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2014年10月

2014年10月31日 (金)

まほろ駅前狂騒曲

公式サイト

Photo


原作:三浦しをん「まほろ駅前狂騒曲」(文藝春秋)
監督:大森立嗣/脚本:大森立嗣、黒住光/プロデューサー:土井智生、吉村知己/撮影:大塚亮/照明:水野研/美術:平井亘/音楽:岸田繁
出演:瑛太、松田龍平、高良健吾、真木よう子、本上まなみ、奈良岡朋子、新井浩文、三浦誠己、古川雄輝、横山幸汰、岩崎未来、水澤紳吾、大西信満、市川実和子、伊佐山ひろ子、麿赤兒、松尾スズキ、大森南朋、岸部一徳、永瀬正敏

三浦しをんの同名ベストセラーを瑛太&松田龍平主演で映画化した「まほろ駅前多田便利軒」、その続編として製作されたテレビドラマ「まほろ駅前多田番外地」に続くシリーズ第3弾。
まほろ市で小さな便利屋を営む多田啓介のもとに、変わり者の同級生・行天春彦が転がり込んできてから3年目。多田は行天の元妻から、行天さえも会ったことがない彼の実娘はるの子守りを依頼されてしまう。一方、まほろ市の裏番長・星からは、新興宗教団体を前身とする謎の野菜販売集団の極秘調査を押しつけられる。かつてない厄介な依頼に悪戦苦闘するなか、バスジャック事件にまで巻きこまれてしまい……。
監督は「まほろ駅前多田便利軒」も手がけた大森立嗣が続投し、キャストにも高良健吾、真木よう子、本上まなみ、大森南朋ほか映画版やテレビ版でおなじみの顔ぶれが再結集。さらに、行天の過去の秘密を知る謎の男役で永瀬正敏が登場。(映画.comより)

@TOHOシネマズ

原作「まほろ駅前狂騒曲」は未読です。
TVシリーズの感想は書いていませんが、映画と両作品の原作となった「まほろ駅前多田便利軒」と「まほろ駅前番外地」を書いて、やっと本作品の感想を書きます(汗)

「まほろ駅前多田便利軒(DVD)」感想メモ
「まほろ駅前多田便利軒」「まほろ駅前番外地」読後メモ

以下、ネタばれなしで簡単に。

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事務所兼自宅にしていたアパートが取り壊されることとなり、行天は警察に捕まった、と言うのがTVシリーズのラストでした。

映画は、何事もなかったかのように始まります。
いや、事務所が変わっていました。
以前は多田個人の部屋があったのだけれども、今回は小上がりみたいな所しかありません。
行天は相変わらず、ソファーに居ついています。

二人のペースは全く同じ。
前半は、行天の娘を預かる依頼を受けてしまったことを、子供嫌いの、いや、「子供を見ると殺意を覚える」行天に言えず、悶々とする多田を描いていて、まったりとコミカルでした。
あんなに悩んだのにいきなり・・・なところには、館内爆笑。

行天の元妻は、行天のことを名前の春彦から「はるちゃん」と呼んでいる。で、娘にも「はる」って名づけたものだものだから、ヤヤコシさ倍増(笑)
元妻は行天の意を汲んで、元々父娘をあわす気はなかったのでしょう。
しかし、やむを得ず、娘を二人に預けることにした・・・っていうのは「まほろ」ならではの設定。
元妻は二人を信頼しているわけです。
人柄は知っているし、しっかり働いてはいるものの、なにやら怪しげな匂いもぷんぷん漂う便利屋たちには預けないかも、と思ってしまう自分より、よほど人を見る目があります(汗)

後半は、シリーズの魅力である独特の長い長い間が、編集のせいか、ちょっともたれ気味になってしまい、バスジャックという派手な事件が起きるわりには、テンポが悪かったような気がしました。
ひとつひとつのプロットや映像は面白いのですけれども。

前作映画も情緒的なシーンがありましたけれども、バランスがとれていたような気がします。
本作は後半、ナンセンスなテイストとスラップスティックなスピード感が影を潜め、典型的な日本映画になっちゃったかな、と。
そう感じた反面、行天の無表情の奥にある想いが描かれていたようにも思いましたし・・・これは好みですね。
もう一度観たら、違った感想を抱くかも。

と、まあ、突っ込みは入れましたが、最後まで「まほろ」な世界は崩れず、二人と由良公たち、おなじみの面々に会えたこともあって、ほっこりと楽しめました。
原作小説の行間を映像化すると、あの「長い長い間」になるんだ、ということにも気がつきました。

行天って子供が苦手なのに、由良公だけは平気みたい。
行天にとっては、おしゃまな少女なんて、エイリアンだったんだろうなぁ。
ヒネた少年、由良公の方が、子供だと意識せずに付き合えるのかもしれません。もしくは、自分を重ねているのかも。
行天と娘の成り行きは、映画をご覧くださいませ(^^
あそこでああしてくれて、すっきりしました。
相手もすっきりしたようなのが、また、良かったです。

小説にしか登場しなかった曾根田のおばあちゃんこと、菊子さんがちらっと登場。
読後の感想と重複しますが、菊子さんの思い出エピはいつか作って欲しいです。

なんだかかんだと言いながらも、至福と時でした(^^;;
続編を期待しています。
できたら、TVシリーズと映画を交互に!!

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2014年10月30日 (木)

2014年7月の読書 その1

○新読

まほろ駅前多田便利軒 著:三浦 しをん(文春文庫)
まほろ駅前番外地 著:三浦 しをん(文春文庫)
黒澤明が選んだ100本の映画 著:黒澤 和子(文春新書)

○再読

マザー・グースの唄 著:平野 敬一(中公新書)

以下、敬称略です。

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「まほろ駅前多田便利軒」

まほろ市は東京のはずれに位置する都南西部最大の町。駅前で便利屋を営む多田啓介のもとに高校時代の同級生・行天春彦がころがりこんだ。ペットあずかりに塾の送迎、納屋の整理etc.―ありふれた依頼のはずがこのコンビにかかると何故かきな臭い状況に。多田・行天の魅力全開の第135回直木賞受賞作。(「BOOK」データベースより)

TVシリーズを見て、映画「まほろ駅前多田便利軒」を見てから、読みました。
氏の作品を読むのは初めてです。

ハードボイルドな小説だと感じました。
ハードボイルドの定義は難しいですが・・・感傷的な要素の多い、平成のハードボイルド。

映画の感想にも書いたことですが、おもに多田の視点で書かれている、つまり語り手スタンスのため、最初は多田の存在感は希薄に感じてしまいます。
それに相方の行天が何かと強烈すぎますし。

しかし、それは、多田から見た「行天」と言う人物が強烈だから、つまり多田の、行天への興味津々さが、読み手にグイグイと伝わるからなのだ、ということが次第にわかってきます。
つまり、多田が語る行天が面白いのです。
そして行天を「観察」することで、多田は過去の封印を解いていく。
徐々に、行天をあきれたり、心配したりする「多田」というキャラが浮かび上がってくるのです。
語り口のうまい、味わい深い作品でした。

星の恋人の話、子供取り違えの話など、TVシリーズに入れられたエピもありますが、大筋は映画どおり、いや、逆ですね、映画が原作に忠実に作られていました。
何より空気感が一緒。
映画には登場しないエピも、映画のごとく目に浮かべながら、思わず一気読みしてしまいました。

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「まほろ駅前番外地」

東京都南西部最大の町・まほろ市の駅前で便利屋を営む多田と、高校時代の同級生・行天。汚部屋清掃、老人の見舞い、庭掃除に遺品整理、子守も料理も承ります―。多田・行天の物語とともに、前作でお馴染みの星、曽根田のばあちゃん、由良、岡老人の細君が主人公となるスピンアウトストーリー七編を収録。 (「BOOK」データベースより)

TVシリーズのエピの半分くらいは、この短編集に入っているようです。
各話によって主人公が変わるというスピンアウト作品ですので、多田と行天の過去は前作のようにはがっつり描かれておらず、その分軽快に感じました。
とても面白かったです。

二人が主人公でないためか、映像化されていない話がまた、面白いんです。
星の日常が意外だったり、岡老人の細君が主人公の話にほのぼのしたり。

特に曾根田のおばあちゃんが便利屋とその助手に語る、若き日の恋物語が素敵でした。
若き自分を取り合う男性二人を、なぜか(笑)、多田と行天に振り当てて語るのです。
これは絶対映像で見たいです。

この本を読んだ直後にうたた寝した時に、夢の中でまほろのストーリーを鑑賞してしまいました。
どんな話を観たのかは忘れましたが、目覚めた時の、ほんわかとした幸せな気分は覚えています。
旅行に持って行くといいかもしれない(^^

両作品とも、まほろファンでまだ読んでおられない方にお薦め。

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「黒澤明が選んだ100本の映画」

巨匠・黒澤明は生前、自分の好きな100本の映画を選んでいた。『荒野の決闘』『欲望という名の電車』『ゴジラ』『ベン・ハー』『ゴッドファーザーPART2』『HANA‐BI』…古今東西の名作への思いを長女の和子さんが再現する。 (「BOOK」データベースより)

最近はほとんど映画評論の本を読んでいなかったのですが、なんとなく、購入しました。

名作百選、という企画には必ず入る誰もが認める名作から、ほとんど知られていない映画まで。
自分の目指すものと同じものを感じる作品から、自分の感性にはないものを感じさせる映画まで。
アンテナに引っ掛かった作品について娘、和子氏に語った言葉の数々。
その短評から、黒澤監督の作りたかった作品が見えてくるような気がしました。

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「マザー・グースの唄」

マザー・グースの唄とは英国伝承童謡の総称。それは格言あり、なぞなぞあり、ナンセンスあり、英語国民の生活感覚や言語感覚の機微に満ち、そのことばは現代英語のイディオムとなっている。こうした英語文化の基盤をなすものへの理解を欠いては、いかなる文化論も文学論もむなしい。本書はマザー・グースの唄を多角的に紹介し、伝承童謡が英語文化の中で果たした役割を考える、英語に関心をもつすべての人にすすめる好著である。(本書カバーより)

「マザー・グース」は、英米文学を深く理解しようと思うならば、知っておいた方がいい知識のひとつなのに、ほとんど何も知らないなあ、ということで昔、入門書として読みました。
すっかり内容を忘れてしまったので、再読。

唄の背景だけでなく、英国伝承童謡が「マザー・グース」としてまとめられた経緯では、政治情勢及び社会認識の変化により削られた唄や歌詞を変更された唄についても、平易な文章でコンパクトに語られています。

「マザー・グース」を英語教育に欠かせない教養だと痛感する著者は、日本の伝承童謡についても洞察しています。

・<前略> 他愛のない唄なのだが、口ずさんでいると、どこか一抹不可解なものが漂っているのを感じないわけにはいかない。

※ここで、著者は京都の古い盆唄を採り上げて、類似性を述べています。

・<前略> イギリス人の童謡に対する親炙の度合いは、日本人のわらべ唄や小学唱歌に対する親しみの度合いとは、桁違いといってもいいほど強いのである。

・英語圏で育った人なら、まず五十篇や百編うを知っているのがふつうであり、あまりにも生活や日常表現と一体になっているため、かえってそれをことさら意識することがないという状態なのでる。

・明治以降の学校教育がわが国の伝承文化(なにも童謡にかぎらない)に対して示した無理解と偏見の成果の一つが、今日におけるわらべ唄のほとんど全面的な消滅となっているのだと私はみている。

<中略>
イギリスの伝承童謡と日本のわらべ唄を並べてみると、生命ゆたかに継承されたものと無残に消滅させられたものというふうに対比したくなってくるのが、なんとしてもざんねんである。

 (以上、本書より抜粋)

初版は1972年。
当時とは英語教育は大きく変わったと思いますが、日本の伝承童謡についてはあまり変わらないような気がします。いや、もう、変われないのかもしれません。
いったん消滅した文化、特に口承文化を生き返らせるのは、本当に難しいです。

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読書:著者&編者別、アカサタナ順INDEX<あーさ>
読書:著者&編者別、アカサタナ順INDEX<たーわ>

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2014年10月29日 (水)

Nのために #02

公式サイト

2000年香川県青景島。東京の大学に進学しようと考える希美(榮倉奈々)は、新聞配達のバイトに励みながら、奨学金制度を受けることが出来ないかと動き始める。一方、成瀬(窪田正孝)は両親が経営する料亭・さざなみが閉店すると聞き、進路変更を余儀なくされてしまう。(公式サイトより)

原作未読です。

感想メインでザックリと書きます。
ザックリ、というわりには長いですけれども(汗)
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資金繰りに、そして頑固な夫との生活に疲れ果てた慎司の母が、家を出てしまいました。
家を継ぎ、父のような料理人になるつもりだった慎司は、覚悟はしていたものの、閉店ということが現実になってしまって、呆然となっています。
一方、希美は母に内緒でアルバイトをはじめ、自分の将来のために一歩一歩進み始めています。
しかし、念願の奨学金制度への道は厳しい。
母が離婚を拒否しているため、希美は書類上は裕福なまま。なので奨学金を受ける対象にならないのです。

もう、早く離婚すればいいのに!(怒)

そんな希美に、何か将来の参考になるものを探しに本土の本屋へ行くけれども、と、誘う慎司。
喜んで誘いに乗った希美は、本屋さんで奨学金に関する本を買い漁ります。
慎司は手ぶらでした。
何も浮かばないから、何を買えばいいのかもわからなかった。
とはいえ、楽しそうに商店街を歩く二人。
しかし、希美は、母に似た人が街角を歩いていく姿を、一瞬見かけます。島にいるはずなのに、まさか?

帰路、陽が傾きかけた海に浮かぶ島影を眺める二人。
やはり、水平線は見えない。
私は水平線が見たい、もっと上に行きたいと、初心を繰り返す希美。
進路を失って立ち止まっている慎司を励まします。

何でもいい、どんなちっちゃい野望でもいいから、今、思っていることを言ってみて。
慎司は、ふと、お祖母ちゃんが言ってたことを思い出します。

結婚した相手より、1年、1日でも多く相手のそばにいて、見守れ。
・・・こんなの野望とは言えないな、と照れる慎司に、

「結婚した人より後に死ぬ。」

微笑みながら復唱する希美。
慎司の思いは、野望リストに入りました。

「大人になったらどうなっとるんやろ。
今より楽しいとええな。
成瀬君も、私も、幸せやったらええな。」

二人の可愛い旅行は終わりました。

水平線の見える所。
気になります。
この時の希美にとってはイコール東京なのですが、東京は湾だから見えないんじゃないのかな?
お台場などの東京のベイエリアに行ったことがないので、わからない(大汗)
横浜だと、両端に半島は見えるだろうけれども、真ん中に水平線が見えるかも、なんて思考が横道に逸れかけたところで、またまた希美の母、早苗が、血圧の上がるようなことをしでかしてくれました。

希美が見かけたのは、やはり早苗だった。
クレジットカードを作って、バッグ、洋服、化粧品・・・買い物していたのです。

事情を知らない本土の人は、早苗の夫の地位だけで判断し、クレジットカードを作ったのでしょう。
早苗本人はまだ金融機関に借金をしていませんですし。

希美の怒りが頂点に達する前に、あやまる早苗。

あの家に戻るためには、必要なもの。
ごめんなさい、戻れないのはわかっている。
でも、どうしてもあの家に戻りたい。

早苗が固執するのは、夫、晋ではなく、あの家なのです。

早苗は家付き娘だから生まれ育った家に戻りたいのかな、と、気を静めて見ようとしたのですが、いやいや、あの豪邸は晋が建てたもの、つまり晋の甲斐性で立てた家であることを思い出して、余計に血圧が上ってしまいました。
晋の行動が許しがたいことにかわりはありませんけれども。

身を飾り立てること、すなわち家に戻る手段である、と言う思考は全く理解不能ですが、こんなことをすれば希美に怒られる、とわかっているあたり、完全にネジが緩んでしまったわけではないのでしょう。

こういうのが一番やっかいなのね。

早速返しに行く希美でしたが、封を開けたものは引き取れないと、返品を拒否されるものあり、困り果てて父に頭を下げにいきます。

しかし、予想通り、全く相手にしない晋。
自分で金を稼いだことがない、早苗のことを、愛人、由妃と比べて蔑みました。
島の人々からどんなに陰口を叩かれても関係ない。
学歴も関係ない。
中卒の由妃は、誰かに頼ることなく、一人で生きていける女なのだ。

由妃は、京阪神にネイルサロンなどを複数経営するやり手だったのね。
晋は由妃を、由妃の生き方をリスペクトしているのです。

人を従属させて喜ぶタイプではなかったのが、意外でした。

晋は、早苗の無関心さ、鈍感さ、自立心のない危うさにうんざりしていたのでしょう。
もし、普通に別れ話を切り出しても、全く聞き入れない、いや、理解できないだろう、それでも強行すれば、今、希美にまとわりついているのと同じように、自分にまとわりついたであろうことを見越していたのでしょう。
なので、非常手段をとった。
由妃は早苗が家に近づかないための防波堤なのかもしれません。
そして由妃もそんな晋の気持ちを知っているだろう、と推測。

希美がふてぶてしくなってくのを、言葉通り喜んでいるのかもしれません。

それにしても。

自分たちの感情の齟齬に、子供たちを巻き込むのは、酷いと思わざるおえません。

ATMで母の借金を払うために貯金を引き出す希美の姿の、なんと絶望的なこと。

単にお金がないだけではない、心も含めて・・・リアルな「貧乏」の形のように思えて、胸がつまりました。

頼れる親類、隣人・・・大人たちがいない、社会から弾かれてしまった子供たち。
金銭的にも、精神的にも、切り捨ててもいいんだよ、と早く誰かが納得させないと、追い詰められるばかりです。(_ _)

