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2015年8月13日 (木)

ちゃんぽん食べたか 第9回 最終回「明日への扉」

公式サイト

体調を崩してしばらく実家の長崎へ帰ることにした雅志(菅田将暉)。心身ともに立て直し、一から出直すつもりであった。帰郷した雅志を両親は温かく迎えてくれる。一方、古田(本郷奏多)は、ドサ回りのバンド生活に嫌気が差していた。そんな時、古田は雅志の部屋で、雅志が書き溜めていた譜面を見つける。そして、突然長崎の雅志のもとを訪れる。雅志と古田は暇に任せて音楽を作り始める。やがてその曲が周りの関心を呼ぶことになり…。(公式サイトより)

原作未読、セリフは全て耳コピにて、概略です。

野沢や工務店の社長たちに長崎に帰ることを告げて回る雅志。
雅志の母、喜代子もそうでしたが、義理堅いです。

昭和中期以前のノンフィクションや小説には、よく挨拶回りのシーンが出てきます。昔は、ちゃんとした人なら当然のマナーで、逆に挨拶なく去ることが不義理そのものだったのでしょう。

帰郷支度をしている雅志の前に現れる中学生の雅志。

「すまんなかったな。お前の期待を裏切るようなことばっかして。」
今まで邪険にしていたのが、今は微笑ながら話しかける雅志。中学生雅志も穏やかな表情です。
「それ、自分にあやまられてる?
「いや~、あやまりたい気持ちなんだ、自分に。そうしないといけないような気がして。」
「あなたなら行けますけん、次に。」
「自分に励まされるのも妙なもんだな。」
「そうですね。」
「てっか~、お前、俺なんだな。」
「何、当たり前のことば言うとるとですか。」
「いや、いつもお前、俺を叱ったり、文句言ったりして、うるせえ奴だと思ったけど。
うん、でも、それは俺自身が思ってたことなんだな。
長崎に着いたら、まずはちゃんぽんだな。」

振り返ると、中学生の雅志は消えていました。

こうして長崎に帰っていく雅志。
ハコバンを続ける政美に手紙を送ります。

「長崎にしばらく帰る。部屋、いつでも使っていいから。」

長崎に帰って真っ先にやることは、もちろん、ちゃんぽんを食べること。家族でちゃんぽんを食べながら、東京での生活を面白おかしく語る雅志です。

東京では、政美が一人、雅志の下宿に寝転んでいました。
そして誰もいなくなってしまった。
かつて、ひとつの経験だ、と割り切って入ったはずのハコバンも・・・
「何がひとつの経験だ」呟く政美。
その時、雅志が書いた楽譜を見つけるのです。

長崎では、雅志が両親にあやまっていました。
これからどうするか、と雅人に聞かれ「とにかく大学にはちゃんと行く」と雅志。
「と、いうことは今まではちゃんとやっとらんと?」と喜代子に突っ込まれました。
今までのことはよかとやないか、となだめる雅人。

「ごめん、学費ば出してもらって。」
「元はと言えば、自分が雅志にヴァイオリンばやらせたのが悪かった。」と喜代子。優しいです。

「そげんことなか。おいはヴァイオリンば習うたことは全然後悔しとらん。
ほんと言うと、おい、いっぺんヴァイオリンを質に入れたと。
友だちがうけ出してくれたと、自分の大事な楽器と引き換えに。
あん時、おい、自分がしてきたことを全部ドブに捨てようとした。
お父ちゃんとお母ちゃんが必死に金出してくれたり、応援してくれたりしたこと、全部。」

「代わりに何ば手にしたとか?」雅人。

「何も。ただ逃げ出したかっただけやっだ。
ばってん、帰ってきてくれた。
なんか、こいつとやっとほんとの友だちになったような気がする。
これまでやってきたことは無駄じゃなか。」

庭で無心にヴァイオリンを弾く雅志なのでした。
.

政美が働く店に電話をした雅志は、政美がバンドを辞め、家の車で家出したことを知って、政美が長崎に来ることを確信する雅志。
その予感通り、政美は雅志のギターを持って長崎にやってきました。
早速チャンポンをご馳走する雅志。

静かな家に、台所で料理をする喜代子の、まな板を叩く音が響きます。
かつての保夫の家と同じ。

夕食が終わった後、雅志の家族に乞われてギターを披露する政美。皆大喜びです。

「いい家族だな。」

と、政美。保夫の家を始めて訪れた時と同じ言葉です。

バンドを辞めたのは、このままでは腐っちまうと思ったから。

「充分経験した。もういい。」

これからどうするかな、という政美に

「俺も人のこといえないけど、少しのんびりしたらどうだ。俺ものんびりしてるし。」と雅志。
「そうだな。」

しかし、暇を持て余してゴロゴロするばかりな二人(笑。

そのうち、政美は、雅志が書いた譜面をとりだします。
二人で曲を弾くうちに段々乗ってくる二人。そのうちご飯もそっちのけで曲を作り出します。

その話を雅人から聞いた宮下老人。
かつて雅志にヴァイオリンの先生を紹介してくれたこの老人は、雅志が唄を作っていると聞いて食いついてきました。
.

