2019年6月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

自己紹介のようなメモ

  • 気になる、もしくは愛すべき作品にはついついツッコミを入れてしまう、ドラマの感想中心のちょっとおっちょこちょいなブログです。

TBとコメントについて

  • TBとコメントは認証制にしています。頂いたTBには記事と関係がある限り、必ずお返しするようにしていますが、サーバーのご機嫌次第で時々お返しできない時があります。

過去の感想記事について

  • ドラマ感想及びまとめは下記の「クール別:鑑賞したテレビドラマ・映画・DVD一覧」に、 DVD、映画、舞台の感想は「DVD、映画、舞台のINDEX」にアカサタナ順に、 読書は「読書:著者&編者別のINDEX(アカサタナ順)」に収納しています。

クール別:鑑賞したテレビドラマ・映画・DVD一覧

DVD、映画、舞台のINDEX

カテゴリー

今月の読書

無料ブログはココログ

« 仮面ライダーウィザード #39「ピッチの忘れ物」 | トップページ | 幽やかな彼女 #10 »

2013年6月11日 (火)

五月のミル

1989年製作 フランス、イタリア製作 107分 原題「Milou en Mai」

監督:ルイ・マル/脚本:ルイ・マル、ジャン=クロード・カリエール/製作総指揮:ヴァンサン・マル/製作:ジェラール・モルト/音楽:ステファン・グラッペリ/撮影:エマニュエル・カストロ
出演:ミシェル・ピッコリ、ミュウ=ミュウ、ドミニク・ブラン、フランソワ・ベルレアン、ハリエット・ウォルター、ヴァレリー・ルメルシェ、ミシェル・デュショソワ、ルノー・ダネール、ブルーノ・ガレット 他

1968年5月、フランスの田舎の家に集まってきたブルジョワ一家の数日間の騒動を描く人間ドラマ。エグゼクティヴ・プロデューサーはヴァンサン・マル、製作はジェラール・モルト、監督・脚本は「さよなら子供たち」のルイ・マル、共同脚本はジャン・クロード・カリエール、撮影はレナート・ベルタ、音楽はステファン・グラッペリが担当。出演はミシェル・ピッコリ、ミュウ・ミュウほか。(Movie Walkerより)

@BS

.

ネタばれなしの簡単感想です。

公開当時、話題になったのを見逃していた作品。

所謂「お葬式」ものです。
葬儀の形は違えども、家族たちが本音を吐き、人間関係が錯綜するのは日本と変わりません。

亡くなったのは、主人公、ミルの母親。
地主の息子として生まれたミルは、自分の土地を管理する以外の仕事をしたことがない、初老の男です。
立派な家と農地や庭はあれども、もうそれだけで暮らしていける時代ではなく、実はとっても貧乏。
でも、お金がなくても、自然の恵みがあれば、のんびりと暮らしていける。
そんな生活に満足して生きてきました。

母親の死で集まってきたのは、ミルの娘とその娘、つまりミルの孫。ミルの弟とその息子。
ミルの亡くなった末弟の娘、つまり、姪。
家屋敷の処分を巡るミル、弟、姪、娘の思惑が、母の死そっちのけでぶつかりあいます。

家を売って金に換え、分配すべきだと主張する弟たちと、絶対売らないと譲らないミル。
家には母の思い出がつまっている、というより、ミルにとっては生命線ですから。

そこにメイド、姪の友人、ミルの娘の幼馴染、なぜかトラックの運転手まで加わってきて・・・

と、まあ、ストーリーだけ書くと2時間サスペンスみないな設定なのですが。

いじましい遺産争いと各々が秘めている苦悩、そして恋愛沙汰が、美しい田園風景の中で、多少ブラックの効いたユーモアを交えて描かれいて、ルイ・マルのエスプリ漂う作品になっています。
後半のドタバタにはサイレント映画の趣きを感じました。

お葬式ってお祭りなのかもしれない。
センチメンタルなシーンはほとんどありません。
祭りの終わった後の寂寥感まで、明るく描いています。
その明るさが、見終わった後で切なく残りました。

