人であることを早い段階で見抜いていました。
やられた・・・

ここからは、ネタバレ。
プレストンはドレイク夫人の兄でした。
ドレイクに金を巻き上げられ、暴力を受け続けている妹を救いたい。
ドレイクを見張っていたのは、そのためです。

ドレイクが殺されたと聞いた妹は、予感がしたのでしょう、プレストンが兄であることのみならず、兄の存在自体をフォイルたちに言いませんでした。
フォイルは夫人の亡くなった父の写真を見て、プレストンとの関係に疑惑を抱いたのです。なぜなら、プレストンとそっくりだったのです。
だからフォイルは早々にドレイク夫人を容疑者から外したのでしょう。

プレストンは、今までの犯人の中で、一番まともな人に思えました。
ドレイクが、本当に嫌な男だったためでしょう。

失踪したアンドリューは父やサムに支えられて、軍に戻りました。
迎えたターナー。
君を任務から外したのは、君に休暇を命じる前から決まっていたこと。なぜなら一線を退かせて教官に就くことが決定していたため。
英国空軍は、兵士を擦り切れるまで使わない方針だったようです。
こうしてアンドリューは新たな任務地へと旅立って行きました。

ジェイミソン医師は、何かと病院を目の仇にしていた空軍のえらいさんから、認められました。
もっと大きな力から病院の不備を追求されないように、自分が前もって細かいところまでチェックしていたのかもしれません。
なお、ジェイミソン医師は実在の人物だそうです。
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今までで一番面白かったです・・・って、毎回書いているかも(汗笑

話が濃い上に、前後編まとめて書いているため、端折るのにも時間がかかってしまう。
これだけ感想が書ける本格ミステリーは珍しいです。
BS放送は後4話(8回)。頑張ろうっと。

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