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2013年5月25日 (土)

2013年4月の読書 その2

最近、ブログを始めた頃の読書感想文を振り返って見たのですが、ものすごく短い(^^;;
中にはタイトルのみで感想を書いていない本もある。
すっかり忘れていました。

これからは初心に戻って短くしていこうと思います。

・・・と書きつつ。今回も結構長いんです(汗)

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※読書順、敬称略です。緑色のタイトルが新読、茶色のタイトルが再読です。

○新読   

ノーブランド 著:前田 政二(ヨシモトブックス)
さよなら映画、また近いうちに 著:田山 力哉(キネマ旬報社)

○再読 

脇役の美学 著:田山 力哉 (講談社)

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「ノーブランド」

30年前、笑いの世界を一変させた若者たちがいた。吉本興業の芸人養成所「NSC」の一期生―師匠を持たない初の芸人たちが雑踏の中から這い上がっていく。その姿を一期生の一人が綴った。可笑しく切なく眩い青春自伝小説。(「BOOK」データベースより)

ダウンタウン、トミーズ、ハイヒール、銀次・政二
笑いの歴史を変えた八人の若者が織り成す眩い青春群像劇
吉本興業が擁する芸人養成所「NSC」。
その一期生で、現在は放送作家として活躍する前田政二が小説家デビュー。
NSC同期生で親友のダウンタウンやトミーズ、ハイヒールらと、お笑い界の頂点を目指して過ごした青春の日々を、赤裸々に綴る青春自伝小説を上梓!
物語は1982年から幕を開ける。(amazonより)

一期生たちがブレイクしていくのをリアルタイムで見ていたので、懐かしくて購入。
思ったより「小説」の部分が少なく、作者の視点で見た「ドキュメント」として読めました。

今まで語られてきたエピソードばかりかもしれませんが、それらが文章としてまとめられ、残されたことに、演芸史的な意義があるかと。

演芸史、などと括られるのは、今なお第一線にて未知の領域を目指している芸人たちにとっては不本意だと思いますけれども。

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「脇役の美学」

「30秒の出番であろうと主役を食います-」 左卜全、殿山泰司、川谷拓三、樹木希林、伊藤雄之助など、日本映画を支えてきた名脇役10人のプライドと悲しみを綴る、壮絶な人間ドキュメント。(「MARC」データベースより)

上梓されたのは1996年。著者自身が出版した最後の本です。

殿山泰司、金子信雄、浜村純、伊藤雄之助、左卜全、川谷拓三、石橋蓮司、八名信夫、浦辺粂子、樹木希林。
田山氏に書きたい、と思わした人々ですから、一癖もふた癖もある人ばかり。

中でも印象的だったのは、87歳で悲劇的な終末を迎えた浦辺粂子と、田山氏のインタビューに、自分を批評家だと語った当時52才の樹木希林の章でした。

映画史的な関心から、往年の映画人の取材を地道にしていく人は本当に少ない。ベテランの田山さんがそれをやっていた。コツコツと自分の足で歩いて取材をしていた。そのことに頭が下がった。いわゆる”試写室族”とはその点では見事に一線を画していた。
(「さよなら映画、また近いうちに」川本三郎氏の追悼文より抜粋)

殿山泰司、伊藤雄之助、左卜全・・・かつてはその変人奇人ぶりが度々話題になった人たちですが、亡くなってから20年、30年、40年も経つと、伝説としても語られなくなってしまいました。
こうして文章になったことで、名前だけでなく、生き様が残されたのです。

人は誰でも死ぬものだという素朴な命題が今さらのようにはかなく悲しく私の胸を充たした。(「金子信雄」の章より)

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「さよなら映画、また近いうちに」

映画界の害虫よ去れ!死を賭して闘った評論家田山力哉の魂魄の著作集。映画界を震撼させたキネマ旬報の辛口コラム、映画祭の華・カンヌレポート、傑作実名小説『水原弘』『渥美清』、蔵原惟繕、深作欣二、黒木和雄、篠田正浩、降旗康男、ジェームス三木、菅原文太、原田芳雄、岩下志麻らが無頼派評論家・田山力哉を偲ぶ。 (「BOOK」データベースより)

著者の死後、まとめられ、その年(1997年)に出版された本です。
絶版ではないようです。
著者の作品中、新品で手に入れることのできる数少ない本だと思います。

「レコード大賞水原弘の死」

42歳で壮絶な最期を遂げた水原弘。
田宮二郎の評伝小説では、勝のお気に入りとなった水原に対する田宮の嫉妬が描かれていましたが、本作では、クラブで偶然出会った勝に気づいてもらえなかったことにがっくりし、歌手なんて軽っぽいもんだ、と俳優たちに劣等感を持つ水原の姿が描かれています。

勝を巡る田宮、水原の葛藤。
勝は著者と同じ年に亡くなりました
もし著者が生きていたら。必ず勝の評伝小説を書いたと思います。

「小説・渥美清 命の陽が落ちる」

著者最後の評伝小説です。

あくが強くエゴイスティック。自分のこと以外は顧みない。人を笑わせつつも笑わない目を持った、業界の嫌われ者。

その一方で生まれつきの虚弱体質で、芸人としてこれから、という時に肺結核に倒れ、死と向かい合った三年の療養を経ての復活。
そして癌と闘った晩年。

寅さんとは全く違う渥美のエゴイスティックな一面を描きつつも、自分と同じく病に苦しめられ続けた渥美へのシンパシーが伝わってくる作品です。

我々は同じように病気と闘い続けていたのだ。
<中略>
でも、渥美さん、よかったじゃないですか。もう、二度と病いに苦しむこともなくなって。(本文より)

同年代の監督、映画評論家たちの追悼座談も収められています。

参加メンバーは蔵原惟繕、深作欣二、黒木和雄 、千野皓司、石坂昌三。

このメンバーの内、2013年現在存命なのは千野皓司のみです。
司会は映画評論家でキネマ旬報元編集長の原田雅昭。

各章のタイトルがそのまま田山力哉を表していると思います。

・批評と本人との落差
・批評する側の痛み
・弱者に対する正義感
・命を削って書いた『渥美清』
・友情を犠牲にする批評
・同伴者の映画評論家を持った幸せ

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