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カテゴリー「#ドラマ:2014年第4クール」の46件の記事

2015年1月 9日 (金)

「マレフィセント」「オール・ユー・ニード・イズ・キル」一言感想

機内で鑑賞した作品の一言感想の続きです。

以下、観た順番に。

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「マレフィセント」

2014年 アメリカ 97分 原題「Maleficent」

あの魔女に名前があったんだ。
話題の映画だったので、見てみました。
「永遠の愛」ね。異性間の愛情に対する不信感が興味深かったです。ヒロインたちの真摯さ、凛々しさに比べて、男性たちの小さいこと。そういえば、「アナ」も多少そういう傾向がありました。
徹底したマーケティングリサーチを行うディズニーが、こういうテイストの作品を作ることが興味深いです。

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「オール・ユー・ニード・イズ・キル」

2014年 アメリカ 113分 原題「Edge of Tomorrow」

原作未読です。
これも話題になった作品だったので鑑賞しました。
映像やクリーチャーも良かったのですが、ハリウッド・エンターテイメント風の輪廻の描き方が興味深かったです。
単にアイテムとして輪廻を扱っているのではなく、それにともなう人間の業と悲しさも表現していたように感じました。
一番印象に残ったのは、主人公の、生き返ることを繰り返していくうちに、ヒロインに対する愛情が深まっていく感情の動きです。切なかったです。
少し暗い内容ではありますが、暗いだけで終わらせない。ハリウッドのエンターテイメント力の凄さを感じさせてくれた作品です。
資金力の差・・・映像の質感、スケールはどうしようもないとして、世界観の発想(原作は日本ですし;;)や演出では日本映画も頑張っているけれども、編集力が違う気がしました。
ともかく、小さい画面で観る作品じゃなかったです。映画館で観れば良かった(汗)

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2015年1月 8日 (木)

「ハリー・ポッターと賢者の石」「チーム・バチスタFINAL ケルベロスの肖像」「メリー・ポピンズ」一言感想

今更ですが・・・去年、機内で鑑賞した作品の一言感想です。

今回は邦画及び日本語吹き替え版の新作が少なく、以前見た「ハリー・ポッターと賢者の石」と「メリー・ポピンズ」も鑑賞しました。
普段なら字幕モノを見るのですが、機内の画面は小さくって目が疲れるし、大体食事をしながら見るので、日本語が一番楽ですな。

以下、観た順番に。
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「ハリー・ポッターと賢者の石」

2001年 アメリカ 152分

原作は映画を観た後に読みました。
みんな若いです。飛翔のシーンには、初見の時と同じようにワクワクしました。
吹き替え版を観たのは、全シリーズを通じて初めてです。なので、声優さんたちも子供だったのは、初めて知りました。
その子供たちの悲鳴が多少煩かったです(汗)。映画と同じく、最後まで同じキャストだったのね。

ちょっと話が逸れますが、USJの「ハリーポッター」のアトラクション。
もしダニエルが俳優としてのキャリアを積みたいと思っているのなら、いつまでも若い時の自分がアトラクションで動き回っているって、どんな気持ちなんだろう、と思ってしまいました。俳優を辞めるなら、肖像権だけでも食っていけるし、嬉しいかもしれませんが。
例えば仮面ライダーの場合だと、しばらくは「ライダー俳優」という看板がついてまわるも、年々新しいシリーズが始まるから、一人に集中したりはしないけれども、ハリーはダニエルしかいないものなぁ。重いレッテルだわ。

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「チーム・バチスタFINAL ケルベロスの肖像」

2014年 日本 127分

原作未読です。
まったりと観れる作品、ということで選びました。
連ドラのメインキャストも登場。
お話は突っ込みどころが一杯(汗)
元々、それなりのトリックや鋭い問題提起はあるのだけれども、ストーリーやキャラ設定に無理が生じがちだったシリーズでしたが、無理なところが一番顕著に出ちゃったような気がします。
映画にする必要もなかった気がしますし・・・

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「メリー・ポピンズ」

1964年 アメリカ 140分

原作概読、スペシャル・エディションのDVDも持っています。
いつでも観れると思うと、なかなか観ないものでして(^^;;
「ウォルト・ディズニーの約束」(2013年)のおかげで、また別の面白さを感じました。
あ、このシーンでトラヴァーシ夫人が怒ったんだ、とか(笑)
一番変わったのは、今まではコメディ・リリーフとしてしか観ていなかったバンクス氏の見方。
この人物に、トラヴァーシ夫人の想いがこもっていたいたんだと思うと、感慨深かったです。

「ウォルト・ディズニーの約束」感想メモ

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2015年1月 5日 (月)

2014年のドラマのまとめ

2014年のテレビドラマで印象に残った作品と俳優さんを挙げます。

各クールの「まとめ」であげた作品、俳優さんとは違う結果になるかもしれませんが、1年を改めて振り返って、ということでお許しください。

※終了していないドラマは除きます。
※今年見たドラマの一覧はこちらのページをご参照ください。→2014年

以下、各クールごとに印象的だった作品を挙げます。

冬クールから「僕のいた時間」「夜のせんせい」
春クールから「続・最後から二番目の恋」「BORDER」「銀二貫」「新解釈・日本史」
夏クールから「おそろし―三島屋変調百物語」「ST 赤と白の捜査ファイル」「吉原裏同心」
秋クールからは「昨夜のカレー、明日のパン」「Nのために」「今日は会社休みます。」
番外編としてBSで観た「なぞの転校生」

毎週感想は書いていなけれども、月のまとめ感想では挙げている作品も含みました。
こうやって振り返ってみると、2014年は自分的には冬が今ひとつで、春が大豊作だったようです。

以下、上位6作品です。

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第5位「今日は会社休みます。」
コメディー好きなので選びました。
「ST」と迷ったのですが、続編はあるかもしれないけれども、とりあえずドラマとして完結したこの作品にしました。

第4位「昨夜のカレー、明日のパン」「なぞの転校生」
どちらも透明感のある、哀しくて切ない作品でした。

第3位「BORDER」
実は4位と3位の差はほとんどないのですが・・・新しいタイプのハードボイルドだったと思います。ラストの衝撃が忘れられません。

第2位「Nのために」
心理描写の細かさに一喜一憂させられました。

第1位「続・最後から二番目の恋」
ラブコメの新しい方向性を見せてくれた作品でした。
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どうしても近々に見た作品の方が多くなってしまうかも(汗)

原作を読んでいる「おそろし―三島屋変調百物語」「銀二貫」は原作の感想とドラマの感想が交錯してしまった気がしたので、はずしました。

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印象に残った女優さん
「BORDER」「三島屋」の波瑠さん、安定の綾瀬さんと迷いましたが、大躍進の榮倉奈々さんで。

○印象に残った男優さん
中井貴一さん、西島秀俊さん、藤原竜也さん、窪田正孝さん・・・と迷いましたが、「BORDER」の小栗旬さんで。

お二人とも、今まであまり興味を持っていなかった俳優さんだったのが(失礼;;)、それぞれの作品でポイントが急上昇した、というのが理由です。

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以上、あくまで、好みです。お許しくださいませ。
本年もよろしくお願いいたします。

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2014年12月のまとめ<2014年秋クールのドラマ・まとめ>

今期も時間がなくって、レギュラー感想もおぼつかなかったです(汗)
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初回から最終回まで感想を書いていて、今期で終わったドラマです。 
各作品のタイトルは最終回の感想、もしくはまとめ記事にリンクしています。

映画はここに書いた以外、何本か見ているのですが、感想を書く時間がありませんでした。
次のクールにまわします。

<連続ドラマ>

※書き終えた順番です。

昨夜のカレー、明日のパン
ぼんくら
Nのために

軍師官兵衛
仮面ライダー鎧武

<継続中>

烈車戦隊トッキュウジャー
仮面ライダードライブ

<単発ドラマ>

朝市の嫁さん
※回想部分が多いのは、朝ドラのスピンオフの伝統(「まいご3兄弟」は別格)。
朝市の嫁、ちず江は狂言回し。宇田川先生のエピは面白かったです。
 
リーガルハイ・スペシャル(2014)超・簡単感想

<鑑賞した映画・DVD・演劇>

まほろ駅前多田便利軒(DVD)
まほろ駅前狂騒曲
オーシャンズ11(2014年11月大阪 舞台)簡単感想
ホビット 決戦のゆくえ(備忘録)
声をかくす人(DVD)
イヴ・サンローラン(2014)

