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2014年10月 1日 (水)

おそろし―三島屋変調百物語 最終夜「家鳴り」

公式サイト

兄・喜一(石垣琢磨) と久しぶりに再会したおちか(波瑠)。しかし、喜一がもたらした話は、奇妙なものだったで、もしやと思い、おちかのもとを訪ねたのだった。その頃、越後屋の清太郎(川口覚)は、おたか(小島聖)の様。実家の旅籠に松太郎(満島真之介)の幽霊が出始めたというのだ。松太郎の幽霊は、どこかへ向かうと言うの子がおかしなことに気づき、おちかを、越後屋の座敷牢にいるおたかと会わせる。おたかの瞳の中に異様な人影を見たおちかは、ひとり不思議な別世界へと迷い込む...。(公式サイトより)

原作概読です。

最終話ですので、せめてポイントになるセリフのみでも抜き出そうとしたら、めちゃくちゃ量が多くなってしまって(汗)
完璧にはとれませんでした。
.

おちかから、百物語を聞かされていると聞いて喜一は怒ります。
ただでさえ惨い過去があるのに、何だってそんな酔狂なことを。怪は怪を呼ぶというのに。
しかしおちかはなだめます。

無理強いじゃないし。
最初のうちはわけがわからなかくって腹も立ったけど、今は違う。

不幸なのは、私だけじゃないってことでちっとは救われたってことか?と喜一。

そんなちまちましたことじゃないの。
うまく言えないけど、二との話を聞くことで、自分が怖がっているものの正体を素人しているんだと思う。
正体がわからないで、闇雲に怖がって逃げ回っているより、そのほうがいいってことがわかってきて。

強くなったおちか。
それでも喜一は、何か怖いものを見なかったか、と心配します。
それは、松太郎の幽霊が丸千の喜一の下に現れて、自分でもよくわからないうちに呼ばれて、迷い出てきてしまった、と言ったからでした。
「そっちに参ります。」と言って消えた松太郎。
そっちとはどこなのか、おちかのところじゃないのか、と心配して喜一は三島屋へやってきたのでした。
でも、おちかは松太郎の幽霊には会っていない。

どうやら、松太郎の幽霊が現れはじめたのは、おちかが松田屋さんの話を聞いた頃らしいことがわかりました。

それまでは思い出すというより、ふいっと浮かんだ記憶を、辛くて悲しくて大急ぎで押し隠していたのだけれども。
変わり百物語をはじめてから、自分で思い出すようになって、しっかり見詰めるようになった。
だから私が松太郎を呼んで、丸千に出てきたのかもしれない。

だったら、なぜ今ここに松公がいねえんだ、と不審がる喜一。
そこへ、おたかの様子がおかしいため、おちかの身を案じた清太郎が駆け込んできます。

伊兵衛に炊きつけられて、清太郎を妹婿として値踏みする喜一。
きっと良助の時もそうだったのでしょう。
一度目の縁談の時は、兄として、とても妹の婿にはできないと思ったから。
二度目の時は、これなら大丈夫、と思ったから。
そこに松太郎の存在が入る余地はなかったのです。

清太郎曰く、おたかが、お客様が来る、その人の名は松太郎、おちかさんの知ってる人、と呟いたそうで、しかも松太郎は死人だと言うのです。
「あの子は死人に憑かれているから。」
だからおちかも"こちら"に来る・・・

なぜ、と不審がる伊兵衛 、お民、喜一と清太郎。

安藤坂のお屋敷が人の魂を求めているから。
そして私はおたかさんを知ってしまったから。
みんな繋がっているの。
あのお屋敷はそういう場所なのよ。
燃えてなくなったお屋敷は、おたかさんの中にあるの。

おちかと喜一は清太郎とともに越後屋に乗り込みます。

座敷牢、と言っても、暗い穴倉のようではなく、本当に格子をはめただけの座敷にぼんやりと座るおたか。
そのおたかの瞳の中に、少女の姿を見、次に松太郎を見てしまったおちか。
その時、家鳴りがして・・・おちかは忽然と姿を消してしまいます。
あわてふためく喜一と清太郎。

