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カテゴリー「#ドラマ:2015年第1クール」の41件の記事

2015年4月 2日 (木)

2015年3月のまとめ<2015年冬クールのドラマ・まとめ>

初回から最終回まで感想を書いていて、今期で終わったドラマです。 
各作品のタイトルは最終回の感想、もしくはまとめ記事にリンクしています。

<連続ドラマ>

※書き終えた順番です。

問題のあるレストラン
流星ワゴン
デート~恋とはどんなものかしら~ 

<継続中>

烈車戦隊トッキュウジャー

<単発ドラマ>

オリエント急行殺人事件・三谷ヴァージョン 第一夜 備忘録
オリエント急行殺人事件・三谷ヴァージョン 第二夜 備忘録
二十歳と一匹
BSプレミアム「ここにある幸せ」 簡単感想

<鑑賞した映画・DVD・演劇>

メンフィス:舞台(備忘録)
ビッグ・アイズ:映画
はじまりのうた:映画
パリよ、永遠に:映画 (付「パリは燃えているか」メモ)

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感想は書いていませんでしたが、最初から最後まで見たドラマは「全力離婚相談」「残念な夫。」「○○妻」「ウロボロス ~この愛こそ、正義。」「学校のカイダン」「だから荒野」「女くどき飯」です。
「まっしろ」は4話あたりでリタイアしてしまいました。

※なお、初回の感想や中間の感想へのリンクは一番下に貼ってあります。

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以下、あくまで個人的な、まとめを兼ねた好きな作品順の寸評です。
レギュラーで感想を書いていた作品については短く、書いていなかった作品は多少長く書きました。

おおよそですが、面白かった順番に書いています。
後の作品になればなるほど突っ込んでいますので、ご注意くださいませ。

オリジナル作品の多いシーズンでした。
明暗・・・というか、好みはわかれてしまいましたけれども、今後もオリジナルにチャレンジし続けて欲しいです。

さて、トップはダントツでした。
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「デート~恋とはどんなものかしら~ 」
マーケティングの徹底したハリウッド製ラブコメより、はるかに深くて面白かったです。ま、自分は日本人だから、ハリウッドのターゲット層ではないのですけれども(汗
脚本、スタッフ、キャスティングががっつりかみ合った、奇跡のようなドラマ、しかもコメディーでした。
このドラマについては、賞賛し始めるとキリがありません。DVDを買うかどうか、思案中です。

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ここから、すごく差が開きます。
以下2作品は順不同です。
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「学校のカイダン」
中盤までは、イジメや絶叫、号泣の洪水にうんざりしていたのですけれども、終盤、7話以降、プラチナ8が変わってからは面白くなりました。
終わってみれば、屈折した雫井にではなく、ヒロイン、ツバメの一生懸命さに合わせた直球なドラマでした。もう少し全体的にユーモアというか、余裕があれば楽しめたかもしれません。
一生懸命なヒロインを初主演で演じた広瀬さん、お疲れ様でした。
最終回、校長と対峙する時の、雫井役の神木さんには感服しました。声の表情がすごいかったです。

学校などの設定に突っ込みどころは一杯ありはしましたけれども、雫井を怪我させるも、何のおとがめもなかった元クラスメイトたちがロクな大人になっていなかったことなどなど、きちんと計算された、最後までブレなかったドラマだと思います。

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「問題のあるレストラン」
問題だらけのドラマだったかも(大汗
でも、この位置にも持ってきたのは、松岡さん、二階堂さん、高畑さんたちのエピと映像が好きだからです。
感想の仔細は最終回の感想をご参照くださいませ。

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ここで少し差があって。
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「だから荒野」
原作未読です。
鈴木京香さん演じる平凡な主婦が自立するまでを、戦争を語り継ぐことと絡ませて描いていました。
夫(こちらも杉本哲太さん)のモラハラっぷりがあまり腹立たしくて見続けるうちに、長崎ロケの美しさと、山岡先生を演じられた品川徹さんの佇まいに惹かれて、最後まで見続けました。
割とドラマチックなストーリーなのですけれども、それら全てが長崎の風景に溶けていき、街に蕩んでいくような、不思議な味わいあった作品でした。
高橋一生さんが演じられた亀田のバックボーンを、最後までうっすらとぼかしていたためもあるかもしれません。
鈴木さんと高橋さんの別れのシーンは美しかったです。
なお、高校生の次男、優太を演じたていたのは、濱田龍臣さん。すっかり大きくなって・・・。本当にちょっとだけ福山さんに似てきたかも(^^;;

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また少し差があって。
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「流星ワゴン 」
原作未読です。
生真面目に作られた作品でした。感想の仔細は最終回の感想をご参照くださいませ。

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「ウロボロス ~この愛こそ、正義。」
原作未読です。
突っ込みどころ満載だったです(汗笑
イクオが脅威の回復力の持ち主なのは、遺伝子操作をされているからなのは、なんていう邪推までしてしまいました。
そうそう、鼻が以上に利く、という設定はどこへいったのだろう。
伏線の貼り方や登場人物たちの動かし方が甘く、劇画をドラマ化するにあたっての迷いが感じられたような気がしました。このキャスティングでもったいないです。

あと、結子先生が登場すると、ドラマの空気が変わってしまう、という印象は最後までぬぐえませんでした。結子先生及び回想シーンがストーリーの根幹であることはわかっていても、です。
しかし、最終回は、やはり突っ込みどころはありましたけれども、ラストの衝撃と切なさを中心にまとめきっていたと思います。
三島、橘、蝶野たちが協力し合うのが良く、美月に父とイクオたちの死を背負わせたことで、上野さんのキャスティングにも納得がゆきました。
ムロツヨシが最後まで竜哉の味方で、しかも格好良かったのは、なにより。
あとはひたすら生田さんと小栗さんの共演を楽しんでおりました。

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「全力離婚相談」
初回は凝っていたのですけれども、ヒロインの過去が絡むにつれ、ごく普通の弁護士ドラマになっていったように思います。
大きく崩れるもことなく、まったりとしたドラマでした。

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「残念な夫。」
子育て世代の描き方が表面的すぎました。
いくつかの家族の絡ませ方や浮気騒動もうまく構築されていなかった気がします。
で、なんといっても「コメディー」なのにテンポが悪すぎて、少しも笑えなかったこと、そのためキャストの皆さんのコメディー演技が空回りしてしまったことが、一番残念でした(_ _)

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最後は、ちょっと別次元。

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「○○妻」
「純と愛」もそうでしたけれども、これほど楽しくないドラマを、最後まで日和らずに作り上げたのは、凄いです。皮肉ではありません、本当にそう思います。
ニュースキャスターの言葉の、真実といかがわしさと描いていたのも興味深かったです。

さて、ストーリーですが・・・空気の読めない母と、掌を返したようにひかりを拒絶する姑など、登場人物全てに好感が持てないこと、DVに走った正純の父、ひかりの過去の出来事、ひかりの父と、度々死を絡ませたことなどは、以前書いたように、遊川さんの世界が先鋭化というか、純化されている、という印象は変わりません。
はっきり言って好きじゃない世界です(汗
でも、純化の果てに、新しい世界を見せてくれるかもしれない。
そんな期待を持ちつつ見続けました。

しかし・・・ああ、やっぱり、という終わり方でした。
人の死で全てを終わらすって、ドラマとしてとっても安易だと思うのですよ。

結局いったい何が描きたかったのか、さっぱりわからない、「○○妻」の○○とはなんだったのか、なんて、もうどうでも良くなってしまうほど、がっかりしたラストでした。

記憶に残る怪作でした。

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別枠で

「女くどき飯」
お店タイアップのグルメドラマ、しかも深夜ですので、気楽に見ておりました。
ひとつ気になったのは、ヒロインが必ず毎回、その日の企画デートのコラムを書く時に「今週の口説き文句」を挙げるのですが、それがどうも的を得ていない気がしたこと。
そこが一番の「口説き文句」じゃないだろう、って毎回突っ込んでいました。

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番外編「マッサン」
前半はマッサンのヘタレっぷりが延々と描かれ、やっとウイスキーを作ったかと思ったら、すぐに退社してしまい、北海道に移ってからは、マッサンの仕事ぶりが少なくとも前半よりは描かれてはいましたが、今度はエリー自体の存在が薄くなってしまいました。
一家を守る主婦として、北海道という、大阪とは全く気候風土の違う土地で奮闘する姿を見せてくれても良かったように思います。大変だったろうと思うのですけれども。

ということで、亀山夫妻の描き方など、脚本の構成にアンバランスさを感じました。
用意したエピソードも少なかったような気がします。とにかく、エマの恋愛問題から続く一馬の出征エピソードは長かったです~(汗

とまあ、色々と突っ込みましたけれども。
少なくとも、前シーズンの朝ドラよりは見やすかったですし、主役の二人を好意的に見続けることができました。
今回は、モデルとなった人たちの話をほとんど仕入れずに見たため、その分気楽だった、ということもあると思います。
最終回、ほとんどマッサンだけの登場で、回想がどんどん遡るシーンには、ほろっとしました。
スタッフ、キャストの皆さん、お疲れ様でした。

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○印象に残った女優さん
「問題のあるレストラン」の三人娘は印象に残りましたけれども、迷うことなく、杏さん。

○印象に残った男優さん
主役級だけでも、香川さん、生田さん、小栗さん、神木さんなど豪華な顔ぶれでしたけれども、こちらも迷うことなく、長谷川博己さん。

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以上、あくまで、好みです。お許しくださいませ。

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2015年冬のドラマ:視聴予定
2015年冬クールドラマ 初回の感想その1「全力離婚相談」「学校のカイダン」「まっしろ」
2015年冬クールドラマ 初回の感想その2「○○妻」「残念な夫。」「ウロボロス ~この愛こそ、正義。」
2015年1月のまとめ~冬クールドラマの中間報告

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2015年4月 1日 (水)

BSプレミアム「ここにある幸せ」 簡単感想

公式サイト

演出:廣瀬正雄/脚本:岡田惠和/音楽:大森俊之/製作統括:福島広明
出演:松田翔太、宮本信子、中村映里子 他

「自分の人生には・・・、何も無い・・・。」
東京に暮らす主人公、立川浩幸はつぶやいた。過酷なノルマと人間関係に疲れ、仕事を辞めてしまい、その上、同棲中の恋人・高梨千恵子からは愛想をつかされ、追い出されたのだ。
そんな折、浩幸は、小学生時代の級友を訪ね、福岡の小さな港町、福津市津屋崎を訪れた。
そこで出会ったのは、明るくてお話好きなおばあちゃん、花田福子。福子に気に入られた浩幸は、港、干潟、山など、福子のさまざまな思い出のある場所へ連れ回されていく。(公式サイトより)

3月半ばに視聴。

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都会の生活に疲れた青年が、田舎で良き人々と風景と出会って再生していくという、王道の話を、松田さんと宮本さんのほとんど二人芝居で、簡潔に淡々と描いていました。

やりたいことも、自分が何が好きなのかも、わからなくなってしまった、浩幸。
じゃあ、行きたいところはないの?と恋人に尋ねられ、唯一、褒められたこと思い出します。
それは小学生の時。
福岡から転校してきたキヨシが、浩幸の書いた文を面白い、と褒めてくれたのです。
しかし、キヨシは体を壊して、すぐに福岡に帰ってしまった。
かえって間もなく、遊びにおいで、という葉書をもらうも、ついに行かずじまいだったことを、ふと思い出したのです。

何を言っても表情を変えない浩幸に思わずいらだった恋人に、出て行って、と言われたのをきっかけに、キヨシが帰っていった津屋崎を訪れる浩幸。

福子さんが、小学校の級友の母であること、その級友がすでにこの世の人ではないことは、浩幸と福子さんが出会った瞬間に察せられます。
あまりにわかりやすいので、何かどんでん返しがあるのかも、と思ってしまったほどです(汗

しかし、このドラマは「物語」を見せるのではなく、浩幸の心の変化を描くことがメインでした。

し掛けのない、淡々としたストーリーの中で、徐々に変わっていく浩幸。
このドラマにはドラマチックな部分はないけれども、浩幸が聞き書きする福子の半生はドラマチック。
いや、本当は、半世紀前くらいならどこにでもある話なのですけれども、語り方がドラマチックなのです。
ですので、浩幸は景色とともに、ぐいぐいと福子さんの話に引き込まれていきます。

ごくごく普通の人の半生にも、ドラマが必ずある。

そのことに気づいた浩幸は、聞き書きした福子さんの半生をまとめ、和とじの本でプレゼントするのでした。

この端正なドラマの中で、ひとつだけわからない部分がありました。
なぜキヨシが一人で東京に転校させられたのか、です。
夫が教師で、生活に大きく変動もなかったらしい福子一家で、キヨシだけが外に出された理由がわかりませんでした。
何か聞き逃したのかもしれません。
しかし、少なくとも、福子さんの口からは語られずじまいでした。
そのことが、浩幸を津屋崎に呼び寄せた"キヨシ"を「風の又三郎」というか、妖精っぽく感じさせていて、とても印象に残りました。
端正なドラマの中での、唯一、非日常な設定が効いていたと思います。

