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2014年9月14日 (日)

2014年5月の読書

著者&編者別のタイトルINDEXのウェーブページを作り終えました。
掲載は前回分まで、リンク先確認など、まだ校正はこれからです。

「今月の読書」という括りだけで始めてしまったのは、返す返すも大失敗でした。
タイトルから本の題名がわからなかったら備忘録として意味がない、と気づいたのが遅かったです(汗)

これで、うっかり同じ本を買ってしまうことは減りそうです。

読書:著者&編者別のINDEX(アカサタナ順)

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○新読

ミス・エルズワースと不機嫌な隣人 著:メアリ・ロビネット・コワル/訳:原島 文世(ハヤカワ文庫)

○再読

いつか晴れた日に―分別と多感 著:ジェーン・オースティン/訳:真野 明裕(キネマ旬報社)
自負と偏見 著:ジェーン・オースティン/訳:中野 好夫(新潮文庫)
マンスフィールド・パーク 著:ジェーン・オースティン/訳:大島 一彦(中公文庫)
説きふせられて 著:ジェーン・オースティン/訳:富田 彬(岩波文庫)
ジェイン・オースティン 著:大島 一彦(中公文庫)

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「ミス・エルズワースと不機嫌な隣人」

19世紀初頭、女性のたしなみとして日常的に幻を創る魔術が用いられる英国。魔術の才があるジェーン・エルズワースは、望ましい結婚相手探しに夢中な妹のわがままに振りまわされてばかり。そんなとき、ジェーンは舞踏会で雇われ魔術師のヴィンセントと出会う。無愛想で冷ややかという彼の印象は、ある事件をきっかけに変わっていくが…。ジェーン・オースティンが描いた時代をかろやかに再現した、もう一つの歴史の物語。 (「BOOK」データベースより)

オースティンが残した長編全6作の見せ場を、「魔法」という要素でワンクッション置いてアレンジし、織り込んだ、リスペクトが高じてのパロディのような作品でした。
オースティンをリスペクトしたオリジナル作品は「続」やらミステリやらホラーなど、数多く出版されていますが、原作の世界観を壊していない作品だと思います。
オースティンの作品を知らなくてもそれなりに楽しめるけれども、知っていた方がもっと楽しめるのは、言うまでもありません。

魔法を、芸術と家事の間のようなアイテムにしているのが面白かったです。
魔法の才がある、ということは、すなわち家事全般、屋敷の切り盛りができる立派な女主人になれる才能があるということ。
さらにその才に天賦のものがあり、磨くことを厭わなければ、ごく稀に芸術の域に達することができるらしい。
この時代のハイ・ミドルクラスの女性たちが、社交界で賞賛されるための必須アイテムである楽器や声楽の才が、習い事の域を逸脱するほどの才能の持ち主、というようなものでしょう。

と、いうわけで、ゲームやバトルの要素は全くありませんので、そういう魔法を期待している人は、肩透かしを喰らいます(^^;;

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この作品を読んだら、本家の作品を読みたくなって、続けて読みました。
「ノーサンガー・アベイ」と「エマ」も持っていたと思うのですが、発見できず(汗)

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「いつか晴れた日に―分別と多感」

「分別」のある姉エリナーと、「多感」な妹マリアン。エリナーが思いを寄せるエドワードは、ぱっとしないが誠実な青年。マリアンが激しい恋をするウィロビーは、美貌と気品を兼ね備える情熱の男性。この似合いのカップルに、それぞれ不似合いな人物が複雑に絡み、姉妹の結婚への道は紆余曲折する。19世紀英国の田園を舞台に繰り広げられる恋愛小説の傑作。(「BOOK」データベースより)

この作品が、自分にとっての初オースティンです。
エマ・トンプソン、ケイト・ウィンスレット、アラン・リックマン、ヒュー・グラント、監督アン・リーの「いつか晴れた日に」(1995年)を見て、原作も読みたくなったのです。この頃は文庫本がなかったので、単行本です。
映画も、DVDを買っちゃいました。

再読してみて、エリナーの分別臭さや、奔放なマリアンへの批判的な視線、そして他のキャラ造形が図式化されすぎていて、これ以降の作品に描かれているようなゆとりというかユーモアがあまりないかなあ、と感じました。
習作とも言える第二作目ですから、この後の作品のようなコクを期待してはいけないのですけれども。

この作品に愛着を感じるのは、映画のイメージで見ているからなのだと思います。

脚本にも参加しているエマ・トンプソンが、原作のエリナーのインテリジェンスな部分を引き出し、ケイト・ウィンスレットによって、我がままなマリアンがセンシティヴで痛々しいほどの若さの持ち主として、ヒュー・グラント(若い!)によって、あまりぱっとしない(失礼;;)エドワードに、彼の情けなさや気の弱さこそがエリナーを惹きつけるのだ、という説得力を与えられていました。
そして男らしいけれども容貌は冴えない中年男として描かれているブランドン大佐の、アラン・リックマンの格好いいこと。

