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2014年8月21日 (木)

おやじの背中(メモ感想) 第六話「父の再婚、娘の離婚」

公式サイト

脚本:橋部敦子/演出:竹園元/プロデューサー:八木康夫
出演:尾野真千子、國村隼、桐谷健太、本田博太郎、中田喜子

吉崎典久 (國村隼) は妻を病気で亡くしてから4年が経っていた。その後、勤め上げた会社を定年退職し、今は再就職しているが仕事に満足しているわけではなかった。典久の一人娘・杉本七海 (尾野真千子) はすでに家を出、信用金庫に勤めながら俳優業の 大悟 (桐谷健太) と結婚生活を送っている。といっても、大悟はバイト暮らしで家計は七海が支えていた。(公式サイトより)

今回は「メモ感想」ではなくって、長い感想になってしまいました(汗)

今までで一番じっくりと心に沁みた作品でした。

以前にも書きましたが、自分が育った環境によって、共感できるかがどうかが大きく左右されるシリーズなので、人によって捉え方は違うとは思いますけれども。

トリッキーな設定で話を作りこむのではなく、俳優さんたちの力を信じた脚本で、演出もその意図を十分に汲んでいたように感じました。
脚本と演出、キャスティングが一番しっくりきた作品だったと思います。

トリッキーな設定でない、ということは、間口が広い、ということ。
いい年をして初老の親父に向かって鬱憤をはらす娘に突っ込んだ人もいるだろうし、鬱憤を晴らさずにはおれなかたった娘の気持ちに共感した人もいたでしょう。
そして鬱憤をはらせるような父親を持ったことを羨ましい、と思う人もいただろうと思います。

構成も良く、父娘だけでなく、とりまく人々を、わずかなシーンで手際よく描いていたと思います。

娘が反対を押し切って結婚したこと、夫妻の暮らしぶり、そして彼らのアパートと実家がそれほど離れていないこと、さらには登場しない母の輪郭に至るまで。
必要最小限の情報がきっちり織り込んであったので、父娘のやりとりに集中することができました。

娘の夫の3つほどのセリフで、この夫婦がもう修復不可能であることも伝わりました。
しかし、娘はそのことを父に愚痴らない。
意地もあるでしょうけれども、まだ未練というか、愛情が残っているから。でも、もう、だめかもしれない、とも思っている。
そんな複雑な心情を、夫から投げかけられた言葉への表情で表していました。

父がパーティで知り合った女性の物腰の柔らかさは、柔らかい分、本意がわからない。
娘が思わず複雑な反応をしてしまうのが、わかるような気がしました。

相手がどんな人であれ、暇つぶしくらいにしか思っていなかった父の婚活が、現実になった時のことも頭をよぎったはずです。
亡き母への思い、娘としての嫉妬心だけでなく、もし、父が再婚したら、実家に自分の居場所はなくなってしまう、ということが。
普段は、夫と喧嘩しても帰らず、カプセルホテルに泊まったりしているのにね。
でも、その気持ちもよくわかります。

実家というは、父というのは、ずっと永遠に自分の帰る場所としてあるもの。いや、そんなことはありえない、と理屈ではわかっていても、感情はそうは割り切れない。

自分にはこんなに父親に大事に思われていた記憶はないのですけれども、習い事、進学、就職など、父に反対されると、大して反抗もせず、結局父の指し示す道を選んでしまったところは同じでした。
その方が楽だし、反対を押し切るほどの意欲もなかった、という七海の言葉の通りだったからです。

唯一、父に反抗してわが道を行った結婚が破綻しようとしている。
その鬱憤を父にぶつけてしまう三十路の娘。
娘の鬱憤を、ただただ受け止める初老の父親。

良かれと思ってやったことに、今頃になって猛反発されてしまい、びっくりしてしまう國村さんの表情が、切なくもあり、おかしくもありました。
そして、娘が帰った後、娘が幼い時に作った紙のメダルをさげた時の、何ともいえぬ情けなく、悲しげな表情。

父娘の和解の切っ掛けが、本当は両親が行くはずだった旅館への旅行、そして父の足がつる、という「事件」だったのが、日常のヒトコマとして、秀逸だったと思います。(自分もよくつるので。就寝中につると、痛くて痛くて・・・)
思わず笑っちゃいました。

旅に出ても、いつもと一緒の二人。何を話すわけでも、観光地巡りをするわけでもなく。
娘に「良かれと思って」料理を差し出すも、全く相手にされず、むっとするも何もいわない父。

けれども、娘は、父が居眠りをする姿に、老いを感じるのです。
彼女の中では、働き盛りだった時のまま止まっていた父の、今の姿。
自分の経験と重なって、胸を打たれました。

恐らく大会社で重役を勤め上げた、仕事のできる、人望厚き人だったはず。
家庭でも、この年代の夫としてはごく普通だったと思います。

國村さんの佇まいだけで、父親の半生が伝わってきました。

今回、國村さんは、むっとするところを、全部「唖然」という表情で演じられていたように感じました。
ですので、怒りとか争いという、負のパワーを感じることなく、観れたのだと思います。

尾野さんも、國村さんだから、演じていることを感じさせないほど、素直に甘えたり、すねたりできる。
もっとハイテンションなキャラを予想していたら、少し強情っぱりではあるけれども、ごく普通の娘でした。そのこともじっくり観れた一因だと思います。
もっと色んな尾野さんが見てみたいです。

一番秀逸だったのは、娘でも孫でも埋められない寂しさをもらす場面でした。
それは娘も同じ。彼女の寂しさは父では埋まらないのです。

孫を抱かせてあげれないことを謝る娘。切なかったです。

父には、良いパートナーを見つけて欲しい。まだ60代なのだから。
娘にも、一緒に歩めるパートナーと出会って欲しい。
.

今回が一番、短編の良さ及び俳優さんの個性を引き出していたように思いました。

唯一残念だったのは、ラスト、ナタリー・コールと亡き父ナット・キング・コールの「Unforgettable」がブチっと切れてしまったこと。
余韻を残して終わって欲しかったです。

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