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2015年7月 8日 (水)

天皇の料理番 第11話

公式サイト

大震災から逃れた 篤蔵 (佐藤健) たち。俊子 (黒木華) の体調はまだ回復していないものの、一家でたくましく暮らしていた。 年も明け、大膳も落ち着きを取り戻してきたある日、篤蔵の前に意外な人物が姿を現す…
時は流れ 「昭和」 という新時代が幕を開け、大膳も新しい形に生まれ変わろうとしていた。
一方、変わらず平穏な日々を過ごしていた篤蔵たちだったが… !?(公式サイトより)

原作未読、文中のセリフは全て概略です。
それにも関わらず、長いです(大汗

.

震災直後。桐塚の家に身を寄せる、家を焼きだされた篤蔵一家。

篤蔵は通常業務に加え、罹災者への救護活動で多忙を極め、俊子もまた、桐塚の元に非難してきた学生たちの世話、新居探し、諸手続きに加え、産婆と、じっとしている暇は片時もない日々を過ごしていました。

「きっと帝都中の人々がそんな感じでした。」

年が明けて大正13年。震災のために延期になっていた皇太子のご成婚の儀が執り行われることになりました。
久しぶりの明るい催し物に張り切る篤蔵たち、大膳寮の人々。
そこへ侵入者が・・・「おまえさん、おまえさん!」新太郎でした。
警察に頭を下げて、新太郎を桐塚宅へ連れて帰った篤蔵なのであります。

飯をばくつく新太郎にあきれる、桐塚たち。
絵は300円で売れるようになったのか、と篤蔵が尋ねると
「いや、おいら、呼ばれている気がしてよ。
震災で絵もずいぶん焼けちまったじゃないかと思ってな。日本がおいらに戻ってこいっていってる気がしてさ。」

海外では、一時、日本壊滅、という噂も立っていたそうですので、心配もあってのことでしょう。
それにしても、第一次世界大戦(1914-1918)の間、どうやって暮らしていたのだろう。新太郎のことだからうまいことすり抜けてきたんだろうな。

給仕をしてくれる女性が俊子と知って、ほうほう、と篤蔵を意味ありげに見る新太郎。
かつては篤蔵の手紙を見放題、フランソワーズのことも知ってますからね。
何も言わずに目力で制する篤蔵(笑

俊子の、バンザイ軒のおやじさんの写真が全部焼けてしまったので、おかみさんのために絵を描いて欲しい、という頼みに、それは商売になるんじゃないか、と言い出す新太郎に「君の商売が成り立つということは、人が亡くなっている、ということになるわけだ。」と怒る桐塚。
「人の寂しさにつけこんで儲けようなんて言うのは、君には人の心というのがないのか!」

「心じゃなくて、頭がないんです。」篤蔵(大笑

と、今回も冒頭は明るかったです。
新太郎とバンザイ軒のおやじさんが知り合った場所も微妙なので、言葉に詰まる篤蔵、フォローする桐塚の微妙さも可笑しかったです。
そういや、パリへの壮行会の時、新太郎、桐塚、おやっさん。同席してましたな・・・遠い目。

「私は幸せでした。あの震災で家族全員、無事を得るなど、なんていう幸せものなのだろうと。」

夜更けに産婆の仕事に出かけた俊子。胸を押さえます・・・

.

昭和2年(1927)、年明け。

大正天皇が昨年12月25日に崩御されました。

「我々としてはまことにこと不甲斐ないことこの上ない年となってしまいました。
この悔しさを忘れずに、今上陛下のお食事について、健康の面からも、もっともっと考えていきましょう。」

年頭の挨拶を述べる篤蔵をにこやかに見守る宮前。
篤蔵は、大葬の義に催される午餐のメニューを相談します。
「お上が催される初めての午餐会ですが、喪中でもあるわけで、その微妙な肌具合がわからんかったので。」
宮前を頼りにする篤蔵でしたが、この三月いっぱいで下がる、と言われ驚きます。
宮前さんがいなかったら何もできない、と言うと、やりたい放題していた記憶しかない、と笑う宮前。
耳が遠くなり、声も大きくなってしまった。

