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カテゴリー「#ドラマ:2013年第1クール」の54件の記事

2013年4月 2日 (火)

2013年3月のまとめ<2013年冬クールのドラマ・まとめ>

いつもなら、感想を書いていないドラマの寸評を月末に「中間感想」として書きとめているのですが、今期は何かと多忙だったのと、レギュラーで感想を書いている作品がいずれも重量級だったため、書く余裕がありませんでした。

が、しかし。
今期はバラエティーに富んでいた上に、水準が高かったので、何を選んでも大変だったと思います。

来期はざっくり感想をめざします。←毎回書いています(^^;;

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※ミラー&トラックバック専用として「昼寝の時間@R」を運営しています。
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以下は初回から最終回まで感想を書いていて、今期で終わったドラマです。 
各作品のタイトルは最終回の感想、もしくはまとめ記事にリンクしています。

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<連続ドラマ>

※終了した順番です。

とんび
最高の離婚
泣くな、はらちゃん
夜行観覧車

特命戦隊ゴーバスターズ

<継続中>

恐竜戦隊キョウリュウジャー
仮面ライダーウィザード 
八重の桜

<単発ドラマ>

ダブルフェイス「潜入捜査編」「偽装警察編」
ATARU スペシャル~ニューヨークからの挑戦状!!? 簡単感想
ラッキーセブン 新春スペシャル 簡単感想
ラスト・ディナー 第1夜「また逢える日」ひとこと感想

感想は書いていませんでしたが、最初から最後まで見たドラマ「dinner」「ビブリア古書堂の事件手帖」「ラストホープ」「サキ」「書店員ミチルの身の上話」「シェアハウスの恋人」「信長のシェフ」と、「純と愛」。

いつものクールより、多いです。
なので、ちょっと大変でした(汗)。
多忙なこともあって、映画及びDVDは全く見れませんでした。
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数回見たけれどもリタイアしてしまった作品は「カラマーゾフの兄弟」です。
インフルで倒れた間に、がっつり視聴するパワーが持ちこたえれなくって断念しました。
面白かったみたいなので、残念です。

※なお、初回の感想へのリンクは一番下に貼ってあります。

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以下、あくまで個人的な、まとめを兼ねた好きな作品順の寸評です。
レギュラーで感想を書いていた作品については短く、書いていなかった作品は多少長く書きました。
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「最高の離婚」
キャスティング、脚本、演出、映像、音楽全てが噛み合っていました。
ラブコメでもキャストや切り口によってはここまで深く、面白くなるんだな、知らしめてくれた作品。

今期一番面白かったドラマでした。
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「泣くな、はらちゃん」
♪わたしーのこーとは ほっといて

ぐるぐる耳に残るフレーズです(笑)
この作品も音楽が効果的に使われていました。

ほんわかした暖かいメッセージの中に、ちょっぴり虚無主義が漂うというのがファンタジーらしい、不思議な作品となっていました。
セリフひとつひとつに岡田さんのメッセージが込められるので、感じとるのが大変でもあり、楽しくもありました。

「ラストホープ」

予想外に面白かったです。

最初は背景にしかならないんじゃないかな、と思っていた高度先端医療をちゃんと取り入れて、しかもわかりやすく噛み砕いて描いてくれていました。
眼科の手術も珍しく、ラストに向うにつれ、手術のシーンそのものに緊迫感が増していったと思います。
思わせぶりでちょっと煩かった過去のシーンも繋がりました。
研究者、というのも今の医療には欠かせない要素なのでしょう。

セリフの飛び交うカンファレンスのシーンは、キャストの皆さんの反射神経の良さを楽しめました。
最初はちょっと影が薄かった卓巳も、回を重ねるごとにたくましい顔つきになってきました。相葉さんが「バーテンダー」「三毛猫」より段違いに良くなっているのに、びっくり。

切り口は変則的でしたが、人の生と死に向き合った医療ドラマだったと思います。
オリジナル脚本というのも高評価。

副島の行為は、小牧が副島の大義を認めることで黙認され、一応一件落着したようですが・・・副島自身が罪の意識に押しつぶされないかどうか、彼も結局マッドドクターなのか。
宿命を背負った卓巳と健の今後、そして全てを明らかにしたことで、診察が手につかないほど茫然自失状態になっているらしい卓巳の父。

・・・続編があるかも?

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今期が最後となった、日9対決。思ったより拮抗していました。

「dinner」
予想外に面白かったです。

設定からくる慨視感を覆すような導入部でなかったことで、損したかも。
スプラスティックな要素が入りはじめてから、江崎の変人ぶりが可愛く見えてみて、どんどん面白くなってきました。
江崎、いいキャラだったと思います。彼の変人ぶりにふりまわされるロッカビアンカの人々も、さすが、いい味をだしていました。

最初は突っ込みまくられていた、狭い厨房(笑)。
狭いゆえの可笑しさが生かされた演出になっていました。
少し余韻を残しつつも、別れの愁嘆場を描かかず、あっさりと終わったラストも良かったです。

火曜か木曜に放映されていたら、もう少し多くの人が見たんじゃないでしょうか。

「とんび」
古き良き日本映画的情緒に溢れた作品。
親子、ご近所さんたちの機微を、丁寧にゆったりと描いて、心に残りました。

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ここからはそれほど差はないです。

「信長のシェフ」
原作未読です。
言葉遣いなど、突っ込みどころは多々あるのですが、この枠なら、OKかな、と。
料理を通じて戦国時代を見る、という発想が面白く、楽しんだもの勝ちっていうことで。
原作の面白さの勝利でしょう。
深夜枠なのに、プライムタイムのドラマと遜色がない視聴率を挙げたようです。
ほんと、みんな戦国時代が好きなのね。

これからも、こういう肩に力の入らない時代劇を作って欲しいものです。
荒唐無稽、大好きです(^^)

「夜行観覧車」
最終回の感想で書いたことが全てですが、付け加えると。

原作とは違うところが結構あったみたいです。
真弓及び遠藤家のスタンスに無理矢理感を感じたのは、そのためでしょうか。
思えば真弓が鈴木京香さん、というキャスティングが最初のミス・リードでした。
そういうことを含めて、まんまと一杯食わされちゃった作品でした。
色々突っ込んでいたので、ちょっと悔しいかも(^^;;

「書店員ミチルの身の上話」
原作未読です。
キャストの皆さんや雰囲気は良かったのですが、2億円があまり生かされてなかったこと、事件が起きるまでが長く、最終回に全てを詰め込みすぎたので、バランスの悪い作品のような印象が残ってしまいました。
最後の最後に謎の存在だった夫を登場させ、急転直下で終わらす、という展開は悪くはないとは思いますが・・・他の登場人物に比べて、物語を左右する重要人物である夫を描かなすぎたかな、と。

「サキ」

看護師、サキのお金持ちっぷりに突っ込みをいれつつ、見てました。
獲物を変えて、の繰り返しに厭きて、途中でちょっとめげそうになりましたが・・・完走。
終わってみれば、気楽に突っ込めた作品でした。

「シェアハウスの恋人」
途中でどこへ向かっているのかわからなくなり、挫折しそうになったのですが・・・6話、スキー場のエピからの方向転換が物凄くって、かえって目が話せなくなりました(^^;;

もう、突っ込みどころが満載。感想を書いておけばよかった。息抜きになったはず。

6話以降、雪哉が辰平を「異性として」好き、という設定がどうでも良くなってきて、急速にツンデレ化、というか良い人になって汐に絡み始めたこと。
辰平と雪哉のコントシーンが増え、それまで以上にコミカルパートをストーリーより大泉さんの個人技に頼り始めたこと。
汐が雪哉より辰平の方が好きになる、という展開はいいとして、その気持ちの変化の描き方が荒っぽいこと。

もう、ラストありきって感じでした。

と、突っ込みながらも、ドタバタなコメディーが好きなので、話がばらけてきた後半が面白かったです。
辰平と雪哉の掛け合いも楽しめました。

ひょっとしたらですが、辰平の宇宙人設定といい、伴さんはもっとぶっとんだドタバタなコメディーが作りたかったんじゃないかな。
大泉さんの個人技に頼り始めた、と書きましたが、頼ったのではなく、これが元々の構想だったんじゃないかな?・・・と。

普通のラブコメにしたかったら、こんな難しい設定にはしないですよね(苦笑)。

ナンセンスなドタバタコメデイーは日本では受け入れられにくいのと、ドタバタコメデイーの演出ができる人が少ないために、企画会議を重ねるごとに「寂しいアラサー女性」が前面に押し出されてきたんじゃないかな、と勝手な推測をしてしまいました。

感想の順位はこんな下になってしまいましたが、後味も良く、好きなタイプのドラマでした。

「ビブリア古書堂の事件手帖」
原作未読です。
本、特に古書にまつわるトリビアが面白く、血腥くない、純粋ミステリーとして気軽に楽しめました。

ただ、ヒロインが・・・

「内向的で極度の人見知りのため、他人の目をみて離すことができない。しかし古書に関する知識は途方もなく、本の話になると"立て板に水"のように話がとまらない」(公式サイトより)

「本の話以外では他人と目を合わせることもできない、内向的な性格。しかし、古書の知識は並大抵のものではない。普段はたどたどしいしゃべり方をするが、本が絡む話になると別人のようにキビキビとしたしゃべり方になり、相手に構わずその知識を語り続ける。」(wikiの「ビブリア古書堂の事件手帖」原作の項より)

普段は内向的なのに本のこととなると別人のようになる、という落差が感じれないままでした。
どころか、回を重ねるごとに、オリジナルなキャラになっていったかな、と。

ま、原作を知らないので、プロフィールというか初期設定に拘らなければ問題のない程度・・・だったと思います(大汗)。

でも最終回でガクっとなってしまいました。

ヒロインと母の確執より、姉に置いて行かれた重病の妹さんが気になって気になって。
仮病なの?・・・うーん、ミステリーなんだから、ここ、ちゃんと描いて欲しかったなあ。
もったいないです。

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そして「純と愛」。

改めて感じたことは、一代記を描くのなら、歴史に沿ってそれなりの山場を作れるでしょうが、現代の若い女性が成長していくドラマを、半年という長いスパンで厭きさせずに描くのは大変だなあ、ということ。
・・・一代記でも、のたっとした作品もありましたが(^^;;

本作は起伏もあったし、テーマもしっかりしていてぶれませんでした。
朝ドラとしての冒険をしていて、その意気は買いたいです。

ただ、好きなドラマだったか、というと、否、です。(滝汗)

登場人物のほとんどが感じが悪く、家族たちが次々と不幸に陥る。そして、救いが見えたと思うやいなや破滅する、というパターンが何ども繰り返されのは、正直、辛かったです。

中でも里やの時は合点がいきませんでした。
あの女性は、相手の豆腐屋さんはあれからどうしたのだろう。

夜ならそれなりに面白く見れたとは思うのですが、こういう話を朝に見たいか、と聞かれたら・・・

コミカル風シーン(汗)のほとんどに笑えなかったのも、しんどかったです。
無心で笑えたのは、オオサキプラザホテルの三人娘のカラオケシーンくらいでしょうか。

同じく無理矢理なコントシーンが多かった前作の方が笑い、という点では沢山笑えたような気がします。同じくヒロインには共感できませんでしたが、松岡が登場するシーンのほとんどに、特にコミカルなエピでなくても、笑っていましたから。
前作の方がドラマとして優れていたかどうかはともかく、可愛げがあったんのでしょう。

本作は意識して「可愛げ」なるものを、排除したのかもしれません。
愛して欲しい、という媚を一切オミットしたというか。

ラストのヒロインの長い決意表明。
作者の並々ならぬ思い入れは感じました。感動した人も多かったと思います。

自分は、彼女が、私が守る、という言葉を今まで何度言っただろう、と思ってしまいました(大汗)

愛が可能性は残しつつも、ドラマ内では目覚めない、というラストは予想通りでした。
ホテルは再開に向かって動き出しましたが、オープンするには、まだまだ時間がかかりそうです。
何より、また台風がきたらどうするのだろう・・・なんて思っちゃいました。

遊川さんの目指した「大団円」。
「魔法の国」は実現できないままでした。現実はそうなのでしょう。
半年間の集大成として。これ以外の結末はなかったとは思います。

できたら、最後の宮古島編だけでも明るくして欲しかった、とは思うのですが。
そうすると、苦闘と挫折の連続、決してヒロインを甘やかさない「純と愛」の世界は崩れてしまうんでしょうね。ふぅぅ・・・

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○印象に残った女優さん
尾野真千子さんです。

○印象に残った男優さん
今期大活躍だった、瑛太さんです。

以上、あくまで、好みです。お許しくださいませ。

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2013年冬クールドラマ 初回の感想その1 「書店員ミチルの身の上話」「サキ」
2013年冬クールドラマ 初回の感想その2 「信長のシェフ」「dinner」 
2013年冬クールドラマ 初回の感想その3 「カラマーゾフの兄弟」「ビブリア古書堂の事件手帖」 
2013年冬クールドラマ 初回の感想その4 「ラストホープ」「シェアハウスの恋人」 
2013年冬のドラマ:視聴予定

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2013年3月28日 (木)

ひと息。

今期のドラマのほとんどが終了しました。

こちらでは「コドモ警視」が今晩、最終回ですが、あまり書くことがない(^^;;

その後の時間帯に放映されているアニメ、「絶園のテンペスト」の方をがっつり見てました。
原作は読んでいません。
時間移動をファンタジーではなく、理屈で描いているのが興味深かったです。
登場人物たちが感情ではなく、理屈で動こうとしている。理屈を打破するのも、また理屈。
SF的に怖い怖い話なのですが、それぞれが真剣に理屈をこねる姿に、とぼけたユーモアを感じました。