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感想は書いていませんでしたが、最初から最後まで見たドラマは「ごめんね青春!」「信長協奏曲」「さよなら私」「今日は会社休みます。」「MOZU Season2 ~幻の翼~」「地獄先生ぬ~べ~」です。

※なお、初回の感想や中間の感想へのリンクは一番下に貼ってあります。

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以下、あくまで個人的な、まとめを兼ねた好きな作品順の寸評です。
レギュラーで感想を書いていた作品については短く、書いていなかった作品は多少長く書きました。

おおよそですが、面白かった順番に書いています。
後の作品になればなるほど突っ込んでいますので、ご注意くださいませ。

上位三作品はほとんと差がありません。

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「Nのために」
原作未読です。
はじまる前はこの枠に対する不安で一杯だったのですが、心に残る作品となりました。

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「昨夜のカレー、明日のパン」
原作未読です。
残された者の想いと生きていくことの意味。
心の奥深いところからほとばしる哀しさと寂しさ。
不条理かつほわっとした可笑しさ。
すべてが渾然となった、木皿さんらしい名作でした。

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「今日は会社休みます。」
原作未読です。
コメディエンヌとしての綾瀬さんの魅力が満開。ラストに近づくにつれて花笑を応援してしまいました。
福士さんの田之倉もまさしく正統派王子様で、ライバルのノーブルな大人の男性を演じた玉木さんともども、ロマンチック要素を盛り上げてくれました。
脇をコメディーを知っている人たちで固めたのも良かったです。
大城演じた田口さんの、一見空気読めない男のように見えて、実は気遣いの人だった、というのが素敵でした。うう、いい男やん。パワハラとは無縁の、吹越さんのクールで暖かい立花も良かったです。理想の上司だわ。
瞳を好きになることで成長していく加々見などなど、安心して笑えた良質なラブコメでした。

ほんのわずか差が空いて。
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「ごめんね青春!」
放火犯かもしれない教師が主人公の、明るい青春ドラマ、という設定は捻り過ぎたかもしれません。それがドラマの「ごめんね」に繋がる肝なのだとわかっていても、黙っていたらあかんやん、と毎回ついつい突っ込んじゃったです(汗)
あと、個性的なキャラたちを生かしきれておらず、小ネタ含む伏線回収もちょっと雑だった気がしました。
しかし捻った設定や急転直下の展開は宮藤さんならではで、平助たち教師を巻き込んだ生徒たちの恋バナは可笑しかったですし、性同一性障害の村井とその父の話や委員長の転校には思わずほろっとし、蜂矢りさの、平助を信じる言葉は心に残りました。エネルギー溢れる無邪気な文化祭風景も楽しかったです。
あと1クールあれば、クドカン調がヒートアップしていき、設定を生かした話を変幻自在に展開させての、キャラたちをもっと存分に動かせたような気がしました。

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「さよなら私」
苦手なジャンルなのでちょっと腰がひけていたのですけれども、メロドラマ、というより女性ドラマでした。語り口のうまさはさすがで、男どもにイラっとするだけでなく、女性たちにも突っ込みながらも、目が離せませんでした。まさか亡くなっちゃうなんて・・・
友美が亡くなるまで、そして亡くなってからの、静かな悲しみを湛えた日々の穏やかさは心に沁みました。
特に二人が元に戻ってからの、友美の「こんなにしんどかったんだ」という言葉は忘れられません。

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「MOZU Season2 ~幻の翼~」
原作未読です。
Season1に比べると、自分にとっては丁度良い長さだったことなど、おおよその感想は初回を見た時の感想と変わりありません。映像の完成度も変わらず高く、面白かったです。
ただ・・・千尋を巡る謎にあまり興味を持てないのね(汗)
倉木、大杉、明星のチームワークが高まっていく様子が楽しみでした。
逃げ果せた新谷和彦と東、事件が終わっても明星宅にかかってくる無言電話・・・映画に続くのね。

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「信長協奏曲」
原作未読です。
予想通り小谷城の戦いで終わりました。
随分と色んな史実をすっ飛ばしていましたが、それを描き出すと、何十回も本物の信長と入れ替わらなければならないだろうから仕方がないでしょう(汗)
でも、さすがに半兵衛を斬っちゃったのにはびっくりでした。死んでないですよね?!
秀吉の正体にはあまり興味がわかないなあ・・・(汗)
小栗さんと柴崎さんのカップルは可愛かったです。
高橋一生さん、濱田岳さんは大河より生き生きされていました。特に本作では出番の少ない濱田さんの使い方。大河が如何に宝の持ち腐れをしてしまったか・・・
映画では本能寺まで描くのでしょうか。年齢だけでなく、それぞれの家族構成が気にはなるのですが、ファンタジーとしては楽しめそうです。

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「ぼんくら」
ラストは詰め込みすぎな気はしましたけれども、原作に忠実な心理ホラー作品でした。
仔細な感想はレギュラー感想で書いています。

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「地獄先生ぬ~べ~」
原作未読です。
おおよその感想は中間報告で書いたことと同じです。ジンタ君とさんまさんの妖怪の回は面白かったです。
やっぱり小学校が舞台だった方が良かった気がします。

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別枠で

「軍師官兵衛」
感想は、レギュラー枠でほとんど書き尽くしました。
豪華なキャストたちがもったいない大河でした。

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「仮面ライダー鎧武」
レギュラー感想をごらん下さいませ。
放映中はなんだかんだと突っ込んでおりましたが、終わってみると、案外(失礼;;)名作だったかも、と思ったりしています。
好きなタイプの話ではありませんでしたが、少なくとも記憶に残るシリーズだったかな、と。

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「深夜食堂 3」
原作未読です。
本シーズンも「深夜食堂」の常連客の一員になったがごとく、まったりと見させてもらいました。
マリリンとその母を描いた「ロールキャベツ」、マリリンが幸せをつかみそうなのに、ほっとしました。
最終話の、大晦日を迎えたマスターと常連たちの面々の楽しげな様子も良かったです。
一番忘れられないのは、ゲンの切ない恋を描いた「きんぴらごぼう」です。
オダギリさんがしれっと(笑)登場したのは、サプライズでした。

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「アオイホノオ」
原作未読です。
BSにて視聴。実在の伝説的な人々が登場する「フィクション」として楽しめました。柳楽優弥さんの怪演は言うまでもなく、ここでも濱田さんが怪演(笑)
焔モユルの暑苦しさがすべてではありましたが、とんこさんのインチキな関西弁と、モユルにいつも的確な批評をするも、全くスルーされてしまう津田ひろみのけなげさが印象に残っています。
個人的には、赤井、庵野、山鹿の絡みのシーンが楽しみでした。

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番外編「マッサン」
中間報告を短くメモっておきます。
主人公以外のキャラを、さらっと置いてけぼりにするのが朝ドラの伝統なのですが、英一郎のその後には、セリフだけででもいいから触れて欲しいものです。
鴨居退場でどうなるのだろうと思いましたが、北海道篇も中々なキャスティングなので、ちょっとは期待してもいいのかも。
でも、大将がいなくなるのは、やっぱり寂しいなあ。

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○印象に残った女優さん
綾瀬はるかさん、仲里依紗さん(「昨夜のカレー、明日のパン」のテツコ役)と迷いましたが、綾瀬さんはすで評価されており、仲さんはさらなる飛躍を待つ、ということで、成長ぶりに驚かされた、榮倉奈々さんで。

○印象に残った男優さん
窪田正孝さんで。

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以上、あくまで、好みです。お許しくださいませ。

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2014年秋のドラマ:視聴予定
2014年秋クールドラマ 初回の感想その1 「地獄先生ぬ~べ~」「ごめんね青春!」「信長協奏曲」 
2014年秋クールドラマ 初回の感想その2 「素敵な選TAXI」「さよなら私」「今日は会社休みます。」 
2014年秋クールドラマ 初回の感想その3「MOZU Season2 ~幻の翼~」「すべてがFになる」「マッサン」 

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2014年12月27日 (土)

