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2014年6月 6日 (金)

BORDER 第9話 最終回「越境」

公式サイト

休日のショッピングモールで、8歳の少年が行方不明になった。誘拐事件とみた警察は、警視庁特殊捜査班(SIT)を捜査にあたらせるが、犯人から何の接触もないまま、翌朝、少年は遺体で発見される。捜査は市倉(遠藤憲一)班に引き継がれ、石川(小栗旬)、立花(青木崇高)らが捜査を開始。いっぽう、検視を担当した比嘉(波瑠)によると、死因は舌骨の骨折による窒息死の可能性が高いとのことで、犯人は医学的知識を持った人間と推定された。

その後、誘拐現場を調べていた石川の前に死者の少年が現れ、犯人は「オモチャ屋のお兄さん」という決定的な証言を得る。その頃、詳しい検視を行っていた比嘉は、少年の胸にアルファベットの「A」の文字が、唾液で書かれているのを発見。検査の結果、それは非分泌型の唾液で、DNAを検出できないものだと分かった。一切証拠を残さず、殺しを楽しんでいるかのような犯人に、石川は怒りをたぎらせるが…!? (公式サイトより)

※セリフは全て概略です。

「怖かったかい?
お兄さんがひろし君を怖い目に合わせた奴を絶対に捕まえてやる。」

少年に呼びかける石川。

おもちゃ屋さんのお兄さんは、すごく優しそうで、いい人に見えた、と少年。

絶対に捕まえる。約束する。

遺族の嘆き、死体に愚弄するかのような「A」の文字。

犯人は医学的知識があり、モール周辺の防犯カメラの位置も熟知している人間。
警察はまず、モールに出入りしている業者から洗い始めますが、多すぎて決定的な証拠は掴めぬまま、捜査は膠着します。

そんな中、いつものように単独で動く石川。
S&Gに頼んで、当日モールに出入りしたおもちゃ業者と搬入した社員、アンドウを特定します。
今回はいいですよ、と報酬を受け取らないS&G。
そのかわり、捕まえて欲しいと。

「絶対に捕まえてやる。」

今日の安吾君、なんかおかしかったね、大丈夫かな、とS&G。

石川は早速玩具業者を訪れますが、アンドウは、他にやりたいことがある、という理由で辞職した後でした。
アンドウの使っていたコップを持ち帰った石川は、比嘉に分析を頼みます。
以前から石川の行動に不審を抱いている比嘉。

何かおかしなものが見える?例えば死者とか。
科学者がそんな非科学的なことを言うなんて、といなす石川に、科学者ゆえに、この世にありえないことなどないと思っている、と比嘉。
もし、そうだとしたら。
見えてはいけないものが見えるというのは、心の中にダメージがかかっているはず。

全てが終わったら話す、と立ち去る石川に。

「この前も言ったけど、痛みに支配されないで。」

外出するアンドウと対峙する石川。
もちろん、本当のこを言うわけはなく。職探しで忙しいんで、とすらっとかわされます。
しかし、アンドウを見て恐怖する少年の姿が見えてしまう。
思いつめた表情の石川。

少年の部屋から少年の毛髪を採取し、スズキに渡します。
スズキも、今回はいただけません、と。

外出するアンドウ。ドアに仕掛けをしています。
アンドウとすれ違って、アンドウの部屋に忍び込んだ作業姿のスズキは、少年の毛髪を置きました。

このくらいのことは、今までもやっていましたが・・・。

帰宅したアンドウは、仕掛けを見て、誰かが忍び込んだことを察知、にやっと笑います。
スズキさん、ぬかったなあ・・・

あくる朝、再びアンドウの前に現れた石川。
証拠はない、とぬらっと切り抜けようとするアンドウをねじ上げ、壁に押し付けます。
そして・・・自ら頭を壁に打ち付ける。何度も。

錯乱したのか・・・いや違う。

「公務執行妨害で現行犯逮捕する。」

ああ、超えちゃった。
もう、後には引けないよ、石川・・・

アンドウの家宅捜索の令状がおります。
石川がアンドウに的を絞ったことに不審を抱く市倉。
捕らえられても全く動じないアンドウ。「楽しみです。」

そう、家から遺留品は、何にも、「髪の毛一本」すら出なかったのです。
証拠が出なかった以上、留置しておくことはできない、そして、上が石川の捜査に強い疑念を抱いている、と市倉。