浩幸が徐々に変わっていく、と書きましたが、表情はあまり変化しません。
しかし、佇まいというか、空気が変化していくのを感じました。
松田さんの低血圧っぽい不思議な魅力が出ていたと思います。
宮本さんの語り口は述べるまでもなく。
全てに淡いことが、ほのぼのと印象に残る作品でした。

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2015年3月27日 (金)

デート〜恋とはどんなものかしら〜 #10 最終回

公式サイト

3月22日、藪下依子(杏)は30歳の誕生日を迎えた。いつもの時間に起床し、いつものように日課をこなしながらも、依子はチラチラと鳴らない携帯電話を見る。やがて、自分から鷲尾豊(中島裕翔)に電話をかけて今日の予定を聞くが、大事な商談が入ったため会えないと言われてしまう。気を取り直して、藪下俊雄(松重豊)にかけると、あろうことか俊雄にもフラれてしまう。そんな依子を見て、藪下小夜子(和久井映見)は笑い出す。  

暇を持て余した依子は、大好きな路線バスに乗り、横浜市内を巡ることにした。すると、谷口巧(長谷川博己)が乗り込んでくる。突然なことにとまどいながらも、隣同士に座った2人はいつものように会話の応酬を始める。しかし、議論が白熱し過ぎた結果、巧が依子の手を踏み、依子の頭が巧の鼻を直撃し、巧が鼻血を出すというハプニングが起こる。そんなとき、依子と巧のことを見ていた上品な老婦人(白石加代子)が声をかけてくる。 (公式サイトより)

鷲尾にも俊雄さんにもふられた依子。で、巧に電話をかけようとすると例のBGMが・・・でも、思いとどまり、BGMも止まってしまいました。
でもって、ノートに向かって必死に書き物をし始めます。ここでなぜか例のBGMが再開。
数式でも解いているのか、と思ったのですが、BGMが流れた理由は後で明かされました。やられたです。

と、こんなふうに拾っていくとキリがないので、後半のセリフを中心に、バサバサっと書きます。
なお、セリフは耳コピにて、不正確です(汗
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上記、粗筋にもある通り、バスで偶然巧に出くわした依子。

手を踏まれたのは、どうしても手放したくなくてお守りにしている切符を落としたからでした。
切符を持っているなんておかしいじゃないか、キセルしたのか?と問いただす巧。
キセルなんてしてない、と依子。でもどうやって手に入れたかは忘れてしまってました。

そこへ謎の老婆から呪いの言葉(違)をかけられる依子。

「恋ってとっても恐ろしいもの。
いったん踏み込んだら最後永遠に続く底無し沼。」

リンゴを手渡されました。


こんな風に始まった最終回。

佳織から「留美さんが倒れた」という電話を聞いて、谷口家に駆けつけた二人。
それは口実で、佳織、宗太郎、俊雄さん、留美さんによる、依子のサプライズ・バースディーパーティが用意されていました。
この辺、佳織の不信を煽る細かい仕掛けがあったのですけれども、先が長いので省略します。
生真面目な依子が、中々事態を把握できなかったりしつつも、華やかにバイキングが始まりました。うきうきしているみんな。なぜなら・・・

宗太郎は家出した妻が戻ってきた。
俊雄さんは25歳年下のナースからの見合い話が持ち上がって、まんざらでもない。そんな父の見合い話を快く許可する依子。
留美さんも、努が依子の言葉のおかげで再び教育評論を書き出したことを報告。これからは全面的にサポートすると。
佳織は、巧とともに全面的に留美さんの絵画教室を引き継ぐことに。
さらに巧は、絵画教室の卒業生で活躍している芸術家たちのマネージメントをする会社を作るために、なんとなんと営業中!
巧の進歩に大喜びの依子。恋の力って素晴らしい!

と、宗太郎の弾き語りまでは和やかに進んでいたパーティ。

聞き終わって、しんみりした一同はお開きにしようと、家の中に戻ります。

宗太郎、どんな歌を歌ったんだ、気になるぞ(笑

ところが、依子と巧が些細なことで、いつものようにやり合いだしました。
まあ、夫婦漫才のような息の合い方でして、そんな様子を見て、やっぱり好き合っているんじゃないのか、と不安な表情になる佳織と鷲尾。
違う、違うと打ち消す度に墓穴を掘っていく二人。

巧とのデートの不満はいくらでも立て板に水のごとく出てくるのに、鷲尾とのデートの思い出が浮かばない、依子。
巧が「サッカーがあるじゃないか、ボーリングも」と助け舟を出すも、どんなデートをしたかより、サッカーそのもの、ボーリングそのものを語ってしまう依子。

ちょい待って。ボーリングもしてたのね。きっとそれは留美&努の結婚式の後のはず。ずっと報告し合っていたんだ。

デートそのものを全く思い出してもらえない鷲尾、ついにキレます。
本当はこの後に行くレストランでするはずだったプロポーズを決行、指輪を掲げました。
さすが、巧の指輪と輝きが違う(笑
感激し、うっとりする依子。大喜びで手を差し出しますが・・・・

指輪が薬指に入らない。指が腫れてる。薬指だけが・・・

あっ、あれね!バスの中の。うっそー(爆笑

それでも無理矢理ねじ込もうとする依子。痛い、痛い、痛そう。

何もかもうまくいかない鷲尾、突っ伏してしまいました。そらそうだよね・・・(涙

佳織は佳織で、サプライズパーティがあることを知っていたのに、家を抜け出したのは、依子を見ると未練が残るからではないか、と見抜いておりました。
なぜなら、何をするにも、依子ことを話題にするから。
なので、このパーティーを最後に、依子と会うのは最後にして欲しい、というのが佳織が望んだ約束だったのです。

一方鷲尾は、話題がすべて巧のことになる依子に、小さい男だと思われようが、谷口さんの話はやめて欲しい、と言っておりました。
依子も巧も相手の悪口しか言っていない。だからこそ、疑ってしまうのです。

ここまで、シーンの順序は前後しますが、こんな感じでぽんぽんと進みます。

さて、回想にて。
巧のことばかり話す依子に、初恋の相手を忘れる方法を伝授する鷲尾。←初恋の相手っていうのがそもそもオカシイのですけれどもね。
それは、その人の嫌いなところ、悪いところ、嫌な思い出を、そういうのを全部書き出すこと。

「そうしたら、どうしてこんな人、好きになったんだろうと思いだして、すっかり忘れられました。」

そして現在。
今もやってます、と大学ノートを取り出す依子。
そこには、巧のことが細かくびっしりと書き込まれていました。
唖然というか、愕然とする鷲尾。

「まだ、三冊目です。全部書き出すには、まだまだかかりそうです。」

「すごいな・・・完全に逆効果だった。依子さんの頭の中は、谷口さんでいっぱいだ。

あああ。ちくしょう!!

つっぷす鷲尾。おいたわしい・・・

「ほんと、頭にくるね、この二人。人を虚仮にしてさ。」

ふざけんな、と佳織。

「誤解です!」依子&巧

「私が恋をしているのは鷲尾さんです!」
「僕が恋をしていいるのは、佳織だよ!」

「うっせえよ、恋をしてんだよ、ずっと前から。」宗太郎。

そんなことはない、佳織といると心やすらぐ、鷲尾をいる時だけ幸せを感じる、と反論する二人。

そんなのは本当の恋じゃないですよ。
楽しいだけの恋なんておままごとみたいなもんさ。
自分たちとはデートを楽しんでいただけで、恋なんかしていなかったんですよ。

皆に責められる二人。

「そんなはずはないよ。それにこの人といるといつも嫌なことばっかりなんだぞ!」
「私もこの人といると苦痛ばかりです!」

「私とは全然苦しくなかったってことでしょ。」
「自分は楽しいことより、苦しいことの方が多かったです。」

佳織と鷲尾の言葉に固まる依子。

「楽しいことより、苦しいことの方が多い?」

「それが恋ってもんだろう。」宗太郎

自分の法則にはない定義に納得できない依子。

「恋とは幸福になるもんでしょ?だからこそみなさん恋をして幸せになっているんでしょ?」

そんなことはない、とそれぞれが言い出します。
依子にとっては理想の夫婦だった俊雄さんまで。

「かあさんとは色々あったからな。おかあさん、気難しいところがあったからな。」

やはり依子似だったから(いや、逆か;;)大変なこともあったんでしょうね。でも。

「楽しいことも、苦しいことも全部が愛おしい。
思い出すたびに胸が締めつけられる。
今でも辛くて辛くて仕方がないよ。」

「恋とはそういうものじゃないの?」という留美さんに深く頷く宗太郎、留美、佳織。
「あほらしくなってきた、つきあってらんねぇ」宗太郎
「後を継ぐとか、会社を起こすとか、なしね。」佳織
「依子さんと自分はやっぱり不等号でした。プロポーズ、撤回させてもらいます。ありがとうございました。」

お礼までして・・・最後まで爽やかな鷲尾。

「そんな・・・」依子。

「佳織ちゃんがいいんだったら。」と動議提案する留美さん。
「鷲尾君はそれでいいんだな?」と尋ねる俊雄さんに鷲尾は「自分はやるだけのことはやりました。悔いはありません。」(泣
4人全員が賛成の挙手。

「はいっ決定。解散!」宗太郎(笑

さくっと立ち去ろうとするみんなに、ちょっと待ってください、と依子と巧。

そこへ依子の小夜子が登場。

「あなたもようやくわかりかけてきたようね。
本当の恋とは何か。本当の恋をしていたのは誰か。」

二人の足元に婦人からもらったリンゴが転がってきて、呪文がフラッシュバック。

『永遠に続く、底なし沼・・・』

「だって、僕なわけないだろう?!」

「私と結ばれたら、幸せになれない!
佳織さん、谷口さんを捨てないであげてください、お願いします!」

「鷲尾君、薮下さんと結婚してあげてよ!頼むよ!」

「谷口さんはあなたのために働く気になったんです。
あんなに寄生することにこだわっていた人が、あなたとつきあって変わったんです。
あなたと結ばれた方が幸せになります。」

「鷲尾君、薮下さんは君に気に入られるためにどんだけ努力したか、知ってるか。
ものすごい頑張っていたんだよ。
こんな不器用な人が、ものすごい頑張ってきたんだよ。
幸せにしてあげてよ。

子供の頃から、ずっと恋ってものがわかんなかった人が、わからなかったからこそ、恋がしたくて、したくて仕方がなかった人が、やっとできるようになったんです。

その相手が僕だなんて、かわいそすぎるよ!

「私は、心がないのです。
幼稚園から現在に至るまで、14人に指摘されたので、これは間違いありません。
私は人の心がわからないのです。
だから、相手を傷つけてしまう。

谷口さんは、とても繊細で壊れやすい心を持った人です。
私には、ダメです。
きっとまた壊してします、苦しめるだけです。」

「この通りだよ、お願いします、彼女を幸せにしてあげてください!」
「お願いします、幸せにしてあげてください!」

お願いします、お願いします、と土下座する二人を、なかばあきれて見る四人。

「まいったな、まいりました。」宗太郎
「こんな恋の告白、初めて見たわ。」佳織
「うらやましいです、そんな恋ができて。」鷲尾
「お気の毒さま。だけど、おめでとう。」留美

そして俊雄さん。

「恋をしたんだな、依子。がんばりなさい。」

寂しそうです・・・

.

こうしてみんなは去っていき、依子と巧が残されました。

「恋におちいる相手は、法則で決まっているそうです。」

ポツンと依子。

「その法則は変えられないんですか?」

「運命を変えられるのは、数字の謎を解いた者だけです。」

「解いてくれませんか。」

「残念ながら、今の私には、無理です。」

「残念です。」

リンゴを手に取る依子。

『踏み込んじゃ、駄目よ』

しかし、依子はリンゴをかじりました。
そしてかじったリンゴを巧に差し出します。
差し出されたリンゴを食べる巧。
最初はお互いに一口づつかじり合っていたのが、途中からむしゃむしゃと何口も食べ始める巧。

そして、初めてのキス。

「結局、恋とはなんなんでしょう。
私は、恋をすれば幸せになるもんだと思っていました。
でも、どうやら違うようです。」

と、依子。
一息ついて、縁側に座る二人。

「例え、苦痛でも、不幸でも、その人がいなければ生きている意味がない。それが恋なのかもしれません。バーイ薮下依子。」

「だとしたら、みんな、そんな大変なこと、普通にやれていると思います。」

「大変ですね。」

「そんな大変なこと、僕たちにできるんでしょうか。」

「無理だ、と思います。」

「僕もそう思います。」

「私たちは恋愛不適合者ですからね。」

「恋愛不適合者です。」

このへんから、いつもの調子に戻っていく二人。その呼吸が合っているんだろうあぁ。

「恋愛なんて人生の浪費だ。」

「ええ、何の役にも立たない。人生にはもっともっと価値があることがたくさんあります。」

「ええ、しょせん恋なんて妄想ですからね。暇な連中にやらしておけばいいんです。」

「そもそも私と谷口さんが運命の相手であると決まったわけではありません。」

「その通り。これから本当の相手に出会うかもしれない。」

「おそらく、そうでしょう。」

と言いつつ、少し頼りなげに巧を見上げる依子。可愛い。
そんな依子を見て、空を見上げる巧。
.