お葬式を混沌とさせた原因に、1968年にフランスで起こった五月革命があります。

五月革命とは、日本の安保闘争、チェコの「プラハの春」、アメリカの反戦運動など、1960年代末に世界同時期に起きた学生運動のひとつ、という教科書的説明を鵜呑みにしていただけなので、本当に革命に発展する、と捉えられていなかった日本の安保闘争と同じように思っていたのですが。(「プラハの春」は別次元の事と捉えていました。)

※自由と平等と自治を掲げた約1千万人の労働者・学生がパリでゼネストを行った。(wikiより)

この作品を観て初めて、労働運動まで広がったフランスでは、かなり切迫していたことを知りました。
流血革命を何度も経験しているからこその緊迫感でしょう。

あと、欧米の人たちの恋愛表現ってほんと、肉食系、と、改めて思いました。

TV放映可の作品ですから過激なシーンはありませんが、いや、だからこそでしょう、精神がそのもの肉食だなぁって。性だけでなく、生そのものに対して。

音楽がジャズ・ヴァイオリニストのステファン・グラッペリとは知りませんでした。
とても心地良いです。サントラが欲しくなりました。
.

非ハリウッド系欧米映画が好きな人にはお薦めです・・・って、そういうのが好きな人はとっくにチェック済みだと思います(^^;;

.

.

にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村

« 仮面ライダーウィザード #39「ピッチの忘れ物」 | トップページ | 幽やかな彼女 #10 »

*DVD・映画・観劇 か行」カテゴリの記事

*DVD・映画・観劇 総合」カテゴリの記事

#ドラマ:2013年第2クール」カテゴリの記事

コメント

こんばんわ~
なつかすい~!この映画公開当時見ましたよ~
って、内容ほとんど忘れているけど。
>祭りの終わった後の寂寥感まで、明るく描いています。
その明るさが、見終わった後で切なく残りました。
そうですよね。何か思い出してきた(笑
葬儀だけじゃなくて、いろいろありましたもんね。
私、この当時、五月革命ってのがよくわからなくて、ピンときてなかったと思うワ~
>精神がそのもの肉食だなぁって。性だけでなく、生そのものに対して。
主張しますよね~こんな時でも(笑
なんか死の受け入れ方も日本人とは違う感じですよね。
そりゃ悲しいんだけどドライというか、出産と同じように死もあたりまえ、いつか通る道って感じ?
それとやっぱりこの世界は生きている人たちのものなのかな~とも思いました。
>音楽がジャズ・ヴァイオリニストのステファン・グラッペリとは知りませんでした。
とても心地良いです。サントラが欲しくなりました
川 ̄∠ ̄川 フフフ. サントラ、持ってますよ~♪
コレ、いいですよね~
私、この映画で初めてステファン・グラッペリ知ったんです。
今でも大好きなサントラですよ~

きこりさん こんにちわ!

わーい、見ておられたんですね(^^)/

お葬式の話だから、どっちかって言うと若い人向きのお話じゃないかも。

>主張しますよね~こんな時でも(笑
そうなんですよね。
お金に関しては日本人も負けずに主張するけれども、あの人たちって、自分の存在そのものを主張しますよね。

死の受け止め方も、どこまでも肉欲的っていうか・・・肉体あっての生ということなのでしょうか。ああ、だから
>それとやっぱりこの世界は生きている人たちのものなのかな~とも思いました。
ってことを強烈に感じるのかもしれません。

木々草花、風や光の囁きに、生や死を感じることで悲しみを癒すっていう感覚はあまりないような気がします。
あるのかもしれないけれども、それを感じる「自分」がいることをまず主張すると思う・・・あれ~、ややこしい(^^;;

>私、この映画で初めてステファン・グラッペリ知ったんです。
いいですね~、グラッペリおじさん(*´ー`*)
丁度五月革命の頃に発売された、ヴァイブ奏者、ゲイリー・バートンと共演した「パリのめぐり逢い」 (PARIS ENCOUNTER)をたまたま中古で手に入れたのが、初めてのグラッペリで、それ以来のファンです♪
サントラ、中古ならあるようです。うーん、どうしよう、どうしよう(^^;;;

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 五月のミル:

« 仮面ライダーウィザード #39「ピッチの忘れ物」 | トップページ | 幽やかな彼女 #10 »

作品一覧