・・・ということで「純と愛」が終われば、今期のまとめを書けそうです。

「純と愛」。
見てました。
途中で何度も挫折しそうになったし、あまりに辛いシーンは早送りにしちゃったりしましたが(汗)。

ホテル・クラッシャー、純はどうなるのでしょうか。
ホテルは再生するだろうけれども、愛は可能性を秘めたまま、ジ・エンド、になりそうな気がします。どうなんだろう。

さあ、年度末も大詰め。
頑張ってやっつけなければ。

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2013年3月27日 (水)

夜行観覧車 第10話 最終回

公式サイト

原作未読です。

今期、感想を書き続けているドラマの最後の1本です。
金曜日の晩って、中々リアルタイムで見れなくって、すっかり遅くなってしまいました。

まず、お詫びから。

第8話の感想で
「やはり弘幸はDVだったのかあ。何か、脱力(汗)。」
と書きましたが、トラップでした。

ごめんなさい。

すっかり原作者及びスタッフの思う壺にはまちゃっいました(滝汗)。

真相は。

8話で慎司が、兄姉の前で父からDVを受けていた、と告白した、その後。
慎司の体についた打撲を見て、定期的に暴力を受けていたようには思えない、と判断した良幸。さすが医学部です。
この設定は結構重要かも。普通の20才そこそこの若者ではわからないかもしれないもの。

しかし、良幸は、兄弟を守るために慎司の嘘に乗りました。
警察にも告げずに開いた記者会見の内容で、父がDVであったことを告白します。

父親のDVから逃れるために、思わず起こしてしまったことにすれば、印象ががらりと変わる。
暴力的な息子のいる被害者なんだけれども、加害者の家族から、DVの父を持った可哀想な一家に変わる。
それが、彼が世間から兄弟を守る唯一の方法だった。

本当は、弘幸は子供たちに医者になるための勉強を強要するような人ではなかった。
良幸、比奈子の思い出にあるとおり、優しく、尊敬できる父だったのです。
比奈子が弘幸のDVに全く気がつかなかったのは当たり前。そういう事実はなかったのですから。

良幸の告白を聞いた淳子は、やっと弘幸を殴るまでの過程を話し始めます。

勉強よりバスケが好きで、内部進学も危ない慎司に、父や兄と同じように医者になることを強要していた淳子。

あの晩。

慎司は母からの圧力に耐えられなくなり、彩花と同じように大声で叫び、暴れてしまいます。
怯える淳子。
弘幸は慎司を拳で止め、大人しくなった慎司にさりげなく優しく接します。
しかし、父と息子の様子を見ていた淳子の目は険しい。

階下のリビングにて話し合う夫婦。
慎司に勉強を強要しすぎてるのではないか、と弘幸。
このままだと医者にはなれない、と反論する淳子に、子供に医者になってもらいたいとは思わない。人には向き不向きがある、と説きます。

良幸と慎司。亡くなった妻と淳子。
「比べても仕方がない。」

弘幸の全ての言葉が自分へのダメ出しに聞こえてしまった淳子は、発作的にその場にあるもので弘幸を殴り倒してしまった。

これが事件の真相でした。

完璧な妻、完璧な母であろうとしていた淳子。
そこには先妻への強烈なコンプレックスがあった。
先妻や先妻の息子にたいする嫉妬を口にしたら、絶対に嫌われる。
不平不満を全部飲み込んで、自分の中でモンスター化していった淳子。

いつの間にか慎司がコンプレックスの象徴となり、ついには生贄になってしまったのです。

先妻と淳子、良幸と比奈子や慎司を比べるなんて思いもしなかった弘幸は、淳子の中にそんなに屈託があるなんて、全く知らなかった。
専制的、独裁的な夫、父親でもなかったですし。

そんでもっていきなりどつかれたんでは・・・たまったもんじゃないです。
意識が途切れるまで、自分が淳子に殴られたことにも気づかず、妻を求めていた弘幸が哀れでした。

自分のしてしまったことに慄く淳子。しかし、その後とった行動は・・・。
せめて捕まった時に、罪を認めるだけでなく。

全部喋っていたら、何日にも渡って慎司が犯人として疑われることはなかったのに。

・・・と、突っ込んだ人は多かったのではないでしょうか(^^;;

慎司に何も知らせずにコンビニへ行かしたのは事後工作のためだけではなく、自分の醜さ、現場の凄惨さを見せたくなかった・・・と、思いたいです。

コンビニから帰宅した慎司は、思わず逃亡してしまいます。
母のコンプレックスから発せられる負のオーラを一身に受けていた慎司には、何が起きたかを察知できたのでしょう。

その晩に弘幸は息を引き取り、淳子は行方不明の慎司を探すために病院を抜け出します。

あなたがすぐに真実を話していたら。

子供たちが世間から冷たい目で見られる状況は変わらなかったと思うけれども、何処へも行けない子供たちの苦悩はなかったかと。

しかし、慎司や淳子が逃亡したのがきっかけで、良幸が弘幸DV説を作り出すことができました。
それが兄弟たちにとってはさらなる負い目となってしまった。
特に良幸は、優しかった父にDVの汚名を被せてしまった、という深い心の傷を負ってしまいました。
母を許せないのと同じように、自分自身も許せない良幸・・・
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高橋家のことばかり書いてしまいました。
他の人々について、簡単に。
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遠藤家。

凶器となったトロフィーは、良幸の大事にしていた物だった。
もし、それが凶器となったと知ったら、良幸と慎司の間に禍根が残るだろう、だから絶対に隠して欲しい。
それが啓介が淳子から託された願いでした。ふ~ん・・・

結城は、啓介が凶器を隠したことを知りつつ、凶器がなくても罪が立件できる、ということで見逃します。
家族を、高橋兄弟を守るために、一生黙っていることを誓う啓介。
あ、弘幸から借りていたお金はすでに兄弟に返していて、ローン返済などで使い込んだお金は徐々に返していくとか。

彩花は、志保についに「友だちじゃない」と言えました。
教室で取っ組み合いになる二人。
教師からの連絡で真弓が駆けつけた時、志保はすでに来ていた母親に怒られていて、彩花に対して無理矢理謝らされていました。

このシーンだけでははっきりわからなかったのですが、多分鞄投げ捨ての件が明らかになったのでしょう。喧嘩だけならあんなに平謝りしないだろうし。
というか、志保と全然似ていない、居丈高でない庶民的な母親だったのに、びっくり。
だからきれいなお母さんがいて、ひばりが丘に引っ越した彩花を苛めたくなったのかな、と。

ま、これでイジメ問題は終わり。
長いこと引っ張ってきた割にはあっさり終わらしたような気がする。
イジメのシーンが一番ストレスだったし、強烈に残っているので、なんだか肩透かしを食らわされたような。
イジメがメインテーマじゃないとしても。

帰り道、彩花に「ひばりが丘を引っ越してもいい。」と真弓。
小さい時、転勤族だったから、ずっと一箇所で落ち着いて暮らしたかった。
ひばりが丘にきたのは、皆の幸せのためなんかじゃなく、自分の幸せのためだった。
本当に幸せなこと。それは家族三人でいること。

啓介とともに、家族が一緒である幸せを噛み締めながら観覧車に乗る遠藤家。
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小島。

真弓に、ひばりが丘に戻ってくる高橋兄弟を守って欲しい、ひばりが丘を守るためにも(意訳です)、と頭を下げられて、すっかり懐柔。
・・・それだけだったのね。
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その後の人々。

家に戻った高橋兄弟の下には、かつて兄弟と関わることを避けていた伯母、晶子が様子を見に来てくれています。

結城は離婚して離れ離れにくらす息子の入学式へ。

彩花、慎司、比奈子はおそろいの制服で丘の上の方に向かって登校。
彩花は清修学院高等部に進学、慎司も内部進学できたのね。良かったです。

そして良幸は。
いったんは大学を辞める決意をしたものの、結城の勧めを受け入れて、京都大学に戻りました。
同級生たちの下に戻る時、どんな冷たい視線を向けられるか・・・緊張する良幸。
しかし、友だちたちは、何事もなかったようにのほほんと受け入れてくれました。

このシーンが一番好きかも。
友だちは、事件がおきた時もまず、良幸のことを心配してくれてましたし。
何より、良幸の顔つきがたくましくなっていたのが、良かったです。

あの彼女とは二度と会わないで欲しいです。「殺人犯の息子」には近寄ってこないとは思いますが。うー、思い出しただけで、腹立たしい。
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良幸の決断にインパクトがありすぎて、ヒロイン、真弓の存在が吹っ飛んじゃったかも。
事件そのものに関しては傍観者だったのだから、当然と言えば当然なのですが。

最後に淳子に面会に行きましたが・・・この二人の友情っていうのも、もひとつピンとこないっていうか無理矢理っていうか。
人のことは放っておけないないのに、娘の異常を3年間見つめるだけだった真弓と、いきなりキレる淳子。
この二人に共感できなかったです。
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まとめとして。

面白かったです。
弘幸のDV疑惑、良幸の決断には完全に一本取られましたし。

原作通りの内容かどうかはわかりませんが、長編小説としてなら、面白かったと。
でも連続ドラマとしては・・・

真相が淳子の気の迷い(汗)、というたった一つの事件を、家庭内暴力、イジメ、近所づきあい、帰宅拒否などを盛り込みながら10話で描いたことを、長いと感じるか、過程をじっくり楽しむかは、意見の別れるところでしょう。

引っ張りすぎたため、淳子のおこした事件が、真弓曰く「誰の家族にもありえる」こととは思えなくなてしまったような気がします。

淳子の、恵まれた環境に反比例して大きくなる黒いコンプレックスは、彼女の資質にかなり左右された特殊なものとしてしか見えないし、何故黙っているのかが、理解できませんでした。
「母親失格」って言われるのが恐かった・・・そのために家族を、子供たちを傷つけてしまった淳子の気持ち。
小説ならわかるのかな?

真弓の彩花への告白は、公式に書かれていた「家族の絆の再生」を現していました。
なので、ドラマの結末として正解だし、多分そう言うだろな、という感じでした。

救いのない結末にならなくって、良かったです。

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2013年3月26日 (火)

泣くな、はらちゃん 第10話 最終回

公式サイト

現実世界からいなくなってしまった越前さん。
田中君と清美は寂しそう。百合子さんは心配そう。

越前さんは漫画世界で楽しく過ごしていました。
「いいですね。ここは。すごく穏やかで。」
心配そうなユキ姉。

百合子さんは越前さんちへおもむき、秀子さんとひろしの前でノートを振って、越前さんを呼び戻そうとします。
「帰ってくるのよ!」

激しく揺れる漫画世界。でも越前さんは帰ろうとしません。
「いや、ここにいたい。」

「みんな、越前さんを心配してるんですよ。もちろん、越前さんがこちらにいてくれるのは嬉しいんですが。」はらちゃん。
「いいの?本当に大丈夫?」ユキ姉。

「大丈夫です。
そりゃあ家族には悪いっていうか、私がいなくなったら泣いてくれると思いますけど。
それに、仕事もね、私が急にいなくなったら、困ると思います。
でも、それはほんのちょっとだけ。
あの世界は私がいなくても誰も困らないんです。何の問題もないの。
私なんかいなくなったって、あの世界は何も変わらないの。」

そんなことない、一人いなくなったら世界は全然変わってしまう、と仲間たち。

「この世界はね。あっちの世界は、そんなことない。
いなくなったら世界が変わってしまう人も、中にはいるかもしれなけど。
私は、そういう人じゃないんです。ちっぽけな、どうでもいい人間なんです。」

世界が大きすぎるんだな、と仲間たち。
黙り込むはらちゃん。

そのころ、現実世界ではひろしがノートを持ち出して・・・

はらちゃんが越前さんに語りかけます。

「越前さん。ありがとうございます。私は嬉しかったです。越前さんがこちらの世界にきてくれて。

でも、私は悲しいです。

あなたは、私なんか、という、自分なんかどうでもいい人間だという。
そんな越前さんが、私は好きではありません。嫌いです。
越前さんは帰るべきです、自分の世界へ。

帰って、自分と両思いになってください。世界と両想いになってください。
自分が相手を好きにならないと、両想いにならないんですよ、越前さん。
どうしてあなたは、自分に、自分の世界に恋をしないんですが。
こんなに素敵な人なのに。
あんなに素敵な世界なのに。

あんなこという越前さん、好きではありません。」

自転車の後ろにノートを括りつけて走るひろし。

漫画世界が激しく揺れます。
越前さんを戻そうとするはらちゃんに、ひとりじゃないぞ、俺たちもいる、と仲間たち。
「みんな!」越前さん。

かまぼこ工場の前でこけたひろしの前に、はらちゃんと越前さんが現れます。

「おかえり、よく帰ってきた」と越前さんを抱きしめる百合子さん。

田中君にこちらの世界にいることにしたんですか、と問われたはらちゃん。
「したいことがありまして。」と、にっこり。
玉田工場長に、結婚について教えてもらった時、両思いの男の人と女の人が一番楽しい時は、新婚さんだ、と聞いて、
「ぜひ、経験したいと思うんです。
なので、越前さんと新婚さんになりたいと思います。」

と言い出します。

しかし、さっき私のことを好きじゃないっていったじゃないですか、と、越前さんはすねてしまって、スタスタと帰っていきます。

越前さんを追いかけるはらちゃん。
そんな二人を見て。
「全く。切ない話なんだか、コメディなんだか、はっきりしろよ」と清美。

二人は家に戻っても、いつものようにやりあっています。
越前さんも本気で怒っているわけでなく。
出会った頃の思い出話を。

そのうち、胸がちくちくします、とはらちゃん。

「きっとそれは、切ない、だと思います。」
「それは辛いことなんですか、楽しいことなんですか。」
「辛いけど、きっと大切なものです。ちなみに、私もちくちくしています。」
「越前さんもですか。両思い、両、切ないですね。」