喫茶店で一服する雅志たち。
何か形になったな、という雅志に、このままにしとくのか、という政美。

「曲を創ってからのことなんて考えてなかった。」

レコードにするとか・・・と話をしていると、喫茶店にいたおっさんの客が割り込んできました。
二人がフォークをやっていることを聞くと「過去の音楽だ。終わってる。男二人ってのも流行らない」とばっさり。
ギターとヴァイオリンの組み合わせで・・・、と雅志がむきになって言い返すと「マハヴィシュヌ・オーケストラ」がもうやってる、「人真似だ」とこれまたばっさり。

家に帰ると、宮下老人がお前の唄を聴かしてほしいと言っている、と雅人。

ヴァイオリンを辞めたことを怒っているだろう、とびびる雅志。

「俺たちの唄は人に聴かせるとか、そういうのは・・・」
「嫌なのか。」雅人。
「くだらんことして、と怒られるのかな。」
「そうなったらそうなったでしょうがんなか。怒られてくればよか。」

政美をすがるようにみつめる雅志。

「え、俺も怒られるの?」
「つきあってくれよ。」

こうして二人は雅人、喜代子に連れられて宮下老人宅を訪ねます。

恐る恐る宮下老人に挨拶をする雅志。

「辞めたそうやな。あれだけ才能があるっととに。途中で投げ出すとは、全くけしからん!」
「すみません」

何故か政美も一緒に平謝り。

「ま、それも終わったことたい。お前が唄を作っとると聞いてな。
わしも音楽を少々かじったことがある。」

驚く雅志たち。

「お前らの唄がただの暇つぶしじゃかか、わしが確かめてやる。聴かしてみ。」

演奏を始める二人。
目を瞑って演奏を聴いていた宮下老人は、曲が終わった途端に笑い出します。

「いや~、面白か。」

そして雅人に、もう少しこの二人を遊ばしてみろ、と。気に入ったようです。

「お前ら、これからどうしようと思っとる。」
「東京へ帰って大学に・・・」雅志。
「この音楽ば、どげんとするかと、聞いとるたい。」

答えに窮する二人に、いっそのこと人前で歌ってみたらどうや、と宮下老人が言うと、雅人が、コンサートや!と乗ってきました。宮下老人「それだ!」。頑固そうな外見とは違って、ノリの良い人です。
急にコンサートなんて、と怖気づく二人に。

「芸術の三大要素の一つに、大衆性があるとたい。
どんなに優れておっても誰にも聞いてもらえんようやったら、意味のなか。」と宮下老人。

「大衆に受け入れられるでしょうか。」
「そんば、試してみろ。大勢の人の前で歌うてみて受け入れられなかったら、すっぱり辞める。
それくらいの覚悟がなくて、どげんするとか。」

見詰め合う雅志と政美。
にっこり笑い合います。
.

川原の土手で話す二人。

「こんなことになるとはな。」雅志。
「ま、失敗しても、別に失うものは何もない。」政美。
「ほんとだな。笑っちゃうくらい。何もないな。」
「それが俺たちの強みだ。」
「それにしても、なんで俺とお前なんだろうな。」

満や保夫たちとバンドをやっていた頃を思い出す雅志。

「こうなると思ってたか?」
「思ってた。」
「え?」
「お前の部屋で、あの走り書きの楽譜をみつけた時から、なんかこうなる気がしてた。」
「はは、そうか・・・あいつらに感謝しなきゃ。菊田と樫山。あいつらが俺たちを結びつけてくれたようなもんだからな。」
「そうだな。」
「あいつらには、恥ずかしくないものにしよう。」
「ああ。」

コンサート当日。
本人たちより緊張する雅人。
なお、コンサートの費用は工務店の社長からもらった餞別をあてたのだそうです。

本番間近になって、楽屋に二人きりになる雅志と政美。

「お客、どれぐらい入っているかな。」雅志。
「気にすんな。」政美。
「ああ。」
「これが成功したからって、とんとん拍子に進むってこともないだろうし。」
「まあな。うん、とにかく踏み出すことが大切なんだ。」

うなずく政美。

こうして初ステージへと一歩踏み出した雅志と政美。
そんな二人を袖口から見守る、中学生雅志。

エンドタイトルには、この時のステージ写真が入っていました。

.