「新しいお上に相応しい、新しい大膳寮をお作りください。」

宮前さん、老けてました。メイクではなく、姿勢とかが。さすがです。

「宮前さんがうるさく言ってくれるから、安心してるところも大きかったからの。
これからは自分で、そのあたりも注意してかんと。」

帰宅して、俊子にこぼす篤蔵。

「けど、やっぱり心細いなぁ。
当たり前にいてくれた人がいなくなるっちゅうのは。」

その時、俊子が突然胸を押さえて昏倒します。
.

往診した医者に、心不全、と宣告された篤蔵。

「兆候なんて全然・・・」
「そうとう我慢されていたのでしょう。」

絶対安静を言い渡されました。
昏睡している俊子に話しかける篤蔵。
忙しい俊子を気遣ってはいたものの、そんなに悪いとは。

「言ってくれや。どれだけ我慢してたんや・・・」

あくる朝、篤蔵が自分より先に起きているのを目にして、慌てて飛び起きる俊子。
台所に立っているのを見て、私がやります、と声をかけてますが。

「寝とらんかい!!」

大声で怒鳴られます。

「おかしいな、と思ったら、なんですぐ病院、いかんのじゃ!!アホなんか、お前は!!
倒れてたんです、あなたは。
倒れて、医者呼んで。
絶対安静やて言われたんですよ。」

「私、ほんなことになっているんですか・・・」

「大変やたんやぞ。夜中に一太郎が医者呼びに行って。
ほやから医者のお墨付きがでるまで、動いたらあかんのです。
わかったら、はい、ほら、布団っ」

しかし、俊子は茶の間に座って嬉しそうに篤蔵が料理をする姿を見詰めます。

俊子の体調に気がつかなかった自分への腹立たしさも加わって、雷を落としてしまった篤蔵。
でも、最初にぶちまけてしまうと、だんだん口調がやるやかになっていきました。

篤蔵が作った朝餉を囲む一家。

「たまには倒れてみるもんやね。」

のんきに微笑む俊子にガミガミと注意する篤蔵。

「昼間、ちゃんと寝といてくれよ。掃除も洗濯も禁止やからね。動かんでええように昼飯、台所に作り置きしておいたから、それ、食べてな。
ほんと、わかってるんやろな?!」

しかし、末っ子の周二郎と話す俊子の様子を見て、篤蔵は、このままじゃ俊子は絶対働く、と確信。
今はバンザイ軒に居候している新太郎に、子守りを頼みます。

「三食昼寝つきで子守りに雇われました~」

これは心強い子守りです(^^

しかし、それでも俊子のことが心配でたまらない篤蔵。
出仕しても、大声で叱ったり、調理にも身が入りません。
何かあったのでは、と察する宮前が尋ねるも、頑なな篤蔵。
「厨司長のお心の乱れは、お上のお食事の乱れにも繋がりかねないと存じますが?」
と言われて、俊子が病気であることを明かします。
すると宮前は、食事は私がする、厨司長は献立に専念なさってくださいと申し出てくれました。
いや、それは・・・と断ろうとする篤蔵に
「最後くらい、私も厨司長のまねごとをしてみたいので。」
とにっこり微笑む宮前。