イヴ・サンローラン(2014):映画

2014年 フランス 106分 PG12 原題「Yves Saint Laurent」

Photo

公式サイト

監督:ジャリル・レスペール /脚本:ジャリル・レスペール、マリー=ピエール・ユステ、ジャック・フィエスキ/撮影:トマス・ハードマイアー/美術:アリーヌ・ボネット/音楽:イブラヒム・マルーフ/衣装:マデリーン・フォンテーヌ
出演:ピエール・ニネ、ギョーム・ガリエンヌ、シャルロット・ルボン、ローラ・スメット、マリー・ド・ビルパン、ニコライ・キンスキー、マリアンヌ・バスレール

フランスが世界に誇るファッションデザイナーで、「モードの帝王」と呼ばれたイブ・サン=ローランのキャリアや人生の光と影を描いた伝記ドラマ。サン=ローランの元恋人で、ビジネスパートナーでもあった実業家のピエール・ベルジェの協力や、イヴ・サン=ローラン財団所有のアーカイブ衣装の貸し出し許可なども得て製作された。1953年、パリ。21歳の新進デザイナー、イブ・サン=ローランは、クリスチャン・ディオールの亡きあとの後継者に指名され、一躍脚光を浴びる。その才能にほれ込んだ26歳の実業家ピエール・ベルジェとサン=ローランは、出会ってすぐに恋に落ち、ベルジェの支援を受けて「イヴ・サンローラン(YSL)」を設立、独立を果たす。2人の関係は世界のファッション史を変えるものとなったが、一方で表現者としてのプレッシャーや孤独に悩むサン=ローランは、薬物やアルコールに依存するようになっていく。(映画.comより)

@T・ジョイ

ネタばれなしの簡単感想です。

三ヶ月以上前に観て、感想も書いていたのですが、アップしていませんでした。
年末大蔵ざらえってことで(汗)

ネタばれなし・・・といっても伝記ものですので、あってないようなものですが、とりあえずネタばれなしで、超簡単にメモっておきます。

ひたすら突っ込んでおります。ご注意ください。

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イブ・サン=ローランがどのようにして、変幻自在で綺羅星のごときファッションを創ったのかを観たい人にはお薦めできません(大汗)

物語はイブ・サン=ローランの生き様を、生涯のパートナー、ピエールの回想を通じて描かれるのですが。

おっさん、何、回想してんねんっ

・・・ごほっ(大汗)

えっと何を回想しているかっていうと、二人が結ばれるきっかけ、繰り返される痴話喧嘩、不倫と嫉妬、ビジネスの方向性を巡っての対立・・・
そして創造に息詰まった時のお定まりのクスリと乱痴気パーティー、挙句の中毒症状。
取り巻き連中、仕事仲間や友人たちもみんなラリってる。

こんな話は別にイブ・サン=ローランでなくても描けただろうと思いました。
インスピレーションを得るシーンもあるのですが、エピソードをそのまま映像化しただけ。映像的になんのインパクトも感じられませんでした。

イブ・サン=ローランの天才性及び苦悩の描き方はステロタイプだし、家族関係は、モデルに遠慮してか思わせぶりなだけだし。

イブ・サン=ローランを演じた男優さんは、そっくり。
繊細な面立ちが魅力的でした。

パートナーのピエールも本人に似ているのでしょうけれども、こちらはそのへんのおっさんっていう感じなので(汗)、二人のラブシーンにときめられませんでした。
そのへんのおっさん、というところがリアルなのでしょうね。
二人の関係がリアルなのはいいのですが、映像として昇華しておらず、ただ薄汚く見えたのには、困ってしまいました。すべてが表面的なのです。
おっさんのセクハラ行動なんて観たくなかったですよ(_ _);;

うーん、イブ・サン=ローランの何を描きたかったのか、もっと言えば、何を伝えたくてこの映画を作ったのか、全くわかりませんでした。
久しぶりに「時間を返せ」と思ってしまった映画でした。←通常料金で観たので、余計に。

せめて、現存する当時の衣裳をもっとたくさん、じっくり映して欲しかったです。

この映画が良い、と思った方、ごめんなさい。

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声をかくす人(DVD)

2011年 アメリカ 122分 原題「The Conspirator」

原作:ジェームズ・ソロモン
監督:ロバート・レッドフォード/脚本:ジェームズ・ソロモン、グレゴリー・バーンスタイン/製作:ロバート・レッドフォード 他/撮影:ニュートン・トーマス・サイジェル/美術:カリナ・イワノフ/音楽:マーク・アイシャム
出演:ジェイムス・マカヴォイ、ロビン・ライト、ケビン・クライン、トム・ウィルキンソン、エバン・レイチェル・ウッド、ダニー・ヒューストン、アレクシス・ブレーデル、ジャスティン・ロング、ジョニー・シモンズ、コルム・ミーニー

「普通の人々」「リバー・ランズ・スルー・イット」のロバート・レッドフォードが、「大いなる陰謀」以来5年ぶりにメガホンをとった歴史ドラマ。リンカーン大統領暗殺の罪に問われ、アメリカ合衆国政府によって処刑された初めての女性メアリー・ラサットの隠された真実を描く。南北戦争終結直後の1865年、第16代アメリカ合衆国大統領エイブラハム・リンカーンが暗殺される。犯人グループはすぐに捕えられ、犯人一味にアジトを提供したという理由で、下宿屋を営む南部出身の女性メアリー・サラットも逮捕される。メアリーの弁護を引き受けることになった北軍の英雄フレデリックは、メアリーがある秘密を守るため自ら犠牲になろうとしているのではないかと考えるが……。フレデリック役のジェームズ・マカボイ、メアリー役のロビン・ライトほか、ケビン・クライン、エバン・レイチェル・ウッドら実力派俳優がそろう。(映画.comより)

ネタばれなしの簡単感想です。

単館にてひっそりと公開された作品。
ジェイムス・マカヴォイのファン、しかも監督がロバート・レッドフォードということなので、ぜひ観にいきたかったのですけれども、とても観づらい時間帯でしかも短期間でしたので、行けずじまいでした。

一時期リンカーンを題材にした映画が相次いで公開されましたが、本作はリンカーン暗殺後を描いています。
話の発端は、上記の通りです。

元北軍のフレデリックは、元南軍のリンカーン暗殺犯グループを匿った女性、メアリーの弁護をしぶしぶ引き受けることになります。
彼女が営む下宿屋に一味が出入りしていたことは揺るぎない事実であること。
そして世論がリンカーンを殺した一味を血祭りにあげたがっている中で、彼女の弁護を行うというのは、新米弁護士にとって荷が重過ぎる。
加えて、まだ軍人気分の抜けきれていないフレデリックは、弁護にすっかり及び腰になってしまいます。
メアリーもまた彼を信用せず、ろくに口もききません。

ところが、民間人であるメアリーを軍事法廷で裁くことに疑問を抱き始めてから、フレデリックは変わりはじめるのです。

焦点は、メアリーが暗殺計画を知っていたかどうかに絞られます。
知らなかった、というメアリーの言葉を裏付けるために奔走するフレデリック。
しかし、証拠や証人は次々と潰されていくのです。

リンカーン暗殺一味を早く根絶やしにすることで、内戦の傷跡をふさごうとする国家がかけて来る圧力、そして生贄を求める民衆たちの怖さと、司法の独立を堅持すしようとする弁護士の戦いをじっくりと描いた佳作でした。

実話だそうですが、実話のドラマにありがちな総花的な部分は全くありません。
フレデリックとメアリーの交流に的を絞っていて、見応えがありました。

こんな良作が、ほとんど知られずにいるのは、もったいないです。
リンカーンとその時代に詳しくなくても、全く問題なく見れます。

ちなみに、原題はそのものずばり「共謀者」もしくは「陰謀者」。
邦題「声をかくす人」って、おしゃれかもしれないけれども、わかりにくすぎます。かといって直訳だと新鮮みがないし。邦題をつけるのって難しいですな。
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※ジェームス・マカヴォイについては、まだカテゴリーを新設するほどでもないので、ブログを始めてから観た作品の感想の記事へのリンクを貼っておきます。下記以外には「つぐない」「ペネロペ」を鑑賞しています。また、いつか再鑑賞して感想を書きたいと思っています。