<たすけて>

今までにないシャーペンのサインに、戸惑う慎司。
この時、慎司はまだ、希美がここまで追い詰められているとは知りません。

希美の奨学金申請をみつけた早苗は、案の定逆上します。

希美までいなくなったらママはどうしたらいいの。
ママを捨てないで。

「お願いやから、ママから離れんで。
帰りたい、帰りたいー」

・・・溜息。

希美を心配してやってきた慎司はこの修羅場を目撃してしまい、希美のアイコンタクトに応じてその場を離れます。

あの家がなくなったら、母は前向きになってくれるのだろうか。だったら。

「なくなれ、やったらなくなれ、あんな家。」

晩。
ライターオイルを買い、父の住む家に向かう希美。
途中で巡回中の高野に出会うも、何も気づかれないまま。

家に近づく希美。
あわや、というところを慎司が止めました。
希美の気持ちがわかる、と慎司。

「燃やしてしまえば、誰にもとられん。
自分だけのもんにできるもんな。」

だったら燃やさして欲しい、と懇願する希美。

「なら、俺がやる。」

逆に止める希美。
二人は絡まって転びます。

そこで、少し我に返る慎司。

「苦しいなら、助けてやるけん。どうして欲しい?俺になんかできる?」
「なにもいらん、なにもいらん・・・」

 「卒業したら、島を出よう。」

悲劇が起こるとき、必ず二人はそこに居合わせる。前兆はあったのに、誰も先を見抜けなかった。(高野ナレ)

翌日、釣りに出かけようとした晋が、玄関で転び、オイルが撒かれていたことに気がつきます。

そして、希美の元に、高野が民生委員をつれてやってきました。

高野自身が言っていたように、もっと早くにそうしていれば。
希美たちが理不尽な形で追い出された時に。

でも、こういうものなのかもしれない。
ギリギリにならないと、公的組織は動いてくれない。
高野はこの時点でも、早苗の状態を知らないですし。

だけど、誰も見てないんじゃないかな、俺たちのことなんか。
みんな、忙しくって、人のことなんて気にしてないって。

「昨夜のカレー、明日のパン」のセリフが真逆な意味となって思い出されました。
あっちはあんなにほのぼのとしたドラマなのにね(__);;

慎司の両親は離婚しました。
一人で母に会う慎司。
例え大学に入るまでの半年間でもいいから、一緒に暮らしたい、という母の申し出を頑なに拒否する慎司。

慎司にとって料亭、そし料理人の父は誇り。
そして、死が二人を分かつまでともに生き、相手より後に死ぬことを「野望」としている慎司には、母の行動は許しがたいものでした。
母から渡された住所メモは、捨てられたかもしれません。

いよいよ料亭から引っ越す前の晩。
父が、意気消沈したまま買い物に出かけた後、希美から預かったライターオイルが目に入る慎司・・・

いつもの展望台で、やっと条件が合いそうな奨学金制度を見つけ、期待を込めて書類に書き込む希美。
町になにやら異変が起きていることに気がつきます。

火事。
慎司の家が、料亭が燃えている。

別件で不在の夫に代わって、現場に駆けつけた高野の妻、夏恵。
中にまだ人がいると聞いて、燃え盛る屋内に飛び込みます。

「慎司がおらん」

現場に到着した高野が目にしたのは、担架で運ばれる意識不明の妻の姿でした。

一方、希美も駆けつけ、家から少し離れたところで呆然と佇む慎司を見つけます。
全てを察した希美。
手を繋ぐ二人。

そこへ、高野たちがやってきて、事情を聞き始めます。
さっと手を離した希美。
慎司は、買い物に行ったはずの父が屋内にいたことを知らされ、愕然とします。

「さっきまで一緒にいたんです。」

希美がとっさの嘘をつきます。
父から、つくのがうまくなったといわれた、嘘。

展望台で、一緒に奨学金の申請書を書いていた。
証拠として、自分が書いていた申請書を、高野に渡しました。

渡すときに、慎司に何かをささやく希美。

その後も、二人への追求は続きました。
二人の仲が親しいと思われないように、会うのをやめよう、と慎司に釘を刺す希美。

家が燃えてしまった上に、父が入院した慎司は、高野の家に引き取られました。
そこには、入院中の夏恵のはぐくんできた生活が満ちている。
自分のしでかしたことで、夏恵はここにいないのだ・・・たまらなくなった慎司は希美に会いに行きます。

「わたし、もう、成瀬君とは、会わん。
成瀬君、今までありがとう。
いつも一緒にいてくれて、楽しかったけん。」

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2014年、今ひとりの一人のN、安藤が登場しました。
10年間、殺された野口の代わりで海外赴任していた安藤。
高野に、西島の裁判の援助をした理由を聞かれ、野口がいなくなったから出世したため、そう思うとできるだけのことはしようと思ったからだ、と答えました。

バリバリ仕事をしている様子の希美も登場。
しかし、高野が訪れたことを知らせたきた安藤のメールを読んで、退職を願い出ました。

安藤からのメールをいったんは破棄しようとしたのは、事件後、連絡を絶つ約束をしていたからかもしれませんが、なんだか意味深に感じてしまいました。

夏恵は生きていました。
しかし、火事の後遺症で声を失ってしまっていた・・・
高野の執念の源となっているのは、夏恵、と思っていいのでしょうか。

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以上、ところどころで挟まれる2000年以外のシーンは飛ばして、粗筋を書き出してみました。

出かけたはずの父がいたりしたので、料亭の火事に何かトリックがあるのかも、と一瞬思ったのですけれども。
あと、高野の問いに答える安藤の表情も気になります。
すこしふてぶてしいというか・・・10年の歳月がそうさせたのでしょうか。

2話も面白かったです。
希美と慎司の絆に涙しただけでなく、前回では、衝撃的なだけだった晋の行動の裏側が、少し伺えたことが、物語に厚みを感じさせてくれました。
晋の自己本位さと、早苗の醜悪な執着心は表裏一体だな、とも・・・ふうう。

早く島を出て、希美。

その先に、さらなる困難が待ち構えていることはわかっていても、そう願わずにはおれませんでした。

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ぼんくら 第二話「烏(からす)を連れた差配人」

公式サイト

鉄瓶長屋から姿をくらました差配人の久兵衛(志賀廣太郎)の替わりとして、大家である湊屋から若い佐吉(風間俊介)がやってきた。井筒平四郎(岸谷五朗)がひいきにする煮売り屋のお徳(松坂慶子)は、なぜか佐吉を毛嫌いするが、その佐吉の仲裁で、父親の博打の借金の為に岡場所に売られそうになった孝行娘が、父親に愛想をつかして長屋から出奔、ことは一件落着する。しかし、その影で何やら得体の知れない動きがあるらしく...。(公式サイトより)

原作既読です。ざっくり書きます。

差配人としては破格に年若い佐吉が気に入らないお徳。
そうそう、原作もこんな感じでした。
あまりに何につけてもツンケンするので、世話焼きなおかみさんでしかなかったお徳への印象が悪くなった覚えがあります。
でも、確かに佐吉にはなにやら影があるというか、正体不明な雰囲気が漂っています。
烏も効いています。
なぜ、湊屋は佐吉を差配人にしたのでしょうか。

博打に明け暮れるろくでなしの父親の世話をする娘を、親孝行のレッテルを張られて可哀想に、という平四郎を、子供は親の世話をするもんだ、と怒るお徳。
弓之助曰く、あの人は、自分がそうだから、世の中もそうなのだと思っている。
弓之助の鋭い洞察力に平四郎もびっくりです。

そのうち、ろくでなしの父親はついには十両という博打のかたに、娘を岡場所に売ってしまおうとします。
子供は親を捨てれない、と言っていたお徳が、一転怒り心頭。
娘を取りに来た輩たちを追い払い、父親を責めますが、どんだけ父親を責めても、貸しがなくなるわけではない。
お徳にも、平四郎にも、どうすることもできないのです。
かくて娘も覚悟を売られる覚悟を決めますが、そこに佐吉が顔を出します。

今、ここで父親を捨てると自分が後悔するから行くのかい?と娘に尋ねる佐吉。
ならば、自分のために行くんだね?

うっそりとうなずく娘。
その様子を見たおやじは、なんと笑い出します。

そうか、お前は自分のために行くんだ。俺のためじゃない。

自分が娘に悪いことをしたと、思わなくてもいい、ということで、笑い出したのです。
この笑い顔の不気味なこと。
身の毛もよだつ、とはこのことでしょうか。
ここが今回のクライマックスでした。

平四郎とお徳たちも、怒るよりも、ぞっとした様子。

ヘラヘラと笑いながら自分ちに帰っていく父、その後をむっつりと着いていく娘を見送って、平四郎は父親が笑った時に娘の表情が変わった、と弓之助に言います。
そして、佐吉は案外いい差配人になれるかも、と。

あくる日、父親の元から娘の姿は消えていました。
自分のために何をするべきか。少なくとも、父の犠牲になって遊女になることではない・・・と思ったのでしょう。

普通の時代劇ならば、ここで泣く泣く売られてしまうか、何かドンデン返しがあって売られずにすむ、ということで終わるのでしょうけれども、この物語はそうはいかない。
残された父親も悔いることなく、やけ酒をあおるだけ。

どんなにろくでもない父親でも父親である限りそばにいてあげたい、と思うものだ、と言う概念から解き放たれた娘。
わが身を守るためとは言え、身内を見捨てるって、中々できないです。
そのふんぎりをつけさせたのは、佐吉の問い、そして父親の薄ら笑いでした。

ラスト近く、なにやら男と話しをしている、家を出た娘。
大丈夫?・・・と、姿を消したはずの久兵衛がこっそりと覗いていました。

一方で、鉄瓶長屋の盤小屋には、憎憎しげな顔つきの岡っ引き、仁平が潜んでいました。
何が目的でやってきたのでしょう。

単純に様々な親子のエピを重ねている、とは言い切れないのね、このドラマ。
なぜなら、ひとつひとつのエピに全部謎が潜んでいるから。切ないのは、エンドタイトルの、活気に満ちた長屋の風景・・・(自粛;;)

ドラマが大きく動くのはおでこさん、つまり政五郎親分が登場してからでしょう。
今は、鉄瓶長屋が、なにやらわからぬ黒い思惑に包まれていくのを見守るのみです。

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2014年10月28日 (火)

2014年秋クールドラマ 初回の感想その3「MOZU Season2 ~幻の翼~」「すべてがFになる」「マッサン」

もう初回どころか一ヶ月ほど放映されているドラマもありますが(汗)、とりあえず備忘録としてメモっておきます。

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「MOZU Season2 ~幻の翼~」

原作未読です。2話まで見ました。

Season1より見やすいのは、登場人物たちのキャラと関係性がわかっていることと、今のことですが暴力シーンが少ないためでしょうか。
特に、大杉の行きつけの居酒屋で、大杉と明星が飲みかわすシーンには、まったりしました。
明星が大杉のおやじなチョッカイを楽しんでいるように見えて。

前作にはこういう場面はほとんど登場しなかったように思います。覚えているのは、ラスト、屋形船のような居酒屋での大杉と倉木くらい。
お洒落なバーで倉木と明星が飲んでいるシーンは何度かありましたが、お洒落なバーじゃくだをまけないもの(^^;;
津城が出張中、ということもあるのでしょうか、明星が倉木、大杉と情報を共用しあうのも、自然な感じでした。

が、新谷和彦、そして明星の失踪した父、洋人が登場。
倉木が森原官房長官の爆死事件の容疑者にされるみたいで、3話からは三人の関係は大きく変わりそうです。
正義より真実、あくまで妻の秘密を追求しようとする倉木と、根っからの正義感、大杉に亀裂が入るかも。←予告画像を見て推測。

明星父はやっぱり異国のスパイになっていたのかぁ。
倉木と浩美の奇妙な関係を知らない和彦がどうでるか。

「チャオ」・・・これでしたのね?(笑)
ヘリから降りたの?そして上がったの?
リアルな画像の中での、ルパンみないな設定がオカシかったです。
これで東の出番は終わりなのでしょうか?

ひたすら緊張して見ていたSeason1より面白く見ています。
緩急がついているし、5話ぐらいだったら、辛い場面が出てきても踏ん張れそう。

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「すべてがFになる」

原作未読です。

あれま、続く、とは。

犀川がどのように事件を解くのかがわからないまま、終わっちゃいました。
設定からすると、純粋ミステリになるとは思うのですが、理系探偵にありがちな、当事者たちの動機等、心理分野には全く無頓着なタイプなのかどうかがわからないのです。

萌絵の両親が亡くなった現場に遭遇しており、そのことについて何らかの屈託を持っていそうなので、湯川教授ほど朴念仁、というわけではないようです。
全く屈託なく犀川を慕う萌絵。
探偵が好きな女性助手がヒロイン、というのは最近では珍しいかも。

まったり見れるかどうか、様子見です。

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「マッサン」

放送が開始されてもうすぐ一ヶ月。
失礼ながら、全く期待してなかったのですが、そのためか、結構面白いです(大汗)

その理由としては、まず、一週間という単位をうまく使っていて、話の展開が早いこと。
基本的にサクセスストーリーなので、明るく見れること。
ベタな笑いを、キャストの皆さんの力もあって、テンポよく取り込んでいること。
笑いに関しては好みが別れるところでしょうけれども。

あと、朝ドラ名物ヒロイン褒め殺しが、今のところですが、気にならない。
言葉の違いがあるため、本人が褒められているとあまり気づいていないように見えるためでしょう。

全く日本語を解さない女優さんをヒロインに抜擢した時は驚きましたが、知っているのに知らないふりをするわざとらしさを避けたのだろう、と今では英断だったと思っています。
いくら台本を熟読しても、言葉と言うのは反射神経ですから、頭で理解していても、感情や体はすぐさま反応できない、その当たりのタイムラグ的な感じが伝わってきました。

加えて、それこそ鴨居の言う通り、日本人の外国人に対するコンプレックスから、褒めて当然、と割り切って見ているからでしょう。

雅春と鴨居の話の邪魔になっていないことも大きいと思います。
つまり「内助の功」?(^^;;

あの時代に日本人に嫁いで、言葉もままならず、風土習慣の全く違う日本に住む、という困難さは察するにあまりあります。
これからも山あり谷ありでしょう。
感想は書きませんが、見守ります。

最後に、一つだけ疑問を書いておきます。

優子の見合いエピについてです。

本人の意に沿わない結婚はするべきではない、と大反対したしたエリーに、日本はそういう国なのだ、と諭す優子、という図。
それでも納得できない、理解できないエリー・・・

いや、UKだって家のために結婚するのは、ごく普通だったはずです。

身分差別が厳しく、家格が非常に重要視されます。
家格が違っても、もし相手が小金持ち以上ならば結婚することもあるけれども、孫子の代まで何かとヒソヒソ言われる。←前期の朝ドラのお話やなー(汗々)
こういう家格違いの結婚が時々行われることで、身分や血がシャッフルされるのですけれども。
何しろ今でも貴族のいる国ですから。

ジェーン・オースティンやクリスティーの諸作品、身近なところでは、先日NHKで放映されていた「ダウントンアビー」などでも、ミドルクラス以上の家庭における家付き娘の結婚が、本人の意思より、家と存続と財産の保持が優先されていたことが描かれています。
もちろん、その縛りを破って自由結婚する人もいましたが、それこそ勘当ものです。
ま、エリーがそうなのですけれどもね(汗)

結婚したのはいいけれども、たいそう苦労した末に結局は親類縁者に頭を下げて世話になるも、見下されて一生を終える。残された子供の運命や如何に・・・なあんて小説の見すぎかな?(苦笑)

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2014年秋のドラマ:視聴予定 
2014年秋クールドラマ 初回の感想その1 「地獄先生ぬ~べ~」「ごめんね青春!」「信長協奏曲」
2014年秋クールドラマ 初回の感想その2 「素敵な選TAXI」「さよなら私」「今日は会社休みます。」

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仮面ライダードライブ #04「誇り高き追跡者はなにを思うのか」

公式サイト

魔進チェイサーの出現に脅威を感じながらも、絵に変えられた女性を救おうと動き出す進ノ介(竹内涼真)。が、画家の浅矢(ルー大柴)に絵を隠されてしまう。(公式サイトより)

チェイサーとは。

死神だかコアは壊さない。ロミュードにやり直すチャンスを与える。
ロイミュードを殺さすに「再生」させるための処刑人。(東映公式より)

なんだそうで、ロイミュードを壊さない、ということは、数字に戻す、ということなのね。
なんせ予備知識がなにもないので、確認、確認。

依然、ロイミュードの幹部が、何を指して暴走と判断するのかは不明ではありますが、システムは何となくわかりました。
だから、数字そのものを破壊してしまう仮面ライダーは敵なんだ。

そんでもって今まで登場したロイミュード、幹部以外は全部暴走しちゃっているらしい。
ああいう行動を望んでいるわけではないのね。
だったら世界征服を狙っているらしい彼らにとって、何が"正しいロイミュード"なんだろう。
もしくはそんな高い確率で暴走するって、システム的に欠陥があるんじゃない?とか、色々考えちゃいました。
暴走してくれないと仮面ライダーの出番はなくなるのだけれども(苦笑)

4話にしてツンデレ霧子に笑顔が浮かび、バディっぽくなってきた、と思いきや、りんなが不穏な動きを?・・・釣りだと思いますけれども、どうなんだろう。

「刑事」という枠がはっきりしているのと、進ノ介のキャラがはっきりしているのが、わかりやすさに繋がっている、明るくてテンポの良いライダーシリーズになりそうです。

あ、そうだ。シフトカーって外注なのね。
誰が作っているのだろう。

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#01、#02 #03

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2014年10月27日 (月)

烈車戦隊トッキュウジャー 第34話「恋は大騒ぎ」

公式サイト

人間を狙い通りに弾き飛ばすビリヤードシャドーが街に出現。戦いの中、トッキュウ3号は表参道(坂本真)という男を助ける。その表参道が、変身解除したミオに一目惚れ。いきなりミオに交際を申し込む。しつこい表参道から逃れるため、ミオは明が彼氏だとウソをつく。しかし、それでも表参道は諦めようとしないため、ミオと明はデートをすることに。(公式サイトより)

あら、ワゴンさんが外に出ました!

