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2014年4月12日 (土)

2014年1月の読書 その2

※読書順、敬称略です。緑色のタイトルが新読、茶色のタイトルが再読です。

○新読   

女たちの怪談百物語 監修:東 雅夫(角川ホラー文庫)
團十郎切腹事件―中村雅楽探偵全集〈1〉 著:戸板 康二(創元推理文庫)

○再読 

女人 吉屋信子 著:吉武 輝子(文春文庫)
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「女人 吉屋信子」

女流作家・吉屋信子と、秘書であり、養女であり、愛人であった女(ひと)との往復書簡の公開───感性豊かな少女が男性優位の社会への幻滅から同性を愛し、その愛を礎に小説を書くことによって女の自立を立証した。戦前の名作『花物語』から晩年の『女人平家』まで、その情熱的な生涯を同年代の文壇を背景に描く。(裏表紙より)

昔、裏表紙のコピーに何となく興味を持って読んだのを、「吉屋信子集 生霊―文豪怪談傑作選」を読んで思い出し、再読しました。
昭和57年(1982)に単行本として上梓された作品です。

吉屋信子氏 1896年(明治29年)- 1973年(昭和48年)。
女性であることだけで軽んじられた時代に、女性の同性愛者であることを隠さないことの困難さは、想像もつきません。
恐らく歴史的に半ば公然化されている男性の同性愛者より、厳しかっただろうと思います。

両親の不和、そして圧迫に苦しみ続けた吉屋氏は、圧迫されること、力のベクトルに非常に敏感になりました。
両親を反面教師とし、自らが他人を圧迫することを厭い、先入観を持たない柔らかさで人と関わりつつ、実に半世紀以上に渡って、枯れることのない才能で膨大な作品を発表し続けたのです。

吉屋信子が大衆から圧倒的な人気を得ながら文壇的に冷遇されたのは、大衆作家であるという蔑視と、売れることへの嫉妬のほかに、同性愛者だとする異端視があったせであろう。
男尊女卑の手垢にまみれがちな日本の社会で、対等の人間関係を求めようとすれば「歩調の合う」聡明でやさしい同性しかいなかった。自分の力で稼ぎ、自分の道を切り開いていく信子は、理由のない人間の序列づくりにとうてい屈服できない。(本書後書き「解説ーたおやかにやさしき叛骨の人 田辺聖子」より)

吉屋氏は才能だけでなく、強い志と「たおやかにやさしい」感性で、自分の世界を守ったのです。

「歩調が合う」という意味は何となくわかる気がします。
異性に対しては千、いや万の言葉を使っても理解してもらえない気持ちが、同性だと百で済むのです。
理解し合えない関係だから、興味が尽きないとも言えるし、理解しようと努力するのしょうでしょうけれども。
時々面倒くさくなっちゃうこともあるな、と。

「女たちの怪談百物語」

5月某日。本郷の古い旅館、月明かりさえ届かぬ地下室。女性作家10名が集い、夜を徹して怪談を語り合う。風が通るはずのない密室で、ろうそくの火が揺れる。誰もいない廊下から、誰かが覗く気配がする。まるで誘蛾灯に虫が吸い寄せられるように、怪談に誘われて集うあやしの気配。心底恐ろしい百物語怪談会99話を完全再現。(「BOOK」データベースより)

女流ばかりの百物語は本邦初です。
東雅夫氏が、会の主催者として口上を述べ、京極夏彦氏が見届け人。
参加者は、加門七海、長島槙子、三輪サチ、立原透耶、伊藤三己華、神柏しず、岩井志麻子、宍戸レイ、勝山海百合、宇佐見まこと。

作品を読んだことがあるのは、神柏しず氏(「おじゃみ」)、岩井志麻子氏(「ぼっけえ、きょうてえ」)。
視覚に訴えるようなどぎつく怖い話はあまりなく、不思議に怖い話や気味の悪いが多いのが自分の好みあっており、それぞれの語り口が楽しめました。

「團十郎切腹事件―中村雅楽探偵全集〈1〉」

江戸川乱歩に見いだされた「車引殺人事件」にはじまる、老歌舞伎俳優・中村雅楽の推理譚。美しい立女形の行方を突きとめる「立女形失踪事件」、八代目市川團十郎自刃の謎を読み解く、第42回直木賞受賞作「團十郎切腹事件」など全18編。旧「宝石」掲載時の各編解説をはじめ豊富な資料も併録。ミステリ史に燦然と輝く名推理の数々を完全収録。(「BOOK」データベースより)

戸板氏の演劇評伝(「物語 近代日本女優史」)は読んだことがあるのですが、「名探偵・中村雅楽」は初めてです。

1958(昭和33年)から1960(昭和35年)にかけて発表された作品が収録してあり、当時の楽屋の雰囲気が目に浮かぶ「奈落殺人事件」、回顧譚の「八重歯の女」の大正時代のレストラン、そしてテレビが影響力を持ち始めた時代を当時の裏町ネオン街の風景とともに描いた「死んでもCM」など、風俗、空気感に浸れる短編集です。
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