どこかへ行きますか、という越前さんに、越前さんのいる場所にいたいと、はらちゃん。
あまりにストレートなはらちゃんの言葉に、慣れつつはあっても、思わず照れる越前さん。
「なんか、ラブラブですね。」

でも、工場長さんは、楽しい新婚さんは短い、と言っていた、とはらちゃん。
そうとは限らない、ずっと新婚さんみたいな人もいると思います・・・

「ちくちくしますね。」
「ちくちくします。」
「両思い、両切ない、ラブラブ、ですね。」

はらちゃんはどうしてそんなに強いのか、と尋ねる越前さん。
「私は越前さんの漫画の人ですから、私が強いんだとすれば、越前さんが強いんだと思います。」
「違うと思います。」
どちらかと言えば、弱い。
「私はそうは思わないんですが。だって怒ると怖いじゃないですか。それに神様じゃないですか。」
「そうか。弱い神様は、困りますよね。がんばります。」

そこへ子供神輿の一団がやってきます。

御神輿とは、神様を担いでること。
「神様にね、ありがとうございます、これからもよろしくってことかしらね。」と秀子さん。
御神輿を担ぐはらちゃん。

夜。
布団を並べて寝る二人。

「はらちゃん。帰ってしまうんですよね、はらちゃんは。」
「はい。」

ちくちくしますね。
ちくちくしますね。

「おやすみなさい、はらちゃん。」
「おやすみなさい、越前さん。」

夜が明けて。雪がちらついてます。
二人に傘を渡す秀子さん。

「これは、傘。冷たい雨や雪から守るのよ。濡れると風邪をひいてしまうから。」
「風邪はだめです。越前さんは熱をだしますから。」

一緒に工場に行く二人。

工場で楽しそうに越前さんのお手伝いをしているはらちゃんを、田中君は配達に誘います。

と、形の悪いかまぼこが目にとまった越前さん。
どうする?越前さん。はらちゃんと田中君、清美が心配そうに見ています。

「長沼さん。これ、ちゃんとやってくださいね。お願いします。」
「ちょっと、あんた、やる気?」
「戦いは好きではありません。でも、防御はします。この世界、好きでいたいので。よろしくお願いします。」
「わかったわよ。可愛くないわね。」

前ははっきり注意できなかった越前さんの、第一歩。

車に乗った田中君は、はらちゃんが帰る、と聞いて。
「もっと聞いてください、あれは何ですか・・・聞いてください。」
マグロ、ウサギ・・・泣きながら答えます。
「田中さん、私たちはずっと両思いですね。」

工場に帰ってきた田中君とはらちゃん。
はらちゃんは清美に挨拶します。
「色々とお世話になりました。」
「帰るの?なんだ、つまんないの。」
「越前さんを、よろしくお願いいたします。」
「やだよ。あたしを誰だと思ってるの。悪魔だよ。
悪魔は、神様によろしくなんて、できないの。」

「なるほど」と田中君。←何だか可笑しい(笑)

「元気でな。」

一方漫画世界では、以前はらちゃんが持ち込んだ漫画を振る仲間たち。
え、まさか・・・でした。出てきたらややこしいもんね(笑)

居酒屋にて。
二人と百合子さん。

「百合子さん、私は何故、漫画の世界から出てきたのでしょうか。」
「なんでだろうね、わかんないな、きっと理由があるんだろうけどね。」
「私のように違う世界からこの世界にやってくる人は他にもいるんでしょうか。」
「いるんじゃないかな~。
でも、その人たちはみんな、ただの変な人、と思われてしまって、気づかれてないんだろうね、きっと。

人はさあ、自分の世界を疑わなくなっちゃうんだよ。
自分のいる世界だけが、世界だと思ってしまう。
だから、世界の常識と違うことを言ったりしたりする人を、変な人だときめつけてしまうんだ。

おかしいよね、そんなの。
だって、今いるこの世界だって、誰かが書いている漫画の中かもしれないでしょ?

わかんないよ。
漫画ってすごいんだから。」

そしてはらちゃんに、どうして帰ってしまうのか、尋ねます。

「離れていても、私と越前さんは両思いだからです。
私は幸せです。神様と両思いですから。こんなに幸せな人は、どの世界にもいないと思います。」

「でも、意地悪なことを、あえて聞くよ。
今は両思いかもしれない。でも、越前さんが他の人を好きになってしまったら?
はらちゃんよりもっと。」
「そんなこと、あるんでしょうか。」
「あたっとしたら?」
「それで越前さんが幸せでしたら、私も幸せです。」

「はらちゃん、その気持ちを、愛、って言うんだよ。
この世界では、それを愛って呼ぶの。
その気持ちを、誰かに持てることは、とっても幸せなんだよ。」

「百合子さんは、誰に、愛、ですか?」
「内緒だよ。」

「頑張って」と、一人帰る百合子さん。
帰りしな、越前さんに何を囁いたんだろう。

帰り道、百合子さんが鞄から取り出したのは、ペン先でした。

そして越前さんとはらちゃんのお別れの時。

「笑ってくださいって言われても笑えません。」
「越前さんが笑えば世界は輝くのに。越前さんが住む、この素晴らしい世界が。」
「この世界は、やなこといっぱいあるじゃないですか。そう、思ったでしょ、はらちゃんも。」

「きっと、どの世界にもやなことはあるんです。私のいる、漫画の世界にも、越前さんのいるこの世界にも。

でも、私は自分のいる世界が好きです。
世界と両思いになりたいです。両想いは幸せです。
越前さんも、世界と両思いになってください。
それが私の、一番の幸せです。

愛です。」

「わかりました。
私も、はらちゃんに愛、です。」
「越前さんが、この世界で、また、どうしても辛くなったら、その時は、私はいつでもやってきます。」
「はい。」

「新婚さん、楽しかったですね。」
「はい。」

ノートを開くはらちゃん。

「結婚式のケーキ入刀みたい。」
「け、ケーキ?入刀とは?」
「今度、会った時に。」
「わかりました。」

漫画の中に消えていくはらちゃん。
漫画から消えてしまう越前さん。

「おかえり」とはらちゃんを迎える仲間たち。

「とても幸せです。」
「良かった~」

「神様、愛です!」
叫ぶはらちゃん。

その後。

働くのが嫌なひろしは漫画家を目ざしているようです。本気?
百合子さんは漫画家として「奇跡の復活」をとげました。
越前さんは工場長に、田中君は副工場長に。
新入りは、いつもパートのおばさんの噂にのぼっていた、大橋さんの息子さん。すごくふつーの人だあ、と思ったら、ビブオさんだったのね。

神社の階段で唄う清美の前には十数人の観客が。
その中に田中君もいて、うっとりと聞き終えた後、
「で、誰なんですか?」と尋ねます。
「は?」
「だから、教えてくださいよ、その片思いの相手って、誰なんですか?」

溜息を憑く清美。
田中君の首根っこをつかんで。
「お前だよっ」
「え~っ すみませんでしたぁ~」

若干ポジティブな漫画を書いている越前さん。
子犬を抱いているあっくん。
みんなのセリフも少し複雑になっていて、笑いおじさんにもセリフが。(笑)

みんな笑っています。

「はらちゃん。
ちゃんと私は生きています、この世界で。
大きくなんて変わらないけど、それでも、あなたと会うまでとは違います。
まだ、世界と両想いじゃないと思うけど。

でも、はらちゃん、言ってましたよね。
片思いは美しいんだって。
だから、世界に、片思いです。」

会いたいな・・・

しかし、ノートを振ろうとするのはやめました。

そして。
いつのことか。

雨の日に、転んでしまう越前さん。ノートも落としてしまい・・・
傘をかざす人影が。

「越前さん。」
「はらちゃん。」
「はい、両想いのはらちゃんです。」

エンドタイトルの漫画の中に、仲間たちが登場してました。
口元だけだった越前さんも全身登場。
振り返り、テレビの向こう側に向かって、はらちゃんと一緒に手を振ってます。

********************************

セリフを長々と書いてしまいましが(ほとんど青色;;)、

「世界と両想い」
「片思いは美しいんだって。だから、世界に、片思いです。」
「きっと、どの世界にもやなことはあるんです。」

「自分のいる世界だけが、世界だと思ってしまう。世界の常識と違うことを言ったりしたりする人を、変な人だときめつけてしまう。」

「それで越前さんが幸せでしたら、私も幸せです。」
「はらちゃん、その気持ちを、愛、って言うんだよ。」

と、いうことかな、と。

他にも「ラブラブ」「切ない思い」「御神輿と神様」などなどキーワードになるような言葉がいっぱいありました。

ありすぎて、色々考えすぎちゃいました(汗)。
「漫画ってすごい」まで入れちゃうと、ちょっと頭が飽和状態。(^^;;

でも、そういう印象も含めての、ぼわっとした世界が着地点だったのだと思います。

最後は、大きな出来事があるわけでもなく、じっくりとはらちゃんと越前さんの交流を描いていました。
はらちゃんが帰った後。
越前さんが呟いているように、日常は少しづつしか変わらない。
越前さんの描く漫画も、大きくは変わらない。
でも、それが日々の生活。

はらちゃんに逃げることを封印した越前さん。

あのラストシーンは、越前さんの夢なのかもしれない。

夢、の方が切ないような気がしました。

大きく進展したのは清美と田中君。
やっと告白できた清美。そこであやまるのが、田中君らしいです(笑)。
とはいえ、そのあと、二人の関係はいきなり大きく変わらないような気がします。
清美は相変わらず悪魔さんのままだろうし、田中君は相変わらずぼんやりのままだろうし。
越前さんとはらちゃんと同じく、生臭くない恋愛。

一番環境が変わったのは、百合子さん。
百合子さんの愛は、漫画の中にある・・・ということでいいのかな。これは見た人によって感じ方が違うでしょうね。

新作にユキ姉は登場するのでしょうか。気になります。
彼らはもう、越前さんの世界の人間だから、新しいキャラを創り上げているかも・・・ひょっとしたら、越前さんは、新作のキャラだったのかもしれません。

二人が手を振るラストを見て、そんな風に感じました。

以前、愛読しているブロガーさんが、この世界は百合子さんが作り上げたものなのかも、と書いておられるのを拝読しましたが、本当にそうかもしれない、と。

現実世界の人々・・・秀子、ひろしとか、みな、何となく二次元的。
深くない、と言う意味ではなく。
越前さんも最後まで「越前さん」だったし。
清美のツンデレっぷりも記号的で、その枠から出れないもどかしさが増したように思います。

皆のセリフに裏がなく、見たまんまの人々だったのも印象的でした。
唯一、百合子さんの言動のみが思わせぶりだったっていうのも・・・百合子さんがこのドラマの「神様」説も成り立つかもしれない、と。

だとしたら、越前さんがずっとはらちゃんのことを思い続けるのも、本当に寂しい時には、はらちゃんに会ったりするのも、構わないんじゃないかな、と。

越前さんははらちゃん以外、誰も好きになれないまま一生を終えるのかな、と思うより、単に「めでたしめでたし」で終わった、と思った方がいいのかもしれない。

・・・何だか、とっちらかった感想になってしまいました(大汗)。
ファンタジーなドラマって、色々と考えっちゃうんです。
.

キャスティングが素晴らしかったです。

越前さんって結局「お姫様」で、もし、麻生さんでなければ、もっと突っ込んでいたかもしれないですし、長瀬さんがはらちゃんでなかったら、もっと不条理性が際立ったかもしれない。この二人だったから微妙な陰影とともに突き抜けた明るさを感じれたのだと思います。

「越前さんが笑えば世界は輝くのに。越前さんが住む、この素晴らしい世界が。」

美しいセリフでした。

キャスト、スタッフのみなさん、そしてビブオさんの画。
はらちゃんの涙には、毎回泣かされました。

毎週、土曜日の晩がくるのが楽しかったです。
ありがとうございました。

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2013年3月23日 (土)

最高の離婚 #11 最終回

公式サイト

「癒されるわ、救われるわ。俺に足りなかったものこれだ。」
なんちゃってすっかりアキバ系にはまちゃった光生。

ご機嫌で家に帰ってみると・・・マチルダとはっさくがいない!