21年前のある日・・・ヴァレンタインの思い出は22年前でした。あれから1年後なんだ。

小夜子と一緒に電車に乗っている依子。
自分の切符の数字から四則演算を導き出します。
最初は、それだけね、と素っ気なかった小夜子でしたが「すごいっ」といつになく感情も露に大喜びする依子に、「すごいわね」と頭をなでました。
しかし
「欲しい!これ欲しい、お守りにする!」
という依子の要求は「だめよ、返さないと駅、出られないでしょ」と即、却下。

そこへ巧が現れて、黙って自分の切符を渡すのです。

依子たちが電車を降りた後、留美さんに、切符なくしちゃった、と巧。

電車の中から、プラットホームを歩く依子を見詰め、そっと挨拶する巧。
そんな巧を見送る依子。
淡い淡い思い出・・・じゃないか、二人とも覚えていないのだから(^^;;;

.

小夜子と留美さんもすれ違っていたのですね。
規則を重んじる小夜子と、恐らくさして息子を問い詰めずに電車代を払ったろう留美。
短いカットで母親二人の性格の違いも描かれて、なんという無駄のなさ。
.

そして現在、4月5日。

最初に出会った噴水の前に立っている依子。
そこへ、ちょっと遅刻してやってきたのは、当然、巧。この当然なところでいつもひっくり返されていたので、ほんのすこーしだけ不安でした。
巧で良かった〜。

依子が遅刻の時間を1分20秒、とちゃんと計って指摘するのはいつもの通り。
しかし、巧は、依子の奇抜なファッションを含め、もう全く動じません。

「念のため、確認しておきますが、これは恋愛感情を排除した交際です。」依子。「わかってます。契約に向けてね。」

「以前作成した契約書は、短時間で作ったものであるがゆえに、非常に欠陥の多いものでした。
今回はじっくり時間をかけて、より精度の高いものをめざします。
したがって、谷口さんにとっては、より条件の厳しいものになるかと思われますが、それでもかまいませんね?」

「僕も君に対して、より厳しい条件を要求しますんで。
条件、1。アヒル口は、もう二度とやらないこと。」

巧を見る依子の口がアヒル口に・・・以前のようにむっとして見る巧。

「今のは、睨んでいるんです。」

わかりにくい(笑

「ああ、そうですか。」

「さて、どこへ行きますか。プランは谷口さんにおまかせしますんで。」

「桜が満開らしいんで、お花見デートっていうのはいかがですか。」

「お花見デートですね、わかりました。行きましょう。」

「ちょっと歩きますけど。」

いつものように、なんの躊躇もなく、巧の腕をガシっと掴む依子。
巧のとのデートの時にリサーチした知識が、デートのフォーマットとして刷り込まれてしまっているのが、依子らしいです。

「高校の時、歩け歩け大会に参加したさい、65kmまでは・・・」って巧以外には、本当にどうでもいい話(笑

ラスト。

丘の上に一本ある満開の桜をじっと佇んでみつめる二人。

「まだ見ますか?」

問いかけた依子の手をそっと握って

「もうすこし、見ましょう。」

「わかりました。もうすこし見ましょう。」

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世にも不器用なキスだったけれども、こんなにキュンとしたキスシーンは久しぶりです。

リンゴは、このドラマにしては少々唐突に出現しましたけれども(このドラマ、仕掛けがハンパないですから;;)、わかりやすくて効果的な比喩でした。

リンゴをかじりあう二人。このドラマで依子と巧が唯一、パッションを露にしたシーンでした。
009と003の時はよりドキドキしたかもしれない。


ラストのデートで、巧の「ちょっと」「もう少し」の単位を確認せず、素直に応じる依子に、大きな変化を感じました。
そのことは巧も感じているのだろうなあ。
依子を見る眼差しが優しかったのに、じわっときました。
あの手の握り方は、壁ドンよりうんと素敵です。←双方好きな場合限定です。

最後までデレっとしなかった、いやできなかった不器用な依子とシャイな巧。
お互いの気持ちがわかった後でも、ペースを崩さないのは、照れ隠しというより、このスタイルが一番しっくりくるんでしょう。
依子と巧のニュートラルな表情や態度に、"恋"が感じられる、縁側以降のシーンは、何度観てもじんわりしました。

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中盤の、そしてこのドラマの最大のクライマックス、依子と巧が本心をぶちまけ、それを聞かされる5人のシーンは、様々なラブコメの中でも白眉でした。
お互いを思うが故に、別れた方が良いと思い込んでいる二人。その真剣さが切なかったです。
巧の「かわいそすぎる」には、やっぱりそうだったのね、と思わずほろり。

もし、この場に俊雄、留美、宗太郎、佳織、鷲尾がいなければ、二人は、巧は自分の気持ちを隠し続けただろうし、依子は自分が恋をしていることにすら、気がつかなかったでしょう。

お見合い話を、いいんじゃない、と言いつつナースのコスプレに変身する小夜子に、唖然とする俊雄。
この小夜子は俊雄さんの小夜子だから・・・少なくとも今回の見合い話はなしになりそうです。

原稿を見せた、というのは嘘だった努。見せる勇気がなかったのだそうで。
そんな情けない、甘えん坊の夫を、しょうがないわね、と面倒をみる留美さん。

お互いの失恋を慰めあう佳織と鷲尾は、彼氏、彼女を紹介しあうことに。
佳織の望みは、文系はコリゴリ、今度は体育系で、年下で可愛いの。
鷲尾は、明るくってサバサバした人。あと、やっぱ年上、と。年上が好きなんだそうで。
二人には幸せになって欲しいけれども、恋に落ちるかどうかは、神のみぞ、いや古沢さんのみぞ知ることですな。(笑

そうだ、宗太郎は再び妻に去られてしまった?

依子と巧はお互いに忘れているけれども、すでに出会っていた。
だから、二人は運命の関係だった・・・と思わしてくれたのは、古沢さんの優しさのような気がします。
本当は、過去で出会っていたとしても、運命の人かどうかなんて、誰にもわからないのです。
確かなことは、今、二人が恋をしていること。

巧が本当に主夫になるかどうかは、まだまだ先のこと。いや、結婚するかどうかもわかりません。
やっとデートができるようになったばかりなのですから。
契約書はいったいいつ完成するのでしょう。

あと、依子にとっての小夜子とは、絶対に勝てない存在なのね・・・とか、見返すたびに色んな感想が浮かんでしまって、まとめきれませんでした。
なので、この辺で総括します。

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ドンデン返しに次ぐドンデン返しのストーリーを少しのゆるぎもなく、かつ抜群のテンポで描ききっていました。
伏線を全て回収しつつ、最後の最後まで「恋とはどんなものかしら」に絞りきった無駄のない構造には脱帽です。
子役さんも含めて(ほんとにそっくり!)、キャスティングも完璧でした。

BGMも良く、オープニングの選曲は言うまでもなく、主題歌もストーリーにぴったり。覚えやすい歌詞と歌いやすいメロディーでした。

ドラマを観た、という満足感でいっぱいです。
スタッフ、キャストのみなさん、ありがとうございました。本当に楽しかったです。

依子の、おさな子のような純粋さ、巧の、仄かだけれども切々した優しさ。
最初はなんて変でダメな人たちだろうと思っていたのに、今は愛おしいです。
巧に至っては、まだ高等遊民なままなのにね(笑

この二人が周りを巻き込んですったもんだする姿がまた観たい。
ぜひ、ぜひ、SPでもいいので作って欲しいです(^^
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2015年3月25日 (水)

流星ワゴン #10 最終回

公式サイト

一雄(西島秀俊)が戻ってきたワゴンに、忠雄(香川照之)の姿はなかった。健太(高木星来)が泣いている。「時間切れです」と橋本(吉岡秀隆)は言った。現実世界の忠雄は、まだ死んではいないものの、その時がもう目前まで迫っており、生霊の忠雄も存在できなくなってしまったのだ。一雄は橋本から、忠雄の「とてつもなく大きな後悔」が、一雄を苦しみから救うこと、そして親子の絆をとりもどすことだったと知らされる。このままでは、忠雄はたったひとりで、永遠にこの世をさまよい続けることになる。今度は自分がチュウさんを助けたい…。忠雄を追って、ワゴンは現実世界の福山へ飛ぶ。(公式サイトより)

原作未読です。

セリフは概略です。

かなり突っ込んでいます。ご注意ください。

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皆が病院へ行って誰もいない実家で、チュウさんからお好み焼きの作り方を伝授される一雄。
うまく作れたことがなかったのに、今は美味しく作れた、という一雄にチュウさん。

「お前は現実を変えたんじゃ。
おきてしもうたことを変えられんのじゃたら、今から変えればいいんじゃ。
お前は生きとる。まだ死んどらん。勝負はこれからじゃ。」

健太は一雄に問います。

「一雄さん、もしも死なずにこの、元の世界に戻れたらさ、そこが最低で最悪な現実だったら。
それでも戻りたい?」

もう死ぬと覚悟を決めているのに惑わすようなことは言わないでくれ、と返事を避ける一雄。
苦しみだすチュウさん。
明くる朝、ワゴン車はチュウさんを乗せて病院の前の砂浜に着きます。

一人、病院に戻ろうとするチュウさん。

「ようやくわかった。43才のこのわしが、カズの前に現れたのか。
カズが大きゅうなるたびに、自分と同じころとお前を重ねて見とったんじゃ。ま、いつかってわしの方がしっかりしとったがの。
もし、こんなひ弱な朋輩がおったら、世話がやけてかなわんと、と、そう思うとった。
じゃけ、恐らくあそこで死にかけとるジジイのわしも、そう思っとるんじゃなかろうかの。

お車代目当てのこと、わし、そんなのとうにお見通しやった気がするで。
ほんでも気がつかんふりして金、渡しとったんは、きっと嬉しかったんじゃ、見舞いにきたお前を見て。同い年だった(時の)自分を思い出して。
わしら、親子としてはいけんかったけど、朋輩としてはどうじゃったろうって。

じゃけ、あのクソジジイのそういう思いが無意識のうちにこのわしを生み出して、お前に会わしたんじゃなかろうか。」

「朋輩は5分と5分だとな。だったら今度は俺が救う番だ。教えてくれ、何をしたらいい?
どうしたらチュウさんの、親父の後悔をなくすことができるんだ。」

「カズ、わしはのう、ただ、お前に強うなって欲しかっただけなんじゃ。
じゃけ、勝負ごとは絶対に負けるなと、きびしく教えた。

お前にも智子にも、もっともっと贅沢をさせてやりたかったけぇ、まわりから何と言われようが、金貸しの仕事でひと旗揚げて、バンバン会社もでかくしよう、思た。

カズ、この世で、この世で一番お前のことを思うてきたんは、このわしじゃ。
それだけには、それだけには、自信がある。

だがのう、それはただの独りよがりじゃったかもしれん。
わしがあんなジジイになって、何年もお前のことを苦しめて、不幸にしてしまったんじゃとしたら、その原因をつくったのは、このチュウさんしゅうことじゃ。

わしが間違っとたんかもしれん。
カズ、お前を幸せにしてやれなくて、ほんまに申し訳ない。」

そして、最後に遣り残したこととして、男の子しかできない、ツレションをします。

「これで、なんも思い残すことはのうなった。

のう、カズ、お前は今までの、あのワゴンの旅で、現実はなーんも変えらんかったとゆうたが、わしはそうは思わん。
ひとつだけ、確かに変わったもんがある。
おまえ自身じゃ、カズ。

生きろよ、あきらめるな。
いいか、全ては今なんじゃ。
その今がどんな過去の積み重ねからきとるんかが、問題なんじゃ。

お前の元の人生の過去は腐っとった。
じゃが、おまえは橋本の車に乗って、その腐った過去を少しでも、ちょっとでも変えようと頑張った、血眼になった、血みどろになった。
その結果、過去の現実が変わらなかったとしても、そんなことはどうでもいいんじゃ。
血眼になった、その積み重ねで、今の新しいお前が生きとるんじゃ。
それが、あの車の意味じゃ。

今のお前なら、絶対に未来を変えられる。」

「ありがとう、チュウさん。」

「わしもありがとうじゃ、カズ。
さあ、そろそろ行くかの。

過去じゃろうが、未来じゃろうが、生きとろうが、死んどろうが、お前とわしは、永遠の朋輩じゃ。」

消えていくチュウさん。

今度はあなたの番だと、現実に戻った瞬間、あなたは死ぬことになる、覚悟は出来ていますね、と橋本に言われる一雄は、健太から少し前にされた、どんな最低最悪な現実でも戻りたいか、という質問に答えます。

