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2014年8月 1日 (金)

おやじの背中(メモ感想) 第三話「なごり雪」

公式サイト

脚本:倉本 聰/演出:石橋 冠/プロデューサー:八木康夫、
出演:西田敏行、木村多江、光石 研、市川実日子、中島ひろ子、梨本謙次郎、MEGUMI、広瀬すず、大杉 漣、田山涼成、織本順吉、由紀さおり、小林稔侍
ナレーション:徳光和夫

金属加工会社 「イズキン」 社長・小泉金次郎 (西田敏行) は16歳で故郷・富山を出て、一代で会社を築き上げた。
創立40周年の祝賀パーティーが間近に迫り、金次郎は準備に余念がない。プランや進行は自らが発案し、スピーチの練習から出席者のチェックまで大忙し。辛苦を乗り越えて成し遂げた立身出世を披露する一世一代のひのき舞台なのだ。(公式サイトより)

老いていくおやじを描いたドラマでした。
前作2話とは違って、親子が一対一で向き合う話ではなく、それどころか、子供たちは誰一人金次郎の背中を見ていませんでした。
彼らには彼らの生活があり、会社を引き継ぐ義務があるからです。
金次郎のセンチメンタルな思いを考慮していては、仕事が立ち行かない。そういった親子の気持ちのすれ違いを、祝賀パーティーに象徴させていました。

「なごり雪」が、いつ、何がきっかけで金次郎の思い出に欠かせない歌となったのかは描かれていませんでしたが、記憶のすり替わりについては、そういうこと、あるよなぁ、と思わずうなずいていましました。

金次郎が故郷を出た時の思い、東京で悪戦苦闘した時の思いは、金次郎の脳裏の中にしか残っていない。
多少ともなり共有できた友人たちは、歯がこぼれるようにいなくなってしまう。
友人たちの噂を聞くたびに、自分自身に残された時間を思う。
こうして、人の記憶は消えてしまうのだろう。そしてそのうち、金次郎という人間が存在したことすら忘れ去られてしまうのかもしれない。
だとしたら、自分はなんのために生きてきたのか、何のために一生懸命働いたのか。

妻に送る勲章は、金次郎自身が生きていた証しでもあるのでしょう。
やるせない思いと、妻への愛おしみのこもった勲章。

夫婦だけのシーンはありませんでしたが、由紀さんの佇まいもあわせて、亭主関白な夫だったような気がしました。
その他、子供たちや同窓生、社員たちなど、細々と描く時間はないところを、画面に登場するだけで、どういう人なのかが何となく想像できるような人たちをキャスティングしたのは、さすがです。

金次郎の同窓生のTVディレクター。巨匠と持ち上げられても、なお、易々とは企画が通らない現状を、淡々と受け入れているのが印象に残りました。
そして、「ふんふん」(笑)、とただただ人の話を聞く元刑事。
まだ刑事の感を保っているのだろうか、実はボケているのではないだろうか?
なので、彼が動くたびに、家族たち同様、何をするんだろう、と緊張しました。

「起承転結」でいうところの、「転」の部分に金次郎の失踪だけでなく、とぼけた元刑事を絡ませのには、なるほど~、と。
ここでドラマは金次郎からいったん離れ、元刑事の一挙手一投足に関心が移るように集まるのです。
もし彼が登場しなければ、家族の金次郎への思いの発露を含めて、金次郎の心情を追いかけることのみに終始する、ベタっしたドラマになったでしょう。

「なごり雪」の謎と同じく、語られていないことの多いドラマでもありました。
元刑事が、本当に自力で金次郎の居場所を突き止めたのか、それとも、金次郎と打ち合わせをしたのか。
そして金次郎を連れ出すことを、妻と孫には伝えていたのかどうか。
観る人によってどうにでもとれるように作ってあったように思います。
自分は、自力で探し当てたような気がするし、妻と孫には伝えていた気がします。

ラスト、「おやじ」を抱きしめるのは、子供ではなく、孫でした。
金次郎の嘘をだまって受け止め、勲章から、金次郎のやるせなさではなく、優しさを感じた孫。
いや、やるせなさも感じ取っていたけれども、言葉にはしなかったのかもしれません。

もちろん孫には、金次郎のやるせない思いの全てがわかるわけではないし、金次郎の思い出をすべて共有することもできません。
しかし、彼女がこれから先、金次郎のことを語るたびに、金次郎自身の思いも蘇るような気がしました。

今回、「おやじの背中」を見たのは、この孫と、視聴者だったのだろうと思います。

しかし、今は金次郎の背中を見る余裕がない子供たちも、いつか、思い出の中の彼の背中をしみじみと思い出す時がくるかもしれない・・・様々な余韻の残るドラマでした。

年齢が子供たちに近かったためもあるのでしょう。
今までで一番、短編として、バランスのとれた作品だったと思います。
このままのスタッフ、キャスティングで、連続ドラマでも見てみたい、とも思いました。

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