あれ、映画の感想になってしまいまいました(汗笑)

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「自負と偏見」

イギリスの静かな田舎町ロングボーンの貸屋敷に、資産家ビングリーが引っ越してきた。ベネット家の長女ジェインとビングリーが惹かれ合う一方、次女エリザベスはビングリーの友人ダーシーの気位の高さに反感を抱く。気難しいダーシーは我知らず、エリザベスに惹かれつつあったのだが…。幸福な結婚に必要なのは、恋心か打算か。軽妙な物語に普遍の真理を織り交ぜた、永遠の名作。(「BOOK」データベースより)

代表作です。
原題は「Pride and Prejudice」。
「高慢と偏見」と題されることもあります。どちらが的確な訳なのかは、議論がつきないようです。

以前読んだ時、ヒロイン、エリザベスにあまり好感を持てませんでした。
読み直してみても、エリザベスに対する印象はあまり変わらなかったのですが、でも、それは自分の中にもエリザベス的な部分があるからではないか、つまり自己嫌悪的な感情なのではないか、と思い当たったのです。
で、ダーシーってやっぱり出来すぎな男やな~と。ツンデレの走りとでも言いましょうか。そら、人気がでますわね。

映像化作品はキーラ・ナイトレイの映画「プライドと偏見」は見たのですが、キーラはさすがの美しさだったのですが、ラストシーンにちょっとがっかり。ラストシーンは二通り作られたようですけれども、DVDの特典映像を見る限りでは、どちらも・・・(汗)
ちなみに妹役でキャリー・マリガンが出演しています。
しかし、一大ブームを巻き起こしたコリン・ファースのTVシリーズは未見なのです。
今はレンタルしているところもあるようですので、近いうちに見るつもりです。

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「マンスフィールド・パーク」

貧しさゆえに蔑まれながら生きてきた少女が、幸せな結婚をつかむまでの物語。優しさと機知に富む一方で、鋭い人間観察眼によって容赦なく俗物を描く、英国が誇る十九世紀初頭の女性作家、後期を代表する作品。(「BOOK」データベースより)

「小公女」の原型のような作品です。
オースティンの作品の中ではあまり評価は高くないようなのですが、幼い時に「小公女」など、バーネットの作品を読みふけっていたこともあり、とても面白く読みました。
確かにヒロインやヒロインが恋をする男性のキャラは良い子すぎるのですけれども。
再読して、面白さを再確認しました。サブキャラが生き生きとしているのです。
特にクロフォード兄妹がスリリング。劇を作るエピは、何度読み返しても面白いです。

映像は、ITV版TVドラマのDVDを見たことがありますが、キャスティングがまったくイメージに合わなかったです。
ぼってり唇のファニーなんて、考えられませんですわ。
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「説きふせられて」

愛しながらも周囲に説得されて婚約者と別れたアン。八年の後、思いがけない出会いが彼女を待ち受けていた…興趣ゆたかな南イングランドの自然を舞台に、人生の移ろいと繊細な心のゆらぎがしみじみと描かれる。オースティン最後の作品。(「BOOK」データベースより)

オースティン最後の作品です。原題「Persuasion」。そのまま「説得」というタイトルの日本語訳もありますが、「説きふせられて」の方が素敵。
どの作品も好きなのだけれども、この作品が一番好きです。
他の作品は、ヒロインのキャラ造形に多少のデフォルメがかかっているのですが、この作品は、等身大の女性が描かれてるからです。
アンの繊細な心の綾。諦観やときめきが、秋から冬にかけてのイングランドの風景とあいまって、しみじみと伝わってきます。
以前は、ヒロインのモノローグによる光景で見ていたため、ほとんどわからなかった男性の心の内が、巧みに表現されていることを強く感じました。

映像化作品はTVシリーズを見た覚えはあるのですが・・・全く記憶に残っておりません(汗)

もし、オースティンがもう少し長生きして、作品を残してくれていたら。
可能性をついつい夢想させてしまう作品です。
19世紀初頭にオースティンがいてくれたことの恩恵は計り知れません。

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「ジェイン・オースティン」

世の多くの人達は日常を退屈と見なし、さまざまな形でロマンティックな世界に憧憬を抱く。ところがここにロマン主義の弱点を見抜き、持前の機智とユーモアと皮肉と諷刺で平凡な日常を非凡な喜劇的世界に転じた作家がいる。漱石が「平凡の大功徳」を心得た写実の大家と絶讃し、山本健吉が「世界で一番平凡な大作家の一人」と評した、英国の天才女流ユーモリスト、ジェイン・オースティンである。その生涯と作品の全貌を描く。(「BOOK」データベースより) 

最後に。
オースティンの入門として最適な本を挙げておきます。
著者は中公文庫版「マンスフィールド・パーク」を訳された方です。
オースティン作品を全く読んだことがなくっても、面白く、思わず原作を読みたくなる評伝です。

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