X-MEN シリーズ:「X-MEN:フューチャー&パスト」
X-MEN シリーズ:「X-MEN ファースト・ジェネレーション」

<終着駅 トルストイ最後の旅
ジェイン・オースティン 秘められた恋
ウォンテッド
ウィンブルドン

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2014年12月26日 (金)

THE MANZAI 2014

リアルタイムで見れなかったので、録画にて視聴。

※結果はわかっているのですが、自分の中での風物詩ですので、感想を書かしていただきます。

構成は去年の通りコンパクトなまま。
ワイルドカード組の会場移動も「お忍びゲスト」なくなって、さらにすっきりしました。選挙開票の影響でしょうか。
来年もこのままでやって欲しいです。

進行は多少間延び感はありましたけれども、生なので、そういうこともあるだろう、ということで。

不満を二つメモっておきます。

コンビの紹介V。貧乏ネタは笑いに転化できるとして、家族ネタが多すぎ。
だからってどうだってゆうの、自分の選んだ道やん、と思わず突っ込んでしまいました。冷たくってごめんなさい。

あと、ひとコンビに複数の審査員の意見を聞いていたのはいいのですが、結局はたけしさんのコメントがその場を制しているような気がしました。
もう、オブザーバー的スタンスから外して、M1の紳助さんみたく審査員の一人に入れたほうがいいんじゃないでしょうか。
過去の番組からの流れ及びたけしさんへのリスペクトはわかるのですけれども。

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前置きが長くなりましたが、以下、贔屓はいりまくりの、超・個人的寸評です。
なお、文中の敬称は略しでいます。

<Aブロック>

1.二丁拳銃(予選10位)
「ガラガラガッサーン」「ガラガラパッカーン」「カサカサカッサーン」(笑)など擬音を重ねていくうちにテンポアップし、ドカンと笑いをとる・・・はずだったのが、一番手の緊張のためか、一瞬の詰まりからペースダウンしてしまったのは、残念。ほんの少しのことなのですけれども。怖いですねえ。これからも若々しく、頑張って欲しいです。

2.エレファントジョン(予選9位)
ダイエットネタ。上手いんだけれども、ネタの展開が想像できたのと、はじめて見た人にもアピールできる個性が今ひとつだった気がします。

3.アキナ(予選7位)
野球のキャプテンネタ。ゆっくりしたテンポから入りました。わかりやすい中に、オリジナルなフレーズがあって、「希望に満ちた言葉」→「五連休」、「優しい言葉」→「ソフラン」、「熱い言葉」→「お湯」には思わず笑っちゃいました。

4.磁石(予選4位)
ラジオのパーソナリティーネタ。突っ込みがあまり喋らず、表情で突っ込んでいたのが印象的でした。

※自分が選んだのはアキナ。ワラテンはエレファントジョン。審査員評はエレファントジョンとアキナに割れましたが、僅差でアキナ。

<Bブロック>

1.トレンディエンジェル(予選11位)
一昨年出場した時より雰囲気が垢抜けてきて、特にツッコミの方の佇まいがPOPになっていました。ハゲネタを迷いなくかけている姿は、確かに明るかったです。

2.馬鹿よ貴方は(予選3位)
長い長い間とシュールなネタ。予選で3位なのね。今大会の中では一番異質ではあったのですが、どちらかと言えばコント系。漫才としては・・・とにかく笑えなかったのです。ごめんさい。「根暗さ」をキャラに昇華にできるかどうかが、漫才師として生き残れるかどうかの分かれ目のような気がします。

3.囲碁将棋(予選2位)
「こ○○ん」って、何べんゆうねん。完全に確信犯ね(笑)。好きな人は好きなんでしょうけれども、自分は苦手です、ごめんなさい。

4.学天即(予選1位)
中途半端に格好つけたがる男ネタ。普通のおっさんの立ち話を漫才にした自然な流れ、特にツッコミの間が上手かったです。

※自分は学天即。ワラテンは囲碁将棋。審査員票はトレンディエンジェル。

<Cブロック>

1.和牛(予選8位)
ボケの日本語がおかしい、というツッコミにボケが突っ込み返す、という、笑い飯とはまた一味違ったデュアルターボスタイル。言葉尻をとらえての偏執的なネタはテンポは良かったし、上手かったのですが、新しさは感じませんでした。もうひとつ何か突き抜けたものがないと印象には残りにくいかも。

2.博多華丸・大吉(予選6位)
「新しさ」がないどころか、大ベテランのコンビです。日常的な会話からの「乾杯から焼酎まで」とか「〆のサンドイッチ」など印象的なフレーズをキチンと入れての流れとテンポはさすがです。偉大なるマンネリから新しさが生まれることを見せつけてくれました。とにかく、笑えました。

3.ダイアン(予選5位)
職務質問ネタ。最初は低い声から始まって、だんだんツッコミの方が絶叫していくネタの流れも展開も、とてもトラディショナルなスタイルでした。キレ絶叫系は今大会ではこのコンビだけだったかな?コツコツ頑張っているコンビなのだけれども、あと一味欲しいところ。

4.三拍子(ワイルドカード)
早押しクイズネタ。めちゃくちゃな答えを言っても、全べて正解にしてしまう捻じ曲げ方が面白かったです。風が吹けば桶屋が儲かる式ね。テンポは速かったです。今大会はテンポが速いのは不利だったかも。

※自分は博多華丸・大吉。ワラテンも審査員票も同じくでした。

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<決勝戦>

1.アキナ
雪山の遭難ネタ。「ポテチパンパン」→「気圧でな」は、経験したことがあったので、思わず笑ってしまいました。

2.トレンディエンジェル
唄がうまいネタ。お、ハゲから少し離れたか、と思ったら基本はやっぱりハゲなのね(笑)。確かに恵まれたビジュアルなのですから、生かさないともったいないですな。途中からボケの声が裏返ってくると同時に、POPな佇まいが崩れ気味になったのが気になりました。

3.博多華丸・大吉
ユーチューバーになりたいネタ(笑)。冒頭の、華丸のあまりに緊張感のなさに「2回公演じゃないんだから」という大吉のツッコミというツカミで、つかまれちゃいました。「よその子とゴーヤが育つのは早い」などなどぶっちぎり。おっさんたちがじゃれあっている様が魅力的でした。ああ、面白かった。

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優勝者は、博多華丸・大吉でした。
ワラテンも博多華丸・大吉。審査員票は、巨人さんがあえて入れたトレンディ以外、全て華丸・大吉で、圧倒的勝利でした。

今回、明らかに流れが変わってました。

新しいスタイルへのチャンレジが一巡し、昔ながらの、日常のテンションでの笑いに戻った気がします。トレンディが支持されたのも、この流れがあったからだと思います。

テンポの速さで笑わすスタイルは、前大会のウーマンが頂点を極めた、と言えるかもしれません。
また、ブラマヨ、チュートたちが作った、偏執的なこだわりを持つボケにキレながら突っ込むというスタイルもひと段落、というところでしょう。

博多華丸・大吉さんがラスボスすぎたかも。
まず、本大会にエントリーした勇気に拍手。ベテランであることは決して有利ではありませんから。
ベテランなのにも関わらず、汚れのない安定感と可愛らしさ、そして「今の笑い」への貪欲さが素晴らしかったです。

みなさんの今後のご活躍をお祈り申し上げます。

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2014年3月のま とめ:おまけ「いいとも」
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2014年12月25日 (木)

Nのために #10 最終回

公式サイト

2004年12月24日事件当日、希美(榮倉奈々)は、野口(徳井義実)に将棋で安藤(賀来賢人)に勝つための対策を教えている一方で、奈央子(小西真奈美)を守るための“N作戦II"の連れ出し役・西崎(小出恵介)の到着を待ちわびていた。だが、この対局に勝ったら、安藤を僻地に赴任させると野口から聞いた希美は、安藤を守るためN作戦IIのことを明かしてしまう。その頃、花屋の変装をした西崎が野口家に到着し、奈央子を連れ出そうとしていたが、そこに野口が現れ…!(公式サイトより)

原作未読です。
セリフは全て概略なのですが、とても長いです(汗)
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2004年、事件当日。

希美が野口から、安藤の将来を将棋の賭けにしていたこと、自分が安藤の将来に取り返しのできないことをしてしまったことを知って衝撃を受けていたころ。

西崎はマンションのコンシェルジュで安藤に見つかってしまった。
自分の知らないところで、西崎と希美が何かを企んでいることに気がつく安藤。
そしてその企てには希美の幼馴染も加わっている・・・

安藤の気持ちを思いやる余裕のない西崎。いや、邪魔でしかない。

「彼は何しろ、杉下の罪の共有、究極の愛の相手だ。なかなかいい奴だ。」

ああっ時間がないなら、余計なことを言わなきゃいいのに。

安藤、予想はしていたことなのですが、はっきり言われてしまって、ショック・・・

<そんなのは愛じゃない。ただの自己満足だ。>

ラウンジから引き返し、野口の部屋のある階に行きます。

その頃、ようやく野口の部屋に入った西崎。奈央子とハグします。

「たすけて!」

早速奈央子を連れ出そうとする西崎。

「違うの、私じゃないの、希美ちゃんを連れ出して欲しいの!」

はぁぁ~?!

