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2013年10月 5日 (土)

2013年9月の読書 その1

うわああぁ、ぴったんこ、見損い、録り損ない・・・(脱力;;

※読書順、敬称略です。

○新読   

地図と愉しむ東京歴史散歩 地形篇 著:竹内 正浩(中公新書)
決定版 切り裂きジャック 著:仁賀 克雄(ちくま文庫)
ほら吹き茂平 著:宇江佐 真理(祥伝社文庫)
震災画報 著:宮武 外骨(ちくま文芸文庫)

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「カラー版 地図と愉しむ東京歴史散歩」

東京の街は、意外と複雑な地形の上にできている。海に突き出した前方後円墳、谷底の渋谷駅、人工的に作られた御茶ノ水の渓谷、川を埋めて生まれた戸越銀座、消えた日暮里の坂など、山と坂、濠と川に彩られた東京の姿を古地図で紹介。さらに、「城南五山」をはじめ、麻布や高輪、本郷や目白など、あちこちの山の上に存在した華族や富豪の邸宅の移り変わりを解説する。一八〇以上の「都心の「山」のお屋敷」リストを収載。(「BOOK」データベースより)

タモリ倶楽部もしくはブラタモリ系の番組が好きな方におすすめです。

首都の運命なのでしょうか、東京ほど広範囲の土地が、戦災及び自然災害があったにせよ、これほど短期間に人間の意思で姿を変えた土地は、日本では他に類をみないかもしれません。
自分たちの都合で地形を変えてしまうこと、それは人間の業のようにも感じました。
また、かねてより首都圏があまりにも軽々しく由緒ある地名を捨てて、平々凡々なものに改名してしまうことを訝しんでいたのですが、なるほど・・・納得できました。

下町から山手までくまなく歩きたくなる、自然が刻んだ地形への尊敬、その地形を変えてしまった人間たちへの、悲嘆を込めた愛情が感じられる本です。
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「決定版 切り裂きジャック」

19世紀末ロンドンを恐怖に陥れた連続娼婦惨殺犯、切り裂きジャック。警察の必死の捜査にもかかわらず、犯人は捕まらず事件は迷宮入りした。詳細な事件の経過、背景となったヴィクトリア朝文化の爛熟と退廃、さまざまな容疑者たち…。犯罪史上に名を残した猟奇殺人鬼「ジャック・ザ・リッパー」の日本随一の研究家が、豊富な資料と図版を用い、その正体に迫る。(「BOOK」データベースより)

ジャック・ザ・リッパーについては、本書でも大きく取り上げられているコリン・ウィルソン著「殺人百科」で知りました。
結論としては、事件そのものについては、上記「殺人百科」以上のことは書かれていませんが、周辺で明らかになったことが仔細に書かれていて、膨大な資料を読み込んでの様々な犯人説に対する冷静な判断を含めて、とても興味深く、面白い本でした。

ジャック・ザ・リッパー研究者をリッパロロジー(Ripperology)と呼ぶことは知りませんでした。すごいです。
この事件がなぜこうも猟奇事件の代名詞になっているのか。
事件がロンドンで起きたこと。犯人が捕まらなかったこと。産業革命が熟成されて、ワーキングクラスの矛盾が飽和状態だったこと。カメラの進歩、新聞がマス・コミュニケーションとして発展しつつあったことなど、時代と地の利を得た、希有な連続殺人だったから。
つまり、時代がほんの少しでもずれていたら単なる残酷な昔話、もしくは夥しく報道される凶悪犯罪に紛れて忘れられてしまっただろうし、英国でなければロイヤルファミリーまで巻き込んでの自由勝手な推理を展開できなかっただろう、ということです。

著者が書いている通り、おそらく真犯人に繋がる新たな事実は出てこないでしょう。
約100年後の現場ルポを含めた本書は、まさしく「決定版」だと思います。
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「ほら吹き茂平」

隠居した深川の茂平は大工の元棟梁。いつの頃からか「ほら吹き茂平」と呼ばれるようになった。別に人を騙そうとは思っていない。ただ、いろんな癖の人をみて、ついつい言ったお愛想が思わぬ騒動を起こすのだ。その日も、一向に嫁ぐ気のない娘の相談に来た母親に、悪戯心が頭をもたげて…。江戸の市井にあふれる笑顔や涙を温かく描く豊穣の人情小説集。 (「BOOK」データベースよ り)

なんべん食べても飽きない、居酒屋の一品料理のような短編集。作者のストーリーテラーぶりを堪能できる作品ばかりです。
幕末維新を背景にした「金棒引き」は少し消化不良でした。
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「震災画報」

明治大正期のジャーナリスト宮武外骨による一味違った関東大震災の記録。筆禍事件で何度も投獄された外骨らしく、復興に対する政府の無能ぶりを激しく糾弾しつつも、その眼は市井の人々の生に注がれていく。尋ね人の掲示板と化した上野の西郷隆盛像、人の土地に建てたバラックを売るつわもの、皇居のお堀で沐浴する人々、「丸焼屋」の屋号で再開した飲食店、朝鮮人暴動説を流し虐殺に手を染める自警団…。そこには災害を乗り越えようとする人間の逞しさと、非常時ゆえにさらけ出されてしまう浅ましさがあった。猛火に包まれる寸前の本所被服廠の写真など貴重図版多数収録。 (「BOOK」データベースより)

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こうした悲惨な写真は一枚も「震災画報」のなかでは使われていない。
これは、治安維持に躍起となった当局が悲惨な焼死写真などの掲載を厳しく禁じたことがひとつの理由だった。
<中略>
だが、理由はそれだけではなかった、と私は思う。外骨は悲惨な現実や被災の苦しみを伝えたくてこの雑誌を出したのではなかった。意図してそうなったのではなく、外骨という人の人間性が生んだ結果だったと思う
<後略>

※解説より

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その時、そこにいた人の記録です。
読み応えがありました。

東雅夫氏が編んだ大正時代の夢怪談のアンソロジー「妖魅は戯る」巻末に「文豪たちの9・01」としておさめられている文豪たちの震災体験記集と合わせて読むと、ジャーナリスト、外骨のスタンスがより鮮明になると思います。

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