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2014年8月30日 (土)

2014年4月の読書

精霊の守り人 著:上原 菜穂子(新潮文庫)
闇の守り人 著:上原 菜穂子(新潮文庫)
夢の守り人 著:上原 菜穂子(新潮文庫)
虚空の旅人 著:上原 菜穂子(新潮文庫)
神の守り人〈上〉来訪編 著:上原 菜穂子(新潮文庫)
神の守り人〈下〉帰還編 著:上原 菜穂子(新潮文庫)
蒼路の旅人 著:上原 菜穂子(新潮文庫)
天と地の守り人〈第1部〉ロタ王国編 著:上原 菜穂子(新潮文庫)
天と地の守り人〈第2部〉カンバル王国編 著:上原 菜穂子(新潮文庫)
天と地の守り人〈第3部〉新ヨゴ皇国編 著:上原 菜穂子(新潮文庫)
流れ行く者: 守り人短編集 著:上原 菜穂子(新潮文庫)

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しばらくファンタジーを読んでいなかったところ、上原菜穂子氏が2014年度の国際アンデルセン賞作家賞を受賞された、というニュースを見て、以前から気にはなってはいたのですが、通り過ぎていた「守り人シリーズ」。
文庫本化されている作品を大人買いして、一気読みしました。

感想を簡単にまとめて書きとめておきます。

終盤に向かうにつれ、スケールが大きくなり、最終編ではメインの登場人物たちがそれぞれの場所で世界が破滅に向かうのを食い止めようとする展開となります。
まあ、読み出したらとまりません。
ヒロイン、バルサはもちろん、チャグム王子が少年から青年へと成長していく様子など、メインの登場人物たちが魅力的であることも含めて、とても面白いファンタジーです。

と、いうことを踏まえての、正直な感想を。

最初は大作にするつもりがなかった、と著者があとがき(対談を含む)で書かれていましたが、そのためでしょうか、構成がほんの少しゆるかったように感じました。

そう感じた一因として、新ヨゴ王国の「狩人」たち、カンバル王国及びサンガル王国の人々、放浪の歌い手やロタの"猟犬"など、それぞれの章で登場する魅力的なキャラの活躍が、ほとんどの場合、その章だけで終わってしまっていることがあります。
最終章で彼らを有機的に登場させていたら、もっとカタストロフィ感が高まったように思います。

スケールの大きさや王国同士の葛藤、名前などの単語の創造、という点で、知らず知らずのうちに「指輪物語」と比べてしまっていた、ということもあると思います。
生涯をかけて構築した世界である「中つ国」関連以外の物語をほとんど書いていない人の作品と、インスピレーション溢れるストーリーテラーの上原氏を比べるのは、双方の著者に対して失礼でとは思いつつも。

しかし一方で、モルゴスやサウロンのような絶対的な悪が登場しないことが救いになっています。
「指輪物語」「ハリーポッター」など、絶対悪を登場させてしまう、キリスト教文化圏の宿命の重苦しさを感じずにすむのです。

代わってこのシリーズが提示するのは、人間関係の協調と、自然への恐れです

人間たちは、この世ならざる者から悪心を囁かれたりはしない。
魔が差すことも、疑心暗鬼になったりすることもあるけれども、それは人間としての試行錯誤の範囲内。
侵略したり、謀殺や謀略を仕掛けるのも、あくまで社会的経済的理由からであること。
理があるならば、理でもって解決することも可能なのです。

そして精霊たちの世界「ナユグ」は、人間同士のいざこざや和解とはほとんど関係なく、大きなスパンで悠々と動いている。人間たちの決して届かぬ世界です。
彼らの意思は、人間社会では「異形の者」として敬われつつも疎外されている呪術師たちなどを通してのみ、人間に伝えられます。

重いシーンも多いのですが、こういったシャーマニズム的世界観の方が肌合いが合うように感じました。

著者があとがきで、有名なファンタジー作品との出会いについて、時期が遅かった、というようなことを書かれていましたが、自分もこのシリーズについては、同じくです。
小学校高学年~高校生の時に出会っていたら、もっとドップリはまったに違いありません。

番外編はまだ「流れ行く者」しか読んでいませんが、「守り人」シリーズの本質を感じさせるきりっとしまった短編集で、読み応えがありました。

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なお、最近、NHKが実写ドラマ化するというニュースを読みました。
http://www.nhk.or.jp/dramatopics-blog/20000/194175.html

2016年から全22回、3ヵ年にわたって放映するとのこと。

うわー、どうなるのだろう!!

