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2015年3月20日 (金)

パリよ、永遠に:映画 (付「パリは燃えているか」メモ)

2014年 フランス、ドイツ 83分 原題「Diplomatie」

Photo

公式サイト

原作:シリル・ジェリー
監督:フォルカー・シュレンドルフ/脚本:フォルカー・シュレンドルフ、シリル・ジェリー/製作:マルク・ド・ベイゼール、フランク・ル・ウィタ、シドニー・デュマ、フランシス・ボーフラッグ/撮影:ミシェル・アマチュー/美術:ジャック・ルクセル/編集:ビルジニ・ブリュアン
出演:アンドレ・デュソリエ、ニエル・アレストリュプ、チャーリー・ネルソン、ジャン=マルク・ルロ、シュテファン・ビルケニング、トマシュ・アーノルド

ナチス・ドイツ軍占領下のフランスを舞台に、パリ破壊を命じられたドイツ軍将校と、パリを愛するスウェーデン総領事が繰りひろげる攻防を描いた歴史ドラマ。実話に基づいたシリル・ゲリーによる戯曲を、「ブリキの太鼓」「シャトーブリアンからの手紙」の名匠フォルカー・シュレンドルフが映画化した。1944年8月25日。パリ中心部に建つホテル「ル・ムーリス」で、コルティッツ将軍率いるナチス・ドイツ軍が、ヒトラーの命令を受けパリの歴史的建造物を爆破する作戦を立てていた。そこへ、パリで生まれ育ったスウェーデン総領事ノルドリンクが現われ、作戦を食い止めるべく説得を開始する。しかしコルティッツ将軍は妻子を人質に取られており、作戦を実行せざるを得ない立場にあった。ノルドリンク総領事とコルティッツ将軍を演じるのは、舞台版からの主演コンビである「あるいは裏切りという名の犬」のアンドレ・デュソリエと、「戦火の馬」「真夜中のピアニスト」のニエル・アレストリュプ。(映画.comより)

@京都シネマ

「パリは燃えているか」(1966)という、当時のフランスのオールスター映画を観たことがあり、同じ出来事を違った視点で描かれている、ということで、観に行きました。

ネタばれなしの簡単感想です。

序盤を除いてのほとんどが、ノルマンディ上陸後、ヒトラーからパリ殲滅を命じられた、誇り高きプロシア軍人の家系の出であるコルティッツ将軍と、何とか阻止しようとする中立国スウェーデン総領事、ノルドリンクの駆け引きという、舞台そのままであろう、二人芝居でした。
お二人とも全く存じ上げない俳優さんでしたが、すごいパワーを感じました。

パリを破壊すること、非戦闘員である市民を殺すことを非難するノルドリンクに、連合軍だってドイツの都市を無差別攻撃しているではないか、と反論するコルティッツの会話には、どんな戦争にも共通する恐ろしさを感じました。
殺される側にとっては正義も悪も関係ないのです。

結果もそこに至るまでの経過もわかっている伝記物や歴史物は、あれこれ詰め込みすぎた挙げ句、ドキュメンタリーには遠く及ばないものになってしまうことが多いのですが、この作品は、登場人物二人の対決に絞りきることで「パリ解放」という史実を描きつつも、時代や国を問わない、普遍性を持ったドラマになっていたと思います。
また、徐々に観客に抱かせる"疑惑"を仕掛け方には、舞台劇らしいエンターテイメントを感じました。

原題「Diplomatie」とは「外交」という意だそうで、このタイトルには皮肉ともに、矛盾を抱えつつも、武力ではなく交渉で国を救う、という矜持を感じました。
でも、見終わった後に残るのは、個人の命、人生が、国家の都合で何十万という人々の命と天秤にかけられてしまうことの理不尽さなのです。

ノルマンディーからヒトラー暗殺未遂事件、そしてパリ解放までの背景、歴史を知らずとも、面白く観れる作品だと思います。

一番感心したのは、83分という潔い上演時間です。
あと10分、いや5分でも長かったら、飽きたと思います。丁度よかったです。

戦争物ではあるけれども戦闘シーンはほとんどなく、歴史のある時間を切り取っての、いわば密室物で、ナチスドイツの軍人という"悪役"と、パリを救わんとする"正義の味方"の、対立から理解・・・と揺れ動くさまを、会話の応酬で描く流れは、三谷さんぽい感じがしました。

で、ちょっと配役を想像してみました。
将軍役は西田さん、もしくは、ちょっと年は上だけれども伊東さんで決まり。
しかしノルドリンク役が思い当たらないのです。
男前でお洒落で品格のあるロマンスグレー、というだけではない、政(まつりごと)を裏で操るしたたかさを表現できる人。
佐藤さん?役所さん?中井さん?いやいや小日向さんも・・・なんて思いつつ帰路に着きました。

以下、「パリは燃えているか」について。

.