大きな事件があるわけでもなく、悩み続ける主人公をひたすら描いたドラマでした。
さださんの自伝的小説ということもあって、ストーリーに対する感想はとても書きにくかったです。
雅志がどれほど悩んでも、未来があることはわかっていますし。
しかし、そのことを知っているからこそ、逡巡し続ける姿を見守れたとも言えます。これでラストが闇落ちとかだったら、見てて救われない(汗

どう生きるか・・・前半はヴァイオリンを続けることの圧迫感に、後半はヴァイオリンを辞めた後の喪失感に彷徨う青年。
音楽にこれほど真摯に向き合えるだけでも、才能に恵まれていると思います。

しかし、どう生きるか、という自分への問いかけの普遍性をじっくりを描いていて、地味だけれども見応えのあるドラマになっていました。
才能に恵まれたを持ちつつ、ちょっとお人よしな、ごく普通の青年、雅志を演じた菅田さんの普通さ。うまいなあ、と思いました。普通って難しいだろうから。
普段は優しくて決して前には出ないのだけれども、音楽には誰より頑固な政美を演じた本田さんも、独特の空気感がありました。政美の優しさって独特なのね。理屈っぽいというか、俯瞰的というか。

中学生の雅志には、雅志がヴァイオリンを辞める決意を固めたあたりから、いじらしさが増して・・・真っ直ぐだった頃の自分を振り返ると、切ないもんです(涙

雅志の両親、特に喜代子の優しさにも涙。自分が親だったら、もっと愚痴っていたと思います。

保夫の父は恐らく亡くなったのだろうなぁ。
満は音楽を辞めてどうしているのだろう。多少お調子者だったが故に自ら自分の才能を見限った姿が痛々しかったです。

その他、安川、三村夫妻、岡倉洋子、野沢、大家一家、工務店の社長たち、宮下老人・・・雅志を取り巻く人々がすべて、何らかの形で雅志が音楽にどう向き合うかに、関わっていました。
これほどじっくりと音楽をテーマに描ききったドラマは珍しいかもしれません。
かつ、かつての「教養小説」風な味わいが漂うドラマでした。
こういうドラマはNHKでないと作れないでしょう。
井上靖氏の「しろばんば」「夏草冬涛」など、読み返したくなりました。

スタッフ、キャストの皆さん、ありがとうございました。

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コメント

こんばんわ~いいドラマでしたね。
ホント、コレはNHKじゃなきゃ創れないでしょうね。
ラスト、ステージに向かうところで終わって、どうなるかはわかっているけど、続きが見たい~~!!と思いましたよ。
家族の応援を受けてヴァイオリンに向き合っていた前シーズンとは違って、未来への漠然とした不安を描いた今シーズンは映像にするのは難しかったように思います。
でも、どの回も雅志やその回りの人々の思いが静かにこちらに伝わりじわ~っと揺さぶられる内容でした。
>ごく普通の青年、雅志を演じた菅田さんの普通さ。うまいなあ、と思いました。
まだ何者でもない、でも何かになりたいという葛藤をどうしたらいいのかわからない普通のどこにでもいる若者・・・
菅田君、うまかったですね~ますます好きになりました(*^^*)
愛嬌があって、親の愛情を受けて育ってきた強さが感じられる。このドラマは当たり前のように若者の背中を押してくれる大人たちの存在が嬉しかったなぁ・・
保夫の両親や工務店の社長さんや大家さん、高校の先生・・
反面教師になるような大人の描き方にも優しさがありました。
宮下老人の『もう少しこの二人を遊ばしてみろ』って言葉には
かっけ~!と言ってしまいましたよ~('ー') フフ
樫山や保夫がどうしているか気になるし、続きも創って欲しいですなぁ・・

きこりさん こんにちわ♪

ここ2,3日、特番などでドラマが休みなのをいいことに、更新をさぼり気味です(^^;;
ほんと、いいドラマでしたね。
私は前作は見ていないのですけれども、映画ではなく、ワンクールのドラマとして映像化するのは難しいかったと思いますわ。
恩師の不倫や保夫の父の病気、満の挫折など、もっとドラマチックに作ろうと思えば作れたのでしょうけれども、雅志の視点(リアクションを含めて)で描くことにブレがなかったのが良かったです。
>菅田君、うまかったですね~ますます好きになりました(*^^*)
無表情なのに表情豊かなところとか。ほんと、うまいです。
しかも「民王」が三倍楽しめるという(笑
>このドラマは当たり前のように若者の背中を押してくれる大人たちの存在が嬉しかったなぁ・・
大人たちが大人であってくれるので、雅志も安心して若者でいられた、という気がしました。
>宮下老人の『もう少しこの二人を遊ばしてみろ』って言葉には
かっこよかったですね!昔はこういう大人がいて、若者たちの夢を育んでくれたんですよね。
今の自分にその余裕がないのが情けないです~
>樫山や保夫がどうしているか気になるし、続きも創って欲しいですなぁ・・
さださんのプロフィルをwikiで見ると、現実にはここからも山あり谷ありみたいなんですけれども、フィクションでいいから雅志と政美、保夫、満のその後が見たいですね(^^

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