「これ以上、無茶をするな。」

釈放されたアンドウと再び対峙する石川。

謝罪ならしますよ。やったのか、と聞いてくれたら、いつでも正直に答えたのに、でも、証拠はなにもないですよ、と柔和な表情で答えるアンドウ。
自分の犯罪に絶対的な自信を持つアンドウは、車を含む家宅捜索にびくともしなかったのです。

何が目的だ、なぜ無垢な少年を殺した、と問う石川に。

「あの平凡なる子が、無垢なる存在になれたのは、私が光を与えてやったからです。」

 闇があってこそ、光がある。

悪が存在してこそ、正義が存在する。

 「どちらか一方の世界なんて、つまらないでしょう。

あなたもこちら側にくればいい。

それはできないでしょう。それが正しいのです。
これからも正しい関係でいましょう。」

何が切っ掛けだ、いつ悪に染まった、と問う石川に、あなたが正義に染まったのはいつですか、と切り返すアンドウ。

絶対的な悪。
絶対的な悪をなすために、今までずっと研究してきた。
研究課題としての誘拐は、終了した。
絶対的な悪と、無能で中途半端な正義。
Aとは自分の頭文字。
今は、次の悪のために就職中。

徹底的に石川を愚弄して去っていくアンドウ。
追いかけるどころか、息をするのも困難なほど打ちのめされてしまった石川。

いつものバーで、赤井に「絶対的な悪は存在すると思うか」と問います。

「存在するでしょうね。」

何人か見てきた。

「勝つには、絶対的な正義にならなくてはならない。
つまり、コインの裏表になる、ということです。
はたから見たら、同じものです。」

何か言いたげな石川に。

「相手がしくじるのを待つ。焦らないことです。」

その間に何人もの人間が殺されてしまう、と石川。

「消えていくものをいつまでも儚んではいけません。
あなたの魂がすり減ってしまう。」

殺されてしまう人々、それは彼らの運命だと思って。

「運命。」

自分が生き残ったのも運命。

呟き、立ち去る石川に、近々飲みましょう、ビジネス抜きに、と声をかける赤井。

あくる日、姿を見せない石川を心配する立花は、比嘉にも連絡します。
何か思い当たった比嘉。

石川は、火葬場で少年を見送っていました。
そこへ比嘉も現れ、合掌・・・

その時、真っ直ぐ石川を見つめる少年が現れます。
果たせていない、果たせないかもしれない約束。
「絶対守る」・・・「絶対」だったのに。
詰るかと思われた少年は、しかし、にっこりと笑い、手をふりました。

「ありがとう。」

石川の中のマグマが発火した。

火葬場を走り出る石川。
後を追いかけきれない比嘉。

石川は家を出るアンドウをひっ捕まえて、屋上に引きずっていき、胸ぐらを掴んだまま、際に追い詰めます。
全く柵のない屋上。

「怖いか。死にたくなかったら、白状しろ。」

証拠を出せ。

しかし表情をほとんど変えないアンドウ。

正義のためなら死ねる。悪をなくすために死ねる。
でも、決定的に違うのは。

「悪をなすためなら、人を殺せます。
あなたは殺せない。」

 だからその差は永遠に縮まらない。

 「また、私の勝ちですね。」

一瞬の躊躇の後、突き落とす石川。
完全に超えてしまった。

地面に叩きつけられたアンドウを、混乱と悔恨のうちに見詰める石川。

の、背後から、手が。

「こちらの世界へようこそ。」

.

ああ、石川が本当に超えてしまう話、予想した内の、最悪のパターンで終わりました。

前回の「俺は、絶対に正義の階段を踏み外さないぞ!」という叫び、「決断」が悲しいです。

そういうドラマだったんだ・・・

まず、最終回の感想からぽつぽつと、いくつか書きます。

最近、石川の様子がおかしい、と心配する市倉、立花と比嘉。
しかし、自分には、初回から大きく変わったようには見えませんでした。
で、今頃ですが気がついたのは、頭の中に弾丸が入ってからの石川しか知らないこと。
事件の前の石川は、もっと笑ったのでしょうか、休みの日はリフレッシュしていたのでしょうか。

同じく、事件以降の石川しか知らないS&Gは繊細でした。今回の事件に対する石川の怒りの大きさを察知していました。
一番石川の秘密に近づいていた比嘉は、ついに痛みに引きずられてしまった石川を止められませんでした。