帰宅すると、俊子が病気だと聞いた宇佐美が台所に立っていました。
宇佐美はもう、現場を離れているようです。

慌てる篤蔵。
そこへ、宇佐美が料理するのに普段使いの器ってわけには、と行李を抱えて入ってきた俊子。
倒れてしまいます。

寝室に食事を持って入る篤蔵に、震災の後に一度診てもらったことがあるのを黙っていたことをあやまる俊子。
震災の後の疲れ、疲れが血管にくる体質だと思っていた。

「頼むからこれからは静かにしていてくれ。
約束したんやからな。わしより長生きするって。」

「はい・・・」

篤蔵にご飯をよそってもらって、嬉しそうな俊子。美味しそうに食べました。

食べ終わった食器をさげて、宇佐美たちのいる茶の間に戻る篤蔵。
その食器をすっと持って流しに行く一太郎の姿が印象的でした。

「喰えなくなったらどんどん体力が落ちるからな。」宇佐美
「わし、いろいろ食事を工夫してみます。」

その頃俊子は「篤蔵さんより長生きします」というかつて言った自分の言葉を噛み締めておりました。
その表情に、影はありません。生きることに前向きです。

「こうして、私と篤蔵さんの食養生が始まったのでございます。」

体にも良くて、見た目も美しい料理を美味しそうに食べる俊子。
能書きが多いのが、玉に傷です。

3月。食事にむせる俊子。次第に食が細くなっているようです。
5月。それでも、子供たちの遊戯を座って楽しむほどの体力気力はある俊子。

6月、梅雨。

重湯のようなものを食してむせる俊子。

「これでもむせるか・・・」篤蔵。

俊子はふと、窓の外、紫陽花の葉の上をゆっくり這う蝸牛に目をとめます。
蝸牛・・・そのまま見詰め続ける俊子。
黙ってしまった俊子の視線の先を追う篤蔵もまた、蝸牛に気がつきます。

窓の外をじっと見詰める二人。

「行ってしまいましたね・・・・」

目を伏せる俊子。
立ち上がり、窓を開ける篤蔵。

「ほら、戻ってきたぞ。」

篤蔵が出仕した後も、ずっと見詰め続ける俊子。
篤蔵が戻してくれた蝸牛も行ってしまいました・・・

.

そこへ一太郎が、作文の相談をしに入ってきます。
お題は、将来の夢とか、なりたいものについて。
「いいなってものは色々あって。でも決めれなくって。」という一太郎に。

「お父さんはね、あれになりたい、これになりたいって手をつけちゃ、放りだしてたのよ。
お坊さんになるって出家までしたのよ。
それで周りの人にさんざん怒られて、お料理をやってみて。
やっとこれが夢だってわかったの。

やってみないと、意外とわからないものなのかもしれないね。」
.

夏が来て。

人手の足りない大膳寮に、辰吉が助っ人に来てくれました。
「なんなら、家にも助っ人行ってやろうか」
宇佐美かもしくは新太郎から事情を聞いているのでしょう。
辰吉が俊子の心配をしてくれたのに驚いたのでしょうか。思わず手てを止める篤蔵。
「たまには息抜きしないとお前が潰れちゃうぞ。」

その間にも、見る見る衰えていく俊子。

裁縫の宿題をやってもらおうと初江が入ってきました。
裁縫が好きな人なんていない、という初江に。

「鯖江のお祖父ちゃんのお店で、お母さん、小さい頃、法被や前掛けの繕いをやらされたの。
みんなにとっても喜ばれて。
お裁縫は好きじゃなかったけど、役に立つのは嬉しかったな。」

「そんなの何かやだ。私、人の役に立つより、あなたの役に立ちたいって言われる人になりたい。」

「それもいいけど、役に立つって、ほんとに嬉しいのよ。
それを知らないなんて、損だと思うよ。」

.

秋が来て。
枯れ葉もわずかになった木々を見詰める俊子。

昭和2年12月31日。

お正月の料理をこしらえる間も、俊子のことが気になる篤蔵に、黒川が、例年通りだからやっておきます、と帰宅を進めてくれました。
はじめは篤蔵に不信感を持ったいた黒川ですが、今や宮前に代わって篤蔵を支えてくれています。

帰宅し、すぐに俊子の部屋に行く篤蔵。
俊子が苦しみもがいているのを抱き起こし、マウストゥーマウスで痰を吸いだします。

「すみません、痰が吐き出せなくって・・・私、迷惑しかかけてないですね・・・」

こういう時に優しい言葉をかけらない篤蔵。

「ほら、そう思うんやったら、いい加減に直ってくれんかのう!!」

「はい・・・」

「・・・今日はこれから蕎麦打つから、皆で食べよな。」

部屋を出た篤蔵。廊下にしゃがみこみ、頭を抱え込んで咽び泣きます。

.