ということで、今回はお笑い回。

トッキュウジャーは見た目はハイティーン(古い;;)だけれども、実態は多少成長しているとは言え、子供であることがチラチラ頭をよぎるので、表参道君が単なるしつこい人である以上にアブナイ人に見えちゃって(大汗)
ミオの過剰ともいえる拒否反応、相手が表参道君だから、という以上に、子供だと思えば至極納得です。

その点、トッキュウジャーよりお子さまな部分のある明は安心だわね。
明より、トカッチの心情を察して、ライトを尾行から外すヒカリの方がよほど大人です。
なんて心配りのできる子供なんだー。

表参道とか、明とか・・・ジェラシーまみれのトカッチ。
ライトを押しのけてハイパーに変身、そしてハイパーレッシャテイオーになって、なんと仲間の応援もなく、たった一人で倒しちゃいました。
レッドさん以外が操縦するロボが、単独で敵を倒すのは、すごく珍しいかも。

オチは、いわば事故でキスをしてしまった明にぞっこんになってしまった表参道君でした~。

人間たちをビリヤードのように弾いては穴に落とし、その痛みと屈辱から上質な闇を集める(公式サイトより)

それで上質な闇が採れるのかどうかは疑問でしたが(笑)、造形やキャラはお話のテイストに合っていました。

今回はゼットの出番はなし。
モルク侯爵が今までにない、すこしメランコリックな表情をしたのが気になります。

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軍師官兵衛 #43「如水(じょすい)誕生」

公式サイト

三成(田中圭)のわなにかかり秀吉(竹中直人)のげきりんに触れた官兵衛(岡田准一)は、てい髪し如水円清と名乗って秀吉の許しを請う。おね(黒木瞳)からの助命嘆願や淀(二階堂ふみ)が新たな世継ぎ・拾(後の秀頼)を産んだこともあり、何とか切腹を免れた如水は隠居を宣言。一方秀吉は実子を得たことで関白の座をおいの秀次(中尾明慶)に譲ったことを後悔し両者にあつれきが生じる。秀次を危ぶんだおねは如水に助けを求める。(YAH0O!テレビより)

ここで官兵衛が殺されるわけないから、緊迫感を感じれませんでした。
そんなこと言い出したら大河というか、歴史及び伝記ドラマそのものが成り立たないわけですが(汗)

今週も三成が、これでもかっていうくらい悪者に描かれていました。
これじゃあ、関ヶ原で三成側に立った人間が少なくなるはずだわ、と。
それどころか、三成に味方する大名がいたことが不思議にすら感じられます。
利権目当てなのかも?←あくまで、この大河では、ということです。

三成の誤算は、淀が、子供の誕生を血で汚されたくないために、おねの頼みに応じて官兵衛の嘆願書を書いたことでしょうか。
せっかく葬り去るチャンスだったのにね。

しかし、淀の野望は揺るぎません。拾、つまり秀頼を天下人にすること。
ですので、秀吉から関白の座を譲られた秀次が邪魔でしかたがありません。

秀次とて馬鹿じゃない。秀吉の気持ちは察しており、官兵衛改め如水に相談します。
秀次の娘を秀頼の許婚にすること。それが如水の策でした。
そうすれば、秀次の婿となる秀頼に必ず天下の座は譲られるということになる。
これで、ひとまず秀吉は安心するだろう・・・

甘い!(汗)

戦国の世、その類の約束が如何に反故にされてきたか。

秀吉が生きているうちはいい。でも、死んでしまえば・・・
淀の言うことはもっともなのです。
体の衰えを自覚し始めた秀吉に、再び恐ろしい疑心暗鬼が芽生えました。
その疑心暗鬼を利用して暗躍する三成。

さて、もう一人の曲者、家康は、長政に自分が幼き日、人質として苦労した話を聞かして、すっかり取り込んでしまいました。
結果的には徳川側について正解なのですが、この嫌な感じの演出は、糸との離別が絡んでいるから。
長政の離婚と再婚のプライベートなデティールは完全にフィクションだろうから、見守ることにします。

豊臣家のゴタゴタに巻き込まれ、うんざりな黒田家家臣たち。
善助は酔っ払って、大殿が天下を取ればいい、と思わず言ってしまいます。
みんなは酔っ払いの戯言と、気にとめていませんでしたが、これがラスト近くのエピに繋がるのでしょう。

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昨夜のカレー、明日のパン #3「山とエレベーター」

公式サイト

老後の趣味のため、山登りに興味を持ったギフ(鹿賀丈史)は、テツコ(仲 里依紗)から同僚の山ガール・里子(吉田 羊)を紹介されて大喜び。里子と登山の約束をしたギフは、グッズやおやつを買い込み準備に夢中になる。

登山当日、留守番のテツコは岩井さん(溝端淳平)のマンションに、手作り弁当を持って遊びに行く。食事中に、岩井さんにどうして未だに夫・一樹(星野 源)の骨を持っているのかと尋ねられると、テツコは抑えていた感情があふれ、涙がこぼれてしまう。その帰り、2人はエレベーターに閉じ込められる。そこで岩井さんはテツコに「一緒に生きるってことも、大変だよ」と改めて、自らの思いを語る。

一方、下山中にギフは体調を崩し、倒れ込む。絶対に連れて帰るという里子に、ギフは亡き妻・夕子(美保 純)を重ねてしまう。かつてギフはパチンコにはまり、お金を使い込み、怒った夕子から「私の首を刺せ」と凄まれたことがあった。その時の形相が、里子によく似ていたのだ。そんな里子は、彼氏に捨てられたばかりで、「山に置いてゆくのは私を捨てたあの人であり、私たちはちゃんと無事に戻らなきゃダメなんだ」と話し始める。

 ムムム(ミムラ)は同窓生のサカイ君(福士誠治)から一緒に、総菜屋を開かないかと誘われた。お客相手など無理だというムムムに、サカイ君は言った。「お前が走らねーかぎり、道はできねーんだよッ!」(公式サイトより)

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ちょっと頑張ってセリフを拾っているうちに、もう4話目が放映されてしまいました。ふうう(汗)
ちなみに、セリフは概略です。
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揺るぎない人、山ガール、里子を紹介するも、普段から少し浮き世離れしたギフが浮かれていらしいのを心配するテツコさん。
そのころ、ムムムはサカイ君がお坊さんの幼馴染、フカチンと一緒に、前、パン屋だったところで総菜屋を開くこと知らされます。
パン屋とは、かつてテツコとギフの心を癒した、あのパン屋さんです。
サカイ君は調理師免許まで持っているのね。
店の名前は「パワースポット」。
パワースポットに行くんじゃなくて、自分たちで作る事した。
接客係をやって欲しいと頼まれたムムム。
一緒に改装済みのお店を見に行きます。
自然に笑えるようになったサカイ君。
「私もそうやって笑えるようになればいんだけれど。」
やっぱりお客さんの相手は無理、と断るムムム。
「もう、嫌なんだよね、誰かの足、引っ張るの。
皆に大丈夫、大丈夫、とか、気を使われたりとか、もう、たくさん。
私、もう、とことんダメになっちゃったみたい。」
「そうか、やっぱり前の仕事、手放せないのか。
CAでバリバリやっていた自分が忘れられないんだろ?だから、次、再起する時は、それ以上になってなきゃいけない、と思っているんだろ。
俺も、そうだったから。
 
だけど、誰も見てないんじゃないかな、俺たちのことなんか。
みんな、忙しくって、人のことなんて気にしてないって。

好かれようとか、うまくやろうとか、いいんだよ、そういうの。
そういうの、もう、いいんだよ。
俺は、もういい。自分が出来る事だけを、精一杯、毎日やっていく。
そうやって生きていく。

そういうの、情けないか?」

CA時代のことは、両親ですら触れるのはNGだったのですが、サカイ君は踏み込んできました。
ほんの少しキツい言葉。
でも、それは、サカイ君が自分自身に向けた言葉でもあるのです。
帰り道、ムムムはリュックサックを買って帰る途中のギフに出会い、一人ではカフェに入れないから、と誘います。
カフェにて。
思いついたことはすぐに取りかからないと、気がすまない性格だと一樹が言っていたけれど、それは本当だったんだね、とギフ。
雪だるまもすぐと飛ばしっちゃたし・・・一樹がムムムについて話していたことを話します。
「あの飛行機雲は、宝が先頭を切ってできた跡だって。」
ここで、ムムムの本名を思い出したギフ。
「良い名前だよね。お父さん、お母さんの宝物だったんだろうね。」

「そういうの、ちょっと重荷でした。」

「そうか、そうだよね。
でも、重いの背負わないと生きている甲斐っていうの、そういうの、味わえないんだよね。
かといって、押しつぶされちゃうぐらい重いの背負うと、元も子もないんだけどね。」

「私みたいなものでも、何か背負えるんでしょうか。」

「まずは背負ってみる。ダメだったらもう、すぐおろしちゃえ。
俺はそうやって生きてきたの。」

「おろしていいんだ。」

「だって自分の荷物でしょ、だからおろしていいの。」
「そっか、そうですよね。」

家に帰ったギフ。すっかり浮かれている様子を、テツコさんは不審げに見守ります。
山歩きに浮かれているのか、山ガールに浮かれているのか?(笑)
そして、新しい一歩を踏み出すのに苦悩するムムム。
明くる日。

ハイキングに出かけるギフ。里子を師匠と呼ぶことにして、いざ出発。
岩井は。
鶏唐弁当を買いに行ったコンビニで、バイトをしているテツコの後輩、キダリエに出会います。
会社に禁止されているバイトをしていることを口止めしてくれるなら、テツコの秘密を教える、と、テツコから口止めされたいたことを喋っちゃうキダリエ。
その秘密とは、テツコが骨をずっと持ち歩いていること。
複雑な表情になる岩井。
そこへテツコから、お弁当を持って遊びにいくという携帯がありました。
岩井の部屋で、お弁当を食べようとする二人。
テツコさんのお弁当、美味しそう。
ところが、冷蔵庫を開けたテツコは、買ったばかりの鶏唐弁当を発見。
買った鶏唐弁当から食べよう、とテツコ。
「誰だってさ、言いたくないことってあるよね。
テツコさんにもあると思うんだよね。」
お骨のことが引っ掛かっている岩井は、すぐにその気持ちを言葉にしました。
「なんでまだ、持ってるの。死んじゃった人の骨。持ってるよね。」

「今日は持ってない。」

「やっぱり持ってるんだ。」

「ここに来る時は持ってこない。」

「それって、死んでないじゃん、生きてるのとおんなじじゃん。
ここに持ってれない、ってそういうことだよね、死んだ旦那に悪いからって。」

「ごめん。」
「いや、謝られても。」

「どうすればいい、どうすればいいかな。」 

「どうって・・・弁当一つのの処理も、どうしていいかわからない男だよ。わかんないよ。」
「とりあえずさ、食べようっか。」
テツコはコンビニのお弁当を、岩井は、テツコのお弁当を食べはじめます。
「一樹は死んでないって言ったけど。そんなことないよ。」
涙ぐみながらお弁当を食べるテツコ。

「だって、ご飯食べないし。」
山歩きをしているギフと里子。
里子は、ギフに山登りをはじめる切っ掛けを聞かれて、婚約者が山で亡くなったから、と答えます。
余計なことを聞いた、と狼狽えるギフ。
「いや、でも、わかります。私も息子を亡くしてまして。つまり、その、テツコの旦那です。」
初対面だからこその、単なる話のきっかけですよね。ギフは悪くない。
山頂でお弁当を食べる二人。
まだ反省しきりのギフが、リュックを開けると、亡き妻の写真が。テツコさんの仕業です。
そしてちょっと一杯やりだしました。
止める里子。
「下りを甘くみちゃだめですよ。ちゃんと返すまでが、私の仕事なんですからね。」

「すみません。師匠はきちんとした人なんすね。テツコさんが言ってました。師匠は嘘が嫌いな人だって。」

「すみません。
実は、婚約者が死んだって話、嘘でした。
最後の最後にふられだんです。別の女の人に子供ができたって。どこかで幸せに暮らしています。
テツの旦那さん、死んだんですか。」

「テツコさん、言ってなかったんだ。」

 「私、最低。死んだなんて、あんな嘘。」

「目の前から消えちゃったんでしょ。だったら死んだのも同じですよ。」

「そういうもんですか?」

「私くらいの年になると、もう二度と会えない友人もいて、そいつらにとっちゃあ、私が生きてても死んでても、おんなじようなものでしょう。」

「あたしを捨てた男も、死んだことにしていいんですか?」

「いいです。そういうことにしましょう。山で遭難した。それでいいんじゃないですか。」

「そうか、死んじゃいましたか。じゃあ、しょうがないですよね。」

「はい。」

帰り道。
師匠が心配した通り、調子の悪くなるギフ。
「あんな話をしていたから、バチが当たったのかな」
道はわかるから、先に行ってくれ、というギフに、
「背中に乗ってください。私が背負っております」
と、里子。
びっくりするギフ。荷物もあるから無理だと固辞しますが、荷物は置いていけばいい、と里子。
「私たち、バチ当たるわけいかないです。
だって、そうでしょう。どう考えても、バチ当たるのは、向こうなんです。
山に置いていくのは、私を捨てたあの人で、私たちはちゃんと無事に戻らないとダメなんです。」
決意に満ち溢れた里子のうなじを見詰めるギフ。
「あ、いや、本気の女の人ってすごいよな。
いや、師匠の首筋見ていたら、死んだ家内のことを思い出しました。」
昔、パチンコにはまってしまって家の金を持ち出した時、妻は包丁を私に持たし、自分は後ろを向いて、賭け事がやめられないだったら、私を刺せ、と。
「本気だって、思いました。
今の師匠と同じです。あんなもの見せられたら、体から何か、スコンと落ちますよ。
それから一、切ギャンブルはやってません。」

「すごいんですね、奥さん。」

「いや、師匠だってすごいじゃないですか。私を担いで山を下りようっていうんだから。」

「それは、ここで夜を過ごすのは、リスクが大きすぎるから。

あ、そうか。

私が山登りをするのは、誰かと生き死にをともにしたかっただけなのかもしれません。
会社の同僚とか、家族とか、友だちとかいるけれど、そうじゃなくて、迷惑かけたり、かけられたり。
でも、死ぬまで、その人と一緒にやっていくしかないっていうような。
私、そんな関係、掴み損なっちゃたんですよ。」

「じゃ、今、僕が迷惑かけているの、悪いことじゃないの?」

「はい。私、今までにないくらい、生きているって感じしてます。」

「あれ、なんか俺、歩けそうなきがしてきた。
なんだろう、迷惑かけていい、と思ったら、なんだか急に体が楽になってきた。」

その頃。
エレベーターの中、テツコを送る岩井。
岩井のマンションのエレベーター、りっぱだなあ。部屋だけ見たら、ごくごく普通の、2階建て鉄骨アパートみたいなんだけれども。
ところが、そのエレベーターが止まってしまいました。
薄暗いエレベーターの中で会話を交わす二人。
「ごめんね。
このまま開かなかったら、俺と一緒に最期になるわけじゃない。
それは、テツコさんからしたら、不本意なのかな、と思って。」

「そんなことないよ・・・一番いいかも。」 

「世界で?!」
「いや、会社で。」

「あっ・・・会社ね・・・」 

「ま、一緒に死ぬなんて状況、普通ないと思うけどね。」
「誰かと一緒に生きるってことも、大変だよ。
結婚てさ、ていうか、人間関係。
俺が思っているより、ずっと大変なんだなって。
繋がりっていうの、死んだら終わりってもんじゃないじゃん。

俺、完全になめてたな。
誰かと一緒に生きるってことは、そういうこともちゃんと覚悟して、その人のことを全部背負うってことなんだよな。」

ここで、エレベーターが動きました。
「よっしゃ、俺、頑張る。」
笑うテツコ。
「そのよっしゃ、ていうの、好きかも。」
明るく別れる二人。
一方、大丈夫なところまでたどり着いたギフと里子。
「あああ。また明日から会社かぁ。」 
「生き死にが、またはじまるってことです。
ここだけじゃない、あそこにもあるんじゃないですか。」
山の麓の町を眺める二人。
「同じ電車に乗り合わせて事故に合うとか。
私たちは、全然知らない人と生死をともにしているんじゃないかな。」
 
「・・・そうか。私、すでに誰かと生死をともにしているのか。
じゃ、あいつとも、ってことですか?」

「師匠をふった男ですか?」
「あんな奴と私、ともに生きているんですか?」
「許せませんか?」
「許せないです。でも、見えないところに捨てても、地球上からなくなるわけじゃないですもんね。
わかりました。私、もう会わないけど、私をふったあの男とともに、生きていきます。」
「じゃ、僕もそうするか。」
「誰とともに生きるんです?」
「死んだ奥さんと。」