「ある。あるよ。
生きたいんだ。最低で最悪で、美代子と広樹がいる世界で、夢でも妄想でも奇跡でも魔法でも何でもいい。
俺は生きる。」

一雄の言葉を聞いて、その言葉が聞きたかった、と喜ぶ橋本親子。

「最初からカズおじちゃんは死なないことになっているんだけどね。
騙して、すみませんでした。」

「でも、どうしても永田さんの口からその決意を聞きたかったんです。」

これまでもつらい現実に耐えられずに、自ら命を絶ってしまった人が何人もいたのでそうで、恩人である永田さんにはそうなって欲しくなかった、と。

「優しい嘘」なのか?・・・(汗

「その言葉を誰よりも聞きたかったのはチュウさん。」と、橋本。

こうして現実に戻った一雄は、ベンチで目を覚まし、荒れ果てたマンションへ帰って広樹を連れ出し、福山の病院へ向かいます。

意識不明の忠雄の枕元で、夢の話・・・ワゴン車の話をしたかった、と語りかける一雄。
つまらない意地で広樹を会わせなかったことで、親父の喜びをひとつ奪ったこともあやまります。

「ごめんな、親父。
今、思うよ。この現実で親父ともっともっと喧嘩しておけば良かったって。
そうすれば、少しは親父の気持ちがわかったかもしれない。
ほんとにごめん。

何とか言ってくれよ。夢の中ではあんなに話したじゃないか。」

その時、忠雄の手がかすかにかすかに一雄の手を握り返し、目をうっすらと開きました。

「カズ、生きとったんか。」

「俺、生きるから、生きてるから。」

「さすが、わしの朋輩じゃ。」

「親父。」

「チュウさんじゃ・・・」

「親父、俺と同じ夢を見てたのか・・・

息絶える忠雄。

一雄が変えようとした過去のさまざまなものの中で、ただひとつ消えずに残った「黒ひげ危機一髪」。
忠雄の遺影は、その中に入っていた、観覧車の乗降口で撮った記念写真でした。
健太からのプレゼントです。

葬儀の後。
鞆の浦の岸壁に立つ、一雄と広樹。

「なあ、ヒロ。父さんと一緒に逃げないか。」

月日は若干流れ(恐らく;;)、美代子と、以前広樹の合格祈願をしにいった神社で会う一雄。
広樹とともに福山の実家に帰り、ゼロからやり直す、と告げ、どうするかは君が決めればいい、と自分のサインの書いた離婚届を渡します。

私が広樹は引き取ると言ったら、どうする、と美代子。

いや、それは家裁も認めないと思いますが。

「悪いが、それだけは譲れない。俺はずっと広樹の父親でいたい。
また、美代子と広樹と一緒に生きていきたい。」

一雄の決意を聞いた後、前にもこういうことがあったような気がする、と美代子。あるはずのない記憶ね。

「昔のことは、もういいんだ。」

もう、過去だとか未来ではどうなるとかは、言わない一雄。
しかし、ということは、美代子がギャンブル依存症であることも知らないってことにしちゃったわけです。ふーむ・・・

引っ越すことを苛めっ子たちに告げる広樹は、負け犬、と謗られます。

「そうだよ、逃げ出すんだ、俺。でも負け犬じゃない。

ごめんなさい。
お前らにやられたことは絶対に許せない。
だけど、最初にむかつくような態度をとった俺も悪かった。
ほんとにごめん。

今度、引っ越すところはすごく良いところだから、いつか遊びにこいよ。じゃ。」

遠くで待っていた一雄とともに帰る広樹。

半年後。
忠雄の会社の社長のいなることを乞われるも、今まで忠雄の下で働いてきた妹婿に譲り、漁師の見習いのようなことをしている一雄。
指図するのは、北別府学。隣の中華料理屋の息子です。
広樹もすっかり土地に馴染んだとか。落ち着いた様子でした。

「最低で最悪な時間を自分で変えるんだ。そのための時は、まだいくらでもある。
親父がずっと俺を待っていてくれたように。俺も美代子を信じて・・・」

その時、実家の前をうろつく美代子を目撃、追いかけていく一雄。

そんな一雄を見守っている橋本親子と・・・チュウさん。

「成仏したんじゃなかったの?」健太。

「わしゃあ、おまえ、あれからわりと、ずっと、ここんとこ半年くらい、ここにおるわ。」(笑

チュウさんは、結局一雄が跡を継がなかったことが不満なようです。

「おまえ、未来を変えたというも、あのざまはなんじゃい。
待って待って待って、半年待って、しびれがきれたわい。」

「私が言うのもなんですが、人生、うまくいかないもんですねえ。」
「ま、そういううまくいかん、我々みたいなもんのために、お前がいるんじゃ。」

そういう人たちはまだぎょうさんいる。

「お前もまだまだ頑張らんといけんのう。」
「チュウさんもお元気で・・・というか、ご冥福をお祈り申し上げます。」
「お互いにの。なむなむ、なんまんだぶ。」

カズ、勝負はこれからじゃ。
未来で勝ち越せよ。

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今回のチュウさんのセリフが、このドラマの全てでした。

「わしら、親子としてはいけんかったけど、朋輩としてはどうじゃったろうって。」という言葉は胸に残りました。
親子としてはいけなかったのは寂しいけれども・・・そういう親子は多いかもしれません。
いや、親子だからこそ、適度な距離感が必要な気がします。

忠雄はずっと「親子としてはいけんかった」こと、そして、自分のやり方が一雄には合っていなかったことを自覚していた。
チュウさんとして一雄と過去を旅してまわって、そのことを思い知らされた忠雄。
「お前を幸せにしてやれなくて申し訳ない。」
その言葉こそが、チュウさんがいなければ、決して聞けなかった忠雄の本心でした。
そして、本気で一雄とぶつかりあえた朋輩、チュウさんとして死んでいった。

いい最終回でした。

最終回だけを見れば・・・ですけれども(大汗

ここに至るまで、突っ込みどころも多かったです(汗

"橋本"がどういう存在なのかや、一雄と忠雄の親子関係など、内容についての突っ込みではなく、構造についての突っ込みです。ここ、突っ込みだすときりがないので(滝汗

チュウさんが生霊であることなど、ファンタジーだからこその辻褄の合わなさ、もしくは伏線の回収を、ことごとく説明セリフにまかせてしまったのには、興ざめでした。
今回も、忠雄が家を建て替えなかった理由を、橋本が説明していました。
せっかく過去を旅しているのだから、その辺、一雄が自分で体験し、感じて欲しかったかなぁ。

ファンタジー慣れしていない人のために、橋本を語り部にし、わかりやすく作ったのかもしれません。
「北別府学」の、とってつけたようなでかいスーパーには、苦笑・・・

それから、一雄と忠雄の和解がこのドラマの全てだったとは言え、美代子と広樹の話がおざなりすぎたように思います。一気にまるっと畳んじゃった、というか。

美代子を待ってるって・・・ギャンブル依存症の美代子がもっと泥沼に陥る可能性もあるわけで。
美代子の立ち直る可能性に賭けた、ということはわかるのですけれどもねぇ。
「昔のことはもういい」って・・・美代子の借金を返済したり、本音をぶちまけたりとかいう過去はおおよそなかったことになっているのですよね。
だったら、美代子が立ち直る切っ掛けは、何も与えられていないも同然なわけです。
もやもやします。

広樹の苛め問題、自分の態度も悪かったって言わせて終息させちゃいました。まあ、こうなることはうすうす予想はいましたけれども。
負け犬じゃない、というのは、自分の非を認めるプライドをまだ持っている、といことだと解釈しました。
広樹は自分の非に最初から気づいていたのか、それとも途中で気づいたのか。だとしたら、それはいつなのか。

一雄の「逃げる」が以前のパニくった状態での「逃げる」ではないことはわかりました。
環境を変えることは時には必要だと思います。故郷でゼロからスタートという選択肢も大いにありだと。
でも、その気持ちはどうやって広樹に伝えたのだろう。言葉で伝えたのか、それとも自分の背中を見せることで伝えたのでしょうか。

他の部分もこういう風に曖昧に描かれいたなら、そういうドラマなんだ、と納得できるのですが、橋本親子ですらあんなにしつこく描いていたのに比べると、どうにもバランスの悪さを感じてしまいます。

そう、橋本親子。
あんなに時間を割く必要があったのだろうか、と改めて思ってしまいました。

あまりのマイペースっぷりにうんざりした時もあったチュウさんですが、最後、一雄を見守ってうろうろしているのが可愛かったです。

最後の最後に全部持ってったなぁ、チュウさん(^^;;

スタッフ、キャストの皆さん、ありがとうございました。

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2015年3月21日 (土)

問題のあるレストラン #10 最終回

公式サイト

たま子(真木よう子)たちの店『ビストロ フー』は、今日も大勢の客でにぎわっていた。海外転勤を前に恋人にプロポーズしようとしている常連客、結実(二階堂ふみ)の元同級生で東大卒であることをひけらかす女性、鏡子(臼田あさ美)の息子・洋武(庵原匠悟)の初恋相手だという女の子もいた。店には、予約の電話もひっきりなしにかかっていた。だが、何故かたま子は翌日以降の予約を受けなかった。(公式サイトより)

店をクビになった門司と店が休業になって暇になった大智が「ビストロ フー」に賄いの差し入れに訪れました。

オムレツ対決をする門司と千佳。

門司を応援する大智を見て「悪い人には見えないけど」というハイジに「悪い子じゃないんです、私と一緒で、ちょっとだけバカで。」と藍里。
「男のバカは調教すればなおる子もいる。」と奈々美。

洗い場で二人きりになる結実と大智。あやまり続ける大智に結実は。

「私、もう、あの時の気持ちは星野さんにはないです。
あの日の前の気持ちも、あの日の後の気持ちも、もうなくて。今はただ、年が同じくらいで、同じように、毎日皿を洗っている人でって感じで。
私、好きな人には無責任に頑張ってとか言えないんですけど、星野さんには普通に言えます、そんな感じです。

頑張ってくださいね。」

「はい。」

故郷の方言で故郷の山羊の話をして結実を笑わせ、嬉しそうな大智。

この二人、今後どうなるかはわかりませんが、友人としても、結実がイニシアチブをとりそうです。

一方「ビストロ フー」がスプーン事件でピンチなことを聞いた門司。
たま子に一緒に店をやろう、と誘うも、それだったらうちのシェフにオムレツの作り方、教えてやって、かわされて。

「教えたら、海、行く?」

なんていうワンコっぷり。
たま子に言われた通りさっそく千佳に声をかけます。

「おい、シェフ、そのフライパンじゃだめだ。俺のフライパン、やるよ。」と二人して休業中のシンフォニックに忍びこみます。千佳、嬉しそう。

しかしガランとした店の中には、セクハラ問題でリストラされた雨木が、幼い息子とともに潜んでいました。

自分を責める世の中を呪詛する雨木の様子をそっとうかがう千佳と門司。

「俺は親父に何もしてもらったこと、ねえよ。クソが・・・ごめんごめん、パパ、可哀想だろ。」

息子に呪いの言葉を吐く雨木。

「いつかお前がパパの仇をとってくれ。こんな嫌な世の中に復讐してくれ。」

雨木が外に出て行ったすきに、弟の手を取って逃げようとするも、思いとどまる千佳。

「あたしは君に、何もしてあげれません。
そのかわりに、私が教わったことがあるので、それを教えます。

みっつあります。
人に優しくすると、自分に優しくなります。
人のことがわかると、自分のことがわかります。
人の笑顔が好きになると、自分も笑顔になります。

自分は自分で作るの。
じゃあね。
大人になったらまた会おうね。」

恐らく自分と同じように父、雨木から、母親ごと見捨てられるであろう幼い異母弟に、千佳が掛けた言葉、雨木の呪いを解く言葉です。
そんな千佳を見守る門司。

パワハラを受けた土田が変化するのはともかく、出世競争から脱落した西脇までがコソっと(汗)、マイナーチェンジする中、雨木一人が最後まで「クソ」な男だったのが、このドラマをうさん臭さから救ったように思います。

ついに閉店していまった晩、飲み明かすメンバーたち。
じゃれ合いが楽しかったです。

門司さん、田中さんのこと、大好きじゃないですかぁ、という藍里、門司のこと好きなの、嫌いなの?と問うハイジ。

「好きだけど、何の進展もないからご心配なく。
つき合っても上手くいかないです。
好きだからぁ、いろいろ気になっちゃうんです。
好きじゃなかったら、あんなに色々腹が立たないです。」

「だだったらぁ、彼を変えればいいんじゃないですか?」と藍里。

「それが、一番嫌なの。
私と一緒にいたら、門司君の良いところがなくなっちゃうの。
ここは、違うよね、ていうところが変わったら、ここは良いよね、っていうところまで変わっちゃうの。」