うっかり開け放したままにしていた窓から出て行ったらしい、と大慌てで金魚カフェに飛び込む光生。
そこには河口湖の息子の下に引っ越す亜似子さんに挨拶に来ていた結夏もいて、一緒に探し始めます。

その頃、灯里の家では。
改めて、婚姻届にサインした二人。証人には光生たちになってもらおうと。

灯里は、この前はどうして出さなかったのか、と尋ねます。
いなくなった友だちの犬を探していたら、つい、と諒。
つい、なのね、と微笑む灯里。
あきれる気持ちを押し殺しての微笑みではなかったように思いました。
この人はそういう人なんだ、と再認識したような。

今度は大丈夫だよ、と言っていたところに、光生を結夏が、猫たちがいなくなった、一緒に探してくれませんか!と押しかけてきて、思わずドアを閉めようとする諒(笑)。

四人で探しますが、結局その晩は見つからないまま。
光生は結夏を連れて家に戻ります。
猫は死ぬ前に姿を消すって・・・と、しょんぼりしている結夏に、悪い方へ悪い方へ考えてもどうにもならないだろう、と光生。
光生も悪い方へ考えてしまっているから、自分に言い聞かせることもあって、言葉の調子はキツイです。
泣き出す結夏。光生は慌てて慰めようと、マチルダとはっさくを拾った当時のことを思い出させて、気を紛らわせようとします。
「名古屋城と白い恋人」・・・同時期に結夏が友人からもらってきたハムスターの名前なのね、きっと。
16匹が18匹になってもわからない、と結局ハムスターはこっそり返しにいった。

そんなこと話しているうちに、落ち着いてきた結夏。
AVのオーディションを受けることをもらします。
びっくり仰天の光生。まーほんと、後から後から、大変です。
「そこには危険なものが待っているんですよ!」
慌てふためいて、結夏を説得するために、わざわざツタヤへサンプルを借りに走ります。
「うわ、なんだ!これ、危険だ!」

でも、結夏は、そんなこと、知ってる、と。

「離婚して。こういう仕事、はじめる人、普通にいるって。普通にごろごろいるって。」
「他の人がそうだとしても結夏は違うでしょ。」
「何が違うの?私とその人たちと何が違うの?」
「それは、もう、全然・・・」
「私の何を知ってるの?私の何を知ってて言ってんの?何の権限があってそういうこと言ってるの?
あなたと同じ考えだって勝手に決めないで。あなたと私は他人なの。」

私が決めたことなの。あなたに関係ないの。口出される筋合いないの。権限ないの。

「ないのっ」

あなたと私はあの日偶然会って、不安だったから。

「たまたまそうなって。何となくいつの間にかそうなって。いつの間にか結婚して。それだけなの。
あの時会わなかったら、今でも他人のままだったの。
私が死のうと生きようと、あなたには知らないし、関係なかった。

ないのっ」

もう、完全にゴネってます。
一方でここまで言ってしまって、しまった、とも思っている。

AV、本当にやるつもりなら黙っている。
例え自分の事を女性として好きでなくて、光生なら絶対に止めてくれる。それは、わかっている。
止めてくれる光生が見たかったのね。

ああ、めんどくさいねえ。でも、このめんどくささ、わかる気がする。

四人の修羅場の時には、灯里に何も言えなかった結夏。
でも、光生一人になら、どんな無茶も言える。
四人の中では一番弱い人なのかもしれません。

光生は唖然というか、ちょっと疲れた風。
しかしここで投げ出さず、改めて結夏との関係を振り返ります。

「ま、そういう面もあるかもね。そういうふうに思ったことあるし。」
灯里にはそう言ってました。
「あれはたまたまだったのかな、不安だったのかな・・・
でも、今はちょっと、違うふうに思っているっていうか。」

出会った時のことを思い出します。

「はまさきです。」

震災の夜、たわいのない話をしながら延々と歩いた時のこと。
結夏のアパートのそばで、屋台のたこ焼きを買ったこと。
たこ焼き屋のおっさんは妻を亡くしていること。

「誰か好きになる時って理由とか探そうとするけど、でも、ほんとはそうじゃなくて、理由とか原因とかなくて、当たり前みたいにそうなって、当たり前みたいに甘えてしまって。
どうして好きだったかまた、わからなくなって。

結夏がいるのは当たり前だと思ってたから、普通なんだと思ってたから、全然大丈夫なんだと思ってたから、安心してたから、当たり前で・・・だけど、作るのは難しいけど、壊れるのは簡単で。
いつ、いなくなっても、おかしくない人と、一緒に暮らしてる。
いつ、なくなってもおかしくない、時間を過ごしてる。
いつ、お別れがきたって、おかしくないのに、好きだってことを忘れて生きている。
そういう風に生活している。

まあ、短くまとめると。大切な人だと思っています。」

「勝手なこと、言ってる。」
「ごめん。」
「もう、遅いとは思っているんで。」
「遅いとは思わないけど。言っていることわかるし。」
「権限はないとは思うんだけど、これは、やめて欲しい。」
「うん。」

「はあ~、良かった」

光生、頑張りました。(拍手)
これで収まった、と思いきや。

「でんぱ組.inc」のTシャツを突っ込まれて、再びゴングが鳴りました(苦笑)
内容は、あまりにセリフが早いのと、バカバカしいので(笑)、メモりませんでしたが、いつものごとくの詰りあいです。

あ、ここだけは書いておこう。

「何かちゅうと、思いやりだよ!自分の失敗、棚に上げて、ごまかすための魔法の言葉。」光生。
「その言い方、その言い方がぁっ、嫌だって言ってんの。」結夏。

ぷしゅー・・・エクササイズボールの空気が抜けて、試合終了。

あくる朝。
猫たちがまだ帰らぬまま、亜似子さんを迎えに来た父、修一に会いに行く二人。
その後、結夏は富士宮に帰ると。

おつかれさまです、という結夏の挨拶に
「疲れてないよ、俺は。え、どこ見て疲れていると思ったのかな?」
と返す修一を見る二人の顔。(笑)
車の拭き方に拘り、カーナビにめんどくさいイチャモンをつける、チョーめんどくさい人です。
もう、光生にそっくり。(爆)
こけ方、泣き方まで・・・修一役の山崎一さんに思わず拍手。

二人から離婚の話を聞いて驚く修一。

「静岡と山梨では、こんな離婚は認められません!」
って、自分も離婚しているから説得力はありませんが。
亜似子さんも呆れ顔。
「ご挨拶行ったか。茶畑に埋められるぞ。両家揃っての家族会議だ、頂上会議だ!」修一は、自分の理屈で、亜似子さんの引越しを後回しにして、結夏の家族に挨拶に行くことに。

「ばあちゃん、どうしよう。」

自分以上にマイペースな親父に困惑気味な光生。そして自分と結夏の関係も。
「うまくいかないんだよ。そんなつもりなくっても、結局喧嘩して、富士宮に返すことになって。」
亜似子さんに、何か目から鱗が落ちるようなことを言って、と頼みますが、80年間生きてきて目から鱗なんて落ちたことはありません、と突っぱねられます。

「幸せになってください、って言ったんでしょう?
だったら、そうなれるような、道まで連れてってあげなさい。
その先があなたでも、あなたでなくても。」

光生たちが出発する直前に、灯里と諒が婚姻届の証人のサインを貰いにきます。そして今度こそ、二人で婚姻届を出しに行きます。

「大丈夫だよね。」という灯里に「大丈夫だよ」と答える諒。
「自分に聞いたの。1%でも可能性があるんだったら、賭けてもいいよねって・・・諒さんを信じてるってこと。」

一方光生たちは、途中で光生の母・・・超がさつなお母さん(笑)も合流し、富士宮の結夏の家にて両家の家族が対面。
父親だちは恐縮し、あやまりあっていましたが、母親たちはさばさばしたものです。
どっから先が嫌なの?母たちに攻められる結夏。
唇へのキスは?
「キスは、今、ちょっと。」
ショックを受ける光生。

なんだかんだあって、例のごとく、親族、親戚連中がどやどやとやってきて、早速宴会が始まりました。
無理矢理カラオケを歌わせられる修一と光生。
でも、かつての光生がそうだったように、次第にノリノリになる修一。

男たちが騒いでいる中、結夏は、光生の母から「いいもの、見せてあげようか」と言われます。
いいもの・・・それは自分と修一の離婚届でした。おっと~(笑)
「結局、出すか出さないかなのよ。」

すっかりばらけた宴会や家族、親族たちをを眺めながら、光生はカラオケを唄います。
曲は沢田研二「君をのせて」。

結夏もまた、家族たちを見渡しつつ。
唄う光生を見つめます。

君のこころ ふさぐ時は・・・

結夏に気がついていったん歌を止めるも、歌詞を確認した後、結夏に視線を戻します。

君をのせて 夜の海を 渡る船になろう

自然と微笑みあう二人。

宴も終わった後。まだ、飲んでる人はいますが。(苦笑)

「とりあえず居場所は確保できた。」
富士宮の家に戻るお許しがでた結夏。
明日仕事だから帰るけど、父親はお酒飲んでいるから置いてくけど、いいかな、という光生に、全然大歓迎、と穏やかに笑って答えます。

まだ飲んでる人たち・・・

「小さいことで、いちいち、いちいち。」光生母
「海老、触った手で俺の携帯触っただろう」光生父
「小さい男ね」光生母
「烏賊触った手でお前の携帯触ろう」光生父
「思いやりがないんだねー」光生母
「あ、でたよ、思いやり。」
こっからは光生が言ったのの同じことなので省略(笑)

結夏の両親は、冷蔵庫にあったプリンを食った食わないで喧嘩してます。

何とも言えない表情で、自分たちにそっくりな喧嘩を繰り広げる両親たちを見る二人。
自分たちよりはるかに年季が入ってます。
まだまだ青い自分たち。

バスがないので駅まで歩いていく、という光生をいったん玄関で見送ったものの、駅まで送る、と後をお土産を持って追いかけてきた結夏。
入場券を払ってプラットホームへ。
電車の到着を待つ間に、結夏は家の鍵を返します。

電車が到着して、ドアが開いて、乗りこむ光生、残る結夏。
発車の合図が鳴り響き、結夏がお土産を渡そうとした瞬間、その手を引っ張る光生。

ドアは締り、動き出す電車。
何と言っていいかわからない二人。

「あー、あっ!」
突然の光生の奇声に結夏が気を取られた瞬間、結夏の唇に不器用なキスをする光生。

・・・って書いている方が恥ずかしいですよ。恋人ならまだしも。←そうか?(^^;;
夫婦なのにね、この二人。何やってたんだか。

「ダメな夫婦だね。」
「ま、いいか。」

ここで、一緒に眠る灯里と諒。
諒は、灯里の指にはめられた結婚指輪を、嬉しそうになぞってます。

いなくなった結夏を心配していた富士宮の両家の人々。
新横浜までの二人分の新幹線代出しちゃったからで800円しか残ってないから、目黒川まで歩いてかえる、という連絡を受けて、あきれるやら、ほっとするやら。

その先を案じる両家の父たち。また喧嘩するだろうに、うまくいくはずないのに。
「離れたくても、離れられなかったんでしょ」光生母。

出会いの時のように、たわいのないことを話しながら延々と歩く二人。
でも、今は、思い出話もある。

途中、屋台のたこ焼き屋に寄りますが、偶然にも。あの時と同じ親父さんの屋台でした。

そして思い出は二人のゼロ時間へ。
結夏のアパートにお邪魔する光生。
お互いの事を話しているようで、話していないような会話が続いている中、余震がきます。
怯える結夏・・・怖いよね・・・

「提案ですけど、嫌だったら、嫌って言ってください。
手、繋ぎませんか。
あ、あの、ほっとするかな、と思って。嫌だったら、全然。」

「私も繋ぎたいタイミングだったので。」

「あ、じゃあ、いいタイミングでしたね。じゃあ。」
「じゃあ。」

そして、今。

諒に語る灯里。

「思い出なんだと思うの。なんていうか、家族を支えるっていうか。思い出が増えていくのが、家族なんだと思うの。」

光生と結夏は夜明けの商店街を走ってます。元気だな~。
ついに家のそばまで戻ってきました。
いつもの橋の上で手をつなぎ合います。

「ただいま。」

マチルダとはっさくの姿はない。餌も残っている。
がっかりとダイニングテーブルに座り込む二人。
と、結夏の足に何か感触が・・・

帰ってきていたマチルダとはっさく。

「もう、死んだかと思った・・・」光生もそう、思っていたのね。
思わず泣きながら抱き合って喜ぶ二人。

.

公園にて、諒。

「最近オーラがなくなったって生徒たちに言われるんですよね。家内に話したら、それは良いことよって言われたから、まあ、いいかなって思っているんですけどね。」
どうやら子供は女の子じゃないかって。
「すごい心配じゃないですか。だって、悪い男とか、いっぱいいるでしょ。
そういう連中から娘を守る方法を、今、一生懸命、考えています。」

・・・もう、何も言いますまい(笑)。

スタジオにて灯里。

「最近、毎日、母と電話してて。

今までずーっと自分探している、みたいなところがあったけど、もう、そういうの、いいかなって。
そんなことより、誰かのために生きるとか、素直に思ったりして。
主人と子供のことを思いながら、ずっと納豆食べてて。
ま、結局、自分好きになるより、人好きになる方が簡単だし。
人、好きになれば、自分も好きになれるだなあって。」

立ち食いそばにて、結夏。

周りに離婚した、と言った手前、戻りました、とは言えなくて・・・まだ婚姻届けは出していないだそうで。
おいおい、大丈夫?

「で、旦那には内緒ですけど、今、料理教室、通ってるんです。
結構楽しいんですけど、ひとつ、わかったのは、教室で料理は上手になるかもしれないけど、作る気持ちは、育たない、ですね。
でも、昨日、カレー作って、旦那は美味しいって食べてたんで、私、食べてみたら、あははは、カブトムシと同じ味がしました!」

書き漏らしましたが、結夏はかつてキャンプをした時、口に入ったカブトムシを食べたことあるんです。(^^;;

歯医者にて、光生。

「で、最近、自分改造計画っていうか、自分をがさつにする訓練をしているんですよ。」
しかし、ポテチを食べた手でDVDをつかむ家内は師範クラス。
「家内のがさつさは2倍になったし、僕の我慢も2倍になって、4倍辛いです。
結婚て拷問だと思っていましたら、違いました。結婚は食物連鎖です・・・」

ここから先はめんどくさいので、もう、書きませんが(苦笑)、食物連鎖的には最終的に”草”な光生の靴下が緑色なのが可笑しかったです。

「黙って食べられるのを待つだけ。ああ~、辛い。4倍辛い」

どこかのバーにて、亜似子さん。

「色んな人がいて、だから面白いのよ、人生って」亜似子さん。.