妻の写真を見せるギフ。
 
「じゃ、行きますか」
帰宅したギフ。
写真を仏壇に返して拝みました。
お風呂に入りながら、テツコに呼びかけるギフ。
「俺たちってさ、生死をともにしてんだよな。」
「俺たちってだあれ。」
「同じ星に生まれた俺たちだよ。」
「話、でっかすぎて見えない。」
「今のちょっと良いセリフだったんじゃない、テツコさん。」
台所に立つテツコさん。
「私は笑いながら、こんなことをしながら、年をとっていくんだと思った。
でも、それは、そんなに悪い感じではない。
こういうのを、誰かと一緒に生きていくって言うのだろうか。」
「パワースポット」を覗きにきたムムム。
そこへサカイ君がやってきました。
「あああ、その気になってくれた?」
「やっぱり無理・・・でも、捨てがたいんだよね。」
「だったら、勝負して決めよう。白線引き。」
あたしじゃなくってもいいでしょう、というムムムに、お前じゃないとダメなんだ、とサカイ君。
「ギリギリの奴じゃなきゃダメなんだよ。9回裏、ツーアウトの奴だけがほんとのパワー、出せるんだよ。」
運動場で白線引きをはじめる二人。
先行くサカイ君が声をかけます。
「小田、後ろ、見て、後ろ!」
そこには自分たちが今、引いた白線が。
「お前が走んねぇかぎり、道はできねぇんだよ。」
白線を見つめるムムム。
「でもって、世界は、お前が道、つけてくれるのを、待ってんだよ!」
空を見上げるムムム。
飛行機が飛んでいく。
「この時、ムムムは、誰かに思いっきり迷惑をかけてみようと思ったそうだ。
そうやって、誰かと一緒に生きてみようと思ったそうだ。」
エンドタイトルに流れた回想シーンは。
男にふられた直後の里子。
路上でボコられるサカイ君。
恐らく引きこもりになった直後のムムム。
お葬式の後でしょうか、骨箱からそっとお骨を取り出し、缶にしまうテツコ。
そして、ガラス張りのエレベーターで上に昇っていく、仲睦まじいテツコと、在りし日の一樹・・・

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おろしていい重荷、かけられたり、かけたりする迷惑。人と生死をともにすること。

テツコと岩井、ギフと師匠、ムムムとサカイ君。
それぞれの立場で語られていました。

師匠が、ふられた男のことを「死んだ」と言ったのは、これっきり会わないかもしれない相手に本音を語る気がしなったのと、心のどこかで、もしそうであったらな、という複雑な願望があったからでしょう。
ムムムに重たくなったら荷物をおろせばいい、とアドバイスしたギフが、迷惑かけてもいい、と言われて、気が楽になる。
人には重荷はおろせばいい、と言えるけれども、自分は背負い込んじゃう人です。
その誠実さがあるから、ムムムも耳を傾けるのでしょう。

ともかく、師匠がついたジョークから、天文学的考察の話へ移行するのはさすがでした。
緻密で完璧なシナリオです。
今回に関しては、完成されすぎてて、ちょっと隙がなかった、もしくは理屈が買っていたような気がするかも、と言ったら贅沢すぎますよね(大汗)

穏やかでとぼけたギフに、ギャンブルにはまった時期があったとは、意外でした。
師匠とは良い友人になれそうです。
テツコの背負っているものと、向き合い始めた岩井。
サカイ君の差し伸べてくれた手に応えることで、最初の一歩を踏み出したムムム。

全然知らない人たちと生死をともにしているって、重い言葉です。

次回はこれから見ますが、感想のみにするかも。時間が・・・(汗々)

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#01、#02 

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2014年10月24日 (金)

まほろ駅前多田便利軒(DVD)

2011年 日本 123分

公式サイト

原作:三浦しをん「まほろ駅前多田便利軒」(文春文庫)
監督・脚本:大森立嗣/プロデューサー:土井智生、吉村知己/撮影:大塚亮/照明:木村明生/美術:原田満生//音楽:岸田繁
出演:瑛太、松田龍平、片岡礼子、鈴木杏 、本上まなみ、柄本佑、横山幸汰、梅沢昌代、大森南朋、松尾スズキ、麿赤兒、高良健吾、岸部一徳

ペットの世話、塾の送迎代行、納屋の整理、そんな仕事のはずだった-。
東京郊外のまほろ市で、けっこう真面目に便利屋を営む、しっかり者の多田啓介(瑛太)。
そんな多田のもとに、風変わりな同級生、行天春彦(松田龍平)が転がり込んできた。
1晩だけのはずが、行天は一向に出て行かず、多田はしぶしぶ便利屋の助手をさせることに。
こうして、水と油のような2人の奇妙な共同生活が始まった。
多田便利軒を訪れるのは、まほろ市に住むくせ者たちばかりで、
なんだかんだと彼らを放っておけない多田と行天は、やっかいごともしぶしぶ請け負っていたが、
やがてある事件に巻き込まれていく-。
ともにバツイチ、三十路の男2人の痛快で、やがて胸に熱く迫る便利屋物語が始まる-。
(映画.comより)

@DVD鑑賞

原作未読、TVシリーズは見ています。
本作は3ヶ月以上前に見ました。「狂騒曲」を見る前に感想を書こうとしたのですが、ずるずると書かないまま、今に至ってしまいました。
その間に原作も読みました。

ネタバレなしで簡単に感想のみ書きます。

TVシリーズは、二人がすでに同居、というかバディを組んでいるところからぼよんと始まりましたが、本作は二人の関係と、バディを組むに至る経緯が描かれていていました。
もっと早くに見れば良かった、と後悔しています。

行天の生い立ちと、仰天な結婚生活。
でも、やっぱり行天は行天なのね。
飄々としていて、むやみに暴力的かと思えば、妙に優しくて、寂しがり屋で無表情な男。

松田優作さんが生き返ったようです。
でも、これは映画独自の設定ではなく、原作の通りのキャラ。
行天というのは、優作さんをイメージして書かれたとしか思えないキャラでした。
ですので、松田龍平さんのキャスティングは、ベストとも言えるし、本人にとっては冒険でもあったかもしれません。
結果はご存知の通り、素晴らしいもので、お父さんより植物的なところが、いっそうハマっていたと思います。

多田は、そんな何だか不気味な、かつての同級生を、ひょんなことから抱え込むことになります。
行天が居座ることに文句を言いながらも、ついつい世話を焼き、表情からは推し量れない彼の気持ちを、何とか汲み取ろうとする多田。
行天にも、自分自身の過去にも、それぞれトラウマを抱えていました。

原作では、行天のキャラが強烈すぎて、受け止める側の常識人、多田の輪郭が弱く感じることがあること、特に第一作は多田のモノローグで書かれているので、多田、という人間像が今ひとつ明確に想像できにくいのを、瑛太さんは、行天に劣らず掴まえ所がなさそうに見えながらの、本当は真面目で義理堅く、愛情深い「多田」というキャラをしっかり確立されていました。
映画を観てから原作を読んでの感想で、なんですが(汗)

二人の過去はTVではほとんど描かれていなかったので、面白かったです。
逆に言えば、二人の出会いを知らなくても、ドラマとして十分成り立っていた、ということです。

TVとは監督が違うのですが、技術的な違いは全くわかりません。
ただ、小指の事件を原作とは少し変えており、その分、TVと比べてウェットになっていたように思います。
また、過去が絡んでいるのも、ウェットに感じた原因かもしれません。

これから映画を見に行く予定です。

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2014年10月23日 (木)

Nのために #01

公式サイト

原作:湊かなえ「Nのために」(双葉文庫)
脚本:奥寺佐渡子/演出:塚原あゆ子、山本剛義/プロデュース:新井順子/音楽:横山克
出演:榮倉奈々、窪田正孝、賀来賢人、小出恵介、原日出子、柴本幸、モロ師岡、美保純、葉山奨之、光石研、山本未來、織本順吉、徳井義実、小西真奈美、三浦友和

2004年、高層マンション・スカイローズガーデン48階の部屋で、野口貴弘(徳井義実)とその妻・奈央子(小西真奈美)が殺害された。その現場に居合わせたのは“ある計画”を立てた大学生の杉下希美(榮倉奈々)、希美の高校時代の同級生・成瀬慎司(窪田正孝)、希美と同じアパートに住む安藤望(賀来賢人)と西崎真人(小出恵介)。その場で西崎が逮捕され「自分が貴弘を殺した。不倫関係にあった奈央子を貴弘が刺したため、カッとなって殴った」という自供により、殺人罪で懲役10年が言い渡された。 (公式サイトより)

原作未読です。

2014年、現在。
刑期を終えて出所した西崎を待ち構える、元警察官、高野。

野口を殺したのはあなたではない、と切り出した高野を振り切ろうとする西崎。
しかし、高野が語る、17年前の出来事に耳を傾け始める・・・

現在と過去を交錯させながら、事件の真実を明らかにしていく「純愛ミステリー」(公式サイトより)

この枠の、このテイストのドラマはもう見るだけにしよう、と思っていたのですが。
上手い導入部に、ついつい釣られてしまいました。
恐らく記事アップは周回遅れギリギリになると思うので、感想のみメモることにします。

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現在とはかけ離れた、美しい17年前の瀬戸内の風景と、生き生きとした少年少女たちの笑顔・・・
しかし、彼らには、その眩しさとは裏腹の、ドロドロとした現実が押し寄せてきたのです。

祭りの日、のどかに海を眺めていた、希美の父。
その父が、ある日、愛人を連れて島には不釣合いなほどの豪邸に戻ってきて、妻と二人のわが子を追い出してしまう。
一分の逡巡もなく、血も涙もなく、笑いながら。
愛人もまた、その光景を楽しんでいる。

自分の家系の男子は、みな短命で、50才前後で死んでしまう。
ならば、あと数年、生きたいように生きる。

うわ~、悪夢です。
現実、と書きましたが、とても現実とは思えないないほどの急転直下な展開。
こういうことが実際にないとは言えないですが、目の当たりにするとショックです。

父は、別に精神的に掛け違ったわけでもなく。
希美が最初疑ったように、直らぬ病に罹っているわけでもない。

婿養子という立場に鬱憤があったにしろ、妻の手料理が不味かったにしろ・・・妻には一片の愛情も感じていなかったにしても。
別に反抗期でもなく、引きこもりでもなく、すくすくと育った我が子たちに対して、あんなに冷酷な態度が取れるものなのでしょうか。

そう、突っ込んだこの時点で、湊マジックにかかってしまったんですね~(^^;;

追い出された先は、不便な山の中腹にあるボロ屋。
その上、現実を見ようとしない母は、父からのわずかな仕送りを、すべて自分のために使ってしまったため、食べる物もなくなってしまう。
バイトをしようとしても、邪魔に入る母。

困りきった希美は、父の愛人、由妃に土下座をして、食物をわけてもらおうとします。
そんな希美に、かつてドレッサーを壊したことへの詫びを強要する由妃。

昼ドラテイストやなぁ(汗)

食材でなく、料理したものを渡すのは、希美たちの母へのあてつけ。
由妃を憎みきっている弟、洋介が思わずガっつくほど美味しいのね。

色んな意味で救われないのはわかるけれども、お母さん・・・この人、もうダメだわ。
離婚訴訟を起こせば、早苗さんの勝ちなのに、ただ、夫の帰りを待っている。
お嬢様育ちで、現状に何の不満も疑問も持たずに生きてきたのでしょう。
それはそれで、口が達者な女性より可愛いと思うのだけれどもなぁ。

洋介の進学には父の許しがおりましたが、女に学問はいらない、機先を制せられた希美は言い出せませんでした。

そして、母子が不当な扱いを受けているのに、狭い世界で波風を立てたら生きていけない、と見てみぬふりをする島の人たち。

警察・・・駐在さんの高野にも、どうすることもできない。
希美が母の精神状態を内緒にしていることもあるけれども、突き詰めればお金の問題だものねぇ。

そんな希美の唯一の救いが、島一番の料亭の息子、慎司でした。
将棋を通じて心を開いていく希美。

授業中にあんなにあからさまにやりとりしたら、今以上にハブられるんじゃないかと、心配しましたよ。

ところが、恵まれているように見えた慎司の家庭にも暗雲が。
実は店は経営悪化で倒産目前、金繰りに奔走した母は疲れ果てていました。

追い詰められる子供たち。
それでも、いや、だからこそ、欲しいものは全部手に入れる、と宣言する希美、そしてそんな希美を眩しそうに見守る慎司。

「全てはNのために」
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洋介は寄宿舎に入ったのね。
一人でも、この状況から逃れられて良かったです。

と、いうことで、今後の展開がすごく気になる作りになっておりました。

このままテンポを落とさずに突っ切ってくれればいいのですが。
前作のように、感想が突っ込みに変わらないことを願っています(汗)

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2014年10月22日 (水)

ぼんくら 第一話「忍びよる影」

公式サイト

原作:宮部みゆき「ぼんくら」
脚本:尾西兼一 他/演出:吉川一義、酒井信行、真鍋斎/製作統括:白石統一郎、真鍋斎、原林麻奈
出演:岸谷五朗、奥貫薫、風間俊介、加部亜門、植本潤、高村竜馬、鮎川まゆ美、六平直政、志賀廣太郎、鶴見辰吾、大杉漣、松坂慶子

八百屋殺しを皮切りに、次々に消えていく長屋の住人。不審に思った見廻り方同心・平四郎は、住人たちへの同情も手伝い、独自に事件の裏を調べ始める。甥の弓之助の知恵を借りながら探索する平四郎は、やがて事件の裏に、17年前に起こったある事件の謎が隠されていることに気づく。その秘密を握るのは地主の湊屋総右衛門……。(公式サイトより)

原作既読です。

原作を知っていると感想が書きにくいので、避けるようにはしているのですが、この9月、BSで放映された「三島屋」同様、原作の雰囲気が良く出ているので、ネタばれなしで、簡単に書きます。

第一話は主なキャラの紹介を兼ねたプロローグでした。

平四郎が、お徳の嘘をそのまま受け入れてしまう、お人よしの、よく言えば人情味あふれた、何となくぼぅっとした同心であること。
長患いの夫を看取った煮売り屋のお徳が、面倒見がよくって、物事の先を考えれる女傑であること。
元は地主の湊屋関連のお店(たな)の番頭だった差配の久兵衛が、長屋の人々から慕われていること。特にお徳からは絶大な信頼を寄せられていること。

平四郎と、妻、志乃の間には子供がいない。
そのため、志乃は、井筒家を絶やさぬように、養子を迎えようと思っている。
そこで目をつけたのが、武家である実家から商家に嫁いだ志乃の姉の五男坊、超・美男だという弓之助。
ところがこの弓之助、人懐こくって頭は良いのだけれども、何でも測りたがる、何というか「計測マニア」という変わり者であること。

などなど。

ちなみに、弓之助は平四郎夫妻を慕うようになった後々も、養子に入って同心になるか、それとも学問の道に進むのか、逡巡することとなりますが、それは原作続編にて。

冒頭の暗い雰囲気と、長屋の賑わいは原作そのものでした。

ある雨の晩、長屋の住人が殺される。
殺されたのは、太助。
一緒に暮らしているのは、痴呆症の父と、父の世話に明け暮れる妹、お露。

異常に気がついてお徳が駆けつけると、そこには差配の久兵衛がすでに来ていました。

茫然自失のお露に代わって、久兵衛が言うところでは、以前、長屋で乱暴を働いて久兵衛や太助たちに追い出された男が逆恨みして襲ったとのこと。

しかし、お徳は、なにやら釈然としない。
平四郎の調べの結果、その晩、木戸を通った不審人物はいないことが判明し、ますます不審が高まります。
彼女は自らの経験を元に、お露が兄を殺したのではないか、と思い、その疑念を直接お露にぶつけます。
本当のことを言ってくれなければ、庇いようがない、と。

お徳に促され、怯えながら罪を認めるお露。

お露の語る事件の真相とは。
太助には水茶屋に勤める恋人がいるのだが、痴呆症の父の世話を嫌がって一緒になってくれない。
そのため、太助は父をくびり殺そうとした。その方が妹も楽になる・・・。
そして止めようとしたお露が思わず太助を刺してしまった。

お露の辛い状況に同情したお徳は、久兵衛の話を真実として受け入れることにします。
二人の話を盗み聞きしていた平四郎もまた、同じく。

そのうち、久兵衛が、責任をとるという書置きを残して姿を消してしまいます。
久兵衛もまた、お露を庇って、真実を話さないために長屋を離れたのでしょうか。

差配人が急にいなくなってうろたえる、何も知らない長屋の住人たち。
平四郎はお徳に、久兵衛はほとぼりが冷めれば帰ってくるだろう、と言い、それまでの長屋の世話を頼みます。
明るく引き受けるお徳。

やがて、お露父娘は、事件のあった場所では暮らしにくいだろう、と引っ越していきました。

この、一見、人情噺風に落ち着いた事件が、更なる闇を呼んでくる。
事情があるとは言え、殺人犯を庇うことは、江戸時代でも真っ当に許されることではないはずですし、もし真実が他にあるのなら、真犯人がいるはずです。

お徳は、あの晩に、数人の足音を聞いたことを誰にも話しませんでした。
寝ぼけたと思い込んだのでしょうか。

ドラマ予想の時も書きましたが、原作は結構暗いミステリーです。
デティールは忘れてしまっていますが、今後、長屋の住人たちのエピを挟みつつ、真実が明らかにされていくはず。

はやく"おでこさん"が登場しないかな。

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2014年10月21日 (火)