「奥の書斎に二人でいるの。
あの子、いつも私に隠れて夫と連絡を取り合っているの。
今日の食事会もあの子がそそのかしたの。
早く希美ちゃんを連れて帰って。
仲がいいんでしょ、あなたならできるでしょ?」

あっけにとられる西崎。

野口の部屋のチャイムを鳴らそうとした安藤は、鳴らさずにドアチェーンをかけてしまいました。

<杉下。本当に困ったら誰に頼る?誰に助けを求める?俺に電話をかけてこい。>

ラウンジで電話を待つ安藤。

野口の書斎では、切羽詰った希美が、以前西崎が、自分が殴られれば警察を呼べる、と言っていたことを思い出していました。
そうだ、西崎と野口を鉢合わせさせたら・・・

「ついてきてくれって言われたら、私は安藤についていきます。
奈央子さんと一緒でしょ。奈央子さんはこの家を逃げ出すつもりです。」

必死な希美。

<西崎さん、私もこの人を安藤からひき離したい。>

「あなたより奈央子さんを大切に思う人が、今、迎えにきてますよ。」

部屋を飛び出し、奈央子の言葉に呆然としている西崎に襲い掛かります。
逃げ出そうとした西崎。
しかし、ドアチェーンがかかっていた・・・

5:55、慎司がコンシェルジュに到着しました。
しかし、野口の部屋からの応答がない。

部屋では、野口が暴行の果て、西崎の首を絞めています。
暴力の嵐に竦む希美。

野口の手を振り払った西崎は、ナイフを握りますが、野口に奪われ、逆に襲われます。
あわや、という時、奈央子が燭台を手に撮って野口の後頭部を殴りました。

瀕死の野口を抱き起こす希美。

「触らないでよ。この人から離れて。」

野口の持っていたナイフを手にする奈央子。

「この人は私のもの。止められるのは私だけなの。早く出て行って!」

西崎に向かって。

「あなたなら私とこの人を助けてくれると思ったから。
だから優しくしてあげたんじゃない。
その傷も舐めてあげたんじゃない。」

奈央子を見る西崎の眼差しが悲しいです。

息を引き取る野口。
自らを刺す奈央子。

「彼と一緒にここを出ていく・・・ひどいことしてごめん。」

ひどいことしてごめん。西崎が、かつて母親に言われたのと同じ言葉。

「私があんなことを言ったから・・・」自分を責める希美。

「聞いてくれ。野口を殴ったのは俺だ。奈央子を刺した野口を殴った。」

「何を言ってるの?」

「奈央子を人殺しにしたくない。
俺は罪を償いたい。
前にも母親を見殺しにした。
それを償わずに生きてきて、どう現実に向き合うかわからない。
償いが終わったら、今度こそ、お前たちと同じように現実を生きていく。」

「そんな嘘、突き通す自信ない。」

「お前の究極の愛は、罪の共有なんだろう?
愛はないかもしれないが、罪を共有してくれ。」

「そんなの、できない。」

成り続けていたコンシェルジュからの電話を取る希美。

「助けて、助けて、慎司君!」

駆けつける慎司。
ドアチェーンをはずして中に入り、惨劇を目にします。

「作戦は失敗だ。警察に通報してくれ。警察には作戦のことは黙っててくれ。」

<どうして今、自分がここにいるのか、わかった。
4年前、杉下は、何も聞かずに俺をかばった。
今度は俺の番だ。>

「杉下と俺は何も知らんかった。今日、会ったのも偶然、それでいいね?」

「杉下を守ってやってくれ。」

そこへ安藤が希美の制止を振り切って入ってきました。凄惨な現場を見て呆然となる安藤。

「俺のせいだ・・・」

警察が駆けつけ、大騒ぎになっている中、安藤が、並んで立っている希美と慎司を見やりつつ、事情聴取のためでしょう、連れて行かれました。哀しげな眼差し。

「外からドアチェーンがかかとったこと、警察には言わんで。」

そっと希美の横顔を見つめる慎司。
一瞬、希美の手を握ります。
了解の合図。

<あの日伝えられなかった思い。すれ違った願いに答えを出そうとは思わない。
けれども、10年と言う歳月が答えを導きだそうとしていた。
それぞれが心の底に閉じ込めて、誰にも知られぬはずだった、その答えを。>

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2014年。

「一緒に帰らん?」

慎司が、病気のことを知っていることを気がついた希美。
慎司の申し出には応じそうにもありません。
母と結婚した弟は高松に住んでいるそうです。

「成瀬君の野望、覚えとる?」

話題を変えた希美。

「結婚した相手より後に死ぬ。もし、一緒になっとったら、私が成瀬君の野望、叶えられとったね。」

「わからんよ、そのうち画期的な治療法が発見されて、杉下の方が長生きするかもしれん。

杉下の思う通りにしたらええ。
杉下の人生や。生きたいように生きたらええ。

でも、待っとるよ。」

「甘えられん。」

「待っとる。」
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東京に戻った高野と夏恵。
放火犯の周平がとおに亡くなっている今。このまま二人で黙っていようか、と高野。
今の高野の願いは、夏恵と仲良く暮らしていきたい、ということだけ。
どう償うかは、まわりが決めてくれる、と。
そしてあやまり続ける夏恵に、長い間、人に言えん秘密を抱えて、心細かったろう、と妻を抱きしめます。

「安心しい、離れんよ。」

声を出して泣く夏恵。声が出るようになるのは、そう遠くないかもしれません。
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どこのホスピスを選ぶか・・・すなわち死に様を決めかねている希美。

「誰も悲しませず死ぬことはできるんでしょうか。」

尋ねられた担当医は、それは無理、と。

「誰も悲しませず生きるのが難しいのと同じ。」

一人で生きていくことなんてできないのだから。
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希美に会う高野。

自分たちが春に島に帰ることを告げ、改めて、希美と慎司を疑ったことを謝る高野。
もう、ええんです、と希美。

二人の間には、もう、以前のような緊張感はありません。
生まれたばかりの弟の子供の写真を、嬉しそうに見せる希美。

高野は、希美の母の住所を渡しました。
自分が父親だったら、どうしているか知りたい、と思ったから。

「自分のために生きていいんよ。」
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高野は安藤にも会いに行き、自分の知りたいことはわかったけれども、安藤の知りたいことことは未だに半端なままだと、頭を下げました。

「みんな、安藤さんには何も話さんのですね。」

自分は、何かを隠すのはやましいところがあるからだと思っていた。独りよがりだとも思えたし。

「誰かを守るために、無心に嘘をつく人間もおるんですね。」

高野から慎司の携帯を教えてもらったのでしょう、慎司と会う安藤。

「一度会っておきたかった。
君から何も聞けなかったら、もう事件のことはふっきろうと思っていた。」

自分は何も知らない、と慎司。立ち去ろうとする安藤。

「あの日、杉下が考えていたのは、安藤さんのことだったと思います。
あなたを守ろうとしていました。」

「杉下はいつも心の中で、誰かをささえにしてたよ。それは君だろう?」

「島を出るのに、お互いのささえが必要だったんです。
あれから10年も経つんですね。あっという間だった。

杉下のそばに、あなたがいてくれて、良かった。」

「会いに来て、良かった。」

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希美は、高松へ、母、早苗の職場を訪れ、姿を見るだけで帰ろうとしていたところを、早苗の再婚相手に出会ってしまいます。
バスに乗って帰ろうとする希美を追いかける早苗。