おちかは、おたかの中にあるお屋敷にいました。

少女のおたかの後を追って、誰もいないお屋敷の中を走り回るおちか。

ふと視界が開けると、色とりどりの着物が虫干しされている庭。
少女のおたかがおちかを誘おうとしますが・・・

「あんた、一人じゃなかったね。ずるい、うそつき。」

ふと土蔵を見ると、入り口におたかと松太郎が立っている。
ふらふらと歩み寄るおちか。

しかし、その時、おちかの腕をとって止めるものがいました。
それは死んだはずの松田屋さん。
おちかはいつの間にか、曼珠沙華の花畑の中にいるのでした。

「この曼珠沙華の中に隠れていれば、大丈夫」

お墓の花、縁起が悪いと忌み嫌われる曼珠沙華が、今はおちかを守ってくれているのでした。
曼珠沙華が守り花となってくれているのは、松田屋さん、そして松田屋さんの気持ちを聞いたおちかの心が合わさったから。

着いてきてくれたのは松田屋さんだけではありません。
悲劇的な最期を遂げたお彩と市太郎も一緒です。

驚くおちかに。

「お嬢さんが聞いてくださったからですよ」
「私たちの胸の痛みを」
「生きていた時のあやまちへの後悔を」
「聞いて、わかってくださった」
「心のうちで涙を流してくださった」
「そんな酷いことは人ごとだと、愚かで忌まわしいと、顔を背けず」
「わがことのように悼んでくださった」
「私どもの罪は、お嬢さんの魂の一部になり」
「涙で清められました」
「お嬢さんのおかげで、解き放たれたのです」

口々に礼を述べる三人。

「おちかさんを苦しめているものが呼ばれて、ここに来ている」

と、松田屋さん。

松太郎・・・思わず松太郎を庇うおちか。

「でも、松太郎のしたことがお嬢さんを苦しめている
思いは別でも、しでかしたことは消しようもありません
お嬢さんを苦しめたことで、松太郎もまた苦しみ、迷っている
屋敷はそういう魂を欲している」

ならば、松太郎も放ってはおけません。
みなでここを出て、屋敷をからにしましょう。

その時、鏡が割れました。
お吉の魂が外に出られた、そして宗助もやってきた、とお彩と市太郎。

「おちかさんが思ってくれたから」

お屋敷へ戻るおちか。
長い間、わけもわからず一人ぼっちだったことを怖がるお吉を宗助に任せます。

おたかを探しつつ曼珠沙華の花畑にやってきた清六を迎える松田屋とおちか。
現世では全く見ず知らずの三人ですが、今はおちかを通じて親しき仲になっています。

そこへ辰二郎一家もやってきました。

かつて起こった惨劇の跡形もなく、のどかに挨拶を交わす清六と辰二郎。

子供のおたかさんは一人で一家を守ろうとしていたんですよ。

それで、逆に餌として囚われてしまった。

非道です、ずるいことです。

義憤するおちかに、松田屋さん。

「この屋敷のあるじは、そういうものなのです」

松太郎を連れ出さねば、この屋敷を打ち負かさねば。

「お嬢さんが私たちにしてくださったことを、今度はこの屋敷のあるじにしてやってください」

と、蔵の中からおちかを呼ぶ、松太郎とおたかの姿が。

おちかは、凛と黒白の間の作法を踏んで、蔵にのぞみます。

そんなおちかを、本当は俺を恨んでいるだろう、と鼻で笑う松太郎。
しかし、おちかは負けません。

松太郎さんではない、誰か。あなたはどなたです。
松太郎さんの中に隠れているのは!