光をあてる、すなわち生贄にすることで、平凡な少年を非凡な存在にする。
理屈としては、ある種の真実はある。歴史に名を残すのは、平凡でない人々なのだから。
けれども、少年は、光をあてて欲しいなどと、全く望んでいなかった。
理屈のために人の命を潰すなど、許されるわけがない。

自分勝手な理屈を振りかざした犯人による、あまりにも痛ましく、理不尽な犯罪。
石川の怒りと無力さに強く共感しました。
しかし、赤井の言う通り、「絶対悪」だろうが「絶対正義」だろうが、信奉する理屈によって人の命を奪うという行動は、はたから見れば同じなのです。

アンドウは、自らを人間界における必要悪の象徴であるように石川に思い込ませ、煽っていました。
知識は半端ないでしょう、すごく用心深いのでしょう、でも、所詮は人間なのです。
赤井の言うように、綻びを見せるまで辛抱強く待てば、いつかミスを犯したかもしれません。

無能と謗られても、どれだけ悔しくても、耐えるしかなかったのです。

しかし挑発に乗ってしまった石川。
アンドウは、突き落とされることで、石川をまんまと「殺して」しまったのです。

いくつか後戻りできるポイントはあったのですが、石川を、ついに越えさせてしまったのは、少年の儚い笑顔・・・「死者の声」でした。

もし、石川に、死者の声が聞こえるという能力がなかったなら。
アンドウにすらたどり着けなかったでしょう。
もし、気がついたとしても、そして同じように愚弄されたとしても。刑事のプライドは残っていたかもしれない。

硬質な正義感の持ち主であるが故に、死者の声と向き合いすぎたために、違法な手口も辞さなくなっていた石川は、アンドウにつけ込まれる隙が十分にあったのです。

アンドウを、人類が人類である限り生み出してしまう「絶対悪」、あるいはイヴを誘惑した蛇、つまり原罪の象徴と捉えるれるようにも描いていました。
しかし、自分は敢て普通の人間として見ました。
でないと、少年が救われない。
裁けない相手であるとは思いたくなかったのです。例え、ついに裁けなくとも。

この先、石川はどうするのでしょうか。

目撃者はいない。
事故として報告し、警察に残るのか。
真実を述べて罪を償うのでしょうか。
その後、赤井たちのいる世界に潜るのか。
それとも・・・
.

「死者の声が聞こえる」という設定に、最初はどこへ向かっていくのかわからぬまま見始めたドラマ。
途中、この設定、必要かなぁ、と思う回もあったのですが、徐々に、設定はともかくも、サスペンスドラマとしての水準が高さに引き付けられました。

4話と5話以外が割り切れなさの漂うラストであること、特に7話が、石川を「越境」に追い込むダイレクトな挿話だったのだと、全てを終わったあと、わかりました。
設定そのもので物語を作るのではなく、この設定を介して描きたいことが、作者にはあった、ということも。

最終回。死者の声を聞くことで事件を解決してきた石川が、死者の声によって突き落とされてしまう。
死者の声が聞こえる、ということの重さと、人間の心の不思議さ、罪深さを突きつけるラストに向かって紡がれた、ファンタジーでもオカルトでもない、極めてシリアスなドラマでした。

1話完結の連続ストーリーを支える無駄のないカット、テンポ、映像。全て見応えがありました。

そしてキャスティング。
石川、市倉、立花、比嘉、地下世界の人々。
初対面の時には取っ付きにくかったけれども、話を交わすうちにじんわりと人柄が伝わってくる、新しい友人のような(回りくどい;;)、キャラ造形でした。
本当に石川のことを心配していた市倉、ツンデレな比嘉の意外な熱血さ、段々好漢になっていく立花。
小栗さんは、好きも嫌いもない俳優さんでしたが、本作品はすごく格好良かったです。

このドラマは、トリッキーな設定を生かしつつも突出させずに、純粋さが故に道を踏み外していく石川という青年の苦悩をいかに立体的に見せるかにかかっていたと思うのですが、お見事でした。

スタッフ、キャストの皆さん、ありがとうございました。

せっかく顔なじみになったのに。ラストが決まっていたとはいえ、終わってしまうのが残念です。潔さも好感度ではあるのですが。
5話のようなしみじみとした話は特別としても、サスペンスを映像的技巧を駆使したドラマをもっと見たかったです。

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