「希美ちゃん、待って、いかんでよ!」

何となく悪夢を呼び起こすような呼びかけでした(汗)
自分なら、絶対振り向かないでしょう。
しかし、母が倒れるところを見てしまった希美は、思わず降車し、母を抱き起こします。

早苗はずいぶんと穏やかになっていました。
きっと再婚相手が良い人なのでしょう。良かったです。
父親は相変わらず元気で、来年には人に会社を譲って、夫婦でハワイに移り住むんだそうで。
俺の家系は短命で50で死ぬって言ってたくせに、とほろ苦く笑う早苗。

「ママ、希美ちゃんにひどいことしたね。」

気がついたら、二人ともいなくなってしまった

「あの頃のこと、あんまり思い出せんのよ。
自分のことばっかりで。
ごめんね、ごめんなさいね。」

自分を見失うほどの状況が、確かにあるのだ。
色んなシーンを生き抜き、色んな人と出会ってきた今なら、母の気持ちがわかる。

「お母さん、話したいことがあるんよ。悲しませるかもしれんけど。」

希美の手を握る早苗。

「あたし、病気になった。
こわいんよ、この世からいなくなってしまうんが。
こわいんよ。」

泣きじゃくる希美を抱きしめました。
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野バラ荘では。
面接に行くという西崎に、窓の修理を頼む大家さん。今の学生さんは直してくれないのだそうで。

「ここを出ないでさ、私がいなくなったあとも、ちゃんと守ってくれよ。」

かつて、西崎、希美、安藤が野バラ荘を守ってくれた記憶を呼び覚ます大家さん。
記憶違いかな?という大家さんに、

「間違いないよ、三人で守ったんだ。」

台風のこと、N作戦のこと・・・空を見上げる西崎。

「二人が友だちで良かったね。
そのうち、きっとまた良いこともあるよ。」

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安藤と電話する希美。

「やっぱりもらえない。」

指輪のことね。安藤も、今は吹っ切れた様子です。

実家のそばに引越しする。狭いところが嫌で出てきたのにね、と笑う希美。

「安藤は広い世界、見られた?今、思った通りに生きてる?」
「まだまだこれからだよ。」
「こうなりたいって思った通りに生きてる?」

「生きてる。完璧じゃないけど、生きてる。」

「良かった。」
「杉下は?」
「あたしも、これからかな。」
「前を見て生きろよ。そっちの方が杉下らしいから。」
「安藤もね。誰にも邪魔されないで、行きたい場所にいって欲しい。元気でね。」

<私に人生をくれた、大切な人たち、ありがとう>

島に戻る希美。
慎司の勤めているレストランに立ち寄ります。

「来たよ。」

裏面に「3月9日オープンしました N」と書かれたフェリーのチケットをかざす、希美。

「これから仕入れにいくけど、乗る?」

全く変わらない慎司。

「何、食べたい?」
「おいしいもの。」

そっと手を取り合う二人。
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奈央子の本心が最大のトリックとなっていました。

DV被害者なのに、全く助けてあげたいとは思わせない何かを抱え込んでいる、とは思っていましたが、ここまで歪んでいたとは・・・・まんまとひっかかりました。

映像は、奈央子の心理をちゃんと映していました。
知り合った直後、夫と談笑する奈央子の眼差しが全てだったのです。
一人で生きていく強さを持っている希美に嫉妬していた奈央子。
かつて、希美の父が、自分に頼りきりの妻を捨て、一人で生き抜く力を持った愛人を選んだことと、相似形とも言えます。

早苗は、捨てられるまで気がつかなかった。
しかし、奈央子はずっと恐れていたのです。
いつか、希美のような女性が夫を連れ去ってしまうことを。
夫を手元においておくためには、手段を選ばなかった奈央子。
西崎の下を訪れたのも、西崎に近づいたのも、すべて夫への歪な愛情から。奈央子にとってのNは野口だった。

野口は奈央子を閉じ込めたつもりだったのでしょうが、野口もまた奈央子に閉じ込められていたように思います。

やっぱり、関わらない方が良かったのですよ、西崎・・・

しかし、ああいう風に頼られたら断れないのが、西崎の良さでもあるわけで。
そのことを見抜き、夫と一緒に籠から出て行くために利用した奈央子は、本当に恐ろしい。
常人の領域を超えていました。

野口夫妻の破滅は遠からずおきた気がしますが、イブの夜の事件の発端が西崎の立てた「N作戦」および「N作戦2」にあったことは間違いありません。
だから、西崎は母への贖罪を含めて、全てを背負いました。
西崎にとっては、奈央子(=母)だけではない、希美と安藤も、大事なNでした。

彼の「N作戦2」の幕引きが正しいかどうかはわかりませんが、あの場で言ったとおり、10年後、現実と向き合うことができるようになったのです。

再会した西崎と希美がなごやかだったのは、安藤を守りきった思いがあったから。
しかし守られたことを知らない安藤は、ドアチェーンの負い目から、西崎の裁判費用を肩代わりしたのです。
でもねえ、もし、西崎が、罪の共犯者、というキーワードかつ、慎司の存在を知らさなかったならば、安藤は希美の想い人は他にいるのだ、と思うだけで、ドアチェーンをかけたりはしなかったでしょう。

そしてもし、安藤がドアチェーンをかけなければ。
奈央子の本心を聞いて呆然としたままの西崎は、希美すら置いて、真っ先に逃げてしまったかもしれない。
そしてそののちの人生は、ひたすら現実から逃れ、惨めな思いで生きていくことになったでしょう。

もっと遡ると、三人が出会わなければ西崎は奈央子を知ることはなかったのです。
だけれども。
西崎は二人と出会うことで、痛い経験を経て、現実と向き合うことができるようになった。
大家さんの言う通り、いい友だちだったのです。

三人の青春の詰まったN、野バラ荘。
だから、それぞれがそれぞれを守ることは、野バラ荘を守ることでもある。
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もし、を考え出すとキリがないんですね、このドラマ。
なので、感想もまとまらない(大汗)

もし。
もし出会わなければ、ああしなければ、あんなことを言わなければ・・・悪意のない積み重ねの果てに起きるカタストロフィー。
この積み重ねを丁寧に描くことで、ドラマの中だけでなはない、すべての人間が何らかの運命の糸に組み込まれていることを描いていたようにも感じました。

野口夫妻の事件の真相は知らないままの高野。
しかし、放火事件の真相を知るために希美、慎司、西崎、安藤と会っていくうちに、彼らの中の「真実」に気がついていった。
それは、妻、夏恵が真相を隠し続けたのと同じ思いだった。
法とは違う、真実。

作戦の全容、顛末を知っているのは、西崎と希美だけ。
何も聞かずに希美の願いに答えた慎司。
希美の想いが安藤にあることは関係ない、無償の愛。
西崎が、慎司にだけ希美の病のことを伝えたのは、色々な考えがあってのことでしょう。
それをひとひとつ書くときりがないのですが、希美が安藤だけには知られたくないと思っていることを察したのも、理由のひとつだと思います。

安藤は、西崎、希美だけでなく慎司からも守られていました。
そして何も知らぬまま、希美が願っていた通り、広い世界へ旅立っていく。
慎司の、「杉下のそばにあなたがいれくて良かった」にはほろっとしました。
この言葉で、希美に届かぬ思いだけでなく、のけ者感に沈んでいた安藤も、救われた。
そういう素直な人なのです、安藤って(涙)

安藤と希美の電話での会話は、安藤が明るい分、切なかったです。
安藤はそのままでいて欲しい・・・希美を同じ気持ちになって、思わず涙。

母との和解で心の中の凍っていた部分が解けた希美は、慎司の思いを受け入れることができた。
安藤への思いは、自分の夢を託す人、として昇華した。
と同時に、罪の共有、というこだわりも氷解していった。
そして慎司の下へ・・・慎司ならば、最後まで変わらぬ態度で見守ってくれるはず。

