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2014年10月18日 (土)

2014年6月の読書

読書カテを溜めてしまったので、ここらで挙げておきます・・・まだ6月です(_ _);;

4月5月と、ファンタジーと翻訳ものが続いたので、和のテースト、それも時代小説ではない世界に浸りたくって、幸田さんをチョイスしました。

○新読

幸田文 (ちくま日本文学 5)  著:幸田 文(筑摩書房)
記憶の中の幸田一族 著:青木 玉 対談集(講談社文庫)

○再読

ペスト大流行ーヨーロッパ中世の崩壊 著:村上 陽一郎(岩波新書)
結核という文化ー病の比較文化史 著:福田 眞人(中公新書)

以下、敬称略です。

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「幸田文 (ちくま日本文学 5)」

1904‐1990。東京向島の生まれ。父露伴より家事、身辺にわたりきびしい躾をうける。二十四歳のとき嫁いだが十年後に離婚。実家にもどり晩年の父をみる。その死を述べた「終焉」「葬送の記」で文壇に登場。つづいて「こんなこと」「みそっかす」。ほかに長編「流れる」「勲章」「笛」など。ジャーナリズムと隔たりをとり、みずからの足跡を刻むようにして文筆をつづけた。 (「BOOK著者紹介情報」より)

氏の作品は随分前に「おとうと」を読んだのみです。
創作長編からは、同性及び浪漫的なものへの懐疑が、父、露伴の思い出を綴ったエッセイからは、家族というものへの醒めた視線と同時に、可愛がられなかったという思いが強いからこその父への思慕が、戦前の東京の空気とともに伝わってきました。
他の長編も読まねば。

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「記憶の中の幸田一族」

生活万般に厳しかった文豪の祖父・露伴、その祖父を看取り四十四歳で作家となった母・文。ゆかりの人々との対話から、明治・大正・昭和を生きた幸田家の人びとの凛としたたたずまい、「家学」というべき家事の美学、そして知られざる作家の素顔が鮮やかに立ち上がる。今に伝えたい、懐かしい日本の風景。 (「BOOK」データベースより)

対談集です。
露伴だけでなく、一流の知識人、芸術家を輩出した幸田家の話が読みたくて購入しました。露伴氏の作品はアンソロジーでしか読んだことがないのですけれども。
ハイティーンまで祖父と暮らした氏の祖父に対する、母、文氏の父への複雑な感情を更に煮詰めたような思いが、語られています。
著作も読みたくなりました。

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「ペスト大流行ーヨーロッパ中世の崩壊」

十四世紀中葉、黒死病とよばれたペストの大流行によって、ヨーロッパでは三千万近くの人びとが死に、中世封建社会は根底からゆり動かされることになった。記録に残された古代いらいのペスト禍をたどり、ペスト流行のおそるべき実態、人心の動揺とそれが生み出すパニック。また、病因をめぐる神学上・医学上の論争を克明に描く。(裏書きより)

で、幸田作品を読む前に、エボラ出血熱のニュースを聞いて、こちらの方向に寄り道。
「1983年第一刷」ですので、おおよそ30年ほど前に上梓された著書ですが、今読んでも全く古びていません。
というより、対処療法しかないパンデミックへの対応の基本は変わっていない、ということなのでしょう。

「六世紀に初めてパンデミックな形をとったペストは、その後完全に終息することなく各地に散発し続ける。
<中略>
そして、突然、歴史のなかに不気味なペスト空白の期間が訪れる。750年前後以降、約三百年間、ペストは、少なくともヨーロッパからは完全に姿をけしてしまったからである。当然のことながら、この間突然ヨーロッパの衛生環境が改善されたわけではない。食生活が変って、栄養状態がよくなったわけではない。」

11世紀、十字軍とともに再熱したペストは14世紀半ばに、中世を崩壊させるほどの「史上最強の致命的な」大流行となるのです。
その後、17世紀、19世紀末に大流行を繰り返した後、今また沈黙しているペスト。

まだウィルスなどの知識がなかった時代の、試行錯誤する治療の数々を含めての豊富なデータを駆使しつつも、サスペンスのごとき読み物として綴られていて、読み応えがありました。

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「結核という文化ー病の比較文化史」

結核は人類の歴史とともに古くから存在し、新旧両大陸で痕跡が見つかっている。その古い病気が、突然一九世紀から二〇世紀前半を代表する病となった。貧困の中の悲惨な死という現実とは対照的な、佳人薄命を尊ぶロマン化現象、天才芸術家の宿命という伝説、療養所を舞台とするサナトリウム文学などの登場が、その時代の文化を色どっている。古今東西の実例を紹介しつつ、病からみた斬新な文化史の構築を試みる。(「BOOK」データベースより)

幸田氏の「おとうと」に結核が登場することもあり、病気繋がりで再読しました。

キーツ、ショパン、鴎外、漱石などなど東西の芸術家たちが、結核という病を通じて描かれていて、読み物として大変面白いです。
面白すぎて、結核は決してロマンチックな病ではない、という大前提で書かれているにも関わらず、やっぱりロマンチックやな~思わせちゃう本です。

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