赤い光が増して・・・崩れ落ちる松太郎。

我に返り、どうしてこんなところに呼ばれたのだろうと、怯える松太郎の手をとり、あやまるおちか。

思いつめてしまったのは私のせいですよ。
私の驕り、浅ましさ。
私だけじゃない、兄も・・・

そこへ家鳴り。

「うまいこというな、この尻軽女」

松太郎の表情が一変し、おちかの首を絞めはじめます。
おたかが、松太郎の腕に噛み付いて、おちかを助けました。

再び我に返った松太郎は、泣きむせびます。

「俺ははぐれ者でした。生まれてこない方が良かったくらいだ

 

俺を崖から捨てたのは、おやじです

 

丸千のみなさんにはどうしても言えなかった
言ったら、またみなさんにも捨てられるような気がして
親に捨てられるような子を、人様が大事にしてくれるはずがない
だから言えなかった

 

それが俺のひがみになった、怯えになった
でも、丸千のみなさんはこんなはぐれもんに、いつも優しくしてくれた

 

なのに、どうしてあんなことをしでかしたのか
あの時、あの刹那、俺は人でなしになってしまった」

松太郎さんは私たちの家族でした。
松太郎さんが丸千に来てくれて、私は本当に嬉しかった。

また家鳴りがおき、松太郎の姿が消え、蔵の扉が閉まろうとします。
松田屋さんたちが必死で止めようとしますが、力およばず。
何とかおたかを外に出し、一人閉じ込められるおちか。
蔵には鍵・・・あの、いつの間にか空いてしまうという、あまりの禍々しさに清六が焼いてしまった鍵が独りでに掛かってしまいました。
思わず顔を見合わせる、師匠と弟子。

お静まりなさい。
私は逃げません。

おちかは、家鳴りの元と思われる大きな長持の蓋を開けました。
しかし。
中は・・・からっぽ。

こんなからっぽのものが、あなたの正体なのですか?
これがあなたのお話ですか?

その時、からっぽの長持の底がなくなり、その先に闇が黒く渦巻くとともに、ぶきみなすすり泣くような、歯軋りするような声が響き渡ってきました。

魅入られたように、底なしの闇をみつめるおちか。

私がここへ入ればあなたは満足なのね。
そして、私は苦しみから逃れられる・・・

長持の中に入ろうとした刹那、松太郎に止められました。

「入ったら、出られない」

いつものおちかに戻りました。

ちょっと弱虫になってたの。

そして長持の底に呼びかけます。

忘れられることが悲しいのでしょ。
忘れられていくことが、悔しいのでしょ。

 

私たちは、忘れません。
すべて遠い昔のこと。
悲しみ、苦しみ、恨みと怒り。
それはすべて、時を越えて残ります。

 

あなたもここから出たいのですね。
私と一緒に外へ出ましょう。

その時、蔵の鍵は清六と辰二郎の手によって、扉が開きました。

そのまま、振り返らすに外へ出ましょうと、松田屋さん。

蔵の扉が放たれた今。
おちかとおたかを残して、曼珠沙華の花畑のかなたに次々と消えていく人々。
おたかはやっと家族にお別れを言うことができました。

何もかも終わった、と思ったその時、辰二郎を惑わし、度々おちかの周囲を伺っていた「番頭」・・・謎の男が姿を現します。
その正体は。

「私はあきんど、私が仕入れて売るものを、欲しがる人たちへ与える。
二つの場所を繋ぐ道筋で、お客様を相手にしている。」

二つの場所・・・あの世とこの世・・・

「あなたのような人がいるおかげで、私の商売も成り立つんです。あきんどですよ。三島屋さんと同じ。」

商売?お屋敷のやってきたことを知っているおちかは、もちろん納得がいきません。

「けどね、おちかさん。
良助さんのことはどうでもいいんですか?
あの人は、丸っきり、殺され損だ。
あんたが松太郎を許したいとばっかり思うもんだから、良助の怨みと悲しみは、棚上げだ。」

謎の男の顔が一変、良助になりました。

「おちか
お前は松太郎を許すことで、自分を許そうとしている
全部自分の都合じゃないか
俺はどうなるんだ」

あなたは良助さんじゃありません!
良助さんを忘れることは、決してありません。

「おちか、おれは・・・」

ここで、謎の男に戻りました。

「あっという間に殺されちまったから、迷う暇もなかったってことか。
仕方がない。
これでいよいよ御しまいですな。

 

あんたはこれからも生きていく。
また会う機会がありそうだ。
あんたの話は終わっちゃいない。
あんたとの商いは、この先、まだまだ続くでしょう。これからが楽しみだ。
腹の底から、楽しみですよ。」

.