ここで桑田さんの曲が流れ、宅配便で元気に働く淳之介、カフェで結婚式を挙げる菜那が登場。

結夏は再びクリーニング店で働き出し、諒はきれいなお姉ちゃんに目を奪われて、灯里に耳を引っ張られてます。ちょっと可哀想で、可愛い(#^.^#)

橋の上で出会った2組。亜似子さんから届いたほうとうで鍋をすることに。

ラストは再び歯医者にて、光生。

「あ、そうそう、そうだ。言い忘れてしました。
最近、自分の中で、僕、変わったな、と思うところがあるんですよ。

はまざき、って呼ばれても、返事することにしました。
よく考えたら、どっちでもいいかなあって。」

.

終わってみれば、浜崎夫妻の大喧嘩に、灯里と諒が巻き込まれた、とも言えるお話でした。

灯里と諒は、浜崎夫妻に、このタイミングで会っていなかったら、全く違う人生を送ることになっていたでしょう。
それが良かったのかどうかについては、歴史にもしもがないように、答えはでないと思います。

人は変われるのでしょうか。

灯里は子供の生命を感じるにつれ、母と和解し、諒への愛情を少しづつ取り戻していっているようです。
諒の妄想はまだ見ぬ我が子にぐんぐんと広がっています。
こんな姿を見たら、愛人としては100%信用できなくても、夫として、家族としてなら。わずかな可能性に賭けてもいいかな、と思えるかも。

諒は一見、一番変わったように見えますが、先週の感想で書いたとおり、変わることが彼の根本のような気がします。

だから、いつか修羅場を迎えるだろうな。
でも、灯里さんならしたたかにコントロールできるような気がする。

結夏は。
光生曰く、がさつさは威力を増しているようです。
ま、全く変わっていないのは確かです。
がさつなのも、そして光生が好きなこと、光生だけを見ていることも。

光生は多少、自分を変えようとしている。
結夏との間にあった様々なゴタゴタを、まるっきりなかったことにできる人間じゃないですもんね。
ドラマ開始当初は、なんて細かくて人付き合いがヘタで、めんどくさい奴、と思っていたのに、今や愛しいというか、応援したくなっています。

特に今回は、結夏のヒステリーによく耐えた、と。
あそこで結夏を突き放したら・・・いや、突き放せる人じゃないですね。
口先だけの優しいことは言えない。口先だけの悪口は言えるけど。
相手のことを不器用ながらも真剣に考えることができる人。
すごく強い人なのかもしれません。

久しぶりに父に会ったのも大きかったかも。まるで自分ですもんね。鏡を見るみたいな?
でもそのそっくりぶりに反発するわけでもなく。
ぽかんと見ている光生、そして結夏が可笑しかったです。
亜似子さんの前とか・・・こういう時の二人って、なんだかマチルダとはっさくみたい。
お母さんも結夏の上手を行ってました(笑)。

そうそう、愚痴はストレス発散に必要だと思いますが、やっぱり歯医者で言うのは辞めたほうがいいと思う(笑)。

光生や結夏の両親が喧嘩を繰り返すように、光生と結夏も繰り返すのでしょう。
同じことの繰り返し・・・でも、そういう日常がなくなることもある。
なくなって、初めてわかる。

二人が付き合うきっかけとなった余震のシーンを、今まではセリフだけだったのを、謎を解き明かすように最後に見せたのは、上手いと思いました。
このタイミングでこのシーンがあったから、二人が再び手を繋ぎ合うことに余計にじん、ときました。
手袋を脱がすのも、効いてました。

これからも色々あるだろうけれども。光生と結夏が元の鞘に収まって、ほんと、良かったです。

4人のキャラ、各ペアについては書き出すとキリがないので、この辺でやめておきます。
もう、充分過ぎるほど長くなっちゃったし(汗)。

ここで御礼を。
こんなとりとめもなく長い記事を読んでくださって、ありがとうございましたm(_ _)m

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キャスティングを含めての4人の個性、そして一つ一つのエピ、アイテム、セリフ、映像、音楽。
全てが丹念に構築されていて、お見事でした。
思わせぶりだけで終わった伏線、無駄だと感じる映像が何ひとつなかったです。

ラブ・コメディに的を絞ったぶれないストーリー。
何一つ大きな事件が起きるわけでもないのに、人間はこれだけ生きることに一喜一憂できる。

家族を作ることへの、若い人たちのぼんやりとした不安も感じました。
4人とも自分に自身を持てないでいる。でも、そのことで悩むより、人を好きになることが先。
彼らを見守る亜似子さんたち、大人の眼差しも忘れられません。

始まる前は、期待と共に、本当にコメディになるのかな?、という不安もあったのですが、可笑しくて切なくて、時々ちょっと怖い、お見事なコメディでした。

終わってしまうのが、寂しいです。
寂しいと言えば、最終回、4人のダンスが見れなかったことも。
でも、もう、4人のダンスは終わったんですね。先週、もう、踊ってなかったですもんね。

スタッフ、キャストの皆さん、ありがとうございました。
完成度の高いコメディを見ることができて、本当に楽しかったです。

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2013年3月20日 (水)

夜行観覧車 第9話

公式サイト

原作未読です。

母親に殺されかけた、と感じた彩花。
いっそう真弓に心を閉ざしてしまいます。
そして学校へ行けば、志保たちのいじめが待っている。
うう、見ているのがつらい。
ついにいじめはカバンを川に投げ捨て、取りに行けよ、というところまで行き着いてしまいます。

母の拒否され、居場所をなくしたと思い込んでいる彩花は、言われるままにふらふらと川の中に入っていきます。
そこへ真弓が通りがかり、必死で止める・・・
ここが遠藤家の沸騰点でした。

彩花が生きているだけで幸せなんだってことがわかった、と真弓。

小島の陰口だけでなく、高橋家に対する憶測まで言いたてる、元・取り巻きたち。
ひばりヶ丘も学校も同じ。
いじめのターゲットが変わっただけです。ふう・・・

取り巻き連中も小島に劣らず相当怖そうな人たちなんですが、もう止めにしませんか、と真弓は制します。
こういう陰口が今の高橋家、高橋家の子供たちを追い詰めていることがわかったから。
もう、黙って聞き逃せない。

立ち向かう真弓を窓から見る彩花。

さらに真弓は、高橋邸に貼られたポスターをはがしにかかります。
それが、今の自分にできること。
啓介も手伝い始めます。いわば専門家なので、力強いです。

そんな両親たちの姿もまた、窓から見詰める彩花。
そこへ行き場のなくなった良幸と比奈子が戻ってきます。

家から出てきた彩花に、八つ当たりをしたことを謝る比奈子。
何も言わずに走り去る彩花。
彩花・・・杉先花さんの、きっと足が早いんだろうな、っていう走りっぷりが印象に残りました。

彩花がしたこととは。
比奈子の学校へ行って、比奈子の友達を連れてくること。
比奈子を心配してくれる友だちがいて欲しい。
自分には、いないけれども・・・

二人。彩花の呼びかけに答えてくれました。
連絡をとらなかったのは、怖かったから・・・比奈子の陥った状況が想像を絶するため、かける言葉が見つからなかったから。

それはよくわかります。
そうかあ、声をかけていいものかどうか、迷った時は、拒絶されても、かける方がいいのかなぁ・・・

来てくれた友だちに抱きつく比奈子。
はじめて彩花が微笑みました。

こうして彩花たち遠藤家と高橋家の子供たち、そして比奈子の友人たちとで、高橋邸は綺麗になりました。
その様子を自宅の窓から伺う小島。

兄弟たちのために学校を辞める、という良幸を、結城は、自分のために生きろと、と止めますが、すでに何やら決意を固めたようです。

一方慎司は。

いつも向かいから聞こえてくる彩花の罵詈雑言をうらやましく思っていた。
自分もあんな風に思っていることを言えたら、と。

警察に行く時に彩花を見上げたのは、そういうことだったのね。

真弓からの差し入れ、カップ麺を見せられる淳子。
自分のことを本当の友達だと思っていてくれることを知って、泣き崩れます。

.

遠藤家は今回で何とか収まるようです。
結城曰く、自分のことはさておいても人のことに一生懸命になる真弓。
今までは自分の家族を顧みず、だったのですが、その一生懸命さが彩花を動かしました。
啓介にも、もう隠し事はないようです・・・あ、凶器隠匿があった(大汗)。
もう、叫んだり悩んだりしないのは、覚悟を決めているからなのでしょうか。

いじめをはじめとする中傷誹謗があっての今回のカタルシスなのは、よくわかりました。

でも、どこか釈然としないのは、枝葉の部分を思わせぶりに描きすぎていて、それに振り回されたからでしょう。
色々推測して、疲れちゃった(--;;
製作者の思うつぼですね。

結局真弓も啓介も、感情の行き違いはあれども、そのまんまの人だった、ていうか、遠藤家にはミステリーはなかった、ということで。
あと1話ありますが。
・・・もし大どんでん返しがあったら、ごめんなさい、です(´▽`*);;

あとは慎司と淳子が何を隠しているか、ということだけです。
それより、小島の過去と志保たちと彩花の方が気になったりしてます。

それと高橋家に残された子供たちの行く末も。
父が亡くなった今、比奈子は学費の高そうな私学に通うのは無理なんじゃないかな~。
良幸はせっかくの京大医学部だし、やめないで欲しいなあ。

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2013年3月19日 (火)

とんび 第10話 最終回

公式サイト

原作未読です。

クズの孫を助けて怪我をし、入院したヤス。
軽いノリの主治医から再検査、と言われて青ざめます。めんどくさいスイッチが入りました(笑)。
駆けつけた旭をやせ我慢して追い返すも、たえ子さんには打ち明けます。

それから検査結果がでるまで思いつめるヤス。
遺言を考えたり・・・酒まで断ってしまいます。
さらにあんなに東京に行くのを拒んでいたのに、死ぬ時は旭のそばがいいかも、とまで思いはじめ、東京の研修センター講師の話を真面目に考えるように。

ヤスのリアクションはいつものようにオーバーだけど、今回はわからないではありません。年も年だし。

一方旭は職場の上司から、お父さんをこちらに呼んだらどうだ、と言われるも、「絶対にこないと思います。」。
親父は生まれた場所で死ぬ人。

しかし、由美はお父さんを呼び寄せて一緒に住もう、と提案します。
まさか由美から言ってもらえると思っていなかった旭は喜びますが、でも、普通じゃ絶対に承知してくれないよね、何か作戦を立てないと・・・と。
由美さん、おめでたみたいです。

「きれいな頭です。」
検査結果は全く問題がありませんでした。
早速東京行きの話を断るヤス。
しかし、会社は話を受けたもんだと思っている。間に立つのがめんどくさくなった所長は直接断ってこい、とヤスを東京に行かせます。

立派な社屋でヤスを出迎えたのは、すっかりえらくなった森本。
ヤスが東京行きを断ろうとするのを何だかんだと制しながら、研修センターまで連れて行きます。
全然なっていない若手たちに、たちまち目を三角にするヤス。
「やっさんはこの会社の誰よりも安全の大切さを知っている。」
その後、森本×旭一家の連携プレーにしてやられたヤスは、旭の家に泊まることに。
わざと掃除をしていないとか、料理をまだ作っていないとか、芸が細かい。そこそこきれいっていうのがミソなんでしょう。
美佐子が生きている時は家事は全てまかせっきりだったろうに。
旭のために、やもめ所帯を蛆も沸かさず切り盛りしてきたヤス。整理整頓が身に沁みてしまっているのに、親としての歴史を感じました。

「こっちで一緒に住まないか。」
その計画がバレた上で、旭は頼みます。
理由は、由美さんに子供が産まれるため。
俺は健介だけでいい、と言ったのだけど、由美は、どうしても親父とお母さんの血をひく子供をつくりたい、と。

そそさくさと帰郷したヤスに、クズが、リストラで今月一杯で会社を辞めることになった、と挨拶します。
ヤスは、自分より若いのに、長い間汗水たらして働いてきたのに、あんな立派な社屋を作っておきながら、信頼できる社員をリストラするとは何事だ、と納得いきません。
リストラの進まないこの職場で、この間の事故をいい口実にされた、仕方がない、となだめるクズ。

こうして、何も変わらないようで、町も変わっていく。

ヤスは迷います。
リストラされずに職場を用意されていて、しかも息子夫婦が一緒に住もうといってくれている。

「じゃあ、行かない理由、ないじゃない。」
ヤスの決心を促してながらも、寂しそうなたえ子さん。

帰り道、たえ子さんは俺が看取るから、と照雲。
ヤスが、身寄りのないたえ子さんを密かに気遣っているのに気がついていました。
あ、身寄りがない、というのは、今までのたえ子さんの佇まいからの推測です。随分前に会いに来てくれた娘さんとはあのまま没交渉だろうし。

「行ってもいいかな、お母さん。」

ついに決意したヤス。
持ち家だったのに、びっくり。

最後に残った荷物は旭の幼い時の玩具でした。
ひとつひとつ手にとってみるヤス。

「親なんだろうなあ、俺。
親しかこんなガラクタ、とっておかないだろう。」

こうしてヤスは、皆に惜しまれつつ、クズが運転するトラックに乗って東京に行きます。
クズ、最後の仕事でもありました。

.