「ずいぶんと深い川が流れているね」奈々美。

「きっと、丁度彼と会う人がいて、丁度良い関係を作れる人がいるの。
あたしじゃないんです。」

「なんだか切なくなってきちゃったわ。」ハイジ。

「大丈夫です、わたし、あきらめていませんから。わたしは、わたしと会う人が、いつか、見つかるんです。」

いや、切ないのは門司でしょう(大汗

門司はどんどん成長していってる。
その成長を、自分が変えたと言い切り、しかもそれが嫌っていうたま子って・・・気持ちはわからないでもないけれども、傍目からみたら随分と自信過剰というか、”オレ様”な人です。

スカーフの色の通りのレッドだったたま子。存在そのものはシリーズの柱なんだけれども、一個人としては、あまりに正義すぎて、共鳴できる隙がない・・・現実の戦隊シリーズのレッドキャラは多種多様なのですけれども、坂元さんの「レッド」イメージはそういうことだったと言うことで。
門司は、人の心がわかるにつれ、だんだん人間の味方になってしまうモンスター、かも。

なぁんていう例え話はともかく、門司の変化を否定する、自身は成長というか変化することのないたま子に、最後の最後まで共感できなかったのが致命的でした。ワンコ門司を振り回して・・・一番悪女な気がする。
土田の、たま子を敬遠する気持ちの方に共感しちゃいました。

門司をリスペクトする千佳の姿が思わせぶりに描かれていましたが、たま子を追う門司、という関係は変わらないだろうから、千佳のためにも門司への思いは、単なるリスペクトだと思いたいです。

鏡子の親権争いは、ドラマ内では決着がつきませんでした。しかし鏡子にまだ経済力がないことと、夫が折れたのか、お泊まりが割と自由そうなことで、幸せな環境なのかもしれません。

たま子の借金は別にして、という利益が少なすぎ、とか、スプーン問題の仲裁、もっと言えば鏡子の親権問題も奈々美の領域じゃないのかな、とか、色々突っ込みどころはありましたけれども、一番は多く突っ込んだのはたま子のキャラに対してでした(滝汗

単なる成功かつ成長物語にするのではなく、女性が成功するためには超えなければいけない壁としてハラスメント問題を入れてきたのはいいのだけれども、うまく融合しきれてなかったですし、極めて映像的というか映画的なパートと、ストーリーテラーな部分が分離したままで終わってしまった気がします。

映像的な部分、つまり三人娘たちの存在感があまりにも大きかったためかもしれません。

それぞれにコンプレックスを抱え、痛い目に会いながらも少しづつ進んでいく姿には、演出や映像を含めて、惹きつけられました。

戦闘的だけれども、弱い人間には人一倍敏感で優しい千佳、プライドは高いけれどもとっても素直な結実、そして自分のお馬鹿さをポジティブに受け入れることができる藍里。

キャスティングバランスも良かったです。二階堂さんの存在感が凄いことは予想していましたが、松岡さん、高畑さんも素晴らしかった。

お守役のハイジとおばかな大智を含めての、三人娘中心の物語がもっと見たかったです。

あと、恋バナ的展開は期待していなかったとは言え、たま子にはもう少し素直な恋愛観を持たして欲しかったです。でないと門司が可哀想すぎる(^^;;

300日後、挫けないたま子に呼び出された皆と、サーフィンをしているごちそうさん親子(汗)・・・ワンコな門司と大智が再会するラストが、シュールさもコミカルさ加減も、落としどころとして、なんとも微妙というか中途半端。

さらに、そのあとのエンドロールが、きゃりーぱみゅぱみゅさんのPVみたいにマイナーチェンジしていたのには、ほんとうにがっかりしました。

なんでドラマ自体には全く、本当に全く関係のないきゃりー押しにしたのだろう。
群像ドラマならではのタイトルロールが見せて欲しかったです。ドラマへの思い入れをばっさり斬られてしまった気がしました。
それゆえにたま子の夢が切なく感じれはしましたけれども、そしてそれが狙いだとしても。
最後くらいは視聴者が何を見たいか、に応えて欲しかったです。
「応援ドラマ」なのだから。

随分突っ込んでしまいました。実は・・・冒頭、皆が不安そうなことや、たま子が予約を受け付けないことの理由を伏せて、ちょっとミステリーチックに進行していた部分ですが、

スプーン落下事件により、「ビストロ フー」に警察が来てから2週間、店はにぎわっているが、あれから多くの苦情が寄せられており、伊達の仲介がかなわなければこの日をもって閉店という事態に陥っていた。<中略>
たま子から事情を聞いた門司は「一緒に店をやろう」と切り出すが、たま子はそれをはぐらかし・・・・

というあらすじを「週刊TVガイド」で読んでいたので、なんかしらけてしまったのです。

筋は合ってはいるけれども、順序が違う。順序が違うって、ドラマにとっては致命的です。
なぜこんな雑な、ネタばれ的なあらすじをTV情報誌に載せたのでしょう。
脚本の仔細な変更があったのか、広報との齟齬があったのでしょうか。
ともかく興が削がれてしまったしまったのは、残念でした。

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2015年3月20日 (金)

パリよ、永遠に:映画 (付「パリは燃えているか」メモ)

2014年 フランス、ドイツ 83分 原題「Diplomatie」

Photo

公式サイト

原作:シリル・ジェリー
監督:フォルカー・シュレンドルフ/脚本:フォルカー・シュレンドルフ、シリル・ジェリー/製作:マルク・ド・ベイゼール、フランク・ル・ウィタ、シドニー・デュマ、フランシス・ボーフラッグ/撮影:ミシェル・アマチュー/美術:ジャック・ルクセル/編集:ビルジニ・ブリュアン
出演:アンドレ・デュソリエ、ニエル・アレストリュプ、チャーリー・ネルソン、ジャン=マルク・ルロ、シュテファン・ビルケニング、トマシュ・アーノルド

ナチス・ドイツ軍占領下のフランスを舞台に、パリ破壊を命じられたドイツ軍将校と、パリを愛するスウェーデン総領事が繰りひろげる攻防を描いた歴史ドラマ。実話に基づいたシリル・ゲリーによる戯曲を、「ブリキの太鼓」「シャトーブリアンからの手紙」の名匠フォルカー・シュレンドルフが映画化した。1944年8月25日。パリ中心部に建つホテル「ル・ムーリス」で、コルティッツ将軍率いるナチス・ドイツ軍が、ヒトラーの命令を受けパリの歴史的建造物を爆破する作戦を立てていた。そこへ、パリで生まれ育ったスウェーデン総領事ノルドリンクが現われ、作戦を食い止めるべく説得を開始する。しかしコルティッツ将軍は妻子を人質に取られており、作戦を実行せざるを得ない立場にあった。ノルドリンク総領事とコルティッツ将軍を演じるのは、舞台版からの主演コンビである「あるいは裏切りという名の犬」のアンドレ・デュソリエと、「戦火の馬」「真夜中のピアニスト」のニエル・アレストリュプ。(映画.comより)

@京都シネマ

「パリは燃えているか」(1966)という、当時のフランスのオールスター映画を観たことがあり、同じ出来事を違った視点で描かれている、ということで、観に行きました。

ネタばれなしの簡単感想です。

序盤を除いてのほとんどが、ノルマンディ上陸後、ヒトラーからパリ殲滅を命じられた、誇り高きプロシア軍人の家系の出であるコルティッツ将軍と、何とか阻止しようとする中立国スウェーデン総領事、ノルドリンクの駆け引きという、舞台そのままであろう、二人芝居でした。
お二人とも全く存じ上げない俳優さんでしたが、すごいパワーを感じました。

パリを破壊すること、非戦闘員である市民を殺すことを非難するノルドリンクに、連合軍だってドイツの都市を無差別攻撃しているではないか、と反論するコルティッツの会話には、どんな戦争にも共通する恐ろしさを感じました。
殺される側にとっては正義も悪も関係ないのです。

結果もそこに至るまでの経過もわかっている伝記物や歴史物は、あれこれ詰め込みすぎた挙げ句、ドキュメンタリーには遠く及ばないものになってしまうことが多いのですが、この作品は、登場人物二人の対決に絞りきることで「パリ解放」という史実を描きつつも、時代や国を問わない、普遍性を持ったドラマになっていたと思います。
また、徐々に観客に抱かせる"疑惑"を仕掛け方には、舞台劇らしいエンターテイメントを感じました。

原題「Diplomatie」とは「外交」という意だそうで、このタイトルには皮肉ともに、矛盾を抱えつつも、武力ではなく交渉で国を救う、という矜持を感じました。
でも、見終わった後に残るのは、個人の命、人生が、国家の都合で何十万という人々の命と天秤にかけられてしまうことの理不尽さなのです。

ノルマンディーからヒトラー暗殺未遂事件、そしてパリ解放までの背景、歴史を知らずとも、面白く観れる作品だと思います。

一番感心したのは、83分という潔い上演時間です。
あと10分、いや5分でも長かったら、飽きたと思います。丁度よかったです。

戦争物ではあるけれども戦闘シーンはほとんどなく、歴史のある時間を切り取っての、いわば密室物で、ナチスドイツの軍人という"悪役"と、パリを救わんとする"正義の味方"の、対立から理解・・・と揺れ動くさまを、会話の応酬で描く流れは、三谷さんぽい感じがしました。

で、ちょっと配役を想像してみました。
将軍役は西田さん、もしくは、ちょっと年は上だけれども伊東さんで決まり。
しかしノルドリンク役が思い当たらないのです。
男前でお洒落で品格のあるロマンスグレー、というだけではない、政(まつりごと)を裏で操るしたたかさを表現できる人。
佐藤さん?役所さん?中井さん?いやいや小日向さんも・・・なんて思いつつ帰路に着きました。

以下、「パリは燃えているか」について。

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まず、映画です。
この4月(2015年4月)にやっとDVDで再発売されるとのこと。
メモっておきます。

この映画の4年前、1962年に、アメリカ主導で、監督を含めて、米・英・仏・独のそれはそれは豪華なオールスターによるノルマンディー上陸作戦を描いた「史上最大の作戦」が公開されており、原作者が同じであることと、同じく記録映画を使っているのと、キャスティングのゴージャス感も同じですので、「史上最大の作戦」の後日談として観ても、面白いです。
こちらにもアメリカ資本は入っているのですけれども、テーマが「パリ解放」、かつ、これだけフランス映画の粋が集まっては、さすがに口出ししにくかったような雰囲気と、フランスサイドの「史上最大の作戦」=「アメリカ」への対抗心がチラチラ見えるのも一興。

監督が「禁じられた遊び」「太陽がいっぱい」のルネ・クレマンなのは知っていたのですが、脚本にコッポラが参加していたのを知ったのはわりと最近です。

初めて見たのはローティーンの頃、TVにて。
監督や脚本家が誰かなんてもちろん関係なく、"オールスター"に惹かれて見ました。映画好きな年上の兄弟が「スクリーン」を定期購読しており、知識だけは豊富なガキだったんです。

しかし。ミーハー心も吹き飛ぶ異様な迫力に圧倒されてしまいました。ドキュメンタリーのフィルムが挿入されていたこともあるでしょうけれども。
あるレジスタンスを描いた暗い画面はずっと記憶に残っています。
演じたのはジャン=ルイ・トランティニャン。この映画で名前を覚え、主題歌が大ヒットした「男と女」のリバイバル上映の時に駆けつけました・・・こちらはお子ちゃまには理解不能な映画でした(汗

そして数年前、何十年ぶりかに、レンタルショップでたまたまビデオを発見、何となく再見しました。
ドキュメンタリータッチと見せながら、すごく作り込まれた陰影のある映像と、オールスターの利点を最大限に活用した人間ドラマであることを再認識、改めて感動しました。レジスタンスのエピも映像も全く色あせず。ああ、トランティニャンのなんと若いこと。

おもなキャスティングを書き出しておきます。
順不同で、アメリカからはカーク・ダグラス、グレン・フォード、ゲルト・フレーベ、ロバート・スタック、オーソン・ウェルズ、アンソニー・パーキンス。
フランスからはイヴ・モンタン、ジャン=ポール・ベルモンド、アラン・ドロン、レスリー・キャロン、シャルル・ボワイエ、ジャン=ピエール・カッセル、ミシェル・ピコリ、ジャン=ルイ・トランティニャン、シモーヌ・シニョレ。

特にフランスサイドのキャスティングは、古い映画が好きな人なら感涙ものです。
イヴ・モンタンとシモーヌ・シニョレが夫婦だったって・・・もう神話ですなぁ。

そして、人気絶頂期のアラン・ドロンとJ・P・ベルモンドが共演していること。
デビュー当時に端役で一度共演したあと(「黙って抱いて」 1958)、アラン・ドロンが「太陽がいっぱい」「若者のすべて」( 1960)、J・P・ベルモンド「勝手にしやがれ」(1959)という映画史に残る傑作で、それぞれフランスで、いや世界中で売れっ子になった最中の、ガチでライバルだった二人の、共演なのです。
ま、同じシーンはほんの僅かだったのですけれどもね。
それでも当時のファンはこの「夢の共演」に熱狂したそうな。フランスの俳優さんに一喜一憂するって、今では考えられないです。
ちなみに二人の本格的な共演は「ボルサリーノ」(1970)です。