NHKが総力かけて本格ファンタジーを製作するって、前代未聞です。
主役についてはすでに色々と意見が飛び交っているようですが、自分は、とっても楽しみです(^^

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「精霊の守り人」

30歳の女用心棒バルサを主人公に、人の世界と精霊の世界を描いたハイファンタジー。野間児童文芸賞新人賞・産経児童出版文化賞・ニッポン放送賞・路傍の石文学賞を受賞した作品で、『闇の守り人』『夢の守り人』『神の守り人(来訪編)』『神の守り人(帰還編)』と続く「守り人」シリーズの第1弾。
100年に一度卵を産む精霊〈水の守り手ニュンガ・ロ・イム〉に卵を産みつけられ、〈精霊の守り人〉としての運命を背負わされた新ヨゴ皇国の第二王子チャグム。母妃からチャグムを託された女用心棒バルサは、チャグムに憑いたモノを疎ましく思う父王と、チャグムの身体の中にある卵を食らおうと狙う幻獣ラルンガ、ふたつの死の手から彼を守って逃げることになるのだが・・・

水の守り手とは何なのか? 夏至祭りに隠された秘密とは? 多くの謎を秘めて、物語は人間の住む世界「サグ」と精霊の住む「ナユグ」の問題へと発展していく。精霊世界の存在や先住民族ヤクーの民間伝承など、古代アジアを思わせる世界の記述の細かさ、確かさは、文化人類学者である作者ならでは。

バルサを筆頭に、みずからの運命を呪いながらも逞しく成長していくチャグム、おてんばバアサンの呪術師トロガイ、バルサの幼馴染みのタンダなど、登場人物のキャラクター設定には魅力があふれている。オトナの純愛物語、少年の成長物語としても深い味わいを残す本書は、子どもたちだけのものにしておくには惜しい1冊。(amazonより)

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「闇の守り人」

女用心棒バルサは、25年ぶりに生まれ故郷に戻ってきた。おのれの人生のすべてを捨てて自分を守り育ててくれた、養父ジグロの汚名を晴らすために。短槍に刻まれた模様を頼りに、雪の峰々の底に広がる洞窟を抜けていく彼女を出迎えたのは―。バルサの帰郷は、山国の底に潜んでいた闇を目覚めさせる。壮大なスケールで語られる魂の物語。読む者の心を深く揺さぶるシリーズ第2弾。 (「BOOK」データベースより)

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「夢の守り人」

人の夢を糧とする異界の“花”に囚われ、人鬼と化したタンダ。女用心棒バルサは幼な馴染を救うため、命を賭ける。心の絆は“花”の魔力に打ち克てるのか?開花の時を迎えた“花”は、その力を増していく。不可思議な歌で人の心をとろけさせる放浪の歌い手ユグノの正体は?そして、今明かされる大呪術師トロガイの秘められた過去とは?いよいよ緊迫度を増すシリーズ第3弾。 (「BOOK」データベースより)

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「虚空の旅人」

隣国サンガルの新王即位儀礼に招かれた新ヨゴ皇国皇太子チャグムと星読博士シュガは、“ナユーグル・ライタの目”と呼ばれる不思議な少女と出会った。海底の民に魂を奪われ、生贄になる運命のその少女の背後には、とてつもない陰謀が―。海の王国を舞台に、漂海民や国政を操る女たちが織り成す壮大なドラマ。シリーズを大河物語へと導くきっかけとなった第4弾、ついに文庫化。(「BOOK」データベースより)