10年間、あっと言う間だった、という慎司の思いは、後の三人も同じでしょう。
そして早苗も、高野夫妻も、みんな一生懸命生きていたのです。

早苗について少しだけ書きます。
錯乱した時にはかなり突っ込んでいましたけれども、信用しきっていた夫にいきなり性格、生き方を完全否定されたら。
どんなに強い人間でも相当なダメージを受けたであろうことが、今、ようやく理解することができました。
粗筋の中でも少し書きましたが、再婚相手は、元夫に否定された弱い部分を、女らしいさ、と捉えてくれたのかもしれません。
自分の居場所を見つけることで、過去を振り返り、娘を思いやる気持ちを取り戻してくれたことに、ほっとしました。

・・・お友だちにはなりたくないタイプですが(^^;;

キャスト全員が素晴らしかった本作品。
山本未来さんの早苗も素晴らしかったです。落ち着いてからも口調が変わらないというか、ブレなさが、とてもリアルでした。

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長くなってしまいました。
最後まで読んでくれた方、ありがとうございます。

人間は一人では生きていけないことを、陰陽おりまぜて人間関係、個々のキャラクターを描いていて、見応えがありました。

ラスト、再会した時の二人の表情が、さっと高校生の時に戻った気がしました。
逆光の中、手をそっと握り合う二人の姿。

透明感のある余韻にしばらく浸りました。

スタッフ、キャストの皆さん、ありがとうございました。

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2014年12月20日 (土)

ぼんくら 第十話 最終回「さよなら鉄瓶長屋」

公式サイト

一連の事件の真相に迫りつつあった平四郎(岸谷五朗)であったが、八百富の床下に葵(佐藤江梨子)の遺体が埋まっているという予想ははずれ、八方塞がりとなっていた。そこへ、今まで身をくらましていた元差配人の久兵衛(志賀廣太郎)が訪ねてくる。九兵衛は湊屋総右衛門(鶴見辰吾)と会ってほしいと切り出す。いよいよ疑惑の本丸である総右衛門との対面を果たす平四郎。そこで語られた真相は壮大だが虚しい事情をはらんでいた...。(公式サイトより)

原作既読です。

弓之助が正次郎の遺体からとった歯型が、仁平と一致して、仁平はお縄となりました。
しかし、葵の遺体は依然として見つからない・・・

そんな時、久兵衛が平四郎を、湊屋にあって欲しいと訪ねてきてきます。
屋形船で初対面する平四郎と湊屋。
湊屋に請われて、自分の推理を語る平四郎。
太助を殺したのは影番頭の房吉であることも指摘しましたが、追求しませんでした。
なぜなら、湊屋を巻き込まぬために、必ず久兵衛が自分がやったと申し出るだろうから。
真実でない自供など、嘘に嘘を兼ねるだけだ、と。

彼ら、奉公人には世間の常識は通じない。
お店の、主人のためなら、人殺しも辞さない連中なのです。

さすがでございます、おおよそその通りでございます、と湊屋。

しかし、ひとつだけ違うところがある。

それこそが自分のの知りたいこと。それがわかれば、後はどうなったっていい、と、平四郎。

ずっと久兵衛や房吉を通じて平四郎の人柄を聞いていたのでしょう、平四郎の口の堅いことを信用した湊屋が語った真実とは

葵は生きている。

湊屋の語る真実はこうでした。

提灯屋で葵と会ったおふじは諍いの末、葵の首を絞めてしまった。
気を失った葵を、殺してしまったと思い込んで、その場を逃げ去るおふじ。
しかし、女の非力さゆえ、葵は息を吹き返したのです。

葵から事情を聞いた湊屋は。
おふじが、もし葵がまだ生きていることを知ったならば、またひと騒動起きて、これからも悶着が続くだろう。
でも、もし、おふじが「葵を殺した」ことを打ち明けてくれたならば、葵が生きていることを明かそうとは思ってはいたのですが、失踪、ということにしてしまったことにすっかり落胆した湊屋。
葵を死んだことにし、誰も知らぬところへ匿ったのです。

7年後、目を患って店じまいする提灯屋の地所を買い、長屋を建てる湊屋。
提灯屋には、今後の面倒を一切見ることと引き換えに、葵のことを固く口止めしました。

それから10年。
その間も、いつおふじが打ち明けてくれるのを待っていた。
みすずが葵に似てきてから、ようやく打ち明けてくれたものの、反省も後悔もない、憎々しげな言い様に心底愛想をつかしたのだと。

つまり、湊屋は未だに葵を囲っているわけで、女遊びはすべてカモフラージュだった。
遊んでいたことは確からしい。
しかし、わたしは誰も不幸にしていない、と、堂々と宣言する湊屋を見て、おふじが可哀想だ、と漏らす平四郎。

船から下りた平四郎は、暗い岸に幽やかに佇む女性を見ます。
おふじでした。

平四郎の推理シーンや湊屋の回想シーンに登場する、ヒステリックな女性とはイメージが違います。
今までの姿は、男たちから見たおふじ。本当のおふじとは違うのかもしれません。

さて、こうして、葵のことは、平四郎の胸のうちにだけ仕舞われることとなったのです。

おくめは、お徳に感謝しつつ、はかなくなりました。
差配人の職から解き放たれた佐吉は、結婚することになったそうです。長吉も一緒です。
仁平は、新入りの囚人として苦労しているそうな。
最後に残ったお徳は、佐吉の世話で、すぐ近所の長屋、かつておくめが住んでいた部屋に引っ越すことになりました。

父を看取った太助の妹、お露が手伝いにやってきました。
彼女も全部ではないけれども、少なくとも太助の事件の真相を知る人間の一人ですが、何も知らぬず、行方不明になったままの久兵衛を案じるお徳に・・・何も言わず、ただ頭を下げるのみでした。

そんなお露の姿をこっそり見守りつつ、お徳の店に訪ないを入れた平四郎に、お徳は、がらんとしてしまった鉄瓶長屋に、ふらっと現れた、おかしな女を見たことを告げます。

お徳が、何のようだい、と問い詰めると、その女は、自分はここへ足を踏み入れられない身なのだけれども、ここがなくなると聞いたので、見に来たのだ、と微笑みながら答えたそうです。
かつては大勢の住人たちが生き生きと暮らした場が、今や抜け殻となってしまった寂寥感を噛み締めていたお徳には、大事な場所をひかやかすように見る女の態度に肝が焼けて、思わず手にした熱い甘湯を撒いて追いたててしまったとのこと。

「まるで幽霊のようだった。」

真相を知らないはずの弓之助。でもピンときたのでしょう、葵では、とこっそり平四郎に囁きましたが、平四郎の目配せに、うなずきました。

ラストは、廃墟となった鉄瓶長屋。
ここで暮らしていた人々は、今は別の場所でそれぞれに、今までと同じように一生懸命生きている。
しかし、一人の男のわがままがなければ、今でも変わらぬ生活があったはず。

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粗筋は大体こんな感じでした。

湊屋曰く悪妻のおふじは、自分の気持ちをうまく表現できないおじょうさまで、本当は夫にほれ込んでいた。
その夫が実の姪と睦まじくなるとは、普通の人間でも悋気を起こしても当たり前でしょう。
不倫以降、ますます素直になれなくなってしまったおふじの気持ちを、全く理解しない湊屋。

例え悶着が起きようと・・・そもそもその悶着の責任の一端は湊屋自身にあるのです・・・、葵が生きていることを知っていたら、少なくともおふじの心は軽くなったはずなのに。
ずっとおふじに「人殺し」の重荷を着せつつ、知らぬふりをして、カモフラージュの浮気までして、妻がどう出るかを待つなんて、湊屋の心はどこか壊れているように思いました。
おふじは本当は真相にも気がついているのではないでしょうか。

男たちがイメージしたおふじが実際のおふじとは違ったように、葵もまた、違いました。
お徳の前に現れた葵。彼女なら、叔父と知りつつ誘惑したかもしれない。
しかし、その葵も「死人」にされ、二度と世間には出てこれなくなっているのです。

湊屋にとっては、「ぼんくら」なはずの平四郎が動き出したことは、太助に続く想定外のことだったのでしょう。
そこで平四郎を泳がせることにし、最終的に長屋を掘らせるように仕向けて、煩い仁平を排除した・・・ような感想を原作を読んだ時は持ちましたが、そこは曖昧になっていました。
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湊屋、おふじ、葵のねじくれた関係。
彼らの関係に翻弄された佐吉、お徳たち。
おくめの病み果てた姿、はかない人生には、涙。

