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2014年3月20日 (木)

国民の映画:舞台(備忘録)

2014年3月

作・演出:三谷幸喜/音楽・演奏/荻野清子/美術:堀尾幸男/照明:服部 基/音響:井上正弘/衣裳:黒須はな子/ヘアメイク:河村陽子/舞台監督:加藤 高/製作:山崎浩一/プロデューサー/毛利美咲
出演:小日向文世、段田安則、渡辺徹、吉田羊、シルビア・グラブ、新妻聖子、今井朋彦、小林隆、平岳大、秋元才加、小林勝也、風間杜夫

1941年ベルリン、秋。。
ヒトラー内閣がプロパガンダの為に作った宣伝省の初代大臣ヨゼフ・ゲッベルスにはすべての芸術とメディアを監視検問する権利を与えられていた。
ある日ゲッベルスは映画関係者たちを呼んでホーム・パーティーを開く。
パーティーにやってきた映画人たちの前でゲッベルスは彼らを招いた本当の理由を発表する。
彼は最高のスタッフとキャストを使い、自分の理想の映画を作ろうと考えていたのだ。全ドイツ国民が誇れる映画、「国民の映画」を。
ナチス高官たちと映画人たち、彼らが一堂に会したその夜、虚飾と陰謀に満ちた、狂乱の一夜が始まる。(パルコ劇場HPより)

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@森ノ宮ピロティホール

ゲッペルスには以前より興味があったのですが、初演を見逃したので観に行きました。

なぜゲッペルスに興味を持ったかというと、ナチスのプロパガンダ戦略の見事さが恐ろしかったからです。
映画、ラジオ、イベント、そして制服。
もし、当時生きていて、ナチスの計画を知らなかったら、目が眩んだと思うのです。
ですので、騙されないためにも、製作過程のカラクリを知っておくべきだな、と。

アメリカのエンターティメント戦略も相当緻密だったことを知ったのは、もっと後です。
当時の日本の対外的な情報戦略は、どちらの国の足元にも及ばなかったわけですな。

さて、劇評が書けるほど劇は見ておりませんので、さらっとネタばれなしの感想を書きとどめておきます。

一つの民族を、害虫のように抹消する計画。
問答無用で殺戮される人々。

欧米の作家たちがユダヤの人々の苦難を描いた映画や写真集を含む書物と比べると、衣服の上から痒いところを掻く感は否めませんでした。
しかし、日本人に彼らの皮膚感覚・・・苦痛や怨嗟のこもった作品を求めるのは無理というもの。観客も日本人ですし。
三谷氏が描きたかった、巨大な権力にさらされた芸術家たちの葛藤、罪と罰は伝わってきました。
彼らの葛藤は、いま現在、この国にも、自由の象徴であったあの大国にも、存在するように思います。

そしてゲッペルスとゲーリングの対比。

たたき上げで影を持ち、二番目にしかなれないゲッペルスと、育ちが良くて天性の明るさとリーダシップを持つゲーリング。
ゲッペルスは、無類の映画好きではあるけれども、体系立てて批評する才能はなく、独創的な考察が浮かぶこともなく、熱っぽく語る映画論はすべて受け売りでしかない。映画ファンの域を超えれないのです。
このゲッペルス像は私自身のようで、ずんと心の奥底に溜まりました。
対して、ゲーリングは、直感で作品のツボを見抜く力があり、人々に伝える話術も持っている。
月と太陽。
そのことを一番良くわかっているのは両名なのです。
ゲーリングを眩しく仰ぎつつ、激しく嫉妬するゲッペルスと、自分がより輝くためにゲッペルスを必要とするゲーリング。

ヒコさんのゲッペルスは言うまでもなく、登場するだけで舞台が華やかになる渡辺さんのゲーリングはまさしく適役。
暗く澱んだ流れの中で、一箇所だけある、渡辺さん、シルビアさん、新妻さんたちの歌とダンスシーンが眩くきらきらと輝いて見えました。

ラストのモノローグ。
語り手のその後の人生は、悲しいというより、恐ろしい。
自分が彼だったら、絶望と恐怖で気が狂ってしまうかもしれません。
殺戮する方にも葛藤があるなんて、認めたくない・・・

人間は、こうも残酷になれる生き物なのだ、という悲しい事実。

テレビでも放映されていましたし、DVDで観ることも可能なのですが、一度はライブで観たかった作品。
観に行って良かったです。

全公演終了後に全ての美術セットをスタジオに持ち込んで別収録を行うという異例中の異例の方法でこの映像は収録されました。
本広監督ならではの映像演出により、舞台中継でも映画でもない、まさに新ジャンルの映像がここに完成しました! (amazonより)


というDVDも面白そうです。

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もし、この脚本を西欧人が演出したら、いったいどんな舞台になるのだろう、とちょっと想像してみました。
ナチスの罪を糾弾する方向が強まるのか、それとも、もっとデカタンスな、例えば「地獄に落ちた勇者ども」のようになるのか。

観てみたい気がします。

※映画の題名など訂正をしました。

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