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2015年12月11日 (金)

刑事フォイル 第13回、14回「軍事演習」

公式サイト

1940年10月。大手食品会社のビルから秘書が転落死する。この会社はナチスと手を結び、莫(ばく)大な利益を上げていた。そんな折、会社の会長宅に男が侵入し金庫が破られる事件が発生。しかし会長とその息子は、捜査にきたフォイルたちに、被害は何もなかったことを強調する。同じころ、ヘイスティングズでは正規軍も参加する軍事演習が行われることになり、フォイルは審判として参加する。

大手食品会社の会長宅に押し入って金庫破りをした青年が軍事演習中に殺された。フォイルの友人でドイツ人弁護士のベックが青年に金庫破りを命じていたのだ。本来の目的は、この食品会社がドイツに利敵行為を行っている証拠となる密約文書を盗むことだったが、実際には別のものが盗まれていた。フォイルは食品会社が行っている不正行為を暴くために奔走し、同時に金庫破りの青年を殺した犯人を追い詰めてゆく。(公式サイトより)

BS放送の再放送を視聴しています。
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粗筋につけ足す形で、多少順番は前後しますが、エピをまとめます。

ドイツ人弁護士のベックが、食品会社社長、ウォーカーの邸宅の金庫破りを頼むというか、無理強いしたのは、金庫破りの罪で投獄され、出所したばかりの貧しい農家の青年、ハリー。

ハリーも男前なのですが、兄にまっとうに生きて欲しいと願う、妹のルーシーが、すごい美人。どこかで見たことがある・・・と思ったら、エミリー・ブラントでした。
本作品は2003年製作ですので、まさしくブレイク直前。
本作では、両親が亡くなった後、借金で首の回らなくなった小作人の娘として、ミツバチの世話に勤しんでおりました。

ハリーは泥棒稼業から足を洗うつもりだったのですが、ベックの頼みは断れませんでした。
なぜなら、ベックは以前金庫泥棒で捕まった時の弁護士で、彼の手腕で刑を非常に軽くしてもらった恩があったからです。

この時の犯罪にも裏があったのですが、それは後ほど。

加えて、金庫泥棒を強いるベックの、お金目的ではない迫力に押されたハリー。
何とか邸宅に忍び込むも、ウォーカーの息子、サイモンに見つかって散弾銃で撃たれてしまうも、何とか逃げ切ります。
ちなみにサイモンを演じたローレンス・フォックスはジェームス・フォックスの息子かつ1話に登場したエドワード・フォックスの甥っ子です。

泥棒には忍び込まれたが、何も盗らずに逃げた、と証言するウォーカー親子に疑いの眼差しを向けるフォイル。
この親子、曲者です。
父親は商売の一環としてナチスとかかわっていますが、サイモンはドイツに暮らしたことがあり、その間にナチスとナチス独特の選民思想の熱狂的な信望者となったようです。

ウォーカー親子は犯人がウォーカー家の小作人、ハリーであることにすぐ気がつきました。
ハリーは有名な地元では金庫泥棒として悪名をはせていたようです。

一方、ハリーの元にブツを取りにきたベック。
盗みは失敗した、と頑なに言い張るハリーに、必ず成功したはずだ、嘘をついている人間はわかるのだ、と一旦引き上げます。

ベックはナチス政権を嫌って亡命したドイツ人で、粗筋にもある通り、ウォーカーとナチスの密約文書を手に入れようとしていたのでした。
英国では、亡命者であっても、英語を自在に操れて、優秀であれば、法廷弁護士にもなれることを、初めて知りました。
もちろん、かなり優秀でないとなれないでしょうけれども。
切れ者なのでしょう、冒頭、ポールが法廷でぼっこぼこにやり込められていました。

ハリーを疑っているのはベックだけではありません。
ウォーカー邸に泥棒が入った記事を読んだ、元泥棒仲間二人も、すぐにハリーの仕業で、何か盗んだことを確信。ここいらは俺たちの縄張り、単独で仕事をするなんて、と怒っております。