お屋敷には、かつてそこで暮らしていた人たちの想いが渦巻いていた。
しかし、時がたち、悪い噂ですら、思い出す人々も稀になってしまった。
忘れ去られる悲しみから、次々と新たな悲しみを巻き起こしていたのでしょうか。

おちかに話を聞いてもらって救われた人々。

文字通り、憑き物が落ち、穏やかな表情になったお彩と市太郎。
この二人は姉と弟として生まれてきたのが間違いだったのでしょう。悪縁、とでもいいましょうか。
しかし、その悪縁も清められました。
お吉はお彩と夫のことを知らぬまま、閉じ込められていたのでしょうか。
そうであっても、今は嫉妬や怨みは浄化されたようです。
現世での確執からの解放。

清六と辰五郎の、のどかな挨拶には、思わず涙しました。
成仏する、ということとは、こういうことなのかもしれません。
自分の肉親たちも、こういう表情で旅立ったと思いたい・・・

松太郎の、おちかへの執着心が、男女のことではなく、自分の存在価値への自信のなさから生まれたものだったのが、哀れでした。
丸千にしか、自分の居場所がない。
そう思い込んでしまった、思わざるおえない環境に育った松太郎。
自分の存在が否定されることへの僻みと怯えの心の隙に、魔が入ってしまった。
これは松太郎に限ったことではない、という怖さも感じました。

聞き手の魂を救ったおちか。

負のオーラを出している人には、なるべく近づかないようにしているわが身を振り返ってみて。
相手の話をすべて相手の立場になってきちんと聞く、というのは大変なことだなあ、思わずにはおれませんでした。
しかも、ブラックホールのような悲しみ、苦しみ、恨みと怒りをも受け止めるとは。
考えさせられました。

そして、自らも闇を抱えていたおちか。
だから次の餌として狙われました。
謎の男は、悲しみのあまり怨みと化した魂に、新たな、闇を抱えた魂を「与えている」。

仕入れて売るものを、与えているって、意味深です。
魂を仕入れて、売るのでしょうか。

今回は安藤坂のお屋敷に打ち勝つことができましたが・・・
良助のことは、これで本当に終わったのでしょうか。
おちかは、解き放たれていない怨みや悲しみが渦巻くこの世で、これからも生きていかねばなりません。
新たな闇に巻き込まれ、悲しみ、怨みを抱え込むこともあるかもしれない。

原作はまだ二作目「あんじゅう」までしか読んでいません。
二作目は連作短編だった一作目とは違って、独立した短編集です。
その中に、おちかに良助の影を感じさせる人物も登場するのですが、思い過ごしであって欲しい、と願わずにはおれませんでした。
謎の男は、三作目「泣き童子」に登場するようです。
.

原作に非常に忠実で、かつドラマ化にあたっての緻密な計算が隅々まで行き渡った脚本でした。
まさしく本の世界に迷い込んだがごとくでした。
メインライターの金子さんは演出も手がけておられたのですね。
怪談特有の、シーンとした空気感に魅入られました。

キャスティングも良かったです。
黒白の間の語り部たちの話には居住まいを正して聞き入りつつ、三島屋さんたちの明るさと日常に救われました。
特にシリーズの核になっているおちかを演じた、波瑠さんの、か細いけれども、凛とした佇まいが素晴らしかったです。

ぜひ続編を期待したいところなのですが、原作を読むと、そのままドラマ化する、というのは難しいような気もしました。
でも、多少アレンジしてもよいので、ぜひ作って欲しいです。
今回と同じスタッフなら、アレンジしてあっても安心して見れると思います。

スタッフ、キャストの皆さん、ありがとうございました。

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