・・・が、しかし。

東京に着いた途端。
「すまん、旭。おれ、やっぱりここには住めねえ。」
と、旭に頭を下げます。
「こうなるんじゃないかと思ったよ。」
予測していた旭は穏やかに受け入れます。
「田舎のみんなが心配?」

「それもあるけど。
俺は、お前の親だから。
俺がここへ来たら、お前が逃げていく場所がなくなるだろ。」

今は良くても、長い人生、何があるかわからない。お前がケツまくって帰ってくる場所がなくなる。
けど、俺は親父だから。

「寂しくなるからって、ここへ来ちゃいけねえんだよ。遠くから笑ってねえといけないんだよ。」

「そうか。」

早速夕なぎへ戻っていきます。
まさか・・・思わずうろたえるたえ子さん。
何もなかったようにしれっとビールだの、酒だの、食事だの矢継ぎ早に注文するヤスに、ようやく。

「いちいち、いちいち。ここはあんたんちの台所じゃないんだからねっ」

と、いつもの調子で突っ込みますが、半分嬉し泣き。

会社を辞め、講師の座にクズを推薦したんだそうです。

えっと、とんとんと行きます。
1年後。

旭と由美の間に男の子、コウスケが誕生。
二人が産まれたばかりのコウスケにかまいっきりなのが寂しい健介は、少し反抗的になっています。
健介とコウスケを差別しているつもりのない旭は、そんな健介を叱りますが・・・

一方、町では。
ヤスが夕なぎの中で騒がしくバイトをしています。やかましいです(爆)。
たえ子に首にしちゃえ、と常連たち。

「1日1度は考えるんだけどね。」(笑)

そこへ旭から「健介、そちらへ行ってないよね」という電話が入ります。
健介がいなくなってしまった。
あわててヤスが外へ出ると、健介が一人、立っていました。

怒られるかとびくびくしていた健介に
「でかした、一人でここまで来るなんて。」
満面の笑みで受け入れるヤス。
「なんで健ちゃんかきてくれたのに、怒るんだよ。」

ヤスと照雲と健介。三人でお寺に帰っていく道すがら。
あ、家を売っちゃった後、ヤスはお寺に住んでるみたいです。

健介は、コウスケが生まれてから寂しい思いをしていることを話しはじめます。
「やっぱり可愛いよね。顔だってお父さんに似ている。」
「健ちゃん、それは違うよ。」
と、照雲。

「血は繋がってない方がそっくりになっちゃうんだよ。」

父と自分は全然似なくて、ヤスが父そっくりになっちゃった。
同じように毎日毎日怒られて育ったんだよ。

「うちのお父さんはひょっとして、ヤスの方が可愛いんじゃないかな。」

そんなことを思ったことがある、という照雲。

照雲の気持ちを初めて知ったヤスは思わず立ち止まります。
健介の手をとって歩きはじめる照雲。

「今は悩んで良かったと思う。」
一人っ子の僕に兄弟がいるのだから。

「あいつ、おれのもん、横取りするんだよな。」
と、あわてて二人の後を追うヤス。
そうね、旭の野球コーチ、とかね(^^

その晩、旭に電話で報告するヤス。
健介の寂しい気持ちは、伝えませんでした。

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明くる日、海辺にて。
まだ心を閉ざしている健介に、やっさんが悪いんだ、と頭を下げるヤス。正確には、砂の穴にですが。
お父さんとお母さんはやっさんのために子供を作ってくれんだ。だから健ちゃんに寂しい思いをさせたのはやっさんだ。

そこへ旭たちがやってきます。

健介に駆け寄る旭って、いきなり殴る旭。おっとするも、黙って見ているヤス。

「どれだけ心配したと思っているんだ!」

そして思い切り抱きしめました。
「もう、二度とこんなことすんなよ。」

「たまにはあっちもだっこしてやれ」と、ヤスは由美からコウスケを預かります。
後から健介を抱きしめる由美。

砂の山を作って遊ぶ由美と健介を見ながら、ヤスと旭。

「子育てって難しいね。」

「えらそうに育てようとするから、いけねえんだ。
子供よりちょっと長く生きているだけだ。
自信を思って言うけど、子育てって間違いの連続だ。
大丈夫だ。お前はお前の力で育ったんだ。」

けど。

「親はどうしても子供にしてやらならなきゃいけないことがある。
子供に寂しい思いをさせないことだ。
寂しさっていうのは雪みたいにちろちろ降って、いつの間にか心をガッチガチにさせる。
親は海にならなきゃいけない。
海になって笑ってなきゃいけない。
海には雪は積もらねえから。」

と、かつて和尚から言われたことだ、と旭に話すヤス。
どうしようもならなくなったら、助けてやる。

「俺さ、自分が不幸だと思ったことないんだ。
普通にずっとあったたかったから。
だから、親父は俺の海だったと思うよ。

ありがとう、お父さん。」

これは、とんびと鷹が旅をする物語だ。
人からとんびと呼ばれた父と、人から鷹と呼ばれた息子の物語だ。
本当はどちらがとんびで、どちらが鷹だったんだろう。

「とんびに見える鷹と、鷹に見えるとんびかもよ。」

波打ち際で遊ぶ旭たち一家を見るヤス。
「一人が二人になりました。」
美佐子の言った言葉を思い出します。
もっと増えちまった。

「お母さん、お母さんもポッカポカしとるか。」

正面から堂々と親子の愛情を描いた作品でした。

毎回、ヤスのめんどくささに突っ込みを入れていましたが、終わった後にしみじみ残ったのは、彼の真直ぐでゆるがない愛情でした。
そして親となって、改めてヤスの大きさに気づく旭の、ヤスへの思い。

それからヤスを支え続けた人々。
彼らにもそれぞれの思いがあったことが忘れられません。
ヤスに助けられたクズ、クズの嫁。

いつもとぼけた照雲が、実はやんちゃなヤスに劣等感を抱いたこともあったこと。
子供を望む願いが叶えられなかった幸恵。

大きなお寺に夫婦が二人きり・・・それほど珍しい話ではないのでしょうけれども、そんな夫妻の静かな時を想像すると、ヤスと旭の濃密な親子の時間がまぶしすぎて、ふと切なく感じました。
そして、一人きりのたえ子さん。

ヤス・オン・ステージのようで、いや、だからこそ照雲、幸恵夫妻、たえ子の孤独がひっそりと、しかし、くっきりと描かれていたように感じました。

今は、お寺に居候を決め込んでいるようだし、夕なぎも邪魔・・・じゃない、手伝っているから、賑やかでしょう。
これからは旭一家の里帰り先はお寺になるのかなあ。
ヤスの、照雲たちがいるところ、それが旭の帰ってこれる場所。

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和尚、クズ、クズ嫁・・・キャスティングも手堅かったです。
照雲の野村さんもいい味を出されていました。
たえ子さんの、ヤスへの軽妙で的確な突っ込みも、麻生さんならでは。

内野さんのヤスは、だんだん菅原文太さんに見えてきた(^^;;

佐藤さんの旭。
こういう子だったらみんなから可愛がられるだろうなあ、とすんなり思えました。
素直さやかしこさなど、少しでも嘘っぽく見えたら、ヤス及びドラマ全体が空回りしてしまう、難しい役だったと思います。

今回、健介を叱ったシーン、さっと父親の顔になったのには驚きました。

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正直言って、ベタすぎる、と思う時もあったのですが、毎回、どこかでほろっとさせられました。

最終回も「親しかこんなガラクタ、とっておかないだろう。」に思わず、うるっ。
そうなんですよね、自分でも忘れているものをとっててくれるんです。

自分も母の押入れから小学生の時の習字を見つけた時は・・・今より上手いやん(^^;;

帰っていける場所、というのにも。
年を重ねると、帰る場所はなくなっていく。
その代わり、自分が帰ってこれる場所になる・・・深いです。
なれない人も多いだろうなあ。

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日本映画の伝統の良き部分を感じさせてくれたドラマでした。
何だか昔の作品を見たくなっちゃったです。

キャスト、スタッフの皆さん、ありがとうございましたm(_ _)m

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2013年3月17日 (日)

泣くな、はらちゃん 第9話

公式サイト

現実の世界には、暗く、恐ろしく、悲しい一面もあると知ってしまった、
はらちゃん(長瀬智也)と漫画世界の仲間たち。


「もとの世界に帰りたい」と言い始める仲間もいる中、
「それでも、私はこの世界の人間になりたいです」と主張するはらちゃん。
(公式サイトより)

「悪いけど、必要ってこと。」
「むつかしいなぁ、おい、こっちの世界は。」

自由行動、と言われても、越前さんについて工場にいくはらちゃんたち。
工場前の空き地でわちゃわちゃしてます。

「怖いところですよ、こっちの世界は。」
戦争、動物虐待、飢饉、貧富の差。
越前さんにはニュースを見たことは、この世界を悪く言うのはやめよう、と男たちは決めました。
元の世界に戻りたい、というあっくんを、「こっちの世界は素晴らしい」と引き止めるはらちゃん。
でも、ちょっと無理しているように見えました。

田中君は「彼らにとっての幸せは・・・」元の世界に戻ることではないか、と越前さんに言います。
なぜなら、両思いの越前さんや清美が悲しい思いをする姿を見るのが辛いから。
田中君の優しい気持ちに揺れる清美。

一方、はらちゃんたちは少年たちとサッカーをしたり、かけっこをしたり。楽しんでいます。
そこへ町を出ていく百合子さんを引き止めようとする越前さんが走ってきます。

「ほっときな。あいつは私たちを殺したんだよ。」と言うユキ姉に、はらちゃん。

「それは違います。百合子さんは越前さんの神様、つまり、神様の神様なんです。
百合子さんは私たちのお母さんなんです。百合子さんが私たちを生んでくれたんです。
母、またの名をお母さんです。」

確かに。たまちゃんは違うけれども(笑)

「しょうがないなあ。すぐに逃げるんだよ、あの人は。だめな神様なんだ。世話が焼けるよ、ほんとに。」

こうしてユキ姉も一緒に百合子さんを走って追いかけます。
笑いおじさんの走り方がいかにもって感じでした。あれでずっと走るのはしんどいだろうな(^^
百合子さんを捕まえた皆。

「あなたには、私たちを作り出した責任があるのよ。神様の神様なんだから。逃げないでよ。ちゃんと見届けなさいよ、私たちのこと。」

と、ユキ姉。

以前、百合子さんは越前さんに同じようなことを言っていました。
登場人物中、一番百合子さんの思いが入っているキャラ、ユキ姉。
だから、ユキ姉の言葉は、そのまま百合子さん自身の言葉でもあるのかも。

「許してくれるわけない、と思っていた。」
「誰が許さないって言ったのよ。覚えているのは、私だけだけど。私はあなたが神様で幸せだったわよ。
居酒屋だけでなくて、色んな場所を書いてくれたし。
漫画の絵だってずっと上手だったし。
同じことばっかりじゃなくって色んなこと、喋れたし。
色んな服だって着れたしさ。
好きだったわよ、あなたが創る世界。
もう、そこに戻れないのは、わかっている。
今の神様は、越前さんだからね。」

そうだったんですか、とはらちゃん。
その頃を覚えていないはらちゃんたちが、ユキ姉の言葉にいちいち越前さんを見るのが可笑しかったです。

申し訳なさそうな越前さん。
プロとアマ、ペンで仕上げた世界と鉛筆の世界、という差はともかく。
漫画の世界の人々を、一番大切な友だち、と越前さんは言っているけれども、書いていた世界は自分のうっぷばらしでできていましたから。
キャラを動かすこともなく、色んな場所を書く気も全くなかったし。
そら、百合子さんが描いた世界の方がバラエティに富んでいたでしょう。

セリフどころか、登場すらないことがある笑いおじさん。
神様の神様、今の神様をよろしく頼むよ。」
「頼りないんすよね、雑なんすよ、いろいろ。」とマキヒロ。
「そうなんです、広がりがないっていうか。」あっくんも。
「まあ、力不足だな。」笑いおじさん。

「どうも、すみませんでした。」
キャラたちのダメ出しに不服そうな越前さん。
でも、仕方がないです。(笑)
はらちゃんがフォローしようとするも、後の祭りでした。

「ねえ、居なくならないでよ。」
「優しいんだね、ユキ姉は。」

その晩の越前家の茶の間は引き続き仲間たちで賑わい、百合子さんは越前さんの部屋で、矢東薫子の作品集を手に取ります。

「ありがとね、越前さん。私の漫画、あなたが好きでいてくれて、ほんとに良かった。いい神様だよ、あなたは。」
「なんか、不満だらけみたいなんでけれども。」
「それくらいがいいんだよ。
あたしのはさ、クオリティーが高すぎて、だから、こっちが追い詰められてしまった。
ゆるいくらいが丁度いいんだよ、不満があるくらいがさ。」

越前さんの漫画は日記みたいなもの。だから、長く書き続けることができるんだろうなあ。
プレッシャーもないし、クオリティーを高める必要はないといえば、ないです。

「大丈夫?越前さん。不安なんでしょう、このままはらちゃんたちをこの世界にとどめておくの。
あんなにまっすぐで汚れがないのに、変わってしまうかもしれないもんね、この現実の世界に染まって。」

うつむく越前さん。

映画やアニメだったら、ハッピーエンドで終われるけれども、人はハッピーエンドの後も生き続けていかなければならない。

「大変なのはハッピーエンドの後なのにね。」

越前さんと百合子さんの不安は的中します。

悪い人たちから、悪い言葉でなじられ、でぼこぼこに攻撃される仲間たち。
「なんでですか、なんでそんなこと、するんですか。やめてください!」
仲間を守ろうとして殴られ続けるはらちゃん。

慌てて駆けつける越前さん、清美、田中君、百合子さんとユキ姉。
はらちゃんを守ろうとした越前さんまで殴られてしまい・・・悪い人を殴ってしまいました。

「なんでですか。これが、この世界ですか。」
激情のあまり、殴ることをやめないはらちゃんを、抱きついて止める越前さん。
「ごめんなさい、こんな世界でごめんなさい。」
泣きながらあやまり続ける越前さんを悲しく見詰めるはらちゃんと皆。

