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2014年9月 3日 (水)

おそろし―三島屋変調百物語 第1夜「曼珠沙華」

公式サイト

原作:宮部みゆき「おそろしー三島屋変調百物語事始」(角川文庫)
脚本:金子修介、江良至/演出:金子修介、榎戸崇泰/制作統括:真鍋斎/音楽:中村由利子
出演:波瑠、佐野史郎、かとうかず子、宮崎美子、阿南健治、麿赤兒、村上淳、満島真之介、豊原功補、小島聖、佐藤江梨子

時は江戸時代、17歳のおちかは、川崎宿で旅籠を営む実家で起きたある殺人事件をきっかけに、他人に心を閉ざした。おちかの許婚が、おちかと兄妹同然に育ってきた男に殺されてしまったのだった。

そして今は、実家を離れ、江戸・神田三島町に叔父・伊兵衛が構える袋物屋「三島屋」に身を寄せ、黙々と働く日々を過ごしている。ある日伊兵衛は、いつも碁敵を迎える「黒白の間」におちかを呼ぶと、そこへ訪ねてくる人たちから「変わり百物語」を聞くように言いつけて出かけてしまう。そして彼らの不思議な話は、おちかの心を少しずつ、溶かし始めていく・・・。(公式サイトより)

原作概読です。

ストーリーは知っているので、ごく簡単な感想をメモることにしました。

公式サイトに宮部さんが書かれている通り、キャスティングがはまっていていました。
波瑠さんは着物姿、所作が美しく、陰のある寂しげな面影はイメージしていたおちかそのもの。
三島屋夫婦を演じる佐野さん、かとうさんも、元気すぎる女中頭、おしまの宮崎さんもそれぞれぴったりです。

1話は、商家の旦那、藤吉の話でした。

三島屋の庭に、なぜか曼珠沙華が咲き乱れます。
お墓の花、縁起が悪いと忌み嫌われる曼珠沙華、おしまたちはさっそく切ろうとしますが、世間から嫌われて肩身の狭い思いをしているだろう、せめてここでは咲かしてやりなさい、と止める三島屋伊兵衛。

しかし、伊兵衛の留守に伊兵衛の碁仇として訪れた藤吉は、曼珠沙華を見て顔色を変え、その理由をおちかに語りだします。

藤吉の、早くに両親を亡くした六人兄妹を守ってくれたやさしくて真面目な長兄は、若いけれども腕のいい建具職人だった。
しかし、たった一つだけ欠点を持ってた。
それは、一旦キレると我を見失なってしまうこと。
ある日、師匠の娘を謗られたときに、その欠点が爆発、謗った相手を殴り殺してしまった。

人殺しの身内ということで酷い苦労を強いられた残された藤吉たちは、出生を隠し名を変え、懸命に働いて、何とか手代にまで昇格することができたのですが、そんな時に兄が島流しから戻ってくる、と、兄の師匠から聞かされます。

嬉しい?とんでもない。

もし、兄のことがバレたら、きっと店から追い出され、何もかも失ってしまうだろう。
あんなに仲の良かった兄弟たちは、もう、どこで何をしているかもわからない。
自分は歯を食いしばって生きてきたのに、島流しから帰ってきた兄はねぎらわれる。

藤吉は兄に会うのをかたく拒否するどころか、憎しみはつのるばかり。
とうとう、兄の殺した相手の墓に参って、兄が死んでくれるように、と拝んでしまいます。

藤吉が呪いを唱えて数日後、兄は首をつって死んでしまいました。
死ぬ前に、曼珠沙華の咲き誇る中に、誰かの姿を見たらしい・・・

兄を見捨てるだけでなく、呪い殺してしまった、という記憶が、藤吉をずっと苦しめていたのです。
身内に犯罪者を持った人間の苦しみと憎しみ。それだけでは割り切れない、愛情の記憶。

因縁話ではありません。
藤吉が死を迎えた時の気持ちを、おちかがどう感じるが、結末でした。

若き日の兄と若き日の藤吉を近江さんが、中年になった兄と年取った藤吉を豊原さん、というキャスティングが効いていました。

不思議を扱って、実は人間が一番恐ろしいことを突きつけつつ、最後に一片の救いを忍ばす。
まさしく宮部ワールドなお話でした。

導入部から、原作の通りでした。
短編というか中篇である原作を、良い感じでアレンジしていて、仄薄暗い雰囲気もそのまま。
NHKらしい丁寧さも好感触、秀作時代劇になりそうです。

原作の「三島屋変調百物語シリーズ」の第一巻は、五話からなる連作短編集、ドラマシリースも5話ですので、それぞれの話をきちんと描いてくれそう。
特に、五話は、どう映像化するのか、とても楽しみです。

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コメント

こんばんわ~(。ゝ∀・)ノ
コレ、楽しみにしていたのにすっかり忘れていて、ツイッター情報で気づいた時には10分すぎていました。
最近こんなんばっか・・・( ̄▽ ̄;)アハハ…
だからおちかの事情がわからなかったんですが、Largoさんが書いてくれて助かりました。
原作は未読ですが、好きな世界でした。
おどろおどろしさと人情がおもしろいバランスで成立していますよね。ちょっと落語みたいな雰囲気もあり、画面に引き込まれました。兄を呪わずにはいられなかった心情とその後の苦しみ、多分そんな弟を憎むことなく逝った兄の思い・・・
そんな複雑な人間のこころをすっきりと見せてくれたように思います。
キャスティングもいいですよね。波瑠さんの悲しげだけど清らかな表情、藤吉が救われたというのもわかるような気がします。佐野さんのとぼけた雰囲気もいいですよね。
2回目も楽しみですよ~

きこりさん こんにちわ。

>最近こんなんばっか・・・( ̄▽ ̄;)アハハ…
私もそうなんです。特にバラエティは壊滅状態ですわ~(汗)
>兄を呪わずにはいられなかった心情とその後の苦しみ、多分そんな弟を憎むことなく逝った兄の思い・・・
本当に冷たい人間ならば、罪悪感など持たない。心優しき人たちの、どうしようもなく切実で哀れな心情を、落ち着いた映像で描いていて、原作ファンとしても、とても嬉しいです。
今後、もっとアグレッシブな怪異が登場するので、どうなるか、どきどき。
>波瑠さんの悲しげだけど清らかな表情、
清らかな表情、そう。まさしくその通りでした。良かったですねぇ(^^
私はA-studioからしか知らないのですけれども、今後が楽しみな女優ですわ。

番組は違うけれども、NHKBS関係で。
もう、ご存知かもしれませんが。

来週月曜日から、いよいよポワロの最終シリーズが始まりますねぇ。
それに先立って、本日(9/4)の午後10時から
「さよならポワロ!~世界が愛した名探偵・25年の軌跡~」
が放映されますよ!

「25年続いた人気ドラマ「名探偵ポワロ」の主演俳優デビッド・スーシェが、ポワロゆかりの地や人々を訪ねる。そして最後の撮影を迎える時、スーシェの心境は…。」(公式サイトより)

なんだそうです。
もし、間に合わなかったら、9月7日(日)の午後4時30分から再放送されるそうです。
楽しみだけれども、寂しい・・・

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