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「神の守り人〈上〉来訪編」

女用心棒バルサは逡巡の末、人買いの手から幼い兄妹を助けてしまう。ふたりには恐ろしい秘密が隠されていた。ロタ王国を揺るがす力を秘めた少女アスラを巡り、“猟犬”と呼ばれる呪術師たちが動き出す。タンダの身を案じながらも、アスラを守って逃げるバルサ。追いすがる“猟犬”たち。バルサは幼い頃から培った逃亡の技と経験を頼りに、陰謀と裏切りの闇の中をひたすら駆け抜ける。(「BOOK」データベースより)

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「神の守り人〈下〉帰還編」

南北の対立を抱えるロタ王国。対立する氏族をまとめ改革を進めるために、怖ろしい“力”を秘めたアスラには大きな利用価値があった。異界から流れくる“畏ろしき神”とタルの民の秘密とは?そして王家と“猟犬”たちとの古き盟約とは?自分の“力”を怖れながらも残酷な神へと近づいていくアスラの心と身体を、ついに“猟犬”の罠にはまったバルサは救えるのか?大きな主題に挑むシリーズ第5作。 (「BOOK」データベースより)

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「蒼路の旅人」

生気溢れる若者に成長したチャグム皇太子は、祖父を助けるために、罠と知りつつ大海原に飛びだしていく。迫り来るタルシュ帝国の大波、海の王国サンガルの苦闘。遙か南の大陸へ、チャグムの旅が、いま始まる!―幼い日、バルサに救われた命を賭け、己の身ひとつで大国に対峙し、運命を切り拓こうとするチャグムが選んだ道とは?壮大な大河物語の結末へと動き始めるシリーズ第6作。(「BOOK」データベースより)   

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「天と地の守り人〈第1部〉ロタ王国編」

大海原に身を投じたチャグム皇子を探して欲しい―密かな依頼を受けバルサはかすかな手がかりを追ってチャグムを探す困難な旅へ乗り出していく。刻一刻と迫るタルシュ帝国による侵略の波、ロタ王国の内側に潜む陰謀の影。そして、ゆるやかに巡り来る異界ナユグの春。懸命に探索を続けるバルサは、チャグムを見つけることが出来るのか…。大河物語最終章三部作、いよいよ開幕。(「BOOK」データベースより) 

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「天と地の守り人〈第2部〉カンバル王国編」

再び共に旅することになったバルサとチャグム。かつてバルサに守られて生き延びた幼い少年は、苦難の中で、まぶしい脱皮を遂げていく。バルサの故郷カンバルの、美しくも厳しい自然。すでに王国の奥深くを蝕んでいた陰謀。そして、草兵として、最前線に駆り出されてしまったタンダが気づく異変の前兆―迫り来る危難のなか、道を切り拓こうとする彼らの運命は。狂瀾怒涛の第二部。(「BOOK」データベースより) 

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「天と地の守り人〈第3部〉新ヨゴ皇国編 」

ロタとカンバルがうごいた!北の諸国のうねりを背に、瀕死の故国へ帰還するチャグムに父との対決の時が迫る。緒戦の犠牲となったタンダの行方を必死に探し求めるバルサ。大地が揺れ、天変地異が起こるとき、金の鳥が空を舞い、地を這う人々の群れは、ひたすらに生きのびようとする。―十年余りの時をかけて紡ぎだされた大河物語の最終章『天と地の守り人』三部作、ついに完結。(「BOOK」データベースより)   

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「流れ行く者: 守り人短編集」

王の陰謀に巻き込まれ父を殺された少女バルサ。親友の娘である彼女を託され、用心棒に身をやつした男ジグロ。故郷を捨て追っ手から逃れ、流れ行くふたりは、定まった日常の中では生きられぬ様々な境遇の人々と出会う。幼いタンダとの明るい日々、賭事師の老女との出会い、そして、初めて己の命を短槍に託す死闘の一瞬―孤独と哀切と温もりに彩られた、バルサ十代の日々を描く短編集。(「BOOK」データベースより)   

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