しかし・・・最後の最後に、あれ?という部分が残ってしまいました。

まず、葵と似てきたがために母に疎んじられ、佐吉のところに押しかけてきたみすずのその後を描いてないこと。
かなりインパクトのあるキャラだし、事件解明に向けての重要なファクターだったのに。

その上に、佐吉の、最後の最後での、いきなりな結婚宣言。
最初の頃、官九郎と文のやりとりをしていたのがその相手なのでしょう。
別に相手を登場させなくでもいいのですが、みすずとの決着は見せて欲しかったです。原作がどうであれ、ドラマとして。

原作がどうであれ、という部分はもう一つあって、太助殺し。
お徳を守ろうとする気持ちがあれほど強いのに比べると、冷たすぎる気がしました。
特に長屋の問題児だった、という描写もありませんでしたし。

太助と言えば、もし、太助が久兵衛と正次郎の喧嘩をとめなければ、どういう計画が進められたのかが、はっきりしなかったです。
ヤクザ者が出入りするような長屋には怖くて居てられない、という風にもっていくつもりだったのでしょうか。それだとおふじや仁平に怪しまれそうな気がしますが・・・そこに権吉の賭け事、壷信心などを絡ませることで本心を眩ませるつもりだったのだろうと、脳内補填しました。

佐吉と葵のすれ違いは、原作でもわりとさらっと描いていました。きっとこの時すでに続編「日暮らし」の構想があったためだろうと思います。
ドラマとしてはすこし淡すぎる感はありました。佐吉の存在感が薄くなったというか。
それだけ原作に誠実だった、とも言えます。

最後こそ、ちょっと詰めが甘かったように感じましたが、細かい心理描写と丁寧な映像は見応えがありました。

派手な立ち回りの一切ない時代劇。
好みはあるでしょうが、自分は好きです。
これからも人情時代劇(この作品は異色でしたけれども)のドラマ化を期待しています。

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2014年12月19日 (金)

ホビット 決戦のゆくえ:映画(備忘録)

2014年 アメリカ 145分 原題「The Hobbit: The Battle of the Five Armies」

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公式サイト

原作:J・R・R・トールキン/訳:瀬田 貞二「ホビットの冒険」(岩波少年文庫)
監督:ピーター・ジャクソン/脚本:フラン・ウォルシュ、フィリッパ・ボウエン、ギレルモ・デル・トロ、ピーター・ジャクソン/製作: ピーター・ジャクソン、フラン・ウォルシュ、キャロリン・カニンガム、ゼイン・ワイナー/共同製作:アラン・ホーン、トビー・エメリッヒ、ケン・カミンズ、キャロリン・ブラックウッド/撮影:アンドリュー・レスニー/音楽:ハワード・ショア/コンセプチュアル・デザイン:アラン・リー、ジョン・ハウ/特殊メイク:リチャード・テイラー
出演:マーティン・フリーマン、リチャード・アーミティッジ、イアン・マッケラン、ベネディクト・カンバーバッチ、ケイト・ブランシェット、オーランド・ブルーム、エイダン・ターナー、エバンジェリン・リリー、ピーター・ハンブルトン 他

ビルボ・バギンズ、トーリン・オーケンシールドら旅の一行は、邪龍スマウグからドワーフの故郷を奪還することに成功するが、怒りに燃えるスマウグは町を襲う。スマウグから取り戻した財宝に執着するトーリンは、友情や名誉も犠牲にしても財宝を守ろうとし、その行為をいさめようとするビルボは危険な選択をせねばならなくなる。そうした中、魔法使いのガンダルフは、さらに恐るべき存在である冥王サウロンの復活に気付いていた。サウロンはオークの大群を放ち、その危機にドワーフやエルフ、人間といった中つ国に生きる各種族は、わだかまりを捨てて団結するか、さもなくば滅びるか、究極の決断を迫られる。(映画.comより)

@TOHOシネマズ

原作概読。少しですがネタばれしているので、ご注意ください。
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三部作の最終章です。ついに終わってしまいました。

原作にはない設定の部分をほとんど忘れてしまっていて、映画が進むうちに思い出しました。
そうーだ、タウリエルとキーリはいい感じだったんだ、とか・・・(汗)

以下、三部作の総括を兼ねて。

「指輪物語」及び「LotR」を見てしまっているので、どうしても見比べてしまいました。

まず、地理的スケール感が小さかったように感じます。
原作「ホビットの冒険」も「指輪物語」を読んだ後では小さく感じられるので、仕方がないことなのですけれども。←本当は、ホビット庄からはなれ山(エレボール)までもかなりの距離があるし、ダインの居住区やドル・グルドゥアなどを入れるとかなりなスケールなのですが、そのことがわかったのは大人になってからでした。でも、幼児期の印象が中々薄れなくって。

次に「役者」が不足していたかな、と。
キャスティングではありません。キャラクターのことです。
「LotR」三部作は、各作品に主役以外に核となる人物が複数いたため、重厚さを感じたのですけれども。
でも、これも原作の作りがそうだから、仕方がないことで、原作に忠実にしようとすればするほど「ホビット」には、所謂萌キャラがいなくなっちゃうのね(大汗)

そういう縛りの中で、キーリを萌キャラに仕立てたのは、成功していたと思います。

そして、最後の「五軍の合戦」。
大鷲さんたちが敵をなぎ倒すところをもっと見たかったかなぁ。
せっかくビヨルンさんも来てくれたのに、戦いぶりが映ったのは一瞬でした。
でも、映画のメインはトーリンとアゾクの決闘だから仕方がないかも。

アゾクとボルグ、親子だからなんだけれども、良く似ていて、どっちがどっちっかわからなくなったりしました。
そもそもアゾクはこの物語には登場しないのですけれどもね、ま、それはいいとして、ボルグは?
原作ではビヨルンに倒されるのです。それだとキャラクターバランスが悪くなるから省かれたのでしょう。だったら別のパターンで倒して欲しかったです。それとも映画の世界では生き残っていて、サウロンの側近になったのかも?

で、確認できなかったのは、アーケン石の行方です。
埋葬シーンがなかったから、よくわからなかった。
あれだけトーリンが固執したのだから、ここはきっちり描いて欲しかったです。

と、まあ色々突っ込みましたが、面白かったです。

バルドとスマウグの戦い、金に惑わされるトーリン。
中でもドワーフたちの陣形の取り方が、格好いい!というか、すごく納得しました。
エレボールの宮殿は言うまでもなく、第一部の冒頭で破壊された谷間の国の廃墟の造形も、さすがです。
カルン・ドゥームの廃墟が見れたのも眼福。
かつて「ストライダー」の故国を滅ぼし、人間とエルフによる同盟軍によって滅ぼされた都。レゴラスの母が倒されたのは、この時の戦いでしょう。(レゴラスは原作には登場しませんけれども)

その、友情出演のレゴラスは大活躍でした。
一番びっくりしたのは、ガラドリエル様。そうね、実は彼女も指輪の持ち主なのだから。

切迫した状況の中で、トーリンが、ビルボの暖かい家を朗ずるシーンには、思わず涙しました。

大冒険が終わって帰り着いたホビット庄の美しいこと。

こうして「行きて帰りし物語」が終わった後、ビルボの手元にはあの指輪が残り、LotR第一部に続くわけです。
LotRを見ていない人は、指輪やミスリム(の胴着)、と言った伏線の意味がわからず、中途半端に感じたかもしれません。
特にミスリム。映画の中では、トーリンがたいそうに手渡したのに、ビルボは結局使わずじまいでしたからねぇ。

原作の性質上、「LotR」の壮大なプロローグになるのは仕方がないのですけれども。
正直言って、この三部作だけで完結していないのは、キツイかもしれません。
あ、でもSWシリーズなど、映画としての先例はいくらでもあるから、そんなに気にすることないのかな。好きだからこそ、杞憂してしまいました。(大汗)

LotRが見たくなりました。

何より、このような壮大な作品を作り上げてくれたP・ジャクソンとスタッフに、感謝。
初志貫徹するために要した莫大な資金とパワーを想像すると、目が眩みそうです。

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ホビット 竜に奪われた王国 (備忘録)
ホビット 思いがけない冒険 (感想を含むメモ)

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