さて、その頃ヘイスティングスでは国防市民軍と正規軍の演習が企画されており、我らがフォイルはレフェリーをすることになります。
正規軍には、ポールが着任する前のフォイルの部下で、フランス戦線から帰国したデブリンが参加していました。
ハリーを捕まえたのは、戦地に赴く直前のデブリンでした。
彼は戦場体験を経てかなり攻撃的になっており、たった三ヶ月で釈放されたハリーに対して、射殺してやりたいとまでの憎しみを持っています。

そして資源回収にいそしむ子供たち。
紙や貴金属をたくさん集めるとご褒美がもらえるとかで、持ち主の了解を得ずして集めまくっております。
手を焼いたフォイルから、資源回収隊長を任命され、子供たちを監督することになったサム。
サムのことですから、監督というより「お姉さんと一緒」みたいな感じです(笑

渦中の人、ハリー。
兄が再び盗みを働いたことに気づいたルーシーに、大事なものは働き者で信用できる友人に預けた、と言い置いて軍事演習にでかけるのでした。
.

おおよそですが、これらが伏線。
軍事演習のシーンは牧歌的で、子供たちのエピとともに和みました。

しかし。
本来なら血など流されるはずのない軍事演習の只中、ハリーが何者かに頭を銃で射抜かれて殺されてしまうのです。
響いたは銃声は3発。
しかし、ハリーは一発で殺されていました。

殺しのベクトルは全てハリーに向けられていましたからねえ。
番犬を眠らせるのに毒ではなく睡眠薬を用いたり。気の優しさというか、線の細さが印象的な、英国TVドラマには珍しいタイプの男前でした。なので、よりいっそうお気の毒に感じました(^^;;

さて、ここから一気にオチを書いてしまいます。同じく順番は前後してます。
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被疑者は、金庫泥棒の依頼主のベック、ハリーを仲間に呼び戻そうとして断られ、フルボッコした不良二人、常習犯の金庫泥棒であるハリーの軽い刑に怒っていたデブリン、そして何が盗まれたのかを言わないウォーカー親子。

まず、不良二人の容疑は晴れます。しかし嫌な感じです。本編には直接関わらない人たちが嫌な雰囲気を醸し出すのが、このドラマらしいところです。

デブリンは殺しこそしていませんでしたが、以前、ハリーを逮捕するために証拠をでっち上げたことをフォイルに指摘され、再び戦場へ赴任していきました。

デブリンに捕らえられた時、ハリーは金庫は破ったものの、何も盗らずに立ち去ったのです。
証拠がでっち上げられたものだということはベックも見抜いており、刑を不当に軽くしたのではなく、正当な刑を受けるべく屈力したのでした。
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ベックがハリーと会っていたことをつきとめたフォイルは、ハリーにウォーカー邸に忍ばせたのはベックであろうと推察、ベックから密約文書のことを聞き出します。

今、ドイツは食糧難である。このままだとドイツ国民はナチス政権を見限るだろう。
しかし、ウォーカーの会社はナチスに食料を売る契約を交わした。
このことが明らかになれば契約は潰れる、とベック。

密かにレジスタンスに加わっていたベックは、次の極秘任務先に去る直前でした。

冒頭、転落死した秘書もベックの命で動いていたのです。恐らく転落死ではない、殺されたのだろう、とフォイル。

例えナチスを倒すためとはいえ、その命によってハリーたちが殺されたことを、まっとうじゃないこととして問うフォイルに、家族の事情を打ち明けるベック。
自分は亡命したけれども、息子はドイツに残った、ナチ・エリートとして。
そして、息子にナチ思想を吹き込んだのは、サイモンであることを。
ベックは密約文書のことだけでなく、父親としてウォーカー親子に怒り、恨みを抱いていたのでした。

その頃ウォーカー親子は、万が一の時に備えて、足がつきそうな文書を庭で焼いていました。
それを、紙には目が無い資源回収隊の子供たちが発見。
焼く、ということはもういらないもの、ならばもらっちゃおうと、庭に忍び込んで紙束を持ち去ろうとしたところを、子供たちに気がついたサイモンが、躊躇なく番犬を放ちます。ドーベルマンです。恐いです。
犬に噛まれながらも、何束かを持って何とか逃げおおせた子供たち。

そう、彼らが持ち去った紙の束の中に、例の密約文書の控えが混じっていたのです。
お手柄です!

