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2015年5月27日 (水)

脳内ポイズンベリー:映画

2015年 日本 121分 


公式サイト

Photo

原作:水城せとな「脳内ポイズンベリー」(集英社:クイーンズコミックス)
監督:佐藤祐市/脚本:相沢友子/製作:石原隆、渡辺直樹、市川南/プロデューサー:鈴木吉弘、坂上真倫、古郡真也/撮影:清久素延/照明:清水智/美術:相馬直樹/編集:田口拓也/音楽:井筒昭雄
出演:真木よう子、西島秀俊、古川雄輝、成河、吉田羊、桜田ひより、神木隆之介、浅野和之、野波麻帆、岡本玲、カンニング竹山、ともさかりえ

「失恋ショコラティエ」で知られる漫画家・水城せとなの同名コミックをもとに、年下男性に翻弄されるアラサー女性の苦悩を、彼女の脳内にある5つの思考を擬人化して描いたラブコメディ。
携帯小説の作家として生計を立てている櫻井いちこは、飲み会で出会って以来気になっていた青年・早乙女と偶然にも再会を果たす。彼女の頭の中では、「理性」「ポジティブ」「ネガティブ」「衝動」「記憶」という5つの思考がせめぎあい、声を掛けるか否かで会議を繰り広げはじめる。その結果、早乙女を食事に誘ったいちこは彼の部屋にまで押しかけて肉体関係を結び、やがて2人は付きあうことになるが……。
真木よう子が優柔不断な主人公いちこを演じるほか、脳内メンバーにも西島秀俊、神木隆之介ら人気俳優がそろう。監督は「キサラギ」「ストロベリーナイト」の佐藤祐市。(映画.comより)

@TOHOシネマズ

原作未読です。

予告編が面白かったのと、設定及びキャスティングが面白そうなので、鑑賞しました。

ネタばれ、あります。ご注意くださいませ。

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日本映画のラブコメディをあまり信用していないので、若干の不安はあったのですけれども、面白かったです。
ラブコメと言うには、苦いストーリーでしたけれども、その苦さが心に残る作品でした。

思考の5人がやり合う舞台的なシーンは、達者な皆さんのテンポの良さで、可笑しかったです。
特に、ヒロイン、いちこが笑う=「理性」・・・西島さんが笑うというところ、眼鏡が次々と割れていく様子など。
引っ込み思案で恋に臆病ないちこが、年下の男性に一目ぼれして、翻弄されて、というのも王道のラブコメ風でした。

しかし話が進むにつれ、ファンタジックではあるけれども、シリアスな展開になっていき、終盤になると、いちこもまた、男たちを翻弄していたことが明らかになります。

早乙女を誘惑したり、越智に過去の失恋話を告白、涙を見せる。
いちこから見たら勝手な男、早乙女も、いい人、越智も。いちこに出会わなければ・・・と思うと、ファムファタールな話です。

もし、いちこの葛藤の全てノーマルな設定で描いていたら、モノローグになるのかな。だとすれば、すごくくどい女性映画になったかもしれない。

いちこの少し痛い恋を、思考たちの目を通じて見ることで、客観的に見れる。
いちこより、むしろ、いちこの一挙手一投足にハラハラする思考たちに、共感してしまうのですが、彼らがいちこ自身なのだ、という不思議な世界が、うまく映像化されていたと思います。

思考5人の中に男性を入れたことで、男性にもわかりやい話になっていたのでは。
軸をラブ「コメディ」ではなく、いちこの矛盾を描くことに移したのも、正解でした。

いちこを演じているのが真木さんだから、いくら変な帽子(汗)を被っていても、アンニュイさがにじみ出ており、「ネガティブ」思考とは裏腹に、いや「ネガティブ」思考が故に、結果的に男たちを惑わしてしまう、というギャップが効いていました。
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あれこれと最善の策を練ろうとする5人・・・主に「理性」「ネガティブ」「ポジティブ」の3人ですが、如何せん、「いちこ」を超える結論が出ることは絶対にないのです。
あるとすれば、思考では制御できない、第6の存在しかありません。

それゆえに、彼らの議論はいつも堂々巡りになってしまうのが、観ていてももどかしかったです。
しかし、自分の頭の中でも、同じような試行錯誤が行われている、と思うと、なんだか納得してしまうのです。
あんだけ激論を戦わしていたら、そら、疲れるでしょう。

各思考の性別、年齢の設定が興味深かったです。
性別が違うのは、全ての思考が、自分の性から生まれるとは限らない、ということなのかもしれない。
そして、5人の中に「衝動」は居るのですが、子供、というのが意味深でした。
「衝動」が子供の姿をしているのは、いちこの無意識の願望なのかもしれません。
しかし、5人が煮詰まった時、ラスボス・・・抑えきれない大人の「衝動」が登場し、いちこの行動を支配してしまう。
ラスボスを封じ込めるために、いちこは5人の思考を作り上げてきたのでしょう。

「ポジティブ」が「ネガティブ」より若いこと、「ネガティブ」の発想が、自意識過剰からきているのも興味深かったです。
引っ込み思案って、自意識過剰から来る場合が多いんだろうな。
いちこの基本的性格は「ネガティブ」メインなのでしょう。

最後は、早乙女がちょっと可哀想でしたが、「いちこ」会議の決断は、二人にとって、正しかったと思います。
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いちこが恋に落ちるたびに召集される会議。
お疲れ様です。全員「いちこ」自身なんだけれどもね。

恋愛するたびに、ああいう脳内会議が開かれたら、なかなか成就しないような気がしました。
ラスボスをさっさと登場させられる人の方が楽なんだろうな。
でも、5人の思考が議論を戦わせなければ、いちこはいちこでなくなってしまうのね。

「言ってくれなきゃわからない。」

その通りなのですけれども、言葉に出せない理由がある。
思いを言葉にできないいちこは、それゆえに、謎の女になってしまう。
そのメカニズムも面白かったです。

人の思考、気持ちをエンターティメントに描いていて、ほんと、不思議に面白い映画でした。

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監督: 佐藤祐市    キャスト:真木よう子、西島秀俊、古川雄輝、成河、吉田羊、… [続きを読む]

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