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2014年12月20日 (土)

ぼんくら 第十話 最終回「さよなら鉄瓶長屋」

公式サイト

一連の事件の真相に迫りつつあった平四郎(岸谷五朗)であったが、八百富の床下に葵(佐藤江梨子)の遺体が埋まっているという予想ははずれ、八方塞がりとなっていた。そこへ、今まで身をくらましていた元差配人の久兵衛(志賀廣太郎)が訪ねてくる。九兵衛は湊屋総右衛門(鶴見辰吾)と会ってほしいと切り出す。いよいよ疑惑の本丸である総右衛門との対面を果たす平四郎。そこで語られた真相は壮大だが虚しい事情をはらんでいた...。(公式サイトより)

原作既読です。

弓之助が正次郎の遺体からとった歯型が、仁平と一致して、仁平はお縄となりました。
しかし、葵の遺体は依然として見つからない・・・

そんな時、久兵衛が平四郎を、湊屋にあって欲しいと訪ねてきてきます。
屋形船で初対面する平四郎と湊屋。
湊屋に請われて、自分の推理を語る平四郎。
太助を殺したのは影番頭の房吉であることも指摘しましたが、追求しませんでした。
なぜなら、湊屋を巻き込まぬために、必ず久兵衛が自分がやったと申し出るだろうから。
真実でない自供など、嘘に嘘を兼ねるだけだ、と。

彼ら、奉公人には世間の常識は通じない。
お店の、主人のためなら、人殺しも辞さない連中なのです。

さすがでございます、おおよそその通りでございます、と湊屋。

しかし、ひとつだけ違うところがある。

それこそが自分のの知りたいこと。それがわかれば、後はどうなったっていい、と、平四郎。

ずっと久兵衛や房吉を通じて平四郎の人柄を聞いていたのでしょう、平四郎の口の堅いことを信用した湊屋が語った真実とは

葵は生きている。

湊屋の語る真実はこうでした。

提灯屋で葵と会ったおふじは諍いの末、葵の首を絞めてしまった。
気を失った葵を、殺してしまったと思い込んで、その場を逃げ去るおふじ。
しかし、女の非力さゆえ、葵は息を吹き返したのです。

葵から事情を聞いた湊屋は。
おふじが、もし葵がまだ生きていることを知ったならば、またひと騒動起きて、これからも悶着が続くだろう。
でも、もし、おふじが「葵を殺した」ことを打ち明けてくれたならば、葵が生きていることを明かそうとは思ってはいたのですが、失踪、ということにしてしまったことにすっかり落胆した湊屋。
葵を死んだことにし、誰も知らぬところへ匿ったのです。

7年後、目を患って店じまいする提灯屋の地所を買い、長屋を建てる湊屋。
提灯屋には、今後の面倒を一切見ることと引き換えに、葵のことを固く口止めしました。

それから10年。
その間も、いつおふじが打ち明けてくれるのを待っていた。
みすずが葵に似てきてから、ようやく打ち明けてくれたものの、反省も後悔もない、憎々しげな言い様に心底愛想をつかしたのだと。

つまり、湊屋は未だに葵を囲っているわけで、女遊びはすべてカモフラージュだった。
遊んでいたことは確からしい。
しかし、わたしは誰も不幸にしていない、と、堂々と宣言する湊屋を見て、おふじが可哀想だ、と漏らす平四郎。

船から下りた平四郎は、暗い岸に幽やかに佇む女性を見ます。
おふじでした。

平四郎の推理シーンや湊屋の回想シーンに登場する、ヒステリックな女性とはイメージが違います。
今までの姿は、男たちから見たおふじ。本当のおふじとは違うのかもしれません。

さて、こうして、葵のことは、平四郎の胸のうちにだけ仕舞われることとなったのです。

おくめは、お徳に感謝しつつ、はかなくなりました。
差配人の職から解き放たれた佐吉は、結婚することになったそうです。長吉も一緒です。
仁平は、新入りの囚人として苦労しているそうな。
最後に残ったお徳は、佐吉の世話で、すぐ近所の長屋、かつておくめが住んでいた部屋に引っ越すことになりました。

父を看取った太助の妹、お露が手伝いにやってきました。
彼女も全部ではないけれども、少なくとも太助の事件の真相を知る人間の一人ですが、何も知らぬず、行方不明になったままの久兵衛を案じるお徳に・・・何も言わず、ただ頭を下げるのみでした。