「勤めを休む?」台所で、蕎麦を打つ篤蔵のそばに立っている新太郎。

俊子がもう、一時も目を離せない状態になったことを痛感した篤蔵。病院に入れてもずっと見ていてくれるわけではない、人には頼めませんから、と。
頑なな篤蔵を悲しそうに見る新太郎。

「おいらじゃだめかい?・・・だめだよな~。」
「でも、助かってます。ほんとに、いろいろ。」

微笑む新太郎。

俊子の様子を心配そうに見にくる周二郎に、ヘン顔をして見せる俊子。

そうこうしているうちに蕎麦ができ上がり、俊子の部屋にみんなが集って食べはじめます。
みんなが美味しそうに食べるのを嬉しげに見る俊子。食べないのことを心配する子供たちに「みんなが食べているのを見ていたいから」と。
「お母さんはあとで特別なお蕎麦を食べるから、いいんです。」篤蔵。

除夜の鐘が鳴り出しました。
目を閉じて耳を傾ける俊子。
12時をすぎて。

おかあさん、あけましておめでとうございます。

泣きながら新年の挨拶を述べる一太郎と初江、俊子にむしゃぶりつく周二郎。そんな家族を見てそっと涙する新太郎。
篤蔵だけは穏やかで静かな表情です。

「おかあさん、今年もよろしくお願いします。」篤蔵。
「はい。」微笑む俊子。

みんなが引き取った後、篤蔵は俊子のための特別なお蕎麦を持ってきました。

「心配させてしまっていましたね、あの子らに。」
「心配すな、と言うんは、いくらなんでも無理や。」

お椀の中にすまし汁に、緑、赤のお豆さんのようなものが入っています。
食べやすいようにふぅふぅして冷ます篤蔵。

「蕎麦粉にほうれん草と人参を練りこんでいるんや。」
「私は幸せですね。陛下のお料理番にこんな工夫までしていただいて。」

と言いつつ、中々口にしない俊子。鈴を取り出します。

「何の鈴かわかりますか?」
「財布の鈴やろ。」
「篤蔵さんがくれたお守りについていた鈴です。」
「えっ、ほうやったんか。」
「どうしても捨てられなくって、ずっとつけていて。もう、私の一部のようなものです。」
「財布の一部やろ。」

「私、一つだけ心配なことがあるんです。
篤蔵さんが癇癪持ちなととが、心配なんです。
篤蔵さんの場合、お仕事上、それがとんでもない事態に繋がることがあるかもしれません。
ほやから、どうか、この鈴をポケットにでも・・・。
鈴が鳴ったら、あいつがほげなこと言ってたなって、思い出して・・・」

いい加減に食べえ!!冷めるやろ!!
これ作るんがどんだけ手間やと思っとるんや!!
・・・
あ、これがいかんのやな・・・。すみません。」

「こちらこそ、差し出がましくて、すみません。」

静かに微笑あう二人。

「いただきませんか。」
「はい・・・あの。
ジュテームってなんですか?昔お手紙に書いてあった。」

目を白黒させる篤蔵。

「食うことや。
今日も明日もあさっても。
私はあなたより長生きしますって。そういう意味や。」

「はい・・・」

俊子の頬に一筋の涙。

朝、一太郎がそっと母の部屋を覗くと、静かに眠る俊子、その枕元でじっと座る篤蔵の姿がありました。
.

