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2015年1月13日 (火)

オリエント急行殺人事件・三谷ヴァージョン 第二夜 備忘録

公式サイト

犯行に及ぶまでの各人の思いや行動が、オリジナルに構築されていく第二夜。

剛力大佐の、自分の帝国陸軍軍人のプライドが、娘を、そして妻を死に追いやったのではないか、という苦悩するオリジナルエピで、死を選ぶ動機が理解でき、剛力家の悲劇がより鮮明になっていたように思います。
事件の後、使用人たちも皆出て行って、誰もいなくなってしまった屋敷に佇む夫人の姿にも、事件の残した爪あとの深さを感じました。
能登大佐が、標的である藤堂の家族への配慮を促すのも、いい設定でした。

しかし、嫋嫋とした悲劇にしないのが、三谷さん。
だんだんと人が増えていく過程が、らしくって楽しめました。
敵討ちを急く同志たちを、チャンスは一度、と抑える馬場・・・忠臣蔵やね、と思ったら、やはりそういうコンセプトだったんだ。

藤堂を襲撃する急進派である昼出川と保土田を仲間に取り込む、という大石内蔵助ならぬ馬場の智謀や、時間がたつと忘れてしまう、という昼出川の苦悩がぴたりとはまっていました。

何かと言うと夫人の写真を取り出す幕内と、一見気弱そうな呉田が三谷さんらしいキャラで、一番生き生きしていたように思います。
特に、呉田が、最後の段階で人を殺すことより、演技をすることを嫌がるシーンには、そこかいっと思わず突っ込んじゃいました(笑)

そうそう、若手で、メイド及びお手伝いさんを演じて、黒木さんの右に出るものはいないことも再確認。

さて、いよいよ決行の日となり、一同が汽車に乗り込みます。
第一夜の感想で、汽車に乗り込むシーンを丁寧に撮ってほしい、と書きましたが、ここでじっくり描いていました。
羽狭間が、汽車に乗る前に一瞬にして着替えたのはご愛嬌(苦笑)

ついでに、同じくツッコミいれていた発車するシーン。
なんのかんの言っても、蒸気機関車が動く姿にはワクワクさせられました。
雪に蒸気機関車って美しい。

しかし、想定外の出来事が次々と起こるのです。
一番の想定外は、勝呂が乗車すること。
さらになだれで汽車が止まってしまうというアクシデントまで起きてしまって・・・
ここらあたりからお得意の密室シチュエーションです。

思わぬ事態に緊急会議を開く馬場たち。
何とかアドリブでかわしていく様子は、結果がわかっていても、一難去ってはまた一難を描くテンポが良く、楽しかったです。

そして、復讐が決行されます。

このシーンが、かなりリアルでした。

ですので、佐藤さんの悪役っぷりが愛嬌があったこともあって、思わず可哀想、と思ってしまいました。

法で裁けないものを、自らの手で行う。法とは、正義とは。
原作に内在しているテーマを、映画版は復讐のシーンを含め、終始極上のエンターテイメントでくるんでおり、デヴィッド・スーシェのポワロは超法規な決断を下すことに苦悩していました。

本作は、復讐に至るまでは、忠臣蔵テーストのワクワクする流れで描いているのですが、"刑"を執行する場面で残酷さをあらわしていて、やはりこれはリンチであり、不当な行為のように思えてしまい、全てが終わった後のカタルシスは感じれませんでした。
かえって罪を感じていない13人が不気味にすら見えたのです。
佐藤さんが魅力的すぎたのかもしれませんし、そのように感じさせることが狙いだったのかもしれません。

また、忠臣蔵は、残酷さをフォローする手段だったのか、もしくは残酷さを強調するためだったのかはわかりませんが、三谷さんがこのトリックに潜む恐ろしさと格闘したのは確かな気がします。
しかし、軽さと残酷性がうまくかみ合っていないような気もしました。
13人のキャラとスタンスの中には、少し練り足らないと感じる部分もありましたし。

けれども勝呂の出番が少なかったので(大汗)、楽しめました。
ラスト、彼が口を開いた途端に、違和感を持ってしまいました。
口調だけでなく、決断を下す時の、一点の曇りのなさも。
リアリズムを消し去るためなのかどうか、ともかく計算なのはわかるのですが、自分には最後まで馴染めませんでした。

と、エンターテイメント作品には無粋な突っ込みを入れてしまいました。
原作も、1974年の映画も、デビット・スーシェ版も大好きなので、ついつい。お許しくださいませ。

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オリエント急行殺人事件・三谷ヴァージョン 第一夜 備忘録

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コメント

>何かと言うと夫人の写真を取り出す幕内と、一見気弱そうな呉田が三谷さんらしいキャラで、一番生き生きしていたように思います。
そうですよね。やっぱりちょっと変なキャラが出てこないと三谷さんらしくない(笑
でも、復讐の悲しみと苦しみというペースを保ちながらはなかなか難しかったでしょうね。
ふと、クドカンだったらどう描くかな?といじわるいことを考えてしまいました ゞ( ̄∇ ̄;)オイオイ!
ドン引きされつつも嬉しそうに写真を自慢する幕内と
「殺人はいいけど芝居が・・」という呉田さんの場面はほっとしました。
>ラスト、彼が口を開いた途端に、違和感を持ってしまいました。
(* ̄m ̄)ぷぷぷ・・・
私も犯人達を見逃すかどうかって時の勝呂の口調にちょっと違和感がありました。勝呂よりも莫の言葉でほっとしたというか。
なんでしょうね~野村さんが喋ると様式美が強調されるというかー不思議と心がないように感じるというか・・・(笑
練りに練った末の野村さん起用でしょうが、難しいですな~
ラストも、わたしゃ、あっさり解散しすぎるよな~って思っちゃいました。いい試合したんだからもっとねぎらいあいましょうよ~って思っちゃった(笑

きこりさん こちらにもコメント、ありがとうございます!

>不思議と心がないように感じるというか・・・
>練りに練った末の野村さん起用でしょうが、難しいですな~
難しいですよね~。わざと心ないように見せようとしたのかもしれませんし。
ポワロを知らない人はどう感じたのでしょうね。「何か、ヘンなおじさん」だったらOKなのかも(汗)
それに「勝呂=ポワロ」として見ることもないのか・・・な??
>あっさり解散しすぎるよな~って思っちゃいました。
"忠臣蔵”なのだから、仇討ちを成し遂げた後の達成感は出して欲しかったですね。時間が足りなかったのかなぁ。
終わりよければ全てよし、てこともあるし。ここは演出に踏ん張って欲しかったです。

>クドカンだったらどう描くかな?と
あはっ、面白そう。もっとトンデモ設定を入れてきたかもしれませんね。
三谷さんはすごく真面目だから(あ、クドカンさんが真面目でない、という意味ではありません;;)、オリジナリティーと原作や映画へのリスペクトをどう折り合いをつけるか、真正面から挑んだっていう感じがひしひしと伝わってきました。
比べられてしまうのは覚悟上、それでも挑んでみたかった「好き」の深さも。
この作品なら、舞台に掛けれそう。もし可能ならば見てみたい気がしました。

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