漫画の世界の人々は工場で手当を受けます。
はらちゃんは、呆然と人を殴っために傷ついた自分の拳を見ています。

「痛いです。心が、とても痛いです。
越前さん、どうか、私を嫌いにならないでください。」
「なるわけないです、なるわけないです。」

「僕は、僕は帰りたいです。自分の世界に帰りたいです。帰りたい。」と、以前から元の世界に帰りたいと言っていたあっくん。すっかり怯えています。
それもいいかもな、と、たまちゃん。笑いおじさんも
「別の世界ってのは、あるんだろな~って考えているくらいが、楽しいのかもな。」
とあっくんのそばへ行きます。
「不満はどこにでもあるんだろうしな。」
たまちゃんも後に続きます。
マキヒロはどうなんですか、とあっくんに尋ねられたマキヒロ。
清美を見て・・・でも。
「あっくんとはずっと仲間っすよ」と立ち上がりました。
「それが、いいのかもね。」ユキ姉も。

「私は、私は・・・」

答えの出せないはらちゃん。
苦しむはらちゃんを見て、越前さんはノートの封印を解き、はらちゃんの前に持っていきます。

「はらちゃん。」
「はい。」
「私たちは、両思いです。」


泣き出すはらちゃん。

「ほら、泣くな、はらちゃん。」

・・・思わず涙。

越前さんはゆっくりとノートを開きました。

漫画のキャラに戻って、消えていくはらちゃんたち・・・。

そして残された人々。
越前さんは泣きませんでした。緩やかな微笑みを浮かべています。
そんな越前さんを見る百合子さん。

その晩、親子三人だけに戻った越前家の食卓。
はらちゃんたちが帰ってしまったのが、寂しそうな秀子。

「お母さん、冴えない娘でごめんね。ひろし、冴えないお姉ちゃんでごめんね。」
「こちらこそ、馬鹿な弟ですみませんね。」
「変なお母さんでごめんね。」

秀子さんははらちゃんたちが漫画の世界から来たことをとっくに知っていました。恐らく初対面の時から。娘のノートを見ていたから、とは言え、やっぱり変なお母さんです。

こうして和気あいあいと食事をすませた越前さんは「おやすみなさい」と自分の部屋に戻ります。

その頃、いつもの居酒屋にいた百合子さん。何かに突然気がついたようです。はらちゃんとの別れの時の越前さんの表情がひっかっていたのでしょうか。
「まっさか。」
慌てて店を出ていきます。

越前さんはノートを開き、新しいページに漫画の続きを書きはじめます。
今までよりは丁寧に。

上のコマには勢ぞろいした仲間たちを。
下のコマには・・・

「はじめまして。」

漫画に書いたキャラに挨拶をしました。

「お願い。」

ノートを開くと。
漫画のキャラになった越前さん。

「来ちゃいました。」
「ええ~っ」

誰もいない越前さんの部屋に飛び込んだ百合子さんと秀子、ひろしが床に落ちているノートを拾い、開くと。

下のコマに、にっこり笑った越前さんが書いてありました。

「いい笑顔だわ、あの子。」
秀子さん、喜んでます(^^;;
一方、呆然とする百合子さん。

漫画の世界では、歌を歌うはらちゃんたちを嬉しそうに眺める越前さんを、ユキ姉が心配そうに見ています。
「いいの?」
「はい。だって、子供の頃から、漫画の中の世界で、はらちゃんたちとずっと一緒だったらいいのにって、思っていたし。
あの世界は、元々好きじゃないんです。」

はらちゃん、ずっと一緒にいましょうね。

「はい!」

満面の笑みのはらちゃん。

.

皆が消えていくシーンは何度見ても泣けてしまう・・・

百合子さんとユキ姉のシーンにも、何だか、しみじみ。

さて。

工場長が漫画の世界ではたまちゃんになって以来、越前さんが漫画の世界に行ってしまう可能性はないのかな、と思っていたんですが、行ってしまいました。

越前さんは越前さんのままなのは、作家の特権?それともまだ生きているから?・・・なんていうのはこのジャンルのドラマには無粋な質問ですが、一応、書いておきます(汗)。

先週の予告から想像したように、現実世界の醜さに直接触れてしまった仲間たち。
はらちゃんは、殴られたことより、自分の中から沸き起こってきた暴力の衝動に、ショックを受けていました。
はらちゃんの流す涙がだんだん悲しく辛いものになるのが、見ていて辛かったです。
暴力のスイッチが入った時のはらちゃん・・・長瀬さん、迫力がありました。

仲間たちが戻ってしまうのは寂しいけれども、彼らのためには良かったと思います。
でも、はらちゃんは・・・

この事件は、はらちゃんと会ってから、少しづつポジティブになっていた越前さんにも、影響を与えたんですね。
はらちゃんに思わず暴力を震わせてしまうような、悪意に満ちた世界に、越前さんもまた直面したこと。
そして、それらからはらちゃんを守れなかったこと。

事件直後、ノートの封印を解きながら、漫画の世界に行く決意を固めていたのでしょう。
そのあと、さりげなく家族に別れを告げて。

漫画の世界に行ったのは、はらちゃんに会いたいから、ではなく、逃避。
それでも越前さんが幸せに暮らせるならいいのかもしれません。
しかし、自分の描いた狭い世界にずっと住んでいられるのでしょうか。

なにより、こちらの世界で越前さんが漫画の世界を見守ってないと、世界そのものが消えてしまうんじゃないのかなあ、なんてことも思ってしまいました。

恐らく越前さんは戻ってくるでしょう。
その時、はらちゃんは、はらちゃんと越前さんはどうなるのでしょうか。

次回、最終回です。
見守ります。
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※最終回の感想は遅れると思います。

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2013年3月16日 (土)

最高の離婚 #10

公式サイト

セリフは全て概略なんですが、長いです(汗)
なお、青色の部分は、多少きちんと拾ったセリフです。

灯里の妊娠を知った時、光生の気持ちはどう動いたのでしょうか。

ひょっとしたら、赤ん坊の父親になる、という考えが一瞬よぎったかもしれません。
同時に、諒がまだ灯里が好きなことを。
光生はめんどくさい人、いや、常識人だから、見てみぬふりをして、赤ん坊の父親にはなれないでしょう。

ともかく、混乱した光生は、混乱したまま結夏に電話をしました。
こんな時にこんな話ができるのは結夏しかいないですし。

最初、話がはじまらないのは、話すことが多すぎるから。
「で?」
結夏はすっかりツンデレ状態です。(笑)
何から話したらいいのか・・・まず、先日の修羅場の件をあやまります。
「こないだは、ごめん」
灯里とデートしたこと、灯里に心が傾いたこと、そしてあの場の会話全て。

ああいうことになったのは光生のせいだけじゃないのですけれども、結夏が傷ついたのは確かで、そのこと全てに対してあやまっちゃう光生。
結夏も"お疲れ様"を言ってなかったことをあまやります。
そして、改めて二人はお似合いだ、と強がります。

「紺野さんにあやまっておいてください。」

紺野の名前が出たのがきっかけで、灯里の妊娠を、混乱したまま打ち明ける光生。

「上原さんにはまだ言っていない。俺はどうすればいいのかな、紺野さんはどうするのかな。」

俺はどうすればいいのかな、紺野さんはどうするのかな、なんていう呟きを聞いたら、結夏としては
「あたし、関係ない。あなたが父親になればいい。付き合うつもりだったんだし。」
というしかないでしょう。
今カノが心配でしかたがない元夫の悩みなんか聞いちゃあおれません。

そこで、公式サイトに書かれているような流れになるわけです。←ちょっとショートカットしましたが、あまり効果はないようです、やっぱり長くなりそう(汗)

光生、怒ってました。
そして、混乱する思考の中から、思わず、

灯里の子供の父親になるなんて、結夏に嘘をついたいたことになる。結夏を傷つけることになる。

という自分の本心を見つけ出した。
この本心に気がついてしまっては、もう、灯里とは一緒になれない。

「結夏のことが気になっただけ。」

灯里は心配だけれども、そのことすら結夏と話すきっかけだったことにも気がつきます。

.

一人で迷う灯里が電話した先は
「おかあさん」
でした。
.

光生は諒に会って、二人だけで話がしたい、と言い、諒も受け入れますが、連れて行かれた場所はカラオケ店、しかも合コン設定。
ヘラヘラと楽しんでる風な、灯里に振られたことをすでに過去のことにしてしまった風な諒を見て、怒る光生。

・・・が、諒も怒っていました。

「僕から奪っておいて。」
諒は光生の話が、灯里と一緒になる、ということだと思っていたんですね。
実は深く傷ついていた諒。

「正直、浜崎さんに殺意あります。」
「たった今、僕にも殺意、生まれました。」

マラカスとタンバリン・・・アホやなあ、この二人。(爆)

.

結局肝心のことを話せないまま帰宅した光生を灯里が訪ねてきます。

心配する光生を一生分、褒める灯里。

嘘をつかない人と一緒にいるとほっとする。
結夏さんもわかっていたんだと思う。
光生といると安心できること。
嘘をつかないってことが生活するってこと。

こうして、もしかしたらつきあっていあかもしれない二人は、タイミングのズレ、ということで気持ちの整理をつけました。
では諒とは?

「私、産むね。」
でも、諒には言わない。
「私だけのことだから。」
一人で、と心配する光生に
「一人じゃないんだよ、二人になるんだよ。
私、母親になるんだ。それが私にとって嘘のない生き方なの。」

これが光生に言いたかったこと。
.

ハローワークにて、何の資格もキャリアもないことを卑下する結夏。
「受付というのもりっぱな職業ですよ。」
と、担当の人に言われて表情が明るくなります。

AVのスカウトマンの
「フォトショップなら二十歳」
なんていう失礼な褒め言葉にも、胡散臭いとわかっていながら嬉しいと感じてしまう自分に気がつく結夏。

「誰かに褒められたかった。」

結夏は自分に自信がない人・・・自分のどこに自信を持ったらいいかわからない人だった。

かつては持っていたのかもしれませんが、光生と結婚してから、光生のことばかり見ている内に見失ってしまったのかもしれません。ガッツ父が娘を褒めずに育てたとは思えませんし。

だから「誰か」というのは光生のこと。

亜似子さんに優しくしてもらうことは、光生から褒められないことの代償になっていたのかも。
亜似子さんが河口湖へ引っ越してしまうことを知って、がっくりしてしまいます。
光生と自分を繋ぐ唯一の存在でもあったのだから。

.

ちょっと話は前後しますが、灯里の決意を知って再び諒に会いに大学に行く諒。
しかし諒はいませんでした。
酔っ払って3階の窓から落ちて入院した、と聞いて慌てふためいて病院へ駆けつけますが、腕を折っただけ、しかも看護師さんたちに囲まれて入院生活をエンジョイしているのを見て、怒ります。

「酔っ払うたびに飛び降りていたら、5階とか6階に居酒屋、ないですよね。」

光生は諒が飛び降りたことそのものを心配しています。
灯里の言うとおり、ほんと、嘘のない人なんだなあ。
他人のことなのに本気で怒れる人。

「誰だって色々あると思うけど・・・何でもいいか。」
ヘラヘラ顔の諒を見て、ふっと、本気なるのが馬鹿らしく思った光生。
そのまま去ろうとします。諒も去っていきます。
その後ろ姿に向かって。

「あなた、子供いるんですよ。彼女のおなかの中に、あなたの子供がいるんですよ。」

立ち止まる諒。彼の反応は・・・

「ありがとう。」

目を一杯見開いて。
そのまま走り去っていきます。

そうか、そうなのね。
そんなに好きだったんだ。

初めて本気を見せた諒を見送る光生。

.

パジャマのまま、病院のスリッパのまま、灯里のアパートに行った諒。

灯里・・・さん、と何度目かの頭を下げます。
全く相手にしない灯里。

子供は今、2ヵ月。
その間、諒は浮気を繰り返していた。私が何をしていたか知らない。
だから、この子が自分の子供なんていえない。

「いろんな人と付き合っていけばいいよ。すぐに忘れられるよ。簡単に。」

そう、そんな男だと、みんな思っていました。
ここで食い下がる諒。

「忘れられない、忘れない。」

会いたいんです、その子に会いたいんです。

ここに来るまでに、その子の小さな手のこと、足のこと、それからのこと、その子がだんだん大きくなること。
ずっと思い浮かべていました。想像しました。あっと言う間に大きくなるんだ。
お父さん、お母さんとか呼び合って。

今もそうです。
この部屋には三人。二人はなくて三人いるんだなって。
だから忘れられない。

「その子が大人になるまでを思い浮かべてしまったから。

その子の父親になりたいです。
この家族に入れてください。」

想像が忘れられない・・・はたから見たら何やら陳腐な駆け落ち騒動を、人間、女性、及び結婚観を左右するほどに結晶させてしまった諒だからこそ。

駆け落ちの思い出で造られた人生観、こんな人間になりたくなかった、と虚無的に呟く諒の自画像は、子供や家族ができる、という想像によって塗り替えられたのでしょうか。
今回も何か勘違いしながら。

しかし、諒にとってはその想像が真実。
駆け落ちのシンボルが夜行列車なら、子供、家族のシンボルは、灯里が住む、この部屋。

必死な諒から離れる灯里の所作は、既にやさぐれモードではなく、楚々としていました。

・・・で。

「めんどくさっ」

わーい(爆)。

いったん心が離れたら、こんなもんですよ、女性って(_ _);;

駆け落ちの相手だったシオミさんもおんなじこと、思ったのかも。
元々諒のことが好きだったわけじゃないから、なおのこと。

自分のことを好きじゃない女性を、自分の想像力を元に掻き口説くことを繰り返しているのね。
ヘラヘラしてて心のない人、ではなく、おかしくて哀れな人だったんだ。
切ないくらい。

受け入れてくれるかどうか、連絡待ちの諒。
屋台で光生と飲んでます。
女性がまた連絡すると言って、してきたことない、と諒を脅かす光生ですが、しみじみと、あいつらわかんない、と。
「結婚、て、男同士、女同士でした方がうまくいくと思いません?」
見つめ合う二人。
「いや、思わないか。」

.