どれだけ日が経ったのでしょうか。
お仏壇に俊子の遺影が飾られております。

篤蔵は俊子が逝ってからは出仕はおろか、寝たきりというか引き篭もっていたようです。
その様子をみんなは心配してたようで、皇太后からのお手紙に応えるべく出かけた篤蔵に、おろおろとする新太郎。

青山御所にて。
お見舞いのお言葉の礼を述べる篤蔵に、接客中の皇太后に代わって応対する女官は、皇太后からのくださりものを渡します。
中を開けてみると、子供の人形が入っていました。
「・・・亡くなったのは妻ですが。」
「これを、と仰せでした。」

帰り道、鈴の音に思わず振り返る篤蔵。
「鈴はいかんわ・・・」

帰宅すると、初江が、明日から勤めだからと、靴下の綻びを直してくれていました。
「役に立つと嬉しいよって、お母さん、言ってたから。感謝してよ。」

台所で料理を作ってくれている宇佐美の傍らでは、一太郎が慣れない手つきでじゃが芋を剥いていました。
「なりてえものは、やってみないとわからないって、お母さん、言ってたから、宇佐美さんに習っているんだ。」

「大した奥さんだな。
奥さんの真心は、この子たちの中で生きている。ずっと生き続ける。」
宇佐美。

立ち尽くす篤蔵でしたが、俊子直伝のヘン顔をしてみせる周二郎にはたまらず外へ飛び出します。

「どやちゃあ・・・」

ちらつく雪の中を泣きながら歩く篤蔵(涙

「寒い冬でした。身の心もしばれるような。
けれど、どこか温かい雪でした。」

仏壇に新太郎が描いた、俊子を囲んだ一家の絵が飾られて。
鈴を胸ポケットに入れ、思いを新たに出仕する篤蔵。
大膳寮の廊下で出会った女官に挨拶します。

「あのお人形は、残された子供を大切にしなさいとのお心ですよね。」
「私にはお心は計りかねますが。」

.

今回も長くなってしまいました。
一度セリフを拾う出だすとキリがなくなってしまって。
最後まで読まれた方はおられないかと思います(大汗

四季が移ろうごとに、食が細り、やつれていく俊子。
どんなに食養生を工夫しても救ってやれないもどかしさに、時に苛立ってしまう篤蔵。
一番苦しいのは俊子なのです。病に倒れた周太郎がそうであったように。
そのことは重々わかっていても、俊子以外に、癇癪をぶちまける相手がいない篤蔵。
俊子はそんな篤蔵が心配でたまらない。

自分の死期を悟ってから、気持ちを整理していく俊子。哀しいあきらめ、とも言えます。
子供たちは、見守ってくれる人々もいるし、ちゃんと育っていくだろう。
でも、篤蔵の手綱を取ってくれる人はいるだろうか・・・

最後に鈴を手渡しました。
きっと私の真心を受け取ってくれる。

俊子が亡くなるまでを、二人が過ごす時間を中心に据え、枝葉を一切切り払って描いていました。
肺病にしなかった理由もよくわかりました。
この時代(今でもですが)、妻の看病のために仕事を休む人など、ほとんどいなかったでしょう。
しかし、篤蔵ならわかる。なんでも思い込んだら一直線なのです。

福井の田舎からお見舞いの人たちが訪れていただろうけれども。
臨終の愁嘆場もなく。
二人の別れは、鈴を渡すシーンに引き続いての朝の風景で描ききっていました。

宇佐美はこれからも篤蔵親子を見守ってくれるでしょう。
辰吉もまた。前回、しきりに何か伝えたがっていましたが、今回は篤蔵の心情を慮ってか、言い出しませんでした。最終回に明かされるのでしょう。

