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2013年11月30日 (土)

2013年9月の読書 その2

○新読   

澪つくしー深川澪通り木戸番小屋 著:北原 亞以子(講談社文庫)
源内なかま講 著:高橋 克彦(文春文庫)
小さいおうち 著:中島 京子(文春文庫)

○再読 

京伝怪異帖 著:高橋 克彦(文春文庫)

※読書順、敬称略です。緑色のタイトルが新読、茶色のタイトルが再読です。

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「澪つくしー深川澪通り木戸番小屋」

流れる川音に包まれた江戸・深川澪通りの木戸番小屋に住む笑兵衛とお捨の夫婦。押しつぶされそうな暮らしを嘆き、ままならない運命に向き合い、挫けそうな心を抱えた人々が、今日もふたりのもとを訪れる。さりげないやさしさに、誰もが心の張りを取り戻していく。人生の機微を端正な文章で描く傑作時代短篇集。(「BOOK」データベースより)

孤独な女たちの生き様、心情を描いたシリーズ。どの話もドラマチックな結末がなく、登場人物たちの心の有り様が、ほんの少し変わったところで終わっています。
状況は変わらなくても、心持ちひとつで幸せにも不幸にもなる・・・理屈ではわかっているのですが、この心持ちひとつ、というのが、難しい。何か切っ掛けがあれば。
「切っ掛け」。それが笑兵衛とお捨の夫婦。

「深川澪通り木戸番小屋」シリーズ第二作で過去が明かされて以降、笑兵衛とお捨夫婦は次第に肉体を失い、シリーズの息吹となっていきました。深川澪通りの道祖神、なのかもしれません。存在そのものが彷徨う人々の支えになっているのです。

本作がシリーズの最後となるのでしょうか。未収録の話があれば、ぜひ発刊して欲しいです。

合掌。

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「源内なかま講」

平賀源内がその昔、故郷の讃岐で拵えさせた源内焼。その稀少な焼き物千個、額にして二万両分が土中に埋蔵された侭になっている!この宝を掘り出さんと、自由の身となった源内は、春朗(葛飾北斎)、蘭陽と海を渡り、一路、讃岐へ。道中降りかかる怪事件も何のその、痛快なる探索行を描く、大好評だましゑシリーズ。(「BOOK」データベースより)

メインが誰かで、空気がガラっと変わるのが本シリーズの特色。

本作は源内さんだけあって、怪異な話はなく、あっても科学的に解かれており、瀬戸内を舞台にした冒険譚が多いためか、明るいです。
源内さんの里帰りとあって、春朗と蘭陽の口もいつもより軽く、そんな二人が孤独な源内さんを幸福にする。
がっつりした話も良いですが、シリーズを読み継いできた者としてはその軽さが楽しめました。何より「蘭陽きらら舞」で暗い過去が描かれた蘭陽が、底抜けに明るいのが嬉しかったです。
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「京伝怪異帖」

 

伝蔵こと、稀代の人気戯作者・山東京伝が、風来山人・平賀源内、安兵衛、蘭陽らの仲間とともに、奇怪な事件に挑む。源内秘蔵の天狗髑髏にまつわる奇談、生きては帰れぬ地獄宿、恋女房に取り憑いた悪霊、そして背後に見え隠れする権力者の陰謀―。多彩なキャラクターが縦横無尽に活躍する、痛快時代ミステリー。(「BOOK」データベースより)

 

「源内なかま講」を読んで、源内さんの初登場作品であり、これまでのシリーズ中、最も暗い話、しかも長編である本作をがっつり読みたくなったので、再読しました。やっぱり面白い。
 
感想は2012年7月の読書 その1に書いています。

改めてですが、蘭陽って作品によっては同一人物か、と思うことほどふり幅の大きいキャラだなあ、と(汗)。その変化も含めてファンです。

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「小さいおうち」

昭和初期、女中奉公にでた少女タキは赤い屋根のモダンな家と若く美しい奥様を心から慕う。だが平穏な日々にやがて密かに“恋愛事件”の気配が漂いだす一方、戦争の影もまた刻々と迫りきて―。晩年のタキが記憶を綴ったノートが意外な形で現代へと継がれてゆく最終章が深い余韻を残す傑作。著者と船曳由美の対談を巻末収録。(「BOOK」データベースよ り)

中島京子氏の作品を読むのは初めてです。本作は時代設定に惹かれて購読しました。

「戦争に塗りつぶされた暗い時代」という単一のイメージでは語れられがちな昭和初期の東京における家庭や日常の風景・・・<後略>(巻末対談の冒頭部より)

山田洋次監督、松たか子、黒木華で映画化され、2014年1月に封切り予定なのだそうです。
読了後、映画公式サイトを覗いて見たら、予告がネタばれっぽかったのでびっくり。
しかし、基本、昭和初期の空気感を淡々と描いている作品なので、ドラマ化した場合、ここをツカミにするのもありなのかもしれません。
大船調の作品になるのでしょうか。どう脚色されているか知りたいので、映画、見に行きます。
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以下、本作の内容とはあまり関係なく、この時代の話を読んだり聞いたりするに度に思うことです。

 

戦前を、都市部で過ごした、中流階級以上の人々のエッセイを読むと、太平洋戦争が始まっても1年くらいは食事事情はそれほど逼迫していなかったらしいこと、つまり日常は維持できていたことがわかります。

大飢饉で農村部が苦しんでいても、中国と終わりの見えない戦いを続けていても、自分たちの日常に変わりはない、ない、と思おうとしていた時代。
戦況、戦場の実態が伝わらなかったこともあるでしょう。
嵐が来ることをどことなく予想しつつも、いざ襲ってきた時はすでに抗う術はなく、残された自由を工夫して貪るしかなかった。
・・・後からなら何とでも言えるでしょうが、もし自分があの時代に生きていてたら、多くの人々と同じく、疑問を持たないようにして日々を過ごしていたと思います。
疑問を持つのはしんどいことだし、日常を壊すことだから。

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