昨夜のカレー、明日のパン #1「台風とくす玉」、#2「星と雪だるま」

公式サイト

原作:木原皿「昨夜のカレー、明日のパン」河出書房新社
脚本:木原皿/演出:茂原雄二、阿部雅和、佐々木詳太/プロデューサー:磯智明、中山ケイ子/音楽:阿南亮子
出演:仲 里依紗、溝端淳平、星野 源、小倉一郎、筒井真理子、小野ゆり子、ミムラ、賀来賢人、福士誠治、吉田 羊、片桐はいり、鹿賀丈史

7年前、25歳で死んだ一樹。遺された嫁・テツコと一緒に暮らす一樹の父・ギフ(義父)。
「家族」ではあるが、血のつながらない「他人」という、嫁と義父という微妙な関係。
このふたりの物語を中心に、心優しき夫と縁があった不思議な人々とふれあう中で、テツコが大切な人を亡くした悲しみから解放され、再生していく姿を ゆるゆるとした日常の中で描いていきます。
悲しいのに、幸せな気持ちにもなれる——
見終わった時、「昨日」より少しさわやかな「明日」を迎えられる
そんな雲間に射す一筋の光のような感動ドラマです。 (公式サイトより)

ものすごく出遅れてしまい、レギュラー感想は断念しようかと思ったのですけれども、今期で一番好きなドラマになりそうなので、メモることにしました。
全7話で、もう半分放映されているのですけれどもね(大汗)

原作未読です。

第1話「台風とくす玉」

テツコが帰り道に寄った、閉店したお店。
そのお店は、かつて一樹を見舞った帰りに、ギフとテツコがパンを買った店だった。
真夜中に、出来立てのパンを売るお店。
出来立てのパンの匂いと温かみが、凍えた二人の心を暖めた。

なんだ、哀しくても笑えるだって、あの時、思った。
なんだ、哀しくても幸せな気持ちになれるんだ。

パンに癒される二人に、思わず胸がつまりました。

何気ない文字の組み合わせに息子を思い出す父。
お骨を持ち歩いている妻。

同僚の岩井にプロポーズされたテツコは、笑えなくなって引きこもってしまった元CAの隣家の娘に呟きます。

皆が、前へ進めって言うけれど、留まるってそんなに駄目なことなのかな。
まだ、前に行きたくなんかない。

そんなテツコの思いを利用している、と小田さんに漏らすギフ。

小田さんとは、引きこもりの娘を直視できない自分を情けなく思っている、隣人です。
小田さんが定年を迎えた日に、迎えに行ったギフは、優しい人です。

ギフとテツコ、それぞれが、淡々と過ぎ行く日常の中で湧き上がる、胸を突き上げる想いを噛み締めつつ生きている。

テツコとギフは一樹の思い出で繋がっているのだけれども、そこにあるのは哀しみだけではない、暖かなものもある。
二人にとっての暖かさの、そして「生きる」ということの象徴が、食べ物でした。
食べることこそが、生きていくことそのもの。
そういう同じ価値観を共有できる同居人でもあるのだろうなぁ、とも思いました。

前になんか行きたくない、と言うセリフ、そして一樹の写真に涙。

第2話「星と雪だるま」

台風が直撃する日。

テツコは岩井宅を訪れ、プロポーズを断ります。
理由は「家族が嫌いだから。」

家族を失うのが嫌いだから。

不機嫌に岩井を訪れるも、彼の背中一杯に張られた4枚の大判シップを見て、一瞬本気で心配してしまうのは、病気、を思い出したからなのかな、と思いました。
一枚めくってみると、下から現れた文字は「大吉」。くじ引きかっていうか、誰もが突っ込んだと思うけれども、どうやって書いたの?(笑)

テツコにピシャリと断られても、のほほんとしている岩井の空気感に癒されました。

一方、ムフフ(ギフ命名)は、自分と真反対に、怒った顔ができずに医者を辞めてしまった、幼馴染のサカイと出会います。
彼から、寺の息子なのに怪我で正座ができなくなってしまった同級生のことを聞いて。

私だけじゃないんだ。

どうしても小田の娘の名前が思い出せないギフ。
勝手にムフフと名づけますが、やっぱり本名が気になる。
これもとぼけた設定です。

ある晩、ムフフの本名を探ろうと小田家の門前をうろついていたギフは、ムフフから、ムフフと一樹の幼い頃の思い出を聞きます。
それは、庭から何かを取り出そうと懸命になっているムフフを、じっと見詰めていた一樹が、大丈夫、ずっと見ててあげる、言ってくれたこと。

人が死んだら星になるなんて、信じられない、ぱっといなくなっちゃうんだ、というギフに、一樹は、ずっと見ててあげる、と言ってくれた、と珍しくムキになるムフフ。
昔、一樹にあげたスキーを履いた雪だるまの人形を、一樹の形見として欲しいと言い出します。

いきなりな申し出を、テツコとともに徹夜で行うも、見つからず。
夜が明けて、二人してうたた寝しているところへ、訪れた岩井。

目にしたのは、家捜しの後、散らかった部屋で、全くの親子のような自然な姿の二人の寝姿。
仕方がないので、キッチンでなにやら作業をし始めましたが、テツコの一樹の名を呼ぶ寝言と、アジフライが食べたい寝言に・・・

テツコに一枚の写真を握らせたあと、メモを残してそっと帰りました。

目覚めた後、その写真に探し物の雪だるまの人形が写っているのに気がついたテツコとギフ。一樹のおかげ?
おまけに冷蔵庫にはアジフライの下ごしらえが!
思わずお仏壇に手を合わせる二人・・・と、少なくともアジフライの勘違いは、テツコがちゃんとメモを読んだので、解けたようで、岩井のために、良かった、良かった。

雪だるまは、一樹の従兄弟、虎尾に譲った一樹の車についていました。

雪だるまを返してもらったギフは、それをムフフに渡します。

ムフフに、パンストを貸してくれ、と言われて驚き喜ぶ母をいぶかしむ小田。
母は、理由を懸命に説明します。

話すこともない妻とずっと顔をつき合わすことになるだろう、退屈な定年後を想像してげんなりしていた小田さん。
今や会話がないどころではありません。娘の一挙一動ではずむはずむ。

久しぶりに街へ出たムフフは、CA時代の後輩に、フライトの時に雪だるまを持っていって欲しい、と頼みます。
仔細は聞かずに引き受ける後輩。

私が辞めたときは、見込みのある後輩に頼みます。その後輩にも同じようにさせます。
代々、これを持って飛ぶよう、私が責任を持ちます。
だから、先輩、幸せになってください。

さて、ギフたちの下へ、車で遊びに来る虎尾。
三人で、小田さん宅が、ムフフの外出祝いに炊いたお赤飯とともに、アジフライを食します。
アジフライ、うまそう・・・

もうすぐ結婚する虎尾。
婚約者に、車ごと処分して欲しいと言われて、すっかりマリッジブルーになっていました。

婚約者が言うこともわかる、とギフとテツコに、一樹の車だよ?と反発する虎尾。

二人の言う通り、古い車ってメンテが大変だもんね。今や車の維持費も馬鹿にならないし、便利なところならいらないかも。

テツコは言います。

思い出だけじゃ生きていけない。
生きていると、次々と新しいことが起こるし、考えなきゃいけないことが増える。
昔のことは、ちょっとづつ手放さなきゃ、やってられない。

一樹のことも、いつか手放す日が来るんじゃないかな

「って思いながら、暮らしている。」

あくる日、ギフを橋の上に呼び出したムフフは、飛び立つ飛行機を指差して

「あれです、あれにカズちゃんが乗っているんです。」

正確には、かずちゃんの雪だるまが。

「星じゃないけど、飛行機だけど。
カズちゃん、あそこから、私たち、見ているんです。」

「お~い、一樹。俺、ここにいるぞー!」

星でなくても、想いがそこには確かに乗っている。
そしてその思いは、CAからCAと、繋がる。

ここまでは何とか我慢できたのですが、エンディングで決壊してしまいました(大涙)

かつての笑顔一杯のムフフ。そのお赤飯は就職祝い?
一樹の車の中でじゃれあう一樹と虎尾。
一樹の車の中で、岩井がテツコに握らせた写真を撮るギフ。

テツコと一樹のデート・・・を見ていたのは、岩井。
テツコは気がついていなかったけれども。
ずっと見ていたんだ・・・

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ムムムはテツコとは自然に話ができるみたい。
無理して笑わなくてもいいからかな。
ムフフの想いにストレートに応えようとするギフと、テツコ。

食べるという現実的な行為こそが命の源であることが伝わるように、料理シーンを丁寧に美しく撮っています。
インスタントラーメンすら美味しそうに見えました。
インスタントラーメンと言えば、「深夜食堂」の時も美味しそうだったなぁ。

ちなみに、2話を見たあくる日、思わずアジフライを食べてしまいました。

生(なま)に霊魂とか、激しい感情を扱わないのがすごく木皿さんらしくって、登場人物たちの気持ちが水のごとく、自分の中に入ってきました。
日々、生と死に向き合っている人でないと書けない言葉ばかりです。
死への透徹した目線と生への暖かく、ほの哀しい目線・・・

以上、駆け足で書きました。

どこか可笑しくってとぼけていて切なくて、そして優しい人々のお話。

冗漫さの全くない、木皿作品として、期待通りの、いや、期待以上のドラマになりそうです。

3話はこれから見ます。

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仮面ライダードライブ #03「誰が彼女の笑顔を奪ったのか」

公式サイト

画家・浅矢(ルー大柴)のアトリエで怪物が女性の幽霊を食べる、という奇妙な事件と連続行方不明事件との関連は?進ノ介(竹内涼真)、霧子(内田理央)は、西城(浜野謙太)とともに捜査を開始するが、進化態ペイント・ロイミュードに襲われる。(公式サイトより)

3話にして、霧子が「仮面ライダー」に拘る原因となった事件を描くのは、三条さんらしいテンポの良さです。

かつて、ペイントロイミュードに襲われた時に救ってくれたのが、「仮面ライダー」だったのですね。
しかし、その仮面ライダーは、

当時のドライブはプロトタイプであるが故にロイミュードのコアを破壊することが出来ず、戦いに敗れて死亡した。(wikiも参照)

謂わば「仮面ライダードライブ ゼロ」ね。
この事件の仔細は今後、描かれるように思います。というか、描いて欲しい。できればドラマ内で。

2話括りに戻ったので、1話は何となくまったりと見ました。
前編の感想があまり書けない、ということはあっても(汗)、こっちのペースの方が自分には合っているかも。

富士宮はフェイント。
あからさまに怪しい朝矢が進化態のペイントロイミュードなのは間違いなさそうですが、どうやら一癖も二癖もありそうです。

人間をデータ化して絵の中に閉じ込める。
前回のロイミュードが強い肉体を欲していたのとは真反対、今回は脳だけが欲しいようです。
その理由は?・・・

というか、ロイミュードたちはまだまだ謎だらけです。
基本的な行動原理や、人間から何を奪おうとしているのかや、変身のポイントなど、何もかも、もやっとしています。

ペイントロイミュードを、やりすぎだ、と罰しようとするハートとブレン。
彼らが何を目的としているのかわからないので、ロイミュードたちが何をすれば暴走行為になるのかもわかりません。
チェイスは仮面ライダーを闘うことより、暴走したロイミュードを止めるのが、そもそもの目的のようにも見えました。

ライダーサイドがスピーディな分、こちらはじっくり、ということでしょう。

以上、短く。
今期は大体このくらいの文字数にするつもりです。

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#01、#02

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2014年10月20日 (月)

烈車戦隊トッキュウジャー 第33話「カラテ大一番」

公式サイト


記憶を取り戻したトッキュウジャー。ライトとヒカリは、ライトのおじいちゃんから空手を教わっていたことを思い出す。そんな中、隣の駅がシャドーラインに乗っ取られてしまう。(公式サイトより)

無差別に毒を注入して人をしに至らしめるチュウシャキシャドーって、今までで一番酷い奴です。
今までに登場したシャドーが何かと温いのが多かったこともあって、酷さが際立ちました。
何気に、最大の危機だったような気がします。

人が死ぬ時に出す絶望の闇がどんなものかを知りたい、もしくは集めてみたらどうなるか、といったようなことを言っていました。←すみません、うろ覚えです(汗)
と、いうことは、シャドーは、今まで人の死には関与してなかったということ。
時を奪ったりすることは、命を奪うのと等しいとは言えますけれども。

今後に広がる深いエピソードなのかどうかはわかりませんけれども、とぼけた口調と外見に似合ない極悪非道っぷりが印象に残りました。

今回は、助けを求めてきた空手家が実はチュウシャキシャドーの本体だった、と設定が捻ってあり、ヒカリが冷徹な判断でそのことを見破り、作戦を立てる、というのが新鮮でした。
ライト、ヒカリの中の人たちのアクションも見応えあり。
特にライトはさすが、型が美しかったです。

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軍師官兵衛 #42「太閤の野望」

公式サイト

秀吉(竹中直人)は諸大名に渡海しての出兵を命じ、自らは官兵衛(岡田准一)に築かせた肥前名護屋城に陣取った。関白の座を譲り太閤と称する天下人・秀吉を止められる者はもはや誰もおらず、官兵衛や長政(松坂桃李)も朝鮮へと出陣する。破竹の勢いで半島を進撃した日本の軍勢だったが、次第に戦況は悪化、官兵衛は首都を死守せよとの秀吉の命を無視し全軍の撤退を提案。そんな中、淀(二階堂ふみ)は再び秀吉の子を身ごもる。(YAH0O!テレビより)

今回もサクサクと感想のみ書きます。

明の国力を考慮しない、無謀な戦い。
そして、無益で大儀のない戦い。
戦う方も無残ですが、攻められた方にとっては悲劇以外のなにものでありません。
もし、自分ちが攻められたら、という創造力が欠落している秀吉及び三成たち。恐ろしいです。

豊臣政権内がどんどん「半沢直樹」化しております。
ワンマン社長の無謀な戦略を煽る側近と、何とか押し止めようとする古参の幹部との派閥争いが繰り広げられております。
洋の東西、時代を問わず、男たちの権力志向が見境なくなると、似たようなことになるのでしょうな。
ビジネスとは違い、こちらは負ければ命が危ないです。

勢いで都を取ったものの、明の大軍に手痛い反撃を食らってしまった豊臣軍。
今まで撤退の話には全く耳を貸さなかった秀吉ですが、淀の第二子懐妊でハイになり、官兵衛の和議の提案を受け入れました。
しかし、その中身は敵に受けいられようもなさそうな無理な条件で、使者になった小西行長は困り果て、またも官兵衛に相談します。
そこで官兵衛は、秀吉の出した条件を独断で却下してしまう・・・という風に描かれていました。
「勝手に帰国する」ことより重罪でしょう。
ドラマだと、最終的に三成のワナにはまったために、秀吉の怒りをかったことになっていました。

この上、秀吉の出した条件なしに和議が進んだことをがバレたら・・・と思ってwikiさんを読んでみたら、日和見的に和議条約を勝手に変えてしまうことの連続で、もう、よくわからないことになっておりました。
このまま次の出兵になだれ込むことになるのね。
それにしても、酷い和議です。

小物たちの動向が面白かったです。

大局を見ずに、ひたすら秀吉と三成のご機嫌を損ねることを恐れる行長。
三成のイエスマン、増田長盛。
若すぎて、馬鹿にされる宇喜多秀家。秀吉の猶子だった彼はどちらかと言えば、おね、つまり清正側とも言えます。

戦場での行動をいちいち秀吉に報告する、という三成。
この大河の三成は、ラストに土下座することで、視聴者の溜飲を下げるために作られたキャラ。
実際には土下座どころではすまなくなるわけですけれども。

そんな中で、的確な判断を下す長老、小早川隆景の存在が頼もしかったです。
官兵衛だけでは三成の反発を高めるだけで、かえって会議は混乱したでしょう。
しかし、この人ももうすぐ・・・

家康の右目。先週は少し開きだしたのですが、今回、秀吉の老残ぶりを見るにつけ、また、元に戻っていました。

秀次登場。
早ければ次回、退場するかもしれません(_ _);;

淀と三成とのツーショット。
なんだ、この思わせぶりなシーン。
「私の戦い」・・

数多くの側室の中で、唯一、それも二度も秀吉の子を宿した淀のことを「運が良い」と噂しあっていたおねの表情も、気になります。

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2014年10月18日 (土)

2014年6月の読書

読書カテを溜めてしまったので、ここらで挙げておきます・・・まだ6月です(_ _);;

4月5月と、ファンタジーと翻訳ものが続いたので、和のテースト、それも時代小説ではない世界に浸りたくって、幸田さんをチョイスしました。

○新読

幸田文 (ちくま日本文学 5)  著:幸田 文(筑摩書房)
記憶の中の幸田一族 著:青木 玉 対談集(講談社文庫)

○再読

ペスト大流行ーヨーロッパ中世の崩壊 著:村上 陽一郎(岩波新書)
結核という文化ー病の比較文化史 著:福田 眞人(中公新書)

以下、敬称略です。

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「幸田文 (ちくま日本文学 5)」

1904‐1990。東京向島の生まれ。父露伴より家事、身辺にわたりきびしい躾をうける。二十四歳のとき嫁いだが十年後に離婚。実家にもどり晩年の父をみる。その死を述べた「終焉」「葬送の記」で文壇に登場。つづいて「こんなこと」「みそっかす」。ほかに長編「流れる」「勲章」「笛」など。ジャーナリズムと隔たりをとり、みずからの足跡を刻むようにして文筆をつづけた。 (「BOOK著者紹介情報」より)