新太郎が救いとなっていました。
ツンデレな篤蔵にお礼を言われての、泣き笑いには、ほろり。
茅野とは完全に切れたみたいです。彼にも幸がありますように。

今回、胸を打たれるシーンがいくつもありました。
鈴、そして雪のシーン以外で心に残ったものを書き留めておきます。

蝸牛を見詰める俊子。
篤蔵から蝸牛の料理があると聞かされた新婚時代、そして子供を流してしまって篤蔵との別れを決意した時のこと。
そんな俊子の思い入れを知るはずもない篤蔵。しかし切なげな想いは感じ取ってくれました。
梅雨の庭を眺める二人の静かな後姿に、涙。

痰をからませた俊子を救う篤蔵と、ブチ切れた後、咽び泣くシーン。

そして朝日の中、眠る俊子を見守る篤蔵。

ジュテームの本当の意味はついに口にしなかったけれども。
最後まで、若い頃の想いを抱き合っていた夫婦でした。
気持ちのすべて共有しているわけではない。
しかし、子供にすら決してわからぬ絆で結ばれた夫婦。

次回、戦後まで描くようです。
どうか、上手く着地してくれますように。

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コメント

こんばんわ~ちゃんと最後まで読ませていただきましたよ~(笑
いや~どうしても長くなっちゃいますよね~( ̄▽ ̄;)アハハ…
途中で長くなるよな・・って思いつつ、走り出したら止まらない・・
>そのことは重々わかっていても、俊子以外に、癇癪をぶちまける相手がいない篤蔵。
そうなんですよね。ぶつけた後にすぐ、やっちまった・・って気づくんだけど。でも俊子はそんな瞬間にも愛情を感じていたんでしょうね。
俊子が手渡した鈴は篤蔵から贈られたもの。
受けとったまごころを俊子が自分の思いで包んで返してくれたようで。そんなこころの在り方が美しいと思いましたよ~
>二人の別れは、鈴を渡すシーンに引き続いての朝の風景で描ききっていました。
そこが良かったですよね。眠っているような俊子と見つめている篤蔵、背中で魅せてくれました。一太郎がだまって襖を閉めたのにも、じ~んときましたよ~
>新太郎が救いとなっていました。
本当にそうですよね。
家族だけだったら沈みがちになるところを、新太郎がさりげなく盛り立ててくれて。
珍しく篤蔵が感謝の言葉を口にして、そのことに静かに感動している新太郎にもじ~ん・・・・(ノω;`)
>気持ちのすべて共有しているわけではない。
しかし、子供にすら決してわからぬ絆で結ばれた夫婦。
お互いに伝えない思いがあるんだけど、根っこのところでお互いに許しあっているというか・・・二人の世界がちゃんとあったんですよね。
最終回、篤蔵だけでなく関わりあったすべての方達がどうなっていくのか気になりますよ~
そうそう、あのバンザイ軒の料理人・・田辺が生きてたってことはないのかしら~?

きこりさん こんにちわ。

セリフの中に伏線が張ってあることが多いし、ついつい書いちゃうんですよね~
>でも俊子はそんな瞬間にも愛情を感じていたんでしょうね。
ずっとその愛情の中で生きていたかっただろうに・・・(涙
>俊子が手渡した鈴は篤蔵から贈られたもの。
俊子に甘えてばかりだった篤蔵ですが、俊子は彼の真心を感じていてくれた、というのがひしひしと伝わりました。
>一太郎がだまって襖を閉めたのにも、じ~んときましたよ~
ええ、静けさの中に色んな思いが詰ったシーンでした。
>そのことに静かに感動している新太郎にもじ~ん・・・・(ノω;`)
思わずもらい泣きしちゃいました。
慟哭した後、決意をする篤蔵の静けさと、動の新太郎、と緩急のつけ方も効いていたように思います。
このドラマ、そういうところが上手いですわ~。
>二人の世界がちゃんとあったんですよね。
夫婦の絆を描いて、これほど納得できたドラマは久しぶりです。
>篤蔵だけでなく関わりあったすべての方達がどうなっていくのか気になりますよ~
戦火を挟むわけですから、気になりますわ~。
料理人も、辰吉のメッセージも気になります!

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