ドイツの傀儡、ヴィシー政権と、亡命した人々で作られた自由フランス軍の対立、その自由フランス軍も決して一枚岩ではなかったこと、その確執が1968年の「五月革命」に影を落としているなど、この映画で学びました。

公開時は1966年、パリ解放からまだ22年。
その時の空気を知っている、中にはレジスタンスに参加していたキャストたちの、演じることを超えての緊迫感、それを引き出したクレマン監督の豪腕かつクールな演出と、モーリス・ジャールのテーマ曲が忘れられない名作です。

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原作も読みました。
大分前に読んだっきりなので、仔細な内容は忘れてしまってます(汗
クライマックスへの道のりを、同時刻にそれぞれの場所で何が起きているかを克明に描く「史上最大の作戦」と全く同じ形式で描いています。
時間を横割りする手法が徹底しているので、慣れると読みやすいです。ノンフィクションですので、トリックを警戒する必要もありませんし。

自分が持っているのは早川文庫版です。
絶版になっていたのが、ハードカバーで再刊されたそうです。
でも、ハードカバーでのそれぞれ2000円超えの上下巻は、高いんじゃないかなぁ(汗

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2015年3月18日 (水)

デート〜恋とはどんなものかしら〜 #09

公式サイト

藪下依子(杏)と谷口巧(長谷川博己)の結納が取り止めになってから1ヵ月後の3月15日、依子、島田佳織(国仲涼子)、鷲尾豊(中島裕翔)、島田宗太郎(松尾諭)、藪下俊雄(松重豊)、谷口留美(風吹ジュン)、谷口努(平田満)は、結婚式場にいた。この日が無事に迎えられてよかった、と喜ぶ俊雄に、留美も努も安堵の表情を見せた。(公式サイトより)

うわあぁ。
こんな展開になるとは。

今回はもう、セリフをメモるのは諦めます。いつにも増して多すぎる(滝汗
書き出したら、きっと完成しないまま最終回を迎えてしまいそうですので、ざっくりと。

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式場にて、支度はできましたか、という式場の人の呼びかけに、依子と佳織が同時に「はい」、と振り向いた時から嫌~な予感が。

佳織はどう見ても列席者の服装なんだけれども・・・

巧がどこに姿を消したかに、ピンときた依子は谷口家に駆けつけます。
案の定、いつものように自室に引きこもっておりました。
結婚式には出ないとゴネる巧を、こんだけ周りに迷惑をかけたのだから、ちゃんとやろう、と引きずり出す依子。

話は前回、ヴァレンタインディーの日へ戻ります。

早速明くる日にデートの約束を交わす二組。

鷲尾のデータを収集するも不安で仕方がない依子は、巧に電話し経過報告します。
鷲尾の誕生日の数字が気に入った、という依子に、自分の時も素数が気に入ったとかいってたじゃないか、もう、データにときめいてはいけない、頑張るんじゃない、とアドバイスする巧。
君が頑張ったらろくなことにはならない。普段通りでいくんだ。

依子のデート計画にエキサイトする巧、素直に耳を傾ける依子。
ふと我に返って、もう二度と電話をするのはよそう、と電話を切る二人。

しかし、依子は眠れない!!(笑

ワインを飲みはじめ、チョコレートやらなんやら・・・フェニルエチルアミンが含まれるという食物を、電気もつけずに貪りはじめました。ホラーな画です(笑

※フェニルエチルアミンとは「恋愛中に分泌しやすい脳内物質」だそうです

あくる日、巧のアドバイスの通り、普段通りの姿、つまりジャージでデートに望む依子。
そんな依子が、鷲尾は大好きなのです~(^^;;
早速プリティウーマンよろしく、ヘヤスタイルから洋服までコーディネトさせ、コンタクトまで入れさせます。
そして人力車デートへ・・・
ところが昨夜未明の暴飲暴食がたたって、気分が悪くなってきた依子。

バッグの中へ!!(爆

一方、巧はと言えば。
映画に行く、ということでキュートなファッションで訪れた佳織を"家にあげ"、自室で延々DVD鑑賞、それが終わったかと思えば、つげ義春氏の著作を読ませて、語る語る。
ブチ切れた佳織。巧をカラオケに連れ出します。
でも歌えるのは古い曲ばかり。

夜明けのスキャット・・・(大爆

もう、どうなるのか、爆笑しつつ見守るしかありません。

佳織は初恋の幻を見ているだけだ、という巧に、だったらちゃんと幻滅させて欲しいと言う佳織。
こういう揺さぶりエピが効いてました。

鷲尾にサッカー観戦に誘われて、努力して研究した結果、鷲尾以上にフォーメーションに詳しくなってしまう依子。
佳織が好きなエグザイルのDVDを買いまくって研究する巧。その姿に、またまた爆笑。
しかし、代金を払う留美子さんから、ついにストップがかかりました。そりゃそうだ。

二度と電話をしない、と言い合いつつ、お互いの経過報告しつつ励ましあう二人。
この電話での会話がオカシイのとともに、巧が本当に依子のことを心配しているのが伝わってきました。

しかし、ちゃんと恋愛しよう、デートしよう、とする自分の気持ちに引きずられて次第に疲労困憊していき、挙句、なんやかやとデートを断るようになってしまう二人。

この二人が、自分の主義や趣向を抑え、こんなに相手のために努力するってすごい進歩です。

それは、相手のためなのでしょうか?
依子は努力することそのものに意義を見出している?
誕生日までに結婚したいという目標は、巧の時は叶えれるかどうか常に不安定だったのが、鷲尾なら、期日には間に合わなくても叶えてくれるという安心感。
でも、その不安定感こそが恋だと思ったりもするのですが。

巧は、非のうちどころのない好青年、鷲尾と結婚した方が依子は幸せになると思っている。それだけ依子のことを思っているのでは。依子への思いをふっきるために、佳織に集中しようとしているのでは・・・

なんてね、ついつい、"依子と巧にゴールインしてもらいたい"目線で見てしまいました。
鷲尾、佳織、ごめんなさいー

さて、依子が鷲尾と付き合うことになって大喜びの俊雄さん。ところが依子に避けられていることを相談されてしまうのです。
早速依子のアパートを訪ねるのですが、依子がシャワーを浴びている間に携帯を、罪悪感に苛まれながらも覗き見してしまうのでした。
するとそこには、谷口、谷口、谷口、時々鷲尾の履歴が・・・

この情報はあっという間に宗太郎兄妹にも広まり、鷲尾と彼らによってWデートが仕組まれます。
デートの場所は、スケートリンク。昔はデートの定番コースだったのですが、スケートリンクの激減にともない絶滅したかに思われたのすけれども、昨今のフィギュアスケートブームで復活しつつのあるのは嬉しい限りです。

あ、話が逸れました。

三人から、自分の気持ちに気がついていない、本当はお互いが好きなんだろう、と責められる依子と巧。
ありえない、鷲尾、佳織とのデートは楽しい、とシンクロして反論を始めます。

嘘だ、全然楽しそうに見えない、と突っ込まれると、今の自分が不本意なのだ、といいわけ(?)を開始。

依子は鷲尾からいつ性交渉(笑)を求められてもいいように、ということで頭が一杯になってしまって、”バカOL”のファンションをしてしまい、仕事場でありえないミスまで起こしてしまうし、巧は、佳織の大好きなATHUSHIのファルセットを出すために、エグザイルのDVDの購入しようして、大事な書籍まで売ろうとしてしまった。

「こんなの、自分じゃない!!」と依子と巧。

何だかよくわからない理由にハテナな佳織と鷲尾でしたが、宗太郎に「それって恋してんじゃないか」と言われて、それぞれ抱きつきます。

鷲尾に抱きつかれて満足げな依子。
巧は・・・微妙。

さて、依子は巧と予約していた日に挙式しようとしますが、鷲尾に、それは谷口さんと結婚するために予約していた式場で、自分の気持ちとして、自分と依子のための式場で結婚したい、と。

正論ですね~。
巧だったら、キャンセル料とかなんだかんだと一旦は依子に丸め込まれてしまいそう。でもって直前でブチキレてひっくり返しそう(^^;;
そうなのね、鷲尾の方が本当に真っ当な人。

そこで、冒頭の結婚式と相成るわけです。
依子は、式を挙げていない留美さん、努夫妻に譲ったのでした。
巧が式をボイコットしようとしたのも、納得です。

谷口夫妻の大団円を前に、佳織から、この際だから高等遊民になった理由を、嫌じゃなかったら話してみない?と言われる巧。
依子も、努が教育評論家の職を失ったのもあなたに原因がある、話すべきだ、と。

たいしたことない、と語りだす巧。

あの日の面接で、教育評論家としての父を馬鹿にされた巧。
殴ることも、得意なへ理屈で論破することもできずに・・・一緒になってヘラヘラと笑ってしまった。

その帰り。
ベンチに座ったら立てなくなってしまった。
涙がとまらなくなって。
通り過ぎる社会人がみな、何だかとてつもなく凄い人に見えて、眩しくて。

「僕には無理だ。こんな人たちには絶対なれないって思った。
それだけ。」

芸術家を挫折して、何回も何回も面接を落ち続けていた巧は、限界を超えてしまった。

こんな人間たちが経営する会社なんてロクなもんじゃないって言い切りたいところですが、それでも成り立っているんですよね、大概の場合。

涙を見せぬよう、その場を立ち去ろうとする努に、依子。

「失敗などしていないと思います。
あなたは巧さんの教育に失敗などしていなかったと思います。
巧さんは優しい人です。」

かつて巧に、人の心がない、と詰られた依子。今は巧の優しさを感じとっています。

ラスト、留美さんの投げたブーケを取ってしまう依子と巧。
慌てて捨ててしまいましたが、依子は、隣に現れた小夜子に、鷲尾への気持ちが「恋なのかしら~?」と問われて・・・
これって依子自身の自問自答ですよね。どうなるのかな~?
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ものすごくザックリと書きました。それでも、長い(大汗
15分延長でしたが、まだまだ終わらないでって思いながら見ました。こんなふうに感じる延長は珍しいです。

先週の予告で、恋の自覚がなくても、とりあえず結婚になだれ込むのかと勘違いしてました。
結婚してから恋が育つってこともありますから。しかし・・・やられたです(^^;;

依子と巧が、結婚するまでに、ちゃんと「恋とはどんなものなのか」わかるまで、描ききるようです。

でも・・・その相手が巧と依子なのかは、謎なんですよね~。
で、もし、例え自覚したとしても、結婚するかどうかはもっと謎です。
どうなるんだろう?!

ありのままでいい、と言いながらも飾り立てていく鷲尾。
そうされるのが好きな女子もいるだろうけれども、依子が好きだとは思えないのですわ。
でも、鷲尾は良い人なんです。良い人すぎて、後光が見えました。

一方佳織は、どこかでうまくいかないんじゃないか、と思いつつ、つき合っている気がします。
片思いの時間が長かったですからねえ。それも、また切ないです。

中盤までの、スピード感溢れる展開、そして後半の巧の告白による場面展開。

巧の挫折は。面接で罵倒されたんだろうことは、予想がつきましたが、それでもなお、長谷川さんの表情はもちろん、コミカルなシーンとのコントラストもあって、巧の挫折感がしみじみと伝わってきましたし、同時に依子の成長も描いていて、お見事でした。

次回、最終回。
寂しいけれども、どんな結末が待っているのか、ドキドキします。

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2015年3月14日 (土)

問題のあるレストラン #9

公式サイト

たま子(真木よう子)は、奈々美(YOU)の手伝いをするため、しばらくの間、『ビストロ フー』を休むことになった。奈々美は、元社員の五月(菊池亜希子)に対するパワハラに関して、ライクダイニングサービス社長の雨木(杉本哲太)に謝罪と慰謝料の支払いを要求する通知書を送っていた。回答期限は5日間。その間、たま子は裁判になったときのために証人探しを開始する。(公式サイトより)

時間がなくっての、簡単メモです。
セリフはほとんど拾えず、感想もまとまりきらず。(大汗

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結実をいかがわしい会社に紹介してお金を受け取ったことを門司に相談する大智。結実にではなく、会社に返すようにアドバイスする門司。たま子に匂わされたことも気にしていました。
雨木に、何かあったのなら、その人にちゃんとあやまってください、償ってください、と直言します。「店はつぶれないよ」と受け流す雨木。

今回、門司の成長ぶりが目覚ましかったです。
傘泥棒の例えをちゃんと理解してたのが、すごい(汗

傘泥棒の話を聞いて、小学校の時の嫌われ者だったクラスメイト、あっくんのことを思い出したと、門司。
自分は彼の最後に残ったたった一人の友人だったのに、最後には「もう、こっちくんな」って、突き放してしまった、その翌日、父親におなかを蹴られて死んでしまった、これって傘泥棒と一緒だ。俺もあっくんのおなか、蹴っていたんだ。