氏の作品は随分前に「おとうと」を読んだのみです。
創作長編からは、同性及び浪漫的なものへの懐疑が、父、露伴の思い出を綴ったエッセイからは、家族というものへの醒めた視線と同時に、可愛がられなかったという思いが強いからこその父への思慕が、戦前の東京の空気とともに伝わってきました。
他の長編も読まねば。

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「記憶の中の幸田一族」

生活万般に厳しかった文豪の祖父・露伴、その祖父を看取り四十四歳で作家となった母・文。ゆかりの人々との対話から、明治・大正・昭和を生きた幸田家の人びとの凛としたたたずまい、「家学」というべき家事の美学、そして知られざる作家の素顔が鮮やかに立ち上がる。今に伝えたい、懐かしい日本の風景。 (「BOOK」データベースより)

対談集です。
露伴だけでなく、一流の知識人、芸術家を輩出した幸田家の話が読みたくて購入しました。露伴氏の作品はアンソロジーでしか読んだことがないのですけれども。
ハイティーンまで祖父と暮らした氏の祖父に対する、母、文氏の父への複雑な感情を更に煮詰めたような思いが、語られています。
著作も読みたくなりました。

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「ペスト大流行ーヨーロッパ中世の崩壊」

十四世紀中葉、黒死病とよばれたペストの大流行によって、ヨーロッパでは三千万近くの人びとが死に、中世封建社会は根底からゆり動かされることになった。記録に残された古代いらいのペスト禍をたどり、ペスト流行のおそるべき実態、人心の動揺とそれが生み出すパニック。また、病因をめぐる神学上・医学上の論争を克明に描く。(裏書きより)

で、幸田作品を読む前に、エボラ出血熱のニュースを聞いて、こちらの方向に寄り道。
「1983年第一刷」ですので、おおよそ30年ほど前に上梓された著書ですが、今読んでも全く古びていません。
というより、対処療法しかないパンデミックへの対応の基本は変わっていない、ということなのでしょう。

「六世紀に初めてパンデミックな形をとったペストは、その後完全に終息することなく各地に散発し続ける。
<中略>
そして、突然、歴史のなかに不気味なペスト空白の期間が訪れる。750年前後以降、約三百年間、ペストは、少なくともヨーロッパからは完全に姿をけしてしまったからである。当然のことながら、この間突然ヨーロッパの衛生環境が改善されたわけではない。食生活が変って、栄養状態がよくなったわけではない。」

11世紀、十字軍とともに再熱したペストは14世紀半ばに、中世を崩壊させるほどの「史上最強の致命的な」大流行となるのです。
その後、17世紀、19世紀末に大流行を繰り返した後、今また沈黙しているペスト。

まだウィルスなどの知識がなかった時代の、試行錯誤する治療の数々を含めての豊富なデータを駆使しつつも、サスペンスのごとき読み物として綴られていて、読み応えがありました。

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「結核という文化ー病の比較文化史」

結核は人類の歴史とともに古くから存在し、新旧両大陸で痕跡が見つかっている。その古い病気が、突然一九世紀から二〇世紀前半を代表する病となった。貧困の中の悲惨な死という現実とは対照的な、佳人薄命を尊ぶロマン化現象、天才芸術家の宿命という伝説、療養所を舞台とするサナトリウム文学などの登場が、その時代の文化を色どっている。古今東西の実例を紹介しつつ、病からみた斬新な文化史の構築を試みる。(「BOOK」データベースより)

幸田氏の「おとうと」に結核が登場することもあり、病気繋がりで再読しました。

キーツ、ショパン、鴎外、漱石などなど東西の芸術家たちが、結核という病を通じて描かれていて、読み物として大変面白いです。
面白すぎて、結核は決してロマンチックな病ではない、という大前提で書かれているにも関わらず、やっぱりロマンチックやな~思わせちゃう本です。

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読書:著者&編者別のINDEX(アカサタナ順)

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2014年10月17日 (金)

2014年秋クールドラマ 初回の感想その2 「素敵な選TAXI」「さよなら私」「今日は会社休みます。」

「素敵な選TAXI」

時を遡って選択肢時点まで行ってくれるタクシー。

枝分は人間じゃなさそうなので良しとしても、普通の人間があんなに何度も過去に戻ったら、体とか精神に負荷がかかりすぎるんじゃないかな、と思ってしまうのは、SF的タイムトリップの読み過ぎかも(汗)
なので、ハッピーエンドで終わったのには、ほっとしました。
しかし”素敵”がそのままの意味で終わる話ばかりではないのでしょう。

バカリズムさんの脚本。
小説で言えば短編集でのプライムタイムの初登板に不安もあったのですが、わかりやすく、派手な展開と気の利いたオチのストーリーは良く練られており、面白かったです。
演出、キャストも良かったですが、ストーリーそのものがしっかりしていていました。
もし、この水準が保てるのなら、パラドックスもネタに取り込んでの、SF的カラクリが気にならない、ファンタジーなタイムスリップものとして楽しめそう。
所持金次第で選択肢の地点が決まる、と言うのも良い括りでした。
ファンタジーには括りがないとね。

レギュラー感想は、考慮中です。

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「さよなら私」

録画したのを見る直前に、ネット経由でちらりと「入れかわり」というキーワードを入れてしまったのは失敗でした。

不倫ドラマって、当人たちを取り巻く環境、人間関係にどう捻りを利かすかに、作家さんたちは四苦八苦、苦慮すると思うのです。
そこにこんな「変化球」(公式サイトより)は、反則球のような気がしないでもない(^^;;
しかしストレートがあってこそ、変化球が生きるわけで、その辺りはしっかりと王道を踏まえておりました。

「最後から二番目」の典子と千明のブラックバージョンとも言える薫と友美の関係は、専業主婦対職業婦人の普遍的対立。
「最後から二番目」の時ににも思ったのですけれども、あくまで1話を見る限りですが、この対立の描き方があまりにも型にはまりすぎているというか、男性目線すぎる気がしました。
もっと複雑だと思うのです、女子の関係って。
とは言え、あまり女性目線で描かれても、胃にもたれるかもしれない。
でもって、ただでさえややこしい関係に不倫が加わると、まあ、あれくらいの修羅場にはなるだろうなぁ。ふぅ・・・(汗)

で、入れかわりですが、王道の「階段落ち」でした。
階段落ちで入れかわるパターンはいったい誰が創始者なのでしょうか。
自分は「転校生」(1982)だと思っているのですが、どうなのでしょう。ご存知の方、お知らせくださいって、話が逸れました。

キャストも作品にマッチしていました。マッチしすぎていて、もうちょっと冒険が欲しいくらいです。
ヒロイン二人とも不幸とか、いがみ合いとかが似合いそうですが、特に藤木さん。ペロっとした実のない二枚目役がはまってました。

キーパーソンは春子かなぁ。
なんだよ、あの旦那(^^;;
相手が谷村さんっていうのも、ただでは済まさそうな香りがぷんぷんですな。

普通の不倫ドラマならリタイアするのですが・・・人間の真実が垣間見れる作品ならば。
考慮中です。

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「今日は会社休みます。」

原作未読で、事前に情報もあまり目にしていませんでしたので、玉木さん演じる朝尾がフィストフェレスっぽいキャラだったのには少し驚きました。
福士さんはまた、年上の女性と恋に落ちる役なのね。

コメディの部分は、出来る人たちをキャスティングしているので可もなく不可もなく。
しかしアラサーまで「初恋」すら経験のない花葵には、ほとんど感情移入できませんでした。
こじらせるには、綾瀬さんが奇麗過ぎ。←だからドラマになるのですが(汗々)
そりゃ大学生の悠斗も惹かれるでしょうよ〜。
お嬢様すぎて、却って同年代には引かれてしまう、というパターンはあるかもしれません。同年代の女性は、どう感じたのでしょうか。

ロマコメって、海外映画及びドラマならば、全くの非日常として楽しめるのですが、日本だと、家族や生活の描き方とか、会社とか仕事の仕方だとか、ついつい現実な目線で見てしまうのです。

しかし、終盤、花葵が会社を休むあたりから、少し惹きつけられました。
「恋」に伴うときめきや苦しみに懊悩しはじめるシーンから、花葵、すなわち綾瀬さんの魅力が漂ってきた気がします。
玉木さんの存在も効いてきて、ドラマとして転がりだしました。

最初は視聴を続けるかどうか迷っていたのですが、しばらく視聴を続けることにしました。
ロマコメをきっちり描いてくれるかどうか。期待してみます。

仲さんは・・・「昨夜のカレー」をぜひ見て欲しいっ

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2014年秋のドラマ:視聴予定
2014年秋クールドラマ 初回の感想その1 「地獄先生ぬ~べ~」「ごめんね青春!」「信長協奏曲」 

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2014年10月16日 (木)

2014年秋クールドラマ 初回の感想その1 「地獄先生ぬ~べ~」「ごめんね青春!」「信長協奏曲」

急に寒くなってきたので、大慌てで夏物と冬物の入れ替えをしました。
なので、ドラマ視聴が中々進みません(汗)
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「地獄先生ぬ~べ~」

原作未読です。

はやりの妖怪モノど真ん中って感じですな。
妖怪モノは好きなのですが、漫画チックな展開すぎるのが自分のような擦れた大人には物足りなくはありますけれども、まったりと、何も考えずに見れそうです。
佐野さんの鎧武卒業祝いドラマとして、しばらく様子見いたします。
メテオ吉沢さんも出演されてますし。

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「ごめんね青春!」

期待通り面白かったです。

礼拝堂の火事は本当に平助の花火が原因なのかどうか・・・
もし、そうなのなら、黙っているのはアカンのと違うのだろうか。
その上、友人と想い人に疑いがかけられたのに。

と、普通なら突っ込みまくるところなのですが、宮藤さんのこと、きっとなにか仕込んでいるに違いないでしょう。

名称のどこにも「東」がついていないのに、「トンコー」と呼ばれている、という人を食った設定を含めて、小ネタもいつも通り満載です。
ツボだったのは、あまりとゆずるのデート。
ベタな笑いなんですけれどもね。あまりの豹変っぷりがきっちりハマっていたためです。あまりの森川葵さんは初めてお見かけしますが、期待できそう。

男女共学の実権教室で起こる騒ぎと、平助の過去を絡ませて、どう話が転がるのか、楽しみです。

感想は出遅れちゃったので、様子見です。
日曜日は個人的にレビュウが立て込んでいて、大変なので。

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「信長協奏曲」

原作未読、アニメも見ていません。

歴史に詳しくない現代の若者がタイムスリップして戦国の世に行ってしまい、戦国の世の、人の命の軽さに驚く、というのは「信長のシェフ」と同じ。
サブローが高校生で、もっと歴史オンチでヘタレで、その上信長本人にされてしまうのが違うところです。

戦国の世でなくても、最近タイムスリップものが多いので、徐々に自分が過去に飛んでしまったことを理解していく流れや、現代の常識との違いに驚く様子に、概視感を持ってしまったのは仕方がないでしょう。

と、いうことで月9で歴史モノと知った時は驚きましたが、サブローと恒興や帰蝶のシーンには月9らしいテイストが漂っていました。

小栗さんは、戦国の世では、ギリ、高校生に見れました(^^;;

目の前で首を落とされたら、自分なら吐くだけでは済まないなだろうなあ。
弟、信行の兄に対する心情は、手段の激しさはさておき、戦国の世でなくとも今の世でも通じるものがありそうです。

平手政秀は登場しないのでしょうか。
大河のように放映期間が長いわけではないので、サブローが、戦国の世に驚き戸惑いつつも信長として生きていく様子に的を絞るため、登場人物は大幅に減らされそう。その方がテンポはいいかもしれません。

気になるのは後に秀吉になるらしい「伝次郎」の年でしょうか。
史実では信長より幾分かは年下のはず、ということは中学生くらいなのだけれども・・・いや、秀吉って出生にまつわる全てが定かではないらしいので、どうにでも動かせる設定ではあります。

まあ、こんなところで引っ掛かっていては、このドラマは見れないでしょう。
だってあの人があの人に(!)、でもってあの人もタイムスリップしてきたとか。

原作は連載中のようですので、ドラマ独自の結末がどこへ落ち着くのか、今後繰り広げられる吃驚仰天の設定と解釈を楽しみにしております。
あ、映画もあるのね。
だとしたら、ドラマの方は年表的にキリのいい所で一旦終了、サブローが現代に戻ることはなさそう?

レギュラー感想は、うーん、どうでしょう、時間の配分もあるし・・・思案中です。

それにしても、日本人って本当に信長が好きなのねー。

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2014年秋のドラマ:視聴予定

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仮面ライダードライブ #01「俺の時間はなぜ止まったのか」、#02「仮面ライダーとは何か」

公式サイト

この1週間で連続殺人未遂事件が発生。同時に現場で重加速現象=「どんより」が頻発した。
ある事件をきっかけに、捜査にも身が入らない特状課刑事・進ノ介(竹内涼真)だったが、愛車トライドロンの中でおかしなベルト(声・クリス・ペプラー)から「そろそろやる気になってくれないか」と声をかけられる。
なんだ?このベルトは!? 勝手にオレの体に巻きつきやがって!
そのとき新たな事件が発生。進ノ介はベルトが操縦するトライドロンで現場へ急行する。すると、そこには…!?(第1話 公式サイトより)

 

ドライブに変身し、ロイミュードを倒した進ノ介(竹内涼真)だったが、心のモヤモヤは晴れないまま。それでもなんとか前を進もうと、かつての同僚・早瀬(滝口幸広)を見舞う。
自らの銃撃で早瀬を重傷に追い込んだことを悔いる進ノ介。が、逆に早瀬から励まされ、早瀬の薬から事件解決のヒントをつかむと、進ノ介の脳細胞がトップギアに入った!(第2話 公式サイトより)

何の予備知識もなく見はじめました。
手探り状態で見た感想を、ざっくりと書きとめておきます。

ロイミュードの正体、能力はおいおい明かされるとして。
今回は冒頭から敵をはっきり見せてきました。
中盤以降に第三の敵が現れる可能性がないとは言えませんけれども。
進ノ介のダメ刑事になってしまった原因も、ベルトの正体のヒントも早々に描いてくれていて、ストレスを感じませんでした。

と、いうことで、1話、2話を見た限りでは、三条さんらしい明るい、テンポの良いシリーズになりそうな気がしました。
数字がモンスターになったり、敵からのダメージを「どんより」と名づけたり、色々ユニークな設定です。
仮面ライダーになれるものなら自分がなっていると、進ノ介をライダーに導く、強くてツンデレなヒロインに、ハナちゃんを思い出しました。
進ノ介が仮面ライダーに変身できたのは、「ベルト」に目をつけられていたことといい、何か秘密があるのでしょう。
ともかく、「仮面」ライダー、とはっきり名乗ったのは久しぶりな気がします。

今度の変身アイテムは、シフトカーっていうのね。まんまミニカーですな。お子さまには受けそうです。
それでタイヤ交換・・・タイヤのCMみたいな映像になってました(笑)
シフトカーたちが活躍するシーンは、質感がトッキュウジャーと同じなので、寝ぼけてみてたら間違えそうです。

お話は面白くなりそうなのですけれども・・・

あの髪型は、なんとかして欲しい。

予告の時から思っていたことなのです。
絶対損してるって!!

