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2013年8月30日 (金)

少年H:映画

2013年製作 日本 122分 

公式サイト

原作:妹尾河童「少年H」(講談社文庫)
監督:降旗康男/脚本:古沢良太/製作総指揮:早河洋/音楽:池頼広/撮影:会田正裕/美術:中澤克巳
出演:水谷豊、伊藤蘭、吉岡竜輝、花田優里、小栗旬、早乙女太一、原田泰造、佐々木蔵之介、國村隼、岸部一徳

1997年に発表されベストセラーを記録した、妹尾河童の自伝的小説を実写化したヒューマン・ドラマ。戦前から戦後までの神戸を舞台に、軍国化や戦争という暗い時代の影をはねつけながら生きる家族の姿を見つめていく。実際に夫婦でもある水谷豊と伊藤蘭が、テレビドラマ「事件記者チャボ!」以来となる共演を果たし、少年Hの父母を演じる。メガホンを取るのは、『鉄道員(ぽっぽや)』などの名匠・降旗康男。感動にあふれた物語もさることながら、当時の神戸の街並みを再現したオープンセットも見どころだ。(Yahoo!映画より)

@TOHOシネマズ

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原作未読、テレビドラマ未見です。
原作があるから、少しはいいかな・・・ということで、少しネタばれありの感想です。

肇少年の目線で描かれていましたが、年が年だけに、盛夫の目線で見ました。
自分があの時代にいれば、やはり盛夫と同じく嵐が過ぎ去るのを待つしかなかったと思います。
過ぎ去るまで生きておられるかどうかはわかりませんが・・・

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職業柄、外国人と接する機会が多く、海外事情にも詳しい、誇り高き仕立て職人であり、紳士である父、盛夫。
新聞に書いてあることが本当とは限らないことも知っている。
それゆえ、この先どうなるのか・・・嫌な予感を感じている。

しかし、反対意見が許される時代では、とうになくなっているのです。
どうしてこうなってしまったのか。自問自答しつつ、家族にはなるべく不安を抱かせないようにしながら、思ったことを語って聞かせる盛夫。
嵐から家族を守るためには、嵐に身をゆだねるしかない。
彼の冷静な判断は常に家族の指針であり、体を張る姿は肇少年の誇りでした。

戦争自体には否定的であっても、負けたこと、そして家や町がなくなってしまったことは、彼に深い敗北感と挫折感をもたらします。

そんな父の姿に、肇少年も深い傷を負います。

そんな親子を立ち直らせるもの、それは・・・
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父からアメリカの国力を聞いて、戦争したら勝てっこない、と思っていた肇。
そのために父が酷い目に合わされることになっても、教官から理不尽なイジメを受けても。
どんな状況であっても、ひとこと余計なことを言ってしまう性分は治らない。ほんと、ひとこと余計なんですよね。
特に先輩に言ったひとこと・・・

まあ、危なっかしくもあり、それでも萎縮しないことに逞しさも感じました。

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時代の流れにすらすらと乗って行く近所のおっちゃんたち、そして教官も、ごくごくありふれた人々です。
乗れなかった盛夫だって、そう。
妻、敏子は、一神教に馴染みがないので、多少特異に感じました。この特異さが作品のアクセント。自分なら・・・しない(^^;;

水谷さんと伊藤さんは、控えめながらしっかりした絆を感じさせる夫婦を好演されていました。

身内にあの時代のことを聞いても、最後まで勝つと信じていた人、あかん、と感じていたけれども、まず生き抜くことを考えた人、戦後の180度価値観が変わった世の中に立ちすくんだ人、様々でした。
新聞社に勤めていた人は、新聞には載せられない本当の戦況を知っていながら、なお、負けるわけない、と信じてた、と話してくれました。

亡くなった人の言葉は・・・聞けない。
うどん屋の兄ちゃんの言葉は、聞けないのだろうなあ。

歴史というのは、生き残った人たちによって語り継がれるものなのだな、とつくづく感じました。
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"映画"としては、クライマックスは別として、全体的に起伏の少ない映像で、各エピソードも"ほどほど"に描かれた作品。
正直言って、その分密度の濃さは感じられず、登場人物の造形も薄く感じた部分がありました。

しかし、作者の伝えたいエピソードやセリフ、無残なシーンは、わかりやすくきちんと描かれていたと思います。
紙と木で出来た町が、悪魔のような焼夷弾によって文字通りペラペラと焼けていくシーンはぞっとしました。

先ほど"ほどほど"と書きましたが、ほどほどでおしつけがましくないので、色んな感想を持ってOK、なところが、好印象でした。
それゆえに、優れた少年映画になったと思います。

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人が信じている神を否定すると、自分の神もまた否定される(大意です)というセリフが、上記の新聞のくだりとともに印象に残りました。

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親子、家族で見る映画としてお薦めです。

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