2019年6月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

自己紹介のようなメモ

  • 気になる、もしくは愛すべき作品にはついついツッコミを入れてしまう、ドラマの感想中心のちょっとおっちょこちょいなブログです。

TBとコメントについて

  • TBとコメントは認証制にしています。頂いたTBには記事と関係がある限り、必ずお返しするようにしていますが、サーバーのご機嫌次第で時々お返しできない時があります。

過去の感想記事について

  • ドラマ感想及びまとめは下記の「クール別:鑑賞したテレビドラマ・映画・DVD一覧」に、 DVD、映画、舞台の感想は「DVD、映画、舞台のINDEX」にアカサタナ順に、 読書は「読書:著者&編者別のINDEX(アカサタナ順)」に収納しています。

クール別:鑑賞したテレビドラマ・映画・DVD一覧

DVD、映画、舞台のINDEX

カテゴリー

今月の読書

無料ブログはココログ

« エヴァの告白:映画 | トップページ | 遅れます;; »

2014年3月29日 (土)

2014年1月の読書 その1

やっと年を超しました!!・・・(´・ω・`)

○新読   

心に吹く風ー髪結い伊三次捕物余話 著:宇江佐 真理(文春文庫)
明治東京畸人傳 著:森 まゆみ(中公文庫)
吉屋信子集 生霊―文豪怪談傑作選 編:東 雅夫(ちくま文庫)

※読書順、敬称略です。

.

「心に吹く風 髪結い伊三次捕物余話」

一人息子の伊与太が、修業していた絵師の家から逃げ帰ってきた。しかし顔には大きな青痣がある。伊三次とお文が仔細を訊ねても、伊与太はだんまりを決め込むばかり。やがて奉行所で人相書きの仕事を始めるが…。親の心を知ってか知らずか、移ろう季節とともに揺り動く、若者の心。人生の転機は、いつもふいに訪れるもの。(「BOOK」データベースより)

待ちに待った文庫化。

伊与太の成長と、茜の旅立ちを描いた連作短編集。

おぼっちゃまだった龍之進が少壮の同心に成りつつあるのが感慨深く、臨時廻りに引いたとは言え、友之進がまだまだ現役なこと、お文が元気にお座敷を勤めているのが嬉しいです。

文庫版(2014年1月10日付け発行)のあとがきで、作者が癌に犯されていることを知り、ショックを受けました。

伊三次の物語がこれからも末永く読めることを願うばかりです。

.

「明治東京畸人傳」

谷中・根津・千駄木。かつてこのまちを闊歩した二十五人の物語。お雇い外国人教師ベルツ、本妻と愛人を行き来したサトウハチロー、怪談と幽霊画の三遊亭円朝、昭和恐慌で没落したヂエモンとその一族…。地域雑誌を編集するなかで出会った、不思議な魅力あふれる人物たち。その路上の肖像を掘り起こす。(「BOOK」データベースより)

有名無名問わず、興味深い人々のスケッチ集です。

渡辺治右衛門という、一般的にはほとんど知られていない人物及家族の変遷を辿った「渡辺治右衛門て誰だ」はスケッチというよりミステリを読むようで、引き込まれました。

.

「吉屋信子集 生霊―文豪怪談傑作選」

小女小説から家庭小説、歴史小説まで不朽の名作を数多く遺した吉屋信子は、戦後の一時期、憑かれたように怪談風短篇の筆を執った。分身の恐怖と恍惚、霊となって故郷をめざす兵士、老いてなお艶やかな媼の幻影、内なる魔に駆られ数奇な運命をたどる麗人たち…作者みずから「世にも不思議な物語」と呼ぶ異色短篇の数々は、読者をして物語の豊饒に酔わしめるであろう。文庫初収録作品、多数。(「BOOK」データベースより)

おどろおどろしさとは無縁の、平易で確かな描写力で描かれた不思議な話の数々。

「誰かに似ている」「憑かれる」など、業に囚われた話はあっても、はっきりとした怪異を描いた作品はひとつもありません。

一人称で語られた「黄梅院様」「かくれんぼ」「夏鷺」が強く印象に残りました。

正確に書くと、「私」が男性であると思い込んだまま読み進めたことが、印象に残ったのです。
収められた他の作品の「私」に男性が多かったこともあるのですが。
「黄梅院様」「夏鷺」の「私」は自分の持ち家を持っているし、「かくれんぼ」では「私」が一人で温泉宿に”骨休み”で連泊する、そのことに何の気負いも感じられなかったためです。
今なら珍しくないライフスタイルなのですけれども。

この時代の女性に対して抱いていたイメージを覆されたことが、一種の衝撃でした。

経済的にも精神的にも自立し、家長としての貫禄と責任を背負った「私」には、作者自身が投影されているのだ、と気がついたのは読了後です。

ことほどさように、吉屋信子の作品世界は、日本的怪談のメインストリームというべき女怪幻想の呪縛・・・<中略>・・・女性的なるもののうちに異界的な恐怖と魅惑の源泉を求めようとする怪談作家のまなざしから解き放たれていたのである。(編者、東雅夫氏の本書解説より) 

.

.

にほんブログ村 本ブログへ

« エヴァの告白:映画 | トップページ | 遅れます;; »

@今月の読書」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 2014年1月の読書 その1:

« エヴァの告白:映画 | トップページ | 遅れます;; »

作品一覧