まあ、ユニークってや、ユニークではありますけれども。

髪型など気にならないくらいお話が面白くなってくれること、キュウリュウジャーみたく、きっちり収めてくれることを願っています。

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2014年10月15日 (水)

烈車戦隊トッキュウジャー 第31話「ハイパーレッシャターミナル」、第32話「決意」

公式サイト

烈車は、レインボーライン最大にして最重要駅“ハイパーレッシャターミナル”に停車。そこにはレインボーラインの総裁がいた。レインボーラインで一番偉い人=総裁から車掌へ、トッキュウジャーについてある話が!? 一方、ハイパーレッシャターミナルの存在を知った闇の皇帝ゼットは、自ら出向くことに。そのゼットを狙い、シュバルツ将軍もそこに向かう。さらに、町にはシャドー怪人が出現し… (31話 公式サイトより)

レインボーライン総裁からの命令で、トッキュウジャーは今日で解散!? 納得できないライトたちは、総裁に直接掛け合うためハイパーレッシャターミナルへ。そこで、鏡に映った自分の姿を見たライトたちは、本当は子どもであることに気付く。総裁が、ライトたちの町が闇に飲み込まれた時、その強いイマジネーションを借りて大人の姿にしたのだ。 (32話 公式サイトより)

ターミナルは列車(烈車)の質感の違いのためでしょうか、電王のターミナルの方が巨大ターミナルっぽかったかもしれない、と思っていたら、ターミナルそのものがロボになってしまって、びっくり。
どんだけデカイロボなんだ~

時間の都合で、さくさくと書きます。

ターニングポイントとなったお話でした。
もう32話目ですから、ここらで結末への道筋を見せておかないと、ということなのでしょうけれども。

今まで、自分たちの生まれた町を探すためにシャドーと戦っていた、ライト。
31話で、人々を悲しませるシャドーに怒りを感じ、倒す決意をしました。
そのことが、トッキュウジャーの資格を失うことになるかもしれない、という流れに繋がるのには、意表をつかれました。
なるほど~。子供の時の記憶しかないのは、子供だったからだったのね。

シャドーに飲み込まれた昴が浜は時が止まったままなのに、ライトたちだけが成長してしまう。

このまま変わり続けると元の子どもの姿には戻れなくなってしまう。(公式サイトより)

そうなれば、町が元に戻っても、自分たちの居場所はなくなってしまう。
しかし、ライトたちは人々を救うためにトッキュウジャーとして戦い続けることを決意する。

能天気っぽいキャラ設定も納得です。
これから成長していくわけですが、それは彼らの戻る場所をなくすことでもある、というジレンマを抱えつつの戦いになるわけですな。

まだ、トッキュウジャーには何か秘密があるのかもしれません。
本名もわかって決意を新たに団結したトッキュウジャー。
彼らを黙ってサポートする明にも、何かありそうです。

一方シャドーは。
シュバルツがゼットの中にグリッタが生きていることに気がつきました。

ダイニングブラザーズ、ほんと、闇の作り方はくだらない(笑)。
でも、強かったです。

31話で弟、チェアーシャドーを盾にして逃げ延びたテーブルシャドー。ひどい兄ちゃんです。
しかし、別の兄弟がいたとは。
攻撃も座ることに拘っていて、本筋と合わせて見応えがあった前後編でした。

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軍師官兵衛 #40「小田原の落日」、#41「男たちの覚悟」

公式サイト

秀吉(竹中直人)待望の実子・鶴松を産んだ淀(二階堂ふみ)の権勢は、正室のおね(黒木瞳)をしのぐまでに高まり、三成(田中圭)は淀と結託し、自らの権力を確固たるものにしようと謀る。そんな中、天下統一を阻む最後の大敵、小田原の北条攻めが始まるが、官兵衛(岡田准一)が三成の策に異を唱えたことから二人は激しく対立する。包囲が長引く中、官兵衛は単身、城に乗り込み戦なき世を実現するため降伏するよう北条氏に迫る。(#40 YAH0O!テレビより)


官兵衛(岡田准一)の活躍で秀吉(竹中直人)は、ついに天下を統一するが、大陸への進出という新たな野望をむき出しにし、官兵衛の説得も拒否、おね(黒木瞳)を困惑させる。利休(伊武雅刀)が厳しい言葉で諫めたところ秀吉の怒りを買い、三成(田中圭)
の策謀もあって切腹を申しつけられる。官兵衛は利休を救おうと奔走するが、利休は謝罪を拒み死を選ぶ。そんな中、秀吉最愛の嫡男・鶴松が重い病にかかり事態は急展開する。(#41 YAH0O!テレビより)

2話まとめての簡単感想です。

官兵衛と三成、おねと淀の対立が深まってきました。

三成から口出しをするな、と言われた官兵衛。
大軍に勝る策はない、と公の軍議には一切口を挟みません。
しかし、秀吉と三人の軍議の場で、北条を支援する関東の大名たちの一掃作戦を三成に任せます。
軍事には素人の三成は嫌そうな顔。しかし、秀吉からも、戦で功を挙げてみよ、と言われては断れません。

一方、籠城攻めが長引くと兵士の士気がだらける、という秀吉に、ならばお祭り騒ぎにしてしまえば良い、と小早川隆景、淀を小田原に呼び、その間に鶴松をおねに預ければ良い、と千利休がそれぞれ進言します。
彼らの案に喜ぶ秀吉。

官兵衛は何も言わず。
二人にそのように進言するよう計らった、と見てもいいのでしょうか。
はっきり描くと嫌味に見えるからわざと避けたのかなあ。

小田原城を無血開城させた官兵衛。
三成は案の定、戦に負けたようです。
しかし、ただでは転ばない。

和睦の条件を破り、氏政らに切腹を命じ、氏直らを高野山に追放すると決めた。(wikiより)

この決定が秀吉自らのものなのか、三成の策なのかは描いていませんでしたが、使者であった官兵衛を裏切る決定なのには間違いなく、そのことに三成はほくそ笑むわけです。

さらに、信長の夢にとり憑かれたように、明への出兵を企てる秀吉。
朝鮮からの使者を、豊臣家に服従をするためにきたものとして迎えます。もう、あからさまに失礼な態度です。
しかし、服従というのは小西行長の出まかせで、実は、日本を平定したことを寿ぎに来ただけだけ。
秀吉に阿る気持ちからついた嘘が大事になりそうになって、官兵衛に、とりなしてくれ、と泣きついてきます。

本当に小西行長がそんなことをしたのかどうかはさておき。

国の行く末を左右する、あまりにも重大な嘘。
真実を明かせば、秀吉は激怒するだろう・・・官兵衛も腹を括らざるをおえません。
ところが、利休が先に秀吉に真実を述べました。
小西行長は利休にも泣きついていたようですっていう解釈でいいのかな?

案の定激怒した秀吉。切腹を命じます。

もう、おねの言葉すら耳に入らぬ秀吉。
もしかしたら、ただ一人、耳を傾ける人物だったかもしれない、弟、秀長も病いで亡くなってしましました。

って、このド大河では秀長の功績、及び秀吉と秀長の関係はほとんど描かれていませんでしたから、秀長のことを知らない人にはピンとこなかったかも。

蜂須賀小六といい、この大河は死ぬ間際にのみしか、その人物をクローズアップしないですな。
脇役ならではの物語を作って欲しいのですが。

鶴松を失って嘆き悲しむ秀吉を抱きとめて慰める官兵衛。
しかし、明への出兵を諦めることはなかったのです。

官兵衛は、それでも、今、豊臣が滅べば世は再び乱世になる、と秀吉を支え続ける決意を、長政や家臣たちの前で、声を振り絞って述べるのでした。

ばさばさと感想を書きました。

その他、記憶に残ったのは、秀吉が淀に、おねの悪口だけはいうことまからん、と釘をさすシーンと、淀と三成が目配せをするシーンです。
淀と三成・・・俗説を取り入れるのでしょうか。

官僚と軍人、近江出身者(淀派)と子飼いの武者(おね派)の対立らしきことは描かれてはいますが、三成が急速に悪役化したことに合点がいかないままです。
三成には三成なりの信念がある、という風には全く見えません。単なる悪役です。
それがこの大河のキャラバランスなのでしょう。
歴史を正義と悪に色付けして描くのは、好きじゃないのですけれども・・・

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2014年10月14日 (火)

そろそろ復活

2回目のロンドン旅行記が完結していないのに(汗)、三回目、行ってまいりました。

今回もなんやかやとありまして、今まで一番疲れたかもしれません。
2回目の旅行記を書き終えてから、簡単にでも書き記そうかと思っています・・・って、いつのことになるやら(^^;;

1週間ほどテレビを見れていないので、録画消化が大変。

とりあえず、レギュラーの特撮2本と大河から、ざくざくっと書いていくことにします。

2014年10月 2日 (木)

お知らせ

本日から、おそらく来週いっぱい、更新をお休みします。

その間にいただきましたTB及びコメントには、来週末にお返しします。

なお、スパム対策のため、当TBとコメントは承認制になっていますので、反映するのも来週末になってしまうことをお許しくださいませm(_ _)m

2014年9月のまとめ<2014年夏クールのドラマ・まとめ>

今期は話題になったドラマを見ていないため、非常に偏ったまとめとなりました。
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初回から最終回まで感想を書いていて、今期で終わったドラマです。 
各作品のタイトルは最終回の感想、もしくはまとめ記事にリンクしています。

映画はここに書いた以外、何本か見ているのですが、感想を書く時間がありませんでした。
次のクールにまわします。

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<連続ドラマ>

※書き終えた順番です。

家族狩り
あすなろ三三七拍子
おやじの背中
おそろし―三島屋変調百物語

仮面ライダー鎧武

<継続中>

軍師官兵衛
烈車戦隊トッキュウジャー

<単発ドラマ>

剣客商売 鬼熊酒屋
※新シリーズになって2作目。若手二人の殺陣が何とか(上から目線でごめんなさい;;)、様になってきました。次回が楽しみです。

ほんとうにあった怖い話~15周年スペシャル(2014)  

だましゑ歌麿Ⅳ
※歌麿の芸術気質が生み出す厭世感と退廃感が異色の時代劇シリーズ。娘のことが残っているので、まだまだ続きそうです。個人的には、蘭陽を、舞を舞えるキャストで復活して欲しいのですが、歌麿に絞ったシリーズだから、無理そうです。残念。

<鑑賞した映画・DVD・演劇>

オーシャンズ11(2014 舞台)簡単感想
るろうに剣心 京都大火編
Lost Memory Theatre:舞台 メモ感想
桐島、部活やめるってよ(DVD)
イン・ザ・ヒーロー
るろうに剣心 伝説の最期編

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感想は書いていませんでしたが、最初から最後まで見たドラマは「HERO 2」「東京スカーレット~警視庁NS係」「ST 赤と白の捜査ファイル」「若者たち 2014」「信長のシェフ 2」「吉原裏同心」「水球ヤンキース」です。

あとの作品は、好みと時間の問題で、早々に撤退しました(大汗)

※なお、初回の感想や中間の感想へのリンクは一番下に貼ってあります。

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以下、あくまで個人的な、まとめを兼ねた好きな作品順の寸評です。
レギュラーで感想を書いていた作品については短く、書いていなかった作品は多少長く書きました。

おおよそですが、面白かった順番に書いています。
後の作品になればなるほど突っ込んでいますので、ご注意くださいませ。

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「おそろし―三島屋変調百物語」
原作既読です。
原作を丹念にドラマ化しており、かつ、格調の高い江戸噺を聞いているようで、堪能いたしました。

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「ST 赤と白の捜査ファイル」
原作未読、SPも見ていなかったので、何の予備知識もなく見ました。
変形ではあるけれども、謎解きメインの純粋ミステリーもの。
キャスティングがはまっていたのと、テンポの良い映像で、今期の刑事ドラマの中ではダントツに面白かったです。

オーバーアクションな時の藤原さんを見事に生かしたドラマで、今まで藤原さんが出演されたテレビドラマの中では、「組」は別格として、一番好きです。岡田さんもキュートでした(^^
他のレギュラーの方々の個性も生かされていて、アンサブル加減が良かったです。
純粋ミステリーって、ついつい綻びを見つけては突っ込んでしまうのすが、このドラマは多少の矛盾を感じても、ドラマそのもの面白さで楽しく見れました。
あのエンディングで映画に繋ぐ、というのだけがマイナスポイントかな~。

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「吉原裏同心」
原作未読です。
初回を見た時はもっとバタバタした感じになるかと思っていたのですが、幹次郎夫妻が吉原に落ち着いてからは、どの話もしみじみとしていて、じっくりと見れました。
尾崎さんの脚本、実は最近の現代劇が性に合わず、ちょっと引き気味だったのですが、このドラマで株が急上昇しました。

遊女にまつわる話がどれも哀れで、それぞれの遊女を演じたゲストがまた良かったです。
山内圭哉さんの仙右衛門がいい感じで、四郎兵衛、薄墨太夫と、レギュラー陣も安定していました。
そしてなんといっても汀女を演じられた貫地谷さん。
武士の妻の生き様、覚悟をさりげなくも強く演じられていて、凄い求心力を感じました。ブラボー、です。
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少し差があって。

「あすなろ三三七拍子」
原作未読です。
視聴率を理由に2話、切られちゃったのが、本当にお気の毒でした。
もっと膨らませることのできるお話だったのに。
打ち切りは時々あることとは言え、せめて原作をドラマ化する時は、原作へのリスペクトを欠くような対処は避けて欲しいです。

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「水球ヤンキース」
郷田の扱い(あんなことやって置いてお咎めなしかい!)、桑原の豹変(変わりすぎやろ!)などなど、突っ込みどころは多々ありましたが、主人公、尚弥の個性そのものの、あっけらかんとしたベタベタなスポ根青春ドラマを、大いに楽しみました。
3バカトリオのストーリーはもう少し濃いものが見たかったですが、千秋と宮口がラブリーだったので、満足です。
大原さんはデビュー作「カノ嘘」でも感じたことですが、可愛いだけじゃない。
ある時は少女、ある時はおばさん顔(汗)になるのが、同じ年頃の女優さんの中では極めて個性的で、それほどキャリアもないのに、しっかりした演技をされているのに驚かされました。
泣き方も怒り方も笑い方も、そしてごく普通の表情もうまいのね~。将来が楽しみです。

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ここから差があります。

「若者たち 2014」
あの歌に慣れるまでに時間がかかりましたが(汗)、慣れてしまえば、オールドファッションな青春ドラマとしてそれなりに楽しむことができました。レギュラー以外の登場人物たちの動かし方のあっけなさや、時々ワープするご都合的なストーリーもね、昔の青春ドラマってこういう感じだったなあって。

実はストーリーより、キャストたちの顔合わせが楽しみだったのです。
浦島さん、蒼井さん、長澤さん、橋本さん・・・途中で、この顔ぶれでのテレビドラマはもう二度と見れないかもしれない、と気づいてから、結構本気出して見はじめました。
主役を張っている女優さんばかりですからねえ。今後一同に会して共演するって、大河以外は滅多にないだろう、と。

長澤さんの、女優として肝が据わった感が、印象に残りました。
あと、瑛太さんが妹役の浦島さんを慰めるシーン(あるようであまりなかった)、思わず「ぼく生き」を思い出しました。
男たちはひたすら、暑苦しかったです(苦笑)
亘のやったことは許せないけれども、被害者である香澄が許したのであれば、もう、何も言うまい・・・ということで。

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「信長のシェフ 2」
原作未読です。
面白かったです。大河とは、時代は同じであっても絵巻と漫画、全く次元が違うので、比べてはいけない、とは思いつつ・・・キャラはこちらの方が、深くはないけれども生き生きしていたように感じました。
特に地図の見せ方は、ぜひ、見習って欲しいです。もう撮了しちゃったらしいけれども(汗)
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ここからも差があります。

「HERO 2」
まったりと楽しみました。
書くほどの感想が思い浮かばない(大汗)
強いて挙げるなら、もう少しメリハリを効かせたほうが、コミカルなシーンが際立ったかな、と思ったことです。
もしくはもう少し重くするか。ちょっと中途半端さを感じる時がありました。
マッチゲさんの回がストーリー、テンポとも良く、一番面白かったです。

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「東京スカーレット~警視庁NS係」
序盤は期待したのですが、キャラたちを十分に生かしきれずに終わっちゃいました。
事件そのものも何かモヤモヤしていたし・・・序盤は期待していたので、残念です。
でも、生瀬さんの格好良さは、記憶に残りましたです(^^
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「家族狩り」
原作未読です。
この作品も途中までは手に汗を握ってみていたのですけれどもねえ。
中盤以降は突っ込のが楽しみになってしまいました。

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別枠で。

「おやじの背中」
他のドラマとは同一ラインでは評価できないかな、と思ったので、別枠で書きます。
話によって、視聴者の好みが激しく分かれたかと思います。

試みは面白いのですが、成功したとは言いがたいかもしれません。
テーマを絞りすぎた、と、あるブロガーさんが書かかれているのを読んで、おお、なるほど、と思いました。

テーマを絞ったほうが書きやすい人もいるだろうから、一概には言えないかもしれませんけれども。
また、このテーマとの相性もあっただろうと思います。
演出家との兼ね合いで、うまく映像化されなかった作品もあったような気がしました。

好き嫌いは別にして、完成度が高かったと感じたのは、

2話、坂元さん×役所さん×浦島さん
共感できずに突っ込みまくっていました。今でも好きにはなれないお話です。
しかし、シリーズ中、一番「親」と「子」がぶつかり合っていた作品だったかな、と。
役所さんと浦島さんのエキセントリックですらある「闘い」は見応えがあり、そこに的を絞ったシンプルな話作りと演出は成功していたと思います。

3話、倉本さん×西田さん
西田さんを座長にし、小林稔侍さんをスーパーサブに置いた群像劇にしたのが面白く、笑いの中にメッセージを入れてくるのはさすがだと思いました。
このシリーズの中で、「おやじの背中」からのメッセージを、家族だけではなく、大勢の人々に伝えようとした、唯一の作品だったかもしれません。

6話、橋部さん×尾野さん×國村さん
お話は平易なのですが、キャスティングも含めての完成度、ということで。

キャスティングを含めて、と言い出すと、他にもそういう作品があるのですけれども、そこは好みになってしまいますね(汗)

10話 三谷さん
テーマが決められていて、1時間という制約があって。
しかも配役のチェンジを余儀なくされた、という、三谷さんが燃えそうな条件が揃っていました(笑)
笑劇をきっちり仕上げてきたのは、さすがでした。

辛口になってしまいましたが、またチャレンジして欲しい企画です。

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番外編「花子とアン」
うーん。
突っ込みどころが多すぎて・・・ストーリーについてはもう、何も言いますまい。
最後、2週間分の突っ込みを書いておきます。

まず、びっくりしたのは、空襲の最中、これ見よがしに英字の本を持って逃げ回るシーンです。
スパイとして問答無用で逮捕されてもおかしくないですよー(棒)
それから、ここは皆さんが突っ込んでおられると思うのですが・・・どこから湧いてきたのか、宮本君。
しかも背広で。もうもう、びっくりです。
政府の仕事でもしてた?それでも昭和20年、敗戦直前に背広なんか着ていたら、それだけで通報されますよ。

戦中時代だけではありません。総じての時代考証の甘さにはがっくりというより、腹が立ちました。
怖いのは、この間違いだらけの考証がスタンダードになってしまうことです。
もちろん自分だって直接見たわけではないのですけれども、そ
明治以降の歴史風俗に親しんでいる人ってそんなにいないでしょうから。

特に朝ドラでは、一種ファンタジー化している時代劇と同レベルで現代史を描いてはいけないと思うのです。
時代風俗を正確に伝える責任を負っていることを、自覚して作って欲しかったです。

あとキャラについて簡単に書いておきます。

今回は残念ながら、ときめく男優さんは伝助さん以外には登場しませんでした。
最期の哀れさで印象に残っているのは郁弥。
朝市は、花子に振り回されて終わってしまいました。振り回されたのは朝市だけではないのですが(汗)
朝市については、スピンオフが放映されるそうですので、期待しています。

