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2014年5月31日 (土)

ブルージャスミン:映画

2013年 アメリカ 98分 原題「BLUE JASMINE」

Photo

公式サイト

監督・脚本:ウッディ・アレン/製作レッティ・アロンソン、スティーブン・テネンバウム、エドワード・ワルソン/製作総指揮:リロイ・シェクター、アダム・B・スターン/撮影:ハビエル・アギーレサロベ/美術:サント・ロカスト/衣装:スージー・ベインジガー/編集:アリサ・レプセルター
出演:ケイト・ブランシェット、サリー・ホーキンス、アレック・ボールドウィン、ピーター・サースガード、ルイス・C・K、ボビー・カナベイル、アンドリュー・ダイス・クレイ、マイケル・スタールバーグ

ウッディ・アレン監督が初タッグとなるケイト・ブランシェットを主演に、上流階級から転落したヒロインが再起をかけて奮闘し、苦悩する姿を描いたドラマ。ニューヨークの資産家ハルと結婚し、セレブリティとして裕福な生活を送っていたジャスミンは、ハルとの結婚生活が破綻したことで地位も資産も全て失ってしまう。サンフランシスコで庶民的な生活を送る妹ジンジャーのもとに身を寄せたものの、不慣れな仕事や生活に神経を擦り減らせ、次第に精神が不安定になっていく。それでも再び華やかな世界へと返り咲こうと躍起になるジャスミンだったが……。第86回アカデミー賞でブランシェットが主演女優賞を受賞。共演にアレック・ボールドウィン、サリー・ホーキンス、ピーター・サースガードら。(映画.comより)

@MOVIX

ケイト・ブランシェットのファンですので、封切り直後に観に行ったのですが、感想はすっかり遅れてしまいました。
ネタばれなしで簡単に書きます。

ネタばれなし、と言っても、ストーリーは予想通りにしか進みません。
よく言われている通り「欲望という名の電車」を思い起こすような、重いストーリーです。
観客は、ジャスミンが壊れていく様を観るしかないのです。

しかし、おしゃれなNY及びサンフランシスコの、海の風を感じさせるような開放的な風景で救われました。

一番の救いは、化粧が涙で崩れようが、喚こうが、ジャスミンの品格が落ちなかったことです。
生活はとっくに破綻し、精神も疲弊しきっているのに、優雅な佇まいで身を守り、男性を引き付ける様は、破綻した王国のクィーン、もしくは終わりのない試合に挑むアスリートのようでした。
ケイト・ブランシェットならばこその崩れ方です。
それがウッディ・アレンの欲しかった「ジャスミン」だったのだろうと思いました。

.

血の繋がらない姉妹、己に素直で動物的なジンジャーと、己を殺してまでもプライドを守り続けるジャスミン。

ハルと出会う前、ジャスミンがどのような生活をしていたのか、どんな家族だったのかも含めて、ほとんど語られません。
遺伝子、と言うキーワードも謎めいていました。
謎めいて感じたのは、日米の養子縁組制度の違いによるものなのかもしれません。

唯一、結婚のために大学を中退したことのみがはっきりと語られますが、これも本当のことなのかどうなのか、わからない。
ショップ店員をしていたこともあったことは匂わせていましたが、それがいつのことなのか、結婚前なのか、結婚が破綻してからなのかは、謎です。
ともかく、ジンジャーが育った環境及び階級の中に留まるか、もしくはランクダウンしたのに比べ、ジャスミンは這い上がっていったわけです。

一人になった今、中途で辞めてしまった大学に戻りたい、と呟くジャスミン。
勉強を再開したいから・・・というのは、嘘。大学生、というライフスタイルを身につけたいだけ。
インテリアコーディネーターになりたいというのも、同じ。
全てファンションでしかない。見た目が格好いい仕事を肩書きにしたいだけ。
そんなことは周囲の人々及び観客もわかっている。
おそらく、本人も。

格好いい職業への憧れ。誰もが多少は持っている願望ではありますが、ジャスミンの執着力は、そのパワーが違う方向に向いていたら、と思わすにはいらいほど凄まじいのです。

プライド、そしてライフスタイルを守るために、周囲のことに興味を持たないようにして生きてきたジャスミンに突きつけられた現実は厳しいものでした。つまりツケが回ってきた、ということです。
そのことに自分でも気がついている。しかし、そこからも目を背けようとしている。

プライドがジャスミンの救いでもあり、救いのなさでもあるという矛盾に、場内が明るくなっても、しばし動けませんでした。

どうすればジャスミンは救われるのだろうか。
常識的には、プライドを捨てて、コツコツ生きていくしかないのだでしょうけれども、現実と向き合う余裕が彼女にあるようには見えないのです。

それならばいっそ、プライドのみが残った破綻した精神で、街を放浪する者となった方が幸せなのかもしれない、とも思ってしまったのです。

一方、冷たいようですが、こんな身内がいたら迷惑だな、とも思いました。特に金銭面のことで。
だからジンジャーの決断が利己的だとは感じませんでした。いや、決断という言葉はあてはまらない。
なし崩しだし、共感はできませんでした。
しかし、それを責めることはできない。

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キレの良いテンポにも救われたのですが、それがかえって残酷に思えてくる。
口当たりは良いけれども、飲み込むのが怖い。
冷徹な視線をみごとに映像化する、ウッディ・アレンの底知れぬエネルギーを感じた作品でした。

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