・・・が、しかし、話はそう簡単には終わりません。

ウォーカーに密約文書を突きつけるフォイル。しかしウォーカーは言い放ちます。

「戦争なんぞ関係ない。ビジネスは限りなく続く。」

その言葉通り、ウォーカーと通じる政府高官の何者かによって、契約のことは不問にされてしまいました。ビジネスは正当化されてしまったのです。

ベックとその仲間たちが期待したとおり、こんなことであきらめるフォイルではありません。
もっと確固たる証拠を求め、改めてハリーの妹、ルーシーから事情を聞きます。
兄は「大事なものは働き者で信用できる友人」に預けたと言っていた・・・
閃くフォイル。
働き者、それは、ミツバチ。
ルーシーが飼っているミツバチの巣箱の中から「大事なもの」、宝石箱を発見したのです。

フォイルはその宝石箱を持って、ウォーカーの会社を訪ね、再びウォーカー親子と対峙します。

この宝石箱は、ウォーカーの会社とナチスが契約した時に、感謝の気持ちとしてナチスから送られたもの、とウォーカー。

しかし、フォイルは宝石箱の由来を調べていました。
18世紀に有名なユダヤ人職人によって作られたものであること。
つい最近までドイツ在住のユダヤ人一家が所有してたこと。その一家がナチスに虐殺されたこと。
そして、宝石箱はナチスの、没収した財産を管理する「財産管理局」にあったこと。

つまり、人を殺して奪ったものだったのです。
これだけ由来がはっきりしているということは、かなり有名な作品なのでしょう。持っていることが知られれば、非難は避けれないほどの。
盗まれたことを黙っていたのは密約文書のためではない、宝石箱を所有しているのを知られることだったのです。

ではハリーを殺したのは誰か。
もう、サイモンしか残っていません。

「殺すつもりはなかった。」

ゲームだった。
ゲームとは、ロシアンルーレット。

獲物を追い詰める狩人のようにハリーの頭に拳銃を突きつけ、引き金を弾くサイモン。
2発空砲を撃った後、まだ、空だと思っていたのが、実弾が入っていたのです。

殺してしまっては、宝石箱のありかを聞き出すことはできないのに。
ゲームで人の命を奪ったことに、なんら呵責を感じていないサイモンが、平気な顔で警察に連行されて行くのを見送って、ウォーカーに告げるフォイル。

ビジネスより大切なものがある。でも、もうその必要はない。
ウォーカーがこの宝石箱を持っていることで会社の信用はガタ落ちし、存続も危ういだろう、と。

フォイルが社屋の外に出た時、一発の銃声が鳴り響きます。
護送車に乗せられようとしていたサイモンが初めて動揺します。

「父さん!」
.

交戦中に敵と商売をすることには驚きましたが、19世紀以前のヨーロッパの戦争では、抜け目の無い商人たちが敵と取り引きすることなど、ごく当たり前だったことを思い起こしました。
しかしそれは戦争が傭兵や職業軍人たちメインで行われていた時代だったならばこそ。
20世紀の戦争はもう、市民を巻き込む総力戦となってしまった。
ドイツ国民を食料難に追い込むことも、重要な戦略。ベックの言うことはもっともなのですが・・・なんだかやりきれない思いです。

ともかく、ウォーカーは節操がないだけでなく、時代を読み間違えたとも言えます。
しかし、ナチスとの取り引きを黙認する政府高官・・・組織ぐるみなのでしょうか?気になります。

一番引っ掛かったシーンは、ハリーがベックに宝石箱を渡すのを頑なに拒むシーンです。なぜ彼はああも頑なだったのか。
父は貧乏のせいで死んだ、と思っているとはいえ、貧乏に疲れ果てた末に、宝石箱を元手にやり直そうとしただけとは思えませんでした。
その前の窃盗も、結局自分の意思で未遂に終わらせたのですから。
自分に泥棒を強要するベックに対する反抗心もあったのでしょうか。

いつものように多くの人物が登場しましたが、ウォーカーの後妻も含めて、全くの枝葉エピはなく、密約文書、そしてハリーを巡ってまとまっており、見応えがありました。
ハリーが複雑なキャラクターだったことも大きかったです。俳優さんの名前がわからないのが、残念。

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