後日。
光生の留守電に諒のメッセージが入っていました。

「やり直すことになりました。」

で、また4人で会うことを提案します。
場所は金魚カフェ。

先に着いた光生と灯里。
大逆転、と祝福する光生に灯里は。

「愛情、ないですよ。」

愛情はないけど結婚する、信じてないけど、結婚する、という灯里の言葉がすぐには理解できない光生。

子供のために。現実的選択をしたと説明する灯里。
諒はまた浮気するだろう、とも。

諒は変わるって言ってる、という楽観的な光生の言葉を、即座に否定します。

「人は変わらないですよ。」

変わらないことが前提なら、何の期待もしなくていい。
愛情もなく、期待もない結婚生活を案じる光生。

「大丈夫、わたし、うまくやります。」

ここまで徹底的に割り切られたら。もう、言葉がみつからない光生。
なぜ、そんなことを僕に話したのか、と尋ねます。

「今は彼のことより、光生君のことがちょっと好きだからかな。」

10年前の仕返しだそうです。
仕返し、という言葉はキツイですが、誰かに本音をぶちまけたかった、それが諒より好きになった光生だったのかな、と。

子供を守ることが最優先。たくましいです。

子供のためにも、恐らく訪れるであろう修羅場もうまく乗り切って欲しいです。

・・・割り切って結婚する。

考えてみたら、愛情だの信頼だのが結婚する動機の大部分を占めるようになったのは、大昔はともかく、中世、近世、近代、現代を見渡しても、ここ何十年かのことです。
灯里のような女性が、政略上の結婚を苦と思わずにたくましく生きたんだろうなあ。

4人のはずのパーティに、結夏は現れませんでした・・・誰もが予想した通り。

パーティの帰り、亜似子さんちに寄る光生。
引越しの準備をしていました。
自分を育ててくれた人、かつ一番の理解者の亜似子さんが遠くに行ってしまう。
「色鉛筆と同じ。大事なものから先になくなるの。」

誰もいない自宅に戻る光生。
いつものように寝る支度をして、いつものようにベットに入って・・・寝むれない。
トイレの中で崩れます。
幸せそうな諒、男にはわからぬ幸せらしきものをつかんだ灯里、去っていく亜似子。
寂しい、寂しい・・・

「今、何してるかな、と思って。」

結夏に電話して、明日会いたい、と言いますが、もう約束がある、と断られます。
結夏は、例のAVスカウトマンと一緒でした。

「私、女優になろうかと思って。」

寝耳に水・・・孤独感など吹っ飛んでしまった光生。

「バカじゃないの。なれるわけない。騙されてる。」

誰でもそう言いますよ。

でも切られてしまいました。

もう繋がっていない電話に、そのうち電話ではなく、結夏がいつも座っていた、今は誰もいない椅子に向かって語りかける光生。
日常の細々としたこと。夫婦のままだったらい、いつでも話せたこと。でも、話したことがほとんどなかったこと。

一旦黙って結夏の席に移ります。

ベランダが見える。
由夏は、ベランダでお茶が飲みたいと言っていた。
今は盆栽があるだけ。

・・・・

で、終わっちゃわないのが、このドラマ。

いつも野球のお付き合いをしているお得意さんから電話が。
今回は野球のお誘いではなく、アキバのライブでした。

最初は嫌がっていた光生でしたが、段々生き生きとしてきます。
最後には大ノリに。

.

結夏のシングルマザーの友人、バイト、AV出演のやりとりなどは書ききれませんでした。
今回も濃くって・・・特に男たちの寂しさがひしひしと伝わってきて、それぞれにホロリ。

諒の「ありがとう」にもふいをつかれましたが、灯里の決断は、まさか、でした。
いやはや、こういう方向でよりを戻すとは。

やっと正面から孤独と向かい合う光生、そして伏線として一人、輪を離れた結夏の行動。

結婚していた時、離婚しても同居していた時は、ズボラな結夏にあてつけのようにキチンと食事を作っていたのに、今や缶詰をキッチンで立ち食いする光生。
缶詰ねえ。そういうエピソードもありました。

こういう細かい描写を丁寧に重ねつつ、大きな山場をもってくる。

参りました・・・って言葉は最終回に書こうと思っていたのですが、もう、今、書いちゃいます。
.

光生と結夏はどうなるのでしょうか。
光生が好きな限り、結夏は精神的に自立できず、苦しみ続けるのね。
だから吹っ切って新しい道を行くしかない。
でも、光生とすっぱり別れて、別の人を好きになっても同じことの繰り返しになる?
・・・何とか結夏の、好き、という形を変えることはできないものでしょうか。

人は変われない、ということで終わるのかなあ。

光生は、今、何かと覚醒中。
どこへ着地するのか全く見えません。

一件落着したように見える諒と灯里も、まだわかりません。
このままでは諒がカマキリのオスみたいで可哀想すぎますが、今となっては別れるのは新たなトラウマを作るだけ。もっと可哀想かも。

それに灯里が予言しているように、新たな想像で、人生観そのものが塗り変わっちゃうでこともあるでしょうし。

カマキリ・・・そうか、光生と諒の取っ組み合い、何かに似てると思ったら、手足が長くてカマキリみたいだったんだ。

.

エンディングに、桑田さんのステージが。
そして、光生以外ほとんど動きませんでした。

次回、いよいよ、最終回。

どうなるのか、ドキドキ。

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2013年3月12日 (火)

とんび 第9話

公式サイト

原作未読です。

「年上だからね・・・ちょっとね。」

すぱっと言えない旭。
それは、ヤスが、旭が何か新しい世界に入っていくたびに、めんどくさく拗ねるのを知っているから。

予想は大当たり。
また、周りの人たちがいつものように、心配半分、面白半分、ネガティブなことを言ってあおるからなあ(笑)
ヤスの反応が面白いんでしょう。

「来るのはお嫁さんだからね。美佐子ちゃんじゃないからね。」

あ、言っちゃった(汗)。
最初は反射的に反対していた部分もあったのですけれども。
たえ子さんの一言で、自分の「理想の嫁」像に気がついてしまったヤス。
妄想モードに突入します。

きっと美佐子に似ている。

うわ~、めんどくさい(^^;;

旭はまさかヤスがそんな風に突っ走っているとは思いもよらず、坂本・・・今回から由美って書きます・・・を連れて帰郷します。
ヤスが触れ回るもんだから、物好きな町の人々もそろって、駅にて旭と由美をお出迎え。

由美を見たヤスは

「ちょっと、じゃないんじゃないか?」
「コブツキィ~?」


ヤスにはパワハラもセクハラも関係ありません(苦笑)

由美の離婚の原因は、妻が仕事するのを喜ばない夫との齟齬でした。
旭は、一人で子供を育てる苦労は親父が一番わかるはず、という方向で説得しようとしましたが、逆効果。
家庭より仕事をとったことが気に食わないヤス。
家族と、美佐子と一緒にいる時間を作るために、お金になる大型トラックを辞めた人だから。

「やめとけ、旭。」

お母さんだって生きていたら、きっとそう言う。
お母さんはそんなことは言わないと思う、と旭。

話はもめにもめ、結局「結婚するなら金輪際、親でも子でもない!」(と言ったことを、その晩夕なぎで喋ってました)ということになって、旭は由美を連れて帰っちゃいました。

東京に戻ってから、健介を寝かしつけながら眠ってしまった旭を見た由美。

「そうやって寝かせてきたんだな・・・お父さんも。」

明くる日、すぐに旭の故郷、ヤスの元に戻ります。
さすが、敏腕編集者。フットワークが軽いです。

お父さんのサインが欲しいと、婚姻届をヤスの目の前に差し出します。

「お父さんに認めていただきたいんです。お父さんじゃなかきゃだめなんです。」
「あんたみたいな女が一番嫌いだ。」
「私はお父さんが好きです。」
市川君が好きってことは、お父さんも好きってこと。

「私を娘にしてください。」


「娘・・・」

虚をつかれたヤス。ここで納得するかと思いきや。
婚姻届を飲み込んでしまいました。
あっけにとられる由美。
「こういうのをここでは、ヤスのバカを甘くみるっていうのよ。」
とたえ子さん。夕なぎに連れて行きます。

「ちゃんと言いたいことを言った方がいいよ。本当に本当に、言いたいことだよ。」
照雲に言われて、ヤスは渋々夕なぎへ。
いつもの人々が集まっている中、ヤスは由美からビールを注がれますが、由美が生ける口、と聞いて。

「美佐子は一滴も呑めなかった。呑めなくても、にこにこ笑って黙って人の話を聞いていた。」

由美を嫁と認めたくない気持ちの本音を爆発させます。

「ずれてる、しっくりこない。」

反対する理由が年上でコブツキであること以上に、美佐子と似ていない、ということがわかった由美。
どうしようもないことです。
自分が離婚した理由を納得してもらえば、なんていう次元じゃないです。
思わず頭に血が上ってしまった由美。

「それは無理。
市川君にはお母さんの思い出がない。」

そのかわり、お父さんの思い出がある。市川君からお父さんを取り上げたくない。

じゃ、身を引いてくれ、とヤス。もう、止まらない。
負けずに言い返す由美。年上やコブツキのことを引け目に思うな、と市川君に言われました・・・

ヤスのバカにまともにぶち当たる、気の強い由美。
このままじゃ喧嘩別れになる、というところへ旭が健介を連れてやってきました。

健介を見て、一瞬気をそがれるヤス。つかさず旭。
「色々気に入らないこと、あると思うけど、この子のお祖父ちゃんになってくれないかな。」

ヤスは思わず
「汚い・・・」
「汚いだろう、旭!」

より大きな声で詰ったのはなんと照雲でした。

子供を連れてくるなんて、やり口が汚い。
それじゃ、ヤスが何にも言えない。

「おじさん、この結婚に反対だ!」

いつも黙って話を聞いてくれたり、そっと味方になってくれる照雲の一喝にびっくりする旭。

「お母さんに何ひとつ似てない。」
お前のお母さんはもう、いない。
応援することも、叱ることもできない。

「そんなお母さんのため、どこか一つでも、お母さんに似ている人を選ぼうとは思わないか。」

滅茶苦茶なんですが、ヤスの本心、本当に本当のことです。そして。

旭に美佐子の思い出がないこと。

「たとえそうでも、それは、お前以外の人間が決して言ってはいけないことだ。」

この言葉は正鵠を射ていました。
思わず目を伏せる由美。

「何を言うんだ。」

ヤスが、ここで口を開きます。

「美佐子は喜ぶに決まってるよ。」


ええ~?!

「似てるとかどうかなんてケツの穴の小さいこと」

って、あんたが言うのね(笑)。

「旭と俺とをまとめて好きになってくれるのは美佐子だけだ。
似てるんだよ。
だから、娘になるんだ。」

うーん、めんどくさい(爆)

でも、こうやって言葉にして相手にぶち当たって、ひとつひとつ、自己確認していくのが、ヤスのやり方。

「やっちゃん、よく言った。」とたえ子さん。

「あ~、疲れた。」

ヤスに自身から、ヤスが納得できる理屈を引き出すために、お芝居をうっていた照雲。見事に乗せられたヤス。
照雲さんでないとできない大仕事でした。
ほんと、お疲れ様です。
ヤスの気持ちを通訳しつつ、気の強い由美にもそれとなく釘をさしました。
いい友だちだなあ・・・

「ありがとうございます、みさなん。」
ヤスのバカっぷり、ヤスの周囲の人たちの暖かさをはじめて経験した由美。
外から来て、この濃い空気に耐えられる人はほとんどいないと思います。

「こっち、こい。」
自分なりのスジを作り上げて納得したヤスは、たちまち相好崩して健介を招き入れます。
.

墓参りに訪れるヤスと旭たち。
じいちゃんって何をしたらいいんだ、というヤスに、「可愛がったらいいんだよ。めんどくさいことは俺たちがやるから。」と旭。

「俺たち」にしみじみするヤス。
美佐子の仏前に向かって。

「俺たちってよ。いつにとっちゃもう、あっちが家族なんだろうな。
本当に二人きりになっちまったな。」

1年たって。
東京でばりり仕事をする旭。
一方、ヤスの会社では早期退職を募っていました。

その張り紙を見つめるヤスの元に、クズの嫁さんが孫を連れてやってきました。
あの、倉庫です・・・

「これは、トンビと鷹が旅をした物語。
旅なんだから、いつかは終わる。
だけど、そのことを俺は・・・すっかり忘れていたんだ。」

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クズの孫の伏線や「そこなのね」とか、色々と書き漏らしました(汗)。
今回、ヤスの暴走の引き金を引いてしまったたえ子さん。
ほんの少し・・・自分でも気がつかないどこかに、寂しい気持ちがあったのかもしれません。

.

「お母さん、いつまでも若いな。」

ヤスの中に美佐子が生き続けていることがしみじみと伝わるセリフでした。

旭の巣立ちを見送って、それから・・・

トンビと鷹の旅は、ほんとに終わってしまうのでしょうか。
次回、最終回です。

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