まず、映画です。
この4月(2015年4月)にやっとDVDで再発売されるとのこと。
メモっておきます。

この映画の4年前、1962年に、アメリカ主導で、監督を含めて、米・英・仏・独のそれはそれは豪華なオールスターによるノルマンディー上陸作戦を描いた「史上最大の作戦」が公開されており、原作者が同じであることと、同じく記録映画を使っているのと、キャスティングのゴージャス感も同じですので、「史上最大の作戦」の後日談として観ても、面白いです。
こちらにもアメリカ資本は入っているのですけれども、テーマが「パリ解放」、かつ、これだけフランス映画の粋が集まっては、さすがに口出ししにくかったような雰囲気と、フランスサイドの「史上最大の作戦」=「アメリカ」への対抗心がチラチラ見えるのも一興。

監督が「禁じられた遊び」「太陽がいっぱい」のルネ・クレマンなのは知っていたのですが、脚本にコッポラが参加していたのを知ったのはわりと最近です。

初めて見たのはローティーンの頃、TVにて。
監督や脚本家が誰かなんてもちろん関係なく、"オールスター"に惹かれて見ました。映画好きな年上の兄弟が「スクリーン」を定期購読しており、知識だけは豊富なガキだったんです。

しかし。ミーハー心も吹き飛ぶ異様な迫力に圧倒されてしまいました。ドキュメンタリーのフィルムが挿入されていたこともあるでしょうけれども。
あるレジスタンスを描いた暗い画面はずっと記憶に残っています。
演じたのはジャン=ルイ・トランティニャン。この映画で名前を覚え、主題歌が大ヒットした「男と女」のリバイバル上映の時に駆けつけました・・・こちらはお子ちゃまには理解不能な映画でした(汗

そして数年前、何十年ぶりかに、レンタルショップでたまたまビデオを発見、何となく再見しました。
ドキュメンタリータッチと見せながら、すごく作り込まれた陰影のある映像と、オールスターの利点を最大限に活用した人間ドラマであることを再認識、改めて感動しました。レジスタンスのエピも映像も全く色あせず。ああ、トランティニャンのなんと若いこと。

おもなキャスティングを書き出しておきます。
順不同で、アメリカからはカーク・ダグラス、グレン・フォード、ゲルト・フレーベ、ロバート・スタック、オーソン・ウェルズ、アンソニー・パーキンス。
フランスからはイヴ・モンタン、ジャン=ポール・ベルモンド、アラン・ドロン、レスリー・キャロン、シャルル・ボワイエ、ジャン=ピエール・カッセル、ミシェル・ピコリ、ジャン=ルイ・トランティニャン、シモーヌ・シニョレ。

特にフランスサイドのキャスティングは、古い映画が好きな人なら感涙ものです。
イヴ・モンタンとシモーヌ・シニョレが夫婦だったって・・・もう神話ですなぁ。

そして、人気絶頂期のアラン・ドロンとJ・P・ベルモンドが共演していること。
デビュー当時に端役で一度共演したあと(「黙って抱いて」 1958)、アラン・ドロンが「太陽がいっぱい」「若者のすべて」( 1960)、J・P・ベルモンド「勝手にしやがれ」(1959)という映画史に残る傑作で、それぞれフランスで、いや世界中で売れっ子になった最中の、ガチでライバルだった二人の、共演なのです。
ま、同じシーンはほんの僅かだったのですけれどもね。
それでも当時のファンはこの「夢の共演」に熱狂したそうな。フランスの俳優さんに一喜一憂するって、今では考えられないです。
ちなみに二人の本格的な共演は「ボルサリーノ」(1970)です。

ドイツの傀儡、ヴィシー政権と、亡命した人々で作られた自由フランス軍の対立、その自由フランス軍も決して一枚岩ではなかったこと、その確執が1968年の「五月革命」に影を落としているなど、この映画で学びました。

公開時は1966年、パリ解放からまだ22年。
その時の空気を知っている、中にはレジスタンスに参加していたキャストたちの、演じることを超えての緊迫感、それを引き出したクレマン監督の豪腕かつクールな演出と、モーリス・ジャールのテーマ曲が忘れられない名作です。

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原作も読みました。
大分前に読んだっきりなので、仔細な内容は忘れてしまってます(汗
クライマックスへの道のりを、同時刻にそれぞれの場所で何が起きているかを克明に描く「史上最大の作戦」と全く同じ形式で描いています。
時間を横割りする手法が徹底しているので、慣れると読みやすいです。ノンフィクションですので、トリックを警戒する必要もありませんし。

自分が持っているのは早川文庫版です。
絶版になっていたのが、ハードカバーで再刊されたそうです。
でも、ハードカバーでのそれぞれ2000円超えの上下巻は、高いんじゃないかなぁ(汗

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» 「パリよ、永遠に」 [ここなつ映画レビュー]
そう、きっと、本当に大切な事が決まる時は、夜明け前の最も暗い頃から黎明のほの明るさが辺りを包み、やがて本格的に明けていく厳かで静謐な時間の中なのだろう。そして朝の光の中、眩しさと疲労とで目を細めながら、これが大切な時間だったのだとはっきりと自覚する。1944年、敗戦色が濃くなってきたドイツ軍は、ヒトラーの狂信的な命令により、ヨーロッパの拠点地の一つであるパリを、その街を全て破壊する事を企てる。セーヌ川を取り巻く全ての橋(ボンヌフの橋は除く)、ノートルダム寺院、凱旋門、エッフェル塔、ルーブル美術館、コ... [続きを読む]

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