ここまで傘泥棒の話を真剣に考えていたなんて。たま子は門司の変化をどう受け取っているのでしょうか。

門司の話を聞いて、雨木社長もあっくんかもしれない、誰かに蹴られ続けいるのかも、とたま子。

えっと、話を飛ばしすぎました。
今回は、内容証明を受け取った雨木の表情から始まりました。

雨木に雇われた弁護士たちが奈々美の事務所に訪れ、慰謝料を提示しつつ、ひたすら五月に土下座。

土下座って屈辱的な謝り方であるとともに、謝られる側の意思を無視した問答無用の謝り方だなあ、と改めて感じました。これ、やられたら何も言えない。

雨木と直接話がしたい五月が、弁護士の形だけの土下座に納得するわけもなく。示談を拒否、身を晒すことになる裁判に持ち込むことにします。

偶然会社の近所のそば屋で土田と出会ったたま子は、ダメ元で土田に証人になってくれるよう、頼みます。
怖いねぇ、頭のいい女は、といつもの調子の土田に。
「くだらない人と喧嘩するより、好きな人と喧嘩をするのが簡単なのは、なんでですか。
わかってない人を説得するより、わかりあえているはずの人をの方を傷つける方が簡単なのはなんでですか。」

と、たま子。好きな人、わかりあえている人とは、門司のことなのでしょうか・・・

たま子に、あなたは五月がされたことを想像できる人だ、と言われた土田は、俺の娘が同じことをされたら、俺は社長を殺す、と。しかし証人になることはうまくかわし、奈々美たちが極秘にしていた事件をマスコミにリークします。
正義感からなのか、それとも自分が受けたパワハラへの仕返しなのか、自分の出世のためなのかは、謎です。
それに「極秘」って言っても、証人探しをしているのだから、漏れるのは時間の問題でしょう。

事件のことを聞きつけた雑誌社から取材を申し込まれた五月。
たま子はもつれた糸をほぐそうと、事件のおきた会議室にで、雨木に、事件を公にしないことを条件に、五月に直接謝罪することを求めます。

同時進行で、雑誌社からの取材を受ける五月・・・え、条件は?大丈夫なの?、と思ったら、交差するシーンのラストで、五月がOKするまで記事にはしない、という約束が雑誌社との間に取り交わされていましたことが明かされました。
この約束は守られるのでしょうか?

土田、西脇、門司、大智の前で、その時の五月の気持ちがわかるか、人と人が出会う場所であるレストランという職場で働く人間なら人の気持ちがわからねば、と、たま子に詰め寄られ、神妙に謝罪する雨木。

皆が会議室を出て行ったあと、真相を知って号泣する門司。
その後、シンフォニック原宿で調理をしているところへ入ってきて煙草を吸い出した雨木が、ちょろいもんだ、と言っているのを聞いて、激怒し、殴ってしまいます。
ドラマ的にですが、雨木が悪役を貫いてくれて、ほっとしました(汗

さて、たま子から店を任された三人娘とハイジ。仕入れから接客まで失敗続き、ついにハイジがギックリ腰になるにおよんで休業してしまいます。
しかし結実と藍里が台無しにした時の客、伊達からの予約が入り、汚名挽回、と一気にやる気になりました。

あくる日、裁判途中だけれどもお泊まりの日である鏡子親子と、雨木の謝罪を本気と受け取ったたま子が戻ってきて、店は活気づきます。

夜になって来店した伊達は、結実の接客の上達具合、そして藍里も働いていることに目を細め、大満足して帰っていきました。
こうしてまた一つ山を超えたかのように見える「ビストロ フー」でしたが、客のスプーンが落下して・・・

落下防止策をとっていなかったのは、申し開きできませんねえ。
雨木も全く反省していませんし。

かつては嫌な奴だった門司、今やヒロインです。それはそれでいいんですけれども、成長したというより、キャラそのものが変わってきたような気がする(汗
たま子への態度の変化は、守るものを持ったたま子が強くなったため、とも、とれますけれども。

三人娘+ハイジのシーンは安定の面白さでした。このテーストで全部描いて欲しかったです。でも、それだと坂元さんの描きたいドラマにはならないのね(_ _);;

次回、最終回。
五月の事件・・・雨木に人の言葉が通じることはあるのでしょうか。
たま子と門司が一緒にお店をやることはないでしょう。それを超えるパートナーになるのかどうか。
結実と大智は・・・大智があまりにおバカすぎることを結実がどう受け止めるか。

いずれにしても坂元さんですから、恋愛エピは、まるっとハッピーエンドにはしない気がしますし、それを期待してはいません。苦くってもいいんですが・・・門司にはこれ以上、ダメージを食らって欲しくないなあ、だって捨てられた子犬みたになってきたんだもの(^^;;

ともかく。
「ビストロ フー」は存続して欲しいです。

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2015年3月13日 (金)

デート〜恋とはどんなものかしら〜 #08

公式サイト

ついに、藪下依子(杏)と谷口巧(長谷川博己)の結納が執り行われることになり、藪下家に両家が集まった。厳かな雰囲気の中、儀式は始まるが、藪下俊雄(松重豊)と谷口努(平田満)の口上がしどろもどろで、谷口留美(風吹ジュン)は笑いが止まらない。 (公式サイトより)

まず、セリフをざっくり書きます。耳コピなので、概略です。

19年前。
チョコレート専門店(だと思う;;)でヴァレンタインのチョコを買う小夜子。
お得意様のようで、「薮下先生コレクション」というセットもあります。
しかし依子は「くだらない」。

23年前、家の門のところで女の子たちからチョコレートをもらう巧。
「手作りとか食べる気がしない。そもそもヴァレンタインなんて、お菓子業界が仕掛けた策略なのにさ。
やだね~、教養のない奴らは。」

と、もらったチョコを絵画教室に来る子供たちにあげてしまいました。
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ということで、現在の2月14日。
ヴァレンタインデーに結納を挙げることになった依子と巧。

一人で掃除から着付けまでやっている依子が、ちょっと不憫。
巧の方はといえば、父、努が結納に参加すると知って激怒、母、留美さんといちゃつくのを見て、大激怒しております。

谷口家にて結納が始まりましたが、予想通りぐちゃぐちゃに。
仕切り直しを命じる依子。

「玄関から。チャイムを押した瞬間から、結納です。」
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3週間前・・・先週のラストです。
依子の部屋にあげられた巧と鷲尾。
巧の持ってきたボロボロの婚姻届と結婚契約書をビリビリに破り捨て、依子に再度プロポーズに挑む鷲尾。

「こんなもので結婚なんかできるわけがない!
依子さん、やっぱり自分は、大事なのは愛だと思います。
誰がなんと言おうと、愛情です。
自分は依子さんのことが好きなんです、心の底から。
だから、自分をつきあってください。お願いします!」

鷲尾の本気に、巧も息をつめて見守る中。

「ごめんなさい。お断りします。

谷口さん、婚姻届を破棄しろ、と言ったのは、貼り合わせたものだからです。役所が受けつけないと思われるからです。
新しいものをもらってきましょう。」

「どうして、どうして自分じゃだめなんですか!」

「私のことを好きだ、とおっしゃってくれたのは、とても嬉しいです。
ですが、私はあなたのことが、それほど好きではないんです。」

「それでもいいです。」

「よくはありません。」

「谷口さんのことだって、好きじゃないんでしょ。」

「はい。しかし、谷口さんもまた、私のことが好きではないんです。ですよね?」

「あ、はい・・・」巧。

「つまり、私と谷口さんは等号で結ばれます。あなとは不等号です。
私にはあなたの気持ちに応えることができません、申し訳ありません。」

「人を好きになってみたいって思ったことはないんですか。
恋をしたくはないんですか。
本当は恋、してみたいんじゃないんですか。」

「いいえ。」

「いや、してみたいはずですよ。」

「恋なんて無価値です。結婚は愛情ではなく、理念が合致する相手とするべきなんです。
これ以上、幼稚な、恋愛至上主義的な価値観を私に押し付けないでください。」

ちょっとムキになってしまいました、依子。ムキになった、ということは真実を突かれたということなのでしょう。鷲尾をちゃんと"鷲尾"と認識して話したのも、はじめてかもしれません。

「しつこく、つきまとってすみませんでした。」

がっくりして帰る鷲尾。巧も追い出されました。
一人になった依子の前に小夜子が現れます。

「あなたの結論は正解よ。
どうせ、恋なんてできやしないんだから。挫折するのが目に見えてるのに、足を踏み込むのは愚かだわ。」

いつものように消そうとはしない依子。がっくりとベットに座りました。
また言いすぎちゃったのと、鷲尾の言葉が響いたのと・・・

アパートの門のところで泣いている鷲尾をみつめる巧。
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その後、何ごともなかったかのように結婚の打ち合わせを進める二人。
不経済だ、愛がないのに愛なんて誓えない、と結婚式と披露宴は無し、ということで意見は一致。
しかし、父、俊雄さんに「お前の花嫁姿を見ることぐらいしか、もう、楽しみは残ってない」とさめざめ言われた依子。
「わかったわ。泣かないで。ちゃんとやりましょう。」と、全てを形式通りに行うことに変更しました。

「父に残されたわずかな楽しみなんで、お願いします。」
いつものようにテキパキ動き出します。
もちろん巧の意向は全く無視、というか、依子に従うしかない巧(笑。
愚痴る巧に「結婚できるだけありがたいと思えよ」と宗太郎。色々やってくれたから、と巧に仲人を頼まれますが、なぜか、断りました。

こうしてどんどん進む結婚話。
宗太郎兄妹は鷲尾を慰めます。
鷲尾は「あきらめるしかない」とふっきれたみたいです。そして爽やかに
「自分は決めたんです。あの二人を心から祝福するって。そうしなきゃいけないんです」。
そんな鷲尾を見て、佳織も巧のことをきっぱりあきらめると決意。
みんなで二人の結婚をパァーっと祝うことにしました。
.

結納まであと8日前。
巧はパーティーを辞退しますが、依子が承諾したので開催されることに。
自分の意見は無視なのか、と愚痴る巧でしたが、「依子さんに決定権があるのは、世帯主だから」と佳織にばっさり。

さて、シーンは結納当日に戻って。

依子に"出席"するのを断られたはずの小夜子が晴れ着で薮下家の席に座っています。

小夜子に励まされつつも緊張で口上を噛みまくる俊雄さんに、緊張で笑いがとまらない留美子さん。
だんだん場がグダグダになってきました。

「緊張感が足りないのよ、谷口家は。」小夜子
「はっきり言って緊張感が足りないんじゃありませんか」依子

そして依子の真面目さにクレームをつけ、たかだか結納、と言う努に怒る俊雄さん。ああ、めちゃくちゃ。
.

ここで結納まであと1週間前、巧宅での、お祝いパーティーのシーンに戻ります。

結納の日がヴァレンタインだということで、ヴァレンタインの思い出が話題に。

しかし、依子は「思い出がない」と。
女子にとっては1番盛り上がる日じゃないですか、という鷲尾。

「クラスの女子が授業であるにも関わらず、誰にあげるのあげないのと騒いでいる姿が非常に不愉快でした。」
「その通りです、馬鹿馬鹿しいったらない。」と同調する巧。

「でも、心のどこかには依子さんだって、誰かにチョコ、あげたいって気持ちがあったんじゃないですか」鷲尾。

依子の隣で「ない、ない」ポーズをする巧。

「ありません。それが楽しい方々はやればいいですけど。私には興味がありません。」

依子がケーキを"正確に"5等分に切りに台所にたったすきに、巧に話しかける鷲尾。

「変人だろ。」巧。友人の手前、カミさんをわざと貶す風でもあります。

「安心してください、自分はもう、諦めたんで。

依子さんだって誰かにチョコをあげたいはずだと自分は思うんです。恋がしたいはずだ。
だから、彼女と恋をしてあげて欲しいんです。」

「君は彼女のこと、わかってないよ。」

「いや、わかってないのは、あなたかもしれない。」

微妙な表情になる巧。

依子の回想。

お店で「誰でもいいから、好きだっと思う男にあげてごらんなさい」、と小夜子にチョコを買ってもらった依子。
しかし結局誰にも渡せず、一人堤防に座って自分で食べるしかありませんでした。
家に帰ると、両親が縁側でチョコを食べさしあっています。
小夜子に、チョコのことを聞かれた依子。

「好きだなって思う人がいないから。やっぱりくだらないわ。」

一方佳織も、宗太郎の「ガキの頃からほんとに渡したい相手には一度もあげたことがない」という言葉で22年前のことを思い出しました。巧がヴァレンタインデーのことを冷ややかに話すのを聞き、もらったチョコを他の子にやるのを見て、チョコレートを渡しそこねてしまった時のことを・・・

パーティーでは宗太郎が暴れだします。

「巧、本当は気づいているんじゃないか。」
止めようとする佳織を振り払い、結婚するんだから、すっぱり諦めるためのパーティなんだから、と続ける宗太郎。
巧の結婚のために色々頑張ったのは俺じゃない、佳織であること。佳織がずっと巧のことが好きだったこと。嫁に逃げられた宗太郎に呼び戻された後、谷口家にアトリエを構えたのも、何とか巧と会いたかったから。
巧は佳織にとって初恋の人。初めて絵を褒めてくれた人。

「だが、その相手は恋愛不適合者の、クズ野郎であるがゆえに、告白することもできない。
その上、誰ともつき合わずに、2階の部屋で冷凍保存されちまっているもんだから、諦めるに諦めらんねえや。」

たまりかねて宗太郎に水をぶっ掛ける佳織。ぶっかけられた宗太郎が花瓶を持ったので、みなが止めようとしたら、巧にぶっかけました。

「なんで、なんで、お前なんだ。」

ガキの頃から何やってもかなわない。でもお前はすっころんだ。俺はちゃんと工務店やって、若いのを束ねて、町内会長までやっているんだ。

「勝ったのは俺だろ?
なのに俺は女房に逃げられて、今朝離婚届が届いた。」

「えっ」驚くみんな。

「なんでお前が結婚できるんだよ。ニートのクソ野郎。
こんな結婚なんて馬鹿げてるんだよ。
何が契約結婚だよ。
俺の妹の気持ち、踏みにじりやがってよ!」

号泣する宗太郎をあやしながら連れ帰る鷲尾と佳織。

「私は巧君と依子さんはお似合いだと思う。結婚決まって、嬉しいよ。」佳織。

こうしてお祝いパーティーは終了。
.