そんなお露の姿をこっそり見守りつつ、お徳の店に訪ないを入れた平四郎に、お徳は、がらんとしてしまった鉄瓶長屋に、ふらっと現れた、おかしな女を見たことを告げます。

お徳が、何のようだい、と問い詰めると、その女は、自分はここへ足を踏み入れられない身なのだけれども、ここがなくなると聞いたので、見に来たのだ、と微笑みながら答えたそうです。
かつては大勢の住人たちが生き生きと暮らした場が、今や抜け殻となってしまった寂寥感を噛み締めていたお徳には、大事な場所をひかやかすように見る女の態度に肝が焼けて、思わず手にした熱い甘湯を撒いて追いたててしまったとのこと。

「まるで幽霊のようだった。」

真相を知らないはずの弓之助。でもピンときたのでしょう、葵では、とこっそり平四郎に囁きましたが、平四郎の目配せに、うなずきました。

ラストは、廃墟となった鉄瓶長屋。
ここで暮らしていた人々は、今は別の場所でそれぞれに、今までと同じように一生懸命生きている。
しかし、一人の男のわがままがなければ、今でも変わらぬ生活があったはず。

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粗筋は大体こんな感じでした。

湊屋曰く悪妻のおふじは、自分の気持ちをうまく表現できないおじょうさまで、本当は夫にほれ込んでいた。
その夫が実の姪と睦まじくなるとは、普通の人間でも悋気を起こしても当たり前でしょう。
不倫以降、ますます素直になれなくなってしまったおふじの気持ちを、全く理解しない湊屋。

例え悶着が起きようと・・・そもそもその悶着の責任の一端は湊屋自身にあるのです・・・、葵が生きていることを知っていたら、少なくともおふじの心は軽くなったはずなのに。
ずっとおふじに「人殺し」の重荷を着せつつ、知らぬふりをして、カモフラージュの浮気までして、妻がどう出るかを待つなんて、湊屋の心はどこか壊れているように思いました。
おふじは本当は真相にも気がついているのではないでしょうか。

男たちがイメージしたおふじが実際のおふじとは違ったように、葵もまた、違いました。
お徳の前に現れた葵。彼女なら、叔父と知りつつ誘惑したかもしれない。
しかし、その葵も「死人」にされ、二度と世間には出てこれなくなっているのです。

湊屋にとっては、「ぼんくら」なはずの平四郎が動き出したことは、太助に続く想定外のことだったのでしょう。
そこで平四郎を泳がせることにし、最終的に長屋を掘らせるように仕向けて、煩い仁平を排除した・・・ような感想を原作を読んだ時は持ちましたが、そこは曖昧になっていました。
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湊屋、おふじ、葵のねじくれた関係。
彼らの関係に翻弄された佐吉、お徳たち。
おくめの病み果てた姿、はかない人生には、涙。

しかし・・・最後の最後に、あれ?という部分が残ってしまいました。

まず、葵と似てきたがために母に疎んじられ、佐吉のところに押しかけてきたみすずのその後を描いてないこと。
かなりインパクトのあるキャラだし、事件解明に向けての重要なファクターだったのに。

その上に、佐吉の、最後の最後での、いきなりな結婚宣言。
最初の頃、官九郎と文のやりとりをしていたのがその相手なのでしょう。
別に相手を登場させなくでもいいのですが、みすずとの決着は見せて欲しかったです。原作がどうであれ、ドラマとして。

原作がどうであれ、という部分はもう一つあって、太助殺し。
お徳を守ろうとする気持ちがあれほど強いのに比べると、冷たすぎる気がしました。
特に長屋の問題児だった、という描写もありませんでしたし。

太助と言えば、もし、太助が久兵衛と正次郎の喧嘩をとめなければ、どういう計画が進められたのかが、はっきりしなかったです。
ヤクザ者が出入りするような長屋には怖くて居てられない、という風にもっていくつもりだったのでしょうか。それだとおふじや仁平に怪しまれそうな気がしますが・・・そこに権吉の賭け事、壷信心などを絡ませることで本心を眩ませるつもりだったのだろうと、脳内補填しました。

佐吉と葵のすれ違いは、原作でもわりとさらっと描いていました。きっとこの時すでに続編「日暮らし」の構想があったためだろうと思います。
ドラマとしてはすこし淡すぎる感はありました。佐吉の存在感が薄くなったというか。
それだけ原作に誠実だった、とも言えます。

最後こそ、ちょっと詰めが甘かったように感じましたが、細かい心理描写と丁寧な映像は見応えがありました。

派手な立ち回りの一切ない時代劇。
好みはあるでしょうが、自分は好きです。
これからも人情時代劇(この作品は異色でしたけれども)のドラマ化を期待しています。

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