女優さんは、まず、なんといっても黒木さん。そして、土屋さんです。
黒木さんができる人なのはわかっていましたが、土屋さんがあれほど大人の女性を演じられるとは、嬉しい驚きでした。
来年の朝ドラが楽しみです。どうか、いいドラマになりますように。

都合よく動かされ続けた醍醐さんは、ヒロインより激動の人生を送ったと思うの(涙)。
シンケンピンクの高梨さん。これからも応援します。

仲間さんは、不倫騒動まではそれなりに面白かったのですけれども、終盤、お気の毒なこととなってしまいました。
不倫もねぇ。相手役に恵まれなかったと思います。レベルが違いすぎて、気が散ってしまいました。

吉高さんは、ヒロインとして頑張っておられたと思います。

この脚本で。

すみません、言っちゃいましたm(_ _)m

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今期はあと、「リバースエッジ」「幼獣マメシバ」を見てますが、まだ全部見終わっていません。
ポワロのファイナルシーズンは最後までみたら、まとめて簡単にでも感想を書きとめようと思っています。←多分、すごく遅れると思います。

今期ではないのですが、夏クールの時に書き忘れた作品としてBSジャパン「なぞの転校生」。
心に残る作品でした。

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○印象に残った女優さん
貫地谷しほりさんと迷ったのですが、一人主役ということで、波瑠さんで。

○印象に残った男優さん
藤原竜也さん。

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以上、あくまで、好みです。お許しくださいませ。

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2014年夏のドラマ:視聴予定

2014年夏クールドラマ 初回の感想その1 「家族狩り」「GTO 2」「若者たち 2014」 
2014年夏クールドラマ 初回の感想その2 「信長のシェフ 2」「同級生~人は三度恋をする」「水球ヤンキース」 
2014年夏クールドラマ 初回の感想その3 「HERO 2」「東京スカーレット~警視庁NS係」 
2014年夏クールドラマ 初回の感想その4 「ST 赤と白の捜査ファイル」「金田一少年の事件簿(neo)」

2014年7月のまとめ~夏クールドラマの中間報告

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2014年10月 1日 (水)

おそろし―三島屋変調百物語 最終夜「家鳴り」

公式サイト

兄・喜一(石垣琢磨) と久しぶりに再会したおちか(波瑠)。しかし、喜一がもたらした話は、奇妙なものだったで、もしやと思い、おちかのもとを訪ねたのだった。その頃、越後屋の清太郎(川口覚)は、おたか(小島聖)の様。実家の旅籠に松太郎(満島真之介)の幽霊が出始めたというのだ。松太郎の幽霊は、どこかへ向かうと言うの子がおかしなことに気づき、おちかを、越後屋の座敷牢にいるおたかと会わせる。おたかの瞳の中に異様な人影を見たおちかは、ひとり不思議な別世界へと迷い込む...。(公式サイトより)

原作概読です。

最終話ですので、せめてポイントになるセリフのみでも抜き出そうとしたら、めちゃくちゃ量が多くなってしまって(汗)
完璧にはとれませんでした。
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おちかから、百物語を聞かされていると聞いて喜一は怒ります。
ただでさえ惨い過去があるのに、何だってそんな酔狂なことを。怪は怪を呼ぶというのに。
しかしおちかはなだめます。

無理強いじゃないし。
最初のうちはわけがわからなかくって腹も立ったけど、今は違う。

不幸なのは、私だけじゃないってことでちっとは救われたってことか?と喜一。

そんなちまちましたことじゃないの。
うまく言えないけど、二との話を聞くことで、自分が怖がっているものの正体を素人しているんだと思う。
正体がわからないで、闇雲に怖がって逃げ回っているより、そのほうがいいってことがわかってきて。

強くなったおちか。
それでも喜一は、何か怖いものを見なかったか、と心配します。
それは、松太郎の幽霊が丸千の喜一の下に現れて、自分でもよくわからないうちに呼ばれて、迷い出てきてしまった、と言ったからでした。
「そっちに参ります。」と言って消えた松太郎。
そっちとはどこなのか、おちかのところじゃないのか、と心配して喜一は三島屋へやってきたのでした。
でも、おちかは松太郎の幽霊には会っていない。

どうやら、松太郎の幽霊が現れはじめたのは、おちかが松田屋さんの話を聞いた頃らしいことがわかりました。

それまでは思い出すというより、ふいっと浮かんだ記憶を、辛くて悲しくて大急ぎで押し隠していたのだけれども。
変わり百物語をはじめてから、自分で思い出すようになって、しっかり見詰めるようになった。
だから私が松太郎を呼んで、丸千に出てきたのかもしれない。

だったら、なぜ今ここに松公がいねえんだ、と不審がる喜一。
そこへ、おたかの様子がおかしいため、おちかの身を案じた清太郎が駆け込んできます。

伊兵衛に炊きつけられて、清太郎を妹婿として値踏みする喜一。
きっと良助の時もそうだったのでしょう。
一度目の縁談の時は、兄として、とても妹の婿にはできないと思ったから。
二度目の時は、これなら大丈夫、と思ったから。
そこに松太郎の存在が入る余地はなかったのです。

清太郎曰く、おたかが、お客様が来る、その人の名は松太郎、おちかさんの知ってる人、と呟いたそうで、しかも松太郎は死人だと言うのです。
「あの子は死人に憑かれているから。」
だからおちかも"こちら"に来る・・・

なぜ、と不審がる伊兵衛 、お民、喜一と清太郎。

安藤坂のお屋敷が人の魂を求めているから。
そして私はおたかさんを知ってしまったから。
みんな繋がっているの。
あのお屋敷はそういう場所なのよ。
燃えてなくなったお屋敷は、おたかさんの中にあるの。

おちかと喜一は清太郎とともに越後屋に乗り込みます。

座敷牢、と言っても、暗い穴倉のようではなく、本当に格子をはめただけの座敷にぼんやりと座るおたか。
そのおたかの瞳の中に、少女の姿を見、次に松太郎を見てしまったおちか。
その時、家鳴りがして・・・おちかは忽然と姿を消してしまいます。
あわてふためく喜一と清太郎。

おちかは、おたかの中にあるお屋敷にいました。

少女のおたかの後を追って、誰もいないお屋敷の中を走り回るおちか。

ふと視界が開けると、色とりどりの着物が虫干しされている庭。
少女のおたかがおちかを誘おうとしますが・・・

「あんた、一人じゃなかったね。ずるい、うそつき。」

ふと土蔵を見ると、入り口におたかと松太郎が立っている。
ふらふらと歩み寄るおちか。

しかし、その時、おちかの腕をとって止めるものがいました。
それは死んだはずの松田屋さん。
おちかはいつの間にか、曼珠沙華の花畑の中にいるのでした。

「この曼珠沙華の中に隠れていれば、大丈夫」

お墓の花、縁起が悪いと忌み嫌われる曼珠沙華が、今はおちかを守ってくれているのでした。
曼珠沙華が守り花となってくれているのは、松田屋さん、そして松田屋さんの気持ちを聞いたおちかの心が合わさったから。

着いてきてくれたのは松田屋さんだけではありません。
悲劇的な最期を遂げたお彩と市太郎も一緒です。

驚くおちかに。

「お嬢さんが聞いてくださったからですよ」
「私たちの胸の痛みを」
「生きていた時のあやまちへの後悔を」
「聞いて、わかってくださった」
「心のうちで涙を流してくださった」
「そんな酷いことは人ごとだと、愚かで忌まわしいと、顔を背けず」
「わがことのように悼んでくださった」
「私どもの罪は、お嬢さんの魂の一部になり」
「涙で清められました」
「お嬢さんのおかげで、解き放たれたのです」

口々に礼を述べる三人。

「おちかさんを苦しめているものが呼ばれて、ここに来ている」

と、松田屋さん。

松太郎・・・思わず松太郎を庇うおちか。

「でも、松太郎のしたことがお嬢さんを苦しめている
思いは別でも、しでかしたことは消しようもありません
お嬢さんを苦しめたことで、松太郎もまた苦しみ、迷っている
屋敷はそういう魂を欲している」

ならば、松太郎も放ってはおけません。
みなでここを出て、屋敷をからにしましょう。

その時、鏡が割れました。
お吉の魂が外に出られた、そして宗助もやってきた、とお彩と市太郎。

「おちかさんが思ってくれたから」

お屋敷へ戻るおちか。
長い間、わけもわからず一人ぼっちだったことを怖がるお吉を宗助に任せます。

おたかを探しつつ曼珠沙華の花畑にやってきた清六を迎える松田屋とおちか。
現世では全く見ず知らずの三人ですが、今はおちかを通じて親しき仲になっています。

そこへ辰二郎一家もやってきました。

かつて起こった惨劇の跡形もなく、のどかに挨拶を交わす清六と辰二郎。

子供のおたかさんは一人で一家を守ろうとしていたんですよ。

それで、逆に餌として囚われてしまった。

非道です、ずるいことです。

義憤するおちかに、松田屋さん。

「この屋敷のあるじは、そういうものなのです」

松太郎を連れ出さねば、この屋敷を打ち負かさねば。

「お嬢さんが私たちにしてくださったことを、今度はこの屋敷のあるじにしてやってください」

と、蔵の中からおちかを呼ぶ、松太郎とおたかの姿が。

おちかは、凛と黒白の間の作法を踏んで、蔵にのぞみます。

そんなおちかを、本当は俺を恨んでいるだろう、と鼻で笑う松太郎。
しかし、おちかは負けません。

松太郎さんではない、誰か。あなたはどなたです。
松太郎さんの中に隠れているのは!

赤い光が増して・・・崩れ落ちる松太郎。

我に返り、どうしてこんなところに呼ばれたのだろうと、怯える松太郎の手をとり、あやまるおちか。

思いつめてしまったのは私のせいですよ。
私の驕り、浅ましさ。
私だけじゃない、兄も・・・

そこへ家鳴り。

「うまいこというな、この尻軽女」

松太郎の表情が一変し、おちかの首を絞めはじめます。
おたかが、松太郎の腕に噛み付いて、おちかを助けました。

再び我に返った松太郎は、泣きむせびます。

「俺ははぐれ者でした。生まれてこない方が良かったくらいだ

 

俺を崖から捨てたのは、おやじです

 

丸千のみなさんにはどうしても言えなかった
言ったら、またみなさんにも捨てられるような気がして
親に捨てられるような子を、人様が大事にしてくれるはずがない
だから言えなかった

 

それが俺のひがみになった、怯えになった
でも、丸千のみなさんはこんなはぐれもんに、いつも優しくしてくれた

 

なのに、どうしてあんなことをしでかしたのか
あの時、あの刹那、俺は人でなしになってしまった」

松太郎さんは私たちの家族でした。
松太郎さんが丸千に来てくれて、私は本当に嬉しかった。

また家鳴りがおき、松太郎の姿が消え、蔵の扉が閉まろうとします。
松田屋さんたちが必死で止めようとしますが、力およばず。
何とかおたかを外に出し、一人閉じ込められるおちか。
蔵には鍵・・・あの、いつの間にか空いてしまうという、あまりの禍々しさに清六が焼いてしまった鍵が独りでに掛かってしまいました。
思わず顔を見合わせる、師匠と弟子。

お静まりなさい。
私は逃げません。

おちかは、家鳴りの元と思われる大きな長持の蓋を開けました。
しかし。
中は・・・からっぽ。

こんなからっぽのものが、あなたの正体なのですか?
これがあなたのお話ですか?

その時、からっぽの長持の底がなくなり、その先に闇が黒く渦巻くとともに、ぶきみなすすり泣くような、歯軋りするような声が響き渡ってきました。

魅入られたように、底なしの闇をみつめるおちか。

私がここへ入ればあなたは満足なのね。
そして、私は苦しみから逃れられる・・・

長持の中に入ろうとした刹那、松太郎に止められました。

「入ったら、出られない」

いつものおちかに戻りました。

ちょっと弱虫になってたの。

そして長持の底に呼びかけます。

忘れられることが悲しいのでしょ。
忘れられていくことが、悔しいのでしょ。

 

私たちは、忘れません。
すべて遠い昔のこと。
悲しみ、苦しみ、恨みと怒り。
それはすべて、時を越えて残ります。

 

あなたもここから出たいのですね。
私と一緒に外へ出ましょう。

その時、蔵の鍵は清六と辰二郎の手によって、扉が開きました。

そのまま、振り返らすに外へ出ましょうと、松田屋さん。

蔵の扉が放たれた今。
おちかとおたかを残して、曼珠沙華の花畑のかなたに次々と消えていく人々。
おたかはやっと家族にお別れを言うことができました。

何もかも終わった、と思ったその時、辰二郎を惑わし、度々おちかの周囲を伺っていた「番頭」・・・謎の男が姿を現します。
その正体は。

「私はあきんど、私が仕入れて売るものを、欲しがる人たちへ与える。
二つの場所を繋ぐ道筋で、お客様を相手にしている。」

二つの場所・・・あの世とこの世・・・

「あなたのような人がいるおかげで、私の商売も成り立つんです。あきんどですよ。三島屋さんと同じ。」

商売?お屋敷のやってきたことを知っているおちかは、もちろん納得がいきません。

「けどね、おちかさん。
良助さんのことはどうでもいいんですか?
あの人は、丸っきり、殺され損だ。
あんたが松太郎を許したいとばっかり思うもんだから、良助の怨みと悲しみは、棚上げだ。」

謎の男の顔が一変、良助になりました。

「おちか
お前は松太郎を許すことで、自分を許そうとしている
全部自分の都合じゃないか
俺はどうなるんだ」

あなたは良助さんじゃありません!
良助さんを忘れることは、決してありません。

「おちか、おれは・・・」

ここで、謎の男に戻りました。

「あっという間に殺されちまったから、迷う暇もなかったってことか。
仕方がない。
これでいよいよ御しまいですな。

 

あんたはこれからも生きていく。
また会う機会がありそうだ。
あんたの話は終わっちゃいない。
あんたとの商いは、この先、まだまだ続くでしょう。これからが楽しみだ。
腹の底から、楽しみですよ。」

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お屋敷には、かつてそこで暮らしていた人たちの想いが渦巻いていた。
しかし、時がたち、悪い噂ですら、思い出す人々も稀になってしまった。
忘れ去られる悲しみから、次々と新たな悲しみを巻き起こしていたのでしょうか。

おちかに話を聞いてもらって救われた人々。

文字通り、憑き物が落ち、穏やかな表情になったお彩と市太郎。
この二人は姉と弟として生まれてきたのが間違いだったのでしょう。悪縁、とでもいいましょうか。
しかし、その悪縁も清められました。
お吉はお彩と夫のことを知らぬまま、閉じ込められていたのでしょうか。
そうであっても、今は嫉妬や怨みは浄化されたようです。
現世での確執からの解放。

清六と辰五郎の、のどかな挨拶には、思わず涙しました。
成仏する、ということとは、こういうことなのかもしれません。
自分の肉親たちも、こういう表情で旅立ったと思いたい・・・

松太郎の、おちかへの執着心が、男女のことではなく、自分の存在価値への自信のなさから生まれたものだったのが、哀れでした。
丸千にしか、自分の居場所がない。
そう思い込んでしまった、思わざるおえない環境に育った松太郎。
自分の存在が否定されることへの僻みと怯えの心の隙に、魔が入ってしまった。
これは松太郎に限ったことではない、という怖さも感じました。

聞き手の魂を救ったおちか。

負のオーラを出している人には、なるべく近づかないようにしているわが身を振り返ってみて。
相手の話をすべて相手の立場になってきちんと聞く、というのは大変なことだなあ、思わずにはおれませんでした。
しかも、ブラックホールのような悲しみ、苦しみ、恨みと怒りをも受け止めるとは。
考えさせられました。

そして、自らも闇を抱えていたおちか。
だから次の餌として狙われました。
謎の男は、悲しみのあまり怨みと化した魂に、新たな、闇を抱えた魂を「与えている」。

仕入れて売るものを、与えているって、意味深です。
魂を仕入れて、売るのでしょうか。

今回は安藤坂のお屋敷に打ち勝つことができましたが・・・
良助のことは、これで本当に終わったのでしょうか。
おちかは、解き放たれていない怨みや悲しみが渦巻くこの世で、これからも生きていかねばなりません。
新たな闇に巻き込まれ、悲しみ、怨みを抱え込むこともあるかもしれない。

原作はまだ二作目「あんじゅう」までしか読んでいません。
二作目は連作短編だった一作目とは違って、独立した短編集です。
その中に、おちかに良助の影を感じさせる人物も登場するのですが、思い過ごしであって欲しい、と願わずにはおれませんでした。
謎の男は、三作目「泣き童子」に登場するようです。
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原作に非常に忠実で、かつドラマ化にあたっての緻密な計算が隅々まで行き渡った脚本でした。
まさしく本の世界に迷い込んだがごとくでした。
メインライターの金子さんは演出も手がけておられたのですね。
怪談特有の、シーンとした空気感に魅入られました。

キャスティングも良かったです。
黒白の間の語り部たちの話には居住まいを正して聞き入りつつ、三島屋さんたちの明るさと日常に救われました。
特にシリーズの核になっているおちかを演じた、波瑠さんの、か細いけれども、凛とした佇まいが素晴らしかったです。

ぜひ続編を期待したいところなのですが、原作を読むと、そのままドラマ化する、というのは難しいような気もしました。
でも、多少アレンジしてもよいので、ぜひ作って欲しいです。
今回と同じスタッフなら、アレンジしてあっても安心して見れると思います。

スタッフ、キャストの皆さん、ありがとうございました。

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