シーンは現在へ。

結納は何とか無事に終わったものの、酒席の段になって、再びぐだぐだに。
留美さんがハワイアンを唄い踊れば、縁側で日本舞踊を踊る小夜子。
そんでもってやっぱり「ブリット」で角つき合う父親たち(笑
お酒が足りなくなったため、買い物に出かけた依子。途中で、母との思い出のお店を目にとめます・・・

俊雄さんと努は、その間に真面目な会話を交わしておりました。

ニートな息子で本当によろしいんですか、主夫になるというのも、働きたくないからなのに、と努に、愛情ではなく理念で結ばれている、その方が結婚はうまくいく、と持論で反論する巧。
依子の方もなかなか変わった娘だから巧君も苦労されると思う、と返す俊雄さん。

依子が買い物から帰ってきました。その手にチョコレートが入っているらしき可愛い紙袋があるのに気がついた巧。
ぎくしゃくと近寄って受け取ろうとしましたが・・・さっと紙袋を高く差し上げてしまった依子。

「チョコレートだと思いましたか?そんなわけないじゃないですか。だまされましたね。」
「そりゃそうですよね、僕らはそんなんじゃないから。」
「そうでうよ。では、お気をつけて。」

谷口一家を見送った後、家に戻らずに、ひとり散歩に出かける依子。

一方、帰り道の谷口一家は。

「お前は本当にクズだな。どうして受け取ってやらないんだ。」努。
「チョコじゃないんだってさ。向こうが渡さなかったんだ。」
「じゃあ、なんて買ってきたんだ。」
「知らないよ。」
「そうね。」と、留美さん。

「依子さん自身もわかってないのかも。
でも、あなたは気づいているんじゃない?
結婚相手にチョコレートを渡せないなんて、かわいそう。」

立ち止まる巧。
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その頃依子は、昔と同じようにひとりぼっちで河川敷にあるベンチに座っていました。

22年前、誰にもチョコを渡せずに戻ってきた依子を見て、小夜子が言った言葉は。

「無理に誰かにあげなくてもいいのよ。
いい恋をするわ。自然にこの人にあげたいなーって思える人に出会える。
それまで大事にとっておきなさい。」

思い出に惹きつけられるように思い出の店に入った依子。
お店の人が、小夜子の「この子がヴァレンタインデーのチョコを買いにくる時があったら」という言葉を覚えていてくれて、必殺「薮下先生コレクション」を渡してくれました。

でも、そのチョコは、昔と同じく、自分で食べるしかないのです。
食べながら涙を落とす依子。
そこへ戻ってきた巧が近づきます。

「すみませんでした。チョコなんてあげようとしてしまって。ヴァレンタインなんでくだらないのに。

両親がヴァレンタインにチョコを食べさせあっていました。
だから私は、夫婦というのはそうするものだと、と思い込んでいたのかもしれません。きっとそうです。」

ハンカチを差し出す巧。

「ご両親がチョコを食べさせあっていたのは夫婦だからではありません。
愛しあっているからです。
結婚してなお、恋をしているのです。

涙が溢れる理由は、多分、その答えは、君が本当にしたいことは結婚じゃなくて、恋だからです。
ほんとは人一倍恋がしてみたいのに、恋がどんなものか知りたいのにできないから、心にずっとフタをしていたんです。
僕と結婚するってことは、もう一生恋をするってことはないわけだから。
だから泣いているのです。」

依子が開けたチョコの箱を元に戻して依子に渡す巧。

「渡してきなよ。君をちゃんと恋してくれる人に。
僕には君から受け取る資格はない。二次元しか愛せない、恋愛不適合者だ。
彼は違う。彼は君に恋してる。
彼と等号になるかどうかは、君次第だよ。勇気を出して踏み出してみない?
彼とならできるかもしれない、君にも恋が。」

「あなたはどうするんですか?」

「僕はどうとでもなるさ。」

巧と並んで座って俊雄さんに頭をさげ、結納はなかったことにしてもらう二人。
だまって結納の品を返してもらう俊雄さん。
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長い長い一日が終わって。

「残念だね。」

小夜子に語りかける俊雄さん。

「そう?想定内よ。あの子がそう簡単に結婚できるはずはないもの。」
「まあね。内心、少しほっとしてるよ。」

「私は、今日、結納に参加できて楽しかった~。
あなた、私を出してくれて、ありがと。
依子はケチでさぁ・・・」

依子が自分の"小夜子"を持っているように、俊雄には俊雄の"小夜子"がある。
小夜子を結納の席に呼んだのは俊雄さんだから、依子には見えてなかったのですね。
結納の席でシンクロする母娘を眺める俊雄。妻を愛する気持ちと、娘をいとおしむ気持ちがリンクした、可笑しくも切ないシーンでした。
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さて、その晩。
ボーリングを楽しんでいた鷲尾と宗太郎兄妹の元に依子から電話がかかってきました。

巧の家の前で待っていた佳織。

「依子さんから電話で聞いた。結局巧君が捨てられたのね。拾ってやってもいいよ、わたし。」

と、チョコレートを渡しました。

そして依子もまた、呼び出した鷲尾をチョコレートを渡します。

「できないかもしれませんが、努力します。
精一杯努力しますので、私に教えてください。

恋、というものを。
恋をしてみたいです。」

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で、ガラガラポンしちゃったかというと、公式予告をみると、やっぱり鷲尾、哀れ~なことに?(笑

いつものことですが、このドラマ、セリフを抜書きするだけで満足しちゃうんです。それがすべてって気がする(^^;;

毎回、最初にその回の到達点を明かしつつ、その過程で見せ、どんでん返しをちゃんと用意するって、すごいです。なんという緻密さ。

ヴァレンタインのチョコレートを主軸に、今まで隠されていた5人の気持ちが、繊細かつがっつり描かれていました。
依子の本当の気持ちだけでなく、佳織の初恋、宗太郎の、嫁に逃げられていたことや妹を思う気持ちが入り混じった、巧に対する複雑な劣等感も明らかにされました。

数々のキーワード、「薮下先生コレクション」などのアイテムもしっかり生かされていて、本当にお見事です。

なにより、サブタイ「恋とはどんなものかしら」がこんなにきちんとストーリーの基幹になってくるとは、初回の時は思いもしませんでしたので、心地よい驚きを感じました。

鷲尾のプロポーズは素敵だったけれども、何とも思ってない人からされても困ってしまうでしょうねえ。
依子の返事はキツかったけれども、同感です。

巧は、鷲尾の熱烈なプロポーズに、失恋して泣きむせぶ素直さに、敗北感を覚えたのでは。
宗太郎と留美さんからそれぞれ「気がついているんじゃないか」と言われたように、佳織、依子の気持ちにも気づいているのかもしれません。
しかしちゃんと受け止める自信がないから、相手の熱量を上回る情熱を表現する術を知らないから「心にふたをしている」。

一方、両親のような結婚を、恋をしたいのだ、と巧に言われた依子。
二度と見ることのできない仲睦まじい両親の姿に、自分の恋を重ねる依子が切なかったです。
でも、それだけじゃない、依子が自分でも理由がわからずに涙したのは、もう、恋をしている証しなのではないかなあ。巧にチョコを渡せなかったのは、巧が自分のことを好きじゃないから。
佳織と一緒なんですよね。依子的に言うと、不等号になってしまった・・・ことにすら依子は気がついていません。

依子、巧はそれぞれが自分なりの恋をしているのに、依子には自覚がなく、巧には自信がない。
どちらも自分たちが唱えだした「理念で結ばれた結婚」に囚われすぎているようにも見えました。

今さら相手のことが好きだからって言えない状態になってしまっている、しかし、本人たちはその呪縛に気がついていない。

と、依子と巧が結ばれる前提で書いてしまいました。
果たしてそんなにうまいこと、いくのでしょうか?
依子は恋ができるのかどうか。
巧にとっての恋とは、どんなものなのでしょう。

あと、2話。
終わってしまうのは寂しいけれども、どうなるかも早く見たいです。
うう、ジレンマ。

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2015年3月12日 (木)

はじまりのうた:映画

2014年 アメリカ 104分 原題「Begin Again」

公式サイト

Photo_2


監督・脚本:ジョン・カーニー製作:アンソニー・ブレグマン、トビン・アームブラスト、ジャド・アパトー/撮影:ヤーロン・オーバック/美術:チャド・キース/編集:アンドリュー・マーカス/音楽:グレッグ・アレクサンダー/音楽監修:アンドレア・フォン・フォースター、マット・サリバン
出演:キーラ・ナイトレイ 、マーク・ラファロ、ヘイリー・スタインフェルド、アダム・レビーン、ジェームズ・コーデン、シーロー・グリーン、キャサリン・キーナー

アカデミー歌曲賞を受賞した「ONCE ダブリンの街角で」のジョン・カーニー監督が、「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズのキーラ・ナイトレイ&「アベンジャーズ」「キッズ・オールライト」のマーク・ラファロ共演で描いたハートフルドラマ。イギリスからニューヨークへとやって来たシンガーソングライターのグレタは、恋人デイブに裏切られ失意のままライブハウスで歌っていたところを、落ち目の音楽プロデューサー、ダンに見出される。ダンに誘われてアルバムを制作することになったグレタは、ニューヨークの街角で次々とゲリラレコーディングを敢行していく。キーラがギターを演奏しながら歌声を初披露するほか、人気ロックバンド「Maroon 5」のアダム・レビーンがグレタの恋人デイブ役でスクリーンデビューを果たした。(映画.comより)

@京都シネマ

「全米公開スタート時は5館だった上映館が、クチコミの力で1300館へ。」
という宣伝文句と、うちの街の単館においても異例のロングランになっていることに興味が湧いたため、観にいきました。
キーラ・ナイトレイも好きですし。

ちょっとだけネタばれありの簡単感想です。

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ヒロイン、グレタと落ち目プロデューサー、ダンの設定やキャラに少し今風のアレンジがされていはいますが、王道のスタ誕ストーリーです。

深刻な方向には持っていかないテンポの良さと、人情噺を多く加えず、あくまで音楽を中心にした話作りのうまさで、「よくある話」を飽きさせずに見せてくれました。

特にNYのダウンタウンロケの瑞々しさが出色。薄汚れた街角を、ラブストーリーに相応しいテーストで魅力的に撮っていました。
親子のセッション、父のリードで娘が弾けるシーンも良かったです。
言葉では表せなくても、音を重ねることで気持ちを伝えあうことができる。
逆に音で何かを伝えることができるってすごいと思いました。上手いとか下手だとかは関係ないのです。

流れている曲は特に好みではないジャンルで、デイブを演じたアダム・ビーンの唄も初めて聞いたのですけれども、ラストのパフォーマンスはさすがでした。

路駐する時に、必ず歩道のヘリに軽く乗り上げるダンの運転が、何気に可笑しかったです。

一番印象に残ったのは、グレタの同窓生で路上パフォーマーのスティーヴです。
失恋でボロボロになっているグレタを、自殺するのが心配だから、と、さらっと同居させるのですけれども、異性間の感情は全くない。
彼のバックボーンも彼とグレタとの友情がどんなものなのかはほとんど描かれないまま、ストーリー上都合よく使われているキャラなのですけれども、その存在感、妖精っぽさにほっこりしました。
ジャック・ブラックに似ている容貌はどこかで見たことがある、と思ったら「ワンチャンス」の主人公を演じていたジェームズ・コーデンでした。

ヒロインがキリっとしていたのと、ダンの家族も含めての結末が、この手の話では珍しいほどさっぱりしていたのも、好印象です。
小品だけれども、愛らしい映画でした。

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